極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

シェルと散歩の哲学Ⅰ

2010年11月20日 | 新弥生時代



紫の雲がたなびく 池寺の 鐘打ち響く 秋の紅葉坂





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【賃金奴隷から人間性の解放へ】

1通の葉書が届いた。前職の上司であり、
クラブ活動での先輩である時里和樹(ペ
ンネーム)からだが、現在はなにをされ
ているか不明であるが元気らしいことが
うかがえた。

 拝啓 夏から一足飛びに冬へと変わ
 ってきましたがいかがお過ごしでし
 ょうか。さて、このたび五年前に出
 版しました「凡人の人生観・宇宙観
  持重和樹」を新たにして改訂版と
 申しましょうか、進化版と申しまし
 ょうか書き換えることとしました。
 五年の歳月にしては努カの跡はあま
 りありませんが、とりあえず書き変
 えることにし、出版することになれ
 ば費用の問題もありますので、ネッ
 ト上で公開することにしました。
    
 パソコン上で読むには努力が必要で
 すが、ネットサーフィンのついでに
 のぞいて頂ければ冒頭に前説をして
 いますのでよろいしければ中身も読
 んで頂ければ幸いです。尚、前職に
 入社してまもなくして、労働組合の
 執行部に参加しましたが、そのとき
 に出会った言素に『賃金奴隷から人
 間性の解放』の言素があり、長年の
 宿題になっていましたが、私なりの
 回答をしたつもりです。
あわせて参
 考にして頂ければ幸いです。寒さが
 厳しくなってきますが、どうかお元
 気でお過ごし下さい。    敬具


1-02 寄稿集から



手元にも自費出版されたものがあり、さ
ほど驚くような内容でもないなぁという
感想だが、KJ法を駆使した「人生術」
はなるほどと思わせるところがある。さ
て、自律(立)思想を持って生きること
が「賃金奴隷から人間性を解放」である
と思いつつ、労働組合のビラのこのスロ
ーガンを描き続けたひとりだったが、こ
の企業内労働組合には、神戸大学理学部
の宇宙物理学科卒業の時里和樹の先輩も
いて大変ユニークな活動を展開していた。
ある意味恵まれた職域環境にありこの二
人の影響は大きかった様に思う。




"Eco-Friendly" Bottles

【バイオフィルム時代に向けて】

愛犬のシェルの夕飯前の散歩が日課が定
着しつつあるが、面白いものでいろんな
興味深いことに出会う今日この頃だ。実
に面白しろい。今回は‘うんち’の話。
アニマル・セラピーがブームなのかよく
分からないが、可愛らしい犬との散歩姿
をよくみかける様になったが、このとき
犬の排泄した‘うんち’を持ち帰らない
不届き者を見かける。実にけしからん話
だ。シェルの‘うんち’は小さな極薄の
ビニール袋に手を入れ手袋にし掴み取り
これを裏返し(リーバス)することで捕
捉する。^^;





このとき、彼女もそうなんだけれど、テ
ィシュペーパーで取り包み専用の‘うん
ち’専用ポシェットに入れ持ち帰り水洗
トイレに排出するという方法をとってい
る。どちらでもいいのだけれど面倒だか
ら前者の方法を採っているのだが、この
ままではトイレに流せないので、生分解
性フィルム袋があれば試験農園用「堆肥
化バケツ」に放り込みEM菌と後は補助
栄養源を入れて置くだけで品質の良い堆
肥ができるはずだと閃き、ネットでバイ
オ・プラスチックの下調べを行う。

生分解性プラスチックは最近、短時間で
分解する技術の開発やパソコン等の筐体、
自動車部品への応用などが注目され、政
府の施策のあとおしなどもあって、需要
が増大しつつある。
生分解性プラスチッ
ク研究会(http://www.bpsweb.net/
の需要
見通しでは、長期的には国内プラスチッ
ク市場の10%が生分解性プラスチックに
なると予測
している。日本政策投資銀行
「資源循環型社会で注目される生分解性
プラスチック」では「2015年には150万
トンまで拡大する可能性がある
と、そ
の拡大が期待されている













生分解性プラスチックは大きく、天然物
系、微生物系、化学合成系(石油由来)、
化学合成系(天然物由来)等に分けられ
るが、これまでの主流派PBS(ポリブチ
レンサクシネート)など化学合成系(石
油由来)であった。最近では「自然環境
中で生分解」する点よりも「植物等バイ
オマス由来」である点が強調されており、
トウモロコシをはじめ植物から製造され
PLA(ポリ乳酸)等の化学合成系(石
油由来)の注目度が高まっている。また、
PBSに関しても、原料であるコハク酸製
造を石油資源からバイオマス資源へ転換
する技術などが開発されているという。




植物面では、PLAはポリスチレンのように硬
質、PBSはポリエチレン・ポリプロピレン並み
に軟質という特徴がある。分解性はPBS
優れており、透明性ではPLAが優って
いる。これらの特徴から用途のすみわけ
もある程度可能であるといわれる。なお、
両者とも耐熱性等に問題があったが、日
本メーカによる技術開発の進歩が著しく
欠点が克服されてきている。

さて、
普及の最大の阻害要因である価格
は、現状400~600円/kg 程度といわれ
ており、汎用樹脂価格(150円/kg 程度
)と比較すると、2~4倍高い。政府は
2010年までに価格を200円/kg まで低下
させることを目標としており、今後の価
格低下のためには、原料面でのコスト低
減、設備の大型化等が鍵を握る。また、
リサイクルコストまで含めて考えた場合
汎用プラスチックとの価格差は縮小する。

また、地球温暖化配慮という点では石油
由来系のPBS(ポリブチレンサクシネー
ト)の方が植物由来系のPLA(ポリ乳酸)
よりLCA結果では良いといことになるが、
この差異は規模の最適化や工程の短縮合
理化により解決される見通しだ。



こうして見ると、基礎自治体及び国政ベ
ースで法整備を行い、民営ベースでの運
用を行うことでローカル環境(生分解性)
及び地球環境(二酸化炭素排出量削減)
の改善が実現できる時代が速く訪れるこ
とになるということが分かった。具体的
には、滋賀県で「法整備→原料生産→バ
イオ・プラスチック製造→販売」のモデ
ル運用し(5年計画)、滋賀→全国→世界
へ「世界のまんなか環境構想」として展
開してみるのは実に面白いと思う。




コメント
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