いいね~おいしいね~

食べたり買って良かったもの等を実体験に基づき厳選紹介!ぜひご利用頂きより良い人生や日本経済等活性化につながれば幸いです♪

東京 大久保のコリアタウン街歩きを楽しみました!

2011年10月31日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

 韓流ブームで、コリアタウンの東京の大久保が賑わっているようなので、家族で行ってみることにしました。
美味しそうなものがありそうなためです。
参考にしたのは、以前このブログで紹介した山手線ぐるり おみやげ散歩という本の「新大久保」のページですね。

 まず、山手線で新大久保駅に降り立ちました。
特に若い女性が多く、休日ということもありかなり賑わっています。
さすが韓流ブームですね。
テレビでは、コリアタウンの案内マップを新大久保駅で無料配布しているとのことでしたが、駅員に聞いてみると、午前中に配っていたとのこと。あいにく、夕方到着だったので、無料案内マップをもらえず残念でした。

 気を取り直して、さっそく「山手線ぐるり おみやげ散歩」にある皆中稲荷神社へ行ってみます。
江戸時代に、この大久保に住んでいた鉄砲隊百人組が、この神社に参拝して射撃をしたところ、百発百中(皆(みな)中る(あたる))だったことから「皆中稲荷神社」となり、何事も当たるご利益があるとされているようです。
宝くじやギャンブルの祈願に良いのかもしれません。
ただ、大変恐縮ですがもう少し綺麗に掃除してくれたらなぁと思いました^_^;)

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↑皆中稲荷神社の入口

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↑鉄砲組百人隊行列の案内

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↑皆中稲荷神社


 それから、韓流バザールというお店に行きます。
韓国で人気のお菓子「龍のひげ(ヨンスヨム)」があるためです。
残念ながら「龍のひげ」は見つけることができませんでしたが、ヨン様がこちらを見つめていました^_^;)

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↑韓龍バザール


 そして、鐘路福餅屋(チェンロボットックジップ)という韓国伝統のカラフルな餅菓子のお店に行きます。
場所が少し変わったようです。同じ店が他にもありましたね。
700円の詰め合わせを買いましたが、甘さ控え目で美味しい!
これはオススメですね。満足です!

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↑鐘路福餅屋

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↑詰め合わせ


 それから、あん・チーズ・はちみつのジョンノホットクをそれぞれ買います!200円ほどです。
小麦粉?の生地の間に具を挟んで両面を焼き上げたもので、温かくて美味しいです!
特にはちみつが美味しいと思いましたね。
大人気で少し並びました。コリア・タウンらしい食べ物で、これもオススメですね!

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↑ホットクのお店

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↑チーズホットク


それから、せっかくコリアタウンに来たので、焼肉を楽しむことにしました。

食べログで上位のお店をあらかじめ調べ、以下のお店のどれかに行こうと考えていました。

・kara no kuni 
・おんどる
・とんちゃん
・韓Cook
・ハンヤン

街を歩いてそれらのお店を調べ、結局行列ができていて店がきれいそうな「おんどる」というお店にしました。サムゲダンも美味しそうなためです。

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↑おんどるの店構え


受付で自分の名前を書き、30分ほど待ってようやく自分たちの番になりました。
驚いたのですが近くの2号店へ行くように言われました。
近くに2号店があるのですが、受付は本店に一本化されているので意外と回転は早く、そんなに待たなくてすみました。

地下にある2号店に入ると、活気にあふれていました。
さすが繁盛店ですね。この活気は嬉しかったです!

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↑2号店の店内

メニューは以下の通りです。

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↑牛ホルモンメニュー

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↑スペシャル盛り合わせのメニュー

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↑三段バラ(サムギョプサル)のメニュー

 せっかく大久保まで来たので、サムゲダン1280円と、上カルビ・上タン塩・和牛ロース・上ミノ・ホルモン5種セットのスペシャル盛り合わせ5980円を注文しました。
 焼き物は全品5種類以上のおかず付きの他にキムチ・サンチュ・にんにく・唐辛子・ネギサラダ付きの値段ですので、お徳感があります!しかもお代わりができます!
 なお、サムギョプサルは人気で美味しそうでしたが、断念しました^_^;)
次の機会にチャレンジしたいと思います。

すぐにサムゲダンがきて写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました^_^;)
手間ひまかけて煮込んだコラーゲンたっぷりのサムゲタンがさすがに美味しいです!
十分に味がしみこんでいます。
家族で取り分けて美味しく食べました。

それから、キムチやナムルなどの登場です。
さすが韓国料理店ですね。美味しい!感動しました!

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↑キムチやナムル等


そして、肉の登場です!
肉が上質で、特に脂が乗った上カルビと、上タン塩が美味しい!
至福の時です!
こんなことなら、ホットクを食べなければ良かったと少し反省・・・。
でも、普段あまり肉を食べない息子がたくさん食べてくれました^_^;)

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↑焼肉

なお、通りがかりの店の人が肉を適当に焼いてくれるのは嬉しかったですね。
また、火力が強くなると、氷で網の炎上を冷ましてくれました。
そんなサービスは初めての体験でした。

大久保のコリアタウン街歩きは、とてもオススメです!!

お勧めなお話(2011年上半期)
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「巨富への道(堺屋太一)」という本はオススメ

2011年10月28日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「巨富への道(堺屋太一)」の購入はコチラ

 この「巨富への道」という本は、堺屋太一さんが出会った巨富への道を歩み続ける人々に共通する法則についてまず序章でまとめています。

 創業に成功して巨富を得るのに必要なのは、以下の5つの要素とのことです。

 ①気質-好奇心と正義感とお金儲け
 ②アイデア-ビジネスモデルに至る構想
 ③見通し-嗅覚と先見
 ④勇気-覚悟と見切り
 ⑤少しばかりの幸運

 不幸な生い立ちの中でも前向きに考え、正義感を持ち、お金儲けそのものが好きで、独特のビジネスモデルを作りあげ、強烈な志と憤りに燃え、人材を集め・育て、見通しの良さを持ち、勇気と決断を持ち、幸運をしっかりと捉えることが必要なようです。

 また、出身も経歴も業種も性格も異なり相互に取引や資本関係もない「だるまの会」で出会った以下の方について第一章以下各章で詳しく述べられています。

 ・AOKIホールディングス社長 青木ひろ憲
 ・ニトリ社長 似鳥昭雄
 ・ファンケル名誉会長 池森賢二
 ・カプコン会長 辻本憲三
 ・スターツコーポレーション会長兼グループCEO 村石久二
 ・ドトールコーヒー名誉会長 鳥羽博道
 ・富士ソフト会長 野澤宏

 巨富を目指す方にはとても参考になる本だと思います。興味深く読め、とてもオススメです!

以下はこの本のポイント等です。

・知識は公平正確、自分の耳に入る情報が良くも悪くもすべてを含んでいるか、用心深く見張っていなければならない。そのためには、あやふやの早耳情報や裏話に飛びついてはならない。「どんなに早耳情報と思っても、あなたの前に10万人は知っているはずです。面白おかしい裏話は嘘や誇張で脚色してあるに違いありません。」

・政治であれ経営であれ、組織のトップにもなると、周囲にはイエスマンの部下と出入りの煽て業者が増える。このため、トップには聞こえの良い話ばかりが入り、悪い報せは隠される。つまり知識が主観的になるのだ。一方、倫理のほうは世間の評判を気にする。テレビや新聞の批評が気になり、他社の動きにも揺すられる。つまり倫理は客観化するのである。創業者は逆でなければならない。そうでなければ、たちまちゴマすりの部下と煽てコンサルタントに取り巻かれてしまう。そうならないだけの強さが創業者には必要なのだ。

・創業に成功して巨富をなすことのできる気質は、お金儲けが好きなことだ。一見は、誰でもお金儲けが好きに決まっている、と思われるかもしれないが、実は違う。お金儲けが好きな人はきわめて少ない。たとえば、お金を儲ければ贅沢な暮らしができるから嬉しい、と思う人は、お金儲けが好きなのではなく、贅沢な暮らしが好きなのだ。お金儲けは入りを拡げること、贅沢な暮らしは出を大きくすること、人間の感覚としては逆なのである。同様に、お金儲けをすれば有名人となり、人気者になれるから嬉しい、と思う人々も、お金儲けが好きではない。ただただ有名人になりたいのだ。

・巨富への道に必要な要素は、アイデア、それもビジネスモデルにまで進展できる発想を持つことおだ。ここに登場していただいた7人の創業者に共通なのは、みな秀逸なるビジネスモデルを創り上げていることである。世間ではこれを簡単に「アイデア」という。確かに、他に類似のない新商法、新製品を生み出すのはアイデア(創意)だ。しかし、これは単なる思い付きではない。他にない概念を思い付き、それを現実的なビジネスとし、その業態にふさわしい組織と技術と人材と施設を整えるには、基本のアイデアがしっかりしたものでなければならない。

・事業創業に必要なものは第一は意志(will)である。まずは「何を、何のために、いつ、どこで、誰がやるのか」「What Why When Where Who」の5つを明確に意識することである。これには最大の情熱と覚悟がいる。従って、それh「志」の問題であり、たいていは「憤り」を伴うだろう。私は、多くの富豪と接したが、財を成し名を上げた人々はみな、「現実を変えたい」という強い憤懣を抱いている。強烈な志と煮えたぎる憤りに燃えているのだ。およそ「憤」のない人には創業ができない。第二は事業概念、いわゆるビジネスモデルである。「何を、何のために、いつ、どこで、誰が」の5つが分かっていても、それを事業にするためには、具体的なコンセプトを創らなければならない。これには、①現実的な説得性、②二次共鳴を呼ぶおもしろさ、そして、③時代の空気に馴染みやすい「馴時代性」が必要である。

・事業創業に必要なものの第三は技術と知識である。新しいビジネスモデルを実現するには、それなりの技術が必要である。だが多くの場合、新しく開発された新技術よりも、従来からあった技術をどう集め、どう使うかの組み合わせが大切である。

・事業創業に必要なものの第四は人材である。実際、創業者はみな人材探しに苦労する。彼の豊臣秀吉ですら、家来を集めるのには苦労した。百人の兵を率いていた時に役立った槍の勇者も、1万人の指揮官には適任とは限らない。野戦の名将も天下を治めるのには役立たない。創業者は事業の拡大と共にその規模と業態に適した人材を求めねばならない。しかし、これもできないことではない。本当に共感した人材なら事業の発展と共に育ってくえるからだ。

・巨富への道を進むのに必要な要素は、見通しの良さである。ここで「見通し」というのは2つある。一つはこれからの景気動向や株価、為替の変動をいい当てる予測能力である。もう一つは、「この道を行けばどうなるか」「ここには発展性があるか」「この人は伸びるか」など、数値では測れぬものを見極める力、いわゆる嗅覚である。より大事なのは後者のようだ。「成功への出口のある入口から入りなさい。入りやすいという理由で出口のない入口に入るのは愚かなことです。」

・創業者に必要な見通しの良さのもう一つは、いわゆる先見性、世の流れ、経済の動きを見通す力である。ここに並んだ7人の創業者は、90年前後のバブル景気には乗らなかった。それが90年代の飛躍に繋がった。バブルをバブルを見通していたのだろう。

・人間、どの道であれ大きな成功を遂げるためには勇気が必要である。戦国時代の武将はもちろん、現代の政治家も経営者も、勇気は大事だ。なかでも業を起こして大成功するにいは勇気=度胸が不可欠である。では、勇気とは何か。単に行動したり発言するだけではない。八方手を尽くして情報を集め、知恵を絞って将来を予測しても、なお不明不透明な部分は残る。そこで決断し行動する。もちろん怖い、失敗の恐れがある。それを断行する決断力と行動力だろう。もちろん間違っていれば、その責任を取る覚悟が必要である。

・自力で業を起こし、巨富を得るには、決断を下しそれを断行する勇気が必要であるそれには失敗した時には責任を取る覚悟が必要だ。経済的損失だけではなく、世の悪評を負い、知人や家族からも非難され孤立する、それを覚悟する必要があるのだ。

・巨富を得た人々の共通点を見ると、働く位置が「好き」な分野だった、ことが大きい。人間誰しも好きなことには熱心になり、何かをやろうとする気概も生まれる。ここに登場いただいた7人の経営者は、みな好きの道に入った。決して誰かに「これをやれ」と勧められたわけではない。あるいは「これが有利」と考えたわkでもん。

・幸運は誰にでも巡ってくる。違いはそれをしっかりと捉えるか、見逃すかである。そして、幸運がきた瞬間を捉えられるのは実力、つまり気質と嗅覚と勇気である。大富豪になるには「ほんの少しの幸運」で十分なのだ。運は誰にでもある。それがほんの少し多い人が、巧みに捉えて巨富を築くのである。

