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福岡アジア美術館(福岡市)はとてもオススメ!

2014年09月29日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

以前から行きたいと思っていた福岡市の市営地下鉄中洲川端駅6番出口すぐのリバレインセンタービル7・8階にある福岡アジア美術館へ行ってきました!

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↑福岡アジア美術館のビル

 この福岡美術館では約2400点のアジア近現代美術作品を所蔵し、近代以降のアジア美術のコレクションとしては世界最大級とのことです。
特にアジアギャラリーでは、18世紀末から現代までの東アジア・東南アジア・南アジアの23カ国・地域を対象に収集した作品を通して鑑賞を楽しむことができます。

私が2014年7月に訪れた際には以下の展示がありました。

(1)交流ギャラリー(8F):「楊勇(ヤンヨン)」当代山水表達展
(2)アジアギャラリーA(7F):カウントダウン、FT5!-福岡トリエンナーレってなに?「FT3,FT4」
(3)アジアギャラリーB(7F):金属ぞくぞく大集合!
(4)企画ギャラリー(7F):おいでよ!絵本ミュージアム2014

今回はこの(1)~(3)を鑑賞したので、その紹介をしたいと思います。

「(1) 「楊勇(ヤンヨン)」当代山水表達展」の「楊勇(ヤンヨン)」さんは、1979年生まれの中国江蘇省出身で、南京・北京を拠点に活動しているとのことです。
中国では数多く展示しているようですが、日本では今回が初めての展示とのことです。

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↑楊勇(ヤンヨン)さんの紹介

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↑「楊勇」当代山水表達展

入口で記帳してゆっくり展示物を見ます。
広々としていて、ゆっくり近くや遠くから見れて良かったですね。
三日月夜に少しカラフルな花が咲いた木々が見える絵が特にとても良いと思いましたね。

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↑三日月夜の絵


 それから7Fに降りて、アジアギャラリーAとBに向かいます。
入場料は200円とリーズナブルでした。
まず「(2)カウントダウン、FT5!-福岡トリエンナーレってなに?「FT3,FT4」」を観ます。

よく分からないのですが、1999年の開館以来ほぼ3年ごとに「福岡アジア美術トリエンナーレ」を行い、アジアの最新の美術動向を紹介してきたようです。
今回はFT5に向けて、その前に福岡トリエンナーレFT3,4の振り返りとして紹介しているようです。

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↑福岡トリエンナーレの紹介

確かに個性的で面白い作品が多いですね。

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↑福岡トリエンナーレ「FT3,FT4」のフロア

特にインドネシアの画家でこの絵は「空腹でいこう」というのが派手な色合いで面白いと思いましたね。
犬が球体の中に頭を突っ込んでいるようです。

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↑空腹でいこう

それからアジアギャラリーを観ます。
まずはアジア近代美術の黎明期ですね。
ちょっと固い作品が多い気がします。

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↑アジアギャラリーの紹介

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↑アジア近代美術の黎明期

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↑フロア

 次に、アジアにおける近代美術の成立からモダニズムの展開までで、特に「戦いの神カーリーの絵」はその武器をたくさんの手で持った神が細部まで美しいだけでなく、聖なる川を含めた地球の丸みも感じとても素晴らしいと思いましたね!!
しばらくずっと見とれてしまいました。
これには感動です!
「アジアコレクション70」掲載作品で、インドの作品とのことです。

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↑アジアにおける近代美術の成立からモダニズムの展開までの説明

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↑戦いの神カーリーの絵

それから、次の明るい色の沼地の葉や植物を表現したものはとても良いと思いましたね。
1949年にインドネシアでの作ですが、作者は伝統的なバリ絵画に基づいてインドネシアの風景を装飾的かつ幻想的に表現し、インドネシア近代美術の新しい可能性を開拓したようです。

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↑風景(まばゆい沼)

それから、次の本物のように見える水滴の絵には驚きましたね。
作者は韓国を代表する抽象画家で、水滴を描くことで有名とのことです。
これは絵ではなく本物の水滴に見えましたね^_^)

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↑水滴

そして次は「アジアの現代美術」でした。
絵画だけでなく造形物が多かったですね。
素人の私にはよく分からないものが多かったです。

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↑アジアの現代美術の説明

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↑アジアの現代美術のフロア

ただ、「オルホン河」というのは素晴らしかったですね!
髪の毛が滝ですか^_^;)
オルホン河は、モンゴルの河で、草原と砂漠が国土の大半を占めるモンゴルでは尊ばれ、作者は滝を女神に見立てて、自然の中に潜む崇高さを表しているようです。
確かにその女神の表情といい崇高さを感じます。
また滝の髪の毛が光って美しい!
この女神は、女性的な体の線をもつモンゴル独特の仏像を連想させるとのことです。

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↑オルホン河

それから最後に「(3)金属ぞくぞく大集合!」でした。

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↑「金属ぞくぞく大集合!」の案内

ブロンズなど金属の作品がたくさんありましたね。

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↑「金属ぞくぞく大集合!」のフロア

特にこのイスが面白いと思いましたね。
暴力と権力を連想させる作品とのことです。

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↑金属にひそむ暴力性の説明

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↑イス

 福岡美術館は綺麗で美しい館内で、、18世紀末から現代までの東アジア・東南アジア・南アジアの23カ国・地域を対象としたたくさんのアジア近現代美術作品を鑑賞でき、とてもオススメです!


お勧めなお話(2014年上半期)
自動車保険を安く!

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「わたしは悪い不動産屋(大倉辰吾)」という本はとてもオススメ!

2014年09月26日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「わたしは悪い不動産屋」の購入はコチラ

 「わたしは悪い不動産屋」という本は、不動産業務に携わる著者が、不動産屋の手口や、不動産売買・賃貸の気をつけるべき点をとてもわかりやすくまとめたものです。

 2003年初版と約10年前に書かれた本ですが、現在でも十分理解できる内容ですね。

 一般の人には分かりにくい不動産売買の手数料の仕組みや、安く売る手口、不動産売買の落とし穴、マンションの価格が下がる理由、内装より構造が大切なこと、北道路でも利点があること、賃貸の客にしたい相手・したくない相手、立ち退き料の相場などナルホドと思うことが満載でしたね。

特に以下については勉強になりました!

・不動産屋の仕事のうち80%は仲介業務

・売買を任された物件は本来はレインズ(不動産流通機構)へ登録が必要

・不動産屋は、”売り”と”買い”を1つの物件でできると、両方の手数料が手に入る。手数料が3%であれば倍の6%。業界ではこのことを「両手」と呼ぶ

・新築の売り主は建設会社や不動産屋が多いが、中古の売り主は所有者である個人が基本。中古の場合は不動産屋の役割は仲介者にすぎず、売買物件そのものに関する責任はないので、この問題でのトラブルが多い。買い主は売り主とトラブルは交渉しなければならない

・新築だと保証期間が最低10年はつくのに、中古にはない。しかも売り主は自分が損するような不都合なことは言わないので注意が必要

・マンションは住民の5分の4以上の賛成がなければ立て替えはできないというリスクがある。お金がない人もいるので立て替えは難しい可能性がある

・実はマンションからの眺望を楽しむのはせいぜい10日と意外と短いもの。

・最上階の資産価値は永遠に不滅。何といっても上に部屋がない。マンションにおける不快音の80%以上は上の階の騒音

・マンションを選ぶなら、高層階など見向きもせずに3階を選ぶ。生活レベルで考えたら、音は1階ほどうるさくないし、エレベーターを使わないで昇り降りできるし、便利で最高の階。

・中古物件を買うにあたっては建物の仕様書を入手して建築事務所に持ち込んで見てもらうこと

・中古物件を売る場合は、専任媒介ではなくどこの不動産屋のリストにも載る一般媒介で高く売ること。一般媒介ならどこの不動産屋のリストにも載っているから、価格帯さえ合えば興味を示す客がいつかは現れる。しかも、売り主が一番条件のいい仲介業者を選べるから納得して売れる。

・相場以下の物件はクズ同様の値段で買うべき。違法物件は建て替えができないから資産価値はない。

・宅地は建築基準法で定められた基準に該当する道路(私道を含む)に2m以上接していなければならないから、そうでない宅地の資産価値はない。

・農地などの調整区域に建てられた家も、農家の親族以外の人にとってはすべて違法建築だから建て替えられない。

・戸建てを買う場合は役所で公道や市街化区域か調べること

・南道路が好まれるが北道路のメリットもある。まず北道路のほうが南道路より安い。さらに、北道路では庭が南にとれるという利点がある。これは大きい。南に向かって部屋が配置でき、太陽に輝く庭が広がるのだ。一方、南道路ではどうか北道路より価格が高いことのほかに、玄関で南側の一部をとられるというマイナス点がある。敷地が広ければ庭先から北側の玄関に抜けるという間取りも考えられるが、そうなるとスペースももたいない。それに南側にリビングなどを配置するとなると、道路から家族の生活すべてが覗かれるという結果になる。

・不動産業界で、一番道路づけがよい物件というのは、東南の角地である。特に住宅が密集している都会では、東南に道路の幅があるだけで日照が大きく違ってくる。西南の角では、夏の西日がきつい。

・「古家」と表示するのは、建物というのは建ってからほぼ10年もたつと値段がつけられない。建物の値段は0円で、土地代だけが販売価格にになっていますよ、ということ。古家は建て直しに金がかかり、水道管が古いことが多い

・建築基準法では、道路法上の道路を一号道路、開発道路を二号道路、一般の道路を三号道路、大規模開発道路を四号道路、住宅建築上、私道にするために道路位置指定したものを五号道路と呼んでいる。

・建築基準法では、私道でも公道に等しい扱いを受ける。土地を買ってしまったあとで、道路位置指定を申請する場合は、土の上に玉ジャリ、玉石を敷き、アスファルトを流してから行わなければならない。さらに庇や出窓などが道路上にあってはいけいなどの規定もある。

・申し込み金は返してもらえる。請求しても返さない不動産屋がいたら、宅建業法違反で訴える権利がお客さんにはある。

・「買い戻し誓約」はあり得ない。売ったものが壊れたら引き取るというのではなく、売ったものにお客が飽きたら引き取りますよというのである。そんな会社があったら、とっくにつぶれているだろう。

・雨が降ると道路が冠水する土地はクズ地という。雨の日にこういう土地を案内する不動産屋は絶対にいないから、自分がある土地を買おうと思ったときは、菓子折りを持って近所の家を訪ねたほうがいい。あるいは、小学校帰りの子供をつかまえて聞く方法も。とにかく丹念に聞いてまわれば、やがて自分が納得する真実を見つけられるはずである。もっとも、信用のおける大手の不動産会社や、事情に詳しく、しかも信用を大事にする地元の不動産屋では、そんな危ない土地は売らない。

・道路の冠水場所は、役所の道路地図帳で確認すること

・不動産会社の登録ナンバー( )の中の数字が小さい会社は要注意(数字は更新回数を表し、数字が小さいと免許の取り消しを繰り返している可能性がある)

・施工がしっかりしているしスペースもたっぷりとある公団のマンションはお勧め

・私自身は内装や外観のケバさだけでは絶対に買わない。マンションの資産価値とは、外観やサービス内容ではなく、住むに値する居住環境になっているか、子供が遊んだり、家を訪ねてきた友人が車をとめるスペースがあるかという、ごく当たり前のことを表したものだと思う。

・二階式のメゾネットタイプのような、総面積では安そうに思えても、じつは占有坪単価では超高価という狭苦しいマンションなど、とても住む気になれない。

・大規模開発でつくられた住宅は、道路・公園など公共スペースに付加価値ががある。大規模開発地域の住宅では、道路ひとつにとっても、建築基準法どおりなら4mで充分なのに、わざわざ6m幅をとっているところが多い。これなど、車を使う住民はもちろん、歩行者にとっても、ゆったりとした安心感を与えるつくりといえる。

・連棟式住宅のテラスハウスは、銀行が担保物件として不的確と判断されることがあり、また全居住者の同意がないと再建築できない。全居住者というのは、いま住んでいる棟の居住者だけではない。したがって、事実上、再建築できない不良物件ということになる。

・建物は床にビー玉を置いて傾斜が分かる。パチンコ玉は重くて動きにくいから用をなさない。このビー玉があれば、土地の傾斜も判断できる。タバコの箱を地面の上に置き、その上にビー玉を乗せてころがれば、その方向に傾斜していることになる。一方、タコ糸は建物の歪み具合を測ることができる。タコ糸の先に安全ピンなどをつけ、柱の上の部分からつりさげれば、垂直かどうかを見ることができる。

