予定通りに、修復中の姫路城を車から参看し、姫路港から小豆島に向かう。天候は台風の影響も
なくすこぶる好し(旅程の関係で神戸のイタリアンレストラン「ピノッキオ」は立ち寄らず)。
小豆島フェリーで福田港に接岸し、宿泊地はベイリゾートホテル小豆島に到着したのは夕方5時
ごろ。夕食は地元の寿司屋「鯛安」でと日が暮れてからと訪ねるが道に迷ったあげく休業閉店中
とあり急遽ホテルに地元で獲れたの刺身料理を注文。ホテルでは夕食後と翌朝に屋上にある露天
風呂を貸し切り状態楽しむ(午後のみサウナ有り)。露天風呂では大阪から客人と世間話をする
も、事情は同じで台風にはやきもきしたという。聴けば昨年は大ドラマ『お江』で長浜観光をさ
れたということだったが、来年は同じように長浜は黒田村と縁深い黒田官兵衛が登場し「近江戦
国街道」として滋賀県全体を世界文化遺産登録できればという希望的持論を披露し、相手の旅人
にはお勧め観光ルートの紹介を「袖擦れ合うのも多少の縁」と聴かせてもらった。
翌朝、早々と朝食(バイキング)と買い物を済ませ、エンジェルロードに向かう(下の写真はホ
テル玄関にある温泉の鑿泉モニュメント)。途中、カソリック小豆島教会に立ち寄り、この地で
隠れ住んだという高槻城主高山右近像と顕彰碑を写真撮影(下/下の写真、下/最下の写真はエ
ンジェルロード)。
エンジェルロードにはブライダルコジネイタは桂由美がボランティアで造形した「恋人聖地」が
あり、鐘と賽銭箱が小島の頂上に設置してあるから、イチビリ精神で鐘を突き、お賽銭を入れる。
その後、寒霞渓山頂までオープンカーにしてドライブ(実は咽頭が弱いので、扁桃腺をすぐに痛
めてしまうのが常で、案の定帰りの山陽高速道でベンザブロックLを服用しなければならなくな
った)。山頂はかなり涼しく、気持ちよい秋晴れ日和(小春日和?)。昔は乗馬も楽しめたのだ
がいまはやっていないが、山頂の綺麗な?トイレ休憩室にはその当時のスナップ写真が展示され
ていて、ウォーシュレットトイレ完備とあり地元の観光への力のいれ様を感じる。
暫くして、寒霞渓を下り小豆島オリーブ公園に向かう。正午まえていうことでランチプレートを
ギリシャのチャペル風の建物「ハーブクラフト館ミロス」2Fで頂く。ここでは、昭和天皇が種
を撒かれ育ったオリーブの記念樹が鑑賞できる。第22回のオリーブ収穫祭ということもあり『収
穫作業体験』コーナがあり楽しめた。取ったオリーブはオリーブオイルにされるのだが、この時
収穫したオリーブと引き替えに、オリーブの新漬け一袋をもらった。
土産にこの新漬けは最高だ。簡単に言うと枝豆風に食すのが好いのではという感想を持った。
加工方法は上の写真をクリックしたページに掲載されているようにろマンザニロとミッションの
二種類を使い、アルカリであく抜きをし漬け込む。ただ1粒で50円前後と高価。それと種が入っ
ているで面倒といえば面倒。ショーンコネリー扮するジェイムスボンド張りにステアのドライマ
ティニーの付け合わせにはぴったりだが、枝豆代わりにビールやワインの肴(つまみ)にするに
は、種抜きで安い(1粒で10円以下を希望)ことが条件になるだろう。
それ以外のお土産のお勧めは、上の写真の食べるオリーブオイル「トマト&ガーリックinオリー
ブオイル」。イタリアンの基礎的な味付けであり、これに唐辛子が入ればアーリーオーレ・アラ
ビアータとなる。簡単な食べ方は、パンにバターを振り塗り軽く焼いた後その上にこれを乗せて
食べる簡単なブリケットだ。茹で上げたパスタだけでもこれを絡めるだけでも好いだろう。 さて、
オリーブは、モクセイ科の常緑高木で、紀元前3000年頃から地中海沿岸一帯で栽培加工され、日
本では1860年代に渡来し、小豆島で本格的に栽培されたのは1908年(明治41年)で、香川県農事
試験場の西村は場に導入(農商務省の指定試験)され定着。昭和30年代には130 haも栽培され、
香川県の県花・県木、小豆島の島花・島木、小豆島町の町花・町木に指定されている。栽培の適
地は、温かく降雨量の少ない地域が最適。ただ、低温には比較的強く、-10℃でも枯れることは
少ないが花が咲いても結実しないことがあるという。オリーブの異なる品種を近くに植えると受
粉する。植付けの場所は日当たりが良く、排水・保水性の良好な土を好み、やせ地でも生育。植
付けと管理は、春(3~4月)・秋(9~10月)に植え付け、畑では4~7m間隔に、鉢植は、で
きるだけ大きいものを使い、深植えにならないように根を広げて植え、支柱を立てて、十分に潜
水し、その後も適時潅水をして乾燥を防ぎ雑草は早めに取る。さらに、剪定は日当たりと風通し
が良いように枝間引きし、肥料は春(3月)夏(6月)秋(9月)に低成分の化成肥料を適宜施
し、病害虫にはオリーブの実が落果する炭疸病、新葉につく葉巻虫、樹の内部に食人するオリー
ブアナアキゾウムシ等が発生し被害を及ぼすので、スミチオン乳剤などで防除する。収穫として
塩蔵用は、マンザニロ(10月上旬~中旬)、ミッション((10月中旬~11月上旬)。油用は、黒紫
色に成熟してから収穫する。
福田港に向かう帰りは、樹勢旺盛 開帳型 乗実は小型 豊産性で実がつくまで年数必要な油専
用種のルッカの苗木を買う。福田港には予定より早く着いたので1本早めのフェリーに乗り込み、
フェリー(1時間半)姫路→彦根(4時間半)と到着は7時ごろとなったが、1週間遅らせると
大相撲の地方巡業も行われ紅葉も楽しめるが、ここは思い立った時が吉日と行動するのが鉄則と
決めて強行したがその甲斐があった。