・「困っている人を助けたい。でも、それで会社が潰れてはいけない。困っている人を助けて、世の中の役に立つためには、事業を継続し、さらに大きな貢献が果たせるだけの利益を出さないといけない。そういうビジネスをやらねばならないという意志、使命感でしょう。やってやろうという意志じゃないですかね。世の中のために、ビジネス以外でも貢献しよう、という。この社会性、公益性、公共性の追求。親父の失敗を見て学び、15年経過してできた経営理念です。それらを絶対に追求するという強い意志。これがポイントになると思います。」

・では、そのコンセプトは、全従業員にどう共有されていったのか。「始めに意志ありき」の意志を、どう具体的に共有させたのか。「やはり、理念を説明するということに尽きます」。青木社長はそう語る。聞けば、AOKIグループの社員は、その理念に共鳴する人しか採用していない。採用する際、必ず誓約書を取るという。「全社員が理念を共有していますので、私も部下に、思い切って大胆に仕事を任せることができるわけです。」

・富士山に登るのに、あなたはどこを見て登りますか。富士山に登るという目標をもったら、頂上を見ては登れないものです。足元をじっと見て、一歩一歩登ることです目標を決めたら心に留め、現在の足元をしっかり見つめ、着実に歩き続けることが大切です。そして、しばらく歩いたのち、ふっと見上げれば、頂上に近づいたことが分かるはずです。

・おそらく、ピンチになればなるほど、知恵が出るものではないでしょうか。ピンチが少ない人ほど、知恵も少ないと思います。

・いちばん偉いのは、人間本来無一物と悟った人です。世の中のためになることを大きく掲げ、つねにまだまだと精進することが大切。死んだと思えば、怖いものは何もありません。お札だって、ただの紙切れです。

・私が歴史上の人物を一流、二流、三流と見分けていく際、6つの点を測るようにしている。
 第一は理念に着目する。高く理念を掲げ、斬新なコンセプトを創造していたか。
 第二に着目するのが知識だ。広く情報を集めて、正確な知識をもっていたか。
 第三は実行力。理念、知識があっても実行力に繋がらない人が少なくない。それには決断力、青木氏のいう度胸が必要である。
 第四は人間関係。有能有志の人材を集め、皆を納得させる魅力と辛抱があったか。
 第五は健康。疲れを知らぬ体力と、飽くことない闘志に溢れた健康体こそ一流人物の必要条件である。
 そして第六は幸運。運が悪いようでは一流の人物になれない。

・いま、この大不況と少子高齢化と、国際的地位下落に見舞われている日本の現実を考えれば、最小限、次の条件にかなったリーダーが欲しい。その第一は、理念のあること。この日本をどうしたいのか、真面目に考え実行しようとする理念をもち、そこに至るコンセプトがあることだ。第二は知識。省益と仲間評判にとらわれた官僚の嘘やゴマカシが見破れるだけの知識と情報網が必要である。第三は実行力。世論におもねず官僚に脅えず、時には荒ぶれるがごとき実行力が欲しい。

・見かねた母親が、闇米を差し入れてくれました。その母親が結婚しろという。結婚したら従業員代わりになるし、料理も炊事洗濯もしてくれる。一石三鳥だという。なるほどと見合いを重ねたのですが、今度は母親が美人すぎる、と反対する。美人は女の嫉妬を買うから商売では駄目だ、というのです。やはり女は愛嬌、男は度胸。愛嬌がないと駄目だ。丈夫で長持ちが一番だ、と。

・「お客様の立場で発想する。売る側ではなく買う側に立って考える」この似鳥社長の経営哲学は、アメリカ研修から得られたものだ。実際、ニトリの家具は保証期間内であれば、無償で修理に応じる。ホームページでも「ニトリは、家具の1年・3年保証を実施しております。当社指定商品にて、保証期間中、取扱説明書に準じた使用状態で故障や不具合が生じた場合は、無償で修理させていただきます」とある。さらに「インテリア小物をお買い上げいただき、サイズ等を間違って購入された場合は、使用後においても不都合がございましたら、返品・交換させていただきますので、ご遠慮なくお申し出ください」とも明記する。修理や交換に要する費用は年間数億円に上るそうだが、「これはお客様への安心料で、ニトリにとっては授業料」と社長は言い切る。

・太陽のように明るい哲学が大事です。社内で「やるためにどうするか」おいう話はしますが、問題があるとか、過去はこうだとかいった後ろ向きの発言はご法度。それは暗い哲学でしかない。そういう社風です。

・1つの部署にいて3年も過ぎると皆、守りに入りたがる。同じセクションで人が伸びつづけることは、まずありえません。だから、どんどん追い出す。違う部署から人材を入れ替えることにしています。

・池森氏は都内の居酒屋で、化粧品工場の経営者と皮膚科の医師に出会う。皮膚トラブルの原因を尋ねたところ、医師は「うちに来る患者の7割が化粧品の接触性皮膚炎です。化粧品は傷みやすく、防腐剤や酸化防止剤、殺菌剤、香料や色素などの添加物が使われており、これが肌に悪い」と教えた。義憤を感じた池森氏が化粧品工場の経営者に質すと、「でも、化粧品は栄養が豊富なので、防腐剤を入れなければ腐ってしまう。傷んだ化粧品を肌につけるよりはましだ」と業界の裏事情を答えた。この会話がきっかけになり、氏は「ならば」と、無添加化粧品の開発を思いつく。これが凡人なら、「それなら仕方がない」と諦めるだろう。だが、池森氏は諦めなかった。パン職人からスタートした池森氏の社会人経験は、化粧品業界とは縁が薄い。これが幸いした。氏は業界関係者に「化粧品は何日ぐらいで傷むのか」と担当直入に尋ねる。すると答えは「約1ヶ月」。そこで、池森氏がひねり出した案がアンプル容器での販売である。つまり、化粧品を1週間分の5ml程度しか入らない密封したアンプル容器に入れ、使用期間を限定すれば、防腐剤を使わなくて済むというアイデアである。

・売上が伸びはじめたころ、ラジオにゲスト出演したら、アナウンサーから「売れなかったらどうしようと不安ではなかったですか」とか聞かれて、初めて気が付きました。売れるか、どうかなど考えたこともなかった。化粧品被害は許せない、添加物をなくしたいという正義感だけでした。

・憤りは随分ありました。化粧品が女の人の肌をメチャメチャにしている。それで大手が儲けている、と。たとえば、大手の化粧品メーカーが、高校を卒業する女子生徒を公民館に集めて、無料でメイクを教える。でも、添加物だらけの化粧品をニキビの上から塗れば、ニキビは悪化します。すると、次ぎにニキビ用化粧品を売る。ニキビが治ると、そこは黒くシミになる。そこでシミ取り化粧水を売る。化粧品会社はひどい、女性の肌をメチャメチャにしている。そうした義憤と正義感に駆られていました。

・じつは、前章の似鳥社長もそうなのだが、池森氏もオーナー創業者でありながら、いわゆる世襲には否定的だ。実弟との二人三脚で事業を拡大させてきたが、実弟にも、「後を継がせようという気はまったくありません」と明言する。「基本的に世襲は、世襲した側も社員もかわいそうです。素質のない子供を社長にしたら社員も苦労するでしょう。息子が絵を描いてくれていて、本当によかったと思っています。

・「他人の2倍働くことは、苦労ではありません。その分、他人の倍も中身の濃い人生を送ることなのですから」辻本氏は当時を明るく振り返る。成功した創業者の例に漏れず、辻本憲三氏もまた、「超」が付くほどのポジティブ・シンキングである。

・ゲームの値打ちは、若い人たちの評価で決まります。だからなのでしょう、いまは、おそらく任天堂と並んで、最も優秀な人材が応募してきます。「いい作品ができるのは、いい連中がいるからに違いない」というのが応募動機なのでしょう。自然と集まってきます。しかも不思議なことに、いま約1000人の技術者がいるのですが、新たな人材を100人入れると、売上げに貢献しない下の100人から抜けていく。逆に意識の高い連中が残ります。とくに関西圏で優秀な学生が集まるそうだ。なるほど、任天堂は京都、カプコンは大阪。関連優良企業は関西がメインだ。他方で「最近は東大生も応募します」と氏は明かす。

・世界戦略を考えたとき、ハリウッドでもいちばん売れているのはアクションです。それが人間の本能だからです。戦うこと、子供をつくること、この二つをやめたら、生き物は死に絶えます。植物も動物も、皆戦っています。アクションは基本です。だから、世界中どこへ持って行っても当たる。それをラブストーリーにしたり、高尚な理屈を付けたりすると、ローカルな作品としてはともかく、インターナショナルな市場では失敗します。やはり、アクションがいちばん分かりやすい。

・登場するキャラクターの表情も豊かになった。人物の顔の毛穴まで再現した。毛穴をつくらないと、ゲーム上では人形に見えてしまうからだ。「究極をめざす」「いちばん難しいことを徹底的にやる」「つねにユーザー視点で開発する」。これらが辻本氏の経営哲学だ。

・当初は、村石氏が妻と二人三脚で千曲不動産を創業した。丸2年間、夫婦で切り盛りをしていたが、その後、彼ら3名が参画したことで、現在のスターツの基盤が形成されていった。村石会長は盟友をこう評する。「みんな給料がダウンしても来てくれた男たちです。けっして「お金を出すから来てくれ」と引っ張ったわけではありません。それどころか「そんなに給料は出せない」といったのに来てくれた。彼ら全員が、まだ会社に残り、頑張ってくれています。創業者の村石氏同様、彼らも皆、当時は大和銀行に勤める銀行マンであった。それが、海のものとも山のものとも分からぬ不動産業に参画したわけである。人を集める「人たらし」の才が、若いころから村石氏には備わっていたのであろう。

・いまから振り返れば、若気の至りでしょうが、あとで死ぬ時に後悔したくない、と辞める決意をしました。失敗してもいい。いま独立しよう。この賭けに挑戦できないくらいなら、どうせ大した生き方はできない、と。その日から3ヶ月間、マージャンその他付き合いを絶ち、毎日、一人で寮に帰る生活を続けました。独立するということは、結局、一人になる、孤独に耐えるということでしょう。そう考えて本当に孤独に耐えられるかどうか、試したわけです。孤独に耐えられなければ独立できても成功しないわけですから。こうして、創業者としての歩みがスタートする。

・「アイデアをもって1の働きをすれば、5の成果が出る。」これが鳥羽氏の信条だ。いつも「働き1両、考え5両」と部下を指導する。「至誠通天(至誠天に通ず)」「主師親の三徳」。これらも鳥羽氏が大切にしてきた言葉である。「何が正しいか」ということが先であって、「損得」はその後にある。つねにそう心掛ければ不祥事は起きない。それが氏の経営哲学だ。

・私が座右の銘にしている言葉に「因果倶時」というものがある。「原因と結果というものは必ず一致するものだ」と釈迦が説いた言葉だ。現在の「果」を知らんと欲すれば、つまり現在の自分がどういう位置にあるかを知りたいと思うなら、過去の原因を見てごらんなさい、ということだ。原因を積み重ねてきた結果として今日がある。原因と結果は一致している。そして、未来の「果」を知らんと欲すれば、つまり将来自分はどうなるだろうかと知りたいのであれば、今日一日積んでいる原因を見れば分かる。自分自身が毎日、未来の結果の原因を積んでいるということだ。

