【まさかの陥没?!】
2月7日に岡山県倉敷市にあるJX日鉱日石エネルギーの石油精製工場にて発生したJX水島
製油所海底トンネル掘削現場落盤事故で、海底トンネルの掘削工事が専門の岡山大学環
境理工学部・教授の西垣誠は事故の原因について「落盤が起きた地点は、トンネルにか
かる水圧が高くなっていた可能性がある。」としたうえで「コンクリートの型枠の隙間
から水が漏れだした可能性や、掘削機が内壁を傷つけてしまい、水が入り込んだ可能性
などが考えられる」としている。地質学が専門で2000年代半ばに水島コンビナート周辺
の地盤を調査している岡山大学准教授の鈴木茂之は現場海域の地質について「10年で地
質が変わるということはない」とした上で「砂利からなる層が厚くあって、そこを掘削
していた。砂利の間には隙間が多いので水が通りやすくなっている。水が通りやすいた
め、水と一緒に海底を掘っていた砂や泥が少しずつ流れてトンネル内に吸い取られてい
った可能性がある」と分析。さらに、「水島は地上から約10メートルの深さまで泥や砂
の軟弱な(砂泥さでい)層が広がり、深くくぼんでいる場所もある。技術面や費用面で
難しいかもしれないが、ボーリングなどで綿密な調査をする必要があったのではないか」
と指摘している(「ウィキペディア」)。
こんなことを打ち込んでいるとバブルが弾けたころ、鹿島建設のアイスブラストを借り
て製品表面に付着したプラーク(歯垢)状の汚れ除去の試験を行った時だ。試験作業が
おわり、直径8メートぐらいあるかという馬鹿でかいシールドに圧倒された記憶が鮮明
に蘇ったことだ。あれから20年は経ったけれど日本トンネル掘削技術は世界一と自負し
ていたが、こんなことでミソをつけたわけで、日本の精神の崩壊の予兆か、あるいは既
に崩壊してしまっているのではと、これまた誇大妄想な気分に陥る。
【急がれる除染】
ところで、福島原発事故の除染技術実証試験事業が採択されたが、そのなかで、アイス
ブラストとは異なるが、ドライアイスを利用した瓦礫の除染技術(受託者:環テック)
が目を惹きつけた。汚染された「がれき」のうち、とくにセシウムとの結びつきが強い
粘土・シルトをドライアイスにより分離し「がれき」からの粘土・シルト除去をもって
除染・減容とする。上図のように、放射性物質を含んだ「がれき」を粉砕の後、ドライ
アイスと混合し、「がれき」に付着した、粘土・シルトを剥離させ、浄化された「がれ
き」と放射性物質を含む土砂・がれき類を分離するというもの。
もう1つ、これだと思われる事業として「放射能汚染された木材・樹皮の水洗及び焼却
による除染・廃棄物減容化技術の実証」(受託者:郡山チップ工業)。チップの生産過
程で発生する樹皮(バーク)の水洗浄による除染およびその効果確認を行うもので、除
染効果が低く再利用不可能なバークは小型焼却炉による焼却処理、減容率の確認を行い、
木材・樹皮の水洗による除染を行った後、洗浄水をプルシアンブルー不織布を通すこと
で放射性Csを吸着除去→洗浄による除染効果の低いバークの小型焼却炉による焼却処理
の実施→バグフィルターおよびHEPAフィルターの放射性Cs補足状況を調査しするという
もので、1)バーク発生箇所で処理することで、移送コスト削減、2)洗浄処理で除染
されたバークの再利用、3)焼却処理による減容化で、管理コスト削減を目標とする。
これは、植物系バイオマス全般に応用が出来る。反面、燃焼熱の利用という第2義的な
課題も同時に解決できればバイオマス発電の実証テストや機動的な瓦礫処分というもの
が考えられるので注目している。
Paul McCartney - Silly Love Songs
Paul McCartney X Factor Finals 2009
Paul McCartney Wings - Jet - Maybe I´m Amazed - Live 1976 DVD
When you were young
and your heart was an open book
You used to say live and let live
you know you did
But if this ever changin
in which we live in
Makes you give in and cry
Say live and let die
いいね!このワクワク感。でも、この哀愁(メランコリー)のベールをまとったスリル
というのはどういうことなんだろう。