・役所の建築課で不動産屋(開発業者)が違反がないかなど、どういう業者か確認できる。具体的に質問したほうがよく、たとえば「この業者さんは信用できますか?」という聞き方では不十分で、「いままで、この業者さんが資格に関わるようなことで役所に呼ばれたことはありますか?」とか、「この人がユーザーからクレームをつけられたり、訴えられたという記録(事実)はありますか?」と聞かなければ、教えてくれない。

・不動産屋(開発業者)に住宅地域か確認は必要。不動産屋は、たとえまともな宅地でも、お客さんを前にして、必ずここは第一種住宅地域とか第二種とか、説明しなければならない義務があるから、もし何の説明もなければ、そこは住宅地域ではないということになる。

・賃貸マンションはいま、どこでも飽和状態だから、空き部屋が多い。木造アパートが少なくなった分、みんなマンションに変わってしまったから供給過剰になっている。原因は家賃が上がりすぎたこと。特に郊外にその傾向が強いといわれる。

・都心部マンションは、穴場は下町方面。山の手地域が18万円とすれば、同じ条件で13万円で借りられる

・郊外マンションの飽和ぶりは、もう悲惨といえるだろう。特にお年寄りが多かった地域では、マンション開発業者が「相続税対策」としてのマンションを売り込んで成功したこともあり、対象のお年寄りがいる家庭が先を争うようにマンションに飛びついたため、現在の飽和状態をもたらした。

・1988年の税制改革で「死亡3年前から死亡までの借り入れは相続税の対象からはずす」こととなった。税制改革の前までは、老いていく自分の親から、あの手この手で権利書や印鑑の保管場所を聞き出し、いざ死線をさまよいはじめたら、無理やり承諾書にサインをさせ、マンションの購入契約書を作成し、文字通り駆け込みで負債つき遺産をデッチあげることも可能だったのだが、それができなくなってしまったのだ。

・バブル当時の億ションは派手な内装で「インチキ商品」が多かった。すなわち不動産屋と銀行、さらに大手ゼネコン、中小の建設会社が結託して、たいした構造のマンションでもないのに、やたら内装に金をかけただけで、通常の販売価格より2割から4割も高く価格を設定していたのである。

・疑り深い人はかならず失敗する。たぶん、「もっといいものがあるんじゃないか」と思って見ているからではないかという気がする。こんなとき、昔からよくいわれている、”ダマされる人が勝ち”という言葉を思い出す。

・不動産購入には、通勤時間や住環境、間取り、外観、内装などで優先順位をつけること

・100平米未満でのミニ開発は問題が多い。国土法では100平米以上の土地売買に関して届け出をしなければならないし、建物と一緒に売る場合は、土地、建物それぞれについて別々に課税することを決めている。つまり、土地、建物各々の販売利益を申告しなければならない。従って100平米以上の土地、建物では大きな利益を上げることができず、利益幅が固定化し、うまみがないのである。しかし、逆に100平米以下では、土地、建物込みで計上できるから利幅が大きくなる。こんなわけで不動産屋がミニ開発に走るのである。しかも、利益を上げるためには、建物の質を落とすしかないから、いかに手抜きをするかが頭の使いどころとなる。

・首都圏の単身者・学生の借り手が希望するのは、中央線の新宿から三鷹までの地域で駅から歩いて5、6分以内の部屋が多く、次に私鉄沿線で、新宿・渋谷・池袋から電車で10分以内の駅。駅からはもちろん徒歩で5、6分以内というのが多い。

・OL・サラリーマンの単身者なら自由が丘とか下北沢などのおしゃれな街に人気が集まる。しかも、物件は新築もしくは築浅のものを望む傾向がある。

・なぜ大家は老人を嫌っていたのかというと、老人のひとり暮らしは何があるかわからない。突然死んでしまうことだってあるだろうし、体が充分に動かないから部屋も汚す。しかも老人はあまり引っ越しを考えないので、追い出さないかぎり、死ぬまで住み続けることがほとんどだ。そうなると、礼金の収入がはくなてしまう。大家にとって理想の借り手は、単身者で契約期間の2年もたたないうちに引っ越してくれて、さらに部屋をきれいに使ってくれる人である。

・見るべき情報としては、市役所の人口統計、町の産業の動向、市街化区域、調整区域などの監視区域の指定状況、人口密度の進展状況、学校の増改築状況・閉鎖状況、工場の進出あるいは移転計画、大手スーパーの進出計画など。

・共同名義の委任状でトラブルが多い。名義人のすべてと契約を交わさなければいけないのに、出された委任状を丸ごと信用してしまう。そういうことにかけては、プロのはずの不動産屋までときどき失敗することがあるから、念には念を入れなければならない。

・不動産売買で怖いものに、競売物件がある。債権者が複数いた場合、彼らに公平に分配するために、裁判所が競売にかける物件である。これを売りに出してしまう奴がいる。もともと裁判所に差し押さえられて競売にかけられたものだから売ることはできないのだが、いわゆる詐欺行為で売ってしまおうというわけだ。しかも、これを一般の担保物件と同じように売りに出してしまうのである。こんな物件を買ってしまったら、名義変更もできないし、払った金は売り主が持ち逃げしてしまっているので、当然返ってくる可能性はない。

・手付け金だけを目的とした詐欺業者に注意

・印鑑登録は用が終わると登録をすぐに廃棄したほうが事件に巻き込まれることはない

・権利書を紛失した場合に発行される保証書で売買できるが、二重契約の詐欺の可能性がある

・抵当権が売買金額を上回る場合に手付け金を持ち逃げされるケースが多い

・学生(特に男子学生)と独身サラリーマンは、不動産屋にとっては大のお得意様(敷金の返却など気にしないことが多い) 


「わたしは悪い不動産屋」という本は、不動産売買を検討している方にとても参考になり、とてもオススメです!

<目次>
お客を騙す不動産屋のホンネ-はじめに
1章 どんな時代でも生き残れる不動産屋の手口
 不動産屋と銀行のアヤしい関係
 ”売り””買い”双方からの手数料、「両手」のうまみ
 妥当な価格と信じ込ませるテクニック
 お客の個人情報をいかに利用して売るか
 相場より安い売価をつけさせるのが、プロの営業マンだ!
 売り主の信用を得て安く買うのがコツ
 客を引きつけるチラシの量
 調整区域に住宅を建てて売るスゴ腕「開発屋」
 不動産屋ファッションがガラリと変わったワケ
2章 不動産屋がつけ込むお客の”無知”と”夢”
 オトリ広告に釣られる客の心理
 新築と中古は売り主が違うという現実
 中古物件、あとでかならず泣きを見る落とし穴
 夢を見ている客を騙せなければ、一人前ではない
 マンションの価格が下がるのはなぜか?
 中古マンションの客は便利さより眺望を好む
 ”売り”より”買い”を優先して、すべてを失う
 手付け金は買い主に戻らないこともある
 「安くするから買え」という甘い誘惑
 内装ばかりに目を奪われる愚かな客たち
 安売りに群がる”銭失い”
 高い査定に踊らされて泣きを見る甘い客
 相場より安い物件には何かある
 高くても南道路にこだわる”方位”の客
 北道路でも最高の家がある
 口がうまい不動産屋の錬金術
 古い家つきの土地は注意したほうがいい
 「公庫仕様」と「公庫利用」は違う
 公道を買わされたノンキな客の泣き言
 「申し込み金」は返してもらうのが当然
 何の役にも立たない「買い戻し誓約」
3章 お客が知らない不動産屋の常識
 不動産は買ったらかならず値段が下がると思え
 相場より安ければ売れるという原則
 人が殺された家の価格が下がらない謎
 不動産屋はあくまでも仲介が基本
 ノンバンクから金を借りさせる方法
 天気のいい日はクズ地を売ろう
 価格を下げると旧住民から避難ゴウゴウ
 早く売らないと金利がかさむ中小建て売り業者
 悪徳業者を育てている安物指向の客
 某有名マンションを建てる無名の業者
 大規模開発は”街”を売る発想だ
 ペンキも塗り替えられない連棟式タウンハウス
 買う前にはビー玉とタコ糸を持っていこう
 悪徳業者は役所で調べる
 ミニ開発はその場限りの商品
 建て替えができない中古住宅にはご用心
 オープンルームは近所の主婦の嫌みが飛び交う
 賃貸で借り主が有利になりつつあるという話
 更新料をゴネて値下げさせた”交渉の達人”
 家賃値上げの反対理由を大家は聞く義務がある
 「立ち退き屋」はけっこうボロい商売だ
 マンション経営は部屋数の8掛けが基本
 郊外マンションはもう飽和状態
 相続税対策のマンション経営で損した人たちの悲哀
 不動産屋の安定収入源は手数料である
 バブル後の新築マンションの手抜きぶり
 お買い得物件がある、いまの億ション
 「ダマされた人が勝ち」という場合もある
 信頼関係ができたお客さんは神様です
 100平方メートル以下の土地単価は高い
 社宅が減ってマンション需要が増えた理由
 客の真剣味が不動産屋の誠実さを引き出す
 歩きすぎる客は結局、何も買えない
 利便、間取りはマンション客の絶対条件
 買い替えようと思ったら早く売る
 業務に精通していない営業マンは拒否すべき
 バブル後の土地と建物は要注意
 大家にとって理想の借り手、最悪の借り手
 営業マンはなぜ若い人が多いのか
 ”仲介”より”買い取り”のほうが多い不動産業界
 投資家不在のいまこそ買い時だが・・・
 土地がなくなった地域の相場は上がる
4章 悪い客たちの危ない綱渡り
 夫婦の共有財産に二倍の金を払ったドジな奴
 競売物件を売り、手付け金をかすめた悪党
 印鑑登録を契約ごとに破棄する老人
 契約前の担保金額が契約時には数倍に
 権利書と保証書で二重契約するサギ野郎
 自宅を売るのは”何かある”のが普通
 建て直し確実のボロアパートで稼いだ男
 「いい女に部屋を貸すときは気をつけろ」が最近の傾向
 年収をごまかして恥をかいた客
 売価を上回る借金火ダルマ、売り手の悪知恵
 悪い客に引っかからないためのノウハウ
 無理な返済計画で追いつめられる客
5章 ”賃貸”で生き抜く街場不動産屋のたくましさ
 住宅情報誌にはオトリがいっぱい
 賃貸専門の不動産屋で活躍した元ホスト
 賃貸の客にしたくないワースト3は?
 ”滞納”で替えられた鍵を交換した豪傑
 敷金は何がなんでも取り戻すべきだ
 立ち退き料は家賃半年分が最低ライン
 敷金を全額返さないための大家の奮闘
 新築マンションを独身女性に貸したくないのはなぜ?
 本当の上客は男子学生と独身サラリーマン
6章 不動産屋の本音のホンネ
 客の売り物件にケチをつける不動産屋の”性”
 ”一泊”覚悟でステ看を貼りにいく新人
 不動産屋はナマケモノの集団である
 他社の仲介に割り込むコソクな手段
 お客さんに喜ばれるのが本当はうれしい


面白かった本まとめ(2014年上半期)

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マンダラ(東京 神保町)のカレーはとてもオススメ!

2014年09月24日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

 知人に勧められて、東京の神保町交差点から徒歩1~2分(東京メトロ神保町駅A6番出口すぐ)のところにある、マンダラというインドカレー店へランチに行って来ました!

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↑店構え

地下にお店があるので、階段を下ります。
店内はコンクリート打ちっ放し部分もありますが、きれいなインド装束?も飾られて、とてもきれいで女性に人気がありそうです。
BGMはシックなジャズが流れています・・・。

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↑店内

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↑店内

 インド人?の小柄で美人な店員に奥の席を案内され、さっそくメニューを見て注文します。

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↑ランチメニュー

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↑今日のカレー

ランチセットは以下の3種類ですね。

Aランチ1620円:Bランチ+タンドリーチキン・シクカバブ
Bランチ1180円:Cランチ+ミニサフランライス
Cランチ1030円:ナン、カレー(6種から1つ選択)、フルーツライタ(フルーツ入りヨーグルト)

 最近小食なので^_^;)Cランチを選択し、カレーは知人が薦めていたシュリンプバターマサラ(トマト味のエビカレー)を注文します。
辛さは5種類ありますが一番甘い「普通(Normal)」を選びました。
この「普通」でも日本のカレーの中辛~辛口に相当するようです。
注文を終えると、店員さんがニッコリ笑ってくれたのが嬉しかったですね。

 そしてすぐにシュリンプバターマサラカレーとナンが運ばれます。
速!

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↑シュリンプバターマサラカレーとナン

 ナンはアツアツふっくらで結構厚みがあり、そしてほんのり甘味があり、これはなかなか良いです!
このアツアツがたまりません!
そして、カレーはトマトが入っているせいか赤みがあり、かなりコクがあって想像以上に美味しい!
エビも4~5匹とたっぷり入っています!
アツアツなんとこのトマト・エビが入ったマサラカレーが絶妙に合い、さすが知人が薦める美味しさで感動しました!
このシュリンプバターマサラはとてもオススメですね!
感動しました!
今度はシェフおすすめのベジタブルカレーを試したいですね。

そして、最後にフルーツ入りヨーグルトが運ばれますが、酸味が効いて甘さ控えめなヨーグルトでこれも美味しい!