<目次>
序章 大富豪になる5つの条件
 ◆「巨富への道」を見続けた幸せ
 (1)巨富の群像
  ◆第1号はドイツの女性
  ◆創業者を教えてくれた万国博
  ◆「だるまの会」との出会い-栢森氏の縁で
  ◆異なる業種で異なる成長を歩んだ7人
  ◆共通点より個性
  ◆「駅前で走る」ように
 (2)まず気質
  ◆好奇心と好きへの執念
  ◆知識は客観的、倫理は主観的
  ◆お金儲けが好き
 (3)アイデア
  ◆ビジネスモデルが繋がる発想
  ◆創業に必要な5つの要素
  ◆技術はある-それをどう探し出すかだ
  ◆人は育つ-糧は共感である。
  ◆お金は集まりやすい要素だ
  ◆5つの要素を横串にする知恵
 (4)見通し
  ◆「出口のない入口に入るな」
  ◆バブルを避け、不況を活かす先見性
 (5)勇気
  ◆勇気とは、覚悟と行動力の合成物
  ◆行動してこその決断
  ◆勇気の根源-好きと正義感
 (6)少しばかりの幸運
  ◆幸運のほとんどは努力の成果
  ◆「何があっても、だから良かった」の精神
第1章 始めに意志ありき
 紳士服量産のパイオニアが見出した高品質・低価格への道
  AOKIホールディングス社長 青木ひろ憲
 いまこそ原点に立ち戻る
 「何があってもやり抜く」
 最も大事で難しい「コンセプト」
 自らつくって自ら売る
 度胸とねばり
 「棒ほど願って針ほど叶う」
 成功する組織、しない組織
 奇想天外のアイデアが窮地を救った
 「人間本来無一物」
 「一流の指導者」の条件とは
第2章 ニトリは”進んで損をする”
 家具・インテリア販売の業界トップが貫く値下げの哲学
  ニトリ社長 似鳥昭雄
 この不況下に二桁増収、増益
 「一品目たいとも値上げはしない」
 生きていくための創業
 結婚が逆境を変えた
 「日本の住環境を欧米並みに」
 ニトリが払う億単位の授業料
 「やり甲斐だけでは駄目」
 安さ、安さ、安さ
 いまこそ「健全な楽観」が必要だ
第3章 ファンケルは不安を許さない
 無添加と通信販売で急成長した化粧品会社の発想力
  ファンケル名誉会長 池森賢二
 パン職人6年、サラリーマン生活15年
 「団塊の世代」が描いたコンビニ
 化粧品被害への憤り、そして創業
 素人の発想で常識を突き崩す
 始めに志ありき、次いで義憤ありき
 「ファンケル」に込められた哲学とは
 大当たりした「お試しセット」
 失敗は多い、だが破綻はしなかった
 現代の赤髭先生を夢見て
 なぜ世襲を排するか
第4章 感性を司る会社・カプコン
 「バイオハザード」など世界的ヒットを連発する戦略
  カプコン会長 辻本憲三
 日本を代表する新産業経営者
 逆境のなかで手中にした実学
 「ゲームの興奮は商売になる」
 20億円の融資をあっさり断る
 なぜ「ストリートファイターⅡ」は成功したか
 ご子息3人の「3本の矢」体制
 良貨が悪貨を駆逐する
 経営者の役割はアクセルとブレーキ
 将来のリスクをどうヘッジするか
第5章 スターツは社員は拾い上げ、個性を伸ばす
 「ピタットハウス」から「OZマガジン」まで多角化を究める経営
  スターツコーポレーション会長兼グループCEO 村石久二
 「地の利」を得た東京オフィス
 都市銀行を飛び出し、不動産業へ
 柔軟な人事で女性社員を支援
 なぜ「千曲」にこだわるか
 人を集める「人たらし」の才
 めざすは平和の企業社会
 「リストラ・ゼロ」という経営哲学
 平成版・日本型家族式経営
 あえて合理主義に背を向ける
第6章 ドトール「幸福提供業」の使命
 「コーヒー革命」を巻き起こした業界最大手チェーンの足跡
  ドトールコーヒー名誉会長 鳥羽博道
 「コーヒー農園主」という夢の実現
 初めて飲んだコーヒーの味とは
 マイナスからのスタート
 老若男女が親しめる喫茶店を
 パリのカフェで走った衝撃
 なぜ「コーヒー戦争」に勝利できたか
 「顧客第一主義」を貫き通す
 座右の銘は「因果倶時」
 新世紀維新をめざして
第7章 「ITの脳」を創る富士ソフト
 「みんなのシアターWii」からGPSソフトまで世界に広がる事業領域
  富士ソフト会長 野澤宏
 社会の隅々で活用される製品
 ニューアキバの「顔」を訪ねる
 なぜ経営者を志したか
 「必ずや、データ処理の時代が来る」
 学生からいきなり講師に
 教え子2人を連れた小さな船出
 膨大なソフト需要を狙え
 大規模M&Aで急成長
 めざすはテレビのマイクロソフト
 

面白かった本まとめ(2011年上半期)


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イル・グラッポロ・ダ・ミウラ (IL GRAPPOLO DA MIURA)(東京 白金台)でランチを楽しみました!

2011年10月26日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

食べログでレストランランキングTOP5000
にも選ばれているイル・グラッポロ・ダ・ミウラ (IL GRAPPOLO DA MIURA)でランチを楽しみました!

以前このブログでも紹介したOSTERIA RUSTICA DOMUSはこのお店の姉妹店です。

 オーナーシェフの三浦仁さんは、美容師・ヘアメイクを経て28歳で料理の世界に転身し、都内の有名イタリアンレストランやイタリアで修行し、帰国後は恵比寿「オステリア イル グラッポロ」の総料理長となり、そして2003年に白金台で「イル グラッポロ ダ ミウラ」をオープンしたようです。

 お店は東京メトロ白金台駅からプラチナ通りを歩いて右側にあり徒歩約3分です。
お店のビルは以下の写真の通りで、地下1Fにあります。

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↑お店のビル

 姉妹店のDOMUSもそうですが、以下の写真のようにお店の入口にはこだわりがあるようです。
なかなかお洒落です。

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↑お店の入口


訪れたのは11:30の開店直後でしたので、一番乗りでした。
店内は、清潔で高級感がありますね。
さすが白金台です。白金台にあるお店は、清潔感や高級感のあるお店が多いですね~。

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↑店内

お店の方は気さくな女性の方で、パティシエとのことでした。
気さくに話しかけてくれるのは嬉しいですね。

最初に飲み物を選び、ランチに使われる7種類?の生パスタをもってきてくれました。
パスタはバラエティに富んでいて面白いです。

メニューを見て、Pranzo(ビジネスランチ)¥1600を注文します。
このランチは、サラダ/フォカッチャ/本日のパスタ/ジェラート/カフェとなります。

まず、飲み物とサラダ、パンが運ばれます。
サラダに艶や上質感があって嬉しいです!
レンコンを揚げたものがあるとは、さすがMIURAですね。
フォカッチャ(パン)は白と黒の2種類があり柔らかくてgoodです!

4img_8215
↑飲み物、サラダ、パン

そして、キャベツとアンチョビのパスタが運ばれます。
このパスタが良い歯応えと味つけで美味しい!!
キャベツとジャガイモも良いですね!こだわりを感じます。
このパスタには唸ってしまいました。美味しいです。

5img_8219
↑キャベツとアンチョビのパスタ

そして、ジェラートと紅茶が運ばれます。カフェだけでなく紅茶なども選ぶことができました。
もちろん美味しいです。

6img_8223
↑ジェラートと紅茶

イル・グラッポロ・ダ・ミウラは、特にパスタが美味しくオススメですね。
また訪れてみたいと思います。


白金台ランチのオススメまとめ

イル・グラッポロ・ダ・ミウラ
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もうすぐ日本ラグビーのトップリーグ開幕!(2011年10月29日(土)~)

2011年10月24日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

 今年は4年に1度のラグビーワールドカップ(ニュージーランドで2011年9月9日(金)~10月23日(日)開催)があったことから、遅れていた日本ラグビーのトップリーグが、いよいよ2011年10月29日(土)から開催されます!

 そのジャパンラグビートップリーグは、日本における社会人ラグビー(15人制)の全国リーグで、以前の各地域リーグと全国社会人ラグビーフットボール大会が発展解消し、2003-2004シーズンから発足したものです。

 14チームによる総当りのリーグ戦で、リーグ戦上位4チームによるトーナメントによりプレーオフ優勝が争われます。

下位2チーム(11位、12位)は下部地域リーグへ自動降格となり、9位、10位は入れ替え戦となります。

下部地域リーグとしては、トップイースト、トップウェスト、トップ九州の3つがあります。
なお、入れ替え戦で、入れ替えとなったことは今までないようです。


過去のトップリーグのリーグ戦1位とプレーオフ優勝は以下の通りです。
東芝や三洋電機(今年からパナソニック)が強いですね!

回 シーズン   リーグ戦1位チーム          プレーオフ優勝チーム
1 2003-2004 神戸製鋼コベルコスティーラーズ NECグリーンロケッツ
2 2004-2005 東芝府中ブレイブルーパス      東芝府中ブレイブルーパス
3 2005-2006 東芝府中ブレイブルーパス     東芝府中ブレイブルーパス
4 2006-2007 東芝ブレイブルーパス         東芝ブレイブルーパス
5 2007-2008 三洋電機ワイルドナイツ       サントリーサンゴリアス
6 2008-2009 東芝ブレイブルーパス        東芝ブレイブルーパス
7 2009-2010 三洋電機ワイルドナイツ       東芝ブレイブルーパス
8 2010-2011 東芝ブレイブルーパス        三洋電機ワイルドナイツ

 ジャパンラグビートップリーグは、東京の秩父宮ラグビー場や大阪の近鉄花園ラグビー場のほか全国各地で開催されますので、ぜひ試合観戦をオススメします!
トライ(5点)やキック(3点or2点)によるゴールを目指して、迫力あるプレイにはとても感動しますね!
私もできるだけ観戦してみたいと思っています。
もちろんすべての試合ではありませんが、テレビ観戦もできます。

 それから今年は秩父宮ラグビー場開催試合において、女性専用観戦席、キッズルームの設置、授乳室の充実や子どもとの手づくり体験、青山パワーツアー、クリスマスパーティー、ラガールエスコート、AOYAMAラブッタクル等を盛り込んだ企画などを実施するようです。

ラグビーが好きな女性「ラガール」に向けた様々なイベンがあるようですので、女性の方も楽しめると思います。

なお、東京の秩父宮ラグビー場や大阪の近鉄花園ラグビー場には、ヘッドホン付きラジオ持参をオススメします!

FM放送でラグビー観戦解説を聞けるためです。

特に反則などのルールが分かりやすく解説されて、ラグビー観戦が楽しめます。

日本ラグビーのトップリーグ観戦はオススメです!!


お勧めなお話(2011年上半期)
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「それでもなお、人を愛しなさい 人生の意味を見つけるための逆説の10カ条(ケント・M・キース)」とい

2011年10月21日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「それでもなお、人を愛しなさい 人生の意味を見つけるための逆説の10カ条」の購入はコチラ


この「それでもなお、人を愛しなさい 人生の意味を見つけるための逆説の10カ条(ケント・M・キース)」という本にある「逆説の10カ条」は、1949年ニューヨーク生まれのケント・M・キースが、ハーバード大学在学中に、高校の生徒会のリーダーたちを激励すべく150回以上の講演を行った際の一環として1968年に出版した小冊子ではじめて発表されたものです。

 その後、マザー・テレサを初めとして、世界中でこの「逆説の10カ条」が愛誦されていることに触発され、本書を2002年に執筆したとのことです。

 本書では、その逆説の10カ条と、それらの意味、背景、考えなどをまとめたものになります。

 どんなに誤解や攻撃などを受けようとも、前向きに正しく生きることは大切だと、とても勇気付けられる良書だと思います。

とてもオススメです!

以下は、その逆説の10カ条です。

1 人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
  それでもなお、人を愛しなさい。

2 何かよいことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。
  それでもなお、良いことをしなさい。

3 成功すれば、うその友だちと本物の敵を得ることになる。
  それでもなお、成功しなさい。

4 今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
  それでもなお、良いことをしなさい。

5 正直で素直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
  それでもなお、正直で素直なあなたでいなさい。

6 最大の考えをもった最も大きな男女は、最小の心をもった最も小さな男女によって撃ち落とされるかもしれない。
  それでもなお、大きな考えをもちなさい。

7 人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしかついていかない。
  それでもなお、弱者のために戦いなさい。

8 何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。
  それでもなお、築きあげなさい。

9 人が本当に助けを必要としていても、実際の助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。
  それでもなお、人を助けなさい。

10 世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。
  それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。


<目次>
序文
はじめに
第1部 おかしな世界
第2部 逆説の10カ条
第3部 逆説的な人生
訳者あとがき

面白かった本まとめ(2011年上半期)

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irving place(アーヴィング プレイス)(東京 白金台)でランチを楽しみました!

2011年10月19日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

東京メトロ白金台駅からプラチナ通りを約5分ほど歩いた右側ビルの3Fにあるirving place(アーヴィング プレイス)でランチを楽しみました!

案内があまりないので、場所は分かり難いです。

以下の写真のビルとなります。

1img_7586
↑お店のビル

2img_7585
↑お店のビル


お店の人によると、地元の人もあまり知られていなくて、「知らなかった・・・」とよく言われるようです。

白金台らしく隠れ家的なお店ということでしょう^_^)


店内は、熊谷隆志氏、山本宇一氏、インテリアデザイナー 形見一郎氏がつくったとのことで、素敵な場所です。

かなり天井が高い部分もあるのですが、残念ながらそこは写真は撮り損ねてしまいました。

開放的でゆったりした空間で、さすが白金台ですね。

3img_7579
↑店内

4img_7578
↑店内


ランチメニューを見て、ハンバーガー1000円を注文しました。

ハンバーガーが好きだし、お店の人によると、グリルには自信があると言われたためです。

良いグリルがあるようです。

また、このランチセットにはチキンスープやサラダバー、飲み物が付いているのもうれしいですね。

すぐサラダバーまで歩きます。キャベツやニンジン、麦?などがありました。

5img_7580
↑サラダ


そしてチキンスープが運ばれ、しばらくして待望のハンバーガーです!

6img_7583
↑ハンバーガー


ハンバーガーの肉が厚く、のっぽ!

レタスとベーコン、トマト入りです。

これを紙袋に入れて、たっぷりとケチャップを付けて押しつぶして食べますが、さすが肉が中まできれいに焼けていて美味しい!

この肉の分厚さは嬉しいです!

美味しいです!


白金台ランチのオススメまとめ

irving place(アーヴィング プレイス)は、白金台で隠れ家的にインテリアも楽しめ、また美味しいグリルを堪能できて、とてもオススメです!

irving place
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東京都立多摩図書館は雑誌が豊富でオススメ!

