『シェルター』
(2009年アメリカ)
監督 モンス・モーリンド
ビョルン・スタイン
脚本 マイケル・クーニー
出演 ジュリアン・ムーア
ジョナサン・リス・マイヤース
ジェフリー・デマン、フランセス・コンロイ
ネイト・コードリー、ブルックリン・ブルー
■ストーリー■
多重人格症を否定する精神分析医カーラは、同じく精神科医をしている父親ハーディング博士から、ある患者デヴィッドを紹介されるのだった。その患者デヴィッドは、違う人格を持っている症状が現れていた。始めは軽い気持ちでデヴィッドを診察していたカーラだったが、デヴィッドに関して、説明出来ない出来事が起こり始めるのだった…。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
スウェーデンのモンス・モーリンド、ビョルン・スタインの放つスリラー映画。
モンス・モーリンド、ビョルン。スタインのコンビの作品は、日本でも
『ジェネシス』(2005年)
『ロード・オブ・ウォリアーズ』(2006年)の2作品がDVD化されています。『ジェネシス』は、なんか意味不明の作品っていう印象しか残っていないです。『ロード・オブ・ウォリアーズ』の方は未見なので、観次第、記事にしていきます。この監督のコンビは、本国、スウェーデンではTVドラマや、ミニシリーズを撮っているようですね。
大抜擢なのか、本格スリラー映画の監督でアメリカ映画デヴューしました。
“ミステリー映画??”
“サスペンス映画??”
と軽い気持ちで観ていたら、思わぬ方向に、ストーリーが進んでいきます!
それこそ、アガサ・クリスティーも、横溝正史も驚きの展開!『怪奇!戦慄の怪人』(1973年)、『影なき恐怖』(別題:『殺人ドッグ 姿なき連続襲撃の謎』)(1974年)、『恐怖と戦慄の美女』の監督ダン・カーティスだったら、こんな展開でも全然驚かないでしょうけどね。
今作のヒロインを演じているジュリアン・ムーアですけど、演技派なのに、本当に色んなエンターテイメント作品に出演しています。主なエンターテイメント作品をいくつかあげると、
『暗殺者』(1995年)、『エボリューション』(2001年)、『ハンニバル』(2001年)、『フォーガットン』(2004年)、『フリーダムランド』(2006年)、『トゥモロー・ワールド』(2006年)、『NEXTネクスト』(2007年)、『ブラインドネス』(2008年)等々!SFやホラー、スリラーのジャンルが好きなんでしょうかね??日本未公開作品でも、スリラー映画“CHLOE”(2009年)に出演しています。ハッキリ言って、ヘタなB級スターよりもこういうジャンルの映画に出演しまくり状態です。自分的には、最近、好きになった女優さんの1人です!
ジョディ・フォスターが演じたクラリス役を『ハン二バル』で演じたときは、何とも感じませんでしたけど、自分が観る作品に出演していることが多いことに気がつきました!本来、こういうジャンルが好きとしか思えないフィルモグラフィーです!
これからも、SFやスリラー、ホラー映画に出演しまくって欲しいです。
今作も、観る前に何の事前情報も得ないで観たので、ビックリ度★★★でした!正統派ミステリー系の作品と、勝手に思って観たので、本当に驚きました!ミステリーどころか、オカルト映画だったのね…。今作を観る人の何割の人が、オカルト映画だと思って観るんでしょうねぇ??
でも、うまい設定です!オープニングからして、多重人格症を否定するヒロインを描いて、“まさにミステリ??”って始まり方ですもんね!こういうヒネリは大好きです!!
オカルト映画として観ても、十分面白いのに、この驚きのせいで、プラス10点です!! 75点
<声の出演>
ジュリアン・ムーア(カーラ・ハーディング) 勝生 真沙子
ジョナサン・リス・マイヤース(デヴィッド) 藤原 啓治
ジェフリー・デマン(ハーディング博士) 巻島 康一
フランセス・コンロイ(バーンバーグ夫人) 久保田 民絵
ネイト・コードリー(スティーブン・ハーディング) 遠藤 純平
ブルックリン・ブルー(サミー) 安武 みゆき
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