『ザ・ホード 死霊の大群』
LA HORDE(2009年フランス)
監督 ヤニック・ダアン
バンジャマン・ロシェ
脚本 ヤニック・ダアン
バンジャマン・ロシェ
アルノー・ボルダ
ステファーヌ・モイサキ
ニコラ・ブフェーイ
出演 クロード・ベロン、ジャン=ピエール・マルタンス
エリック・エブアニー、オーレリアン・ルコワン
ドゥードゥー・マスタ、アントワーヌ・オッペンハイム
ジョー・プレスティア
■ストーリー■
ギャングに仲間の警官が殺されたウィセムたち4人の警官は、ギャングが本部にしている古いビルに完全武装し襲撃をかけるのだった。しかし、ギャングの反撃にあい、囚われてしまうのだった。そんなとき、ギャングの部屋では、少し前に殺した男がゾンビとなり甦って、ギャングを襲い始めるのだった。
■感想■
新人監督、ヤニック・ダアンとバンジャマン・ロシェのコンビが放つフレンチゾンビ映画。
各国の映画祭で、高く評価され賞を、受賞&ノミネートされています!
【ポルト国際映画祭】
・最優秀脚本賞
・最優秀撮影賞 受賞
【ジェラルメル国際映画祭】
・Sci-Fi審査員賞 受賞
【シッチェスカタロニア国際映画祭】
・作品賞 ノミネート
いや~、それにしても、高く評価されましたね!
ジェラルメル国際映画祭とシッチェスカタロニア国際映画祭と、世界3大映画祭の2つで評価されたんですからね!アカデミー賞獲ってもなんとも思いませんけど、【ジェラルメル国際映画祭】、【シッチェスカタロニア国際映画祭】、【ポルト国際映画祭】とかで賞を獲ったっていったら、スゴク評価が高い作品なんだな!って思いますもんね。
自分にとって、映画祭といえば、上記3つ以外だったら【香港金像奨】【トリエステSF国際映画祭】くらいです!
まぁ、【トリエステSF国際映画祭】の作品は、ほとんど日本では公開されないので残念なんですけどね。
映画祭で高い評価を受けた作品ですけど、面白さは、ごく普通な感じです!
でも、今までのゾンビ映画には無かったような、死んだ警官がヒロインと不倫関係にあったとかいった主人公の刑事たちのドラマや、ナイジェリア人のギャングのボスの兄弟の関係とか、本当にゾンビ映画に必要なの??って思うような設定を盛り込んで、90分強の長さに収めていて、それなりに楽しく観れる作品にはなっています!
今作のゾンビは、『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)や『28日後...』(2002年)系のダッシュするゾンビです。このダッシュするゾンビは、もう手の打ちようがないというか、追いかけられたら、どう考えても逃げられない感じがしちゃって、絶望感★★★★★です!
それに今作のゾンビは強すぎ!拳銃で蜂の巣にされているのに、普通に襲ってきますからね。
今作のゾンビは、なぜ発生したのか、説明らしきものもなく、とにかく突然、発生します!まぁ、ゾンビ映画に、そんな理由は特に必要も無いですけどね。
ところで、反目しあう警官とギャングが手を組んでゾンビと戦う設定って、低予算のアメリカ映画『シティ・オブ・ザ・デッド』(2006年)と同じような設定ですね。主人公が武装した警官とギャングだったら、ゾンビを殺すのも簡単に出来ますもんね!一般人だったら、逃げるのが精一杯でしょうけどね。
一般人といえば、今作では、ギャングの本部になっているビルに住む戦争帰りの老人とか、やたら武器を隠していた管理人とか、その他の登場人物も、ちょっとオカシイ人ばっかり出てくるんですけどね!
珍しいフランス製のゾンビ映画としては、十分面白く観れますけど、ゾンビ映画としては、これといった特長もなく、ただ普通にゾンビ映画って感じです!ブルーノ・マッティ監督のゾンビ映画よりは、格調高く完成度も高いですけどね! 65点
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