2011年10月17日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

東京都立川市にある東京都立多摩図書館へ行ってきました!

全国初の雑誌専門図書館で、一般雑誌から学術雑誌まで、なんと約1万6千誌を揃えています。

すごいですね!

平成22年度からは特に利用が多いジャンルから、時代の世相や風俗を色濃く反映する「女性誌」と、年を経ても内容が色褪せず幅広い層に人気の「鉄道雑誌」を重点収集テーマとし、新規購入やバックナンバーの補充に努めているようです。

女性や鉄道ファンには堪りませんね。

また創刊号コレクションとしては、雑誌の創刊号のみ約4,800誌を集めています。

女性誌の創刊号を見ると、当時の髪型は古いなぁと思ってしまいますね^_^;)

そのほか、乳幼児から高校生世代までが楽しめる本・学習に役立つ本を、児童・青少年エリアに揃え、
また、保護者や図書館員・学校の先生などに役立つ資料も取り揃えて相談にも応えているようです。

広いフロアには、机やイスがゆったりと十分にあり、雑誌や本の読書に堪能できます。

また、幼児用のちょっとした広場もあり、子供連れにも安心です。

それから、駐車場利用が無料というのも嬉しかったですね。

東京都立多摩図書館はとてもオススメです!


<都立多摩図書館 >
住所:〒190-8543 東京都立川市錦町6-3-1 (東京都多摩教育センター内)
TEL:042-524-7186(直通)
開館時間:月~金曜日   午前9時30分~午後7時
       土・日祝・休日 午前9時30分~午後5時

お勧めなお話(2011年上半期)
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「<勝負脳>の鍛え方(林 成之)」という本はオススメ!

2011年10月14日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「<勝負脳>の鍛え方(林 成之)」の購入はコチラ

 この「<勝負脳>の鍛え方」という本は、脳外科医の林成之さんが、その仕事をしながら知り得たことを基に、スポーツでの勝負に勝つコツについてまとめたものです。

もちろんスポーツだけでなく、あらゆる勝負に参考となるものです。

 特に以下のスポーツで勝つ秘訣はナルホドと思いました。
 
 ・目的と目標を明確にする
 ・最初から100%集中する
 ・相手の攻撃は最大のチャンスで、攻撃への攻撃が大切
 ・相手の長所を打ち砕くこと
 ・相手の息づかい、汗、顔色、姿勢やバランス、目線、歩き方や走り方を観察し、相手の現在の状況を正確に把握する。そして勝ち方をイメージする
 ・脳の温度上昇に注意し、脇の下や首筋、背中の左右肩胛骨の間と首の付け根を冷やす
 ・脳を疲れにくくする
 ・勝負の最中はリラックスしない
 ・緊張しすぎたときは、息をできるだけ長く吐き出しながら、腹筋を締める、また笑顔をつくる
 ・結果を意識するのではなく、それを達成するために必要な技、作戦に気持ちを集中させる

また、運動神経の力を高めるには以下を心がけることが大切とのことです。この7項目のレベルアップを心がけて人間性を高めることにより運動神経がよくなり、運動の達人をめざすことも可能になるとのことです。
 ①性格を明るくして常に前向きの思考をする
 ②常にやる気をもって行動する
 ③何事も気持ちを込めておこなう(運動するだけではだめ)
 ④何に対しても勉強し、楽しむ気持ちを持つ
 ⑤感動と悔しさは生きているからこその宝物と考え、大切にする
 ⑥集中力を高める
 ⑦決断と実行を早くする

 とてもオススメな本です!

以下はこの本のポイントなどです。

・重症の脳損傷患者の脳の温度を測定したところ、患者が死に至るときには脳の温度が40度から44度にまで上昇することがわかったのです。ならば、脳の温度を下げればよいのではないか。治療にあたりながらこうして脳低温療法を開発した私たちは、この治療法によって、これまで救命が困難とされてきた瞳孔散大や呼吸停止を引き起こした患者も社会復帰を可能にするという、画期的な成果をあげることができたのです。

・ゴルフのカップのまわりに頭の中で1メートルの円をイメージして、その円の中にボールを入れなさいとアドバイスしている指導者を目にしますが、このように不明確なイメージの描き方は、ゴルフのような繊細で正確な技術を求められるスポーツには適しません。このような思考を導入していては、いくら練習しても上達しないばかりか、わざわざ上達しない脳をつくっているようなものです。答えは、カップインではなく、ボールの転がり方をイメージして打つことです。どこからどのようにカップインさせるかという目的達成までのプロセスを、イメージ記憶してパッティングするのです。

・しかし、ボールの転がり方をイメージ記憶すればよいとはいっても、それとて簡単なことではありません。そこでひとつ、イメージ記憶の性質をうまく利用する方法をお教えしましょう。自分の得意なこと、好きなことと連動させてイメージ記憶をつくるのです。女子プロゴルファーの茂木宏美さんは、「パッティングの極意はボールを打つときの音を聴き分けることだ」と話していたことがあります。つまり、うまくボールが転がったときのイメージを音で記憶しているというのです。茂木さんは、非常に音感の優れた人です。そして、自分の好きなこと、得意なことを考えるとき、心の機能が高まり、いわゆる「やる気」が出ます。その状態で何かを覚えれば、心と連動して記憶の機能も高まるというわけです。茂木さんはこの脳の特性をじつに巧みに利用しているといえるでしょう。音に限らず、自分の得意なものと連動させるこの方法は、あらゆる学習において非常に有効です。脳がイメージするとおりのパッティングの成功を積み重ねてゆくと、やがてカップとボールを見ただけでカップインが予測できる脳が生まれてきます。反対に、「入りそうになりな」と感じた場合は、手もそのように動きますので悪い予測が的中してしまいます。その場合は、必ず動作を中止して仕切り直すべきです。脳科学を使えば、プロに負けないパッティングの名手になることも不可能ではありません。

・私が心がけているのは、「いつでも真上に飛び上がれる状態の姿勢」を保つことです。この姿勢をとると、運動時に体の軸を作るうえに、長時間続けても疲れにくいので集中力が持続するようになります。ぜひみなさんも、日頃の生活で実践してみることをおすすめします。

・緊張時に心の安定を保つ方法として、呼吸法を使って副交感神経の機能を高める訓練を習慣的におこなっています。具体的には、両手を胸の前で突き出すようにして握りこぶしを作り、大きく息を吸って、ゆっくりとできるだけ時間をかけて息を吐きながら腹筋を固く締め、同時に握りこぶしを左右にねじるのです。これは、両肩甲骨の間にあるバランス姿勢を保つ筋肉のストレッチ運動になると同時に、心臓の脈拍に関係する自律神経を鍛える方法にもなります。朝めざめたときとか、時間の空いているときなどに習慣的にこの訓練を続けていると、徐々に異常緊張しない自分ができあがってきます。

・記憶を強いものにするためにも、記憶と連動する心を働かせるのがよい方法です。次の7つの項目を何度もよく見て覚えてください。これらを実行することで、学んだことを記憶する力は高まるはずです。心の機能が高まることによって、記憶も強くなるのです。ですから、たとえば学校の先生は、子供に好かれる人でなくてはなりません。嫌いな人から教えられたことは身につかないからです。好かれるというのは、なにも甘くして子供に媚びることではありません。厳しくても尊敬できる人であれば、子供はその先生を好きになり、先生の教えが砂に水がしみこむように脳に記憶されていくことでしょう。
 1.学習する・覚える
 2.感動する
 3.意欲を高める
 4.好きになる
 5.感情を込める
 6.香りを嗅ぐ
 7.よく考える

・みなさんが子供の頃からおこなっている、何度も繰り返して覚える方法はもちろん有効です。しかし、特別な訓練を必要としない方法もあります。それは、イメージ記憶が出やすい条件をつくる覚え方です。私がおすすめする方法は、次の7つです。
 1.人の話はできるだけ興味を持って、感動して聞くようにする
 2.覚える内容にも興味を持ち、好きになるようにする
 3.長時間の学習はできるだけ避け、時間を限定して集中して覚える。
 4.覚える内容を、自分の得意なものと関連づける。
 5.声に出して覚える。
 6.覚える内容について、自分で独自に考え、勉強する。
 7.覚えたものは、その日のうちに一度、目を閉じて声に出してみる。

・私たちが知能を高める、いわば「頭をよくする」ためには、
 ①ものを覚える、
 ②忘れた情報を脳内で再構成する、
 ③その内容を表現する、
 ④そこから独創的な想像力を生み出す、
という4つの段階があることを述べました。ものを覚える勉強ばかりしていても頭はよくならない理由も、これでご理解いただけたでしょうか。ものを覚えることに優れているだけでh、人間の知能全体の半分弱の能力が優れているにすぎないのです。私たちは、この知能獲得の仕組みを理解することで、もっと自分の才能を高めることができます。

・運動知能は表現知能のひとつですから、これを高めるためには訓練の反復が必要です。しかし、その際はモジュレータ神経群の機能を高めて、記憶と心を連動させること、具体的には、常に気持ちを込めた練習を日常化し、意欲と集中力を高め、感動や楽しむ心を大切にすることが必要なのです。コーチに怒鳴られながらやみくもに猛練習するだけではなぜ効果的な方法とはいえないかを説明しましょう。若い選手を育てる方法として、「おまえはできない、だめだ」と叱りながら意欲を高め、その成果を引き出そうとする指導がよくおこなわれています。新しいことや正しいことを強制的な力をもって植え付けるという意味で、この指導法にもプラスの効果があることは私も否定しません。しかし、反面、見逃してはならないマイナスの作用もあるのです。人間には自分を守りたいという自己保存の本能があります。しょっちゅう叱られていると、脳は苦しくなって、脳自身を守るために叱っている人の話を受け流すようになります。その状態が慢性化すると、だんだん人の話を真剣に聞かない脳ができあがっていきます。その結果、間違った考え方を持っても気づかない、少し違っていても気に留めない、訓練が長続きしない、習得がなかなか難しいといった困難か逃げてしまう脳、いわば逃避脳をつくりだす結果になってしまうのです。

・さらに問題なのは、脳を守る自己保存の反応は、とくに子供において出やすいということです。叱ってばかりいる両親のもとで育った子供は、人の話をよく聞かないことで自分の脳を守っています。親は、よい子に育てようとして叱っているつもりが、じつは子供をだめにするように育てていうという落とし穴にはまっているのです。したがって指導者は、苦しい作業ではあっても、失敗した理由を一つ一つ丁寧に教え、その具体的な解決策を明らかにして訓練させることが大切なのです。

・具体的なアドバイスとしては、できるだけ陽気にふるまう、他人に好意的にふるまう、そうありたいと思っている自分になったつもりで行動する、悲観的なことは考えない・・・・・といった習慣づけをすることが推奨されています。

・最初の目的を常に忘れず努力していると、遅かれ早かれ力は必ずついてきます。誰でも初めは実力がないので自分にはできそうもない気がするものですが、ここに紹介した
 ①目的と目標を明確にする
 ②目標達成の具体的な方法を明らかにして実行する
 ③目的を達成するまで、その実行を中止しない
という3つを守ることができれば、人間は必ず目的を達成する習慣を持っているのです。そのことさえ理解していれば、非常に困難と思われたことでも、時間はかかるかもしれませんが必ず達成できます。

・わかりやすい例としては、ゴルフのパッティングがあります。カップインは最終的な目的です。どのようにボールを転がすかが目標となります。とくにパッティングのように最初から目的の達成をイメージするのが困難な場合は、入るか入らないかでなく、どのように入れるかという目標に気持ちを集中させることが大切なのです。

・よく、自分はスロースターターだ、という人がいます。勝負が始まってからも、気力やリズムを整えるまでに時間がかかるというわけです。しかし、運動能力がいくら優っていても、このような選手はすぐれた勝負脳を持った相手にとってはカモなのです。オリンピックのソフトボールの試合で、ある国の選手が最初の打席で第1球目、ど真ん中のストライクを見逃しました。その選手はまた同じような甘いボールがくるだろうと安易に考えたのかもしれませんが、以後、相手のピッチャーはリズムを取り戻し、そんなボールは二度と投げてくれませんでした。試合開始の直後こそ、相手のピッチャーもまだ本調子のリズムに達していない大切な勝負どきなのです。そこで集中できず、あとから徐々にペースを上げていこうなどという考え方は、平凡なレベルの相手には通用しても、一流の相手には通用しません。

・攻撃を主体に戦略を立てること自体は私もおおいに賛成です。しかし、それは決して相手に攻撃を許さないためではないのです。いや、もっといえば、相手には攻撃をさせるべきなのです。というのも、攻撃を開始する直前や、攻撃を開始した直後は、人間は防御の体勢がとれないからです。ボクシングを想像してください。パンチを打つときは身体ごと勢いよく相手の方向へ向かっていくものです。その瞬間、もし相手から攻撃を仕掛けられても、とっさにかわすことは不可能です。そう、「攻撃への攻撃」こそは、勝負脳を働かせた戦い方の基本系なのです。

