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【史上大作戦:全散逸放射能物質の回収】
4月8日(金)0時19分(時事通信)
宮城県で震度6強=沿岸に津波警報発令―気象庁
※だからいったじゃない。選挙などやっている場合じゃないないと(要細心)。
4月7日(木)20時11分(読売新聞)
汚染水浄化、仙台産ゼオライトが有望…学会有志
東電福島第一原発のタービン建屋地下などにたまる高濃度の放射性物質を
含む水の浄化に仙台市青葉区の愛子(あやし)産の鉱物「天然ゼオライト」
が有望であることを、日本原子力学会の有志らがまとめ、7日発表した。
研究チームは、同学会に所属する東北大など5大学と日本原子力研究開発
機構の計59人。福島第一原発で、難航する高濃度汚染水の処理の一助にな
ればと、自主的にデータを集めた。実験の結果、表面に微細な穴の多い「
天然ゼオライト」10グラムを、放射性セシウムを溶かした海水100ミリ・
リットルに入れて混ぜると、5時間で約9割のセシウムが吸着されること
を確認した。愛子産ゼオライトは大量にすぐに入手できるため、有望な材
料と判断した。ほかにも放射性ヨウ素を効果的に吸着する材料として、活
性炭などを挙げる。
福島第一原発事故で放射能物質汚染された領域を浄化し、回収した放射物
質を元の福島第一原発敷地内に集約し、さらに精製分離し恒久隔離するこ
とを考えてみた。例えば、避難領域の全域の堆積した放射物質を固着封じ
し回収コストを試算すると、
(避難領域半径)2×円周率÷2×被覆係数×汚染度×単位面積当たり平均
処理費=(30km)2×2×3.14÷2×2×\1,000/m2=2.826兆円
イメージとしては、放射性物質液状固定化剤散布(難燃性、撥水性)を噴
霧塗布し固形化した後、離形・剥離し回収、土壌浸透状態をモニタリング
異常領域については、掘削浄化する、この場合上記の算式の「汚染度」に
関わり、「原位置浄化」のみの場合、1.0、「掘削浄化」を必要とする場合
1.0以上とする。また、被覆係数は単純平面のみ1.0となり、それ以外は凹
凸の表面積を加味して考えるがこの場合は2.0として試算している。
ところで、上図↑のようにまだ確立したものではないが、原位置浄化法と
して「ファイトレメディエーション」が研究されている。ファイトレメデ
ィエーションとは、植物の有害物質の吸収・蓄積・分解等多様な機能を利
用して、汚染された土壌・底質、水等環境媒体の修復・浄化技術。ファイ
トレメディエーションはギリシャ語で「植物」という意味の"phyton"とラ
テン語で「修復・治療」を意味する"remediation"が合成された言葉。こ
の場合、植物ということは、陸生・水生を問わずすべての維管束を持つ独
立栄養型生物を指し、汚染土壌を浄化する場合に利用された植物はほとん
ど樹・草・作物ような陸生型緑色植物となっている。従来の物理化学的方
法は短期間で処理できるメリットはあるが、処理コストが高いことや、エ
ネルギー消費量が大きいこと、また土壌機能の破壊、二次汚染の懸念があ
り、低濃度・広範囲的な汚染サイトへの対応が困難である。
一方、ファイトレメディエーションは、処理時間はかかるが、土壌を堀り
返し加熱するためのエネルギー消費等がなく、太陽エネルギーを利用し、
植物の生長によって環境汚染物質を低減する修復技術である。このため、
二酸化炭素放出等の環境負荷がほとんどないという特長をもち、広範囲の
土、水、空気の環境の保全・維持(環境悪化の防止)にも有用な緑による
環境調和型の技術である。特に低濃度・広範囲な土壌汚染浄化に適応可能
になり、適用範囲が有機性、無機性、放射性汚染物質等非常に幅広いこと
も利点である。
※ここでは、放射性物質への適用技術の確立という意味で使用する。
放射性物質のファイトレメディエーションについても、アブラナ科、アカ
ザ科の植物、ヤナギ、ヒマワリ、トウモロコシを用いて実験が行われてい
る。アカザ科の植物やその近縁種がCsに対する吸収特性が高いことが確認
されている。植物の重金属や放射性物質の蓄積メカニズム等は、まだよく
分かっていないが、取り込まれた重金属イオン等が細胞内のファイトキレ
チン、リンゴ酸、クエン酸、ヒスチジンなどとキレート化合物を形成し、
無毒化・蓄積されると考えられている。
※‘4.5 Overview of available containment (CT) and source removal (SRT)
remediation techniques ’
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