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極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

未来国債の創造

2012年02月24日 | 政策論

 




【木造校舎燃焼実験】



この間、つくば市で、国土交通省が学校の校舎を燃やす火災実験を行われた。実験のために建てた校舎は
本物と同じ構造で約3億円の予算。国交省国土技術政策総合研究所は「机や椅子などは木材で燃える量が
等しくなるよう置き換えた」と説明。実験にあたり、校舎の一部分には防火壁も設けられたとのこと。昨
年3月に三重県亀山市に完成した亀山市立関中学校は木造校舎だが、校舎はスギや無垢の木で作られてい
るが、木造の公共施設が増えていて、その背景には一昨年施行された2、3階建ての低層公共施設は木造に
することを目的とした「公共建築物木材利用促進法」があり、政府は木材自給率を50%に引き上げること
を目標にしている。現状では木造で3階建ての校舎は造ることができない。そこで法規制見直しを視野に
木造3階建ての校舎の耐火性能を検証するために国交省が今日の実験を行った。開始から20分、防火壁の
ある建物の右側の部分は火が広がらず、26分後に右側に火が上がり1時間15分後には中央部分が崩れ落
ち、2時間半後には校舎は跡形もなく崩れ去った。国交省官庁営繕部木材利用推進室の仲江肇室長は「木
材が利用しやすくなるような制度見直しにつながればいい」と語っている。



マスコミはこぞって実験に3億円をかけたことに疑念をもって報じたが、これは二義的な問題だろうと考
える。実験費用のB/C(対費用効果)は全くの専門的な領域でこれに疑問があればそこを詳細に報じる
べきだろう。もっとも「公共建築物木材利用促進法」の経済波及的側面からの解説が前提となることは言
わずもがなだろう。それより3階建てなどに「百パーセント木材+防火壁」だけから設計することもなく、
「鉄骨+木材+防火壁」(パナソニックのテクノストラクチャ→「セブンスピアズ」参照)からの複合材
的側面から設計をなぜ織り込まなかったのかわたしには不思議に思えた。これは「国内木材利用促進法
(「蛸の養殖とタールの行方」)としてこのブログでも取り上げたことでもある



【社会保障と税の一体改革の行方】

国会中継はは予算審議の最中だが、藪睨みで作業の止めずみていて「中身がないなぁ~」と思っている。
現行の税制の欠陥や評価は「ジュブリルタンで税制」でも掲載したが、(1)財政欠陥部の切除(官尊民
卑的給与体系および行政的瑕疵の是正(2)デフレ下の赤字国債是正→政府による国債回収)(3)税の
完全捕捉(4)税制不公平是正(直間比率および諸税の見直し是正)(5)マクロ政策の現在化(インフ
レターゲット導入、政策ターゲットの明確化→未来国債(百年債)法整備)(6)税収入適正化モデル(
改定及び施行時期も含め)の6つが基本となる。このうち(3)については前政権下の実施不可性にも言
及した
。また、この結果単純に消費税だけに依存することの問題にも触れているから、増税反対政治党派

や政治委員を説得しえるのか、また、表面上賛同しても土壇場で反対に回る政治委員も出てくるから一筋
縄では行かないだろう。ここでは、政府による需要の掘り起こし方法につき考えてみる。勿論、清貧を宗
とする納税国民もいるので、政府からの説得(プレゼン)が功を奏するかどうか疑問であることを前提に
かっての「所得倍増」スローガンに匹敵するような現代的あるいは現在的スローガンを設計できるのか確
たる自信があるわけでない。上図のように、これまでの単純なハコモノ、スジモノに対するインセンテ

ブ・ポテンシャルが低いことも間違いないだろう。従って、多様性や利便性などの品質を高めるような政
策(→「政策の高付加価値」と呼ぶこととする)に移行することは不可避だと思われる。例えば、建設国
債の償還年数は原則として、国債発行によって建設される公共施設公共施設の平均耐用年数の60年(これ
に対する見直し評価は必要)とされているが、これを政策の耐用年数とすれば、建設国債と異なる、図の
ように、不動産 vs.動産、ハードウエア vs.ソフトウエア、あるいは耐用年数というか有効年数の異なる
各政策の複合的な縫合的な政策で構成された政策ユニット長期政策を未来政策規定しそれを担保する国債
を「未来国債」あるいは「百年国債」を発行し政策を創造発効するというイメージだ。



