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食べたり買って良かったもの等を実体験に基づき厳選紹介!ぜひご利用頂きより良い人生や日本経済等活性化につながれば幸いです♪

BISTRO 俺のフレンチ KAGURAZAKAでの食事はとてもオススメ!

2013年01月30日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

 都営大江戸線「牛込神楽坂駅」から徒歩約5分のところにある「BISTRO 俺のフレンチ KAGURAZAKA」で食事を楽しみました!

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↑BISTRO 俺のフレンチ KAGURAZAKAの店構え

 俺のフレンチは、「俺のイタリアン」に続くお店で、銀座などにもお店があり大人気なお店ですね。
 一流の味をリーズナブルに提供するお店で、お店の回転と収容をよくするために、基本的に立食です。
 ただ、事前に予約すると座って食べることができるとのことなので、今回は予約してみました。
 しかし1ヶ月以上前に予約しましたが、16時からしか空いておらず、 しかも16時に到着すると、すでに行列ができていました^_^;)
16時に行列とは凄いお店です。

 行列の中を優雅に^_^;)通り、店内左奥のテーブル席の部屋に入ります。4人のテーブルが6つほどありました。
壁には明るい色で絵が描かれていました。

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↑店内の壁

 席に到着すると、座る前にさっそく飲み物を選ぶように言われます。
その前にコートをハンガーに掛けたいのですが、その時間さえ惜しむ依頼のされ方です^_^;)

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↑飲み物(泡)のメニュー

 壁には、破格値のグラスワインが書かれているようで、1800円などでした。
 メニューを見ると「ラ フラウタ ブリュット(カヴァ)」が600円とあるのでそれを注文します。
 シャンパンの「エルヴェ マルロー ブリュット」も980円で破格値のようです。
 ボトルのメニューもあり、その価格は酒屋で売られている値段とのことで、それに+999円で飲めるとのことでした。

さっそく「ラ フラウタ ブリュット(カヴァ)」が運ばれますが、目の前のグラスに並々とついでくれたのにはビックリしました!
というかこぼれている!!^_^;)
並々なので、乾杯もできない!!
まあ嬉しい悲鳴です。
もちろんすっきり美味しいお味です。

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↑ラ フラウタ ブリュット(カヴァ)

それから温かいパンが3種類運ばれます。
アミューズで300円です。
この温かさと美味しさは嬉しいですね。
ちなみに、席料は別途300円のようです。

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↑パン


 そして食べ物を選びます。
壁の黒板に書かれているメニューは売り切れ御免の品とのことです。

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↑黒板メニュー

その黒板メニューからはエスカルゴが食べたいので「エスカルゴとジャンボマッシュルームのフリカッセ680円」と、カニを食べたいので「クラブのキッシュ480円」を注文します。
この値段の安さは嬉しいですね!

そして、テーブルの横にあるメニューから選びます。

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↑おつまみ・冷前菜・温前菜メニュー

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↑メイン・デセールメニュー

トリュフを食べたいので「トリュフと温泉卵のポテトマリネ580円」、「魚介のマリネとタブレのサラダ580円」そしてメインは「牛ヒレ肉とフォアグラのロッシーニ1480円」を注文します。
「牛ヒレ肉とフォアグラのロッシーニ1480円」はこのお店NO1の人気の品とのことです。
これを2つ注文しようとしましたが、牛ヒレ肉は約200gあるので十分とのことです。
 その牛ヒレ肉約200gと、あの3大珍味の一つと言われるフォアグラが1480円とは破格値ですね。
確かこの料理は原価に近いようです。
 ちなみに、隣の女性客二人が「四元豚 骨付きロースのグリエ980円」を注文しましたが、肉が500gもあると聞き断念していました^_^;)
すごい量なんですね。

まず、「魚介のマリネとタブレのサラダ」が運ばれます。

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↑魚介のマリネとタブレのサラダ

たっぷいのレタス等の新鮮サラダの下に、タコ等の魚介マリネとクスクスがありました。
新鮮サラダと魚介が嬉しく、また想像以上にクスクスがこんなに美味しいとはビックリですね。

そして「クラブのキッシュ」が運ばれますが、たっぷりカニが入って想像以上に美味しい!
思わず笑みがこぼれ、こんなに美味しいキッシュを食べたのは初めてでしたね。
感動です!

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↑クラブのキッシュ

そして、「トリュフと温泉卵のポテトマリネ」が運ばれますが、さすがトリュフの香りがすばらしい!
ポテトが冷たく驚きましたが、トリュフが良い香りと味にアクセントをつけ、ポテトがより美味しく感じます!
これも感動ですね。

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↑トリュフと温泉卵のポテトマリネ

そして、「エスカルゴとジャンボマッシュルームのフリカッセ」が運ばれますが、エスカルゴと温かいソースが濃厚で旨い!
パンにしみこませて食べても美味しいです。
そしてジャンボマッシュルームが大きい!
こんな大きなマッシュルームがあるんですね。
こんなに大きなマッシュルームは初めてでした。

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↑エスカルゴとジャンボマッシュルームのフリカッセ

そして、メインの「牛ヒレ肉とフォアグラのロッシーニ」の登場です!
牛ヒレ肉が分厚い!!
こんなに分厚いヒレ肉を焼くのは大変じゃないのかなぁ?
そしてフォアグラも大きい!
これらの大きさにはビックリです!
そして、濃厚なフォアグラが口いっぱいに広がります!
柔らかい牛ヒレ肉と、ベースにあるポテトとも合います!
さすが人気NO1のメニューですね!

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↑牛ヒレ肉とフォアグラのロッシーニ1480円

そして、最後に追加で「本日の鮮魚980円」を注文しました。
こうなれば鮮魚が気になります。
本日は、ヒラメのポワレとのことでした。
緑色のアスパラ菜が彩りを良くし、よく焼いたヒラメの下には柔らかいナスがありました。
これらが、白身のヒラメと合う合う!
さすが鮮魚も美味しいですね!

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↑本日の鮮魚(ヒラメ等)

「俺のフレンチ」は、美味しいフレンチや飲みものをリーズナブルに楽しめとてもオススメです!
なお、ゆっくりフレンチを楽しみたい方は遠慮したほうが無難です。
仲間とワイワイ立食でフレンチを楽しみたい方にぜひオススメかと思います。

BISTRO 俺のフレンチ KAGURAZAKA
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美味しかったものまとめ(2012年下半期)

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「角上魚類」での魚などはとてもオススメ!

2013年01月28日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

 「角上魚類」というお店は、新潟の魚市場から直送で関東等の店舗に魚などを運び、安く新鮮な魚を提供するお店です。

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↑角上魚類

 関東で有名な魚市場としては築地がありますが、実は築地は日本各地の魚市場を経由して運ばれてくるので、築地で仕入れた魚は鮮度が数日劣るようです。

 また、「角上魚類」は普通のスーパーの鮮魚コーナーとは違って、アジやサバなど一般的な魚を必ず売るという訳ではなく、基本的に豊漁で安く仕入れられるものだけを売るので、魚等を安く買うことができます!

 旬の新鮮な魚などを安く買えるのはとても嬉しいですね!

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↑店内

 特に驚いたのはこのお店の人気ぶりで、年末には朝5時に開店するのですが、5時30分の時点で1km以上渋滞となっていたのには、本当に驚きました。
 辺りは真っ暗で車の通行がほとんどない朝5時の状況で、角上魚類のお店までのみが渋滞というのは異様でしたね。
というか、みんな食いしん坊ですね^_^;)

 また、夕方閉店近くになるとほとんど魚が完売してしまうというのもスゴイです。
 一度閉店間際に行って、魚がほとんどないのには驚きました。
ただ、その時は寒ブリを少し安く買えたのは良かったですけどね。
 お店の方も、「この寒ブリは能登で穫れ、「魚界(さかなかい)のココ・シャネル」や」と笑わせてもくれました。
もちろん脂の乗った寒ブリは美味しく頂きました。

 今回は、ロシア産の毛ガニを1300円で買いました。
かなりの大きさです!
カニの裏の下側を少しめくり、そこに塩を少し入れると良いとのことです。
また、甲羅を下にしてカニ味噌などが落ちないようにして、水から茹でて、沸騰してから15分で食べると良いとのことでした。
その教えを忠実に守り、美味しく毛ガニをいただけました!
カニ味噌が激ウマで、また良い塩加減で感動でしたね!
カニにハマッてしまいました。
今度は違う種類のカニに挑戦したいと思います。
なお、別の日に訪れると、この毛がには2000円以上の値段となっていたので、この日はラッキーだったようです。

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↑毛ガニ

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↑ゆでた毛ガニ

 また、牡蠣の実演販売をしていて、試食もできたのは良かったですね。
牡蠣がプリプリで美味しい!バターで炒めるだけでした。
牡蠣も買って帰り、美味しく頂きました。

 そのほか、冷凍ではない生のオススメの北海道の「甘エビ」も美味しかったですね。
エビ味噌の吸い方や、頭の部分は出汁にすると良い、また素揚げも美味しいとのことで、生で身を食べるだけでなく、いろんな美味しい食べ方も優しく教わり、とても良かったです。
この甘エビにも感動しましたね。

 それから、鍋用に大きなスケソウダラ1匹分の切り身を買ったこともありますね。
たったの500円です。
お店の方からは、さっとお湯で通して、そして鍋に生姜も入れて食べると良いと教えられ、確かに美味しく鍋を食べられて良かったです。

このように、お店の方からは美味しい魚調理方法を気軽に楽しく聞け、そして美味しい魚を安く買えて角上魚類はとてもオススメです!
なるべく早い時間に行きましょう!

お勧めなお話(2012年下半期)
自動車保険を安く!

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「生活保護の謎(武田知弘)」という本はとてもオススメ!

2013年01月25日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「生活保護の謎(武田知弘)」の購入はコチラ

 この「生活保護の謎」という本は、生活保護制度の真相を分かりやすく説明したもので、特に以下について書かれています。
・地域別生活保護受給者数、受給率
・生活保護が激増した理由
・生活保護を受ける条件
・生活保護を受ける条件の誤解
・実際の生活保護の支給額や特典
・生活保護申請時の実態
・不正受給や餓死事件の真相
・生活保護の過剰診療
・生活保護を使った貧困ビジネス
・生活保護を受給する具体的方法
・生活保護の海外との比較(制度は遅れ、費用は少ない)

 特に驚いたのは、日本の生活保護費は支給総額も受給者の人口割合も先進国の中では断トツに低いという事実と、生活に困っていても簡単に受給できない仕組みになっていて、餓死者も出ているということですね。
 実際に生活保護を受けている人は200万人ですが、実はその受給条件を満たしているのは現在でも約900万人はいるようです。
 また、生活保護を受ければ医療費は健康保険料が不要なだけでなく自己負担分も免除されるとは驚きました。しかも、生活保護に関する国の支出で医療関係費が50%を超えているようです。そもそも支給の大部分を占めなければいけない生活費を医療費がはるかに超えているとは異常です。
 それから、具体的な生活保護を受ける条件の誤解や、実際の支給額、申請時の実態、悪徳貧困ビジネス、具体的な生活保護受給申請方法、海外との比較、日本の制度の問題点なども興味深かったですね。
 生活保護についてとても分かりやすく、よくまとめられていて、そして日本の生活保護制度の問題点、解決方法についても言及されていて、日本の将来を考えるうえでも、とても良い本だと思います。
 この「生活保護の謎(武田知弘)」という本は とてもオススメな本です!

 以下はこの本のポイント等です。

・実は、生活保護というのは本来は国の業務だが、運用は自治体に任されている。生活保護費用の4分の3は国が出すが、4分の1は実質的に自治体が負担しなければならない。そのため、自治体としては、なるべく生活保護の受給者を減らしたい。経済的に余裕のある自治体などは、ほとんどないからである。だから役所は、生活保護の申請希望者を窓口で追い返すなど、乱暴な方法で生活保護の受給者を減らしたりもしている。

・あまり知られていないが、実は日本の生活保護費というのは、先進国の間では最低レベルなのである。支給総額も、受給者の人口割合も、先進国の中では断トツに低い。生活保護受給者が200万人を突破したなどと大騒ぎされているが、世界的に見れば、日本の生活保護費はまだまだ少ないほうなのである。それは何を意味しているか?日本では生活保護という制度が、社会保障としてまだ機能していないということなのだ。生活保護を必要としている人はもっとたくさんいるのに、きちんと行きわたっていないということなのである。そして、さらに生活保護に関して恐ろしい問題が待っている。それは、生活保護予備軍が、実は2000万人単位でいいる、ということだ。統計的に見て、あと30年後には、必ず2000万人単位で生活保護受給者(資格保持者を含む)が生じる。現在の10倍である。

・現在、生活保護を受給できるレベルの人は、1000万人以上と推定されている。2007年、厚生労働省は、生活保護を受ける水準の家庭がどのくらいあるかという調査を行い、その結果を発表した。この調査結果によると、6~7%は、生活保護の受給要件を満たしていることが判明した。仮に国民の7%とするならば、約900万人である。実際に生活保護を受けている人は200万人なので、700万人が生活保護の受給から漏れているということになる。この700万人が生活保護の申請をすれば、その多くは生活保護を受けられるはずである。2010年度の生活保護の不正受給件数は全国で2万5355件である。つまり生活保護には不正受給の二百数十倍の「もらい漏れ」があるのだ。

・現在の日本では、まともな収入を得られる「正規雇用」の枠が非常に小さくなっている。もし、今、非正規雇用で貧しい生活を余儀なくされている人が、まともに努力して正規雇用となり、生活が安定したとする。しかし今の日本経済の現状を見れば、一人が正規雇用になった場合、正規雇用の誰かが非正規雇用になっているわけであり、非正規雇用の総数には変化はないのだ。つまり、「安定した生活ができる人」の枠が限られているのだから、個人の努力で解決できる問題ではないのだ。しかしもし彼らが努力をして生活を立て直したとしても、今度は次に能力がない人たちと立場が入れ替わるだけなのだ。今の日本経済では、「まともな生活が営めない人たち」というのは、必ず生じるような仕組みになっている。しかも、そういう人たちが増えるような仕組みになりつつある。この部分を改善しなければ、生活保護の問題というのは、今後どんどん巨大化し、日本を苦しめることになるはずだ。

・現行の法制では、生活保護を受ける条件は次の4つとなっている。
 1日本人であること
 2生活保護の申請がされていること
 3収入が基準以下であること
 4資産が基準以下であること
 この4つの条件さえ、クリアしていれば、生活保護は誰でも受けることができるのだ。

・生活保護の大原則として「申請主義」というものがある。言い換えれば、「生活保護は申請しなければもらえない」ということである。生活保護を受けたいと思っている人は、自らの意思で申請しなければならない。申請をせずに、役所のほうから「あの人は生活が苦しいみたいだから、生活保護を受けさせてあげよう」などということは絶対にないのだ。

・3の「収入が基準以下であること」については、その人の収入が、厚生労働省が定める基準額を下回っているということだ。都心部の一人暮らしの健常な50歳の男性の場合、収入が家賃を差し引いて月8万1610円以下の収入であれば、生活保護を受けられることになる。だからこの人がもし家賃4万円のアパートに住んでいた場合は、月12万1610円以下の収入であれば生活保護が受けられるということである。市区町村によって基準額の差はあるが、おおむね月12万円以下の収入ならば生活保護を受けることができるといえる。

・4番目の条件「資産が基準以下であること」については、生活保護の建前として、資産がある人は、その資産がなくなってからしか受給できないということになっている。その資産とは具体的に言えば、預貯金、車などである。預貯金は、生活費の半月分以下までは認められる。

・生活保護の受給者は、ぜいたく品を持ってはならないとされている。世間では「テレビがダメ」とか「エアコンがダメ」などと言われることもある。確かに以前はテレビやエアコンは不可だとされていたが、現在では許されている。テレビはほとんどの世帯が持っており、すでに贅沢品とは呼べないからであり、またエアコンも、以前は所有を禁じられていたが、ケースワーカーからエアコンを取り上げられた生活保護受給者が脱水症状で入院するという事件が起きてからは、認められるようになったといういきさつがある。

・また生命保険も入っていてはならない。生活保護は、「生活のための費用」だけしか認められないことになっており、生命保険は当座の生活には関係ないということで認められないのだ。生命保険に加入している人は、解約してからでなければ生活保護は受給できない。ただし、学資保険の一部と、掛け捨て保険の一部は入ってもいいことになっている。目安としsては、掛け金が生活費の1割程度までとなっている。家は、今住んでいるところで、ローンが残ってなければいい。分譲マンションなどでも同様である。だから、マンションに住んで生活保護を受ける、ということも可能なのである。しかしローンが残っている家は、処分しなくてはならない。

・生活保護受給者には、生活費の支給だけではなく、さまざまな特別待遇がある。まず社会保険料が全額免除となる。国民健康保険や国民年金の掛け金は払わずに、掛け金を払ったのと同じ待遇を受けられる。生活保護を受給している間は、年金は払っているものとしてカウントされる。そして、医療費は、健康保険料がいらなだけではなく、自己負担分も免除される。だから薬代も含めて医療費はまったく無料ということになるのだ。ただし、自己負担分を免除にする場合、福祉事務所からそのつどチケットをもらわなければならないために、急患のときなどには利用できない。また住民税や固定資産税などの税金も免除される。NHKの受信料や高校の授業料なども無料である。その他に自治体によって、交通機関の無料券などの特典がある。

・生活保護の臨時的に支払われるものに、「家具什器費」というものがある。これは炊事器具、家具などが必要なときに、その購入費用が支給されるものである。生活保護の受給者が、「冷蔵庫がないから冷蔵庫を買いたい」という具合に申請し、認められれば最大3万9700円が支給されるのである。この「家具什器」に含まれる品物の範囲が自治体によって違うのだ。冷蔵庫が認められる自治体もあれば、認められない自治体もある。洗濯機もしかりである。

・「生活保護は働いている人は受けられない」とはよくいわれていることだが、嘘なのである。普通に働いていても国が定める基準以下の収入であれば、生活保護を受けることができる。たとえば、年収90万円の人がいたとする。この人の生活保護の基準額は140万円だった。となれば、差額の50万円を生活保護として受給することができるのだ。こういう誤解が生じたのは、役所が生活保護を受給させないたえに、「あなたは働いているのだから、受けられない」などとミスリードしてきたからである。

・働けるかどうか、収入を得られるかどうかは、生活保護の認定のときに必ず問われることだ。若くて健康で、働くには何の支障もないのに、働いていない、働く努力もしていないような場合は、生活保護が認定されないケースもある。しかし子供を抱えている若いシングルマザーなどのように、働けない事情がきちんとあれば、生活保護は受給できるのだ。

・生活保護は、借金の返済には使えないということになっている。これは「生活困窮者が借金を背負ったまま生活保護を受ければ、生活費を支給してもそれは借金の返済に回されてしまう」からである。それを防ぐために、生活保護のお金が借金の返済には使えないことになている。だから、金融業者も生活保護受給者から借金の取り立てをしてはならないことになっているのだ。これは本来は、受給者の生活を守るための制度だが、これを役所側が悪用している現実がある。生活保護の申請者に借金があれば「あなたは借金があるから、生活保護は受給できない」と言って、窓口で追い返すのである。これもまったくデタラメなことである。ただ現実的には弁護士や司法書士にお願いして、自己破産をしてから生活保護を申請したほうが、その人の今後の生活のためにもいいと思われる。

・生活保護は、「住民票がなければ受けられない」と言われることがある。しかし、実はこれも嘘なのである。生活保護の窓口は、自治体(市町村)になっているため、住民票がなければどこが窓口になるか特定できないため、役所がそれを言い訳にして、生活保護を受け付けていないだけである。生活保護というものは、憲法で定められた国民の権利であり、国が保障するものだ。自治体というのは、あくまで窓口にすぎない。だから、住所地がなく、窓口となる自治体がないからといって、生活保護を受ける権利が消失したわけではないのだ。たとえば、ホームレスの人は、自分が住んでいる公園の自治体に生活保護の申請をすればいいのだ。