・「相手の攻撃は最大のチャンス」という考え方は、1対1で戦う協議に限らず、団体戦においても、攻撃の要となる選手めがけて集中的に攻撃を仕掛けることで同じような効果を生み出します。攻撃をまかされている選手は、防御に回ると弱いからです。「攻撃は最大の防御」という言葉には落とし穴があります。「攻撃には攻撃」を脳に叩き込み、独創的な戦略を編み出してください。

・一般的には、相手の弱点を攻めて勝つことがセオリーとされています。しかし、このような思想では一流の選手が集まるオリンピックや国際大会では勝てません。このような考え方で練習しているかぎり、自分を一流のレベルに高めることもできません。たとえ相手の弱点を攻めて勝ったとしても、それは本当に勝ったとはいえないからです。本当に勝ったといえるのは、相手の長所を打ち砕いて勝ったときだけです。この考え方に徹していると、相手の得意技を研究し、それ以上の技を磨き、これまでよりたくさんのことを練習し工夫して自分を高めていく道筋が見えてくるはずです。もし、過去に負けた相手であれば、負けた理由も明らかになってきます。そうした努力の結果、相手の長所と同じレベル以上の技を身につけ、そのうえで自分の技術を繰り出せば、相手を打ち負かす力をつけたことになります。

・情報として大切なのは、相手の息づかい、汗、顔色、姿勢やバランス、目線、歩き方や走り方などです。試合のたびに注意を払っていれば、いま相手がどのような状況で戦っているか、見ただけで察しがつくようになるはずです。とくに脳は苦しくなると自己保存の本能が働いて苦痛を避けようとするため、そのサインを無意識のうちに見せてしまうことがあります。マラソンランナーが後ろを振り返ってみたりするのもその典型的な行動です。そういうサインを見逃してはなりません。くれぐれも、先入観にはとらわれないでください。思いこみは勝負の大敵です。相手のわずかな気配も察知する繊細さ、そこから相手の現在の状況を正確に把握する洞察力を、実際の試合のなかで鍛えていってほしいと思います。

・自分の立場で考えても勝ち方のイメージが湧いてこない場合は、脳の使い方を変えて、相手の立場で現在の状況を考えるのです。このとき、もっとも大切なことは、できるかぎり自分にとって都合のよいように考えることです。

・追う側のイメージ記憶を逆用するおそろしい作戦があります。追われる側が速度を落として、わざと追い越させるのです。自分のほうが速いと確信して追う側は、それ見たことかと喜んで追い越します。ところがその瞬間、追い越されたほうが温存した力を爆発させ、思い切りスピードを上げて抜き返すのです。これをやられると抜き返されたほうは、一気に戦闘意欲を失うことがありまs。自分より弱いと思っていた相手がこんなに強かった、自分は間違っていた、もうだめだ、と思った瞬間、心と連動するモジュレータ神経群がダメージを受け、脳が著しく疲労すると同時に運動機能が極端に低下するからです。運動能力にもっとも影響を与える臓器は脳であり、試合中にその疲労が限界に達することは致命的です。これが怖いために、抜き去るときには抜き返されないよう差がつくまで一気に抜くことが長距離走では基本になっているほどです。

・運動をしている方は経験があると思いますが、汗をぬぐって、ちょっとでも体温が下がると、運動によってふえた脳内エンドルフィンの効果も手伝って快感を覚え、また頑張ろうという気持ちになるものです。このことからわかるように、脳の温度上昇に伴う自律神経機能の低下への対策としては、体中を流れる血液を冷やすことと、自律神経が敏感に反応する場所を冷やすことの二つの方法があります。前者は、血管が体の表面近くを通る脇の下や首筋を冷やします。後者は、運動バランスのツボである背中の左右肩甲骨の間と首の付け根を冷やします。

・人間がもっとも疲れを感じるのは脳が疲労したときです。厄介なこtに脳の疲労は運動時のみならず、ふだんの生活でも発生するため、自分では気づかずに脳に疲労をためた状態で練習することになりがちです。すると、なかなか上達しないとか、記録が伸びないといった悪影響が発生します。試合をすれば後半に弱くなり、とくに競り合った状態になるといつも結果を残せないという状態になります。「自分は勝負に弱い」と思いこんでいる人は、じつは脳に疲労をためたまま戦っているだけかもしれません。脳はさまざまな言葉でサインを送ってきます。どうも気分が乗らない、なにをするのも億劫だ、考えてプレーするのが面倒だ、この競り合いは勝てる気がしない、早い戦いを終わらせたい、などの否定的な言葉が頭に浮かぶのは、すべて脳の疲労症状です。では脳の疲労とは、どのようにして起きるものでしょうか。じつは、そこには心が深く関係しています。いろいろなストレスを抱えている、解決しない悩みごとがある、性格が暗くていつも悪い方に考える、技術が上達しないので焦っている、などの状態にあるとき、脳は疲労を覚えるのです。

・脳が疲労すると手足の微妙な動きが意のままにならなくなり、大事な勝負でせっかく鍛えた技を出すことが難しくなります。どんなに高い技術を持つアスリートでも、日常生活に悩みごとを抱えたまま、あるいは、勝負を意識しすぎて不安な心理状態のままで試合に臨んだのえは、高度な技を繰り返すことはできないのです。


・脳の疲労を取り除くためには、まず気のおけない友だちや家族と話をすることが有効なのです。ただし、そこで愚痴をこぼしているとよけいストレスになります。仕事や上司の話題は避け、必ず楽しい会話にすることが大切です。ただリラックスしているだけでは、体の疲労はとれても脳の疲労はとれないのです。また好きな香りを嗅ぎながら楽しい話をすれば、効果は倍増します。次に性格をあっ区することが第一条件となります。勝負に強いスーパープレイヤは、ほとんどが何事にもめげない明るい性格を持っています。また競技中は競技そのものを楽しむことも必要です。苦しい状況そのものを好きになることが大切なのです。

・脳を疲れにくくするには、脳にストレスのかからない生活を心がけることです。スポーツに限らず、仕事をやり残したり疑問を先送りしたりする人は、常に脳にストレスを抱えた状態になるので、ここ一番で力を発揮できません。日常生活において、てきぱきと一日の仕事や目標を達成する行動パターンをつくり鍛えてください。また、座り方や歩き方など、疲れない姿勢を意識することも大切です。いつでも真上に飛び上がれるような姿勢を意識すると、疲れにくくなります。縄跳びでは必ず元の位置に着地する、腰掛けた椅子からすばやく真っ直ぐ上に立ち上がるなど、どんな動作をするときもこの感覚を意識すると、脳の疲労が少なくなります。右や左に傾いて走るなどは、疲れやすい走り方の典型です。脳の疲労を誘導するTGFを早く体から排泄するために、入浴してリラックスすることや、脳内移行が可能で活性酸素の除去効果を持つテアニン(緑茶)の摂取、疲労回復効果があるビタミンB群を含んだ食べ物を摂ることも、脳の疲労回復に有効です。

・緊張しすぎたときには、具体的には呼吸法を活用することをおすすめします。息をできるだけ長く吐き出しながら、腹筋を締めるのです。

・2006年冬季オリンピックのフィギュアスケートで金メダルを手にした荒川静香選手が、非常にいいコメントをしていました。「順位はまったく考えていませんでした。新しい採点法に対応するあえに、演技ごとに自分の欠点を明らかにして、一つ一つをいかに完璧にこなすかに集中していました。一位になれたことにびっくりしました。」これを聞いて、本当にメダルを獲ることを意識していなかったのだろうか、と疑問に思われた方も多かったのではないでしょうか。しかし、もしメダルを獲ろう、一位になろうなどと意識して演技していたら、一位になれたかどうかはわからないと思います。ここに、緊張を意識するのではなく、それを達成するために必要な技、作戦に気持ちを集中させるのです。9回裏、二死満塁、得点差は一点という状況では、ピッチャーはバッターを打ち取るという結果ではなく、打ち取るためのボールをどう投げるか、あるいは自分が自信をもっているボールをどう投げるかに気持ちを集中させることです。目的と目標を分けて考えるという勝負脳を使うことが、自分のベストのプレーを可能にし、ひいては観ている人々にも感動を与えるのです。

・「勝ち負けを決めるのは教育上よろしくない」などといって子供たちに手をつながせてゴールさせている運動会は、脳は悔しさをバネに育つという脳科学を無視した指導といえるのです。私がこのような話をしているのは、競い合った相手を尊敬し、ともに高めあいながら生きることを本来望んでいる脳の機能を理解したうえで、勝負脳を身につけてほしいからです。勝つためには全力を振り絞って、最後まであきらめずに相手を打ち負かす努力を続けるべきです。しかし、それは決して、相手の人格や存在までも否定することではありません。勝負とは、それを通して相手を尊重することを学び、自分が成長するものです。

・日本は昔から、どちらかといえば野球やバレーボールのような団体競技を得意にしている一方で、一般的に一対一の陸上やテニス、スキーのような個人競技はあまり得意とはいえないように思います。逆に、個人競技はめっぽう強いのに、団体競技でになると不思議なほど冴えない国もあります。どうしてこのような差が生じてくるのかを考えてみましょう。わたしには、この差は食べ物の違いにきているように思えてならないのです。そのことは、動物の行動パターンをみると一目瞭然です。草や穀物を主食とする草食動物は、集団で行動して敵と対抗する方法で身を守っています。これに対して肉食系の動物は、一般に単独行動をとる傾向が強いものです。人間も草食系の民族には集団で農耕に従事していたときからの、肉食系の民族には一人一人が獲物を求めて駆け回っていたときからの遺伝子が組み込まれていて、その影響から逃れることができないのではないでしょうか。

・草食動物には、危険に直面すると体が固まって動けなくなる習性があります。これは、逃げるものを追いかけるという肉食動物の習性を逆用して、敵の目につかないようにする本能的な行動と考えられています。草食系の民族である日本人もまた、草食動物と同じように、危機的状況を迎えると体が硬くなって緊張する習性を受け継いでいるのです。

・日本人が勝つには「勝つ」という目的ではなく、「勝ち方、あるいは勝つために求められる技や作戦」という目標に向かって全力を傾けることです。じつはこの方法こそ、勝負を意識すると体が硬くなる習性を持つ日本人にとって理にかなった対策なのです。国際大会で優勝した日本人選手がよく「気がついたら一位になっていた」「結果は気にせずよいプレーを心がけた」などとコメントしているのは、決して謙虚さからだけではありません。日本人にとって、そう考えることこそが勝利への最短条件なのです。

・運動の達人、つまり運動神経がよい人とは、これらの神経群を、空間認知知能と連動させることがうまい人のことをいいます。

・きれいな姿勢をとれない人は、意外な理由として、足の長さが左右異なっている場合があります。椅子に正しく足をそろえて座ってみてください。膝小僧が左右きれいに並んでいたら問題ありませんが、少しずれていたら足の長さが同じではありません。このため歩くときに骨盤が短いほうに傾き、背骨はそのバランスをとるためにS字状に曲がってくるので、首が正確に正面を向けなくなります。腰が痛いとか肩がこりやすい人、靴底のすり減り方が偏っている人も、足の長さが異なっているのが原因です。このような人は、短いほうの足の靴を敷き革などで少し厚くすると見違えるようにきれいな姿勢になり、走るときの腰の切れがよくなるなど、あらゆる運動においてバランス感覚が飛躍的に上達するはずです。

・長距離ランナーが腸虚血を起こすのは、固定された腹部大動脈から支えのない腸間膜動脈が分かれていて、その先に、さらに重い腸がぶら下がっている構造に問題があるのです。飛び跳ねるように走る短距離走で長時間走ると、腸が上下に揺すられ、脊柱に固定されている大動脈から腸間膜動脈が枝分かれする場所に集中的に大きな力が加わり、腸間膜動脈の血管が根本のところでけいれんを起こしてきます。この状態がさらに続くと、腸全体の血の流れが悪くなって腹痛が発生するのです。これを避けるため、長距離ランナーは腰をあまり上下動させない走り方を心がけています。

・米などの(イネ科)穀物を主食としている私たち日本人は、草食動物と同じように長い腸を持っています。ですから便秘状態を完全に解消できないままレースに臨むと、残っている便で重くなった腸を携えての出陣になりますので腸の揺れが大きくなり、腸間膜動脈はけいれんのみならず伸びて細くなり、腸虚血は容易に発生します。もちろんストライド走法の選手ではそのリスクはさらに大きくなります。長距離ランナーは走る直前はエネルギー重視の食事を摂ることが多いと思いますが、同時に、腸の内容物がたまらないような食事にすることも大切なのです。またこれまでの報告では、盲腸(虫垂炎)の手術を受けた人や、胆嚢炎や膵臓炎を患ったために腸の癒着を起こしたことがある人は、とくに腹痛が起きやすくなるので注意が必要です。


<目次>
序章 脳を知れば勝てる
 脳は謎に満ちている
 勝負脳とは何か
 知らずに負けるのはもったいない
第1章 脳はこんな働き方をしている
 1「意識」「心」「記憶」は連動している
  意識は2つある
  CT画像に映った「穴」
  モジュレータ理論の発見
 2イメージ記憶とは何か
  バッターはなぜ豪速球が打てるか
  マイケル・ジョーダンの予知能力
  パットを成功させるコツ
  外科医もイメージ記憶を鍛えている
  お箸の国の人はやはり器用
 3こうすれば頭はよくなる
  記憶はこれほど頼りない
  「心」を使えば記憶は強くなる
  第三、第四の知能とは
第2章 これが勝負脳だ
 1「心・技・体」の落とし穴
  日本人にもっとも欠けている知能
  猛練習だけではなぜダメか
 2勝負脳を全開させる9つの秘訣
  1.サイコサイバネティックス理論を応用せよ
  2.最初から100%集中せよ
  3.相手の攻撃は最大のチャンス
  4.相手の長所を打ち砕け
  5.相手の立場になって勝ち方のイメージをつくれ
  6.脳の温度上昇に注意
  7.脳の疲労は勝負の大敵
  8.勝負の最中にリラックスするな
  9.緊張しすぎたときの対処法
 3人間は勝負を通して成長する
  自分の国を応援する本能
  過剰反応を克服する機能
  全米を感動させた勝負脳
  患者の命を救った勝負脳
第3章「心・技・体」を科学する
 1試合に勝つための「心」
  日本人は勝負弱い民族である!?
  日本人は「目的より目標」
 2試合に勝つための「技」
  運動神経は空間認知知能と連動する/脳の手術をしたら「スリ」失業
 3試合に勝つための「体」
  よい姿勢が勝利を呼ぶ
  長距離ランナーは腸が命
  高地トレーニングに関するおそるべき誤解
  野口みずきが偉大な理由
  人間はバランスをとるようにできている
あとがき

面白かった本まとめ(2011年上半期)


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ラ・ロンジェヴィテ(東京 白金台)で薬膳カレーのランチを楽しみました!

