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『マイフェアレディースお嬢様を探せ』T・ケンリック原作ドラマ

2009-12-12 09:32:09 | 日本映画

マイフェアレディースお嬢様を探せ
(1985年日本)
 監督:金子 修介
 脚本:那須 真知子
 原作:トニー・ケンリック
 出演:柴田 恭平
    田中 美佐子
    沖 直美
    左 とん平
    寺田 農

■ストーリー■
 1980年、宝石の故買屋、山森は、死ぬ1週間前に出会い惚れた娼婦、草薙直美に4億円相当のエメラルドが17個ついたネックレスを形見として残すのだった。
 山森はそのエメラルドのネックレスを草薙に渡すよう仕事のパートナー安藤に渡すように依頼するが、しかし、安藤は草薙直美の顔を知らなかった、、
 1985年、草薙直美になりすまそうとした女性が殺される事件が発生する。安藤が草薙になりすまそうとしたニセ物を殺したのだ。新聞記者の服部はその事実を突き止め、エメラルドのネックレスを手に入れようと娼婦のマーシャを草薙に仕立てようとするのだった。
 草薙直美はお嬢様出身ということでマーシャにお嬢様に化けるよう訓練をするが、あるパーティでトラブルを起こしムリなことが判明し、逆にお嬢様を娼婦にして、エメラルドのネックレスを手に入れようと計画するのだった。そんな2人は久世静という演劇経験のあるお嬢様を見つけるのだが、、、。
 
 ■感想■
 「殺人はリビエラで」「スカイジャック」「三人のイカれる男」等、傑作ユーモア系というより“スラップステッィク系”のミステリー作家トニー・ケンリック原作のTVムービー。
 もともとはフジTVの「木曜ドラマストリート」用に作られた作品だったらしいですけど、年末のスペシャルドラマとして放映された作品です。こういう作品を20:00~の時間枠で作った時代って良いです!!
 
 安藤は猛犬に男を襲わせる!
 娼婦のマーシャはヒモの左とん平にボコボコにされる!
 拳銃で撃たれて死にまくり!
 最後は尖った木片に突き刺さり血まみれ!

 なぜ、今、こういうシーンがTVドラマで放映されないのか??
 超疑問!!
 残酷なシーンやエロシーンが放映されて怒るなら、怒るような視聴者はそんな番組を観なければ良いだけの話なのに!
 自分で選んだ番組を観てて、エロシーンが出てきてクレームがつくこと自体良く分からないです!!
 製作側や放映する局での自主規制なんでしょうか??
 
 1980年代だったら「土曜ワイド劇場」でも、エロエロシーンなんか普通だったのに、、、。
 最近のTVは、自主規制、自主規制で小さい子どもからお年寄りまで見れるまるっきり毒の無いシーンばかりのドラマばっかり放映して、ショッカーの「日本人総バカ化計画」でも進められてるのかな??って思っちゃいます!!

 1980年代って、ドラマの原作にトニー・ケンリックを持ってくるなんて、よっぽどネタが無かったんでしょうね~!!(良い意味で、、)
 トニー・ケンリックの初期の作品の持つ魅力の数々!!軽妙でスラップスティックで残酷シーンも用意された世界観が日本の風景とまるっきり合わないです!!

 アメリカ映画のように普通に娼婦が出てきたり、エメラルドを渡す相手を探す寺田農が、殺人や暴行しまくりなのに警察が全然出てこなかったり、本当に変な感じ!!

 それにしてもトニー・ケンリック原作の作品をTVムービー化なんて冒険しすぎ!!
 どうせだったら「リリアンと悪党ども」「バーニーよ銃をとれ」「俺たちには今日がある」「暗くなるまで待て」 とかもドラマ化しちゃえば良かったのに!!
 日本製の「バーニーよ銃をとれ」なんて違和感たっぷりで凄そう!!
 
 でも、ちゃんとした原作小説を映像化しようとする試みや企画を通したことがスバラシイです(←本気で思ってます!!)


 実は「三人のイカれる男」は“NOBODY'S PERFEKY”(1981年)として映画化されています。ビデオバブルのときもソフト化されませんでした!!脚本もトニー・ケンリックが書いているので観てみたいですネ!!
 最新のC級映画、D級映画、Z級映画をソフト化するんだったら、未公開のこういう作品をソフト化して欲しいです!!でも色んな作品がソフト化されている割に、香港映画の最近のノワール物、イタリア映画の1970年代~1980年代のエンターテイメント作品(ジャッロ、警察物)、フランス映画のノワール物、アクション映画とかって全然、ソフト化されない!!
 なぜ??
 まぁ、「なぜ??」って聞かれても、売れないからとかってすぐに答えられちゃいそうですけど、発売して欲しいなぁ!!

 今ってTVでもバラエティやバラエティやバラエティやバラエティばっかりで、映画も放映しないから、映画の面白さを知らない若い人って昔と比べたら多いんでしょうね!!
 『SFこうもり人間 洞窟からの恐怖』(1974年)
 『ヘルショック』(ビデオ題:『傴僂男ゴト/戦慄の蘇生実験』)(1972年)
 『パトカー・ハイウェイ』(別題:『悪いのは奴らだ』(90分枠))(1976年)
 『人喰いシャーク バミューダ魔の三角地帯の謎』(←タイトル、ちょっと自信無いです。もしかしたら「人食いシャーク」だったかも??)(1978年)
 とかいった作品を観て洋画ファンが圧倒的に増えるとは思いませんけど、エンターテイメント作品の面白さを感じる映画ファンはいるはず!!

 TV局の自主規制がうるさいなら、2時間サスペンスを放映するなら、「刑事コロンボ」を放映すれば良いのに!!ミステリー映画の面白さを感じる人が増えるはず!!本当に映画枠自体、減りましたよね!!

 けっこう楽しく観れました、、。

原作はトニー・ケンリック!!

 

 

 

 

 

 

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コメント (6)
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