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『幸福』クレアは死んでいる映画化

2009-11-15 22:02:01 | 日本映画
幸福
(1981年日本)
 監督 市川 崑
 脚本 日高 真也
     大藪 郁子
     市川 崑
 原作 エド・マクベイン
 出演 水谷 豊、永島 敏行、谷 啓、中原 理恵、加藤 武

 ■ストーリー■
 古本屋で銃の乱射事件が起き3人が射殺される事件が起きる。村上、野呂、北、3人の刑事は現場に向かうが、3人の被害者の中に北刑事の恋人、中川庭子がいた。被害者の残りの2人は大学教授とサラリーマンだった。犯人の目的が3人のうちの誰かなのか、通り魔的な事件なのか分からない中、犯人の目的が庭子の可能性もあり警察は捜査を進めていくのだった。

 ■感想■
 エド・マクベイン原作の警察小説“87分署”シリーズの「クレアが死んでいる」の映画化作品。
 監督は市川崑。
 妻に家を出て行かれ、2人の幼い子どもを育てる刑事と、事件で恋人を殺され事件解決に執念を燃やす刑事2人の活躍と生活を描いています。
 1981年製作の作品ですけど、主人公水谷豊が生活している部屋とか、市原悦子が住んでいる部屋って汚くて、あまりにも貧乏くさくありません??いくらなんでもオーバーすぎかも??

 市原悦子の家はストーリー上、必要な貧乏さかもしれませんけど、いくらなんでも水谷豊の部屋は酷すぎ!!一応結婚して子供のいる刑事の部屋なんだから、もっともっと良いところに住んでいるでしょう??

 今作は、フジTVの映画劇場で放映されたあと、ソフト化もされず長い間、観るのが厳しい作品になってましたけど、今般、初のソフト化!!フジTVでの放映で観ていなかったので、初鑑賞になりました。
 エド・マクベイン原作の「87分署」シリーズの作品ってことを知ってから、ずっとずっと観たいと思っていたので期待しちゃいましたけど、ごくごく普通の日本映画の地味な刑事物でした。
 ランニングタイム106分ですけど、少し長いかも??あと10分くらい短くても良かったかも!!

 今作が1981年の作品ですけど、エド・マクベインの「87分署」シリーズといえば、1980年代初頭に、確か古谷一行、田中邦衛、岡本冨士太が主人公達を演じたTVシリーズがありましたよね??坂口良子も出演していましたよね。「裸の町」だったか「87分署 裸の町」だったかタイトル忘れちゃいましたけど…。あんまり再放送もされていないみたいですけど、こうやって存在だけは少しは覚えているんだから、それなりにしっかり出来ているドラマだったような気が。
 当時は、エド・マクベイン原作の映画やTVシリーズが作られていたんですよね!!良い時代でした。デキはどうにせよ、作ろうする意欲とか企画が通ったことが素晴らしいです!!今のTVじゃ考えられないですね・・・。
 
 それにしても、今作『幸福』は地味な作品になっちゃいました!日本映画特有な感じな人情映画みたいな警察物に!!TVシリーズ「Gメン75」の方が面白いかも??1980年代は日本の2時間サスペンスも、それなりに面白い作品が多かったですから、これが劇場作品としてみるとどうしても評価が悪くなっちゃいます。

 エド・マクベイン原作の映画化といえばジャン=ルイ・トランティニアンがキャレラ刑事を演じた『刑事キャレラ10+1の追撃』(72年)がありましたけど、この作品も未DVD化作品ですよね。
 TBSの「月曜ロードショー」で放映した吹替え音源つきでDVD化してくれませんかね??こういう1970年代のヨーロッパ映画のエンターテイメント作品ってあんまりソフト化されないですよね。
 バート・レイノルズ主演の『複数犯罪』(72年)と合わせて同時リリースとかして欲しいですね。『複数犯罪』も日本語吹替えつきでお願いします!!50点

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コメント (2)
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