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↑フルーツ入りヨーグルト

東京の神保町にあるマンダラのカレーはとてもオススメです!

美味しかったものまとめ(2014年上半期)

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マンダラ

昼総合点★★★★ 4.1
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関連ランキング:インド料理 | 神保町駅竹橋駅九段下駅



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熊本城はとてもオススメ!

2014年09月22日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

熊本市にある熊本城へ行ってきました!

 熊本城は、日本三大名城の一つに数えられ、加藤清正が幾多の実戦の経験を生かして1601年から7年の歳月を費やして完成させたものとのことです。
かつては周囲5.3kmに及ぶ壮大な構えで、120余の井戸を掘り、櫓は49、櫓門18、城門29を数えたようです。
1877年(明治10年)の西南戦争で多くの建物を焼失しましたが、薩摩軍の猛攻撃に耐え、名城としての真価を発揮したようです。
現在の天守閣は1960年(昭和35年)に再建されたとのことです。

熊本城の場所は熊本市内の中心地にあります。
高台にあり、天守閣からは熊本市内を見渡せ、さすが良い場所に城を建てているなぁと思います。

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↑熊本城の場所

入園料は「おとな500円」「こども(小・中学生)200円」となります。

入口の近くで、本日の出陣武将が誰か分かるようになっています。
加藤清正や黒田官兵衛、あま姫、島津義弘などがいますが、この日は「加藤清正」「森本義太夫」「あま姫」が出陣しているとのことでした。
楽しみです。

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↑武将一覧

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↑本日の出陣武将

 熊本城は復元整備されている途中で、第Ⅱ期復元整備計画(平成20年度~平成29年度)が行われている最中です。
その後もそのほか復元予定のようです。

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↑熊本城復元整備予想図

熊本城の中に入りますが、それにしても広大な敷地です!
石垣が延々と続いていて、外濠も見えます。

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↑延々と続く石垣

そして、天守閣に近づきます。
天守閣が想像以上にかなり巨大!
そしてその隣にも小ぶりな天守閣があります。

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↑天主閣

上の天守閣の写真右下には加藤清正公が槍を携えていました!
堂々としていて風格があります。
後で記念写真をお願いしますが、「これで今年の年賀状の写真は決まりだな」と仰せつかりました^_^;)

それから、石垣を見ながら天守閣の中に通じる道を通りますが、所々石垣が剥がれたところがあります。
これは、西南戦争当時の火事で焼け落ちた跡とのことで、当時の猛火ぶりを伺えます。

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↑焼けた跡の石垣

それから天守閣前広場に向かう道を通りますが、壮大な木の造りです。

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↑壮大な木の造りの道

広場に出ると、なんと忍者がいました!
構えが格好いいです!

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↑忍者

それから、最近復元された本丸御殿に入ります。
できたばかりなので、新築の木の香りがします。
靴を白いビニール袋に入れて、本丸御殿内を歩きます。
本丸御殿の台所は、かなり広い空間でしたね。
2階からは毒が入れられないか見張っていたとのことです。

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↑本丸御殿の台所

また大きな釜もありましたね。

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↑大きな釜

それから江戸期の本膳料理を再現したものもあり、興味深かったですね。

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↑江戸期の本膳料理を再現

それから藩主の会見の場もありました。
さすが黄金色を基調としちて美しいです。
天井の絵も素晴らしかったですね。
当時の加藤清正は、豊臣秀頼を迎え入れられるよう立派に熊本城を造っていたとのことでした。

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↑昭君之間

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↑昭君之間の天井

それから、西南戦争時の遺品もかなり出土したようで、ピストルだけでなく大量の襟章、ボタンなどが見つかったようです。
かなり激戦だったということが分かります。

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↑西南戦争時の遺品

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↑西南戦争時の遺品

そして、天守閣に向かいます。

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↑天主閣

天守閣の地下1F~6F展望台の造りとなっています。

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↑天守閣の案内

焼失前の熊本城の写真もあり、当時も威容を誇っていますね。

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↑焼失前の熊本城の写真

そして城下町のジオラマがかなり精巧で驚きました!
つい約150年ほど前はこの状態だったとはとても信じられません。
一つ一つ細かく見てみました。

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↑城下町のジオラマ

それから昔の熊本城南面の絵を見ますが、たくさんの天守閣や櫓があったことがよく分かります。

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↑昔の熊本城南面

それから天主閣の展望台まで登り、辺りを見渡しますが、さすが熊本市内を一望できますね!
どこから敵が来るか一目瞭然です!

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↑天主閣最上階からの眺め

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↑天主閣最上階からの眺め

さすが、熊本だけに大きな「くまもん」の絵も見えました^_^)

熊本城は、広大な敷地で壮大な天守閣や本丸御殿を体験でき、また西南戦争など歴史の勉強にもなり、とてもオススメです!

お勧めなお話(2014年上半期)
自動車保険を安く!

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「自分の中に毒を持て(岡本太郎)」という本はとてもオススメ!

2014年09月19日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「自分の中に毒を持て」の購入はコチラ

 「自分の中に毒を持て」という本は、あの「芸術は爆発だ!」で有名な今は亡き画家の「岡本太郎」さんが、世の中や人生の本質を突いた自分の思いを明らかにしたものです。

 主に幼少の頃から他者と迎合しない信念、第二次世界大戦前夜に青年時代を過ごしたパリ時代の自由や恋愛、危険な道をとると決断して帰国し兵としての戦争体験や戦後の画家としての歩み等も散りばめ、以下について書かれていて素晴らしいと思いましたし、勇気づけられましたね。

・生きるということは自分で自分を崖から突き落とし、自分自身と闘って、運命をきりひらいていくこと
・新しい自身の人生観が開くような読書は必要
・若い時に世界の歴史に残るような思想家や芸術家と毎日のように出会い、対等に話し合ったのは青春時代の大きな糧となった
・「いまはまだ駄目だけれど、いずれ」と絶対に言わないこと
・みんなは安全な道の方を採りたがるものだけれど、それがだめなんだ
・友達に好かれようなどと思わず、友達から孤立してもいいと腹をきめて、自分を貫いていけば、本当の意味でみんなに喜ばれる人間になれる
・自分自身にとっていちばん障害であり敵なのは、自分自身なんだ。その敵であり、障害の自分をよく見つめ、つかんだら、それと闘わなければいけない。
・あらゆる場所、あらゆる状況で、孤独な「出る釘」であった。そして叩かれても叩かれても、叩かれるほどそれに耐えて自分を突きだしてきた。いや、むしろ、出ずにはいられなかった。それが情熱であり、生きがいだからだ。
・恋愛というのは、相思相愛でないと成り立たないと、とかくみんな誤解しているんじゃないだろうか。それだけが必ずしも恋愛じゃない。たとえば片想いも立派な恋愛なんだ。
・男女の仲というのは、肉体的な関係だけじゃない。年が離れていても気持ちの上での溶け合いができるのだ。
・芸術はきれいであってはいけない。うまくあってはいけない。心地よくあってはいけない。それが根本原則だ。
・己自身と闘え。自分自身を突きとばせばいいのだ。炎はその瞬間に燃え上がり、あとは無。-爆発するんだ。
・人間本来の生き方は無目的、無条件であるべきだ。それが誇りだ。死ぬのもよし、生きるのもよし。ただし、その瞬間にベストをつくすことだ。

 人生においては、特にあえて危険な道をとり、己と闘い、今を大切に生きることが大切だと改めて思いました。
まさに人生は集中した爆発が必要ですね!
また片想いも恋愛とは素晴らしいと思いました^_^)

「自分の中に毒を持て」という本は、人生に役立つ言葉がたくさんあり、とてもオススメです!

以下はこの本のポイント等です。

・「安全な道をとるか、危険な道をとるか、だ」あれか、これか。どうしてその時そんなことを考えたのか、いまはもう覚えていない。ただ、この時にこそ己に決断を下すのだ。戦慄が身体の中を通り抜ける。この瞬間に、自分自身になるのだ、なるべきだ、ぐっと総身に力を入れた。「危険な道をとる」いのちを投げ出す気持ちで、自らに誓った。死に対面する以外の生はないのだ。その他の空しい条件は切り捨てよう。そして、運命を爆発させるのだ。戦後の日本でぼくの果たした役割、ポジションはその決意の実践だった。ぼくは1940年、ドイツ軍がパリを占領する直前にヨーロッパを去り、太平洋戦争突入前夜の日本に帰ってきた。パリでの体験を経て、それをポジティーブに生かすため、ぼくは日本という自分と直接いのちのつながりのある場で人生を闘うべきだと考えたのである。それは日本の現実に自分をぶつけること、惰性的な精神風土と対決し、ノーと叫び、挑むためであった。

・結果がまずくいこうがいくまいがかまわない。むしろ、まずくいった方が面白いんだと考えて、自分の運命を賭けていけば、いのちがパッとひらくじゃないか。何かをつらぬこうとしたら、体当たりする気持ちで、ぶつからなければだめだ。体当たりする前から、きっとうまくいかないんじゃないかなんて、自分で決めて諦めてしむ。愚かなことだ。ほんとうに生きるということは、自分で自分を崖から突き落とし、自分自身と闘って、運命をきりひらいていくことなんだ。それなのに、ぶつかる前からきめこんでしまうのは、もうその段階で、自分の存在を失っている証拠じゃないか。

・どんな本を読んだらいいかというと、星の話でも、文化人類学でも、旅行記でも哲学書でもいいし、小説でもいい。ただ、小説の場合、興味本位だけで、だらだらと空しいものが多い。読んでしまって、あとに何も残らないなんて、時間のムダだ。そうじゃなくて、ほんとうに新しい自身の人生観がひらくような本がいい。ぼくも子供時代からあらゆる本を濫読した。童話や、グリム、アンデルセン、アラビアンナイト、ガリヴァー、西遊記などはむろん、母が感激して読んでいるものはどうしても読みたくなって、モーパッサンやトルストイ、ツルゲーネフなど小学校の高学年のときには夢中になって読んだ。中学に入るか入らないかの頃、ショーペンハウエルにとりつかれ、学校の授業中でも、前の席の子の背中に隠れて読みふけったのを覚えている。はじめての哲学書だったけれど、とてもよく解ったし、面白くて、ちっとも難しいとは思わなかった。天才論とか、因果論など、うむ、その通りその通りといちいちうなずきながら読んだ。天才は憂うつと高揚が周期的に激しく襲ってくるとk、大抵背が低く、猪首だなんてところまで自分にそっくりで、うむ、やっぱりぼくは天才なんだな、とひそかにうなずいたりした。パリに行ってからは、フランス語に馴れる意味もあって、まず小説に取り組んだ。スタンダールの「赤と黒」が最初に読んだ本だ。「パルムの僧院」なども面白くて、徹夜して一気に読んでしまった。またアンドレ・マルローの「人間の条件」が出版され、評判をよんだ。アトリエからモンパルナッスのキャフェなんかに出て行く途中も、とぎれるのが惜しくて、この本を読みながら道を歩いて行ったのを思い出す。哲学書ではニーチェ、キェルケゴール、ヤスパースなど、実存哲学に熱中した。

・ぼくはパリ時代は昼も夜も、ほとんど毎日、キャフェへ出かけていった。一杯のコーヒーで何時間もねばっていてもいい。そういう店でコーヒーを飲んでいると、必ず、誰か友達がやってくる。すると、お互いに「やあ」「やあ」と挨拶して話し合ったり、議論したりした。火花が散るような、生きがいのようなものをずいぶん感じた。当時のぼくは20歳そこそこで、若かったが、そのキャフェで世界の歴史に残るような思想家や芸術家と毎日のように出会い、対等に話し合った。それがぼくの青春時代の大きな糧になったことは確かだ。マックス・エルンストやジャコメッティ、マン・レイ、アンリ・ミショーなどシュール系の画家や詩人、ソルボンヌの俊鋭な哲学徒だたアトラン、後に芸術批評の大家になったパトリック・ワルドベルグや、写真家のブラッサイなんかもモンバルナッスの「ル・ドーム」や「クーポール」で毎日顔をあわせる仲間だったし、カンディンスキー、モンドリアン、ドローネーなどと一週間おきに集まって、芸術論を戦わせたのも、「クローズリー・デ・リラ」というキャフェだった。10年以上のフランス生活はほんとうにキャフェとともにあったわけで、いちいち思い出を話すことはとても出来ない。ぼくの一生を決定したともいえるジョルジュ・バタイユとの出会いも、考えてみればキャフェがきっかけだった。

