極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

網膜を守れ!

2012年10月10日 | 日々草々

 
 

 


    鉄の意志とでも言おうか。僕はもう何カ月も
    夜の十一時の前には、一滴の酒も口にしては
    いないのだ。これまでのことを思えば、
    上出来じゃないか。これがまずは第一段階
    というところ。僕の知り合いに、飲むならリステリソと
    決めている人がいた。
    スコッチをやめてそこに落ちついた。
    彼はリステリンをケース単位で買って、
    ケース単位でそれを飲んだ。彼の車の後部席には
    死んだ兵隊たちが折り重なっていた。
    リステリンの空き瓶の山が、焼けるように熱いシートの
    上で、まぶしく光っていた!

    それを目にしたあと、僕は家に帰って、じっくりと自分のことを考えてみた。
    前にも一度か二度、そういうのをやったことがある。誰だってやっていることだ。
    自分の内奥に入っていって、そこであたりをぐるりと見回すのだ。
    僕はそこに何時間もいた。でも誰にも会わなかったし、
    何か面白そうなものも、目に
    つかなかった。僕は現実の場所にもどってきて、
    スリッパをはいた。そしてグラスにとくとくと
    ナイキルをついだ。
    椅子をひとつ、窓際にもっていった。
    そこで、カリフォルニア州クパティーノの空に
    もがくようにあがっていく、白い月をながめた。
    真っ暗な夜の何時間か、僕はナイキルとともに待った。
    そしてやがて、そうだ、そうこなくっちゃ! 最初の
    光の切れ端。




    Call it iron discipline. But for months
    I never took my first drink
    before eleven P.M. Not so bad,
    considering. This was in the beginning
    phase of things. I knew a man
    whose drink of choice was Listerine.
    He was coming down off Scotch.
    He bought Listerine by the case,
    and drank it by the case. The back seat
    of his car was piled high with dead soldiers.
    Those empty bottles of Listerine
    gleaming in his scalding back seat!

    The sight of it sent me home soul-searching.

    I did that once or twice. Everybody does.
    Go way down inside and look around.
    I spent hours there, but
    didn't meet anyone, or see anything
    of interest. I came back to the here and now,
    and put on my slippers. Fixed
    myself a nice glass of NyQuil.
    Dragged a chair over to the window.
    Where I watched a pale moon sruggle to rise
    over Cupertino, California.
    I waited through hours of darkness with NyQuil.
    And the, sweet Jesus! the first sliver
    of light.

 

                                    レイモンド・カーヴァー “ NyQuil    
                                        村上春樹 訳 『ナイキル』

※「リステリン」〔Listerinel〕 は口腔洗浄液、「ナイキル」〔NyQuil〕は咳止めシロップ。


  Cacciucco alla livornese

【イタリア版食いしん坊万歳:カチュッコ・リヴォルノ風】

材 料:カサゴ・ヒメジ・メバル・タラ・アナゴ・コウイカ・シャコ・ヤリイカ・タ
    など1.5kg、伊勢エビ 1尾または大正
エビ600g、ムール貝、オリーブ油 120cc、
    タマネギ 2個、セロリの茎 2本、
ニンジン 2本、トウガラシ 1本、ス
    ー
ゴ用トマト500g、赤ワイン 1カップ、パセリ、ニンニク、塩、パン、(白
    ワイ
ン、缶詰のトマト・ホール)



作り方:カチュッコの作り方は変化に富み、さまざまである。そのうちのいくつかはイタ
    リア北西部、トスカーナ州のヅィアレッジョから生まれている。ここに紹介する
    作り方は大変簡単なもので、基本に従ったもの。

    材料のすべての魚を下ごしらえする。次に魚のブイョンを作る。深鍋に1Lの水を
    入れタマネギ1個、ニンジン1本、セロリ1本、トマト数個を全部粗切りにして
    入れ,火にかける。次に塩を加え、魚の頭と小魚を入れて煮続ける。ブイヨンが
    よく煮えたら、それを濾す。鍋に残った野菜や魚はよくすり潰し、裏ごしして再
    びブイヨンの中に入れる。
 
    その間に、キャセロール鍋を火にかけ、オリープ油大さじ6杯、タマネギ1個、
    ニンジン1本、セロリ1本のみじん切りを入れて炒める。トウガラシ1本を2~
    3片に切って加え,その後ただちに短冊に切ったヤリイカとコウイカを入れる。
    数分煮たら、赤ワインを入れて煮汁をのばし(好みで白ワインでもよい)、アルコ
    ール分を蒸発させて残りのトマトを入れる。

    次に他の適当な大きさに切った魚の切り身、ムール貝、シャコ、伊勢エビまたは
    大正エビ、パセリのみじん切りを入れる。その上からブイヨンをたっぷり注いで
    弱火にして煮込む。パンをトーストしてニンニクを塗り、スープ鉢または深皿の
    底に敷いて,その上にカチュッコを魚ごと入れ食卓に出す。
 
    また魚を煮込むのにスープの一部だけを用いることもできる。残りはパンの上に
    直接かけ、スープ用の器かスープ皿の中に整えて、その上にさらに煮込んだもの
    を注いで、食卓に供する。

※リヴォルノ地方の寄せ鍋風の濃い魚介スープ

【網膜を守れ!】

ここ2~3週間、まともに仕事ができていない。 結局はディスプレ作業の網膜疲労による頭痛のせ
いだ。わかっているけれどやめられないというのだが、ここはひたすら我慢。

                          

コメント
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