・「家を持っていると生活保護を受けられない」というのも嘘である。持っている家が、自分の住んでいる家なら生活保護を受けることができる。ただし、ローンの残っている家は、手放さなければならない。もしローンが残ったまま生活保護が支給されれば、生活保護がローンの支払いに充てられることになり、実質的に「家の購入費を生活保護で出している」ということになるからだ。だから、ローンが残っている家は、原則として売却しなければならないということになる。

・小学生、中学生の子供二人がいる夫婦(東京・千代田区)をモデルにしてみよう。この4人家族の生活保護の支給額を算出すると月30万6710円という数字が出た。小中学生には、学費などの名目で、上乗せがあるので、ふつうの4人家族よりも若干高い。また家族の中に高校生がいたり、障害があって施設に入っている人がいればさらに加算される。この数字は、東京・千代田区ということで、全国平均よりはかなり高めだといえる。生活保護では各地域によって住宅扶助の額が違ってくるが、東京・千代田区の場合は、住宅扶助の最高額が月6万9800円である。当然のことながら、東京以外の地域では、住宅扶助の額はもっと減る。だから、その分を差し引くと小中学生の子供二人がいる夫婦の場合、およそで月27~28万円程度もらえるといえる。また生活保護の受給者は、社会保険料を支払わなくていい。国民健康保険も国民年金も免除されるのだ。それを含めれば、税込み月35~36万円の収入とほぼ同等の生活ができるといえる。

・一人暮らしの生活保護の支給額を見てみよう。東京・千代田区に住んでいる40歳の人の生活保護の支給額は、住宅扶助を含めて月13万3700円となっている。東京・千代田区の一人暮らしの人の家賃の上限は5万3700円であり、ここでは家賃を5万円として算出した。もちろん東京なので若干高めだが、地方でもだいたい月12万円程度の生活保護の支給額はもらえることになる。また国民健康保険、国民年金の免除を考慮すると、月収15~16万円、年収にして180万円から200万円相当(税込み)の暮らしができるといえる。

・東京・千代田区の70代の老夫婦二人暮らしの場合の生活保護の額は、月18万2550円である。家賃は千代田区の二人暮らしの住宅扶助の最高限度額の月6万9800円として計算している。社会保険料を払わなくていいことを考えれば、20数万円程度の収入と同等の生活ができると考えられる。東京以外の地域でも、だいたい月20万円程度の収入と同等の生活ができると見ていいだろう。この20万円という数字を、年金と比べてみてよう。夫がサラリーマンで40年間、平均的な収入で厚生年金に入っていたとするなら、夫がもらえるのは老齢基礎年金が月6万6000円、厚生年金から月10万円程度、これに妻の老齢基礎年金が月6万6000円。合わせて月23万2000円程度である。つまり、夫が平均的なサラリーマンを40年間続けてきた夫婦の年金と生活保護の額はほとんど変わらないのである。またもし自営業で国民年金にしか加入していなかった夫婦の場合は、基礎年金しかもらえないので、年金は二人合わせても月13万2000円にしかならない。生活保護支給額のほうが7万円も多いことになる。

・30万円という数字も、納得できない数字ではないはずだ。家賃分を除けば、月20数万円である。月20数万円で、育ち盛りの子供二人を抱えた家族4人で生活するのは、ギリギリだといえるだろう。そうとう節約しても食費だけで、5万円以上はかかるはずだ。光熱費、電話代などの固定費で3万円以上はかかるだろう。となると、食費以外に使えるお金はがんばって捻出しても、だいたい月10万円程度になる。この10万円で4人家族の日用品や衣服、子供たちの学用品などを整えなくてはならない。また家財道具などの費用は、なかなか支給してくれないので、それらの費用も捻出しなければならない。これでは、ギリギリの生活だろうし、小遣いに使えるお金などはほとんどないだろう。しかし、月30万円という数字をパッと見せられたとき、われわれは「え~そんなにもらえるの?」と思ってしまう。これだけの金額を稼ぐのは、今の日本社会ではけっこう大変なことだからだ。つまり、日本の経済情勢が、生活保護の価値を高めているということである。

・生活保護の受給者が、いったん受給を始めると、なかなか抜け出せなくなる要因の一つに、「働いて収入を得たら、その分の生活保護の支給額を削られる」という仕組みにあるといえる。現在の制度では、生活保護の受給者が仕事をして収入を得た場合は、その収入の分だけ生活保護の支給額が削られてしまうことになる。建前上は、いちおう控除額というものが定められており、その控除額分は自分の収入とすることができる。しかし控除額は非常に低く設定されており、働いた分のほとんどは自分の手元には戻らない計算になる。たとえば、生活保護の受給者にアルバイトが見つかって、月に5万円ほどの収入を得ることになったとする。となると月5万円の場合の控除額は、1万5222円である。つまり、1万5222円だけは自分のものにできるが、残りの3万4778円分は生活保護の支給額か減額されてしまうのだ。5万円分働いても、生活費の足しになるのは1万5000円程度ということにならば、働かないほうがましということになる。もちろん、生活は税金から拠出されているのだから、収入があった分を控除するというのは、当然のことである。だが、制度がこうなっている以上、生活保護が必要ないくらいの収入を一挙に得られる人でないと、現実にはなかなか生活保護から抜け出すことはできないのだ。

・あまり表面化することはないが、生活保護費用として税金から出されている金のうち、半分以上が医療費なのである。2011年には、生活保護費が3兆円を超えたということは社会的に大きな問題となった。生活保護費というと、「貧困者の生活費」というイメージがある。しかしこの生活保護費のうち、半分以上は医療機関などに渡っているのだ。これは異常なことである。普通の家庭での医療費は、社会保険から支払われている分も含めてだいたい収入の10%程度である。確かに生活保護受給者の中には、病人や身体に障害がある場合も多い。だから普通の家庭よりも医療費が、若干高めになることは考えられる。しかし、いくら高めになるといっても、家庭の支出の半分が医療費になるなどは常識では考えられない。では、なぜ医療費がこれほど跳ね上がったのか?それは生活保護のシステムが大きく関係している。生活保護受給者の医療費というのは、全額が生活保護費から支給される。医療機関にとってみえば、請求すればした分だけ、自治体が払ってくれるということだ。受給者にとっても、まったく負担感はない。だから、どれだけ診療費がかかろうとおかまいなしである。最近では、精神疾患を装って生活保護を不正受給するという手口も増えているが、その背景にも、この生活保護と医療費のシステムがあるのだ。つまり、病院が精神疾患の診断書を簡単に出すことによって、生活保護受給者を作りだし、病院の「顧客」を増やそうという算段である。医療機関にとって生活保護費というのは、実は重要な収入源になりつつある。

・悪質な貧困ビジネスの一つとして、病院の過剰診療というものもある。生活保護では医療費が全額公費負担とされている。そのため、病院側としては、生活保護の受給者が受診しに来れば、お金の取りっぱぐれはまったくない。むしろ病院としては上客といえる。そのため、生活保護の受給者に対して、過剰な診療を施して、多額の診療報酬を得る悪徳病院もかなりあるとされている。

・国や自治体が支出している生活保護費というと、われわれは、「困窮者の生活費に充てられている」とイメージしているが、実態はそうではないのだ。困窮者の生活費に充てられているのは、生活保護支出の半分にも満たないのである。生活保護費のうち、医療費が異常に多いというのは、生活保護受給者には高齢者や病人が多い、ということも関係している。しかし、支出額の半分も占めるというのは、やはり異常である。生活保護費3兆円のうち、実に1.5兆円が医療費なのである。これは概算で日本の医療費全体の5%程度になる。つまり、医療機関というのは、収入の5%を生活保護費から得ているということだ。生活保護で一番儲かっているのは、実は病院なのである。大阪市の橋下市長が、生活保護受給者の医療内容を厳重にチェックすべし、という方針を打ち出したのは、このことがあるからなのだ。

・福祉アパートと似たケースに、NPO法人による収容施設がある。NPO法人というと、貧困者のために活動している福祉団体というイメージがある。もちろん、NPO法人の多くはそのイメージ通りのものである。しかし、一部にはNPO法人の皮を被っている「貧困ビジネス業者」もいる。やり方は、福祉アパートとほとんど変わらない。NPO法人が建物を借り、ホームレスなどを集めて住まわせ、生活保護を受給させるのである。これだけならば立派な福祉活動である。しかし彼らの場合は、入居者から多額の家賃を徴収する。家賃は生活保護で認められた住居扶助費の限度額ギリギリに設定されていることも多い。かといって入居者たちは、いい部屋に住んでいるというわけではない。トイレ、風呂は共用の寮のような部屋がほとんどである。中には、一つの部屋に複数名が入るドミトリータイプもある。そんな部屋で多額の家賃を取るのだから、ぼったくりである。この構造は、福祉アパートとまったく変わらない。NPO法人の皮を被っているだけに、余計悪質だともいえる。NPO法人というのは、実は不正がはびこりやすい土壌を持っている。NPO法人は、それを監視するシステムというのがほとんどないのだ。一般の企業とは異なり、決算書を作って株主に営業内容を報告するような義務はない。一応、管轄の役所に一定の報告書を提出することになっているが、それは形式的なものである。また一般企業であれば、税務署の厳しいチェックにさらされるが、NPO法人の場合は、それもあまりない。つまり、NPO法人は、ある意味、法の抜け穴的な存在になっているのだ。

・福祉事務所というのは、都道府県や市などが設置している福祉行政を専門にしている”役所”のことである。生活保護のほか、児童福祉や母子福祉、老人福祉、障害者福祉なあど、福祉行政全般を担っている。生活保護を受けたいと思っている人は、この福祉事務所にまず相談に行かなければならない。生活保護の相談や申請、受給後の生活指導なども、すべてこの福祉事務所が窓口になって行われる。この福祉事務所は、自治体から独立した組織ではなく、自治体の機能の一部といえるものである。だから自治体の意向が強く反映される。簡単にいえば、福祉事務所といっても、実態は”役所”そのものなのである。この福祉事務所にはケースワーカーと呼ばれる生活保護に関する指導員がいて、このケースワーカーが相談に乗ることになる。ケースワーカーが、生活保護の希望者と面談し、必要と判断すれば生活保護の申請をさせるのである。ただ勘違いされやすいのだが、ケースワーカーが生活保護の申請に関する受理や却下の判断を任されているわけではない。ケースワーカーというのは、あくまで相談役としての存在であり、生活保護の申請をするかどうかというのは、本人が決めることである。しかし財政が悪化している自治体などでは、このケースワーカーが面談したときに、いろいろと難癖をつけて、受給希望者を追い返したり、申請書を渡さなかったりする。

・ケースワーカーは、生活保護の申請時の相談だけではなく、生活保護の受給が開始された後の受給者に対する生活指導などの役割を担っている。また、生活保護行政での判断については、ケースワーカーに委ねられている部分が大きい。そのため、生活保護受給者にとっては、ケースワーカーが閻魔大王のような存在となっているのである。たとえば、所有に関する成否も、ケースワーカーの判断による場合が多い。生活保護受給者が、仕事に使うのでどうしても自動車を所有したいと願い出た場合、その成否を判断するのは、事実上、ケースワーカーなのである。ケースワーカーの仕事は、大変なわりにあまり報われない仕事であり、希望者もほとんどいない。だから必ずしも有能な人が入ってこず、生活保護行政がさらに悪化するという悪循環となっている。ただし、このケースワーカーという存在はそれほど恐れるものではない。ケースワーカーといっても、しょせんは役人である。知識がない者、弱い者などに対しては、役人は適当に言いくるめようとするが、しっかりした根拠をもって、正当な主張をしてきた場合は、抗いようがない。そのためにも、生活保護の基本情報に関してしっかりした知識を身につけていただきたい。

・資産の処分などの準備が終わったら、福祉事務所の窓口に行くこととなる。福祉事務所に行く際には、あらかじめ話すことを自分で整理しておこう。福祉事務所で聞かれることは、だいたい次のようなことで。
 ・現在の収入状況
 ・仕事があるかどうか(探しているかどうか)?
 ・資産がどのくらいあるか?
 ・家族や親戚は助けてくれるのか?
これらの質問には必ず答えられるようにしておきたい。また福祉事務所では、話をしながらメモを取ることをお勧めする。メモというのは公的な記録にはならないが、もし何かで裁判になったときには、証拠になりうるのだ。メモを取っている場合、福祉事務所の職員は、下手なことは言えなくなるからだ。役人は、記録が残らない場所と、記録が残る場所では、態度がまったく違うので、記録を残すというポーズは効果があるのである。可能であれば録音してもいい。

・生活保護の申請に行くとき、劇的に有効なのは、「しかるべき人」と一緒に行くことである。「しかるべき人」というのは、生活保護申請に関する専門知識を持っている人のことであり、弁護士、NPO法人、政党関係者などである。これは役所のもっとも嫌な部分なのだが、専門知識がない人に対しては、適当に誤魔化して門前払いを食らわせるが、専門知識がある人に対しては厳正に法に則した対応をするのである。だから、条件さえクリアしていれば、簡単に生活保護を受けることができる。また役所は、当事者だけが訪れた場合は、横暴な態度に出るが、第三者が同席している場合は、丁重な対応をするのである。

・もっとも確実にお勧めできるのは、弁護士である。弁護士ならば、生活保護受給の法的な条件を満たしてさえいれば、確実に手続きをとってくれる。福祉事務所や役所の窓口でも、普通の市民が相談に来た場合は、なかなか申請書をくれないなどの意地悪をされるが、弁護士が同伴で来た場合は、そういうことはまずない。また生活保護の申請に関しては、弁護士は無料でやってくれる。これは、各地域の弁護士会が申し合わせて、生活保護の弁護士費用については無料にすることにしているのだ。各弁護士は、生活保護の申請を代行してやった場合、弁護士会から報酬のようなものが支払われることになっているので、弁護士としても損はない。だから、気楽に相談すればいいのである。弁護士を頼むには、直接、弁護士事務所に電話などでコンタクトを取ってもいいが、もっとも確実なのはその地域の弁護士会に連絡してみることである。また各弁護士会では、無料法律相談会を行ったり、「法テラス」という低所得者のための無料法律相談窓口を設けたりしている。それらを利用して、自分が生活保護を受けられるかどうかを打診し、受けられそうならば手続きの代行をお願いすればいい。「法テラス」の詳細は、インターネットで「法テラス」と検索すればすぐにわかる。

・驚くべきことかもしれないが、日本はほかの先進国と比べれば、生活保護の支出も受給率も非常に低いのである。他の先進国と比べた場合、日本の生活保護に関する支出は断トツで低く、自由の国アメリカの10分の1程度なのである。イギリスやドイツでは、生活保護を受けるべき貧困者の70~80%が実際に生活保護を受けているとされている。しかし、日本の場合、20~30%程度しか受けていないとされている。

・アメリカは子供のいない健常者(老人を除く)などに対しては、現金給付ではなく、フードスタンプなど食費補助などの支援が中心となる。現金給付をすると、勤労意欲を失ってしまうからである。フードスタンプとは、月100ドル程度の食料品を購入できるスタンプ(金券のようなもの)が支給される制度である。スーパーやレストランなどで使用でき、酒、たばこなどの嗜好品は購入できない。1964年に貧困対策として始められた。このフードスタンプは申請すれば比較的簡単に受けられる。日本の生活保護よりは、はるかにハードルが低い。2010年3月のアメリカ農務省の発表では、4000万人がフードスタンプを受けたという。実にアメリカ国民の8人に1人がフードスタンプの恩恵に与っているのである。もし日本にフードスタンプのような制度があれば、生活保護行政全体がかなり充実するし、不正受給もかなり防げるはずである。生活保護までは受けたくないけれど、国にちょっと援助してほしい、という人はかなり多いはずだ。また、ちょっと援助してもらえば、生活保護を受けなくてすむ人、路上生活に陥らなくてすむ人もかなりいると思われる。フードスタンプがあれば、そういう人たちを救うことになるのだ。行政側も、生活保護には慎重になるが、フードスタンプならば支給しやすいだろう。

・欧米は、昔から移民や難民を多数受け入れてきた。つまり外国人が非常に多いのである。欧米のホームレスの多くは、移民や難民なのである。欧米では、ホームレスの支援をするとき、もっともオーソドックスな方法は、国籍を取らせることである。国籍さえ取れば、国の保護が受けられるからだ。つまり、欧米のホームレスのほとんどは、自国の国籍を持たない、不法移民、不法滞在者なのである。正真正銘の自国民が、これだけ多く路頭に迷っているのは日本だけなのである。

・日本は、低所得者への住宅支援の面でも、先進国とは思えないほど遅れているのだ。日本では、住宅支援は公営住宅くらいしかなく、その数も全世帯の4%にすぎない。支出される国の費用は、わずか2399億円である。他の先進諸国の1~2割に過ぎないのだ。しかも、昨今、急激に減額されているのであれう。2399億円というのは、国の歳出の0.3%程度しかない。また国の公共事業費の2%にすぎない。住む家がない人が大勢いるというのに、橋や道路を造っている場合ではないだろうという話である。他の先進国ではこうではない。フランスでは全世帯の23%が国から住宅の補助を受けている。その額は、1兆8000億円である。またイギリスでも全世帯の18%が住宅補助を受けている。その額、2兆6000億円。自己責任の国と言われているアメリカでも、住宅政策に毎年3兆円程度が使われている。日本で公営住宅に入れる基準は「月収15万8000円以下」となっている。この基準では、子育て世代はまず入れない。子供が多くて、生活に困っている世代には、まったく用をなさないのである。しかも、月収15万8000円以下の人なら誰でも入れるというわけではない。公営住宅の総戸数が圧倒的に少ないので、抽選に当たった者しか入れない。2005年の応募倍率は9.9倍である。つまり、公営住宅は、貧困対策としてはまったく機能していないといっていい。生活保護受給者やネットカフェ難民、ホームレスなどが増えたのも、この住宅政策の貧困さゆえである。

・欧米の社会保障は、生活費全般の面倒を見ることよりも、「足りない分を補う」ということに重点が置かれている。住宅支援であったり、食事の支援であったりの部分的な扶助が充実しているのである。金銭的な扶助も、生活費を丸々面倒見るよりも、子供の養育費として支給したり、最低基準の所得と、現在の収入を比較して不足している部分を補う、というような形がとられている。それは、勤労意欲を保持しつづけるという面でも効果がある。つまり欧米の生活保護は多くの人が受けられる上に、勤労意欲を損なわない工夫がされているのだ。

