極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

水棺 vs. 石棺

2011年04月28日 | 緊急|東日本大震災






【原子炉格納容器-原子炉圧力容器連成解析】 



面白い事実がわかってきたという。チェルノブイリの高度汚染地
域に生息するツバメの異常発生率が、かなり高いことがわかった。
部分的な色素欠乏、クチバシの奇形、曲がった尾や左右不均等な
尾などが発見されているという。生物科学者ティモシー・ムソー
(Timothy Mousseau)と、協力者でパリ第11大学のアンダース・
モラー(Anders Moller)は、チェルノブイリで10年余り鳥類の
個体群調査を続けてきた。最近の統計結果では汚染地域の多様性
が低下しており、鳥類の種は非汚染地域の約半分に減り、個体数
は約40%まで減少し、脳のサイズも小さいという。


初めて調査に乗り込んだ2000年時点では、異常など見つかる訳は
ないと思っていたんだ。1986年の原発事故は鳥類に大きな影響を
与えていないというのが当時の認識だったとムソーは話す。
一方
で何も影響を受けない鳥もいる。目立たぬ体色で渡りをしない種
がそうだ。競争相手がいないせいもあるだろうと推測する。その
理由は色鮮やかな羽毛をまとう種と違い、カロテノイド(天然色
素の一種)を大量に消費せずに済む。強力な抗酸化物質であるカ
ロテノイドには、放射線被曝の影響を抑える作用が期待できるし、
長距離移動で余分なエネルギーを使わないので免疫系が強いのか
もしれないと。 ふぅ~んと感心しつつ暫く沈黙が続いた。



福島原発はいよいよ閉じこめの本格的な操作段階に入るというの
で、その方法つまりはクーリングダウン操作についてネットで下
調べしてみた。「水棺」とい言葉が飛び交っているが、いったい
どの程度期間を想定しているのか、その間、問題はないのか、い
ろいろ検索するもののよくわからないということで中途半端な結
論で疲れだけが残ったという分けだ。疑問を簡単に言ってしまえ
ば、(1)原子炉格納容器の水の完全充填と非充填の違いが与える
リスクの見積もりと、(2)余震などの耐震性と損傷確率のリスク
見積もり、(3)水棺と石棺つまり、水冷と空冷とのリスク比較
見積もり
の三つとなる。三点目は、単に現装置の水棺だけでは余
震とうの再被災で保たない、補強が必ず必要になる。そのときこ
のままの水冷で良いのかという反問が出てくる。いずれ半年後に
はその検討がいるのではと。

専門用語で言えば「原子炉格納容器-原子炉圧力容器連成解析」
とかと呼ばれる電算機で解析するらしい。そんなの資料を読めば
わかるから任せておけば良い? その通りに違いないのだが老婆
心ということで。そういえば、つい数年前までは座屈計算などの
機械工学や有限要素法などの数値解析をしていのだから簡単にい
くと高を括っていたのだが、結局このざまだ。まぁいぃっか、一
知半解とは言え、まぁなんとかわかった様な気がするこの辺で切
り上げることに。



図 マークⅠ型原子炉格納容器の損傷確率

 

※「技術基準等の整備と民間規格基準に関する調査(米国の供用
  期間中検査及び試験等に関する民間規格等の調査)に関する
  報告書(
平成16年度)」
※「
地震時レベル2PSA の解析(BWR)」
※「Mark I Containment Report
March 19, 2011
※「STANDARD REVIEW PLAN 6.2.1.1.C PRESSURE-SUPPRESSION TY
    PE BWR CONTAINMENTS」(
DRAFT Rev.7-April 1996)
※「
Reducing the Hazards from Stored Spent Power-Reactor F-
  uel in the United States」
※「
Zirconium Cladding Fire Resources
※「
BWR.MARKⅠ型格納容器圧力抑制系 に加わる動荷重の評価指針
※「
福島第一原発は欠陥品です(週刊現代 2011年4月16日号)
※「
原子炉圧力容器内部構造物について」(2010年5月25日)
※「
耐震設計上重要な機器・配管系の 耐震安全性評価(中間報告
  に関する説明資料」(2011年2月22日)
※「
福島第一原子力発電所3号機 新耐震指針に照らした耐震安全
  性評価(中間報告)に関する補足説明資料」(2010年7月6日)
※「
Status report 97-Advanced Boiling Water Reactor (ABWR)」
※「
Experience of NCO Earthquake and Restart of Kashiwazaki
  -Kariwa NPP」
※「原子炉本体基礎(RPVペデスタル)復元力特性について」(2009
    年6月10日)
※「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」2006年9月19日
 
※「
地震に係る確率論的安全評価手法の整備」2007年3月


【Intermission

‘何日君再来’

疲れているときリクエストは決まって麗君(テレサ・テン)


 

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