『アザー・ガイズ俺たち踊るハイパー刑事!』
THE OTHER GUYS(2010年アメリカ)
監督 アダム・マッケイ
脚本 アダム・マッケイ
クリス・ヘンチー
出演 ウィル・フェレル
マーク・ウォルバーグ
マイケル・キートン
エヴァ・メンデス
スティーヴ・クーガン
レイ・スティーヴンソン
サミュエル・L・ジャクソン
ドウェイン・ジョンソン
■ストーリー■
ニューヨーク市警のスーパー刑事のコンビ、ハイスミスとダンソンは、いつも事件を解決し注目を浴びていた。彼らとは別のその他大勢の刑事の1人、テリーは、かつて、野球場の警備中、ジーターを撃ってしまい、殺人課への異動の話もなくなり、今は、会計係から異動してきたアレンとコンビを組み活躍する場もなく悶々とした日々を過ごしていた。
そんなある日、ハイスミスとダンソンは、宝石強盗を追跡中に、ビルから飛び降り殉職してしまうのだった。彼らの後釜になるべく、テリーは、現場に出るのを嫌がるアレンを連れ、事件の捜査に当たるのだが、偶然、大企業の損失隠蔽事件に関わっていくのだった。
■感想■
ウィル・フェレル、マーク・ウォルバーグ主演の刑事物のコメディ映画。
スラップスティックなドタバタなコメディ映画を想像していたら、マジメ、笑い、マジメ、笑いみたいな刑事物でした。
『おかしなおかしな高校教師』(1974年)、『冒険喜劇 大出世』(1975年)あたりのクロード・ジディ監督や、『ブレージングサドル』(1974年)、『サイレント・ムービー』(1976年)あたりのメル・ブルックス監督の作品みたいなのを想像していたんで、あまりの中途半端なマジメさにちょっとガッカリ!!
笑わそうとしているシーンはあるのに、どのシーンも笑いが今ひとつな感じ!!
容疑者のアーションの元に行った主人公たちを紹介するシーンで「ギャンブル刑事とジーターを撃った刑事さんが来ています」と紹介されるシーンって、本当は笑うシーンなんですよね??
あと、事情を聞きに行くたびにアーションから、ワイロのチケットをもらって、主人公2人が楽しむシーンとかも絶対に笑わすシーンですよね??
取調べで、「アメとムチ」で行こうと決めたのに、2人とも悪い刑事で調べちゃったりするシーンも、今ひとつ・・・。
あと、ウィル・フェレルだけが美人にモテるのも笑わせる要素なんでしょうけど、そこも、あまり笑えない…。
笑いのシーンは、今ひとつなのに、ときおり挿まれるアクションシーンや爆破シーンは、普通のアクション映画なみ!アーションの事務所が爆破されるシーンや、バイクで襲ってきた襲撃者とマーク・ウォルバーグが戦うシーンなんてまさに、普通のアクション映画!笑いのシーンと、アクションシーンのギャップで笑わせようとしているのかもしれないですけど、全然笑えないです・・・。
笑えたシーンは、サミュエル・L・ジャクソンと、ドウェイン・ジョンソンが強盗を追ってビルから飛び降りるシーンだけでした。
ロバート・デ・ニーロ、エディ・マーフィの『ショウタイム』(2002年)、ブルース・ウィリス『コップ・アウト刑事した奴ら』(2010年)と言い、アメリカの刑事物のバディ物って、あんまり自分は笑えないんですよね。
バディ物でないですけど、『天国に行けないパパ』(1990年)とか『モール★コップ』(2009年)とかは好きなんですけどね。そういえば、『天国に行けないパパ』も未だにDVD化されないですよね!!TVの映画劇場で、何回か放映されているからTV放映時の吹替え音声つきでDVD化して欲しいですね!!
ラストの方の、やたらハードなアクションシーンとか観てると、今作はコメディタッチでない方が良かったかも?笑いのセンスは人、それぞれなので、観てみてもいいかもしれないですけどね。 50点