極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

ドイツのネオコン事情

2012年02月23日 | ネオコンバーテック

 



      長雨に 溶けて流るる 残雪は 形をなくして ひなの節を待つ


昨日からの雨は、厳しい冬の終わりを告げるかのように降り続いている。よく見れば庭の落雪
も雨に流され溶けて消えている。もう少しで、きみが華やぐ桃の節句がくるとでも詠っている
とみられるがこの歌は違う。無惨な老人であり、苛烈な時代変化を生きる意味のメタファとし
て、儚さや虚しさに握り包んだものとして歌うのだ。新年会を体調を崩し欠席した先輩の見舞
いと状況報告を兼ねて、歯の治療後、長浜まで車で出かける。途中、なにかチョットした手み

やげはないかと彦根美濠の舎に立ち寄り「ひなの節 春三色」が目にとまる。やはり話は寄る年
波のこと、インフルエンザや免疫力の低下のことから入り、千葉に住む子供さんたちの話と被
災状況の話など過日の大地震や原発事故の話となる。「もう少し原子力発電のことを知ってお
くべきだった」と悔やむこととなる。そんな暗い話に終始するもののどちらかという楽天的な
性格な彼の話に聞き入り、寧ろこちらが励まされているかのような格好で帰ってきた。彼女に
そんな今日の出来事を報告すると「あなたも気苦労が絶えないね」というので「これは僕の性
格なんだしこれからも改まることはないよ」と切り返した。

 

【ドイツのネオコン事情】

ところで昨日掲載すべきだったのだが、有機薄膜太陽電池メーカーのドイツの Heliatek社と、
ビル外装大手であるRECKLI社は現地時間2012年2月16日、二酸化炭素(C02)排出量を低減する「グ
リーレ・ビル」の建築について協業することで合意した。REOKLI社が、Hellatek社の有機薄膜太陽
電池をビル壁や住宅の外装用シートとして採用したと報じられたのだが、今回の合意にこぎつ
けた理由を「有機薄膜太陽電池は、高温環境や少ない光量といった条件下でも変換効率が低下し
ない。さらに既存の太陽電池より大幅に軽<、フレキシブルであることが評価されたため」と説明
しているが、具体的には、既存の太陽電池と異なり、80°℃までは変換効率がほとんど低下せず
低光量でも特性が落ちないので、「実環境での1日の発電量は、従来型太陽電池より10~20%多
い」(Heliatek社)という。また、1平方メートル当たり既存太陽電池の20分の1の0.5kg重さで
ビルの外装材に使う上で有利でありコスト的にも廉価にできる。勿論、製造工程はロール・ツ
ーロールで積層する。耐久性が確認されればこれはキラーアプリケーションとなる。

 

わたし(たち)が研究開発として有機薄膜系太陽電池に取り組み始めた、数年前のことを考え
てみれば相当早いペースで立ち上がっている。勿論、コスト的には薄利多売の商品に入るだろ
うが、社会的なインパクを考えれば、廉価であればあるほで、理想的なものとなることは環境
思想としての「贈与経済論」として、技術論としての「ネオコンバーテック」としてブログテ
ーマとして掲載してきたことだが、このニュースが入る前に下記の「有機薄膜太陽電池 最新
動向」(3月8日)の受講を決めていた矢先だから面白い。つまり、テーマの絞り込み(選択)
作業にかかりだした矢先なのだ。



思えば、カラーテレビのシャドウマスクの技術開発にはじまり、半導体・液晶・有機EL、色
素増感・有機薄膜太陽電池と時代の流れのつかみ方に大旨間違いがなかったことを再確認して
いる。まして今回の福島第一原発事故だ。これは本望でもある。



【本日で、虫歯治療完了】


4週間掛けた虫歯と歯垢の治療が完了したが、いろいろ勉強になった。突っ込んだ学習は当面
やらないが、夜間の歯磨きの励行を始めようと思っている(まだ、実行していない)。歯医者
もデジタル化が進んでいて、治療中の写真や診断結果や歯磨きのマニュアルをひとまとめにし
て、ビジュアルなプリントをもらって帰ってきた。これは説得力があると感心しているところ。
医者と看護士に感謝だ。


 最近凝っている発酵ディルピクルス
 

 

コメント
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