『顔のないスパイ』
THE DOUBLE(2011年アメリカ)
監督 マイケル・ブラント
脚本 マイケル・ブラント
デレク・ハース
出演 リチャード・ギア
トファー・グレイス
スティーヴン・モイヤー
オデット・ユーストマン
マーチン・シーン
■ストーリー■
FBIに内偵されていた上院議員が何者かに殺される事件が発生する。その殺し方から行方不明になっていたソ連の暗殺者カシウスの手口だと思われた。CIA長官は、かつてカシウスの暗殺者グループ、カシウス7を追いつめた元CIAのポール・シェファーソンに捜査の依頼をするのだった。
ポールは、カシウスはすでに死亡していて、今回の事件は模倣犯の犯行だと考えていたが、かつて、追いつめて殺したと思っていたカシウス7のメンバーの1人が生きていて刑務所に入れられていることを知り強力をすることに。
ポールは、カシウスの卒業論文を書いたFBIの捜査官ベン・ギアリーと組み捜査を開始するのだった。
■感想■
リチャード・ギア主演のスパイサスペンス。
日本タイトル『顔のないスパイ』って良いですねぇ。まるで小説のタイトルみたいです。
ストーリーは、何のヒネリもない普通のスパイ物なのが少し残念です。
映画が始まって、すぐにカシウスの正体がばれてしまいます。今作は、そこがメインじゃ無いんですね・・・。
大体、リチャード・ギアも拳銃を使えば良いのに、なぜ、あえて、あの殺し方??
刑務所に入れられていたカシウス7のメンバーは拳銃で撃ったんですよね??
なぜ、なぜ、なぜ??
映画的には面白くても、思わず突っ込みたくなっちゃいます。
目をつけられている仕掛けのある腕時計を使う“あの殺し方”をしつこく続けるのはなぜ??
当時は封印していたのに、なぜ、今さらその殺し方を使う??
あと、今作のラストもちょっと甘すぎ??
なんか、ハッピーエンディングのような感じで終わりますけど、あのあと、 FBI捜査官のトファー・グレイスは、CIAに転職するんでしょうかね??そうしないとアメリカに居れないですよね・・・。その辺も描写が無いのも何か適当な終わり方ですしね。
原題の“DOUBLE”はダブルスパイの意味なんでしょうけど、あまり、ストーリーに活かされていないような気が。リチャード・ギアがダブルスパイだったのか?と思わせておいて、観客を驚かせようとする要素が1つでてきます。
でも、「だから、何??」って感じです。
「う~ん、同じスパイ物なら、ケヴィン・コスナーの『追いつめられて』の方が断然驚けます!」
驚かせよう!ってことだけで、ストーリーを書くのは止めて欲しいですね。ひねったストーリーよりも、単純なアクション映画にして欲しかったですね。 70点
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