今度の震災で精神的な広域被災が懸念される。過去の自然災害では、被
災者のうち5~10%がPTSDにかかると言われ、被災者の中でも特に子供や
女性、障害者、外国人や貧困者などの社会的弱者が、PTSDにかかりやす
いという。PTSDは、1960~70年代に米国や英国などで注目され、研究が
進んだ。背景には、戦場からの帰還兵の中で、社会に適応できず、暴行
や虐待を受けた被害者と類似した症状を見せる人が目立ったことがあっ
た。1980年代には精神的な病気の1つとして認知され、診断基準も確立し
た。日本では、阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件でPTSDに苦しむ被
災者や被害者がクローズアップされ、社会的な関心が高まった。PTSDが
疑われるのは、心に傷を受けた体験から1カ月以上たっても次のような
症状が消えない場合だ。
(1)思い出したくない出来事を思い出してしまう(侵入症状)
(2)悪夢を伴う不眠、音への過剰な反応など神経が過敏状態にある(
過覚醒症状)
(3)恐怖感を思い出させるような出来事について考えることを避けた
り、喜怒哀楽の感情が麻痺したりする(回避・麻痺症状)
また、サバイバーズ・ギルト(Survivor's guilt)という、戦争や災害、事
故、事件、虐待などに遭いながら奇跡の生還を遂げた人が周りの人々が
亡くなったのに自分が助かったことに対し、しばしば感じる罪悪感に悩
まされるという。「サバイバー」(survivor)は「生き残り・生存者・遺
族」を、「ギルト」(guilt)は「罪悪感」を意味する英語。ナチスによ
るホロコーストを生き延びた人々などに見られたケースが有名である。
日本では、2005年4月25日に発生した兵庫県尼崎市のJR福知山線事故にお
いて、生存者の間にこの種の感情が見られると報道されたこともあって
認知度が高まった。また、広島や長崎の原爆投下で生き残った高齢者が
当時を回想するとき「あの状況で見殺しにするしかなかった」「助けら
れた命を見捨てた」など証言する場合も、このサバイバーズ・ギルトに
当たる部分がある。心的外傷後ストレス障害(PTSD)をおこして心理的な
援助を必要とする場合もある。
サバイバー症候群(Survivor syndrome)はサバイバーが示すさまざまな症
状を総称したもの。症状には下記のようなものがある。ただしこれらは
広い意味で心的外傷後ストレス障害(PTSD)の一種とも考えられる。
・罪悪感
・フラッシュバック
・モチベーション・士気の低下
・信頼心の低下、懐疑的になる
・組織に対する忠誠心の減少
こんなことを考えていたらわたし自身、サバイバー症候群の特徴にはま
っていることに気がついた。1年前ぐらいからか? 疲れやストレス負荷
が増すとよく口につくのが「死にたい」という言葉だ。老人性鬱病症候
群なのかなと考えていたが、長く産業兵士として闘ってきたのか、信念
の闘いに明け暮れていた所為でか、それとも、先だった同僚に対し暖衣
飽食にいる罪悪感か、多くの蹉跌への悔いなのか、マジでそうなのだ。
おっとこれは横道に逸れた。
食物アレルギーのことも報道されていた。被災後1か月はそのショック
の大きさで隠れているが本当の被災の大きさはこれからだ。そこに、百
年先までも影響を与え続ける福島原発禍が覆い被さることになる。人手
が足らない情況が続く。
4月25日 日刊工業新聞
東大、量子ドット太陽電池の理論変換効率75%に
東京大学の荒川泰彦教授とシャープの研究グループは、次世代太陽電池
として期待されている「量子ドット太陽電池」の理論変換効率が75%に
達することを明らかにした。63%が上限とされていたが、バンドギャッ
プの間に電子の足場となる中間バンドを複数持つ構造にすると、変換効
率が上がることを理論的に見出した。
・東大、量子ドット太陽電池の理論変換効率75%に[日刊工業新聞]
・太陽電池の変換効率75%に 東大とシャープが構造解明 [日本経済新
聞]
・注目の新技術「量子ドット太陽電池」理論的な変換効率は60%超[ECO
JAPAN-成長と共生
