ことしの「歌会始」のお題は「野」
秋篠宮さまのお歌
山腹(さんぷく)の 野に放たれし 野鶏(やけい)らは 新たな暮らしを 求め飛び行く
この野鶏がどんな鳥かわからず調べてみました。
野鶏(やけい)とは、 ヤケイ属の総称。 キジの別名。
そして、上の画像は、
セキショクヤケイ。
引用元→
こちら
野鶏には、セキショクヤケイの他に、ハイイロヤケイ、セイロンヤケイ、アオエリヤケイの3種類。
セキショクヤケイは、南アジア南部から東南部の森林や草原などに生息する野鶏で、現在、家畜として飼育されているニワトリの野生の祖先と言われています。
人間に初めて飼育されたのは5000年以上も前のこと。
朝に時刻を伝えるように鳴く「時告げ鳥」として飼われるようになったそうです。
初めて日本に来たのは紀元前100〜200年のことで、その頃のニワトリの容姿はセキショクヤケイに似ていました。
セキショクヤケイは縄張り意識が強い。
オスの体は赤笹色(あかざさいろ)や暗緑色など光沢のある鮮やかな色で、赤い鶏冠(とさか)と肉垂(にくすい)を持つ。
闘争心に燃える繁殖期には、オスの羽がとてもきれいらしい。
そして、「コケコッコー」という鳴き声は、オスがメスの気を引き、他のオスに自分を誇示するための鳴き声ですって。
それにしても「野」というテーマで、国鳥であるキジを選ばれて、
「 新たな暮らしを 求め飛び行く」って意味深。
さらに検索してると、
DNAでみた鳥の世界 — 分類から文化史まで
鶏の系統と文化:秋篠宮文仁
アヤム・プルーン (写真=秋篠宮殿下)
最後にこう結ばれています。
「 こうして、生き物としての鶏の起源を調べることから始まって、鶏を取り巻く文化の歴史にまで、対象は広がってきています。
生き物の研究をしている学者は、世界中にたくさんいますが、文化的な側面も含め、一つの生き物について多様な分野の研究者が集まって研究するということは、まだまだ少ないように思います。
しかし、このような総合的な視点から仕事を進めていけば、きっと新しい世界が開けるでしょう。そして、これからは、そういった研究がますます重要になるに違いありません、鶏の仕事を通して、私はそれを実感しています。」
ご参考までに、
天皇陛下のお歌は
邯鄲(かんたん)の 鳴く音(ね)聞かむと 那須の野に 集(つど)ひし夜(よる)を なつかしみ思ふ