<目次>
まえがき
序章 生活保護を受けるにはコツがいる
 ●「次長課長」河本氏の母親は、なぜ生活保護が受けられたのか?
 ●なぜ役所は、河本家の生活保護を止めなかったのか?
 ●一方で、餓死者も生活保護が受けられないことも?
 ●コツを知っていれば、生活保護は簡単に受給できる
 ●親族は扶養する義務はないのか?
 ●本当の問題は生活保護の不正受給ではない!
第1章 生活保護が激増した本当の理由
 ●なぜ生活保護受給者は激増したのか?
 ●生活保護受給率がもっとも高いのは大阪府
 ●「高齢化社会」「不況」が、生活保護のキーワード
 ●高齢者は貧富の差が大きい
 ●年収100万円以下の人が激増
 ●その一方で億万長者が激増
 ●小泉時代に激増した生活保護受給者
 ●株主の収入は4倍に
 ●生活保護受給者は努力不足か
第2章 生活保護の誤解と真実
 ●生活保護はどんなときに受けられる?
 ●日本人であれば、誰でも生活保護を受けられる(外国人も一部可)
 ●生活保護は申請しなければ絶対にもらえない
 ●おおよそ月12万円以下の収入ならば、生活保護を受けることができる
 ●半月分以下の生活費のお金しか持ってはいけない
 ●テレビ、エアコンもOK
 ●自動車の所有は原則としてダメ
 ●NHK受信料、社会保険料も無料・・・生活保護受給者の特典
 ●生活保護の内容は自治体によって違う
 ●仕事をしていても生活保護は受けられる
   ~ワーキング・プアのほとんどは本来、生活保護を受けられる~
 ●生活保護受給者は貯金があってはならないのか?
 ●生活保護の申請時に資産調査が行われる
 ●生活保護は借金があれば受けられないのか?
 ●住民票がない人でも、生活保護を受けられる
 ●生活保護を受けている人はどこに住んでもいい?
第3章 家族4人なら月30万円も、もらえる!
 ●生活保護の支給額は高いのか、安いのか
 ●家族4人(東京・千代田区)の生活保護の支給額は、月30万円!
 ●40歳、一人暮らし(東京・千代田区)では13万3700円
 ●年金より生活保護支給額のほうが月7万円も多い
 ●生活保護の支給額はなぜ高いのか?
 ●「まったく働けない人」を基準に作られた生活保護
 ●生活保護受給者がなぜパチンコに行ける?
 ●金だけ出して、アフターフォローをしない
 ●勤労意欲を奪う仕組み
  ~働けば、その分の生活保護の支給額を削られる~
第4章 「餓死者」「不正受給」・・・生活保護の闇
 ●餓死者、不正受給・・・生活保護はいったいどうなっているのか?
 ●なぜ餓死事件が頻発するのか?
 ●なぜ市は、彼らに生活保護を受けさせなかったのか?
 ●「水際作戦」~生活保護の申請をさせない~
 ●「硫黄島作戦」~生活保護を辞退させる~
 ●「水際作戦」も「硫黄島作戦」も、違法行為
 ●「闇の北九州方式:とは?
 ●温泉付き豪華マンションに住みながら生活保護を受給
 ●役所は強い者には弱く、弱い者に強い
 ●いまだに生活保護は、暴力団の資金源の一つとなっている
 ●「不正受給」も「餓死事件」も、最大の要因は役所の怠慢
 ●役人も個人の責任が問われる時代
 ●暴力団関係者への対処は、普通の役人では無理
 ●「国の責任ではない」-厚生労働省の呆れた言い分
第5章 病院、貧困ビジネス・・・生活保護が食い物にされている
 ●生活保護費の50%以上に相当する額が、医療機関に流れている
 ●生活保護法等指定病院の過剰診療とは?
 ●橋下市長の生活保護医療費対策とは?
 ●精神疾患を装って生活保護を不正受給
 ●精神疾患で障害年金を受け取りながら風俗店へ
 ●精神医療と生活保護の怪しい関係
 ●貧困地区に増殖する「福祉アパート」とは?
 ●貧困ビジネスの功罪
 ●NPO法人の貧困ビジネスとは?
第6章 生活保護を必ず受給する方法
 ●生活保護を受けるにはどうすればいいか?
 ●とにかく早く決断する
 ●闇金に手を出す前に
 ●車は処分し、預貯金は半月分以下の生活費程度にとどめる
 ●住居はとにかく確保しておく
 ●「福祉事務所」って何?
 ●生活保護受給者にとっての閻魔大王”ケースワーカー”とは
 ●福祉事務所の窓口へ行く
 ●福祉事務所に騙されるな!
 ●窓口では弱気ではダメ
 ●申請用紙をくれないなら自分で作ればOK
 ●市長(首長)あてに内容証明郵便を出す
 ●しかるべき人(団体)と一緒に行けば、一発で受理される
 ●もっとも確実なのは、弁護士に相談すること
 ●弁護士費用はほとんど無料
 ●ホームレスやネットカフェ難民の申請
 ●借金がある場合は?
第7章 日本の生活保護費はアメリカの1割
 ●日本の生活保護制度は遅れている
 ●日本の生活保護費はアメリカの10分の1
 ●日本の社会保障は発展途上国並み
 ●低所得者に補助金、食事券が出る欧米諸国
 ●日本にもフードスタンプがあれば、餓死事件は防げた
 ●欧米と日本では、社会保障の意味合いが違う
 ●貧困者向けの住宅も圧倒的に少ない
 ●日本の生活保護制度は勤労意欲を失う
 ●日本の失業保険は役に立たない
 ●年金の不備が生活保護受給者の激増を招く
 ●失業保険、年金、生活保護がバラバラで非効率
 ●「生活保護費が財政を圧迫している」というウソ
 ●日本は社会保障のことを真剣に考えたことがない
 ●先進国として恥ずかしくない社会保障制度を
第8章 生活保護予備軍1700万人の恐怖
 ●日本の生活保護は爆弾を抱えている
 ●非正規雇用が増えた理由
 ●先進国で最悪の非正規雇用割合
 ●最低賃金も先進国で最悪
 ●この10年間、日本ではほとんど最低賃金が上がっていない
 ●人件費削減の一方で、企業は300兆円もため込んでいる
 ●自殺者の激増と生活保護の関係
 ●最低保障年金など何の役にも立たない
 ●普通に働けば普通の生活ができる国へ
あとがき


面白かった本まとめ(2012年下半期)

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焼肉ジャンボ(東京 本郷)での食事はとてもオススメ!

2013年01月23日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

 東京メトロ本郷三丁目駅から徒歩約5分のところにある「焼肉ジャンボ」で焼肉を堪能しました!

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↑焼肉ジャンボの店構え

 この焼肉ジャンボは食べログでベスト50に入り、以前このブログで紹介したZAGAT2013の焼肉部門でも2位に入るほどの人気店です。
以前から一度行ってみたいと思っていたお店です。
本店は篠崎にありますが、比較的近場の本郷三丁目店にしました。
 1ヶ月以上前に予約しましたが、開店時間近い17:30からしか空いていなかったのにはビックリしましたね。
相当人気なようです。

 当日は、平日17:30の予約に対し17:00に到着してしまったのですが、難なく入れたのは良かったです。
 すぐに席に案内してくれます。
バッグやコートは長イスの下に置けるので、臭いが移らずに安心です。
 熱いおしぼりを頂き、まず飲み物を注文します。

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↑ドリンクメニュー

 あまりアルコールは飲めないので、二人で日本酒(小)530円の熱燗を注文し、お猪口を2つもらいました。


 そしてお店の若く感じの良い優しそうなお兄さんが食べ物メニューについて、分かりやすく説明してくれます。
特にオススメメニューや食べる順番をも説明してくれます。
 また裏メニューがあるとメニューに書かれているので、裏メニューも持ってきてもらいます。

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↑焼肉メニュー

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↑野菜・漬物・逸品料理メニュー

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↑飯物・汁物メニュー

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↑裏メニュー

 最初に塩タレのハツ塩(900円)や上タン塩(1950円)で楽しんだ方が良いというので、ハツ塩(900円)を注文します。
 お店の方もハツ塩はとてもオススメとのことでした。確かに食べログでもそのように書かれていましたね。
 そのあと裏メニューの野原(のはら)焼き(時価(この日は1枚1900円))を注文した方が良いとのことなのでそれを選びます。
 野原焼きは、とき卵と一緒にすき焼きのように味わえるもので、このお店のNo1のオススメとのことです。
食べログでも賞賛のコメントをたくさん見ましたね。
 また、裏メニューの「らんぼそ(2100円)」がお尻の辺りの上ロースで、そのまま野原焼きに使用した「とき卵」を使っても美味しい
とのことなのでそれを注文します。
 それからホルモンセット(2500円)を頼みますが、3~4人前でかなり量が多いので止めた方が良いとのこと。
素直に従い、ホルモンセットは止めることにします^_^;)
良心的なお店ですね。

 とりあえずナムル盛合わせ(600円)、キムチ盛合わせ(1100円)、ライス(320円)、玉子スープ(550円)を注文して、食べた後に、肉の追加を考えることにしました。
 実は辛いテグタンスープ(850円)も注文しようとしましたが、玉子スープが二人で十分な量とのことなので、これも止めます。
玉子スープは取り分けて飲め、テグタンスープのように辛いスープを楽しみたい場合は、コチジャンを入れれば良いとのことでした。
なるほど名案です^_^)

さっそくナムル盛合わせ(600円)とキムチ盛合わせ(1100円)が運ばれます。

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↑ナムル盛合わせ(600円)とキムチ盛合わせ(1100円)

 ナムルは油分がほどよく上品な味で、さすが美味しい!
またキムチも劇辛ではなく程良い辛さで新鮮さを感じ美味しい!
ついついご飯が進みます^_^)

 そして玉子スープが運ばれますが、確かに量が多い!
しかも野菜など具が多く、玉子もたっぷりで嬉しいですね。
もちろんアツアツで美味しいです!

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↑玉子スープ

 そしてハツ塩が登場です!

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↑ハツ塩

 赤みがかっていて、新鮮で美味しそう!
店員さんが、鉄板の熱さを確認してくれ、2~3分後に焼き始めてくれとのこと。
またハツ塩を焼く時間は、表と裏それぞれ確か20秒とのことで、まず店員さんが手本を見せてくれます。
これは嬉しいですね!
そしてその後はその時間を忠実に守ります。
ちょっとレア気味ですが、確かにハツ塩が柔らかくて美味しい!!
塩タレにも付けて食べますが、こんなに美味しいハツ塩は初めてですね!

 そして、本日のメインイベント「野原焼き」が運ばれます!

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↑野原焼きの肉

 野原焼きの肉質はサーロインで、ポン酢とカツオ等で肉に味付けされているとのこと。
 かなり薄いですが結構大きいです。
 霜降りが美しい~!!

 野原焼きは店員さんが焼くとのことで、その焼きさばきを見ます。
鉄板全体を使って軽めに焼きます。
その間に卵をといてくれとのことなので、器で卵をときます。
そして、肉を丸めて、とき卵の上に置いてくれます。

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↑野原焼き

 さっそく口に運びますが、すき焼きのように甘く味付けされたとても柔らかい肉が卵とともに口の中に広がり、思わず笑みがこぼれてしまいます!
美味~い!!!!
これは感動でっせ!!
こんなに美味しい肉は初めてですね!
相方の顔にも大きな笑みが広がります。
その顔を見て笑ってしまいます。
この野原焼きは、とてもとてもオススメですね!

それから上ロースの「らんぼす」を焼きますが、これは表・裏それぞれ4秒で焼いてくれとのことです。
これも先ほどのとき卵と一緒に食べますが美味しい!
ご飯が進みます。
こりゃ溜まりませんね。
タレに付けても美味しいです!

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↑らんぼす

思わずご飯をお代わりしてしまいました。
そして余った「とき卵」をごはんにかけて美味しく食べていると、慌てて店員さんが特別な「ひたし醤油」を持ってきてくれました。
確かにこの醤油は卵かけご飯に絶妙に合い美味しいです!!
野原焼きの甘い味付けも残っていて美味しく感動です!

それから、店員さんからはヒレステーキを勧められますが、ホルモン系とカルビ系を食べてみたいので、ホルモン(900円)とザブトン(2800円)を注文します。
ザブトンは肩の辺りのカルビの最上級とのことでした。
なお、このお店の一人前のお肉は約100gとのことでしたね。

 ホルモンが運ばれ、ホルモンはよく焼いて下さいとのことなのでよく焼きます。

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↑ホルモン

しかしながらこのホルモンはとても新鮮なんですね!
ホルモンなのに柔らかく、口の中で脂身がとろけます!
このホルモンにも感動ですね!
ジュエルな美しさと美味しさです!

そして、最後にザブトンが運ばれます。
霜降りが美しい!
さすが最上級のカルビです!

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↑ザブトン

お店の方からは、このザブトンは表・裏それぞれ10秒ずつ焼いてくれとのことでした。

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↑ザブトンを焼く

確かにザブトンは美味しい!
しかし少し食べ過ぎたようで、かなりお腹いっぱいでした。
最後の一品は頼みすぎたようです・・・^_^;)


それから、この「焼肉ジャンボ」では鉄板をひんぱんに交換してくれたのは嬉しかったですね。
そのお陰で、どの肉も美味しく頂けました。
また店員さんが多く、目が行き届いていて、すぐに注文や焼きをしてくれたのは嬉しかったです。
またトイレはきれいで、店員さんの手が空くとこまめに店内の拭き掃除等をしていて清潔に保っていたのは嬉しかったですね。

「焼肉ジャンボ」は焼肉が美味しく、また店員さんの対応もよく、とてもオススメです!!

焼肉ジャンボ 本郷店
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関連ランキング:焼肉 | 本郷三丁目駅湯島駅水道橋駅



美味しかったものまとめ(2012年下半期)

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鉄道博物館(さいたま市)はとてもオススメ!

2013年01月21日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

 以前このブログで紹介した鉄道博物館へ再び行ってきましたので、今回は以前にはなかった新しい施設等を中心に紹介したいと思います。

 鉄道博物館の場所は、さいたま市のJR大宮駅からニューシャトルで1駅目の「鉄道博物館前駅」すぐそばで直結となります。

 開館は午前10時ですが、10時にはかなりの行列となりミニ運転列車等の予約が困難になるので、今回は午前9時に到着するように行きました。
 開館の1時間前でしたが、すでに4人待っていましたね^_^;)
しかし、6人の列なので、最前列で並ぶことができました。
9時半で30人ほど並んでいましたね。
したがって開館の30分前に到着すれば十分かと思います。

 また、以前は駅から回り込んでかなり歩いて並ばなければいけませんでしたが、駅直結で直接並べるようになったのは楽だと思いましたね。

 9時となり、入館券を買いますが、SUICAで購入し、そのままSUICAで入場できるのは楽ですね。
 入館するには駅と同じような改札を通ります。
 しかしながら、1枚のSUICAでは一人分しか入場できないので、息子が入館するには息子のSUICAも用意しなければなりませんでした。
従って、少し時間をロスしてしまい、ミニ運転列車の並びは30番目ほどに後退してしまいました・・・^_^;)
みんな速いよ・・・。

 しかしながら、以前の機械を使っての遅~い整理券の発券ではなく、手渡しでの発券なので、すぐに券をもらえたのは良かったですね。
以前の機械を使っての発券には30分以上かかっていました・・・。

 それから続いて色々と予約します。
今回は以下の予約をし、楽しめました。
入館してすぐにいろいろと予約をすることをオススメしますね!

 11:00~自動券売機体験(無料・予約は1Fラーニングゾーン)
 11:00~11:30ミニ運転列車(200円・整理券は入館して右奥)
 13:30~みどりの窓口体験(無料・予約は1Fラーニングゾーン)
 14:00~運転士体験(初級)・息子(500円・予約は2F)
 15:30~運転士体験(中級)・自分(500円・予約は2F)

そのほか以下の予約ができます。
 ・D51蒸気機関車のシミュレーション(500円・予約は1F)
 ・103系ドア閉め(無料・予約は1Fラーニングゾーン・小学5年生以上)
 ・運転士体験(上級)(500円・予約は2F)

なお、入館してすぐにシミュレータホールに行くことをオススメします。ここでは、新幹線や京浜東北線、高崎線、山手線の運転体験ができます。いつも長い行列ができて待ち時間が長いので、待ち時間なく並ぶには入館直後に訪れるのがオススメです。

 それでは新しい施設などを紹介しますね。
企画展として「鉄道開業ものがたり」(2012年10月6日~2013年1月14日)が開催されていましたね。
 幕末から明治初期の鉄道の開業から発展を遂げた明治末までについて分かりやすくまとめたものです。
撮影禁止だったので紹介できないのは残念ですが、歴史の勉強にもなり良かったですね。
 たった140年でこんなに世の中が変わるものかと感慨深いです。

1img_5882
↑鉄道開業ものがたり

 それから、その企画展の前には、この鉄道博物館が、「英国国立鉄道博物館」と姉妹館提携を2012年12月19日に締結したことが発表されていましたね。

2img_5871
↑姉妹館提携

 ぜひ英国のヨークにある「英国国立鉄道博物館」にも行ってみたいと思いました。

3img_5875
↑ヨークの場所等

4img_5874
↑ヨークの観光スポット

5img_5879
↑英国国立鉄道博物館の案内

それから、ミニ運転列車の奥にある建物に「てっぱく図書館」ができていたのにはビックリしましたね!

6img_5895
↑てっぱく図書館

 「てっぱく図書館」では、小学生までの子供を対象とした鉄道に関する絵本や本を読むことができる施設です。
とにかく、蔵書がたくさんあるのは嬉しいですね。
 また、席が鉄道の座席になっているのには笑ってしまいました^_^)
いい企画だと思います。

7img_5896
↑鉄道座席

 それから、靴をぬいで親子で絵本などをくつろいで楽しめるようになっているのは、とても良いと思いました。
小さい子どもをもつ親にとっては嬉しいですね。

8img_5897
↑くつをぬいでくつろげる「てっぱく図書館」

特に気になった本は、「日本全国鉄道めいろ」シリーズの「②名物めぐり編」で全国の美味しいものも分かるのは良いと思いました。

9img_5898
↑「日本全国鉄道めいろ」シリーズの本

 そのほか、ミニシャトルでは女性の運転士が運転する先頭車両に乗れたのは良かったですね。
 車内へのアナウンスを間近で聞いたのですが、さすが上手い上手い!

10img_5901
↑ミニシャトル

11img_5907
↑ミニシャトルの先頭車両


また、3Fのビューデッキでは新幹線を見ながら弁当などの食事をすることができるのですが、今回は富士山がきれいに見えました!
こんなに裾野まで富士山が見えるんですね。
感動です!

12img_5908
↑3Fビューデッキからの富士山

それから、1Fヒストリーゾーンの奥にある「てっぱく広場」では、新幹線リンクやE5系のすべり台、京浜東北線のジャングルジム等が新たにできていましたね。
小さい子どもには、うれしい広場です。

13img_5968
↑てっぱくひろば

 そのほか、1Fヒストリーゾーンでは色んな模型を操作したり、2F・3Fのラーニングゾーンで鉄道システムの原理・しくみを学べ、2Fで鉄道模型ジオラマを見て、前述の1Fでの自動券売機・みどりの窓口業務の体験、2Fでのシミュレータによる運転士体験(初級・中級)などを楽しめました。

 鉄道博物館は、子どもとても楽しめ、とてもオススメです!



お勧めなお話(2012年下半期)
自動車保険を安く!

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「2022-これから10年、活躍できる人の条件(神田昌典)」という本はとてもオススメ!

2013年01月18日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「2022-これから10年、活躍できる人の条件(神田昌典)」の購入はコチラ

 この「2022-これから10年、活躍できる人の条件」という本は、これから10年後の2022年をよりよくするために、これから起こることを予想し、どう考え、どう行動した方が良いかを前向きにまとめたものです。

 具体的には以下について書かれていて、どれも興味深く納得できる内容で、とても考えさせられましたね。

・歴史は70年周期で「志・能・公・商」でバトンタッチする
・2045年までは日本では地震が多い?
・「祭り」により防災などを解決(平成ええじゃないかプロジェクト)
・景気は46歳~50歳の人口によって決まる
・日本は2020年まではまだいいが、その後は下り坂
・中国の勢いは2020~2025年頃まで
・韓国の勢いは2025年頃まで
・東南アジア諸国が勢いづくのは2030年頃から
・インドは2050~2060年には世界最大のGDP国に
・日本は高齢者向けの市場で先行なので、それを今後の中国市場に活かすべき
・今後は会社ではなくドラッカーが述べたようにNPOが社会の中核へ
・個人は、インフォメーションではなく、内の認識を外に形創るエクス・フォメーションが必要(TwitterやYouTube、講演、出版、TED等)
・読書会が重要(昔も松下村塾などあった)
・独立起業から共立起業へ
・人生7年節目説

 特に、日本の中では人口が多い団塊の世代の動向が今までの日本の景気を作っていたのではと自分でも考えていたので、景気は46歳~50歳の人口によって決まるというのは納得の内容でしたね。

 また、著者は癌を乗り越えるという苦労も重ね、また自分の失敗談も書かれていて興味深い内容でした。

「2022-これから10年、活躍できる人の条件」は、未来をよりよくするヒントがたくさん書かれていて、とてもオススメな本です!

