『エクソシズム・ライジング』
FORSAKEN(2016年アメリカ)
監督:ジャスティン・プライス(トリスタン・プライス)
脚本:ジャスティン・プライス(トリスタン・プライス)
出演:デヴィッド・E・カザレス
ミッシェル・ソーザ
ニーサ・ナイトメア
ミシール・カタラーノ
ディアナ・グレイス・コンゴ
トニー・ゴメス
■ストーリー■
親交を捨てた元牧師ポールは、妻エリザベスが重度の脳腫瘍にかかったことを診断されたが治療不可能だったため悪魔に魂を渡し取引するのだった。エリザベスは回復し、事情を知らない医者も研究調査したいと言い出すのだった。そんなある日、娘のケンジーは興味本位でウィジャボードで霊を呼び出してしまうのだった。
■感想■
ジャスティン・プライス監督が描くホラー映画。
エクソシスト系のほとんど本編に関係ない回想シーンに、妻のリザベスを生贄にしてリリスを呼び出そうとする邪教教団のストーリーと、娘のケンジーがウィジャボードで、霊を呼び寄せてしまうストーリーがバラバラに絡まず、とっちらかったまま進んでいきます。
この回想シーンとかは、いかにも予告編向きで良く出来ています!!
普通にエクソシストのパクリ映画にすれば良かったのでは??
ケンジーが呼び出す霊の件は、トレイラーにもほとんど無かったので時間調整で後から足したんでしょうか??全然不要だった気が、、。
まるで3つのエピソードがあるオムニバス映画の編集を間違えて1本の作品にしちゃったようなすごい編集!!
監督と脚本は同じだから、作っている方は混乱していないんでしょうが、観ている人置き去り状態です。
『ブラック・ゴースト 異次元の扉』(2015年)『ドクターブラック 殺しのバイブル』(2015年)みたいな作品ではないのでガマンしていればそれなりに観れます。
でも、それでも最後も観ていて意味が全然分からない、、。
ポールは信仰心を取り戻し、自分を犠牲にしてリリスの復活を止めたってコトで合っているんでしょうか??
自分はそう思ったんですが、、違うかも??
観直せば良いのかもしれないですけど、そんな元気はないです、、。
IMDbのトリビアによると、製作段階では2013年の『エクソシスト・キルズ』の続編”THE CLOTH2”で製作されたようです。
ダニー・トレホがすぐに退場するエリック・ロバーツ出演のホラー映画『エクソシスト・キルズ』の続編にするより、1つの作品として製作して正解でしょう。でも、ストーリー的には、続編だった方が、中盤以降のベルゼブブの娘リリスを転生させようとしている邪教集団が出てきてもおかしくないんですけどねー。
主人公ポールに目的を話した邪教集団の1人が口から泡吹いて死んじゃったのは、なぜ?どういう意味が?
意味は無いでしょうけど、、。
色んなコトやりたかったんでしょうけど、すべてが中途半端。
娘のケンジーの件がどうなったのかも投げっぱなしだし、、。
『エクソシト・キルズ』が普通の作品に思えてくるカオス状態。
ランニングタイム89分が240分に感じられるくらいです。
ケンジーが霊を呼び出してしまうシークエンスをばっさり切って、ランニングタイム75分くらいにして音楽と撮影をちゃんとしたスタッフにしたら普通に面白かったかも、、。
改善したら面白くなる可能性がありそうなのでZ級度は意外に低いかも??
うー、つらい。普通の映画が観たい、、、。
ホラー映画ファン以外でもタイトルを知っているようなメジャーな作品を観たくなっちゃいます。
とっちらかったままのカオス度 ★★★★
予告向きの良いシーンもある度 ★★
Z級度 ★★★
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