『8mm』
8mm(1999年アメリカ)
監督 ジョエル・シューマッカー
脚本 アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
出演 ニコラス・ケイジ
ホアキン・フェニックス
ジェームズ・ガンドルフィーニ
ピーター・ストーメア
アンソニー・ヒールド
■ストーリー■
個人の私立探偵トムは、富豪のクリスチャン夫人から亡き夫の遺品の中にあった8mmフィルムについて調査して欲しいという依頼をされるのだった。その8mmには少女の殺害シーンが映されていたのだった。この8mmの内容が本物かどうかを調べて欲しいというものだった。
■感想■
ニコラス・ケイジ主演のサスペンススリラー。
脚本は『セブン』(1995年)のアンドリュー・ケヴィン・ウォーカー。
監督は、エンターテイメント作品をそれなりにソツなく面白い作品を撮る職人監督ジョエル・シューマッカー。
ハリウッドのアンダーグランドの映像の世界に足を踏み入れる探偵が味わう恐怖を描く作品です。
もうハリウッドのアンダーグランドの世界っていうだけで想像するだけで恐ろしいですけど、やっぱりニコラス・ケイジは恐ろしい目に遭います!!
想像通りの展開なんですけどね。
それにしても、地元のポルノショップに勤めるホアキン・フェニックスの協力を得てサクサク調査が進んじゃいます!!
「もう少し、調査に苦労する場面を描いて!!」
と思っちゃいました!!
これじゃ、すぐに事件の核心に迫っちゃうよ!!って思わず突っ込んじゃいました!!
って思っていたら、本当にあっという間に、事件の関係者に接触して、絶体絶命のピンチに!!
展開早すぎ!!
ホアキン・フェニックスが、なんで、あんなにニコラス・ケイジに協力的なのかちょっと不思議に思っちゃいました!!
まるで「昔からの知り合いなの??」って感じちゃうほど!!
でも、ホアキン・フェニックスの退場の仕方にはちょっと驚きのアッサリさ!!
そういった事件が、警察の捜査が及ばないのもちょっと不思議!!行方不明者ってことになっちゃうんでしょうかね??ニコラス・ケイジがちょっと捜査しただけで、すぐに事件が解明できちゃうのに!!
アメリカは事件が多いですからね!!行方不明者が出ても捜査しないんでしょうね。今作の8mmフィルムに出演した家出少女も行方不明者ですしね。
後半、仲間割れするシーンが出てきますけど、そこで終わりにしちゃえば良かったのに!!仲間割れして、関係者が全員自滅しちゃう展開をクライマックスにして、あとは行方不明になった娘の母親に会うシーンとか盛り込んで普通に終わらせれば良かったのに!!
もう結局、生き残った悪党2人との対決を描くための見せ場が2ヶ所も用意されているんだから!!
ハリウッド映画は見せ場を用意しすぎです!!「映画を観たなぁ~」って気分になって、満足感は高いですけど、ちょっと疲れちゃいます!!
脚本が、アンドリュー・ケヴィン・マッカシーっていうんで期待してなかったんですけどね!!
『ハイダウェイ』(1995年)の脚本家ですからね。全然盛り上がらない『ハイダウェイ』とか、思わせぶりさは満点でストーリー的には普通のスリラー『セブン』とかの脚本家ですからね。
ディーン・R・クーンツの「ハイダウェイ」はもっと、SFやスリラー映画が得意な脚本家&監督にリメイクして欲しいくらいです!! 50点
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