 以下はこの本のポイントなどです。

・未来に対して心の準備をしておくためにも、いま私が想定していることを挙げてみると・・・
 ・2012年には「効率」「情報」の時代が終焉し、「共感」「つながり」の時代へ本格シフト
 ・共感の時代のプラットフォームが、フェイスブック。そのアプリの発展により、個人ビジネスがより身近に。ビジネスパーソンが当たり前のゆに副業を開始。
 ・2013年に中国、アメリカが激震。金融危機が発端か?
 ・2015年までに、明治維新、太平洋戦争終戦に匹敵する変革が起こる。その規模は、国の体制が変わるほどであり、革命と呼んだほうが適切。価値観がひっくり返り、ビジネスよりも、宗教が価値を持つ時代がはじまる。
 ・2016年に国家財政破綻。預金、年金も二束三文になると覚悟しなければならない。
 ・2016年以降、憲法改正もありうるほどの、社会変化。電力と同様に、教育も自由化の検討へ。今後は中央集権から、地域コミュニティを基盤とする社会体制へ。
 ・2020年頃までには、北朝鮮の体制崩壊をきっかけに、儒教を伝統とする国家(日本、韓国、北朝鮮、台湾、中国)が儒教経済圏を形成しはじめる。
 ・2022年頃から、ようやあう次世代産業(エネルギー・医療・バイオ・環境・ロボット等)が雇用の受け皿となりはじめる。
 ・2024年には、会社がなくなる!?
 さらに、その先を予想すると・・・
 ・2033年までに、NPOをはじめとした社会事業が、雇用の中心的な受け皿に。国のかたちが変わる。国境に影響されない、新しい世界政府のかたちが見えはじめる。
 ・2050年までに、診断技術が格段に進歩し、病気が激変する。
 ・2067年までに、食糧革命が起こり、貧困がなくなる、等々。

・私が2011年の流れを事前に把握し、また未来を大胆にも予想してしまうのは、どうしてなのか?種明かしをしよう。時代の流れを読むために、私はいくつもの方法を使っているのだが、根幹にあるのが、70年周期説。このサイクルで歴史を遡っていくと、「歴史は繰り返す」と言われることが、非常によくわかる。まず平成時代のバブル景気と、大正時代の大戦景気は、その期間も大きさも、瓜二つといっていいほど似ている。平成時代のバブル景気は、1985年のプラザ合意がきっかけとされている。アメリカのドル危機を回避することを目的としたプラザ合意によって、円高不況に陥ることを恐れた政府は低金利政策を採用。これが不動産や株式への投機を加熱させることになり、バブル景気がはじまったのである。しかしバブル景気はその名前のとおり、5年後の1990年には泡のように弾けて消えてしまった。そのバブル景気がはじまった1985年から70年ほど時計の針を戻してみると、1915年-ちょうど第一次世界大戦の真っ最中でヨーロッパ全土が戦地となっていた時期だ。日本には、イギリスやロシアといった国々から次々と軍需品の注文が舞い込み、未曾有の好景気を迎えることになった。しかし、この大戦景気も5年後の1920年、第一次世界大戦の集結後に一変。株価が大暴落し、銀行や企業が相次いで倒産する戦後恐慌が起こったのである。

・このように周期説で日本の歴史を遡っていくと、明治維新と太平洋戦争の敗戦といった社会体制の大変革も、70年おきに起きていることに気づく。日本が太平洋戦争に敗れて、占領軍のもとで新しい社会体制がスタートしたのは1945年だが、そこから70年ほど時計の針を戻すと1875年。明治政府による新しい社会体制が本格的にはじまったのは、明治維新における最後の動乱といわれる西南戦争直後からである。西南戦争は1877年だから、ズレは2年間あるもののほぼ70年サイクルで歴史が巡っている。

・明治維新集結が1877年、太平洋戦争集結が1945年、すると次なる変化は2015年。つまり・・・、私たちが新たな歴史サイクルのはじまりを目撃する日は、すぐ目の前まで迫ってきている。2015年の大変革に向けては、誰もが準備しておかなければならない。こういうとき、起こることは決まっている。大富豪が大貧民になるというトランプゲームのごとく、社会がリシャッフルされるのである。70年前であれば、東京裁判、公職追放、財閥解体で、ときの権力者が突如として、悪者に変わった。140年前であれば、英雄・西郷隆盛をはじめとした薩軍、5千余人が討たれた。つまり時代が変わるときには、突如として、
 ・英雄が、戦犯になる。
 ・出世街道にいた人たちが、職を失う。
 ・輝いていた職業が、軽蔑されるようになる。
 これらの事態は、「これから10年、活躍する人の条件」という本書のテーマを真摯に向かえば、到底、無視できない。なぜなら、現在の価値観で評価されようと頑張れば頑張るほど、2015年になったとたんに、あなたの評価は地に落ちるからだ。さらに、これはあなただけの問題に留まらない。あなたに子どもがいるなら、その子の将来もかかっている。

・今回の東日本大震災の地震で、日本列島が東南東方向に動きました。つまり日本列島が傾いているのであり、それを補正するために、さらなる地震が起こるわけです。なかでも首都圏については、立川断層帯の地震発生危険度が増しました。立川断層は、東京都庁の下を通っています。列島全体が地震活性期に入っているので、いつ、どこで大規模な震災が起こっても不思議ではありません。「地震活動期に入っているとすれば、いつごろまで注意すればいいんですか?」再び優しい目で、先生は答えられた。「・・・少なくとも半世紀です。この活動期は、いまから振り返ると、阪神・淡路大震災からはじまったと考えられます。それが16年前ですから、あと最低34年は、見ていただかないと・・・」

・歴史サイクルから未来を予測すると・・・
1941太平洋戦争         2011東日本大震災
1942ミッドゥエー海戦 戦局転換 2012国家財政がさらに深刻化
1943学徒出陣          2013国際金融市場の破綻
1944学童の疎開促進       2014地方への移住急増
1945原爆・終戦・財閥解体    2015東京直下型大震災・大企業の相次ぐ破綻
1946金融緊急措置令(新円切替) 2016インフレ・預金封鎖・新しい政治体制
1950朝鮮特需ブーム       2020ようやく新産業の芽が出始める

・次世代では、地域コミュニティは、スマートグリッドやインターネットをインフラにした情報・電力供給ネットワークでつなげられる。エネルギーも食糧も、ムダを最小限にしながら共有できる仕組みが整う。自宅にいながら健康に関するデータが蓄積され、医療は治療よりも予防が中心になってくる。地震をはじめとした災害の予測精度が飛躍的に高まる。かつて想像の中にしか存在しなかった、優しい社会が現実となるだろう。その理想の社会に向かっては、国が動くのを待つことなく、住民ニーズに直接触れている、30代を中心としたビジネスリーダーたちがビジョンを描き、プロトタイプを創り上げるはずだ。こうした次世代日本の担い手たちは、グーグルやフェイスブック創業者のように、突如、現れてくる。全世界が高齢化に向かう、これからの時代-世界に先駆け、日本が未来をカッチにしはじめれば、日本は世界の規範になる。

・デント氏の予測法を極めて単純化して言えば、景気は46歳~50歳の人口の増減によって決まるというものだ。この年代は、人生で最もお金を使う年代であり、節約したくても、出費を抑えられない。黙っていても、子どもは大きくなり、住居費・教育費をはじめとしたさまざまな費用がかかる。そこで、このような年代に属する人口が、これから多くなる場合、景気は良くなり、少なくなる場合、景気は悪くなるのである。約50年間人口グラフをずらして、株価と照らし合わせてみると、怖いほど一致する。バブル経済崩壊は、まさに日本人の中で最も人口が多い団塊世代の消費がピークを越えたとたんに起こったことがわかる。当時も日々、景気予測はされていた。しかしその日々の情報に目が奪われて、肝心の、何が好況を創っているのかについては、ほとんど理解していなかった。あああ、これを知っていたら、日本人は浮かれるどころではなく、もっと賢くお金を使っていただろうに。

・人口ピラミッドを見ると、30代半ばから40歳くらいにかけて、つまり1971年から1979年生まれの人が、大きな山を作っている。彼らは団塊ジュニアと呼ばれていて、ピーク時には年間200万人超が生まれた。一生のうち、最も消費する年代が、40代後半。とすると、これから10年、彼らが消費を牽引しえいく。ということは、日本は景気が悪いように見えて、本来は、これから10年は底固いはずなのだ。2020年以降、若手人口は減るばかあいなので、相当、日本経済は悪化すると見られている。

・一方、中国の人口ピラミッドを見ると、現在、35~44歳の年代に大きな山がある。「大躍進運動」後に生まれた、第二次ベビーブーマー世代だ。なんと約3億人いる彼らがこれからどんどん消費を加速させていくから、2020~2025年あたりまで中国経済は大きく成長するのは明らか。ここ数年の不動産や株価の高騰を見て、「中国経済はバブルだ」と言う人もい。私も2012~13年あたりに相当な調整はあると思っている。しかし谷間があっても、列車は止まらない。その一番の理由は、いま中国でバブルを創り出している第二次ベビーブーマー世代が、まだまだ若いからだ。日本のバブル崩壊は、団塊世代の800万人が、50歳を越したところで起こった。しかし、中国のベビーブーマー世代の3億人は、これから人生で最も消費をしなければならない年齢に入る。

・ただ・・・、中国も永遠じゃない。中国の高度成長は、あと十数年しかもたない。なぜかといえば、2020~2025年には、第二次ベビーブーマー世代が50歳を超える。そこで経済はピークアウト。その後は、一人っ子政策の結果、若い人が少ないから、高齢化社会が急速に進む。国全体が豊かになる前に、ガソリン切れを起こしてしまうのだ。2025年には、50歳以上の中国人は3億人を超えている。これはとても大変な事態。まず貧富の格差が固定されてしまう。

・以上ざっと人口ピラミッドから読みとれる、未来への旅にお連れした。いままでお話しした、各国の趨勢をまとめると、次のとおりだ。
 ・日本は2020年まではまだいいが、その後は一気に下り坂。
 ・中国の勢いは、2020~2025年頃まで続く。
 ・韓国の勢いは、これからますます加速する。2025年頃まで続く。
 ・東南アジア諸国が勢いづくのは、2030年頃から。
 ・インドは2050~2060年には、世界最大のGDP国に。

・年齢がいけばいくほど、消費が伸びる市場を挙げれば、健康、医療、介護、旅行、そしてスポーツ施設の利用、さらには、なんと宗教がある。ま、宗教は別として、とくに健康医療産業にとっては、とにかく日本は急成長市場であり、今後、国際的に大きな影響力を持つ産業を創れる素地は極めて大きい。おそらく黙っていても、技術、サービス分野では、世界レベルの技術、サービスを生み出せるだろう。これに、さらにボーナスが加わる。中国は2025年には、約3億人が高齢者になる。そのときには、日本は高齢者向けの市場で、圧倒的に素晴らしい商品・サービスを提供しているだろう。するとどうなる?そうなんだ。日本に、中国の富裕層が殺到してくるに違いない。結果、日本は、アジアにおいて常に先頭を走る、クリエイティブかつ、慈悲に溢れた国となる。

・日本に引きこもるのを止めて、アジア人であるというセルフイメージを持ってみたらどうだろう。そして改めて地図を見てみると、なんと私たちよりも恵まれた地域にいる人類はいない!世界経済の成長エンジンとなる、アジアに生まれてきた!これは、どれだけすごいことなのか?かつて歴史上で、アジアが世界文明の中心となる位置づけだったのは、いつのことだろう?モンゴル帝国は世界の覇権を握ったが、15世紀の大航海時代以降、世界史はヨーロッパを中心に動いていた。それ以来、6世紀ぶりに全世界のリーダー的ポジションを占めることになるわけだ。しかも日本は、アジアの中で最も西欧文化を取り込んだ国であり、橋渡しができる極めて重要な位置にいる。すると日本人は、ほんの少し視野を広くすれば、歴史上はじめて、世界のあり方自体に非常に大きな影響力を及ぼせる、貴重な数十年間を生きていることになる。

・ピーター・ドラッカーは2002年に出版した「ネクスト・ソサエティ」で、NPOが社会の中核的組織になっていくと、予言していた。当時、この一文を読んだとき、私は、さすがにドラッカーといえども、この予言は、日本には当てはまらないのではないか、と思っていた。なぜなら当時、日本は欧米と異なり、寄付や慈善活動をする習慣がないので、社会貢献活動は定着が難しいと言われていたからだ。それから10年が経ち、「ネクスト・ソサエティ」を読み返したとき、ドラッカーの予想はほとんど、現在の日本に当てはまっている。文章だけを読んだなら、「これは先週、書かれたんでしょう?」と勘違いするほど的確に、日本の未来を言い当てている。そして、NPOへの洞察についても-やはドラッカーは正しかったと言わざるをえない。当時、「まさか日本で、そこまでは・・・」と大げさに思われたドラッカーの見解も、いよいよ現実的なシナリオになってきたのだ。いままでビジネスにおいては、社会性と収益性は矛盾すると思われてきた。つまり「社会に良いことをやっても、なかなか儲からない」がビジネスの常識だったのだ。しかし、このところ急速に、「社会に良いことをしなければ、儲からない」に変わってきた。

・経験が積めるとなれば、NPOは、将来のビジネスリーダーを育てる場所として最適だ。NPOは小資本で、何から何までやらなければならないために事業全体像をつかみやすい。社会的問題は国際的に共通する課題も多いため、グローバルに広がりやすく、国際感覚を身につけることができる。幹部候補生は、NPOでのマネジメント経験を要望されてくるようになるだろう。企業は、非営利活動を通して、新規事業のための社会ニーズを把握したり、また幹部候補生を養成できることに気づきだすと、自らNPOを創設したり、有望なNPOに対する支援を惜しまないようになってくるだろう。NPO側のビジネスに対する対応も変わる。以前であれば、ビジネスリーダーとしての成功の花道は、世界的に著名な経営コンサルティング会社であるマッキンゼーで実績を積んだり、誰もが知る大企業で、若くして経営幹部に抜擢されたりすることであった。しかし現在は、そうした成功の王道を進んできた人たちが、高収入には目もくれず、社会起業をしている。途上国で学校建設、図書館建設等のプログラムを実施するNGO団体、ルーム・トゥ・リードを立ち上げたジョン・ウッド氏はマイクロソフト出身。そして途上国と先進国が食を分かち合うことで、不均衡をなくしていくというコンセプトの、テーブル・フォー・ツーを立ち上げた、小暮真久氏はマッキンゼー出身である。今後、彼らが刺激となって、有能なビジネスパーソンが、NPOにジョインするケースが増えてくれば、事業として安定成長するNPOも増えてくる。その結果、定年退職者が能力を発揮し続けるうえでの、理想的な受け皿ともなるだろう。

・小さなNPOがいくら生まれても、とても国を支えられない。そう誰もが思う。しかし、繰り返すが、これから先、NPOはビジネススキルの非常に高い人たちによって創られはじめる。そういう人たちが現場に入り、ドブ板をひっくり返すような仕事をした場合、これは大きな社会ニーズを掘り当てる。その結果、新しい産業を創るきっかけを提供することは十分にありうる。たとえば、被災地でのボランティア活動に入り込めば、汚染除去、土壌改善、癌の早期発見、予防治療、自然エネルギー開発、過疎地域への移住促進、雇用促進など、そこにはいますぐにでも解決策を提供しなければならない、差し迫った問題をいくつも見つけるだろう。そうして把握できた現場ニーズを、企業が持っている技術シーズと組み合わせていくことにより、一大産業が生まれていく可能性は十分にある。

・2024年に向けて「会社」という組織がどのような変容を遂げるのか、について考えていくと、それは「会社」という存在が消えてなくなるというよりも、「器」にとらわれない社会がはじまると言ってもいい。企業であろうと、NPOだろうと、行政機関だろうと、もしくはまったく別の、新しい「器」が創られてもいい。要は、緊急性が高まる社会問題に対して、「器」に使われるのではなく、「器」を使いこなす社会ができあがるということなのである。同じ未来を見ている者同士が、国境を超え、「器」にとらわれず、柔軟につながり合うネットワークを形成していく。その働き方は、定住することがないという観点から、多分に遊牧民的であろう。このような働き方が求められるように、世界はなっていく。

・あなたが、現在においても、未来においても、活躍するための、鍵となる言葉。それは、エクス・フォメーションだ。イン・フォメーションとは、その言葉どおり、内に形創る。外からの情報を受け入れて、自分の中に認識を形創ることだ。それに対してエクス・フォメーションとは、外に形創る。自分の内にある認識を、外へ形創っていく。イン・フォメーションは、世の中から求められている自分を創る。それに対してエクス・フォメーションとは、自分が求めている世の中を創っていく。

・自主的な勉強会が多数生まれるという現象は、今回がはじめてではない。歴史の転換点では、繰り返し、同じことが起こっている。江戸時代末期-良く知られている松下村塾や適塾のほかにも、名前を挙げられるだけでも70を超える私塾が全国で開催されていた。その私塾で何が行われていたかといえば、まさに読書会だ。それも単なる読書会ではない。松陰曰く「顧ふに人読まず、即し読むとも行わず(考えるに人は書を読まない。もし読んでも得た知識を行動に表すことをしない)」知識だけではなく、行動を重視していたのである。こうした読書会に参加するものたちは、自己変容ができる精神の持ち主であり、組織内では少数派かもしれない。しかし少数派だからこそ、組織を超えて連携したときに、社会自体を変革する力を持つことになる。ただ彼らは、自分たちに、その力が宿されていることに気づいてはいない。勉強会に集まった彼らが、イン・フォメーションで武装し、エクス・フォメーションで自らの使命に気づいたとき、サナギとなって動けなくなった組織から、美しい何かが生まれるのである。

・起業を志すものにとっては、これまでにない恵まれた環境が続いている。とにかく起業への壁が低くなっている。とにかく起業への壁が低くなっている。仕事はウェブでのやりとりで済んでしまうために、固定的な事務所はいらない。フリーエージェント同士が、プロジェクトごとにチームを組むほうがスピーディに進むから、社員を雇用する必然性はない。集客のために広告するにしても、いままでであれば予算30万円は必要だった。ところが、いまやグーグルにしてもフェイスブックにしても、数千円から広告できる。人類史上はじまって以来、もっとも起業しやすい環境に私たちはいる。再就職の面接に向けて、多大な努力をするぐであれば、自分の事業をスタートするほうがよほど簡単になっているのではないかと思えるほどだ。

・繰り返し繰り返し、ビジネスモデルを創るうちに、何がうまくいって、何がうまくいかないのか。どんなビジネスが自分に合って、どんなビジネスが自分には合わないのか、感覚が鋭くなっていく。そして、これは自分の仕事だと思えるプロジェクトが現れたときには、それだとわかる。もう疑問なしに、わかってしまう。なぜなら、その瞬間に、リスクという言葉が脳裏から消えるからである。本当に熱中できる仕事に、リスクはない。ここは覚えておいていただきたいので、もう一度、大きな声で言う。本当に熱中できる仕事に、リスクはない。そして、それが-ライフワークに出会えた瞬間なのである。

・40代のビジネスパーソンの多くは、新しい時代の産業が目に見えるかたちで立ち上がりはじめる2020年~2025年には、すでに50代後半に差し掛かっていることだろう。30代とは違って、新しい時代のヒーローとなる世代ではないために、自分の役割は小さいと感じるかもしれない。しかしながら、次世代産業の立ち上げまでを視野に仕事ができるのは、いままで組織の中で、さまざまな経験を積んだ40代だからこその、特権だ。次世代ヒーローたちに、戦後から続いてきた日本人の魂、そして高度成長期を築いた戦士の生きざまを橋渡しできるのは、40代しかない。そのために40代は、過去に収穫された稲穂を奪い合うような浅ましい精神とは決別し、新しい大地を耕し、苗を植えていくという地道な作業を、これから共同で取り組んでいくことを決意しなければならない。

<目次>
はじめに
第1章 先が見えない世の中って言うけれど、それは天気予報があるのに知らないようなもんだ
 偶然と必然の間にあるもの-時代の空気の読み方
 出来事そのものではなく、出来事が起こる背景を読む
 歴史は70年周期で巡っている
 サイクル論を知らない親の子どもは、戦犯に!?
 中学生に教えたい「誰が歴史を創るのか?」
 ダイアログの結果が、日本文明の存続を決める
第2章 平成「ええじゃないか」が、なぜ必要か?
 終わりと考えるか、はじまりと考えるか
 年齢+34の意味
 歴史サイクルの終わりでは、問題噴出。でも僕たちのせいじゃない
 危機の時代の、乗り越え方-戦争か、祭りか
 なぜ140年前の時代転換では、犠牲が少なかったのか?
 「平成ええじゃないか」プロジェクト
 祭りは、「優しい情報インフラ」の構築を加速化させる
第3章 踊る中国 沈む日本
 年収10倍になた、意外な人物
 国の趨勢を決めるのは?
 これから20年間、日本と中国、そしてアジアの趨勢
 世界の成長エンジンとなる東アジア諸国の、共通点とは?
 生きる力を与えるために、あなたが子どもにできることは?
 人口減社会だからこそ、起こるイノベーション
 日本に引き篭もるか、アジア人として活躍するか?
第4章 2024年、会社はなくなる!?
 高校2年生 男子との対話
 iPhoneの未来を予測する
 晩年に宿る、ふたつの可能性
 後継機種が発売されるタイミングの予想法
 そして・・・、2024年に会社はなくなる!?
 会社の未来をはばむ、3つの壁
 ①会社では社員が育たない
 ②会社では、無から有を生み出す経験が積めない
 ③一部の仕事をしている社員が抜けると、会社には何も残らない
 組織が変容し、経済を担うまでのシナリオは?
 父から子への、3つのキャリア・アドバイス
第5章 イン・フォメーションから、エクス・フォメーションへ
 公認会計士事務所勤務 35歳 女子との対話
 自分を超える決意が、あなたのキャリアを安定させる
 「現実を見ろ」というアドバイスは、聞くな
 リーダーになるために必要なスキルを身につけるには?
 鍵は、エクス・フォメーション
 世界中がひとつの教室になる-TED
 TED出演を目指すことは、最高の学習になる
 全国規模の読書会-学び、教え合うコミュニティ
 知識創造時代における、成長の4段階
 行動する読書がもたらす、突破口
第6章 40代が、時代のはざまに架ける橋
 ソフトウェア開発会社勤務 45歳 企画部マネージャーとの対話
 独立起業から、共立起業へ
 時代のギャップがもたらす、40代のビジネスチャンス
 神田昌典、「敗軍の将、兵を語る」
 月収10万円の生活
 組織を動かす3つの歯車
 噛み合わなくなった歯車
 会社で苦しい人ほど、能力を発揮する
 40代のリスクを、チャンスに変える
 大地を耕し、苗を植える地道な作業
第7章 2022年-再びページを開くとき
 電機メーカー勤務 25歳 サラリーマン3年生との対話
 時代の「空白」に描く夢
 人生を7年の節目でとらえると・・・・・
 人間も脱皮することで、成長する
 2022年、未来の私たちへのギフト
2022に向けた行動をサポートするコミュニティガイド


面白かった本まとめ(2012年下半期)

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リストランテ文流(国立市)で食事を楽しみました!

2013年01月16日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

 JR国立駅南口から徒歩約5分のところにあるリストランテ文流というイタリアンのお店で食事を楽しみました!

 リストランテ文流は、1973年に高田馬場でオープン以来イタリア食文化の輪を広げ、この国立市にも1996年に店をオープンしたようです。

 この会社はそのほか、イタリア図書の専門店やイタリア語教室、イタリアのトスカーナ州にある料理学院への留学案内、通訳・翻訳業務、イタリア語辞典等の出版もしているようです。
 イタリアに関する事業を広めているようですね。

 お店は、JR国立駅南口から南へ大学通りをまっすぐ左側を歩き、回転寿司の角を左に曲がって少し歩いた左側にあり、少し広場になった中を通って奥の右側にあります。
 広場の先に店があるとは少々びっくりです。

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↑広場の先にお店が・・・

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↑リストランテ文流の店構え

 店に入ると、右側が大きなオープンスペースとなっていて、左側にカウンター席や4人のテーブル席が2つありました。
 2階にも席があるのかな?
店内はかなり掃除が行き届いていて、店内はほぼ満席です。
女性客が多いですね。

 コートを預けて席に座り、そのコートのプラスチック製引換券をもらいます^_^;)25番でした^_^;)
 そして、ほどなく少し大きな黒板が運ばれて来たのには驚きました^_^;)
以下の通りスペシャリテのメニューですね。

3img_5565
↑スペシャリテのメニュー

・(前菜)牛モモ肉のカルパッチョ ゴルゴンゾーラクリームソース1600円
・(パスタ)手打ちキタッラ アオリイカ・生トマト・ルッコラ和え1400円
・(パスタ)手打ちピーチパンチェッタ ポルチーニトマトソース150円
・(パスタ)ほうれん草入りタリアテッレ ズワイガニ クリームソース1600円
・(メイン)熊本産褐毛和牛サーロインのグリル2900円

もう一つの小さな黒板には、以下の本日の魚・肉料理が書かれています。

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↑本日の魚・肉料理メニュー

・鮮魚と香味野菜、グリーンオリーブのソテー
・豚肩ロース・チーズロースハムのせオーブン焼き

それからコースメニューとしてA1800円、B2800円、C3800円があり、それらコースで選ぶパスタが書かれています。

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↑コースメニュー

それぞれのコース内容としては以下となります。

コースA:本日の前菜盛合せor本日のサラダ、パスタ、エスプレッソ、自家製パン
コースB:本日の前菜盛合せor本日のサラダ、本日の魚or肉料理、エスプレッソ、自家製パン
コースC:前菜とサラダ盛り合わせ、パスタ(ハーフサイズ)、本日の魚or肉料理、エスプレッソ、自家製パン

そのほか単品メニュー等もありました。

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↑単品メニュー

どのコースにするか非常に悩みますが、パスタと魚料理を楽しみたかったのでCコースにしました。
スペシャリステのパスタを頼むこともできますが、その際は差額を支払ってくださいとのことでした。
つまりメニューの下にあるパスタは900円なので、黒板にあるパスタが1500円であれば、差額の600円を支払ってくださいとのことです。
 パスタはトマトソースの海の幸とキノコのスパゲティを選び、メインは本日の魚料理を選びました。

 なお、飲み物はフランス産の無添加赤ぶどうジュース400円があったのでそれを選びます。無添加は嬉しいですね^_^)
白ぶどうジュースもありました。

さっそく赤ぶどうジュースが運ばれますが、おぉぉさすが身体に滲み入り美味い!!
ワイングラスで運ばれてきたのは嬉しかったですね。

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↑赤ぶどうジュース

 そして、前菜サラダ盛り合わせと3種のパンが運ばれます。
お店の方がゆっくり前菜の内容を説明してくれます。

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↑前菜サラダ盛り合わせと3種のパン

パンが温かくほど良い柔らかさで、上質なお味で美味しい~!
この温かさが嬉しいです!
そしてテーブルの上にあるオリーブオイルとも合いますね~!
このパンの美味しさは前菜をより引き立てます。

 前菜は以下の4種類でした。
・オリーブオイルたっぷりのきのことレタス・きゅうり・水菜・ベーコンサラダ
・タルト
・ヒラマサ(魚)とキャベツの酢の物
・大豆とツナ

 特にしめ鯖のようなヒラマサの酢がとても効いていて美味しい!!
もちろん柔らかいタルトも美味しいし、オリーブオイルたっぷりのサラダも嬉しかったですね。
 これら前菜サラダ盛り合わせで、色んな味を楽しめたのは嬉しかったです。

それから海の幸とキノコのスパゲティが運ばれます。

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↑海の幸とキノコのスパゲティ

アサリが大きい!!
そしてたっぷりの貝柱やキノコが濃厚なトマトソースと麺にくるまれ美味い!
しかもアツアツでアルデンテの歯ごたえの麺も素晴らしい!!
濃厚トマトソースと麺が最高です!
このアツアツと濃厚さが嬉しいですね!
アツアツを提供する店は素晴らしいと思います。

それから「真鯛と香味野菜、グリーンオリーブのソテー」が運ばれます。

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↑真鯛と香味野菜、グリーンオリーブのソテー

 真鯛の身がたっぷりホカホカで、ニンジン・セロリ等と合い、特に塩の効いたグリーンオリーブが良い塩加減で、真鯛の美味しさを引き立てます!
これらのハーモニーが素晴らしいですね。
できたてなので、美味しさも倍増ですね。
大満足です!

 そして最後に、濃いエスプレッソを堪能しました。
ちなみに飲み物はコーヒーや紅茶を選ぶこともできます。

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↑エスプレッソ

 リストランテ文流は、きれいな店内でお店の方は優しく接してくれ、美味しい飲み物、温かいパンや色んな味を楽しめる前菜、アツアツのパスタ、ハーモニーを奏でる美味しい魚料理を堪能でき、とてもオススメです!

国立市のオススメ食事・レストランまとめ

文流 国立店
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美味しかったものまとめ(2012年下半期)

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日本科学未来館はとてもオススメ!

2013年01月14日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

 以前このブログでも紹介した日本科学未来館へ約1年振りに小学生の息子と行って来ました。

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↑日本科学未来館

 日本科学未来館は、科学に対して楽しく体験や学習ができる施設で、建物や施設は新しくとてもきれいですし、特に小中学生にはとてもオススメですね。

また、今回は外国人の方がたくさん来られていました。
 確認できただけでも、スウェーデンやオランダ、パキスタン、アメリカなどから来ていましたね。
 展示物には英語表記も多いので外国人の方にも人気が出ているのかもしれません。

 今回は新しい展示物が結構あったので、特にそれらを中心に紹介したいと思います。

 開館時刻は午前10時で、今回はかなり早めの9時頃に到着するように行きました。
いつもは10時頃到着なのですが、長い行列で入館するのに20分ほどかかってしまうためです。
 そのため9時頃到着で、前から10番目ほどでした!
結構前の並びで嬉しかったです。
しかし、今回は正月のためかそんなに入場者は多くなかったようで、9:30頃到着で30番目ぐらいに並べたでしょうか。
今回の入場者数だと9:30頃に到着すればOKですね。
 開館前に行くのをオススメするのは、人気の3D映像のジオ・コスモス(ドームシアターGAIA)等を観るのに事前に予約券が必要なためです。後から入館すると、予約券がなくなり観ることができません!(なお、あくまで予約券が必要なのは土日祝日だとは思います)

 今回は並びが前から10番目ほどだったので、余裕で以下の予約ができました。入館後にすぐ予約することをオススメします。
できれば、以下の順で上の階から予約すると良いと思います。

(1)6F ドームシアター・GAIAでの立体視プラネタリウム作品「バースデイ~宇宙とわたしをつなぐもの~」
(2)5F VRシアター 3D映像「4D2U~spacewalk~」
(3)3F インターネット物理モデル「ワークショップ「インターネットのしくみ」」

 そのほか実験工房での実験教室も予約できますが、小学4年生以上などの制限があります。
 予約するにあたっては、以下の予約不要の常設展示の実演時間等も参考にした方が良いと思います。
結構スケジューリングに頭を悩ませます^_^;)
 なお、配布される「イベントスケジュール」をよく見て、スケジューリングしてくださいね!
 特に超伝導実演は息子も大好きで毎回見ますしオススメですね。

・ASIMO実演(3F)
・UNI-CUB実演(3F)
・超伝導実演(3F)
・サイエンス・ミニトーク(5F)
・ノーベルかがくショー(5F)

 それから今回は正月の抽選会があって、見事二人とも大当たりだったのは嬉しかったですね!
 日本科学未来館のペア入場チケットやバッグ、ボールペンなどがもらえました。

 それではこれから常設展示の紹介です。
3Fでは、「アナグラのうた」という展示が新たにできていました。

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↑アナグラのうた

 人の位置や移動、声などを情報として扱う「空間情報科学」が浸透した世界を体験するというものです。
 入館券を登録すると、自分の足下に赤いサークルができ、進むべきコースを矢印で教えてくれたりしましたね。
 この赤いサークルが歩くとついてくるのは面白いです。

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↑足下の赤いサークル

 また、自分に合った?音楽が流れたり、後で自分が歩いたコースが画面に表示されたりしました。
 ただ画面の目が少し怖いんですけど・・・^_^;)

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↑目の映像

 なんだかイマイチよく分かりませんが、位置や声なども情報として扱って世の中を便利にしたほうが良いということでしょうか。
「アナグラのうた」は結構楽しめてオススメですね。


それから、同じ3Fには、「零壱庵 デバイスアート・コレクション」という展示もできていました。

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↑零壱庵の入口

 デバイスアートとは、テクノロジーを見える形でアートにしてゆく、日本初の新しい芸術様式とのことで、新しい科学技術を使って新しい表現を作品として作ったようです。

 まず「ロボット飛石」は面白いと思いましたね。
歩行者の足元にだけ床を提供し、足の動きと逆方向にスライドするので、同じ位置にいながら無限に歩き続けることができるようです。

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↑ロボット飛石

また本を叩いたりして音楽にしたものもありました。

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↑本を叩いて音楽?

それから潜水艇の窓のようなものがあり、直接見ると何も写っていないのですが、鏡越しに見ると女性の顔が写っていて、こりゃ怖いですよ・・・^_^;)

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↑潜水艇の窓

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↑鏡越しに見た潜水艇の窓


 それから3Fの「2050年くらしのかたち」という展示では、2050年の「いとおか市」を画面の中でバーチャルに歩いて人々に話しかけて技を習得し、そして市民になり、街をよりよくするアイデアを提案し、どのように変わったかを体験できるものです。

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↑2050年くらしのかたち

 そこでは、息子はアマチュアロードレーサーになり、提案によりITSが発達して救急車の救助がスピーディになるという安心安全な社会になりました^_^)
ただ逆に生物多様性という環境の観点からマイナスになったようです。
どういう未来にすべきかを考える良い展示だと思いますね!
この「2050年くらしのかたち」は、とてもオススメです!

 なお、ここではリニアモーターカーが浮上走行していたのは嬉しかったですね!
超伝導体を液体窒素で冷やしているようで、冷気の白煙が上がっていました。

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↑浮上走行のリニアモーターカー


 それから吹き抜けには、有機ELパネルを使った世界初の大型地球ディスプレイである「ジオ・コスモス」があります。
かなり大きいし、映像が鮮明です!
以前よりかなり改良されたようです。

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↑ジオ・コスモス

 そして3Fには「ジオ・スコープ」という画面がたくさん置いてあり、国内外の科学者や研究機関が集めたさまざまな30もの地球観測データを見ることができるのは面白かったですね。
北極の氷河の様子や気温の観測、森林火災、オゾン濃度どを見れます。

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↑ジオ・スコープ

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↑ジオ・スコープの30メニュー

特に2011年3月11日の太平洋に広がる津波の様子などは興味深かったですね。

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↑2011年3月11日の太平洋に広がる津波の様子

この「ジオ・スコープ」もとてもオススメです!

 それから3FではHONDAのロボットASIMOや、電動一輪車のようなUNI-CUB(ユニカブ)の実演がありました。
UNI-CUBには乗ってみたいですね~

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↑UNI-CUB

次に5Fを紹介します。

5Fでは新たに「ぼくとみんなとそしてきみ」という展示ができていました。
「ひとり」「ふたり」「みんな」と集団が広がる中で、人間の脳の働きや、模倣や同調などで他人を取り込む性質、社会の中で生きることについて学べるものです。

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↑「ぼくとみんなとそしてきみ」の入口

 特に、脳の中ではどういう機能がどういう順番で働いているか、分かりやすく表示されるのは面白いと思いましたね。

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↑きみをつくる脳内回路

 また、展示はレバーを引いたり、回したり、押すと、大きな画面で説明されていて良いと思いました。
なんだか、東京ディズニーランドの「ハニーハント」のアトラクション前のような感じですね。

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↑「ぼくとみんなとそしてきみ」の中


 それから、5Fにはゲノムのコーナーがあり、息子はホメオティック遺伝子を組み合わせて虫を作りましたが、うまく飛べず、自然界ではうまく生きられないようでした・・・。残念。
 でも生命や遺伝子の勉強を楽しくできて、良い展示だと思います。
とてもオススメです。

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↑作られた虫たち

 それから5Fには、ニュートリノを観測するあの「スーパーカミオカンデ」の大きな模型があったのには驚きました!
そして光電子増倍管によりチェレンコフ光リングが青く光る様子が見れるのにも驚きでしたね!

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↑スーパーカミオカンデ等の説明

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↑スーパーカミオカンデでのチェレンコフ光リングの様子

 それから以前からある展示ですが、グリーンランドの氷に刻まれた過去10万年の気温変化は興味深いですね。
 過去1万年が特に温暖で安定しているということがよく分かります。
2万年以上前は今より平均で約-20℃下がっていて、また気温の変化が激しかったんですね。いわゆる氷河期ですよね。
 人類含めて動植物がそのような寒冷期を生き延びてきたというのには、感動を覚えます。
 というか、赤道近くしか生きられなかったのではないかと推測します・・・。
また、逆に過去1万年は特に安定して温暖なので、人類は文明を発展させることができたのかもしれませんね。

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↑過去10万年の気温変化

 ということで、日本未来科学館は科学について楽しく学べ、とてもオススメです!!

お勧めなお話(2012年下半期)
自動車保険を安く!

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「世界で通用するリーダーシップ(三谷宏幸)」という本はとてもオススメ!

2013年01月11日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「世界で通用するリーダーシップ(三谷宏幸)」の購入はコチラ

 この「世界で通用するリーダーシップ」という本は、東大卒業後に川崎製鉄へ入社し、その後米国大学院で修士号を取得し、ボストンコンサルティンググループ入社、日本ゼネラル・エレトリック(GE)入社、GE航空機エンジン北アジア地域社長、GE横河メディアルシステム代表取締役社長、現在ノバルティス ファーマ社長を務める三谷宏幸さんが、その経歴やその経歴で学んだ現場主義、リーダーシップ、教育、変化に対応、企業の強みなどについて書いたものです。

 特に学生時代の苦悩やGE社長だったジャック・ウェルチの逸話等については、とても興味深かったですね。

 ジャック・ウェルチには48hルールがあり、何か失敗して48h以内に連絡がなければクビにはならないというのは面白いと思いました・・・^_^;)

 とてもオススメな本です!

