『ストロベリーナイト』
(2010年日本)
演出 佐藤 祐市
脚本 龍居 由佳里
原作 誉田 哲也
出演 竹内 結子、西島 英俊
武田 鉄矢、生瀬 勝久
高嶋 政広、渡辺 いっけい
国中仲 涼子、遠藤 憲一
■ストーリー■
公園の植え込みでブルーシートに包まれた猟奇的な方法で殺された死体が発見される事件が発生する。捜査一課の主任、姫川玲子警部補は、ブルーシートに包まれた死体は、誰か運搬係りに運ばせるために放置されたものでは無いかと推論するのだった。公園のそばの池に死体を隠そうとしていたが、何らかの理由で運ばれなかったのでは無いかと主張するのだった。公安出身の捜査一課の刑事“ガンテツ”こと勝俣は、姫川の意見を聞かず彼女を否定するのだった。
池で発見された寄生性の珍しいアメーバによって死んだ保護観察中の男、深沢がその運び屋ではないかとの推理により、池を捜査したところ、同じような猟奇的ば手口で殺された被害者が発見されるのだった。被害者を捜査した姫川の部下、大塚により“ストロベリーナイト”というwebサイトが事件に関連しているであろうことが判明するのだった。
■感想■
誉田哲也原作のミステリーのドラマ化作品。
2010年11月13日フジTVで、21:00~23:10の「土曜プレミアム」の枠で放映されました。
せっかくの130分の枠なんで、日本のドラマのTVムービーでなく、洋画を吹替えで放映して欲しいんですけどね。でも、変な感動作みたいなゴミみたいな作品や難病物、恋愛物でなく、ミステリー系なだけマシでしょうかね??
130分の枠ということで、本編は100分くらいなんでしょうけど、いかにもTVドラマって感じの作品でした!100分といえば、エンターテイメントな劇場作品だったら、かなり内容の濃い作品を作れるはずなのに、今作は、大事なシーンや肝心なシーンはすべて登場人物たちがセリフでしゃべって説明しちゃってます!!
竹内結子がしゃべる!
武田鉄矢がしゃべる!
生瀬勝久がしゃべる!
「自主制作っぽいアメリカの低予算のホラー映画??」って勘違いしちゃうほど!!とにかく、登場人物たちが、警察も、容疑者も、被害者の家族も、しゃべる!しゃべる!
日本のドラマって、こんなに、みんな大事なコトをセリフで話して、ストーリーを進めちゃうんでしたっけ??
日本のドラマの脚本家や演出家は、もう少し真剣に、ミステリー、サスペンスドラマを作って欲しいです!
TVドラマとはいえ、アメリカのエンターテイメント作品や、イギリスのTVドラマとかを観て、もう少し勉強してから製作して欲しいですねぇ。
でも、今作は原作もあるし、何の期待もしないで観るんだったら、それなりに楽しめる作品にはなっています!!定番の2時間サスペンスよりは、数ランク上のデキにはなっています!もちろん、比較の対象は、ここ10年の2時間サスペンスですけどね!
日本の2時間サスペンスだって、1980年代は、フィルム撮りだったし、みんな真剣にドラマを作っていましたよね!バリ・ウッドの超能力スリラー「殺したくないのに」を「火曜サスペンス劇場」で映像化したこともありますもんね。
大原麗子、中村敦夫主演の「殺したくないのに 私の中には危険な殺人者がひそんでいた!!」も再放送は厳しいでしょうから、DVD化してくれないですかね??1980年代のドラマだったら、DVD化しても大丈夫な作品が、けっこうありそうですもんね!
フジTVで、放送前に、けっこう宣伝していたんで、それなりに力が入っていたんでしょうけど、ごく普通のデキでした!脚本を練りこんで劇場作品を作るくらいの意気込みで作ったら良かったのに…。 40点
ストロベリーナイト (光文社文庫) | |
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