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『ザ・ウォーカー』イーライ物語

2011-07-25 22:55:12 | SF

ザ・ウォーカー
THE BOOK OF ELI(2010年アメリカ)
 監督          アレン・ヒューズ
              アルバート・ヒューズ
 脚本          ゲイリー・ウィッタ
 出演          デンゼル・ワシントン
              ゲイリー・オールドマン
              ミラ・クニス
              レイ・スティーヴンソン
              ジェニファー・ビールス
              トム・ウェイツ
              マルカム・マクダウェル

 ■ストーリー■
 文明が崩壊した近未来、ある本を運ぶためにアメリカ大陸を西に向かって旅する男イーライ。イーライがある町に着くと、その町は独裁者のカーネギーに支配されていた。かねてより、イーライの持っている本を探していたカーネギーは、イーライにその本を渡すように命令するのだった。カーネギーは、その本を使って、世界を支配しようとしていたのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□

 ■感想■
 デンゼル・ワシントン、ゲイリー・オールドマン出演の終末SF映画。
 監督は『フロム・ヘル』(2001年)のアルバート、アレンのヒューズ兄弟。
 『マッドマックス2』(1981年)の大ヒットによって量産された終末SFの雰囲気たっぷりの作品。今作の味付けは、宗教!
 もう最初の方から、ゲイリー・オールドマンが探しているのは、聖書だとバレバレです!
 「世界を支配できる本」ですからね。
 アメリカのエンターテイメント作品だし、それはもう聖書しかないでしょ。

 でも、デンゼル・ワシントンが持っている本は、本当は全ページ、白紙とかいうオチなのかな??と思ったら、全然違うオチが用意されてました!!
 でも、映画のラストに向けてのイーライの身体的な、あることが分かる展開はどうなんでしょう!!映画の前半や中盤まで、そんなコト感じさせるシーン、全然、無かったのに、まるで、観客を驚かせるためだけのオチで、自分はあんまり好きじゃ無いですね。

 中盤までは、まさに「マッドマックス2」系みたいな感じで、B級SF映画ファンの納得な感じで、かなり盛り上がるんですけど、後半からは超失速!!前半、デンゼル・ワシントンは、ほとんど無敵なスティーヴン・セガール状態だったのに、なぜか、ラストは映画を盛り上げようとするためだけにやられちゃうデンゼル・ワシントン!キャラクター変わりすぎ!!
エンターテイメント作品が宗教っぽい作品に・・・。 
 
 旧約聖書に出てくる祭司と同じ名前の主人公イーライ(エリ)。
 運んでいる本が聖書。
 

 ところで、30年間かけてアメリカ大陸を歩くってどういうコトなんでしょう??いくらなんでも時間かかりすぎでしょう!30年間という設定がおかしすぎ!町の用心棒たちや、イーライの持っている武器の手入れはどうしていたんでしょう??文明が崩壊しても、ちゃんと機能しているってことなんですよね??自動車も普通に動いているし・・・。
 舞台設定だけなら、イタリア映画の終末SF映画みたいな設定ですよね!
 説教くさくないし、イタリア映画の終末SF映画や近未来SFの方が、自分的には断然好きですね!!
 『ニューヨーク2019』(ビデオ題:『サイボーグハンター ニューヨーク2019年』)(1984年)
 『カー・バイオレンス』(ビデオ題:『マッド・ファイター』)(1983年)
 『ブロンクス・ウォーリアーズ』(ビデオ題:『ブロンクス・ウォリアーズ1990年の戦士』)(1982年)
 『ローマ2072年虐殺のグラディエーター』(ビデオ題:『未来帝国ローマ』)(1983年)
 等々の方が、好き!好き!好き!好き!

 エンターテイメント作品を観ていたら、後半、宗教色が200%アップ!
 今作を例えるなら、普段、冗談しか言わない同僚と軽い気持ちで飲みに行ったら、飲み会の後半から、仕事の説教を延々とされた!みたい印象です!! 60点


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