 以下はこの本のポイントなどです。

・いつも現場から、仕事は始まっていた。経営者になっても、それが変わることはなかった。2007年、54歳でノバルティス ファーマの社長に就任したときも、まず私が取り組んだのは、現場に行くことだった。3ヶ月で事業所16カ所。1400人の社員に会った。事業所ではできる限り全員に集まってもらって、直接いろいろな話をしたり、聞いたりした。どうして現場からだったのかというと、それが経営の第一歩だと私は考えているからである。経営者が取るべきアクションの最たるものは何かといえば、従業員を元気づけることであり、コミュニケーションである。現場にいくことが、どうして経営なのか、という人もいる。その重要性に、どういうわけだか気づかない人がいる。しかし、これこそが経営だと私は思うのだ。現場にトップが行くことで、人と組織がかみ合うのである。私は経営とは、社内の人の力をどう使うか、が最も重要な要素だと考えている。なぜなら、どんなに優れた戦略も、プロジェクトも、それらを担うのは人だからである。経営とは、最終的には戦略やプランではない。人を動かすことが経営なのである。

・最近、若い人に仕事やキャリアのアドバイスを求められることがよくある。何より思うのは、悩みには正しい答えは存在しない、ということだ。もし会社を辞めて右なら右の道に進んだとしても、成功が保証されているわけではない。では、左に進んで会社に残ったからといって、やはり保証はない。どっちに進めばいいのか、結局は正しい答えはないのだ。もちろん個人の適性は存在するが、個人の未来は予知できない。そういうときの私のアドバイスはこうである。「その悩みを自分で真正面から受け止めて、真剣に悩み抜くことだ。そして、どちらを選んでも後悔しないことだ」と。要は答えがわからない中で、どれだけ自分らしく生きていけるか、結局はそれに尽きる。

・あのポジティブさは、日本人は絶対に学んだほうがいい。そもそも日本人は物事をネガティブに考えがちだ。いくら優秀でも、ネガティブな発想が多いと、議論が建設的ではなくなってくる。それどころか、人の話も聞こうとしなくなる。これでは絶対に成長も成功もありえない。一方、米国人はポジティブな発想で物事に臨み、必要とあれば自分までも変える。自分をどんどん変えて、最後は目指す価値に自分を合わせていくことができるようになる。こうした進化は成長に不可欠なものだ。

・後になってもう取り返しがつかないときに自分の立場を嘆くことになるよりは、今のうちに挑戦するという選択肢を持つべきだ。もちろん、何でもいいから新しいことや違うことをやっていればいいという話ではない。転職を繰り返せという話でもない。自分を成長させ、自分の器を広げるために、あえて努力をしなければいけないということだ。まずはこれで十分だろうかと常にシビアな目で現状を観察することから始めてほしい。感性が働く若いうちであれば、挑戦は自分の血肉になっていくだろう。

・「感性」を磨くことは簡単ではない。しかし不可能でもない。じゃあどうすればいいのだろうか。たとえば社外の人たちと会って、違う環境の中から、共通する考え方を見つけ出す。あるいは、売るほうからの視点だけで物を見るのではなく、買うほうの視点から同じ物を見てみる。こうした視点の変更などは「感性」を磨くために重要な行動になってくる。

・私は「感性×経験」がビジネスの成功を決めると考えている。経験だけでは、世の中の変化に対応できない。一方「感性」だけでは、習得したノウハウの蓄積を活かせない。それを継続的に繰り返して学び続けていく。ところが、時間をかけて経験だけを積ませて、それで困難な状況を乗り切ろうとする企業が後を絶たない。だから、同じ思考サイクルから進化して次の段階に進むことができない。日本が弱くなってしまった要因は、ここにあると思う。かつてはずっと右肩上がりの成長がずっと維持できたから、同じことをより効率的にやっていさえいればよかった。ただ現在のように変化が加速化しているときには、もはやそうした前提条件が変わってきている。視点をあえて変えていかなければ将来の変化が見通せない。もういい加減日本人も居心地のいい場所から脱出しなければいけないと思う。

・求められているのは、こうした変化なのだ。自分たちにできることを必死で見つめ直し、自分たちの国に合った新しいビジネスモデルを作る。戦後の日本には、何もない混乱の中で、そういうことを考えた人たちが大勢いたのだと思う。その人たちが勝ちパターンを構築し、次の人たちがそれを引き継いで、大きな成功へと導いていった。ところが、そうした創始者たちの後には、フォロワーが必要となる。フォロワーはある面では不可欠な存在だが、残念なことに日本は大勢のフォロワーだけを継続的に生み出してしまうしくみまで作ってしまった。要するに、言われたことをいかに完璧にできるかということが国にとって最も大きな価値となってしまった。しかも、これを偏差値教育や減点主義が増長させ、次の時代に向けての創造ができなくなってしまった。成功の報酬というべきしっぺ返しがやってきたといえる。

・今、求められているのは、破壊して作り上げる作業である。それができるかどうかを、我々は問われているのだ。しかし、状況はなかなか好転してこない。ここで必要なのは、感性と気概なのかもしれない。かつて戦後の日本には、そうした”志”があった。そして時代の転換期において、人々が理解できないほどの大きな改革を提言し実行しようとした政治家はいつも大きな抵抗にあった。私はこれが本当の改革だと思う。

・自分ひとりで何でも直接やっていくのは無理だ。したがって、いかにして部下に前向きに働いてもらうか、部下からどうやって情報を吸い上げるかということが重要になってくるのは言うまでもない。組織というテコをうまく活用する方法を学べたのは自分にとって大きな進歩だった。加えて、相手をほめることの重要性にも気づいた。お客様を一緒に訪問して、よく部下に言った。「君が言った通りだったな」「でも、こういうところはちょっと違った。君はどう思う?」・・・。これは後々、自分の仕事の定番のやり方になっていく。たとえ早いうちに自分に答えが見えていたとしても、情報収集や意思決定のプロセスは部下と一緒に行う。そうすることで、部下と認識を一体化することができ、実際にアクションを実行してもらえる確率が上がり、ひいては成功する確率も上がる。いくら質の良い答えを出したとしても、相手が必ずしもそれを聞いてくれるわけではないということは、コンサルタント時代にも何度も経験していたことだった。それは部下に対してのみならず、また会社全体の意思決定についてでも同じことがいえる。これはと思った部下と答えを一緒に作っていくプロセスこそが相手を納得させることにつながる。

・一般的に、事業が厳しい状態になっている、たとえば営業成績で負けている、こういうとき現場で話を聞くと、敗因として、いつも次の3つの理由が出てくる。「価格でやられました」「お客さまとのリレーションシップ不足でした」「品質が圧倒されました」と。こんなとき、社外のコンサルタントに依頼して、いくら精微華麗に分析しても、同じ結果しか出てこない。当然である。元のデータを提供する現場の営業当事者たちが3つの理由しか挙げてこないからだ。従って本当の敗因を追求するためには、彼らの見方を真に受けるのではなく、「理由は本当にこの3つだけなのか」というところから原因分析を始めなければいけない。

・私は営業担当者と一緒に、窓口の購買部だけではなく、企画部、整備本部、運航本部など”点”を超えた”面”での対応を取ることになった。どの部門が、どの部門に影響力を持っているのか。どの部門の誰の話なら、社内に影響力を及ぼすことができるのか。こうした考え方や物事の見方は、通常の営業担当者はあまり意識していない。本来は顧客の組織の中で動きを起こせるくらいまで、付き合いを広げるべきだ。そのためには上司はできるだけ多くの現場に顔を出して部下を指導する必要がある。そしてしかるべき管理職同士の会話の中から相手との関係を広げていく。その意味ではときどき上司が担当者に同行するくらいでは、深い関係は構築できない。そして、トップ自らも当然現場に出て行く。トップが出て行くからこそ、聞き出せる話がある。会ってもらえる部門や役職者がいる。トップはそうした面を広げるために、自らを部下に利用させるべきだ。トップは「売上を作れ」と言っているだけでは、簡単に売上は作れない。厳しい状況からは脱却できない。トップは現場で起きていることをしっかり理解して、具体的な指示を出さなければいけない。それが、本当の意味で「組織を動かす」ということだ。

・本来は、企業は将来有望な人材を早いうちにいくつかの職種を経験させないといけない。たとえば、私はGEに入って6年で経営トップを経験することになったが、私の経営に対する経験は極めて少なかった。しかし、そんな私がトップになれたのは、将来性を買ってもらえて早いうちにいろいろな経験をさせてもらえたからだと思う。「誰かが自分のことを信じてくれた」。人はいつもそういう誰かに支えられているのである。ではなぜ、外資はそういうことをするのか。理由は簡単だ。それは将来のリーダーたるポテンシャルを持っている人材をトップに据えないと、そして早期にトレーニングを受けさせないと、会社が将来的に大きく成長することは難しいとわかっているからである。

・優れた人間というのは、問題点がどこにあるかは、常に把握しているものだ。上司に問いかけられて答えられないのは、脇が甘いと思われても仕方がない。世の中では組織を引っ張る立場にありながら、客観的や論理的ではなく感覚的に物事を判断するといったリーダーたちをよく見かける。こういう判断は多くの場合一貫性に欠ける。また、こういうリーダーたちは往々にして厳しい判断を回避しがちになる。なにも人に優しくするなと言いたいのではない。時として厳しい現実を見つめたがらないこうした発想が、自分自身に甘えを生んでいるということを言いたいのだ。リーダーたる人たちはいつも気を抜かずに、物事に厳しく集中して取り組むべきだということをわかってもらいたい。人の本当の能力というんは、不思議にいろいろなところに出てくるものである。問いかけに対する返答であったり、ちょっとした行動だったり、わずかに見せる態度だったり。だからこそ、人は5分で判断ができるし、されるのだということを覚悟しなくてはいけない。

・今そうした組織に求められているのは、”伝統の継承”ではなく”変化を読みとる”力である。そのために必要になってくる手段が、ダイバーシティなのだ。こうした変化を読みとる力を高めるためには、女性や外国人を登用するのは、当たり前のことで。したがってダイバーシティは女性や外国人の採用を拡大するためのスローガンではない。会社が存続していくために必要不可欠な手段なのである。そしてダイバーシティは、さらなるダイバーシティを生み出してくれる。たとえば、ノバルティス ファーマでは、女性の営業所長が二人誕生した。こういうニュースのおかげで、意欲を持った女性が会社に集まりやすくなってきている。こうした連鎖反応は起こりやすい。

・ウェルチのすごさは、部下を萎縮させることもあったが、圧倒的に元気にさせていたところである。これこそ、と思うリーダーや案件があれば、彼は徹底的にサポートした。方法論も教えるし、権限も与えるし、当然話も聞く。数字が悪ければ萎縮することになるわけだが、選ばれて何回かそのテストをパスした人たちは、よほどのことがない限り、いろいろと助けてもらえることのほうが多かった。個人を認め、その能力を引き出してくれる”温かさ”がそこにあった。

・彼が会議の際に時折我々に見せた厳しさも、結局のところ、自分たちが厳しく仕事に向かうための精神注入の一環だったのだろう。苦労してできなかった事柄が努力の結果できるようになると、ウェルチはちゃんとそれを認めた。信賞必罰ではあるけれど、単にドライなだけではない。部下との接し方や育成の仕方は、本当にすばらしいと思った。そうした行動の背景にあるのは、人を育てることによって、会社が良くなっていくという信念である。自らはCEOとして、人を育てることが一番大事なミッションだと彼がよく語っていたのを覚えている。実際のところ、彼は自分の時間の5割近くを人事に使っていたと思う。だからこそ人について厳しく判断できるだけの情報をちゃんと持っていた。当時35万人いたGEの社員のうち、3000人以上の幹部の名前をウェルチは知っていたと言われている。それでも、幹部はクビになるときはクビになる。日本でも、来日するたびに幹部の1人か2人がいなくなる場面に遭遇した。しかし、ただこうしたクビになった幹部には、あっという間にヘッドハンターから声がかかり、就職の引く手はあまただということもまた事実だった。GEで鍛えられ、ある程度のポジションを勤めていたというだけで、人材市場では大きな実績となった。だから、クビになることは、新しいチャンスの到来をも意味していたのだ。

・GEには当時”48時間ルール”というものがあって、幹部にクビが宣告されるときは、そのきっかけから、48時間以内に連絡が来るという不文律のルールがあった。私は静かに連絡を待った。2日以上たって一通のメールが来ていたことに気づいた。ウェルチ本人からではなく秘書からのメールだったので、すぐには気づかなかったのだ。背中に寒いものが走った。でもできるだけ動転しないようにゆっくりメールを読んだ。それは、3行ほどの短いメールだった。「ミタニ、お前はいつもお客さまのことを考えている。我々はお前のやっていることを認めている。頑張れ」と。「もし何かあったら我々に言ってほしい」と、対応が十分にとれていなかった米国本社の関係部署の幹部も心から事態を心配してくれていた。その幹部からも時を同じくして私に連絡が来ていた。(ウェルチと)「よくやったね」と。二通のメールを見て思わず涙が出てきた。

・私が何よりGEが好きだったところは、実はそうした文化だった。フェアな姿勢をみんなが評価してくれる。早い抜擢がある会社だけに、足の引っ張り合いがあってもおかしくなかったが、不思議にそういうことはなかった。そこが良かった。みんなが自分に自信を持ってクリーンファイトをしていた。

・製薬業界におけるノバルティスを見てみると、大きくは3つの強みがあると私は思う。まずは「規模」、次に「開発力」、最後に強みを再生産していくための「人と企業文化」というソフトの強さがそれを裏打ちしている。実はこの枠組みは、業界が違っても大して違いはないと思える。まず最初の「規模」が会社の安定性を作る。つまりどこかの国や製品で問題があっても、それを補完する代替が存在する。したがって売上を常に安定させることができる。たとえばGEでも複数の業界にその事業基盤を持っている。これをGEは、多様化された事業ポートフォリオと呼んで、安定的な成長を維持するための事業戦略の中心となっている。できるだけ違う産業に軸足を置き、どこかの事業での売上ロスは、他の事業でオフセットできるという体制である。ノバルティスも事業の多角化を進めており、加えて世界140カ国以上での事業の発展は、安定的な売上の基盤作りに寄与していた。次に製薬業界においては、「製品開発力」が差別化の要になるのは言うまでもない。10年も20年もかけて新薬を開発するのは容易なことではない。しかしそれがひとたび大型製品となって当たると、向こう十数年以上の定常的な売上を保証する。

・最後に「人と企業文化」について述べる。これはどの企業や産業にとっても、最も重要な強みを形成する要素といえる。先にも述べたが、どうやって意図的にリーダーを育て、成長しようとする文化を育むかは、企業の将来の成長に対する”起動力の違い”となって出てくる。これは一見、簡単に獲得できる強みのように見えて、実は最も困難で、時間のかかる差別化因子であると私は思っている。

<目次>
はじめに
第1章 いつも何かを探していた-流れに逆らう人生を選ぶ
 灘中・灘高から東大を目指す
 東大受験失敗とモラトリアム
 東京で受けたカルチャーショック
 行きたかった商社をあきらめる
 川崎製鉄に入社し、現場に入る
 「アメリカのビジネス・エリート」との出会い
 経営をやってみたい-米国へ留学
第2章 日本と米国、考え方の違い-グローバルな視点が人生観を変える
 自由だけれど自己責任が問われる
 「予定調和」と「ビルディングブロック」
 できることの幅が米国は広い
 UCバークレーからスタンフォード大学へ
 退社を決断-自分が燃えることをしたい
 ポジティブな発想で答えを出そうと努力する
 人生やキャリアは「足し算」ではなく「掛け算」
第3章 経営の理論を学ぶことから実践へ-「感性×経験」がビジネスの成功につながる
 経験だけで経営者になれるのか
 やはり実践でなければわからない
 GEで学んだ本当の経営とリーダーシップ
 経営に大きな力を及ぼすのが「感性」
 「感性×経験」がビジネスの成否を決める
 破壊がないと創造がない
 社長は守りと攻めの要
 悲壮感を持っている会社にはチャンスがある
 事業の持続性
第4章 企業の成長をドライブする-落ちた業績をどう立て直すか
 GEの変化のまっただ中に飛び込む
 いかにして部下を巻き込むか
 「プレイ・インジャード(Play injured)」
 敗因の”三大理由”は正しいのか
 顧客との接点は”点”ではなく”面”で考える
 「三つのことだけ守ってほしい」と伝える
 効率改善の落とし穴
 「効率」と「効果」
第5章 外資系に勤めるということ-ロジックと情熱
 社員のリーダー養成法
 内資と外資のキャリア比較
 外資におけるリスクと、どう付き合うか
 GEで学んだ「ストレッチ」という発想
 中途半端に優秀な人たちばかりいる会社が危ない
 プライオリティづけがない分析は意味がない
 日本法人の社長は単なる「支社のトップ」なのか
 将来のリーダーは5分以内に判断されている
 ダイバーシティは目的ではなく、ビジネスの手段である
 トップが現場に行く
第6章 ジャック・ウェルチに学んだリーダーシップ-Lead by example
 幹部候補生の研修で垣間見たウェルチのすごさ
 パートナーの日本人100人以上の名前を覚えている
 信賞必罰、強烈な厳しさで人をマネージしていく
 人を育てることで、会社が良くなっていくという信念
 ウェルチを本気で怒らせたことも
 「プロセス」と「文化」
 「リーダー」と「管理職」は違う
第7章 製薬業界とノバルティス-変化の中での新たな挑戦
 変化の中に身を置けば、面白い仕事ができる
 本社CEOダニエル・バセラとの出会い
 まずは現場に行って、1400人以上に会う
 会社の意識を変える
 誰にとっても正しいこと
 コンプライアンス
 外資の良さと内資の良さのハイブリッド
第8章 これからの日本の役割-イノベーションが日本を変える
 失われた10年
 日本の医療の改革の必要性
 大きな視野で日本を考える
 問われているのは、イノベーションの気概
おわりに
リーダーシップが学べる推薦図書

面白かった本まとめ(2012年下半期)

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スメターナ(国立市)でロシア料理を楽しみました!

2013年01月09日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

JR国立駅南口から旭通りを3分ほど歩いて左側ビル地下1Fにあるスメターナでロシア料理を楽しみました!
そのビルには「ロシア料理」の看板があります。

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↑お店のビル

エレベーターもしくは階段で地下1Fに降ります。

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↑店の玄関

店の扉を開けると、お店の方が案内してくれます。
手前が喫煙で奥が禁煙のようで、奥を案内されました。
夫婦二人でお店をやっているようで、2013年2月で8年目とのことです。
レジの所には、宝塚の方の写真もあり、たまに来店するようです。

お店のBGMとしてはロシア民謡が控えめなボリュームで流れていました。
ツリャ・ツリャ、ツリャ・ツリャ、ツリャリャー
あ~~あの「市場(いちば)にでかけ~」というやつですね^_^)
ロシア語で歌っているようです。
そのほかいろんな曲が流れています。

 白い壁にはロシアの建物写真や絵画、布などが飾られ、テーブルにはオレンジ色のテーブルクロスに白い紙の敷物が置かれています。

お店の方がアツアツのおしぼりと氷水をすぐに運んでくれました。

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↑店内

 まずテーブルの上に置かれているメニューを見ます。
アルコールは、ルーマニアワインやドイツ・ナーエ地方のブルーボトルのワインがあり、珍しいようです。
ベルギービールやロシア産本格プレミアムウォッカもあります。
そのほか各種ビールやカクテル、ソフトドリンクもあり、飲み物にはかなり力を入れているようですね。

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↑ロシア産本格プレミアムウォッカのメニュー

 それから食べ物のメニューを見ます。
キャビア12000円があるのには驚きましたが、残念ながらこの釜石キャビアは東日本大震災の津波の影響で提供できないようです。オセトリーナ(チョウザメの冷薫製)もまだ提供できないようです。

 食事はアラカルトで選ぶこともできますが、コースがお得なようです。

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↑アラカルトメニュー

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↑アラカルトメニュー

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↑コースメニュー

 コースは3500円、3800円、4000円、5000円とありますが、メイン料理以外は同じ内容です。
 つまり、前菜の盛り合わせ2種・ブリヌイ(薄いパンケーキ)・グリビー(つぼ焼き)・ボルシチ(シチュー)・フレープ(ライ麦パン)・アイスクリーム・紅茶orコーヒーは固定になります。
「ラム肩ロース肉の鉄板串焼き」が美味しそうなので、コーカサスコース3800円を注文しました!

