極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

ソーラ製造技術最新事情

2012年10月13日 | WE商品開発

 

 

 




   僕、二十八歳で、毛のはえた腹
   がアンダーシャツ(差し押さえ免除品)の下から出ている。
   寝椅子(免除品)のこっち側
   にごろんと寝転んで
   女房の楽しげな声(やはり免除品)
   の奇妙な響きに耳を傾けている。
   僕らはかくのごときささやかな喜び
   の初心者である。
   これまで無節制に生きてきたこと
   を反省しております(と僕は裁判所に嘆願する)。
   今日、僕の心は、まるで玄関の扉みたいに
   見事に開けっぱなし。ああこういうの本当に何カ月ぶりだな。

 

                    レイモンド・カーヴァー “ Bankruptcy
                             村上春樹 訳『破産』

                             ※1967年のできごと 
 

 

  erbazzone o scarpazzone

【イタリア版食いしん坊万歳:エルバッツオーネ/スカルバッツオーネ】

ゆでたホウレンソウを絞り水を切り刻む。バター、ラードと玉ねぎをソテーし、ニンニクとホウ
レンソウを混ぜて炒める。冷やしてからパルメザンチーズ、オリーブ
オイル、唐辛子、塩を混ぜ
る。その後、小麦粉、ラード、熱水でパイ生地を準備する。大型
オーブン皿にペストリーのシー
トを敷き15mm程度の厚さにして金色になるまでタルトを焼
く。

【最近の太陽光技術事情】 

 

 

栃木県那須烏山市中山の旧市立七合中跡地に大規模太陽光発電(メガソーラー)を建設する東
京太陽光建材(東京都台東区、仁村利尚社長)と同市は10日、基本協定を締結したニュース
をみてどの程度のものか考察しなければということで、今夜トレースすることにしたが、件の
ホームページをみると「立山科学工業株式会社は、両面受光型の次世代ソーラー街路灯を開発
しました。この次世代ソーラー街路灯は、両面受光型太陽光パネルや散乱光を集中的に反射さ
せる反射集光技術、微小電流も蓄電する独自貯蔵技術を有効的に組み合わせた独立電源型照明
システムを採用しました」と記載されていて、通常の片面受光パネルよりも約20%増の発電
量が見込める事例研究が掲載されているものの、件の立山科学の独自技術というものは掲載さ
れておらず、反射パネルと蓄電システムの2件の特許出願が写真から判る程度で、狐につまま
れたような格好となり、それではと発憤し、「最新技術事情」として、入射光に関わるソーラ
パネル製造関連の特許申請状況を調べてみた(下図、クリック)。

特開2012-134546

立山科学に関わるものといえば、株式会社日野樹脂の新規考案が該当すると判断した。つまり
「建築物の外壁面から突き出るよう、2枚の片面受光太陽電池パネルを背中合わせにして両面
受光型に加工し袖壁状に鉛直設置する。さらに、カバーガラスにセラミックス凸状膨隆部及び
表面彩色層の配設と共に、反射光抑制の構成し、建築物のデザイン性を損なうことなく、未利
用部位である外壁面を有効に使って、屋根部の発電を補助することが可能な太陽電池パネルの
設置構造を提供する」と要約されるものだ。つまり(1)固定設置(2)裏表の両面より入射
方式(3)散乱表面形状による光取り込み効果の3を特徴とした簡単なものだ。いやいや、こ
れは失礼な言い方になるが、入射光に関しては、立体固定式でもMT大学の事例研究で最大40
倍の効果逓増が報告されているので、併せて、入射光追尾型なども調べてみた。



特開2011-108855 太陽光発電装置の配置構造

特開2011-108703 太陽光発電装置

特開2010-245275 太陽電池モジュールの製造方法及び製造装置


以上、それぞれの技術追求がなされていて、釈迦に説法だが、それぞれの長所・短所をいかに
伸ばしかつ克服するかが追求されている。情報を1面的にみるのではなく多様な側面から評価
することの大切さを改めて学んだ格好となった。そこで、レイモンド・カーヴァの『破産』と
いう詩のアイロニーと滑稽さとが交差することとなる。今夜は、市民運動会の準備もあり久々
に大きな空間で作業をし汗も流したこともあり、明日のこともあり早々と寝ることとしよう。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする