極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

朝に帝国を想う。

2010年11月23日 | 地球温暖化



鉄板に ふたつの首 深々と 下げて礼する サンクスギブン





【その後の鳩山イニシアティブ】




 カップのエナメル縁に僕らは唇をつけ
 そしてコーヒーの上に浮いている脂がいつか
 僕らの心臓を止めるであろうことを知る。
 目と指が銀器の上に落ちるが、
 それは銀じゃない。窓の外では、波が
 旧市街のそげおちた壁を打っている。
 君の両手が粗いテーブル・クロスの上にあげられる。
 まるで予言でもするみたいに。君の唇は小さく震え…
 未来なんて知ったことか、僕はそう言いたい。
 僕らの未来は午後の底深く沈んでいるのさ。
 狭い通りには荷馬車に乗った男がいる。
 男は僕らを見てちょっと考えて、

 それから首を振る。一方僕は
 見事なレグホーン鶏の卵をこつんとクールに割る。
 君の目には薄膜がかかっている。君は僕から顔をそらせて
 家々の屋根越しに海を見る。繩どもでさえしんとしている。
 僕はもう一個卵をこつんと割る。
 うん、たしかに僕らはお互いをすり減らしてぎたんだね。



        ‘Morning, thinking of empire
                       『朝に帝国を想う』

                 レイモンド・カーヴァー
                 村上春樹 訳
             「ファイアズ(炎)」より


この一篇の詩を収めた『ファイアズ(
炎)』は、1983年に米国で出版され、
翌年、村上春樹がレイモンド・カーヴ
ァーと接見したときに貰った本で思い
出深いものだと語っている。そうか、
「1Q48」かと不思議な思いにとら
われたが、この詩は1973年に上梓され
ていたようだ。


めっきり寒くなり、冷たい風が吹く。
「喫煙はあなたにとって脳卒中の危険
性を高めます。」カメルのメントール
を吸いながら掃き出し口から表に出よ
うとするが寒い。強風に煽られ狗鷲が
空でバランスをとるのに追われている。
顔だけ外に出し、暫く一服する。



 





もうブログでも何度となく取り上げて
きたパワーデバイスの話を(『
梅酒と
マイクロパイプフリー
』)。



パワーデバイスの市場規模は、2008年
に265億米ドル。2013年には368億米ド
ルに達すると予想する。その中でMOS
FET
IGBTはそれぞれ、2008年は52億
米ドルと21億米ドルであり、2013年は
86億米ドルと27億米ドルに増えるだろ
う(年率換算で約6%増)。

2008年の原油価格高騰により、省エネ
ルギー・新エネルギーの開発機運が世
界で一気に高まり、CO2排出量削減や
脱石油を目指すようになった。この結
果、ガソリン自動車に代わる電気自動
車(EV)の開発が精力的に進められ、
太陽光や風力といった自然エネルギー
の利用技術が省エネ社会のキー・テク
ノロジーで、米国をはじめとする先進
各国は"グリーン・ニューディール"政
策を積極的に進めている。このような
新エネルギー産業の育成は、米国で500
万人、中国で1000万人、ドイツでは200
万人といわれる新たな雇用創出を、も
う一つの目的としている(
日本の雇用
創出140万人
?)。

3年後には3兆5千億円ほどの市場規模
と見込まれてはいるが、内燃機関からモ
ータへの自動車動力シフトや太陽光発電
動向をプラス側に転じた場合、年率10%
越えも現実的な数字となろう。





結論から言えば、鳩山イニシアティブ
を真剣に考えるならば、その具体的政
策としての『日本列島オール電化論
を実現するために、政府・民間資金を
集中し投資すべきだ。問題もある多々
あるが、SiCやGaNは、バンドギャップ
Siの約3倍,破壊電界強度が10倍以
上という優れた特性を持ち、高温動作
が(SiCでは650℃動作)高い、熱伝導
度(Si CCu 並み)、大きな飽和電子
ドリフト速度などの特徴をもち、パワ
ー半導体のオン抵抗を下げ,電力変換
回路の電力損失を大幅に削減が可能だ


例えば、日本では総電力消費の約50%
がモータで消費されているとから、各
種モータやエアコンなどでインバータ
化やインバータの高効率化を推進する
日本だけで原子力発電所4基分(CO2
排出量1,000万トン)の省エネ効果が期
待できるとの試算
がある。



このように、二酸化炭素排出量削減の
効果は確実に計算でき、有言実行とい
うなら、短期間で世界モデルを日本で
実証し世界展開すれば韓国など攻勢な
ど問題にならないはず。



図1 パワーデバイスの2008年市場規模


技術的・経済的問題点を要約すると、
SiC パワー半導体の開発状況は、ウエ
ハ技術とプロセス技術の両面ともかな
り進み、エピタキシャル成長の基盤技
術が確立し、50~75mm径のウエハが市
販され、マイクロパイプ欠陥が1個/cm2
レベルまで減少してきた(ただし、転
位欠陥は特別な条件でしか数百個/cm2
レベルが得られない)が大幅な減少が
急務である。プロセス技術では、デバ
イス製造可能な水準に達し、海外メー
カを中心に複数企業が電流4~12A 電
圧300~1200V系のSiC-SBD(schottkybarrier
diode
)が市販され電源回路に組み込ま
れるようになった。

ウエハ価格がSi  数10倍と高価さの克
服するため、
現在は米Cree, Inc.がSiC
エハ供給をほぼ独占し低価格化のメド
は立っていなが、HOYAや新日鉄マテリ
アルズなどがSiCウエハの供給を始めた
ところであり、ロームも自社開発に成
功したようである。今後の低価格化に
期待が集まっている。いくつかの半
導体メーカーは数年後にSiCパワーMO
SFET
の量産開始を検討しており、これ
らのメーカーは
2015年ごろにはSiCウエ
ハの価格が
Siウエハの数にまで下が
ってくると予測されている。





中山道の仮想ローイングに悪戦苦闘し
ているのに、パナソニックの乾電池形
充電池「EVOLTA(エボルタ)」
を動力源に、1日1回の充電で「東海
道五十三次」の走破に挑戦していた小
型ロボットが22日、ゴールの京都・三
条大橋に到着し、全行程約5百キロメ
ートルキロを走り抜いたという。お見
事、恐れいりやの鬼子母神ってとこか。





コメント
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