『殺意の夏』
L'ETE MEURTRIER(1983年フランス)
監督 ジャン・ベッケル
脚本 セバスチャン・ジャプリゾ
原作 セバスチャン・ジャプリゾ
出演 イザベル・アジャーニ
アラン・スーション
シュザンヌ・フロン
ジャン・ガヴァン
ミシェル・ガラブリュ
■ストーリー■
南フランスに田舎町にエルという若い娘が家族とともに引っ越してくる。修理工のパンポンは、魅力的な彼女に惹かれ、ある日、エルを家に誘い入れるのだった。エルはパンポンの家の納屋でピアノを見つけるのだった。そのピアノは1950年にこの家に運びこまれたもので、エルはこのピアノを運んだドライバーたちを探していたのだった。
■感想■
『さらば友よ』(1968年)(原作)、『狼は天使の匂い』(1970年)(脚本)、『ロング・エンゲージメント』(2004年)(原作)のセバスチャン・ジャプリゾ原作、脚本のミステリー映画。
【第9回セザール賞】で主演女優賞、イザベル・アジャーニ。脚色賞、シュザンヌ・フロンが助演女優賞、編集賞を受賞しました。
もう全編、イザベル・アジャーニを見るためだけに作られたような作品になっています。
イザベル・アジャーニ!
イザベル・アジャーニ!
もう脱ぎまくりのヌードで、歩きまくり!
あんなにキレイな少女(役柄では20歳)が部屋の中で裸で歩き回っていたら、目のやり場に困っちゃいますね。
撮影当時、イザベル・アジャーニは、1955年生まれなので27、8歳てところですが、不安定な何も考えていなさそうな(実は企みを持った)20歳くらいの少女の役をうまく演じています。
ミステリーの要素は低めで、こういう作品が好きな映画ファンが歓びそうな肝心な復讐シーンも回想で語られるだけ。犯人たちも、すぐに判明するし・・・。
原作者自ら脚本を書いて、ランニングタイム134分も使っているんだから、文句のつけようは無いですけどね。原作は未読ですが、多分、映画版に雰囲気が近い作品なんでしょうね。
ヒロインの演技や、登場人物たちの心理描写がメインすぎて、普通のミステリー映画ファンには、ランニングタイム134分は少し長すぎかも??今作のファンは良いかもしれないですけどね。フランス映画ファンにしかオススメできない感じの作品でした。【セザール賞】も受賞したってコトは、フランスの映画人は、こういう作品が好きなんでしょうね。
観ている間も、観終わった後も、どんよりと暗い気持ちになるので、今作を観る映画ファンは、ちょっと注意! 50点
殺意の夏 [DVD] | |
イザベル・アジャーニ,アラン・スーション,シュザンヌ・フロン,フランソワ・クリュゼ,マニュエル・ジェラン | |
ポニーキャニオン |