・「いまはまだ駄目だけれど、いずれ」と絶対に言わないこと。”いずれ”なんていうヤツに限って、現在の自分に責任をもっていないからだ。生きるというのは、瞬間瞬間に情熱をほとばしらせて、現在に充実することだ。過去にこだわったり、未来でごまかすなんて根性では、現在を本当に生きることはできない。ところが、とかく「いずれそうします」とか「昔はこうだった」と人は言う。そして現在の生き方をごまかしている。だから、ぼくはそういう言葉を聞くたびに、怒鳴りつけてやりたくなる。”いずれ”なんていうヤツにほんとうの将来はありっこないし、懐古趣味も無責任だ。つまり、現在の自分に責任をとらないから懐古的になっているわけだ。しかし、人間がいちばん辛い思いをしているのは、”現在”なんだ。やらなければならない、ベストをつくさなければならないのは、現在のこの瞬間にある。それを逃れるために”いずれ”とか”懐古趣味”になるんだ。

・みんなどうしても、安全な道の方を採りたがるものだけれど、それがだめなんだ。人間、自分を大切にして、安全を望むんだったら、何も出来なくなってしまう。計算づくでない人生を体験することだ。誰もが計算づくで、自分の人生を生きている。たとえば美術家でいえば、美術家というのは、人に好かれる絵を描かなければならない。時代に合わした絵で認められないと、食ってはいけない。生活が出来ない。だけど、ぼくはまったく逆のことをやって生きてきた。ほんとうに自分を貫くために、人に好かれない絵を描き、発言し続けてきた。一度でいいから思い切って、ぼくと同じにだめになる方、マイナスの方の道を選ぼう、と決意してみるといい。そうすれば、必ず自分自身がワァーッとももり上がってくるにちがいない。それが生きるパッションなんだ。

・ぼくは太平洋戦争がはじまる直前に12年間のフランス生活を切り上げて日本に帰ってきた。そしてすぐに兵隊にさせられた。中国の真中、漢口の近くにつれて行かれて、言うに言えない苛烈な軍隊生活を送った。30を過ぎた、パリ帰りの男が18、9の若者たちと一緒に初年兵訓練を受け、徹底的にしごかれたんだ。辛いなんてもんじゃなかった。戦争も軍隊も知らない、いまの人たちにはわからないだろうが、「ホフク前進」という、銃を地面につけないように捧げたまま、這って前に進む訓練があった。これはキツイ。フラフラ、目もくらむまでそれをやって、最後に「突撃に前へー」という号令でパッと立ち上がって突っ込む。また「伏せーっ」という号令。息もたえだえで地面に這いつくばったとき、ぼくは目の前に小さな花がゆれているのを見た。雑草のなかに、ほとんど隠れるようにして、ほんとうに小さい、地味な、赤っぽい花だった。そいつと鼻をつきあわせて、ぼくは、いのちがしぼりあげられるような感動にふるえた。こんなに広い大陸の、荒れた原野で、これっぽっちの、小さい、何でもない”いのち”。おそらく誰にも見られることのない。オレのような、惨めな初年兵が偶然にも演習で身を投げ出したから、はじめて目を見はったのだが。だが何という美しさなのだ。小さい、その全身を誇らかに、可憐に、なまめかしくひらいて、はてもなく青いこの空の下に咲いている。人間だから、花だから、と区別することはない。いのちの共感は一体だ。

・ぼくは小学校の頃ずっと寄宿舎で過ごした。家はすぐ近くにあったのだが、芸術家同士だった両親はぼくを持てあましたらしい。子供の世界にはガキ大将を中心とした階級制度みたいなものが厳然として存在している。ぼくは生まれつきそういう権威に頭を下げたり、すり寄ってうまくやるということが出来ないたちだ。たった一人で、ガキ大将集団にタテつき、闘った。ガキ大将自身はそういうぼくを逆に認めていうようなところもあって、そんなに悪くなかったのだが、そのまわりにくっついて歩いて威張っている小頭みたいな連中、こいつらには徹底的にいじめられた。学校の授業時間だけでなく、寄宿舎生活だから、まる一日じゅう、イビられる。子供の世界の意地悪というのは残酷だ。だが、ぼくには自分は純粋なんだ、何か自分のなかの清らかな心を必死にまもっている、というような信念があった。子供心に、絶対に譲れない聖なるものといったらいいだろうか。それが何かということは後年、パリに行って哲学や社会学を学んで、やっとはっきり自覚できるようになったが、・・・とにかく子供ながらに絶対に頭を下げず、ガンバった。大人になって、かなり社会的に名前も出てからのことだが、その頃のガキ大将に会った。「寄宿舎ではヒデエ目にあったよ」昔のことで、恨みは残っていないが、ふと思い出してそう言った。すると、「当たり前だよ。君だけは絶対に言うことを聞かなかったんだもの」ヘエーそうだんおか、とぼくはその時はじめて当時の状況、子供集団の力学がわかった。自分ではそんなこと考えず、気づきもせずに、ただひたすら自分の心を、アイデンティティをまもり、貫いていたのだ。

・なぜ、友達に愉快な奴だと思われる必要があるんだろう。こういうタチの人は自動的にみんなに気をつかって、サービスしてしまうんだろうけれど。それは他人のためというより、つまりは自分の立場をよくしたい、自分を楽なポジションに置いておきたいからだということをもっとつきつめて考えてみた方がいい。もっと厳しく自分をつき放してみたらどうだろう。友達に好かれようなどと思わず、友達から孤立してもいいと腹をきめて、自分をつらぬいていけば、ほんとうの意味でみんなに喜ばれる人間になれる。自分で自分のあり方がわかってやることなら、もう乗り越えているはずだ。自分自身にとっていちばん障害であり敵なのは、自分自身なんだ。その敵であり、障害の自分をよく見つめ、つかんだら、それと闘わなければいけない。戦闘開始だ。つまり、自分を大事にしすぎているから、いろいろと思い悩む。そんなに大事にしないで、よしそれなら今度から、好かれなくていいと決心して、自分を投げ出してしまうのだ。ダメになって結構だと思ってやればいい。最悪の敵は自分自身なんだから。自分をぶっ壊してやるというつもりで。そのくらいの激しさで挑まなければ、いままでの自分を破壊して、新しい自分になることはできない。

・神様の次に神聖な存在であるべき先生が、卑しい態度をとったり、矛盾したことを言ってごまかしたりすると、許せなかった。ヨチヨチの子供が、一人ぼっちで闘った。出る釘は打たれる。打たれても打たれても、頭を、そして心を引っ込めなかった。まったく孤独だった。仲間の子供たち、ガキ大将のピラミッド集団とも闘った。辛くて、自殺したいと何度思ったかわからない。ぼくは日新学校以来、慶応幼稚舎まで、小学校時代をずっと寄宿舎に入れられて過ごした。ある日、冷たいベットの脚にもたれて、一人で板の間に座っていた。ふと目についた釘の頭。少しゆがんで、孤独に、板の間からもちあがっている。見つめながら、ああ、「出る釘は打たれる」-耐えなければならない運命というものを、ナマに、ひしひしと感じ取った思い出がある。小学校2、3年の頃である。考えてみれば、その時代から、今日に至るまでぼくは少しも変わっていない。あらゆる場所、あらゆる状況で、孤独な、「出る釘」であったのだ。そして叩かれても叩かれても、叩かれるほどそれに耐えて自分をつき出してきた。・・・いや、むしろ、出ずにはいられなかった。それが情熱であり、生きがいだからだ。

・”あなたは何故、結婚なさらないのですか?”という質問をよく受ける。しかしぼくはパリ時代、何人もの女性と同棲しているから、これは役所に届け出なかっただけの話で、実質的には何回も結婚生活をしたことになる。その中には3年、2年、1年、半年、1ヶ月のも、数日のもあった。一晩のも随分あったけれど、これは同棲とはいえないだろう。同棲のキッカケとなる恋のはじまりというのは、ぼくの場合、つき合っているうちにだんだんと、といったものではない。それはある一瞬から始まる。目と目が最初に出会った瞬間、何かを感じ魅きつけられる。当然、美女に魅きつけられることのほうが多いが、これがつき合っているうりに美女でない感じになってくることもある。恋のはじまりは瞬間でも、つき合いが長引くかどうかは、美醜よりも人間味にかかわる問題だろう。ぼくは、どんな女性に出会っても、まず漠然と恋の対象になり得るという気分になり、夢をかける。その時、相手がまっすぐにこちらに向き合い、ごく自然に振る舞えば、おのずと魅力があふれる。だが、素直で明朗でないとすぐ幻滅する。フランス女性だと、好きな相手には、”好きよ”という態度をはっきり示すし、”冗談よ”とか、”あなたは人間として好きだけど、恋愛する気持ちはないわ”という態度を明確にする。ところが日本の女性は、つつましいのは結構だが、まともにこっちを見ようともしないのはつまらない。列車の中などで、ああ素敵な人がいるなあと思って、じいっと見ていると、気がついているのに、知らん顔で窓の外を見ていたり、またすうっとこっちをよけて別の方向に視線をそらしてしまう。だから「出会い」にならない。

・これじゃいつまでたってもだめだ。フランス人のように積極的にとびこんでいkないかぎり、ぼく自身、自由にはなれないと思った。そこで、あらゆる機会に女性に声をかけ、気楽に愛の告白を試みた。つまりスポーツ的スリルを味わった。そのうち、ぼくはほんとうにひとりの娘にまいってしまったんだ。その娘はアルゼンチンの富豪の令嬢で、ノエミといった。でも、ノエミは恋のしたたか者で、ぼくは1年間というもの彼女にホンロウされ、結局その初恋は実らずに終わってしまった。初恋を終えて、初めて勉強に打ち込めるようになった。ぼくの熱病がさめてからノエミに逢ったとき、彼女は悲しそうに、”ああ、あなたはすれた大人になってしまったのね”といった。つまり初恋はひとつの卒業なんだ。誰でも初恋を経験して大人になる。さめてしまえば、なぜあんなに熱病みたいに悩んだのだろうと思う。それは大人になったうれしいような悲しいような証拠でもあるんだ。愛する人の前に行くと、思ったことが言えなくなり、かえって逆な行動をとってしまったりして悩むというのは、自信のない人やシャイな人なら、誰でも経験することだろう。とりわけ思春期っていうのは不器用にとまどうものだ。

・パリでさまざまな女性と出会い、一緒に暮らしたが、不思議なことに、一度も彼女らとけんか別れをしたことがない。うらみつらみを伴う別れは一回もなく、いつでも何かしらお互いの事情があって自然に別れただけだった。あるとき、とても知的で、色っぽい、チャーミングな女性とキャフェでビールを飲んでいた。「そういえば、あなたと一緒に暮らしたことがあるね」ふと気がついて言うと、彼女はにっこり笑って「そうね、あのときは楽しかったわ」何か悩ましい、いい匂いの風が吹き抜けていったような気がした。

・最後に別れたのは、オーストリア系のウィーンの女性、ステファニーという名だった。彼女とは2年ほどの燃えるような生活を共にした。ショーダンサーで、パリの有名な劇場で踊っていた女性だが、とてもきれいで、僕が一緒に街を歩いたり、キャフェなどに入っていくと、フランスの友達も気になるとみえて近寄ってくる。「あんな美女をどうしたんだい?」「紹介してくれよ」とか、いろいろ言われたものだ。だが、ドイツとフランスの戦争がいよいよ激しくなって、彼女はパリにいられなくなった。ぼくが北停車場まで送っていったのが最後の別れとなった。戦時下で、北停車場には武装警官がひしめいていて、ものものしい雰囲気だった。そんな中で、改札口を入った彼女は悲しそうな顔で柵越しにぼくを見つめ、立ち去りかねている。ぼくたちは柵をはさんで抱き合い、熱烈な口づけを交わした。その柵越しのキスがぼくたちの永遠の別れになった。

・純愛とは、男女関係につきものの些末な利害をのりこえたまったく無条件な愛の姿だ。愛といいながら、ほとんどの場合、相手の好意に期待するとか、それによる孤独からの脱出、あるいは生活上の便利さなど、いろいろな条件の枠を前提にしている。純愛とはそんな諸条件を抜きにした生きがいなのだ。好きになった男と女が、無条件に自然にそのままの姿で合体する。それが純愛である。ヨーロッパの普通の家庭では、娘は二十歳を過ぎると、部屋を借りて独立する。また17、8歳でも仕事を見つけて働き出すと、親は何も言う権利がなくなるので、彼女は思うような生活ができる。男と二人で暮らしたほうが何かと生活しやすくなるから、自然と同棲生活者が多くなる。愛情だけが二人の仲を結んでいる。無条件の関係だから、男も女も相手に対していい加減にはなれない。その緊張感が女を、また異性としての男をみがくのだ。パリの男も女も年をとってからも何か色っぽいのは、こういう気風と関係があると思う。

・出会いのはじまりだが、ぼくは、はじめて接吻するときの態度がとても大事だと思う。その女性の実体があらわになる。それは精神と肉体が微妙にからんでくる瞬間である。その受け方、拒み方で、その人本来の自然のセンスと、オーバーにいえば人生観がおのずと浮かび上がってkるものである。いかにも重大なものを許したという大げさな態度をとる女性は愚かしい。かといってあまり何でもないという調子では、有り難くもないし、興ものらない。ためらい、投げだし、そして自分の行為に対して悪びれない。そういう女性こそ、いじらしく、可愛らしく、頼もしい。あわてて、男が気にするより先にこちらにつけてしまった口紅を拭き取ろうとされたりするのもかなわないが、いつまでたっても一向に無頓着でいられるのも困る。これはスライドして考えれば、そのまま肉体関係の種々のケースに当てはまっていく。いわゆる教育やしつけで教えられたり教わったりできないものだけに、その人のセンスがひとりでに行わしめるコケットリーが問題なのだ。

・ぼくは、結婚という形式が好きじゃない。男と女の関係は、証明書を登録し、形式的にワクにはめられるようなものではない。一人の男性は、すべての女性にとって、友だちであり、影響をあたえ合う存在であるし、一人の女性は、すべての男性にとって、つながりうる存在であるはずなのだ。しかも、男の存在のしかた、女の存在のしかた、その双方が結びついて、はじめて、広がりのある”世界観”が形成されると思う。形式的に結婚というかたちで、男と女がたがいに他をしばりあう。2DK、3DKと、小さな境界線を立て、けちくさい空間、スペースに自らをとじ込める。これは卑しい考えだ。小市民的な平穏を、いじましく守るだけの考えではないだろうか。人間には、自由という条件が必要だ。自由というのは、たんに気楽にやりたいことをやるのではない。そうではなく、できるかぎり強烈な人生体験を生きるのが、自由の条件なのだ。ところが、結婚は、人間の手かせ、足かせにしかならない。結婚という形式にしばられた男と女は、たがいに協力し合うのではなく、相手の行動に反対の作用をする-こうして、たがいに、人間の可能性をつぶし合うしかない。あるいは結婚という不自由があるからという理由で、自らが自由を実現できないことの、ゴマカシにしえいる。つまりは、結婚が人間を卑小な存在にしているわけだ。

・結婚する相手と出会うことだけが、運命的な出会いだと思っている人が多いようだが、運命的出会いと結婚とは全然関係ない。たとえ、好きな女性がほかの男と結婚しようが、こちらがほかの女性と結婚しようが、それはそれだ。結婚というのは形式であり、世の中の約束ごとだ。ほんとうの出会いは、約束ごとじゃない。たとえば極端なことをいえば、恋愛というものさえ超えたものなんだ。つまり自分が自分自身に出会う、彼女が彼女自身に出会う、お互いが相手のなかに自分自身を発見する。それが運命的な出会いというものだ。たとえ別れていても、相手が死んでしまっても、この人こそ自分の探しもとめていた人だ、と強く感じとっている相手がいれば、それが運命的な出会いの対象だといえる。必ずしも相手がこちらを意識しなくてもいいんだ。こちらが相手と出会ったという気持ちがあれば、それがほんとうの出会いで、自己発見なんだ。

・夫婦がいつも新鮮な気持ちでいるためにはどうしたらいいかというと、最も親密な相手であると同時にお互いが外から眺め返すという視点を忘れてはいけない。ところがほとんどの場合、好きな相手と一緒に生活すると、ただ安心して相手によりかかってしまうからいけないのだ。

・リュシエンヌはいつもよく本を探しに行った書店の売り子だった。かなり専門的な難しい本について相談をもちかけても、てきぱきと的確に応じてくれる。しょっちゅうその本屋に入りびたっているうちに、自然と彼女と親しくなり、とけあうようになった。一緒に暮らしたのは、4、5ヶ月だったろうか。彼女は夕方帰ってくると、「タロー、ちょっとお散歩していらっしゃい。ついでにワインを買ってきてね」などと、何か適当な口実をつけてぼくをアトリエから追い出す。キャフェでちょっと友だちと話したり、頼まれた買い物をしたり、頃合いを見て部屋に帰ると、あたりはきれいに片づいていて、リュシエンヌは服を着替え、お化粧も直して、昼間、店で働いている時よりずっと女っぽい、やわらかい雰囲気で迎えてくれるのだ。「お掃除しているところなんて、あんまり見てもらいたくないわ」と彼女は言っていた。愛する男にはいつでも花のように、優しく微笑んで、チャーミングな女として向かいあいたいというリュシエンヌの美学、心意気をぼくは尊重したし、嬉しく思った。結婚してもお互いがうれしい他者であり、同時に一体なんだ。夫婦になる以前の新鮮かつ無条件な男と女としてのあの気持ちを忘れないことが大事だ。

・男と女は異質であり、だからこそ一体なんだ。でも、ひとことで男女の愛は闘いであるということは正しいし、闘いでなければ愛ではない。愛がなかれば闘いはない。これは確かだ。ごまかしている恋愛もあれば、惰性的な恋愛もある。愛といってもこれはさまざまだ。無神経な奴がやたら口でいっている愛もあるし、ほんとうに愛していても、愛という言葉が口に出ない愛だってある。ぼくの場合、愛はすべて闘いだった。闘いといったって、女性といざこざを起こすわけじゃない。女性を愛するときは、自分との闘いになるわけだ。彼女とほんとうに一体になるためにどうすればいいかという-これは、自分自身にどう対すべきかということなんだ。つまり自分を強烈にたたきつけて彼女と一体になれるかどうかということだ。男性の方だけが愛している場合は、自分だけで燃えているんだ。自分で自分を試しているんだ。自分が自分に挑んでいる。だから、自分に勝つか負けるかが問題で、これは相手に対する闘いでなく自分自身に対する闘いなんだ。ぼくが体験してきた愛というのは、そうだった。

・恋愛というのは、相思相愛でないと成り立たないと、とかくみんな誤解しているんじゃないだろうか。それだけが必ずしも恋愛じゃない。たとえば片想いも立派な恋愛なんだ。相思相愛とひと口にいうが、お互いが愛し合っているといっても、その愛の度合いは必ずしも同じとは限らない。いや、どんな二人の場合だって、いつでも愛はどちらかの方が深く、切ない。つまり、男女関係というのは、デリケートにみていくと、いつでもどちらかの片想いなのだ。悲しいことに、人間の業というか、運命的な落差。そこに複雑なドラマがある。たとえば、自分自身を、客観的に評価して、あらゆる点で彼女にふさわしくないと判断してしまうこともある。学力とか、自分の容貌や肉体的条件といったものから、自分のすべてを、いつも相手より低くみてしまう。辛い。しかし自分に絶望しているだけでは意味がない。自分がいろいろな点で低いからと引っこんでしまうのは、これは片想いでもないし、恋愛ともいえない。もっとわかりやすくいえば、初めからほんとうの愛を捨ててしまっているといえる。ぼくはそんなのだらしがないというよりむしろ卑怯だと思う。自分がその人を好きだという、その気持ちに殉じればいい。どんなにすごい美人にでも、無視されてもいいから、彼女のそばで、気持ちをひらけばいいんだ。愛情を素直に彼女に示すんだ。その結果、彼女から答えが得られようが得られなかろうが、お返しを期待せず自分の心をひらくことで、自分自身が救われるはずだ。たとえ、お互い愛し合っていても愛の度合いが、同等のレベルだなんてことはありえないんだから、彼女がどう思おうと、自分は愛しているんだと強烈に感じれば、そのとき片想いはほんとうの恋愛になる。そうすれば、いろんな意味での価値の差によっておじけづくなんて、むなしさは感じなくなるだろう。彼女からいい答えを得たいと願っていてもそれはくまで夢で、現実に己自身なんだから、孤独のなかでその夢を生かし、愛を深めればいいじゃないか。きっとその闘いによって自分自身がぐうっと深まり変わっていくに違いない。

・ぼく自身の経験からいえば、自分が片想いしていると思っている時の方が強烈だ。つまり、相思相愛、おめでたいのが恋愛ではなくて、片想いが恋愛だといえる。恋愛というのは、こちらが惚れれば惚れるほど、喜びと同時に心配や不安といったものが起こってくる。ということはつまり片想いだろう。ぼくの場合は、どっちの方がより深く愛しているなんて特に意識したことはない。恋愛だって芸術だって、おなじだ。一体なんだ。全身をぶつけること。そこに素晴らしさがあると思う。だから、恋愛も自分をぶつける対象としてとらえてきた。恋愛だからどうだとか、こだわって考えたことはない。

・もし手紙を書くのなら、ラブレターではなく、まず友情のこもった手紙を出すほうがいい。そういう親しい手紙で十分にこちらの気持ちはわかる。恋愛というのは、とかくエゴイスティックになるけれど、相手を想いやる余裕をもちたい。人生だって、余裕のある、ひろがりに満ちた人生のほうがいいだろう。もし無邪気な自分をみせても、彼女が愛してくれない場合は、自分だけが心のなかで、ひとりで恋愛をはぐくんでもいいじゃないか。そうすればとても素晴らしい夢がひろがる。ぼくの心の中でも、思い出ははいまでも忘れられない。楽しく美しく残っている。そういう思い出があるということはとても素晴らしいことだ。だから、男女の仲というのは、肉体的な関係だけじゃない。年が離れていても気持ちの上での溶け合いができるのだ。

・ぼくは「今日の芸術」という著書の中で、芸術の三原則として、次の3つの条件をあげた。芸術はきれいであってはいけない。うまくあってはいけない。心地よくあってはいけない。それが根本原則だ、と。はじめて聞いた人は、なんだ、まるで反対ではないか、と呆れるかもしれない。しかし、まことに正しいのだ。ただ一言、「美しい」ということと「きれい」というのはまったく違うものであることだけをお話ししておきたい。

・ある時、パッと目の前がひらけた。・・・そうだ。おれは神聖な火炎を大事にして、まもろうとしている。大事にするから弱くなってしまうのだ。己自身と闘え。自分自身を突き飛ばせばいいのだ。炎はその瞬間に燃え上がり、あとは無。-爆発するんだ。自分を認めさせようとか、この社会のなかで自分がどういう役割を果たせるんだろうかとか、いろいろ状況を考えたり、成果を計算したり、そういうことで自分を貫こうとしても、無意味な袋小路に入ってしまう。いま、この瞬間。まったく無目的で、無償で、生命力と情熱のありったけ、全存在で爆発する。それがすべてだ。そうふっきれたとき、ぼくは意外にも自由になり、自分自身に手応えを覚えた。むろん、生活の上で、芸術活動の上で、さまざまな難問や危機は次々と押し寄せてくる。しかし恐れることはない。

・個人財産、利害損失だけにこだわり、またひたすらにマイホームの無事安全を願う、現代人のケチくささ。卑しい。小市民根性を見るにつけ、こんな群れの延長である人類の運命などというものは、逆に蹴飛ばしてやりたくなる。人間本来の生き方は無目的、無条件であるべきだ。それが誇りだ。死ぬのもよし、生きるもよし。ただし、その瞬間にベストをつくすことだ。現在に、強烈にひらくべきだ。未練がましくある必要はないのだ。一人ひとり、になう運命が栄光に輝くことも、また惨めであることも、ともに巨大なドラマとして終わるのだ。人類全体の運命もそれと同じようにいつかは消える。それでよいのだ。無目的にふくらみ、輝いて、最後に爆発する。平然と人類がこの世から去るとしたら、それがぼくには栄光だと思える。

<目次>
1 意外な発想を持たないとあなたの価値は出ない
 -楽しくて楽しくてしょうがない自分のとらえ方
 1 自分の大間違い
 2 ”モノマネ”人間には何も見えない
 3 一度死んだ人間になれ
 4 直線と曲線の違い
 5 ”捨てる主義”のすすめ
 6 らくに生きる人間は何を考えているか
 7 エゴ人間のしあわせ感覚
 8 好かれるヤツほどダメになる
2 個性は出し方 薬になるか毒になるか
  -他人と同じに生きてると自己嫌悪に陥るだけ
 1 ”爆発”発想法
 2 道は一本か、十本か
 3 正義の裏・悪の裏
 4 成功は失敗のもと
3 相手の中から引き出す自分それが愛
  -本当の相手をつかむ愛しかた愛されかた
 1 愛の伝え方を間違えると
 2 ”その一瞬”を止める方法
 3 男と女に知的関係はあるか
 4 自分の愛とその人の愛の違い
 5 失ったときから始まる愛
4 あなたは常識人間を捨てられるか
 -いつも興奮と喜びに満ちた自分になる
 1 きれいになんて生きてはいけない
 2 頭を遊ばせて世の中をみてみよう
 3 ”爆発”の秘密
 4 自分を笑ってごらん
 5 むなしさの生みの親
 6 あなたは何に燃えたいか

面白かった本まとめ(2014年上半期)

<今日の独り言> 
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「羅生門(東京 水道橋)」の焼肉はとてもオススメ!

