『トランストリップ』
MAGIC MAGIC（２０１３年チリ、アメリカ）
監督 セバスチャン・シルヴァ
脚本 セバスチャン・シルヴァ
出演 マイケル・セラ
ジュノー・テンプル
エミリー・ブラウニング
カタリーナ・サンディーノ・モレノ
■ストーリー■
アリシアはいとこのサラを頼ってチリへ海外旅行へとやってくる。サンチャゴの町は面白くないからとの理由で、リゾート地（のような）離れ小島へ行くことに。しかし、アリシアと行動をともにするはずだったサラは、学校の追試が入り、別行動になってしまうのだった。サラがいないまま、サラのボーイフレンド、アグスティン、英語の話せるアグスティンの友人のブリンク、アグスティンの姉のバーバラと島へとむかうのだった。
■感想■
観る人間を不安にさせるとの理由で上映中止になった国もあるという宣伝がうたい文句のスリラー映画。
占星術師の占いで日本でなかなか公開されなかった『マジック・クエスト魔界の剣』（1981年）とか、”全米２７州で上映中止！”の『バーニング』（1981年）のようなうたい文句でないことを期待して鑑賞！！
思った通りでした…。
「不安にさせる」というより、盛り上がらない作品でした。
観た人が怒りそうだから上映中止では？？
自分は観続けるのが苦痛だったので全然気が付きませんでしたが、実は、画面の一部の物体がゆがんだりとか、観客を不安にさせる効果がいくつかあったようです。
そういう細かい芸が好きな映画ファンにはたまらないんでしょうねぇ。
自分的には、エンターテイメント映画として観ないで、普通のドラマとして観ればOKな感じの作品でした。
しかし、しかし、何の事件も起きないのに９７分！！９７分！
ゾンビも、吸血鬼も、狼男も、エイリアンも、謎の巨大生物も、ジョーズもグリズリーも出てこない！
連続殺人鬼も、知的な犯罪者も出てこない！
逆に、そういうのが観たければ、「もっと違う映画を観ろ！」って突っ込まれちゃいますね！！
こういうスリラー映画が好きな映画ファンもいるでしょうけど、自分は全然ダメダメでした。
素直な感想は「だから何？？」
ランニングタイム９７分は長すぎ！！あと２０分くらい短くないと！！テンポ悪すぎ！！
良く言えば、観る人を選ぶ映画！悪く言えば、事件の起きない退屈な映画！
こんな心の弱い女の子を、言葉の通じない海外へ旅行に出しちゃ、ダメダメ！！周りもそんなヒロインにやさしく接してくれるなら、まだしも。
いとこのお姉さんは、すごく冷たいし、友達は下ネタ野郎だし、いとこのボーイフレンドは催眠術かけちゃうし…。精神の弱いヒロインも問題アリですけど、いとこも、その知り合いたちも突き放した感じで、ダメダメ！！
問題ありの登場人物たちばかりで、誰にも感情移入できないまま、ラストへ。そして結局、ラストは悲劇的な展開に！！
ちなみに今作は【シッチェスカタロニア国際映画祭】で主演女優賞を受賞しています！！
シッチェス国際映画祭で賞を獲っていますけど、自分は全然ダメでした。 ３０点
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