『ティアーズ・オブ・ブラッド』
ENTRE LA VIE ET LA MORT(2022年ベルギー、フランス、スペイン)
監督:ジョルダーノ・ジェデルリーニ
脚本:ジョルダーノ・ジェデルリーニ
出演:アントニオ・デ・ラ・トレ
マリーヌ・ヴァクト
オリヴィエ・グルメ
ファブリス・アデ
ティボ・ヴァンテンボーレ
■ストーリー■
ブリュッセルの地下鉄の線路に若者が転落する。地下鉄は間一髪で急停車するものの、若者は銃で撃たれた跡があり退場。その若者は地下鉄を運転していたレオの息子ユーゴだった。この事件を捜査するヴィルジニーはレオが何も言わなかったことを不審に思いレオを疑い、インターポールに身元調査を依頼するが断られてしまうのだった。
■感想■
『レ・ミゼラブル』(2019年)の脚本家ジョルダーノ・ジェデルリーニが監督&脚本のノワール映画。
ストーリー的には、日本の1970年代の60分くらいの刑事ドラマの1エピソードで描けるくらいのすごーく単純なストーリーなんですが、格調高く100分の少し長めの作品になっています。
う、う、長い、。
なんてマジメなの??
『レ・ミゼラブル』のジョルダーノ・ジェデルリーニですからね、。
日本版タイトルの血の涙ですけど、そのシーンが少しだけ出てくる感じです。
いつも通り、特に情報得ずに観たんで、観る前は勝手にスペイン映画だと思っていたんですが、ベルギー、フランス、スペイン合作でした。
個人的な勝手な印象だとベルギー、フランスの印象が強かったかも??
主人公のレオの正体ですけど、インターポールが身元調査に強力してくれなかった点で大体正体わかっちゃうと思うんですが、、。正体は本当に想像通りでした、、。
ヒネリ度、0%!!
主人公にまかれちゃうフランス警察って、、。
でも、フランス映画にありがちな悪徳刑事とかが出て来なくて良かったです!!警察が出てくる映画でも、フランス警察は特に悪徳刑事が出てくる割合が多すぎ!!
アメリカ映画よりも、イギリス映画よりも、、とにかく悪徳刑事の登場率が高すぎ!!
ヨーロッパの他のどの国よりも多いのでは??
自分的には、エンターテイメント作品の世界だけだと、ギャングの組織とつながっているイタリア警察よりも悪徳刑事の印象が強いんですけど、、。
映画の中でも、これだけ多いのはホントにそうだからなの??
主人公の息子が、自分の運転する地下鉄のレールに落ちてくるというつかみは、すごく良いです!!このシーンは、今作の1番の重要なポイントです!このシーンがなかったら、本当にごくごく普通のドラマになっちゃうところです!!
主人公のレオですけど、『Mr.ノーバディ』(2021年)の主人公ボブ・オデンカークや「イコライザー」シリーズのデンゼル・ワシントンみたいな感じでなく、、普通の人より少し強いくらいです。
追い詰めていく相手も普通の強盗犯、、。
アクションよりもドラマ重視の作品でした、、。
フランス映画とかが好きな映画ファンなら面白く観れるはず。
「強い主人公が観たければ、ハリウッド映画を観ろ!」とか言われちゃいますね、。
とにかく、現実路線です。
ジャンルもアクション映画ではないですね、、。
犯罪ドラマ、サスペンスって感じです。
アクション映画度 ★★
普通の犯罪ドラマ度 ★★★
地下鉄の前に息子が!インパクト強い度 ★★★★★
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