・「革新的太陽光発電技術研究開発」NEDO 2010.09.01
4月23日10時16分 読売新聞
福島第一原発周辺の放射線量、地域でまちまち
4月12日 内閣府原子力安全委員会
福島第一原子力発電所から大気中への放射性核種(ヨウ素131、セシウム
137)の放出総量の推定的試算値について
(1)推定は、現在まで得られている環境モニタリング等のデータと大気
拡散計算から特定の核種について大気中への放出量を逆推定する手法
で行う。
(2)その結果、ヨウ素131 とセシウム137 について、3月11日から4月5
日までの大気中への一部の核種の放出放射能総量として、ヨウ素131
が1.5×1017Bq、セシウム137 が1.2×1016Bq という推定的試算値を算
出。
※放射能汚染の被害はこれから10年かけ顕在化していく(白血病→悪性
腫瘍)。キーワードは「放出総量|放射性物質収支|除染」
■
【ソーラとフォーンとしてのセル】
東京大学とシゃープの共同研究で 4つの中間バンドを設けると 太陽光
スペクトルを有効に利用でき変換効率が75%というセンセーショナルな
理論と検証の提案が報じられた。なぜ、中間バンドが4つなのかはいま
のところ確認するすべがないが、これでまた実用化に向けて一歩前進、
半歩後退と着実に『絵コンテン』通りに描けていることになる(『お江
と究極の光電変換技術群』『花曇りの午後の任天堂』)。
半導体量子ドットを取り入れた太陽電池は、従来の単接合の太陽電池で
は利用されていない赤外領域の光子を、サブバンドを介した吸収により
活用できることから、高いエネルギー変換効率が見込まれている。理論
的に予測される変換効率の上限は、集光条件下で63%、非集光条件下で
47%に達する。荒川秦彦教授のグループは、アンチモンをサーファクタ
ントに用いたMOCVD法によりInAs量子ドットを含むGaAs太陽電池を作製し
た。GaAsの禁制帯以下の1.3μmにまで達する広い波長領域において最大
で数%の光電変換を達成し、InAs量子ドットの基底準位および励起準位
に対応する明確な光電流のピークを観測した。また、従来の化合物半導
体量子ドットを用いた太陽電池においては、量子ドットを用いない太陽
電池と比較して開放端電圧が低下する現象が報告されていたが、電圧低
下を伴わない量子ドット太陽電池の作製に成功している。
【課題】歪みを形成することなく、単層または多層の量子ドット層を成
1948 トランジスタの発明
1960 プレーナ技術
1975 アモルファスシリコン
1990 ポーラスシリコン
1995 ナノ結晶シリコン
2000 ネオシリコン
【量子ドットデバイスおよびその製造方法】
長させる。
【解決手段】AlxGayIn1-x-yN層と、AlxGayIn1-x-
yN層の上に配置された(Al,Ga,In)N量子ドットと、を備えた
半導体デバイスにおいて、AlxGayIn1-x-yN層におけるインジ
ウム比率がゼロではない(1-x-y≠0)。
【符号の説明】
1 基板 2緩衝層 3n型(Al,Ga,In)N層 4活性領域
4a AlxGayIn1-x-yN層 4b (Al,Ga,In)N量子
ドット 4c AlxGa1-xN障壁層 5積層 5a積層
6AlxGa1-xNキャップ層 7AlxGayIn1-x-yN層
8発光ダイオード 9発光ダイオード
この件に関しては、技術報告書を読んでからにしてもう一度コミットし
てみるが、今回のブログで製造プロセスの考察をと考えていたが時間の
都合上、明日にでも掲載してみたい。ただし、素直な感想を言うとすれ
ばこれはブッ飛びのニュースであった。理論的にも75%といえばいかな
るエネルギー変換機構も及ばない、天辺に位置するものだろう。言って
みれば、ソーラセルとセルラーホーンという機能が‘セル’つながりで
融合するという‘絵コンテ’が描ける。つまりは、近未来の携帯電話と
いう情報末端器機には現在のようなバッテリ機能がなくなっているとい
うイメージで、このブローグのテーマの1つである‘新自給自足時代’
の具現化ということになる。これは多分、石原慎太郎東京都知事には理
解できないイメージでもあるだろうと。