2014年09月17日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

 以前東京の水道橋にある羅生門での焼肉定食1500円が、想像以上に美味しくてリーズナブルだったので再び行ってきました!

 今回は、少しグレードアップして焼御膳2200円に挑戦です!

 お店の場所は、JR水道橋駅近くで、目の前が東京ドームの遊園地ですね。
ジェットコースターの悲鳴が聞こえます^_^;)
店構えは、ビジネスホテルと同じビルで、地下に階段で下りていきます。
赤文字で羅生門の看板が目立ちます。

1dsc02005
↑店構え

2dsc02004
↑階段を下りていく

3dsc02003
↑入口

扉を開けると、お店のおばちゃんが明るく案内してくれます。
平日18時なので、まだ誰も客がいませんでしたね。

4dsc02000
↑店内

かなり老舗なようで店内は昭和時代を醸し出しています^_^;)
手際よくお店の方から熱いおしぼりを受け取ります。
この熱いおしぼりがなんだか嬉しいですね~。

さっそくメニューを見て、前回来た時に心に決めていた焼御膳2200円を注文します^_^)

5dsc01995
↑メニュー

 焼肉の種類としては、カルビ・もみタン・とり・レバーと4種類もあるのが嬉しいですね。
そしてサラダ・キムチ・ライス・スープ付きです。
ただ実際にはそのほか、ナムル3種類やピーマン・人参・かぼちゃの焼野菜、メロンのデザート、冷たい麦茶も頂けて、サービス満点です!
これで東京ドーム前という立地で2200円は、かなりリーズナブルだと思いますね!

 そして、サラダやナムル、キムチが運ばれます。
サラダはトマトやレタス、カイワレなどかなりボリュームがあります!
そしてナムルもたっぷり、そしてキムチもおいしい!
この野菜の多さが嬉しいですね。

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↑サラダ・ナムル・キムチ

それから焼肉が運ばれます。
もみタン・とり・レバーですが、ピーマン・人参・かぼちゃの野菜が付くのも嬉しいです。

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↑もみタン・とり・レバー等

「もみタン」はレモンを付けて食べますが、肉質がよく美味しい!
レバー(ハラミ?)も新鮮で肉厚があり美味しいです!
肉質の良さを感じますね。

それからカルビやご飯、スープが運ばれます。
カルビがたっぷり量があるのがとても嬉しいです。
そして、スープにはワカメや大振りのアサリが入っていて、これが想像以上に美味しい!
もちろんアツアツのスープです^_^)
そしてもちろんカルビの肉質も良いです!

8dsc01999
↑カルビやご飯、スープ

美味しくサラダや焼肉、ご飯、スープを堪能し、かなり満足です!
このお店はまた利用したいと思いますね。

そしてこれで終わりかと思っていると、大きく新鮮なメロンの登場には驚きました。
そして、冷たいおしぼりも嬉しいです!!

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↑メロン

羅生門の焼肉定食は、焼肉が美味しいだけでなく、質の良いサラダやキムチ、ナムル、スープを堪能でき、とてもオススメです!!
また利用したいと思います。

美味しかったものまとめ(2014年上半期)

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羅生門 後楽園店

夜総合点★★★☆☆ 3.7
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関連ランキング:焼肉 | 水道橋駅後楽園駅本郷三丁目駅



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鍋ヶ滝(熊本県阿蘇郡小国町)はとてもオススメ!

2014年09月15日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

 熊本県阿蘇郡小国町にある鍋ヶ滝へ行ってきました!
滝が美しいだけでなく、滝の裏側からも眺めることができるという珍しい滝です。

場所は以前紹介した黒川温泉の西の方にあり、阿蘇山の北側になります。

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↑鍋ヶ滝の地図

滝の周辺は鍋ヶ滝公園となっていて、駐車場は十分あります。
さっそく車を停めて、滝に向かいます。

2dsc00839
↑鍋ヶ滝公園の地図

歩道にはいたるところに「マムシ注意!」の張り紙があり、マムシがよく出没するようです。
注意しないといけませんね。

3dsc00846
↑マムシ注意

立派な木製の階段を降りて、滝に近づきます。

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↑木製の階段

そして、横幅の広い、立派な滝が眼の前に広がります!
周りの緑の木々と共に素晴らしい景色ですね!
真夏だったので、涼しくてとても良いです!

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↑鍋ヶ滝

そして、滝に向かって右側から、滝の裏側に近づきます。

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↑滝の裏側に近づく

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↑滝の横

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↑滝の奥

昔はこの辺りまで、阿蘇山の火砕流が流れてきたようです。
そして滝の裏側に広い空間があるのは、滝裏の下の方の地層が柔らかいため、水の浸食で削られたためのようです。
滝裏の上の方の地層はかなり固いようなので、落ちてくる心配はないようです。
崖の下はかなり広い空間が広がっていましたね。

それから滝の裏側からの滝を見ますが、激しく水が落ちています!
結構、水しぶきがかかりますね。
カメラのレンズに水がかかるぅぅ~
この日は比較的水量が多かったようです。

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↑滝の裏側からの滝

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↑滝の裏側からの滝

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↑滝の裏側からの滝

カメラマンが4~5名ほどシャッターチャンスを狙っていました。
この滝は谷間にあるので、光が滝に入るチャンスは限られるようです。
なので、じっと長い時間そのタイミングを待っているようです。

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↑滝に向かって左側からの滝

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↑滝に向かって左側からの滝

なお、滝の下流側は、緑があふれ大自然いっぱいでしたね。

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↑滝の下流側

鍋ヶ滝は、立派な滝を滝の表側と裏側から眺めることができ、とてもオススメです!!
涼しくてとても良いです!

お勧めなお話(2014年上半期)
自動車保険を安く!

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「改訂新版 コワ~い土地の話(三住友郎)」という本は、とてもオススメ!

2014年09月12日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「改訂新版 コワ~い土地の話」の購入はコチラ

 「改訂新版 コワ~い土地の話」という本は、2000件以上の土地・不動産売買のある著者が、土地売買に関する注意点について、分かりやすく解説したものです。

 特に、公簿売買の場合は実際に測量した面積ではなく、登記上の面積で売買するので注意が必要ということには驚きましたね。
地主が悪用して切り売りを重ねて、実際には180坪くらいあるのに、 公募上では25坪で、それで課税額を節約していたこともあったとはビックリしました。

 また、以下の法に関することについても、とても興味を持ちましたね。
いろんな制限があることがわかり、とても勉強になります。
・接道義務違反
・都市計画道路
・市街化調整区域
・用途地域
・建築協定
・防火地域

 それから、新築マンションは仲介業者には手数料がないというのは知りませんでしたね。
また、仲介業者は建売りを売ると、買主と業者から土地・建物それぞれの手数料をもらえるので、建売りを売りたがるということにはナルホドと思いました。 

 「改訂新版 コワ~い土地の話」という本は、特に不動産購入を検討している方に参考となり、またフレンドリーで分かりやすく、とてもオススメです!

以下はこの本のポイントなどです。

・東京・西部で土地を探していた方が、千葉県の土地を購入という例もありました。都心を中心にするとほぼ正反対の場所。なぜ選択肢をそこまで広げられたかというと、「同心円式土地探し」を行ったからです。この方法なら、通勤時間を変えずに、広い地域に目がいきます。土地の価格も同心円状に変化するので、値段の目安もつけやすい。

・土地がない状態のままで注文建築を希望される方は、俗に「地なし」と呼ばれています。業者にとって手間ひまかかる割に利益が少ないお客です。なぜかというと、たとえば不動産仲介では、土地+建物である建売住宅を1軒売ると、建売業者と買い主の両方から、土地と建物の合計金額に対する手数料が得られます。「地なし」のお客さまだと、土地のみの手数料分しか利益が出ない。にもかかわらず、手間ひまは建売物件の何倍もかかる。ハウスメーカー側にしても、土地がない上になにかと建物の注文が多いのでやりづらい。だから「建売を売れ!」ってのが、不動産業界では常識。そんなわけで、土地から探すお客様は、不動産屋、ハウスメーカー双方から敬遠されます。

・まず注意すべきなのが、①「道路状況」と②「傾斜地」の物件。①はその内容いかんで「不適合接道」という、「買ったはいいけど家が建たない」シンプルかつ致命的なトラブルに発展する可能性があるからです。販売図面の道路の備考欄に、「不適合接道」「再建築不可」とか「43条但し書き」などの記入があったら要注意。②の「傾斜地」は、有効宅地面積が制限されることが多く、建てたい家の広さに土地の広さが合うかどうかが分かれ目。ただし、有効宅地面積を販売図面に明記する義務は今のところないんです。自分で測るか、業者に頼むしかないとわからない。さらに傾斜地は足場を固めるための余分な費用もかかります。②については、どの方角に傾斜しているのかも欠かせないチェックポイント。コンパスを持って行くといいですよ。

・この事例では、重要事項説明書をきちんと理解していなかったために100万円以上の水道管設置費用が余計にかかり、さらに地権者(水道管を通す部分)の合意を得るため、業界でいう「ハンコ代」が必要というオマケ付き。地権者の合意を取り付けるだけでも大変だったと思いますよ。

・複雑な業界である不動産の世界で損をしないためには「信用できる不動産仲介業者を見つける」ことがいちばんの早道。結局はここに落ち着くんじゃないかな、と。では、どういう業者が「いい業者」なのでしょうか?ひとつには経験年数が判断基準になります。仲介業者の事務所に貼ってある「宅地建物取引業者免許」の免許証番号の( )の中の数字は、更新回数を示したもの。これが大きいほど経験年数が長く、2桁ならいいほうです。営業マンの名刺にも免許証番号が書かれているので、そこから業務内容を調べることもできます。都内だったら都庁のホームページの「宅建業者情報インターネット情報提供システム」で検索可能です。過去の処分歴までわかります。けっこうワルな業者でも行政処分まではなかなかいきませんから、もし処分歴があったら、それだけでヤバイい業者です。

・ある地主が土地を売りに出し、お客さんからその土地への購入希望の電話が仲介業者に入ったとします。申し出を受けた営業マンは、最初にお客さんに「買い付け証明」(大手仲介企業では「不動産購入申込書」などと呼ばれる)を提出してもらいます。買い手側の希望などを確認し、そこで初めて、売り地に関する具体的な調査を開始します(調査以前の物件情報は、あくまで売り手側の自己申告)。売買契約は、売り手・買い手双方の意思表示が合致しないとはじまりません。「不動産購入申込書」は買い主側が、その意思表示をするためのものです。読んでみるともっともらしいことが買いてあって、「すでに契約の前段階!」と思わせるような”勢い”が感じられます。初めての人はビビっちゃうと思いますが、この内容は法的根拠はなんら存在しません。つまり、書いたからといって買わなきゃいけないというわけじゃない。書中に「手付金○円」と書かれていますが、本来はこれにも強制力はありません。つまりこの時点では、お金はなんら発生しない。「とりあえず手付金10万入れてください」といわれても、その場は拒否してかまわない。しにくかったら「なんのためのお金ですか?」と聞いてみてください。まともな答えは返ってこないはずです。ここで「○日後に100万持ってきてください、人気物件だから物件押さえちゃいましょうよ」なんていわれて、ホイホイ手付金を渡しちゃう人がけっこういるんですよねこれ、考える間を与えずに買わせるために業者がとる常套手段のひとつ。「100万円入れちゃったしなあ」って思わせて、後戻りできないような心境に強引に持っていくことで、自分のペースに相手を引き込むわけです。

