実にひどい夜だった! ぜんぜん夢なんかじゃなかったのか、
さもなくば喪失の予兆夢かもしれないし、あるいはまたちがう
夢なのかもしれない。昨夜僕は田舎道で、言葉ひとつなく
車から下ろされてしまった。
背後の丘にある一軒の家には、星くらいの大きさの
ちっぽけな明かりが見えた。
でもそこに行くのは怖かったので、歩き続けた。
それから窓ガラスを打つ雨の音で目を覚ます。
窓のそばには花瓶の花がある。
コーヒーの匂いと、まるで長いあいだ留守にしていた
人みたいな仕草で、髪に手をやっている君の姿。
でもテーブルの下の君の足元にはパソのかけらが
落ちていて、床の隙間から出てきた蟻が列をなして
行ったり来たりしている。
君はもう微笑むのをやめている。
今朝はひとつ頼みがあるんだ。カーテンを閉めて
ベッドにおいでよ。
コーヒーのことなんか忘れてさ。僕らはどこか外国にいて
恋に落ちている、というふりをしようよ。
レイモンド・カーヴァー“ The road ” 村上春樹 訳 『道』
【イタリア版食いしん坊万歳:リゾットのバローロ酒風味 】
材 料:米 500g、仔牛の腿肉300g、バター120g、タマネギ・セロリ・ニンジン合せて150g、
バローロワイン 2本(3本でもいい)、※ボルロット種のインゲンマメ 200g、パ
ルメザンかパダノのおろしチーズ80g、塩、
※クレモナ地方で採れるマメ。さやをむいて用いる。楕円形をしていて、いろいろ
な赤色をしている。
作り方:赤ワインを使ったリゾットはいつも存在したいていの場合は昔からバルベーラ(Ba-
rbera)ワインを使った。しかしここでは、バルベーラだけに固執せず、他のもので
考えてみよう。他にもいいものがある。最初にいくつかの準備をあらかじめしなけ
ればならない。まず、細かく刻んだタマネギ、セロリ、ニンジン、塩を深鍋に入れ、
仔牛の腿肉を加えて塩を調味して煮込み、軽いブイョンを作る。
次にマメをゆでる。一方、浅鍋にバター殖の量で新たにタマネギのみじん切りを炒
める。狐色になったら米を加え、底につかないようによくかき混ぜ、バローロワイ
ンをカップ1杯入れ,ワインのアルコール分をとばしたところでブイヨンを少し加
える。次に、再びバローロブイョンという具合に交互に入れていく、米がほとんど
煮えたところに、ゆでておいたマメを入れる。ここでブイヨンを作る時に使った仔
牛の腿肉を細かく刻んでブイヨンに使った野菜と一緒に入れ、塩で味を整え、少し
ずつワインとブイヨンをたしながら仕上げく。
バローロについては一人あたり1/2本ぐらい使う計算になる。これは多すぎること
にはならない。多くの材料がワインの風味や味をたっぷり吸収するからである。リ
ゾットができたら火からおろし、バターとおろしチーズを加えて練る。数分そのま
まにした後,食卓に出す。ヴァリエーションとして、リゾットをあらかじめ油を塗
ったオーブン皿に入れ、おろしチーズとパン粉をひとふりしてオーブンで数分焼く
こともできる。これは前日に使ったリゾットが残ってしまった時などは都合いい。
【ニアー・オーバーコミットメント】
尖閣列島の石原都知事の行動は、ニアー・オーバーコミットメント(瀕越権行為)に煽られ
るような形で野田首相は、中国首脳の頭越しで「国有化」を決め外交禍を招いてしまったが、
サウナ室のテレビニュースを見ていて、今度はオリンピックのメダリストの祝勝パレードと
表彰会とはしゃいでみせていたが、不良少年のような言葉使いと行儀の悪さが鼻についた。
この食い逃げ石原親子(TVコメンテータ青山繁晴評)はこの国をどこに持って行こうとし
ているか甚だ不可解だ(発言行動に引責が担保されるのであれば問題ない)。
ジムの帰り、日本の名水百選の十王村の水の回りが綺麗に整理されていたのでデジカメし帰
宅した。というのも、狭いところに駐車場が近くになく、路上駐車で名水を汲み取って帰る
ひと達が後を絶たず、非常に危険な状態にあった。新しく公民館(自治会館)が移築された
ことを契機に旧の跡地を駐車場に振り当てたため一応の決着をみることになった。昨日より
今日、今日より明日、日々新たという好例であろう。すべからくこのように努力したいと思
った次第。