2011年10月12日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

東京メトロの白金台駅から八芳園の横の道を少し歩いたところにあるラ・ロンジェヴィテでランチを楽しみました!

白金台小学校前のバス停の前なので、目黒駅等からバスを利用するのも良いかと思います。

店名の「la longevite(ラ・ロンジェヴィテ)」とはフランス語で「不老長寿」という意味で、「おいしくて、からだにもいい」料理を提供するレストランとのことです。

お店の外観は、以下の写真のように緑があふれていましたね。

1img_7528
↑お店の外観

 店内がよく見えないので、恐る恐る入りましたが、店内はかなりきれいでビックリしました。
カウンターのイスは豪華で、また奥には長いソファがありました。

2img_7525
↑店内

3img_7524
↑店内

さっそくメニューを見ると、特製薬膳カレーがサラダ付き630円で、その安さに驚きました!

しかも14種の生薬を混ぜているという太っ腹なメニューです。

トッピングとしては、美味しそうな小エビのフリット(150円)を注文しました。

4img_7518
↑メニュー


しばらくすると、サラダと薬膳カレーが運ばれました。

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↑特製薬膳カレー(+小エビのフリット)


結構ボリュームがあります。

レンコンやインゲンなどの野菜もあり、また野菜と小エビのフリットがカリカリで美味しい!

いかにも体にとても良さそうです!

美味しいです!大満足です!

白金台で、美味しくリーズナブルにランチを楽しめるラ・ロンジェヴィテはとてもオススメです!

今度は他のランチメニューも食べてみたいと思いましたね。


白金台ランチのオススメまとめ

La Longevite
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関連ランキング:フレンチ | 白金台駅高輪台駅白金高輪駅




美味しかったものまとめ(2011年上半期)

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松岡美術館(東京 白金台)はとてもオススメ!

2011年10月10日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

東京メトロの白金台駅からプラチナ通り徒歩約5分のところにある松岡美術館へ行ってきました!

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↑松岡美術館入口

 松岡美術館の所蔵品は、松岡清次郎氏が一代で収集したもので、この白金台の美術館は2000年(平成12年)に完成したとのことです。

美術館内はゆったりと、そしてまだ新しくきれいです。

また、カメラによる撮影やデッサンが自由にできるというのには驚きました!

ただ、フラッシュ撮影や操作音は禁止で、デッサン等は鉛筆に限ります。


なお、松岡清次郎氏は、1917年に貿易商・松岡商店を設立し、以後、冷蔵倉庫業、ホテル経営、不動産業、予備校経営など事業を拡大し1989年(平成元年)3月20日に死去し、享年95歳だったとのことです。


受付で800円を支払い、中に入ると、まず目についたのは、ディエゴ・ジャコメッティの「猫の給仕頭」(1967年)ですね。

皿を猫が持っているのは、愛嬌があって可愛いと思います。

思わず笑顔になってしまいます^_^)

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↑ディエゴ・ジャコメッティの「猫の給仕頭」(1967年)


松岡美術館の展示構成としては以下の通りでした。

今の特別展示は2011年4月24日~9月25日で、次回は日本の和美・彩美で2011年10月5日~12月20日とのことでした。

 Ⅰ 古代オリエント美術(1F)
 Ⅱ 現代彫刻(1F)
 Ⅲ 古代東洋彫刻(1F)
 Ⅳ 特別展示(青のうつわー東洋の染付と青磁を中心にー)
 Ⅴ 特別展示(西洋絵画の中の人びと 個性あふれる人びと)
 Ⅵ 特別展示(西洋絵画の中の人びと 穏やかな日常)


「Ⅰ 古代オリエント美術」では、ピラミッドの中にあるような木棺があるのには驚きましたね。黄金色がきれいです。
そのほか、ローマ、ギリシャ、メソポタミア、ペルシャの文化遺物があります。

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↑彩色木棺(第3中間期 第21王朝 紀元前1069~945年頃)


「Ⅱ 現代彫刻」では、ヘンリー・ムア等の大きなブロンズ像には圧倒されましたね。なかなか良いと思います。

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↑Ⅱ 現代彫刻


それからいいなぁと思ったのは特別展の西洋絵画で、特にマルク・シャガールの「婚約者」や、ウイリアム・アドルフ・ブーグローの「編み物をする少女」ずっと見入ってしまいました。

解説が詳しくあるのも良かったですね。

5img_8204
↑マルク・シャガールの「婚約者」1977年


この「婚約者」は、松岡清次郎氏の西洋絵画収集のきっかけとなった作品で、故郷の情景のもと、愛を誓う一組の男女とその傍らに浮遊する人々が描かれていて、そこにはシャガールの故郷の憧景や人種・民族の悲劇、妻ベラとの結婚等、画家自らの人生の中で経験してきたことが表現されているとのことです。

具体的には、シャガールの最初の妻ベラは、夫の誕生日に花束を贈っていたようで、そのため花束は妻に対する愛の象徴として以後も描かれたようです。それから二人の間には小さな天使が花束を運んで祝福していて、そして新郎の足元には果実を捧げて二人を祝福する少女がいます。

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↑ウイリアム・アドルフ・ブーグローの「編み物をする少女」1874年

それからこの「編み物をする少女」は、近くで見ると、細かい点も綺麗に描写していて、その美しさには心を打たれました。
ずっと見入ってしまいましたね。


そのほか、ルノワールやピカソ、モネ、ユトリロがあるのにも驚きました。充実したコレクションだと思います。

松岡美術館はとてもオススメです!


<松岡美術館>
住所:東京都港区白金台5丁目12番6号
TEL:03-5449-0251
休館日:毎週月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
開館時間:10:00~17:00
観覧料:大人800円、中高大学生500円、障害者・65歳以上700円など


お勧めなお話(2011年上半期)
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「「がまん」するから老化する(和田秀樹)」という本はオススメ!

2011年10月07日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「「がまん」するから老化する(和田秀樹)」の購入はコチラ


「「がまん」するから老化する」という本は、高齢者精神医学の第一人者が、現時点での老化予防・アンチエイジングに関する考えや具体策についてまとめたものです。

 特に、フランスのアンチエイジングの権威であるクロード・ショーシャ博士とは知り合いで、その必要な栄養を摂らないとかえって老化が進み、また体を酸化させない食生活と、食べても太らないころに体を若返らせるほうがはるかに老化予防に役立つし健康にもいいという考えにい賛同していて、それらについて書かれています。

 つまり、いまの多くの医者が推奨している予防医学的・節制的健康法は老化を逆に進めてしまうようです。

 そして、太めの人のほうが、やせ型より6~8年も長生きすることが明らかになっていて、これは太めの人のほうが免疫機能が高かったり、うつ病になりにくかったりするためのようです。

 それから、働き続けることや、恋をすること、人生を楽しむことは長生きにつながるようです。

 この本は、健康や長生きのヒントになる本だと思います。とてもオススメです!

以下はこの本のポイントなどです。


・人間の体も脳も、加齢よりも使わないことによって衰えると言える。20代で家に引きこもっている青年よりも、50代でフルマラソンを走ろうと練習している主婦のほうが体力があって若々しいことは、容易に想像がつく。歳を取ったときこそ、使い続けている人とそうでない人の差が大きいことが如実に表れる。廃用の影響も大きいし、その逆に使い続けたときの効果も大きいのである。そういう意味では、歳を取っても意欲がある人と、意欲のない人とでは老化度にきわめて大きな差がついてしまうことがおわかりいただけるだろう。

・さらにガンも老化病と言える。これも浴風会病院での経験だが、高齢者の遺体を解剖すると、多くの人はどこかに小さなガンが見つかる。ガンが死因ではない人も、ガンを抱えているのだ。先述したように、私たちの体の中では細胞分裂が一生涯ずっと続いている。とくに子供が成人になるまでは、ほぼきれいに細胞をコピーして成長する。たとえば子どもの小さな肝臓や腎臓は、細胞のコピーを繰り返してどんどん大きくなる。若いころは正確できれいにコピーされていたのに、年齢を重ねるほどコピーにミスが出やすくなる。ミスコピーによって出現した出来損ないの細胞は、体にとって異物である。異物=DNA情報が違うものは免疫細胞が殺すという仕組みがあるから、通常、ミスコピーされた細胞は処理されている。この免疫機能は歳を取るほど衰えてくるのだが、逆に出来損ないのコピーは歳とともに増えるのだ。出来損ないの細胞が勝手に増えてしまうのがガンだから、歳を取るほど多くなるのも道理である。40代、50代のガンで亡くなると悲劇的だから、中年世代に多い病気だと思われがちだが、実は高齢者の大多数は小さなガンを抱えているのに、気がついていないだけなのだ。

・少し極端な例だが、激しい運動を続けてプロスポーツの選手になることは、自分の寿命を縮めることと引き替えのようにも思える。現実に、引退した野球選手や大相撲の力士には年齢のわりに老けている人が多いし、早世率も高いようだ。生活が荒れているからとも言われるが、それでもやはりスポーツ選手は、若くして亡くなったという訃報をよく聞く。老化防止の観点からすると、体を酷使せずに頭を使っているほうがよさそうだ。

・2006年、アメリカで29年間にわたって追跡した国民健康栄養調査の結果が発表されている。これによると、いちばん長生きなのは「太り気味」とされるBMI25~29.9で、18.5未満の「やせ型」の死亡率はその2.5倍も高かったのだ。日本でも2009年、厚生労働省の補助金を受けたある研究結果が発表された。40歳の時点での平均余命を見ると、もっとも平均寿命が長かったのは、男女ともにBMI25~30である。平均余命は男性で41.6年、女性は48.1年だった。逆にもっとも短かったのはBMI18.5未満で、平均余命は男性で34.5年、女性で41.8年と、7年ほどの差がついたのだ。BMI25~30は、身長が170cmの男性なら体重72~87kgに当たる。昨今なら完全にメタボと言われてしまう体型だ。日本では「太りすぎ」という分類にされているが、実はもっとも長寿だったのだ。また、「普通」「肥満」とも平均寿命にほとんど差はつかなかったのに、
「やせ」だけは目立って平均余命は短いのだ。

・「メタボは長生きできない。やせたほうがいい」というのは、欧米の背景と理論を日本に持ち込んだだけのようだ。統計によると、体脂肪率が30%を超える人がアメリカは30%だが、日本は3%にすぎないという。やせる必然性について、日本人も同じかと改めて問い直すと、案外当てはまらないことが多いように思う。

・次ページの表は、戦後の日本人の栄養摂取量の変遷である。終戦翌年の1946年から高度経済成長の間はほぼ一貫して摂取エネルギー(カロリー)は増え続けている。これが少しずつ減って2005年には終戦翌年とほとんど同じカロリーになっている。「食べ過ぎ」で「飽食」しているかのように信じている日本人だが、いまや戦後間もないころと同じくらいしか食べていない小食の国民なのである。

・私の生まれた1960年でも、肉は1日に20gも摂っていない。高度成長を経て、ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われるようになった1980年ごろから、肉を減らすように言われ始めるのだが、この時点でも肉の摂取量は67.9gにすぎない。近年、日本人の肉の摂取量は1日あたり80g前後である。一方、アメリカ人は約300g、ヨーロッパ人なら約220gも食べている。その前提があって、ヨーロッパでは目標値を150gにしたのだ。そもそも前提となっている肉の摂取量が極端に違うのだから、減らせばいいというものではないことは誰にでもわかる。