・「不動産購入申込書」の記入をすませると、営業マンはまず手始めに法務局に行って、業界で「一件資料」と呼ばれる必要書類-「登記簿謄本」「公図」「地積測量図」「建物図面」など、とれるものは全部とってきます。「登記簿謄本」は、現在コンピュータ化されて「登記事項証明書」になりつつあります。見た目はきれいですが、昔の情報が載っていないので、これだけではその土地のルーツまではわかりません。「昔は墓地だった」「田んぼだったので地盤が弱い」などの情報を得るには「閉鎖謄本」が必要となります。(費用は一筆につき千円)。「公図」は、土地の登記所にある地図のこと。ふだん見ている地図のものすごく詳細になったものです。土地は「一筆(ひとふで)」、「二筆(ふたふで)」という数え方をしますが、その一筆ごとに地番が割り当てられます。だから、「見た目にはふつうの四角い土地でも、公図を見たら長方形の土地がくっついた四筆土地だった」なんてこともしょっちゅうあります。地番は、この公図じゃないと見つけられません。よって周辺の道路や地番が知りたいときに必要となります(500円で誰でも閲覧可能。コピーも可)。営業マンに信用がおけない場合、催促するか、あるいは自分で見に行くのも手でしょう。もっとも、けっこういい加減に書かれた公図も多いので、記述内容と実際の地形が一致していないほうが一般的です。正確な情報を得るためには「地積測量図」で確認するのがベスト。業者がくれた図面ではほぼ正方形の土地だったのに、実際は道路部分までが自分の土地-つまり「敷地延長」だった、なんてことがこれによって判明します。「地積測量図」は必ず見つかるとは限りません。土地家屋調査士に測量を依頼して登記した土地のデータのみが、法務局に書類として残ります。「地籍調査」という例外もありますが、ここでは省略。これにより土地の面積は正確に把握できませうが、古いものは平気で1坪くらい誤差が出るのが常ですから、測り直してもらったほうが安心でしょう。プロに頼む場合は、だいたい20万円くらいが相場ですが、自分でも測れます。

・法務局の次は、市(町・村・区)役所方面での調査です。都市計画課、建築指導課などの役所の担当課を回って、必要な建築制限を調べます。ここでは「都市計画図」や「道路種別図」などを確認することになります。道路種別図は、「二項道路」や「43条但し書き」などが色分けされて書き込まれている地図のこと。役所の建築指導課にあって、実質的には誰でも気軽に閲覧できます。公図だと、残念ながら道路の細かい情報までは確認できません。「道路種別図」で確認したら、「現地にあったはずの道路がない!」なんてこともときどきあります。まだ購入する土地が決まってない人も、一度見ておくといいでしょう。ためしに自宅付近を調べてみたら、公道だと思っていた道路が実はそうじゃなかった新たな事実が判明したり。「土地って見た目だけじゃ判断できない」と実感できるはずです。

・「必要な建築制限を調べる」というのは、「その場所に家を建てていいのかどうか」のチョー基本的なことから、「高さの制限」「1階を店舗にするのはOKかNGか」などまで、とにかく「その土地でしたらマズいこと」を調べ上げるという意味です。「実は3階建て建築が不可の土地だった」というのがのちにわかって、トラブルになることもあるので、それを未然に防ぐための作業です

・「都市計画図」は、市や区が有料(400~500円)で配布していて、区によってはホームページでも閲覧可能です。用途地域、建ぺい率、容積率などが記載された地図で、そこでは、たとえば「この地域は”第一低層住宅専用地域”で環境はいいけど、道路一本隔てたところは商業地域」といった近辺情報までわかります。

・役所方面での調査がすむと今度は、水道とガスです。水道局で「水道台帳」、管轄のガス会社では「ガスの配管調査票」をとります。これらは、ライフラインがしっかりと敷かれているかどうかを確認するためのもの。ガスについてはファックスでもやりとり可能ですが、私は実際にガス会社まで出向いて、端末を叩いて現地と照合しています。ガスや下水道はどうにか解決することができるんですが、水道は別です。水道は大きな問題に発展することが多いので、「水道管が自分の土地まで届いているかどうか」をはっきりと営業マンに確認してください。細かい話になりますが、水道については他にもさまざまな問題が発生します。たとえば管の口径の問題などもそのひとつ。昔の管は13mmのものが多かったけど、今はけっこう水を使うので20mm以上のものが一般的で、3階建ての建物には20mm管でないと使用不可。場合によっては、「管はきているけど入れ替えなきゃいけない」という事態にもなりかねません。鉛管かどうかの問題もそうです。鉛が人体に悪いため、公費負担で順次入れ替え処理がなされていますが、完全になくなったわけじゃない。さらに、私道などの共有私設管に多い容量に関する問題などもやっかいです。25mm管がきているので十分な水量を確保できると安心していると、上流ですでに20mm管2本がとられていて、新たな管の接続ができないなんてこともありえます。25mm管は20mm×2で容量一杯です。「1本分を分けてほしい」と共有者にお願いしても、自分のところの水量が減るので、なかなか首をたてにふってはくれません。

・水道・ガス方面の調査が終わると、この他にも、たとえば埋蔵文化財(教育委員会管轄)の有無など、その地域独自の問題をそれぞれの管轄事務所などを回りながらクリアしていきます。

・買い手側は、重要事項説明書の内容をしっかりと理解しておくべきです。そうすれば、あらかじめ不利益な情報を知った上での最終決断が可能です。契約解除などのトラブルの防止にもなる。ゆえに重要事項説明書については、契約の前段階で(どんなに遅くてもその前日までに)読んでおかないと、ほとんど意味がありません。私が必ず契約の1週間前にお客さんに渡して、「質問があったらなんでも聞いてください」と伝えておくのはそのためです。ところがこの重要事項証明書、実際には本契約の場で初めて出されるケースが多いんですよ。その場で簡単に読み上げられて、「ちゃんと説明しましたからね」って。理由は簡単。契約にまでこぎつけたのに、買い主に気が変わられては元も子もないという思いが業者側にあるからです。

・「不動産売買契約書」を交わすと、いよいよ契約成立です。契約の右肩に<土地売買代金固定型>とか書かれてあるでしょ?これが「実測売買」か「公簿売買」かについての説明。実測売買=精算型、公簿売買=固定型です。なんにも知らない買い主さんだったらまずわかりません。これに限らず、契約に関する書類には「重要なことがあっさりと書かれている」ことを念頭においてください。契約書の内容が気に入らなかったら、書き直してもらっていいんです。とはいえ、いい土地は売り手市場です。ひとつの土地を何人かで競る場合がほとんどです。良心的な業者だったら、土地購入の意思表示をしてから契約までには最低でも1週間はとりますが、普通は2、3日で決断させなきゃいけない。なのに土地に関する調査はけっこう時間がかかる。そんなときは、契約書に「特約」を付記するという手もあります。たとえば「買い主は本契約締結後3週間以内に地盤調査をして、その結果、地盤補強に金200万円以上費用を生じることがわかったときは、契約を無償解除ができる」とかなんとか。また、別途「覚書」なんて書類を作ってごまかしちゃうことも多いですね。

・本来、契約書や重要事項証明書は、消費者保護を目的に作られたものです。が、実際の現場では、買い主を保護する目的では作られていません。昔の不動産屋がワルすぎたんでしょう。悪用したんですねえ、これを。現在もそういう悪しき体質が業界全体に残っていて、とくに運用面ではついついそうなっちゃう。トラブル防止のマニュアルが各社にありますが、その「トラブル」ってのはあくまで「業者にとっての」トラブルなんですよ。というわけで、ここで教訓。頭にしっかり叩きこんでおいてほしいのは、「契約書や重要事項説明書は、業者の保身のためのもの。逃げ道を保証するための方便」ってことです。

・一般的に悪条件の土地というと、①極端に狭い「狭小地」(銀行の担保査定の基準でいうと50平米以下)、②三角形とか平行四辺形とか、とにかく正方形から遠い形をしている「変形地」、③傾斜がある「斜面地」、さらに、普通の人が立って歩けないほどの見た目はほとんど崖みたいな激しい傾斜がある「急傾斜地」、④土地そのものは平坦なんだけど、道路や隣の敷地と高低差がある「道上地」「道下地」などを指します。

・「公簿売買」っていうのは、実際に測量した面積ではなく、「登記上の面積で売り買いする」ということで、公簿の単位で土地の代金を固定してしまうので「土地売買代金固定型」と大手不動産企業では表記されています。反対語が「実測売買」で、こちらは実測値に基づいて売買します。この実測売買のことは「土地売買代金精算型」と記されます。

・「公簿売買だから実測値と違うのはしょうがない」っていわれたら、誰だって「じゃあ、公簿にあるのは本当の面積じゃないの?」って思うでしょ?でもその通りです。さらに契約書には「本物件の売買対象の面積は表記の面積とし、実測面積と差異が生じたとしても、売り主・買い主は売買代金の増減請求その他、なんら異議を申し立てない」という一文があります。これは公簿売買ではホントよくある決まり文句で、「あとから実際に測った大きさと、契約の書いてある大きさが違うことがわかっても、価格が安くなったり高くなったりしませんよ」という意味の文言です。新たな開発分譲や分筆を伴う売買じゃなければ、「現在の土地の売買のほとんどが公簿売買」っていうのが実情です。中古の物件とか土地の売買では、公簿売買のケースが圧倒的に多い。とくに一般消費者間での売買は、改めて測り直したりしないケースが普通だと思います。チラシでも「これは実測値とは異なる場合があります」って小さく書いてあるのを見たことありませんか?これも公簿売買の目印です。じゃあ、なんで実測と公簿がずれるのか。理由としては、単純に「昔は測量技術が未熟だった」ということ。なにしろ縄で測っていましたから。”縄のび””縄ちぢみ”っていうんですけど、ちょっと引っ張りすぎたりすると数cm単位ですぐ違ってきちゃいます。もうひとつ原因として多いのが、「地主が土地を切り売りしているうちに実測値と届けた面積がズレてきちゃった」ってやつ。これは、いつの間にかそうなっちゃったものと、確信犯的にやっているものと2パターンあります。

・測量には「確定測量」と「現況測量」の2種類があって、確定測量は、対象になる土地の周囲の住人に、実際境界を見ながらの立ち会いの下、ハンコをもらうことが必要です。これが登記所に出せる正式な書類となります。売り主にはこっちを奨めることが多いですが。たとえば、建売屋さんは大きな土地を買ったあと、分割しますよね。そのときは、必ず確定測量図じゃないと分筆できないんです。たいがいは、確定測量図をつけてなおかつ実測売買する、という慎重な売買スタイルをとります。前面道路が市や区の所有だったら、さらに「官民査定」をやらなきゃいけない。もっともこれには時間がかかるので、「面積さえわかればいい」というケースでは現況測量のみで処理し、今の状態を測ります。きちんと測った土地に関しては、登記所に「地積測量図」という記録が残ります。とはいえ、昔の測量技術はいい加減です。地積測量図の日付が昭和50年代より前だったら測り直したほうがベター。これは不動産屋のカンなので根拠はないですけど、今までの経験からそう思います。

・地積測量図があってもアテにできない要因として「残地」というのが考えられます。たとえば地主が自分のAという土地を、B、C、Dの3つに切って売る場合、そこを売り買いしたい業者が対角線を測るんです。われわれは「三斜を切る」っという言い方をします。この方法で仮にBの区画の広さを出すとすると、A全体からCとDの測定面積を差し引いて、「残りのBは○○でしょ」という出し方になるんです。そもそも、元になる土地Aを測った当時の測量技術もいい加減ですし、そこに現在の測量技術をのせて、「ココとココを測ったから残りはいくつ」と安易なやり方でやっている。なんの根拠もない数字がはじき出されることにもなります。こえがいわゆる「残地」です。これを確信犯的に繰り返して、最終的にすごい差を故意に生じさせたケースを見たことがあります。とある大きな地主がいて、そこが代々、自分の土地を切り売りしていたんですね。で、そのたびに、自分の地所として残しておく土地の面積を少なく届け出ていた。実際は38坪ほどしか売っていないのに40坪売ったことにして・・・っていうようなことを繰り返していったんです。「なんでそんなことをしたのか?」というと、税金が安くなるから。そうやって代々、公簿上の自分の土地を少なくしていった結果、最後に残った土地=残地には、公簿上のそれと比べ莫大な誤差が生じるまでになっていました。実際には180坪くらいあるのに、公簿上ではなんと25坪!当然、課税額がぜんぜん違います。最近は役所も現況課税方式をとることが多いので、現地を見に来ることもあるんですけど、どうにかしてくぐり抜けてきたんでしょう。残った最後の土地を売るときには実測することになるでしょうから、そこではごまかしきれないと思いますけど。

・競売がお奨めできない理由は、主に、
①競売市場はすでにプロ筋(マンション買取業者)が多数参入しており、さほど値頃感はない。
②海千山千のプロ相手の世界に入って行くのだから、リスクが大きく、すべては「自己責任」。
の2点です。
①はとくに首都圏でそう(あなたが欲しい物件はみんなが欲しいので、お買い得感はゼロです)。
②の「自己責任」(最近薄っぺらいね、この言葉)ですが、要するにバカを見る人が多いってことです。

・シロウトが競売に手を出して、得するケースがあるとすれば、次の場合くらいでしょう。
①自分の購入希望地域が地価下落傾向にある場合。
下落率が2桁台であれば、入札者が少ないので低価格での落札の可能性はあり。
②利便性が悪い地域で購入を考えている場合。
①とかぶりますが、人気のない地域で入札があった場合、誰も買う人がいなかったりして、特売(特別売却)されたりします。そうなったらいくらなんでも市場価格よりは安いですね。この二例は、かなり景気の悪い場所にはまるケースです。ただ、そんな地域にも細々と仕入れしている建売屋がいたりしますからね。パワービルダーの影響が及ばない地域であっても、大工に毛が生えたような工務店が、物件欲しさに入札してきたりすることもあります。確かに競売は、以前よりも手続きも迅速化され、法整備もマシになりました。けれども、仕事を持ちながら購入を考えている人がやるには、けっこうなスキルがいるものなのです。結局、自分の手に負えなくて代理入札業者に依頼するわけですが、手数料が上乗せされるので、よくても取得価格は相場に落ち着くのではないでしょうか。だって、業者が極端に安く入札できたなら、普通、業者が自分で買っちゃって転売して、利益出しません?

