ワシソトソ州ヴァソテージ近くの
コロソビア川で、ホワイト・フィッシュを釣った。
冬のことだ。父さんと、リソドグレソさんという
スウェーデン人と、僕とで。彼らはベリー・リールを使った。
鉛筆型おもりや、ごかいをつけた
赤や黄色や茶色の毛針を。
彼らは距離をとって、早瀬の端のほうまで
離れることにした。
僕は岸の近くで、羽柄のうきと籐の竿を使って釣りをした。
父さんはごかいが死なないように下唇の裏で
それを温めていた。リソドグレソさんは酒を飲まなかった。
僕は一時期、父さんより彼の方になついていた。
彼は僕に車を運転させてくれたし、僕の
「ジュニア」という名をからかった。そして
いつか君も立派な大人になって、こういうことをしっかりと
覚えていて、自分の息子と一緒に釣りをするんだろうね、と言った。
でも、僕の父さんは正しかった。つまり彼は
そのあいだ何も言わずにじっと川を見て、
餌のうしろで、まるで考えをめぐらすかのように
もそもそと舌を動かしていたのだ。
On the Columbia River near Vantage,
Washington, we fished for whitefish
in the winter months; my dad, Swede--
Mr. Lindgren--and me. They used belly-reels,
pencil-length sinkers, red, yellow, or brown
flies baited with maggots.
They wanted distance and went clear out there
to the edge of the riffle.
I fished near shore with a quill bobber and a cane pole.
My dad kept his maggots alive and warm
under his lower lip. Mr. Lindgren didn't drink.
I liked him better than my dad for a time.
He lets me steer his car, teased me
about my name "Junior," and said
one day I'd grow into a fine man, remember
all this, and fish with my own son.
But my dad was right. I mean
he kept silent and looked into the river,
worked his tongue, like a thought, behind the bait.
1966
レイモンド・カーヴァー“ Bobber ”
村上春樹 訳 『うき』
【デジタル拡大鏡】
いつだった日付をわすれたが、虫眼鏡のデジタル化機能の商品化を提案したことがあった
が、ウインドズ7の拡大鏡を起動するには「Windows ロゴキーを押しながら +キーを押す
というショートカットキー」と「レンズ モード(Ctrl+Alt+ L)」または「Ctrl + Alt +
R キー」を押すと、マウスを動かしてレンズの大きさを変更することができる。従って、
マイクロスコープ(拡大鏡)のアプリを接続すればマイピーシー上で実現できるが、携帯
情報端末器でそれができれば、高齢者等、視力の悪い利用者は、その文字や、画像等を視
認できないといった問題がある。文字の場合、設定により全体的な文字サイズを大きくす
ることが可能であるが、その分、画面に表示される情報量が少なくなるといった問題があ
ったが、NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社から「携帯端末装置、拡大
表示方法、及びプログラム」として考案された。
【符号の説明】
11 携帯電話機 12 CPU 13 バス 14 ROM 15 作業用メモリ 16 キー入力部
17 操作キー 18 視線位置検出部 19 カメラ 20 表示制御部 21 表示部
携帯電話機11の筐体には、表示部21と操作キー17とが設けられている。表示部21
には、通常サイズの文字が表示されている。利用者が操作キー17を介して視点位置自動
拡大機能をONにすると、本携帯電話機11は、カメラ19を利用して利用者の視点位置
を検出し、表示部21の画面上の視点位置1を、虫眼鏡を利用するように、拡大範囲2を
部分拡大して表示する。視点位置自動拡大機能を利用したくない場合には、操作キー17
を介して視点位置自動拡大機能をOFFにすることで、拡大表示されなくなる機能で、瞬
き(またたき)といった生理現象を利用しなくても、利用者の意思で表示情報を部分拡大
可能となる。
思い出した。『アクティブ省エネ→流れをつくれ』だった。後は簡単だ。見たい画像を取
り込み拡大機能を作動させればよいということになり、デジカメでいえばミラーレスが技
術革新の流れになっているが、受像素子の高性能(高画質)化により色収差、ピントボケ、
手ぶれの補正機能のソフト化によりレンズレス(レンズ機能のソフト化)へと流れが移行
する(それを期待する)というわけで、手前味噌だが「デジタル革命渦論(かぶん)」が
展開していく。
【デジタル革命渦中の経済学】
Multiple-objective Decision Analysis
昨夜に続いて自律的景気回復に関する経済考察をと考えていたが今朝まであれこれ思案し
ていたもののまとまらず、このブログではなく別の場所でひとまず試論のようなことを考
えてみることにした(環境工学研究所あたりで)。天候が悪く、小豆島旅行の雲行きが怪
しくなっている(なやましい~~~)。ところで、マイコプラズマ肺炎の耐性菌が問題と
なってきている。一年を通して感染が報告されるが晩秋から早春にかけてが多く、患者の
年齢は幼児期、学童期、青年期(5歳から35歳)が中心である。流行は学童から始まり家
庭内感染へと広まり、病原体分離例でみると7歳から8歳にピークが、また5歳未満の幼
児では、マイコプラズマに感染しても、軽症状か不顕感染の場合が多いという特徴がある
という。
2000年にマクロライド系抗生物質への耐性菌株が日本の研究者により分離されて以降、耐
性率が上昇を続け、世界的も増加を続けている。2011年の北里大学の調査では、80%が耐
性菌株でという。マクロライド高度耐性菌株は、従来有効とされていたエリスロマイシン
(EM)、クラリスロマイシン(CAM)、アジスロマイシン(AZM)等にも明らかに高度耐性
化(つまり、薬が効かない)を獲得しており2012年現在で耐性菌株に対し有効な薬剤は、
ミノサイクリン(MINO)だけだという。 なぜ、こんなことを心配しているかというと人ご
とでないという、持病?抵抗力の低下?を心配しているからだ。ご同輩くれぐれもご自愛
を!