・肉とともに敵視されるのが、コレステロールである。善玉・悪玉があるとされつつも健康をむしばむものとして、忌み嫌われている。しかし、これも程度の問題である。70歳の高齢者を対象に追跡調査した「小金井研究」によると、いちばん死亡率が高かったのは、コレステロール値が169未満の低いグループだった。次いで正常とされるグループ、もっとも長生きするのは男性では219まで、女性は220~249の正常よりやあ高めのグループだったことが判明している。

・欧米ではコレステロールが高い国は心筋梗塞も多いと信じられているのだが、同じくらい肉を食べているフランスやイタリアは、心筋梗塞による死亡が少ないのである。そのことからワインに含まれるポリフェノールなど抗酸化物質を摂ることで、コレステロールが高くても心筋梗塞で死なないとも考えられている。有害なのは酸化したコレステロールではないかという説もあるほどだ。アメリカ、ドイツ、イギリスなどと比べると、フランスやイタリアではワインをよく飲むことに加えて魚介類をよく食べる。魚の脂肪はコレステロールの害を防ぐ働きがあるとされ、魚介類を常食しているのもいいことだと考えられている。

・必要な脂肪を摂りつつ、体にため込まれた脂肪を燃焼させる働きのある脂肪を摂るほうが賢い。たとえばオリーブオイルが体にいいと言われるのは、脂肪を燃やす脂肪だからだ。

・基本的に人間の体の組成では、脂肪は15~25%あるわけだから、摂らなければいいというものでは断じてない。「よい脂肪」もあるという点を押さえておきたい。ただ古い油や、高温や光などで劣化した油はオメガ3であろうがオメガ9であろうが、体に悪い。こうした酸化した油は避けなくてはいけない。

・どうも糖尿病に関しては血糖値を下げればいいというものでもないし、低血糖の害が大きいこともわかってきた。事実、高血糖でたちまち死亡することはめったにないが、低血糖は短時間で死を招く。つまり糖尿病では、血糖値が高いこと自体が問題なのではなく、動脈硬化を進めることこそが厄介な事柄なのである。

・コレステロール値が高い人のほうが、うつ病にかかる人が少ないし、かかっても治りやすい。

・通常では気がつかないアレルギーを見つけ、アレルゲンとなっている食べ物を避けることで、体の酸化が抑えられ、老化を食い止められる可能性は高い。ショーシャ博士のクリニックでは、腸内細菌の状態も検査している。尿からわかるのだという。ただ残念ながら、こうした検査にはそれなりに費用がかかる。

・このような検査をしたほうが、もちろん正確に判明する。だが、それだけの費用をかけないとまったくわからないというわけでもない。自分の体の声に耳を傾ければ、食物アレルギーは発見できる。食べたものを全部書き留めておいて、体がだるいとか、何となく気持ちが悪いといった感覚があったとき、数時間前に何を食べたかチェックするのだ。気になる症状になる前に、いつも同じものを食べているようなら、それがアレルゲンである可能性が高い。

・毎日の食生活で誰にでも勧められるのが、酸化を防いで老化予防の効果が期待できる食品を摂ることだ。先に、ヨーグルトを食べると腸内細菌のバランスを整えられると述べたが、酸化防止に日常の食事に取り入れたい食品がいくつかある。細胞の炎症を抑える働きで注目されるのが、エキストラバージン・オリーブオイルに代表されるオメガ9の油である。ワインに含まれるポリフェノールは、心筋梗塞の死亡率を下げていると考えられており、誰もが認める抗酸化物質の代表だ。

・臓器は24時間、休みなく働いているわけではなく、それぞれに活動している時間帯と休んでいる時間帯がああくる。消化に関わっている肝臓、膵臓、腎臓、胃は代謝のリズムが大きく異なっている。にもかかわらず、私たちはこのリズムを無視して食事をしているので臓器を無理に働かせており、その負担のためにホルモンバランスなどが崩れてしまう。これもまた細胞の炎症の一因であるという。だから臓器の活動時間に合わせて最適な食事をすれば内蔵の負担が少なく、細胞の炎症も少なくてすむ。

・朝は肝臓が活発になっていく時間帯だ。脂肪を代謝してタンパク質の合成が、午前11時ごろのピークに向けて高まっていく。だから、朝食では一日のエネルギーの元になる脂肪と、新しい細胞の材料となるタンパク質を摂るのがよい。良質な脂肪とタンパク質の豊富な卵、魚、鶏肉などが勧められる。エネルギーを効率よく燃焼させるためには、少量の炭水化物も必要なので、ご飯一膳とかパン1枚くらいは食べたほうがよい。抗酸化物質を含む野菜も摂りたい。そう考えると野菜の入った味噌汁にご飯、焼き魚と卵料理という日本の伝統的な朝食メニューは理想的だ。ショーシャ博士は「世界一素晴らしい」と誉めている。朝食を甘い菓子パンとコーヒーで済ませる人もいるかもしれないが、実はこれはもっとも内蔵に負担をかける。朝は膵臓が不活発なために、糖分を分解するインスリンの分泌が十分ではない。そんなところに吸収の早い糖が入ると、膵臓の負担が大きくなって細胞に炎症が起きる原因となる。同じ理由でコーヒーには砂糖を入れないことだ。さらに言えば、コーヒーよりもお茶がよい。お茶に含まれるポリフェノールの一種、カテキンは抗酸化作用が強いからである。

・昼食は肝臓の代謝機能が高まっている時間だから、やはりタンパク質をメインに摂ることが好ましい。昼食ではとくに野菜を摂ることを勧めてい。生野菜はビタミン類や酵素も豊富なので、先述した代謝のサイクルを円滑にする。昼にサラダをたくさん食べるのは賢明なのだ。ポイントは、ドレッシングにエキストラバージン・オリーブオイルを使うことだ。さらに、少量の炭水化物も効率のよいエネルギー代謝のために必要だ。

・膵臓の代謝が活発になって、インスリンの分泌がピークになる16~17時は、甘いものを食べてもいい時間帯だ。膵臓の負担が少なく糖を処理できるので、甘いものを食べても太りにくい。間食として抗酸化作用のあるものをなるべく摂りたい。ショーシャ博士は、カカオ成分が70%以上で、ミルクなどの入っていないダークチョコレート(ブラックチョコレート)を挙げている。カカオは公算か物質を作り出すとともに、神経伝達物質のセロトニンやドーパミンのバランスよい生産に関わっている。間食にはリンゴ、ブルーベリー、イチゴ、オレンジなどの果物も勧められる。抗酸化作用があり、インスリンを急激に増加させることもないので間食としては最適だ。チョコレートと一緒に食べてもいいし、チョコレートだけ、果物だけでもよい。

・夕食は肉類を多く摂りがちだが、夕方は肝臓の代謝機能が下がっている時間帯なので、動物性脂肪は控えたい。動物性脂肪を完全燃焼させられないので、内蔵に負担をかけてしまうからだ。ただしエキストラバージン・オリーブオイルや、脂の乗った魚で良質な脂肪を摂るのはかまわない。また膵臓も不活発になっているため、砂糖や炭水化物、果物を控えることが望ましい。アルコールも糖分の一種なので、炭水化物と同じ代謝のされ方をする。吸収が早く、血糖値を急激に上げて細胞の炎症を引き起こす。本来ならアルコールも控えるべきだが、飲むなら赤ワインがおすすめだ。抗酸化物質であるポリフェノールが多く含まれ、心筋梗塞のリスクを下げると考えられている。食事と一緒にたしなむことと、水も合わせて飲むことで血糖値の急激な上昇が抑えられる。夜、代謝活動が上がってくるのが腎臓だ。日中、肝臓や膵臓の代謝で作られた老廃物を排泄のために処理する時間帯である。水分を多めにとって、うまく処理を進められるようにするのが理に適っている。

・「食事ではまずタンパク質から」と覚えておくと簡単だ。タンパク質を少し摂って、肝臓が少しずつ動き出すような食べ方をして、締めにご飯、最後にデザートというパターンが好ましい。血糖値が緩やかに上がるので、内蔵に負担がかからない。たとえば日本の会席風の料理なら、魚介などタンパク質の食材を使った先付が出て、刺身、焼き物と続く。油を使った揚げ物が出されるとしたらその後だ。タンパク質から摂ることになるので、血糖値は緩やかに上昇する。最初からインスリンを大量分泌させたりしないので、揚げ物が出てくることにはかなりの満腹感がある。締めで軽くご飯を食べて、最後にデザートとして果物が出るという、タイムリー・ニュートリションの理論に適合する賢い食べ方だったのだ。

・無自覚にテレビを見ていると、人間は老化する。というのは、考え方をルーティーン化させるからだ。テレビで健康にいいとされた食品がたちまち売り切れるのは、本当かどうかの検証もなく「テレビが言っていたから」という理由で買いに行く人が、。きわめて多いことの証拠である。

・歳を取ってからも、働いているほうが長寿だし健康だ。就業率と老人医療費との間に相関関係があるのがわかる。70歳以上も4人に1人が働いていて就業率が全国1位の長野県は、男性の平均寿命が全国1位、女性が3位とトップクラスである。しかも一人あたりの老人医療費が全国でも最小の約60万2000円だ。もっとも高かった北海道の約93万円に対して、およそ65%にすぎない。北海道の高齢者就業率は、全国で4番目に低い。すなわち長野県は、日本でもっとも老人医療費をかけずに、日本一の長寿を達成していることになる。これは2000年のデータだが、2007年版の「厚生労働白書」でも、長野県の高齢者就業率は1位、老人医療費はもっとも少ない。老人医療費がもっとも高かったのは福岡県になったが、福岡県の高齢者就業率は全国で3番目に低いのだ。

・同じようなDNAを持ち、いまや日本中で同じようなものを食べていながらこうした差がつくのは、働いているか否かの違いが大きい。少し前までほとんどの企業で60歳が定年だったが、法律によって引き上げられた。平成18年4月1日以降は62歳となり、段階的に65歳まで延長される。これを「国は財政が厳しくて年金を払いたくないのだろう」と憤慨する人もいるかもしれない。しかし「働いているほうが感情の老化予防にもなるし、若々しくいられる」と肯定的に捉えることもできるのだ。

・高齢者は地味にするのが当然だと思われているから、ややもすると「年金でカラオケに行くのはいかがなものか」「年金生活者がパチンコに行くとはけしからん」といった非難になりがちだ。しかし年金生活者はしっかり遊んでくれたほうが消費につながるし、それ以上に前頭葉を刺激することになって免疫機能も上がる。つまり高齢者がお金を使って遊ぶことは、病気のリスクを減らすことにもつながるから、「お年寄りはもっと遊べ」と言いたいのである。

・もし金融資産税を年に1%取ったとすると、20年長生きしたら20%目減りすることになる。こうなるとお金を使わざるをえなくなる。しかも銀行預金には金融資産税はかかるけれども、国際は金融資産税を免除にすると、無利子国債も出せることになる。だから無利子になれば、いま膨大な額になっている国債費の一部が浮くわけだ。大反対を覚悟で金融資産税を導入したほうがいいと思う。個人金融資産1500兆円のうち現預金が1000兆円ある。金融資産税が1%なら10兆円である。これは消費税の4%分に当たる。

・ブドウ糖が足りなくなれば、即座に脳に悪影響がある。糖分と酸素は脳にとって最重要な物質なのだ。だから脳に酸素が足りなくなるとすぐにあくびが出てくるし、必要なものに対しては欲求が出るように人間の体はできている。味覚はその大切な機能である。人間が「美味しい」と感じるのは、甘いもの、脂肪分、うま味成分=アミノ酸である。自分の体に必要なものは美味しく感じるように、生物進化の過程でできあがっているのだ。甘いものはエネルギーにしやすい糖分だし、脂肪は効率的なエネルギーであるとともに細胞幕の生成や修復に欠かせない。食事で摂ったタンパク質はアミノ酸に分解されてから、私たちの細胞の材料になる。

・人間は進化の過程で、体が欲しているものを美味しいと感じ、それを食べてきたから生き残ったと考えられるので、美味しいと思うものを食べることは馬鹿にはできない。ただ、飢えの心配がなくなった飽食の時代になると、本能が壊れてきて、必要以上に甘いものや脂肪を摂ってしまう場合がないわけではない。それでも甘過ぎないものや、脂肪分をほどよく落としたほうが美味しく感じることも多いわけで、味覚と必要としている栄養の関係は連綿と続いているのである。さらに言えば食べること自体、幸せなことだ。美味しいものを食べるという快体験は、免疫機能の維持やうつの予防にいい影響を与えている。

・ことに問題が大きいのが思春期のダイエットだ。臓器の発達期に重なるから、この時期に低栄養の状態が続くと、後から栄養を足したからといって発達してくれるとは限らない。たとえば子宮や脳は、思春期に成長し損なうと、その後の発達は悪くなる。私は精神的に不安定な子どもが増えていることや、これだけ不妊に悩む人が増えている背景は、明らかに思春期にダイエットを煽りすぎているためだと確信している。