 まず初めに前菜として、「ブリヌイ(うすいパンケーキ(サワークリーム付)」が運ばれます。
ブリヌイはホットケーキの生地のようですね。

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↑ブリヌイ

そして「ケタ(紅鮭の香草油漬け)」「カプスタ(キャベツの酢油香草漬け)」が入ったお皿が運ばれます。
これらにはタマネギやトマト、レモンも添えられています。
野菜が多いのは嬉しいですね~

9img_5449
↑ケタとカプスタ等

お店の方に食べ方を教わります。
ブリヌイにたっぷりとサワークリームを付け、そしてケタとカプスタを置いて、それを巻いて食べるとのことです。
キャベツの漬け物と生のシャケ、パンケーキがサワークリームと意外とあいます!
ロシア料理にこんなものがあるとはビックリでしたね!
これは美味しい!
野菜がたっぷりあるのも嬉しいです。
この出だしの前菜には、後の料理に期待がもてます。

それから「グリビー」が運ばれます。

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↑グリヴィー

 つぼ焼きの「グリヴィー(きのこのクリーム煮入り)」は、小さな壷に焼きたてパンが乗せられています。ロシアの典型的な料理ですね。
このつぼ焼きはそのままパンをスープの中に落とし込むのではなく、いったんそのパンを外し、そのパンをちぎってつぼの中のクリームと一緒に食べるものです。

11img_5454
↑グリヴィーの中など

 アツアツ出来立てのほんのり甘いパンが、これまたアツアツのしめじ等きのこたっぷり濃厚チーズ入りクリーム煮と合って、想像以上に美味しい!
 これは嬉しいです!
 特にパンの質の良さを感じますね。
それが濃厚なクリーム煮とよくあいます!

それから、フレープというライ麦パンが運ばれます。
このパンが温かいのも嬉しいですね。チーズをつけて食べます。

12img_5456
↑フレープ(ライ麦パン)

そして、ボルシチが運ばれます。

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↑ボルシチ

 ボルシチは、肉やキャベツ・ニンジン・ジャガイモ等が煮込まれ、ピーツという赤い砂糖大根の入った赤いスープです。
身体が暖まります!
野菜が多いので身体に良さそうで美味しいです。
赤い大根には驚きました。

それからメインの「シャシリク(ラム肩ロース肉の鉄板串焼き)」が運ばれます。

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↑シャシリク

肉が大きく、そして4つも串に刺さっている!!
串はお店の方が丁寧に抜いてくれました。
シャシリクにはしっかりとバーベキューソースがかけられ、ラム肉が絶妙にほどよく焼かれていてジューシーです。
歯ごたえ十分です!
美味しい!
こちらにも野菜がたっぷりあるのが嬉しいですね。

それからデザートのアイスクリームと飲み物になります。
飲み物はコーヒーか紅茶を選べますが、紅茶はジャムを乗せるロシアンティーとのことなので紅茶を頼みます。

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↑ジャムとロシアンティー

お店の方からは、ジャムをロシアンティーに入れるのではなく、ジャムを食べながらティーを飲むのがロシア式とのことです。
へ~~なるほど!
ジャムは少し酸っぱい木イチゴ?ジャムで驚きます。
紅茶と合います。

そしてラムレーズンアイスが運ばれます。
出す順番を間違えたのかな??まぁいいや。

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↑ラムレーズンアイス

レーズンはラム酒に漬けられているようで、ちょっと酔っぱらいそう^_^;)ですが、甘いアイスと相まって美味しい!
これは堪りませんね。


スメターナでは、想像以上に美味しくロシア料理を楽しました。
とてもオススメです!
なお、お店の方によるとロシア料理だけではなく創作料理も多いようです。

国立市のオススメ食事・レストランまとめ

スメターナ
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先端技術館@TEPIA(入場無料)で楽しみました!

2013年01月07日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

 以前このブログでも紹介しましたが、再び先端技術館@TEPIAへ訪れ、小学生の息子と楽しんで来たので紹介したいと思います。
新たに、最先端のものも追加されていましたね。
さすが最先端!
そして日本の技術は素晴らしいんですね!
 今回は、主にこの新たに追加された先端技術で特に感動したものについて紹介したいと思います。

 TEPIAの場所は、東京メトロ銀座線「外苑前」駅3番出口から徒歩約4分のところにあります。
 秩父宮ラグビー場と神宮球場の間にありますので、それぞれの試合観戦の前後に行くのもオススメですね。

1img_5600
↑TEPIAの外観

 なんといっても入館無料で、日本の先端技術を学べるというのは嬉しいです!
 また色々とイベントもやっているようで、たまたま我々が行った時には、クリスマスの飾り作りを無料で楽しめ、持ち帰ることもできました。玄関に飾りました^_^)

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↑親子で作成したクリスマスの飾り

 まず入館して目につくのが、セグメントセンサ(性別・年代分析システム)です。
 カメラに映った人の顔画像を分析し、その人の性別と年齢を推定するものです。
 主に顔の輪郭や眉毛・鼻・口・口間の距離などを分析して性別と年齢を総合的に推定するようです。
一人の推定に要する時間は約0.04秒という速さは特にすごいですね!
 ショッピングセンターやイベント会場などで来場者層の分析やマーケティングに活用されるようです。
 しかしながら、40代のおっさんが22歳プラスマイナス4才と表示されたり、小学生男子が女性と判別されたりと、まだまだ改良の余地はありそうですが、でもまあほぼ年齢はカメラに近づくと合っていたと思います。すごい技術ですね。

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↑セグメントセンサ

それから、TLFスピーカーは素晴らしいと思いました。
薄型(本体1.5mm厚)で軽量(A0サイズで約400g)な静電型のスピーカーです。

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↑TLFスピーカー

 全体が柔らかくて巻いて運べるほか、外形形状も自由に作れ、印刷も可能です。
 平面状で使うと、近くで聞いてもうるさくなく、遠くで聞いても明瞭に聞こえるという特性があるようで、確かに実際に聞いてみるとその通りでしたね。
面で聞こえるというのは特にスゴいと思いました。
これは色んなところで使えるのではないかと思いますね。
展示場だけでなく、たとえばマネキンに装着して説明も兼ねるとか・・・

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↑TLFスピーカーの音響特徴

それからメイン展示室に入ります。

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↑メイン展示室

まず、目に付くのがパワーアシストスーツですね。
介護等につけるもので、装着すると自身の筋肉以上の力を発揮できるようです。
今後、これはいろんな場面で応用ができるかと思います。

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↑パワーアシストスーツ


それから、スゴいなぁと思ったのは、エアー断震システムですね。
地震発生時に地面と家の基礎の間に空気を送り込み、瞬時に家全体を浮上させ、地震の揺れを感じないというものです。
普通の免震システムは地震の揺れを1/5位に減衰させるようですが、このエアー断震システムは1/37まで減衰させるとのことです。
実際に模型があり、揺れさせることができるのですが、まったく家が揺れないのには驚きました!
2011年3月の東日本大震災等でも震度4以上の揺れを感じなかったようです。

8img_5620
↑エアー断震システム

それから、水を入れるだけで電力を生成する「水電池NOPOPO」や振るだけで発電される「セルフ発電型ライト」は災害時などで欲しいと思いましたね。

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↑水電池NOPOPO

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↑セルフ発電型ライト


それから、風レンズ風車が、レンズなしの状態と比べて2~3倍と効率的に出力を向上させることができるようでスゴいと思いましたね。
また、優れた静粛性や風見鶏効果で風向き変動への追随性にも極めて優れているようです。
スゴいですね!

11img_5637
↑風レンズ風車

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↑風レンズ風車の説明


それから、カプセル内視鏡というのもあるんですね!
カプセル状の容器に小型カメラと照明装置、無線装置を内蔵したもので、消化管内を進みながら内壁を撮影し、画像データを体外に送信することができるというものです。
従来では検査が難しかった小腸を調べることができるだけでなく、そもそも薬のように飲み込むだけなので、苦痛がないのはうれしいですね!
早く一般的に普及してほしいものです。

13img_5629
↑カプセル内視鏡

なお、磁力を使って、自走式のカプセル内視鏡駆動システムもあるようで素晴らしいですね。

14img_5627
↑自走式カプセル内視鏡駆動システム

それから、発電床のシステムもありました。
足踏みをすると発電されるというもので、ここではお互い競争することもできました。
これは、人通りの多い駅や階段等に設置すると、かなり発電できるのではないかと思います。

15img_5636
↑発電床システム


先端技術館@TEPIAは、そのほかたくさんの展示があり、また2階ではビデオも楽しめるようです。
とてもオススメな施設です!!

先端技術館@TEPIAは、無料ですし、とてもオススメです!!

<先端技術館@TEPIA>
開館時間:平日/午前10時~午後6時
       土・日・祝日/午前10時~午後5時
休館日:毎週月曜日
      *月曜日が祝日・振替休日の場合は開館し翌日休館
入場料:無料
アクセス:東京メトロ銀座線 外苑前駅から徒歩4分
場所:〒107-0061東京都港区北青山2丁目8番44号


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「「解」は己の中にあり(高井尚之)」という本はオススメ!

2013年01月04日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「「解」は己の中にあり(高井尚之)」の購入はコチラ

 この「「解」は己の中にあり」という本は、ブラザー工業代表取締役社長を務める小池利和氏の経営哲学60について書かれたものです。

 小池利和氏は1979年にブラザー工業に入社し、1982年にブラザーインターナショナルに出向して米国におけるプリンティング事業の拡大に注力し、2000年からは同社社長に就任して南米販売会社の再建に成功したようです。

 2007年からブラザー工業代表取締役社長に就任しています。

 ブラザーといえばミシンと思う方が結構いると思いますが、今や情報通信機器や通信カラオケが事業の大半を占めています。

 この本ではブラザー工業がその多角化及びグローバル化を成功させた秘訣や失敗、小池利和氏の経営哲学について、他の事例も紹介しながら分かりやすく説明されています。

 とてもオススメな本です!

以下はこの本のポイント等です。

・小池は1981年から2005年まで、23年半にわたり米国に駐在したが、米国時代に自社の強みをこう考えていたという。
 ・日本発の技術を価値ある商品にうまくまとめる
 ・一方で、いち早く商品化する欧米流のマーケティング・販売力がある
これもまた変化の姿勢だが、この姿勢があったからこそ名古屋のミシンメーカーがグローバルで戦う情報機器メーカーへと変身できたのだろう。私たちがブラザーと聞いて、最初に連想するのは今でもミシンだが、欧米ではプリンターや複合機などの情報機器で知られている。実際に全売上高の7割近くを情報機器事業が稼ぎ出す。

・小池のモットーは3つある。①明るく、元気に、②人とのつながりを大切にする、③常に何事も好奇心を持つ-だという。本人が力を入れる社内ブログ「テリーの徒然日記」にも毎回記されている3つだが、取材中も明るく情熱的で、周囲の部下にもざっくばらんに振る舞う。大企業の社長の中には威厳を持って接する人もいるが、そうした姿勢を好まない。「明るく前向きに努力をし続ければ、運命の女神も微笑んでくれる」のもモットーだ。米国生活が長くても、カタカナ経営用語やコンサルタント的な経営理論は用いず、平易な言葉で語る。工場の夏祭りや野球大会、サッカー大会という社内イベントには形だけの挨拶だけではなく積極的に参加する。東証一部上場企業の社長というよりも、昔の日本企業に多かった「家長」の役割を自任しているようだ。その役割を貫くことで、「ブラザー一家」の一体感や連帯感によって、競合企業に伍していこうとするのだろう。

・まだ本当のグローバル企業といえるレベルではありません。それはなぜか。私が考えるグローバル企業のイメージは次の3つだからです。
 ①グローバル市場で、顧客ニーズを先取りした革新的な商品を常に届けている
 ②国境、性別、年齢の分け隔てなく、人材がグローバルに力を合わせて活躍している
 ③開発・生産・販売などが最適地で実現され、グローバルの役割分担が最適なバランスを生み出し、それが長期的で安定的な継続経営につながっている
その意味で学ぶべき点を感じるのは、①ではアップル、グーグルで、②はサムスン電子、マイクロソフト、③はJ&J、GE、IBMといった企業です。

・もともと先頭に立って行動する姿勢は若い頃からあり、ブラザーに入社直後、同期の14人を代表して労務担当の常務に社内電話をかけて「新入社員の小池です。こんな時期ですから我々新人と役員の方との交流が必要だと思います」と申し入れたエピソードも残っている。この時は相手の役員も「おお、キミか。大口を叩くと評判の新人は」と言いながら、「この日の夜なら空いているから、みんなで来い」と応じてくれて会食の機会を設定。14人全員の飲食代を支払ってくれたという。そんな役員と新入社員との距離が近い社風を楽しみ、小池は若手時代から上司や先輩と酒を飲んでは、酔っ払って相手の家に転がり込むような社員でもあった。「目が覚めて気がついたら、専務や常務のご自宅だったなんてこともありました。汗くさいシャツでそのまま会社に行ったものです」と昔を懐かしむ。ちなみに結婚も周囲が斡旋したそうだ。夫人はもともと本社で専務の秘書をしていて、米国駐在時代に「オマエにはこの子がふさわしい」という上司たちの強い勧めで結婚したという。

・業績が好調な会社に共通する点は、ある種のしたたかさだ。過去に失敗した商品の技術を再構築して別の商品設計に反映するなど、どこかで失敗を取り返すのもその一つだ。

・一般に上司が気さくに接すれば、部下も意見やアイデアを出しやすい。以前に話を聞いた組織活性化が専門のコンサルタントは、こんな言い方で説明していた。「なごやかなムードで話す上司と、厳しいムードで話す上司とでは、部下のパフォーマンスが上がるのは、圧倒的になごやかに話す上司です」厳しいムードで話すと部下のよさは引き出せない、という。「たとえば販売実績が上がらない場合に「何でこんなに悪い結果になった?」とネガティブな聞き方で追いつめると、部下は「今月はキャンペーン価格で攻め込む他社の攻勢がすごいので」といった言い訳をします。そうではなく「そのなかでも、うまくいったのは何なの?」とおだやかに聞くほうがいい。よい部分を探してほめれば、社内のムードが前向きになる。それから上司だって人間ですから失敗することもあります。時には自己反省して人間味を出し、雰囲気を変えることも大切でしょう」毎週、自らをさらけ出す社長ブログを続けるのは、こんな意味もあるのかもしれない。

・1985年、それまで国内の電話回線を独占していた電電公社がNTTとして民営化し、一般企業も電話回線を利用したビジネスに参入できるようになった。安友はこれに目をつけ、86年にパソコンソフト自販機「TAKERU(タケル)」を開発する。当時、パソコンソフトは店頭に並んだ中から選んで買うのが一般的だったが、電話回線を経由してTAKERUにソフトを配信し、客はTAKERUからフロッピーディスクにダウンロードする、という画期的なシステムだった。今では理解できるシステムだが、26年前では、あまりにも時期尚早だった。わずか300台を売っただけの結果に終わり、当時の経営陣から事業の撤退を迫られる。安友はそこで、撤退費用が必要だと経営陣を説得し、その費用で密かに新たなインフラを構築したのだ。やがて、その構築したインフラや通信技術を活用した新たな事業として、通信カラオケを思いつく。当時カラオケはレーザーディスク方式が一般的で、新曲を歌えるようになるまでに時間がかかり、曲数も多くなかった。電話回線を利用して音楽と映像をデジタル化して配信することで、新曲でもすぐに歌うことができる。TAKERUのビジネスモデルと、デジタルデータの配信技術を生かした新しいビジネスで、一発逆転したのだ。

・ブラザーはこれまでも新分野の商品開発に積極的に挑んできた。1980年代以降でも、日本語ワープロ「ピコワード」、オーブンレンジ「グルメット」、カラーコピー機「ルネッサ」などを開発しえきた。過去にはオートバイや洗濯機や電子オルガンを開発したこともある。89年に社長に就任した安井義博(現相談役)が主導した「21世紀委員会」によって、家電や楽器といった不採算事業から撤退し、情報通信機器に経営資源を集中させて、経営革新と業態転換に成功した。「選択と集中」の視点からは賢明な経営判断だったが、新規分野に積極的に挑んだ姿勢は評価されていい。小池は逆に現在の自社に欠けてきたのは、そうした積極性と感じているようだ。

・かつて小池は社長としての自分の「ビジネスにおける成功」を定義し、社内に宣言したことがある。それは次のようなものだった。
 ・ブラザーグループの将来に向け、グループ全員が自ら知恵・アイデアを出し、チャレンジし続ける環境・風土をつくること
 ・常に迅速に、ブラザーグループとしてベストと思われる意思決定をし続けるこt
 ・自分なりに身につけたノウハウを次の世代に伝え、次世代を支える人たちが育っていることそしてその結果として、
 ・ブラザーグループが成長し続け、やる気にあふれる集団であり続け、幾世代も繁栄し続けること
と結んでいる。さらに「日々起こるいろんなことに惑わされず、短期的な売り上げ、利益などの結果にあまりとらわれず、長期的な視野で考えていきたい」という決意も示した。

・ブラザーと同じように創業100年を超える上場企業の社長が、こんなことを話していたのが印象に残っている。「自分が在任中のことだけを考えて経営を行うのは、実はそれほどむずかしくありません。それよりも先々のことを考えて新規事業の種をまいておく。そして自分の退任後、何年かたってから「あの時、この事業に挑んだから売り上げも拡大した。中堅や若手の人材も育った」と社内で思われるのが理想です」小池の言動にもそれが見受けられる。相手の人となりを知って人材登用を考えるのと同様、正しいであろう情報収集に努めるのは「ベストと思われる意思決定」をするためなのだ。

・長期にわたって安定した業績を上げ続ける優良企業の本当の強さは、順調な時期に「このままではダメになる」と危機感を持ち、改善への行動に移す社員がどれだけいるかだ。業績好調だからこそ会社の課題を発掘すれば、改善につなげやすい。ある程度思い切った活動ができるので、お互いに言いたいこともいえる。不況期に同じ活動をやろうとすると「犯人探し」になってしまう。ブラザーが一段高いレベルに到達するためにも、ここ数年が正念場である。

・社長が明るく振る舞うのは、従業員のモチベーションアップや成果につなげる意味でも効果的だ。いつも社長の機嫌が悪い会社、ワンマン経営で自由な意見が言えない会社からは、画期的なアイデアやユニークな商品は絶対に生まれない。明るく前向きな社長の中には「最後はカンだ」と話す人もいる。さまざまな手段を講じた結果、最後は経営者としてのカン(嗅覚)に頼るという意味だが、小池は「私は「最後は運だ」と思っています」と言う。

・逆風にさらされると、人はどうしてもマイナス思考となる。ふだんなら前向きに考える活動に対しても「この程度ですむのなら」といった腰の引けた判断を取りがちだ。だが小池は、中南米が将来大きな市場になると予測し、強気に出た結果、うまくいった。もちろん必死で生き残り策を考え、国の税制も利用して販売につなげるなど、工夫を重ねたからだ。物事を明るく前向きに考え、努力を重ねた上で「最後は運」に委ねたからこそ、幸運の女神も微笑んでくれたのだろう。

