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『72時間』デンマークサスペンス劇場

2010-11-05 00:00:45 | サスペンス
72時間
KANDIDATEN(2008年デンマーク)
 監督    カスパー・バーフォード
 脚本    ステファン・ジャウォースキー
 出演    ニコライ・リー・コス、ウルフ・ピルガード
        ラウラ・エリザベット・クリステンセン
        ツヴァ・ノヴォトニー

 ■ストーリー■
 父親の弁護士が何者かに殺されたヨナスは、酔った勢いでクラブで知り合った女性とホテルで過ごすが、翌朝、目覚めるとその女性の死体がころがっているのだった。家に帰ると、ホテルの部屋に入るヨナスの姿が映ったビデオが送られているのだった。ビデオの最後に500万クローネの金額と受け渡しの場所が指示されていたのだった。

 ■感想■
 デンマークのサスペンス映画。 
 デンマーク製ということを抜きにしたら、何の特徴も無い普通のサスペンス映画です。
 可も無く不可も無く、まるで、脚本も監督も一生懸命作った「ちゃんとしたTVの2時間サスペンス」っていうレベルの内容です。

 エンターテイメント作品としては、ちょうど良いランニングタイム92分なのに、ダラダラした展開で長く感じちゃいます!
 長すぎ!長すぎ!
 あと、20分くらいは刈り込んでくれないと…。
 主人公のヨナスが、敵の罠に落ちて、ホテルの部屋で目覚めて、女性の死体を見つけるまでに21分!
 そこまでも、ダラダラ…。ダラダラ…。
 映画の冒頭、林の中でランニングする主人公のシーンとか、意味の無いシーンが多すぎ!
 
 ヨーロッパ映画の雰囲気を味わえればOKみたいな映画ファンには、良いでしょうけど、ストーリーの大したこと無いし、今一、今二、今三な感じです。こういう映画を観慣れている映画ファンなら、犯人はすぐに分かっちゃいます。登場人物が少なすぎ!

 ところで、犯人側に刑事がいるんですけど、どういうコトなんでしょうか??
 いくらなんでも、刑事が悪人の側についているのはおかしいでしょ!悪徳警官ってことなんでしょうかね??
 説明不足すぎ!!
 
 ハリウッド製のバカなサスペンス映画が、まともに思えてくるような作品です。

 でも、デンマーク製のこんな地味な内容のサスペンス映画が観れるのは、幸せと思わなきゃいけないですよね。でも、でも、でも、イタリアやフランスやヨーロッパのエンターテイメント映画の方を先にソフト化して欲しいです!!
 
 ちょっと、思いつくだけでも、
 ・『ミラノ・コネクション』(2007年)の前編“Palermo Milano solo andata”(1995年)
 ・A・J・クイネル「燃える男」のイタリア、フランスでの映画化“Man on Fire”(1987年)
 ・フランス製の犯罪ドラマ“Le choix des armes”(1981年)
 ・アンソニー・クイン・フランコ・ネロ出演の犯罪ドラマ“THE SALAMANDER”(1981年)
 ・アラン・コルノー監督のスリラー“Crime d’amour”(2010年)
 ・フランコ・ネロ出演のドイツ製のスリラー映画“Die 8. Todsunde Das Toskana-Karussell”(2002年)
 ・スウェーデン製のアクション映画で『ゼロ・トレランス』(1999年)、『エグゼクティブ・プロテクション』(2001年)のユーアン・ファルクが主人公のシリーズ3作目“DEN TREDJE VAGEN”(2003年)
 ・同じく4作目“Johan Falk GSI-Gruppen for sarskilda insatser”(2009年)
 
 等々、メジャーな作品から海外でもあまり評判の良くない作品もありますけど、どこかのメーカーさんから発売してくれないでしょうかね??
 
 こういうC級系な内容のサスペンス映画より、早くソフト化して欲しい作品がいくつもあるのに…。 30点

72時間 [DVD]
ニコライ・リー・カース
ビデオメーカー
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