・血圧も血糖値も、低いほうがはるかに怖い。高齢者の医療に携わっていると、下げるのは非常に怖いことだという認識がある。アンチエイジングと健康の本当の第一歩は、「体重は減らしたほうがいい」「何でも低いほうが健康によさそうだ」など、素朴な概念から抜け出すことかもしれない。

・アルコール依存になるほど飲むのは論外として、健康に悪影響のない量はある。ショーシャ博士はワインでハーフボトル(360cc)までは大丈夫だという。日本酒も2合、ビールで大瓶1本程度だ。日本人は少し酒に弱いからその半分としても、このくらいの量なら、老化には悪影響がないようだ。

・タバコは止めたほうがいい。明らかにガンになる確率は高くなる。またガン以外にタバコには2つの大きなリスクがある。その第一が、動脈硬化を進めることだ。そのため喫煙者のほうが明らかに心筋梗塞や脳梗塞になりやすい。もう一つのリスクが肺気腫である。酸素と二酸化炭素を交換している肺胞という組織が破壊される病気で、息を吸っても吐き出せず酸素を取り込めないから、空気中なのにおぼれるようなもので非常に苦しむ。

・憧れのスターを間近にして、血を熱くするだけでホルモンのバランスが若返るのだ。心の働きがホルモンの分泌に大きく関わっていることを、改めて確かめた思いがした。手を握るわけでもなければ、二人で間近に会話するわけでもない。ましてセックスなどしなくても、ホルモンは盛んに分泌される。いわゆる「追っかけ」ですら、ホルモン補充療法に匹敵するほどなのだ。毎年、ディナーショーに行く人は、それで若返っているとも言えそうだ。数年前の韓流ブームでは、「追っかけ」をする中高年女性が大量に現れて、揶揄や批判をされた。しかし若返りという意味からは、文句を言われるようなことではない。若返りの効果があった人も多かったはずである。若さを保ちたいなら、中高年こそ胸をときめかせる体験が大切なのだ。

・もともとバイアグラは、狭心症の治療薬として開発されたものだ。血管拡張作用が心臓よりも陰茎に対して強力に働いたため、EDの治療薬として世に出たのである。ところがバイアグラの作用は、それだけではなかった。最近、血管内皮機能も高めることが注目されているという。要するに、血管の内皮が正常に筋肉のような形で動く働きをさせるので、動脈硬化を起こして流れの悪くなった血管の若返り作用があるというのだ。飲み続けると血管が若返って、さまざまな体の機能も改善する。たとえば耐糖能(上昇した血糖値を正常に戻す能力)が向上したり、酸化ストレス(生体内で活性酸素種の生成と消去システムのバランスが乱れ、活性酸素値が過剰になる状態)を減らしたりといった効果があるそうだ。

・食生活の欧米化は、日本人をかなり若返らせたと考えられる。深いシワの刻まれた老婆も見かけなくなった。もちろん都市化や就業構造の変化もあるけれども、栄養面の改善は見逃せない。魚に加えて肉をしっかり食べるようになって、日本人の皮膚も若返った。同様に血管も若返っている。昭和40年代まで、日本人の死因トップが脳卒中だった。これは肉をほとんど摂っていなかったために、タンパク質不足だったことが大きい。若く健康な人の血管はゴムのように弾性があるのだが、タンパク質が不足している人の血管はもろいのだ。

<目次>
まえがき
第1章 老化とは何か
 若返る日本人
 さまざまな老化学説
 歳を取るほど、使わないことによる衰えがひどくなる
 体の機能は、使い続けることで高いレベルを維持できる
 年齢とともにアルツハイマー型認知症は急増する
 動脈硬化もガンも老化病である
 怖いのは心の老化、感情の老化
 ホルモンバランスの老化と男らしさ、女らしさ
 何歳からアンチエイジングが必要か
 スポーツが健康的とは限らない
 外見と老化の意味
第2章 メタボのウソ
 やせると長生きできるのか
 現代の日本人には当てはまらない?
 日本人はもっと肉を食べてもいい
 コレステロールは本当に悪いのか
 完全な善玉もなければ、まったくの悪玉もない
 よい脂肪と悪い脂肪
 飢餓への備え以外にも脂肪には役割がある
 「よい脂肪」も摂取の比率が重要
 油の理論には流行り廃りがある
 ガンで死ぬ国と心筋梗塞で死ぬ国
 本当に正しい糖尿病の治療とは
 高い血糖値を無理に下げるべきではない
 メタボとうつ病
 メタボと脳の老化
 食事をおろそかにするのは節制とは違う
第3章 クロード・ショーシャ博士のアンチエイジングメソッド
 中高年以降のやせ願望の悪循環
 体を若返らせることでスリムな体に
 体の酸化をどう防ぐ
 「見えないアレルギー」が酸化を促進する
 5年後、10年後にわかること
 毎日の生活で避けたい食品、摂りたい食品を知る
 タイムリー・ニュートリションの原理
 日本食がなぜ老化にいいのか
 更年期が怖いのは男女とも
 ホルモン・リプレイスメント・セラピーの意味
 栄養学を知らない日本の医師
 何のためにサプリを飲むのか
 みんなに当てはまる老化予防と、個別的な老化予防
第4章 心の若返りの意味
 人は感情から老化する
 前頭葉の老化予防
 どうやって感情を沸き立たせるか
 感情の老化予防のための三大要因
 中高年以降、もっとも怖いうつ病にどう対応するか
 こんな症状が出たら要注意
 心の若返りと免疫機能
 外見の若返りと、心の若返り
 人づきあいと心の若返り
 老化予防によいメディア、悪いメディア
 生涯現役の意味
 お金を使うことと遊ぶことの意味
 お金を使うから大切にされる
 金融資産税の検討も
第5章 がまんは老化の元
 ヘタな節制がかえって老化を進める
 ダイエットすと飢餓レベルに近づく
 本当は恐ろしい栄養障害
 美味しいもののほうが、体も心も老化させない
 快体験は免疫力を上げる
 ダイエットの何が怖いか?
 血圧も血糖値も下げすぎのほうが怖い
 酒とタバコの高齢者における意味とは
 60代以下ならタバコは止める
 性欲は若さの元
 バイアグラは血管を若返らせる
第6章 日本人はなぜ若返ったのか?
 島耕作と磯野波平
 骨だけは老け込んでいる日本人
 食生活の欧米化は本当にいけないのか
 理想的な日本の食生活
 「平均年齢」の意味
 年齢差別禁止法
 人の安心を買う福祉は安上がり
 消費者としての生涯現役
 高度成長期とバブルの意義
 バブル期以降、中高年にも若者と恋愛の可能性が生まれた
 老化予防の手本は医者より、若々しい人

面白かった本まとめ(2011年上半期)


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「ひょうたん寿司(福岡市)」でお寿司を楽しみました!

2011年10月05日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

いつも行列を作っているという、福岡市の福岡天神駅そばにある「ひょうたん寿司」へ行ってきました。

るるぶ福岡にも掲載されていましたね。

平日開店の11:30に行ったのですが、2F受付~階段~1Fまでやはり行列を作っていました。予想通りです^_^;)

11:35過ぎから店内に入れました。

3Fが旬のおまかせにぎり1980円専用の案内でした。

違うものを頼みたかったので、2Fとなり、一人だったのでカウンターの左から2番目に座ります。

1img_7848
↑店構え

個別のメニューは以下の通りですが、食べログなどでも「本日の特選ネタづくし」2800円が良いようですので、それを注文しました。あら汁付きです。40周年特別価格とのことで3500円が2800円とお得ですね。

2img_7825
↑メニュー


まず、あら汁が運ばれてきます。

あぁぁさすが出汁が効いていて味噌汁が美味しい!

あらがいい出汁になっているようです。

小骨を入れる皿も渡されます。

また柚胡椒を入れると、もっと香りや味がよくなりました。

柚胡椒はオススメですね。

3img_7831
↑あら汁


それから、おおきな笹の葉に、ガリが置かれ、そして寿司がどんどん置かれます。

まず、大トロと鯛ですが、大トロが柔らか~い!

口のなかに濃厚なトロケが広がります。

大トロ最高!

鯛も柔らかくボリュームがありますね。

4img_7834
↑大トロ、鯛

それから、ぼたんエビ、スズキ、アジが置かれます。

板前さんが、今日はアジが良いよ!と声をかけてくれます。

確かに美味しい!

5img_7836
↑ぼたんエビ、スズキ、アジ

それから、焼穴子が置かれます。焼穴子には海苔が巻かれていました。

これももちろんおいしいです。

このあたりで、隣に座っている60歳ぐらいのおばさんが話しかけてくれます。

たまに、朝倉町から福岡に来るときは、このひょうたん寿司にほぼ訪れるそうです。朝倉町と聞いて驚いたのですが、実は自分が幼少の頃に住んでたところでビックリしました。近くのお店や自分が通っていた幼稚園の話などをしました。

 そのおばさんによると、このひょうたん寿司はいつも行列なので、開店時に来るのがコツとのこと。またどのネタも新鮮で大きく、いろんなセットがあり、それぞれ違うネタが楽しめて良いようです。

6img_7838
↑焼穴子


それから、アワビとウニと水ナスが置かれます。

アワビが動いているのには、ビックリしました!

まだ生きている!新鮮なんですね!

ウニもたっぷりあって嬉しいです!旬ですね。

また、水ナスとはめずらしいですが、これも隣のおばさんが絶賛していました。

7img_7840
↑アワビとウニ、水なす


そして、最後にたっぷりのイクラです。

これも新鮮でおいしいですね。

8img_7842
↑イクラ


それから隣のおばさんがエンガワを勧めるので、エンガワを注文しましたが、
これがまたとても柔らかくて厚みがあり、エンガワ独特の香りがして美味しい!さすが、おばさん!

9img_7844
↑エンガワ

ひょうたん寿司の「本日の特選ネタづくし」あら汁付き2800円はとてもオススメです!

ひょうたん寿司
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関連ランキング:寿司 | 西鉄福岡駅(天神)天神駅天神南駅



美味しかったものまとめ(2011年上半期)


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御船町恐竜博物館はオススメ!

2011年10月03日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

熊本県の御船I.Cから車で約10分のところにある御船町恐竜博物館へ行って来ました!
バスの場合は、熊本バス御船営業所から徒歩約5分です。

 博物館は立派な建物とは言えませんが、中身は想像以上に充実していて、また入館料200円というのはかなり良心的です。

この御船町では白亜紀後期の恐竜化石や魚・カメ・ワニ・翼竜・哺乳類、植物、貝等の化石も見つかっていて、この博物館ではそれらの紹介や、地球と生命の歴史などの説明もあります。

まず、博物館前の大きなティラノサウルスには圧倒されます!

1img_8101
↑御船町恐竜博物館とティラノサウルス

ティラノサウルスの正面に立つと食べられちゃいそうですね^_^;) この大きさを実感できます。

2img_8117
↑ティラノサウルスの正面


入館料200円を支払って中に入ると、「地球と生命の歴史」の説明がありました。

オウム貝や三葉虫の説明があります。

3img_8104
↑オウム貝や三葉虫の説明


三葉虫の化石の保存状態が良く、詳細が見れたのには驚きました。これはロシアの化石です。

4img_8105
↑三葉虫


それから、アンモナイトの説明もありました。

5img_8106
↑アンモナイトの説明

6img_8107
↑アンモナイトの説明


約1.7mほどもある長いアンモナイトには驚きました。

7img_8109
↑長いアンモナイト


それから、巨大な恐竜の骨格がたくさん展示されていました。肉食恐竜は歯が鋭くて怖いですね。逆に手が小さいなぁといつも思いますね。

8img_8110
↑巨大な恐竜の骨格


それから、御船層群の肉食恐竜の説明があります。ほとんどがコエルロサウルス類とのことです。

9img_8111
↑御船層群の肉食恐竜


そして実際の御船層群の肉食恐竜の歯の化石がありました。自分も恐竜の化石を掘ってみたいと思いましたね。

10img_8112
↑御船層群の肉食恐竜の歯の化石


それから御船層群から発見されたテリジノサウルス類の脳函の化石の説明や、ハドロサウルス類の頭骨化石、翼竜の説明もありました。

11img_8113
↑テリジノサウルス類の脳函の化石の説明

12img_8114
↑ハドロサウルス類の頭骨化石の説明

13img_8115
↑翼竜の説明


御船町恐竜博物館は、地球と生命の歴史や恐竜、御船層群の化石について充実していてとてもオススメです!!

<御船町恐竜博物館>
開館時間:9:00~17:00
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)
     年末年始(12/29~1/2)
     ※ゴールデンウィークや夏休みなどは月曜日も開館することがあります。
入館料:大人200円、高校・大学生150円、小・中学生100円
所在地:〒861-3207熊本県上益城郡御船町大字御船995-3
     TEL:096-282-4051 FAX:096-282-4157


お勧めなお話(2011年上半期)
自動車保険を安く!
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