例えば、「グリーン債」は地球環境に係わる国内政策の1つで再生可能エネルギーシステムの波及実効の
ために起債されるもの。政策の特徴は、設備投資が従来の建設国債(償還期間60年で設備投資主体)より
償還期間が長く、設備投資のウエイトが大きいものと仮構している。また、建設国債に最も近い政策とし
て「国土保全債」で従来の農林水産を主体とした第一次産業を基盤としたもの。「植林は国家の百年計」
の様に国内木材利用促進法を基盤とした営林事業振興というような政策を仮構しているため、従来の建設
債に近い位相をもつと仮構する。さらに「安心債」はセキュリティーや公的交通機関、例えば、コミニテ
ィーバスやトランジット・モール、パークアンドライド(グリーン債に近い)などやワンストップサービ
スのロングタームな国内整備事業などをイメージを仮構しているので、システム運用方法などの無形知財
(ソフトウエア)に重心を掛けた政策となる。そして、「文化美観債」は国内文化芸術の保護・振興など
の事業側面と電線・通信線の埋設化などの景観・美観・風紀に係わる事業のためより無形知財にウエイト
を置く事業整備という政策特徴をもつ。この未来国債運用にかかわる組織的な担保としては、1つが現在
の中央政府の公務員が担い、実務量が膨大になれば自動的に現在の縦割り組織形態から離れた、内閣府直
轄運用組織に改組されるイメージをもっている。もう1つは、複雑な政策ユニットのために、強力な独立
した監査組織を必要とし、毎年1度の定期監査により政策の個別事業と国債の信用を担保するものとする。
アイデア段階でも運用面において様々な問題が発生するだろうと予測されるので、適宜、適時、研究調査、
模擬予測し実行是正していくことを前提とする。

 



【イタリア版食いしん坊万歳:2つのフリッタ】

お昼抜きの生活が続いているが、ふるえが来るくらいお腹が空いてくる時は慌てて、卵をぽんぽんと2つ
割り、冷蔵庫にある具材を使い目玉焼きをつくり空腹を満たす。余裕があればフリッタ(オムレツ)をつ
くることがあるが、そのなときのお勧めのに2つのフリッタがそれだ。一人分は1/4にして計算。

タマネギのオムレツ Frittata di cipolle

具材:タマネギ600g、卵12個、バター40g、ナッツメッグ、カレー粉またはトウガラシ、砂糖

作り方:タマネギの皮をむいて、
薄く切る。浅鍋にバターを熱し、タマネギが色づかないよう、しんなりと
するまで弱火で炒める。ここにナッツメッグと、カレー粉あるいはトウガラシ、そして砂糖をそれぞれひ
とつまみ加える。これをかき混ぜてあらかじめボールで泡立てておいた卵と混ぜ合わせ、フライパンに流
す。さらにかき混ぜながらオムレツの形に仕上げて食卓に供する。この料理の際には、オムレツ専用の手
頃な犬きさのフライパンを使うとよい。このオムレツは、実際のところ少なくとも2cmの厚さに焼き上げ
る。このオムレツは冷めてもおいしく食べられる

ズッキーニのオムレツ Frittata con le zucchine

具材:卵10個、ズッキーニ 200g、バタ-30g、オリーブ油30cc、パセリ、塩、コショウ

作り方:ズッキーニの皮をむき,薄く輪切りにする。水で薄めたオリーブ油を熱して、ズッキーニを炒め
るというより、柔らかく煮て、風味、がつくようにする。数分間煮るだけで十分で、鍋から取り出し、水
気を切って冷めないように保温しておく。フライパンにバターを溶かしてズッキーニを加え、さらに、泡
立てた卵を加え、塩、コショウで味付けする。よくかき混ぜ、さらにみじんに刻んだパセリひとつかみを
入れる。オムレツの形を整え、少なくとも2cmほどの厚さに両面をこんがりと焼く。ズッキーニがなけれ
ば馬鈴薯でもかわまない。

 

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