・将来のブラザーは、現在とはかなり違った姿かもしれない。花札の会社だった任天堂がデジタルゲームの会社になり、総合電機メーカーだったGEが環境ビジネスで稼ぐように、事業内容を激変させた会社こそ生き残る可能性が高まる。「いたずらに規模を追わない」と公言する小池も、業態を変える活動には情熱を注ぐ。もともとブラザーは「脱・ミシン」に積極的な会社だった。同業他社が100%ミシンに頼っていた時代に、いち早くタイプライターの開発などで、ミシン依存率を引き下げてきた歴史がある。中期的には情報機器事業を強化しながら、ブラザーがめざすのは「脱・プリンティング」だろう。プリンティングと記したのは、現在、ブラザーの収益性を支えるのが、「印刷してこそ」成り立つビジネスモデルだからだ。新聞や雑誌の取材に対して小池は次のように語っている。「ブラザーが未来永劫に発展するためには変革が必要です。次の変革のためにはまず新規事業を結実させること、その未来に向かうインフラとして必要なのが、スピードと心のグローバル化です。そして20年、30年単位で見た時に、企業改革の原動力となる若い力に期待しています」

・厳しい時代を反映して、最近の経営者は総じて早起きだ。早朝に起床して近所をウォーキングしたり、自室で軽いストレッチをして身体を目覚めさせる社長もいる。小池も朝6時には起床し、海外からのメールをチェックしたり、テレビのニュースで海外の出来事や為替相場を確認するという。「食」に関しても同様だ。社長という立場上、会食が多いが、二次会には行かずに一次会で切り上げるのをモットーとしている。朝が早い分、夜更かしをしないで、何もなければ10時や11時に就寝する。その理由を、小池に聞くと「コンディションが万全でないと、冷静で正しい判断ができなくなるからですよ」と即答する。

・ブラザーはいち早く、この環境の変化をビジネスチャンスと考えた。95年に発売したモノクロレーザー複合機は「SOHO市場向けの小型機」として送り出した。複合機は1台でファクス・プリンター・スキャナー・コピーがまかなえる商品だ。SOHOのような小規模オフィスで仕事をする人は、自分で使う機種を自分たちで選ぶ。一方、大企業では購買部門やIT部門が社内で使う機種を選定し、従業員に貸与する。「大企業=買う人と使う人が違う」のに対して、「SOHO=買う人と使う人が同じ」なのである。つまり個人客と同じように、買う人の使い勝手を徹底追及すれば消費者満足につながりやすいわけだ。

・これまで100年を超える会社の歴史のなかで培ってきた技術には、他に鋳造技術、精密加工技術、ドットインパクト印字技術、サーマル印字技術、電子写真技術、インクジェット印字技術、通信技術などがある。既存の技術に新技術や改良技術が積み重なる形で広がっていった。しかしブラザーの独自性は、むしろ基盤技術が強くないことだろう。ミシンはともかく、情報機器は業界をリードした技術ではない。その逆だ。他社から技術を買ってきて商品を開発する→やがてコストダウンや競争力アップの面から内製化する、といったプロセスを経て技術力を高めてきた。「ブラザーはずば抜けた技術に頼るよりも、一定の技術の組み合わせが得意」(社員)といわれるのは、このためだ。

・家族主義の経営は、従業員一人ひとりに目を配る中小企業か、あるいは会社と社員の蜜月関係が続いた時代の日本型企業のイメージが強いが、ブラザーではグループ全体に浸透させようとする。「お互いのことをよく知って仕事を行うのは、洋の東西を問わない」という信念からだ。社内に向けて小池は、コミュニケーションの大切さを次のように語っている。「ビジネスにおけるコミュニケーションの目的とは、仕事上のつながりを円滑にすることで「より高い成果をめざす」ものです。でもそこに、仕事以外のつながりがないと、組織として本当の一体感や、お互いの深い理解が得られないように思います。具体的にはパソコンの前や会議を離れ、昼休みや休憩時間、アフター6で話してみることですね。数多くの接点を持って初めてお互いを理解し、腹を割った話し合いや交流ができて仕事を進めるよい環境が生まれると、常々思っています。次に大切なのは、多様性や柔軟な姿勢を持つことです。たとえば部下に接する場合でも、相手の性格を考えて素直に「ありがとう」と感謝の言葉を述べたり、「君ならもっとできる」と激励したり、いろんなやり方があるはずです。」ブラザーが掲げる「グローバル」でこそ、多様性の尊重が一段と求められるだろう。

・小池に「社内公用語を英語に変えようと考えていますか」という質問をしてみた。「まったく考えていません」と即答して、次のように説明した。「社内で外国語が不可欠となる仕事、たとえばグローバルの販売業務に関わる従業員は英語での会話が、アジアの現地工場との交渉も多い製造・開発部門の従業員は、日本語か(現地工場が多い)中国語で会話をするのが一般的です」つまり会社が一斉に強制するのではなく、仕事の中身に応じて従業員が自主的に語学を習得してコミュニケーションをとってほしいというスタンスだ。

・「ブラジルは税制がコロコロ変わり、州と州をまたぐと税金がかかり、州と市ではまた税金がかかる国とも言われています。猫の目のように輸入関税も変わるので、ディーラー側がプリンターや複合機の完成品を直接輸入するように働きかけたのです」現地ディーラーが直輸入すれば、ブラジル販社が輸入・販売するよりも税金は安くすむ。インボイス(輸出書類)は米国(BIC・USA)が担当し、差額の一部をブラジル販社は手数料として受け取ることとした。「しかも代金の大半は前金で受け取るようにしたので、売掛金リスク、在庫リスクもない安定したビジネスモデルとなりました」情報機器に加えて家庭用ミシンの高級機種も貢献して、ブラジル販社の事業はV字回復を果たす。03年は赤字だった事業が、翌04年から黒字に転じ、以後も対前年比でも伸び続け、アルゼンチンと同様、不死鳥のように生まれ変わったのだ。

・サラリーマンとして権力闘争を勝ち抜いたベテラン経営者の中には「なかなかしぶといね」という言い方をする人がいる。この場合の「しぶとい」はホメ言葉だ。この経営者も、40代や50代のころは何度も窮地を脱して、当時の副社長から「キミはいつもスレスレのところで助かっているなあ」と言われていたと笑う。このしぶとさやスレスレが大切なのだ。また40代の経営者は、若手社員に対して「どんどんコケろ」と話す。自分自身が失敗した際にも「ああ、いまオレはコケたなと笑う」と語っていた。今の自分がどんな状況にあるかが客観視できれば、窮地や逆境にも耐え抜く力が養われる。逆境に強い人はパニックにならない。それは失敗やシミュレーションを重ねて経験値が上がるからだ。社内に向けて小池が「人とのつながりを大切にする」や「常に何事にも好奇心を持つ」をモットーとして伝え続けるのは、攻めだけではなく、守りの面でも自分や会社を救ってくれると考えているからだろう。

・大切なのは、変化への対応だ。メーカーには「生活者はどんどん変化する」という言葉もある。1980年代にブラザーは、ミシンメーカー各社の中でミシン依存度が突出して低かった。専業主婦だった女性も外に出て働くようになり、すでに一般家庭からは、徐々にミシンが姿を消しつつあった。ミシンの比重が軽かったからこそ、経営資源を情報機器に重点的に振り分けることができ、90年代からの米国を中心とした成長につながったのだ。失敗した商品も多かったが、次々に新商品を開発して挑んだ中から、ラベルライターやファクスや複合機が生まれた。

・「俺がやらねば」は、社長の自負心だけではない。従業員に対して「私がやらねば誰がやる」の意識で取り組んでほしいと願っているのだ。それは次のような言葉からも、うかがえる。
 ・多くの技術者の方にお伝えしているのですが、ぜひ「会社の成長に向け、こんな技術を手に入れたい」「こんな製品を創ってみたい。そのために積極的な投資をしたい」という提言をたくさんいただきたい。
 ・若手従業員には自ら手を挙げてチャレンジしてほしい。そして私をうならせるような提案が出てくることを楽しみにしている。
 ・「これぐらいの資金をくれれば、これぐらいのことができるからチャレンジっせてくれ」と言ってくれればいい。それで失敗してもチャレンジした本人の責任ではなく、それを命じた社長の責任だ。
 このように少しずつ表現を変えながら、ことあるごとに繰り返す。イントラネットでの社長メッセージに加えて、自らの身辺雑記を含めた社長ブログを書き続けるのは、自分の思いを何とか伝えたいという義務感があるはずだ。

<目次>
はじめに
ブラザー工業社長・小池利和が語る
真のグローバル化への「正念場」
第1章 「交流によるチーム一丸」は、世界の共通語
 「コミュニケーション」-仕事には厳しく、人にはやさしく
 <経営哲学1>自らを「可視化」して、距離感を縮める
 <経営哲学2>「社長賞」の部署へは自ら出向く
 <経営哲学3>社内イベントは情報の宝庫
 <経営哲学4>上に立つ者こそ情熱を持て
 <経営哲学5>先輩と積極的につきあうのは「感謝」の気持ち
 「人材活用」-適材適所のために、性格や家族構成を知る
 <経営哲学6>失敗は社長の責任、成功は担当者の手柄
 <経営哲学7>2割の可能性でも「志」があれば任せる
 <経営哲学8>みんなに期待されていると信じ。やる気につなげる
 <経営哲学9>任命するのは「人となり」を知ってから
 <経営哲学10>「異端」が会社を進化っせる
第2章 心は熱く、判断は冷静に
 「決断」-足で稼いだ情報と、収集したデータから判断する
 <経営哲学11>「データ」と「情報」の見極め方
 <経営哲学12>正しいであろう情報チャネルの保持
 <経営哲学13>肌感覚の情報判断でリスクヘッジを
 <経営哲学14>読み抜いた末に「バクチ」もする
 <経営哲学15>意思決定する時は、感情に左右されない
 <経営哲学16>流行のやり方に惑わされない
 「危機管理」-「転ばぬ先の杖」と「背水の陣」
 <経営哲学17>順調な時期こそ「このままではダメになる」と考える
 <経営哲学18>地域と事業の分散で「一本足打法」リスクを回避
 <経営哲学19>自社の強みが薄れたら「再構築」が必要
 <経営哲学20>ファンドの要求と向き合い、経営方針を貫く
 <経営哲学21>株式買い占めで学んだことは「ガバナンスの進化」
第3章 米国仕込みの「展開力」
 「実行力」-大胆に挑むと運命も味方に
 <経営哲学22>英語力が未熟でも何とかなる
 <経営哲学23>「魅力」は顧客から教えられるこtも
 <経営哲学24>ギクシャクした関係も「成功」が癒す
 <経営哲学25>未知の分野での失敗は、「会社の授業料」
 <経営哲学26>促成栽培でプロになる
 <経営哲学27>幸運の女神を微笑ませるのは「前向きな姿勢」
 「変身力」-先が見通せなくても、早めに手を打つ
 <経営哲学28>綿密な調査よりも試作品の投入
 <経営哲学29>企業活動を「環境」のフィルターに入れる
 <経営哲学30>新商品は発売日から改良対象
 <経営哲学31>将来のブラザーは、現在のブラザーにあらず
第4章 時に軽 になり、バランス感覚を保つ
 「好奇心」-郷愁に耽ることも
 <経営哲学32>気分転換に「青春18きっぷ旅」を
 <経営哲学33>高校野球から「後のない必死さ」を学ぶ
 <経営哲学34>「自社カラオケ」で歌ってから、コンサートへ
 <経営哲学35>サークル時代の仲間と、古きよき時代に還る
 <経営哲学36>従業員向け「100周年行事」を盛り上げる
 「脱・権威」-「権力の象徴」とは距離を置く
 <経営哲学37>北条早雲に学ぶ「山っ気」と「統治」
 <経営哲学38>社長専用車は必要最低限に
 <経営哲学39>スポンサーではなく一般見学者として
 <経営哲学40>外食も庶民的な居酒屋で
 <経営哲学41>米国生活が長いのに「義理人情」
第5章 「ブラザーらしさ」とは何か
 「商品開発」-戦える市場に戦える商品で挑む
 <経営哲学42>「お値打ち感」を出し続ける
 <経営哲学43>割り切ってシンプルな機能に
 <経営哲学44>開発は、具体的なターゲットをイメージして
 <経営哲学45>ずば抜けた技術に頼るよりも、組み合わせの妙で勝負
 <経営哲学46>「選択と集中」で発想を狭めない
 「企業風土」-「家族主義」が従業員をやる気にさせる
 <経営哲学47>グローバルでも「家族主義」を重視
 <経営哲学48>やはり「飲みニケーション」は大切
 <経営哲学49>「公用語=英語」にはしない
 <経営哲学50>同僚はライバルよりもチームメート
第6章 前進なくして未来なし
 「グローバル」-共通するのは「お客」にとって価値ある提案
 <経営哲学51>中国ビジネス再構築のカギは「魅力づくり」
 <経営哲学52>新興国の生活者の「不満」を汲み取る
 <経営哲学53>競合他社を見るな、「お客」を見ろ
 <経営哲学54>停滞する市場でも、できることはある
 「成長への再挑戦」-チャレンジ精神、スピード、やり抜く力
 <経営哲学55>新規事業なくして、ブラザーの未来なし
 <経営哲学56>「提案」が未来を切り拓く
 <経営哲学57>決断したら、信念を持ってやりきる
 <経営哲学58>「逆境」への強さを磨く
 <経営哲学59>ブラザーの「解」はブラザーにある
 <経営哲学60>「私がやらねば誰がやる」の精神で
●参考文献


面白かった本まとめ(2012年下半期)

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俺のイタリアン(東京 新橋)での食事はオススメ!

2013年01月02日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

 東京のJR新橋駅のSL広場側から徒歩約5分のところにある「俺のイタリアン」で食事を楽しみました!

 「俺のイタリアン」とは立食のレストランですが、高級な食材を惜しみなく使い、破格の値段で提供するお店です。

 前菜(冷・温)は380円~680円でほとんどが580円、大きなピザやパスタもほとんど580円、メインもほとんどが950円~1100円という大変リーズナブルなお値段です。

 しかも、3大高級食材といわれるフォアグラやキャビア、トリュフのメニューもたくさんあります。

 ただキャビアだけは4200円という高めのお値段ですが、原価出しのようで日本一安い!?とメニューには書いてあります。十分安い金額のようです。

 平日の19:30過ぎに訪れたのですが、さすが人気なお店で店内は満員で待ち列が2人ありました。
 しかし待ち行列が2人だけというのはラッキーだったようで、私が帰る頃には10人以上並んでいましたね。

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↑店構え

 また、一人で訪れたので、すぐに店の中へ案内してくれました。
私の前に並んでいた方たちは店の前のビニールシートで囲まれた場所に案内され、その樽の上で食事をしていました^_^;)
その後、店内に空きが出ると、店内に案内されていたようです。
 
 その店中は大混雑で、コートを預けるのも一苦労です。
また立食の場所も、横や後ろの人と少し触れながらの食事となり、驚きましたね。
 ものすごい人口密度です!
でもまあ、この賑わいは何だか嬉しいものではあります。
たまたま近くにタバコを吸う人がいなくて助かりましたが、この店には灰皿が置いてありましたので、禁煙ではないようです。
この人口密度では、火傷のトラブルを避けるためにも禁煙が良いとは思います・・・

さっそくメニューを見て飲み物を選びます。

2img_5066
↑ドリンクメニュー

 グラスワインで、原価出しヴーヴ・クリコイエローラベルが600円でありましたが、残念ながら1日限定3本18杯分とのことで、売り切れていました。
 そこで、チリ赤ワインのキンタラス カベルネソーヴィニオン500円を注文しました。
 そのほか大きなワインリストもありましたね。
 ボトルは小売り価格+999円で提供のようで、かなり良心的なお値段かと思います。

 そしてその赤ワインと付きだしのチーズ300円が運ばれてきました。
 大きなグラスに赤ワインが入っていてそのボリュームには大満足です。
もちろん美味しくチーズとも合いますね!

3img_5067
↑赤ワインとチーズ

それから黒板のメニューを見ますが、藤井シェフのスペシャリテという限定ものは売り切れていて残念でした。
このスペシャリテを楽しむには、早い時間に来ないといけませんね。

4img_5068
↑黒板

それから食事のメニューを見て選びます。

5img_5065
↑食事のメニュー

 まず前菜として俺ん家サラダ580円を注文しますが、かなりの量なので止めた方が良いと言われ、断念します。
 しかし野菜好きなので頼めば良かったかな?と後でちょっぴり後悔しました^_^;)
 
 そこで自家製ということに惹かれてサーモンマリネ480円を注文しました。
それから、ピザが美味しそうなので、「ラルドガンベリー」580円を注文しました。マルゲリータが人気なようですが、ここはあえて「エビ、豚の背脂、ブロッコリー」が入った「ラルドガンベリー」にしました。
 野菜としてブロッコリーを食べたかったからです。
そして、メインは、「牛肉のミルフィーユ フォアグラのせ バルサミコソース」1100円を選びます。
 このメニューには赤線が引いてありますし、自信作なのでしょう。
これは選ばずにはいられません!
フォアグラ付きで1100円はさすがにリーズナブルですね。

なお、俺のイタリアンの人気ランキングは以下の通りとのことです。

1位 マルゲリータ
2位 パルマ産(24ヶ月)生ハム
3位 エビのアヒージョ
4位 トリュフとフォアグラのリゾット
5位 トリュフとポルチーニのビスマルクピッツァ
6位 牛肉のミルフィーユ フォアグラのせ
7位 自家製サーモンマリネ
8位 フォアグラと和牛のハンバーグ仕立て

6img_5069
↑俺のイタリアンの人気ランキング

今回は人気ランキングの6位と7位を注文したことになります。

 そしてさっそく、「自家製サーモンマリネ」が運ばれますが、皿が大きく、量も多い!
 サーモンの上にソースと水菜が添えられ、濃厚なサーモンと水菜がマッチして美味しい!
赤ワインにも合いますね。
このボリュームには驚きました。

7img_5070
↑自家製サーモンマリネ

そして、ピザが運ばれますが、これまた大きい!
本当にこれが580円??
一人でこれを食べるには勇気が必要です^_^;)
しかしピザは「できたてアツアツ」で、豚の背脂とソースがまろやか濃厚で旨い!!
このピザは堪りませんね!
この美味しさに感動です!!
特にアツアツなのがとても嬉しいです。

8img_5073
↑ピザ「ラルドガンベリー」

 そして、メインの「牛肉のミルフィーユ フォアグラのせ バルサミコソース」がすぐに運ばれますが、テーブルが狭くて皿を置く場所に困ります・・・。
 しかし、白い皿に牛肉やポテト・フォアグラ等がタワーのように重ねられ、また白い皿に丸くソースがかけられていて、立体的に美しい!
この美しさには感動です!
一番上にはこんがりニンニクも添えられています。
フォアグラが、結構大きいのも嬉しいですね。

 さっそく、ゆっくりナイフを入れて見ますが、想像以上にフォアグラや牛肉が柔らかく、スッと切れていきます!

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↑牛肉のミルフィーユ フォアグラのせ バルサミコソース

 そしてまずフォアグラを頂きますが、フォアグラのねっとりとした濃厚な味わいに感動!!
 これは貴重な味わいです!
もちろん牛肉も柔らかく美味しいのですが、フォアグラには叶いませんね^_^)
フォアグラが美味しいです!

 ということで「俺のイタリアン」では、上質の赤ワインやチーズ、サーモンマリネ、大きなピザとフォアグラ付きミルフィーユ牛肉をコストパフォーマンス良く税込3,108円で堪能してしまいました!
おなか一杯です!
美味しかったです!
 特にピザ580円はかなり大きくコストパフォーマンスに優れていますね。ビックリしました!
 反省点としては、注文したものはタンパク質が多かったので、サラダ系の比率を高めた方が良かったですね。
 またそれぞれの量が多いので、二人以上で訪れてシェアした方が良いです!
「俺のイタリアン」はとてもオススメです!
今度は同じ業態の「俺のフレンチ」を2名以上でチャレンジしたいと思います^_^)

俺のイタリアン
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関連ランキング:イタリアン | 新橋駅汐留駅内幸町駅



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