・42条一項一号道路:道路法によって定められた幅員4m以上ある、国道、都道府県道、市区町村道のこと。これに2m以上接していれば、なんの問題なく家を建てたり、立て替えしたりできる。

・「42条第二項道路」。幅員が4mに満たない、建築基準法の施行以前からあった道路です。すでに周りに人が住んでいるのに、「今度から道路は4mの幅にすることになったから、あんたたち少し下がりなさい」とは、いきなりはいえないですよね。だから、「今はいいけど、次に家を建て替えるときは、道路の中心線から2m下がってね」という約束を前提に、道路として認められているものです。「とりあえず道路としてみなす」という意味から、「みなし道路」ともいわれます。この「2m下がる」は、不動産用語で「セットバック」といわれています。広告や重要事項説明書に「要セットバック」の文字があったら、「下がって」家を建てなきゃダメという意味。とくに中古物件は一杯いっぱいに建てられていることが多いので、二項道路沿いの家を買って立て替えをする場合、敷地は狭くなります。

・現在の建築基準法で「4m以上の幅員のある道路との接道部分が2m未満の土地には、建物は建てられない」ことになっています。地震や火事などのとき、どの家も避難経路を確保できるように、という理由です。ここでいう「道路」というのが、われわれが日常的に使っている道路の概念とだいぶ違うところに、不動産売買に関する悲劇の原因が潜んでいます。建築基準法で認められているところの「道路」は、まず原則として幅員が4m以上あって、次のどれか一つが該当します。覚えなくてもいいですけど、いちおう目は通しておいてください。
①道路法で定められた道路。あるいは都市計画法、土地区画整理法、都市開発法などで定められた道路。
②都市計画区域に指定された時点ですでにあった道路
③事業計画に従って、2年以内に設置を始める予定の道路として、特定行政庁(市町村長、知事など)が指定した道路
④道路法などによらずに築造する道で、特定行政庁の指定を受けた道路

・土地取引の際には境界を明示することになっています。しかし、悪意ではなくても習慣的に当然のこととして、指でさして、口頭で「ここまでです」といってすますいい加減な取引をしている業者も多いのです。「不動産屋は信用するな!」。私のような不動産屋がいうんですから間違いないでしょう。これは”不動産屋のパラドクス”ってところですかね。ですから、不動産屋と買い手である読者のみなさんだけで確認しないで、必ず隣家の人と一緒に確かめましょう。測量図、立会図面があっても、それを見ただけですませないように。隣家の人が思っている境界と一致しているとは限りませんから。もし測量図、立会図面がなければ、法務局が管理している「公図」を見てください。土地のだいたいの形、道路との関係、隣地との関係がわかる程度で、面積や距離などは正確ではあませんが、手がかりにはなります。この公図をもとに、接している隣地すべての地積測量図がないかどうかを調べます。買う土地の測量図がなくても周囲の土地が測量されていれば、予測できまs。役所に行けばそれらの資料は誰でも入手できますよ。のみならず、道路に接している部分を役所が管理していれば「道路査定図」、位置指定道路ならば「位置指定図」、分譲地なら「開発登録簿」など、手がかりになるものはすべて入手して、それらを突き合わせながら確認しましょう。測量するとなるとちょっとした出費ですが、これならかなり割安ですみます。

・書類があっても、必ず不動産業者と隣家の立会いのもとに確認し、そのときに隣家の確認印のある境界立会確認図面を作っておけば万全です。では、実際に境界線を確認するときはどうしたらいいのか?それはきちんと目で確かめることです。「でも、土地に線が描かれているわけじゃないから見えない」って?実は境界は見えるし、その気になれば触ることだってできます。といっても、もちろん線が引いてあるわけじゃありません。「境界標」があるだけです。境界標には、いろいろな形があります。頭を十字に切った四角いコンクリート杭の境界標が多いですが、境界石というただの自然石のこともあります。どんなものでもいいのですけど、埋まっていて見つかりにくいものがおおいのが難点。土盛りしたときに埋まったりして、そのまま放っておかれることが多いからです。はっきりしなければ、土を掘って探してみましょう。境界に塀や垣根がある場合、境界標はその下にあることも珍しくありません。隣家が住む前からある塀には注意してください。また、見つかった境界標は絶対に動かさないように。隣家の立会いのもとでも、動かしてはいけません。境界標には、当事者の知らない事実が残されていることもあります。場合によると、動かす行為そのものが犯罪になることさえあるんです。書類が何もなく、境界標も見つからないこともあるでしょう。そのときは土地家屋調査士などの専門家に依頼し、隣家とよく話し合って確定してください。もし手がかりになるものがなにもなければ、現在その土地がどう使われているか、つまり「現況」が最優先されます。その場合は、家の壁、屋根の出方、雨だれの落ち方などが参考になります。少なくとも屋根のある範囲はその家の土地です。雨だれはよその家に落とさせないという認識があるからです。いずれにしても、境界線の問題をきちんと解決しておかないと、ずいぶんあとになってからトラブルが起きることもあります。土地購入の際には、どこまでが自分の買う土地なのかはっきりさせることは基本中の基本。面積の違いから売る際に取引金額が変わってくるなんてことにもなりかねません。

・市街化調整区域っていうのは、「都市計画法」に立脚する決まりです。「都市計画区域」という大きな範囲で区切って、そのエリア内を、住宅地を分譲したり、商店街を作ったりして積極的に開発していく「市街化区域」と、「しばらく開発はやめておこう」という「市街化調整区域」に分けたんです。これを「線引き」といいます。都市計画図を見ると、色分けされているので一目でわkます。ちなみに、まだどっちにも区分されていない地域は白いまま残っているので、「白地地域」「未指定地域」といわれています。永久にそのままじゃなくて、いずれどっちかに分けられますから、この地域の土地を買うときも、注意は必要ですよ。

・市街化調整区域も、「誰も住んじゃいけません」というわけではありません。線引き以前に住んでいる人はそのままですし、住んでいる人がいる以上、ある程度の施設、たとえばお医者さんとか学校は必要になります。また、市街化調整区域というのはたいてい郊外にありますから、農業とか漁業に従事している人も、そのまま住めます。で、そういう人たちに不便がないように、市街化調整区域内でも建てられるものはあります。
A:市街化区域内においては立地困難なもの
B:市街化調整区域にあっても最小限必要と認められるもの等。
この2種類の建物は、例外的に認められています。具体的にはどういうものなのか?というと、たとえば、
A:農家用住宅、畜舎、温室、農林業用倉庫、農産物等の処理、貯蔵または加工に必要な建築物
B:学校、公民館、医療施設、変電所、社会福祉施設、郵便局、駅舎等。

・市街化調整区域は、一般住宅目的の家は建てられない前提の地域ですから、住宅ローンは適用されません。将来、売ることになっても、ローンが使えないので、非常に買い手がつきにくいでしょう。つまり、資産価値としてはかなり低い。途中でバレちゃったら建築も中止です。

・用途地域は以下の12種類です。
 ①第一種低層住居専用地域
 ②第二種低層住居専用地域
 ③第一種中高層住居専用地域
 ④第二種中高層住居専用地域
 ⑤第一種住居地域
 ⑥第二種住居地域
 ⑦準住居地域
 ⑧近隣商業地域
 ⑨商業地域
 ⑩準工業地域
 ⑪工業地域
 ⑫工業専用地域
これらを大別すると
(1)低層住居
(2)中高層住居
(3)商業混在住居
(4)商業地
(5)工業地
の5つとなります。
用途地域はその場所の建物を、サイズと目的、言い換えれば、中身と外側の両方から規制します。まず、どんなものが建てられるかが制限されています。住居専用地域には、パチンコ屋や風俗店などは作れないことになっています。また、用途地域別に「建ぺい率」と「容積率」がそれぞれ定められています。背の高いビルのような建物は、商業地域には作れますが、住居専用地域には作れません。

・高級と名のつく住宅地の多くは建築協定を持っています。東京でも田園調布などでなく、戦後、デベロッパーが山を切り崩して切り売りしたという街にはたいていありますね。建築協定は、地域の個性、特性に合わせた理想の街並みを一定に保つために定められています。協定作りには区域内の土地所有者や借地権者全員の合意が前提で、廃止するには過半数の合意が必要になります。協定にはいろんな観点があります。具体的な基準例としては、まず、
①「敷地」に関するもの。
これは分割禁止、最低敷地制限の他、一戸建て制限、地盤高の変更禁止などです。「最低敷地面積」は、高級住宅地にはたいていあります。たとえば、最低200平米以上ないとダメとか。要するに「敷地を小さく分割されると、金がないやつらまで集まってきちゃって、ちまちました家を建てちゃうので、それを防ぐ」っていう意味ですね。確かに小さい家が並んでいては、ハイソな感じはしません。他には、
②壁から道路までの距離などを定めた「位置」に関するもの。
③木造に限るなど「構造」に関するもの
④住宅専用に限るなど「用途」に関するもの。
⑤階数、高さの制限など「形態」に関するもの。
⑥色彩、広告物の制限など「意匠」に関するもの。
などです。

・実は建築協定といわれるもののなかにも、法的強制力があるものと、そうでないものがあります。両者の違いは、建築基準法に基づくかどうか。簡単にいうと、市区町村長に認可されているかいないかです。一言に建築協定といいますが、住民が任意に結んだだけで正式な手続きを経ていないものもけっこうあります。こういった協定には、法的強制力はないのです。

・「擁壁」という言葉、土地関係の本には当たり前のように出てくる言葉ですけど、イメージできますか?傾斜している土地って”盛り土”してあるんですけど、それが流れ出ないよう石組みとかコンクリートで支えているわけです。そこで「今ある擁壁が使えるかどうか」が重要ですよね。「擁壁の高さと作られた年代」だけはチェックしておくとよいです。地域にもよりますが、住宅密集地域では昭和40年代mでに作られたもので、高さが2mを超えるものはほぼ作り直しになると思ったほうがいい。擁壁って土地を安全に使うためのものだから、ある程度以上古いものは、現在の建築基準法に則って「工作物申請」を出さなきゃいけないってことです。その申請が通ってからようやく、建築確認申請ができます。全部作りなおすことになった場合、一般的には最低でも300万円くらいはかかります。広さや状態によっては1千万円近くかかってしまうこともある。傾斜地ということで、通常の土地よりやすいところがメリットなのに、これじゃあ最終的な物件価格は、変わらないどころか高くなる。

・予想外の出費の両横綱は「擁壁」と「地盤」ですが、他にもいろいろ考えられます。水道管がらみで、痛い目に遭った人は多いでしょう。代表的なのが、「土地を買ったあとに水道管が配管されていないことがわかった。埋設管から引き込みを受ける費用として、予定外に90万円かかった」というパターン。また私道がらみで目の前に水道管があっても自分の家には使えない、とかね。また「最初一区画だった土地を分割して売る」という場合、「一区画分の水道配管はあるけど、分割したほうの区画にはない」ということもあります。

・斜線制限というのは、建築基準法のひとつで、道路や隣家の上空の開放感を守るためにあるもの。要するに、「道路際や隣地のギリギリまで建物を建ててしまうと隣家の日当たりに影響が出てくるし、街も狭苦しくなるんで、ある程度の空間をあけようね」という決まりです。よく3階だけ変な形になっている家があるでしょう?あれは、この斜線制限のなかで目いっぱい延べ床面積をとろうと健闘した結果なんです。斜線制限には、①道路斜線による制限、②隣地斜線による制限、③北側斜線による制限、の3種類がありまs。

・建築条件付き土地を購入する場合は、次の3つを満たしているか確認の上、売買契約に臨んでください。
①土地売買契約の成立後、3ヶ月以内に建物の建築請負契約が成立すること。
②建物の建築請負業者が、土地の売り主か、その代理人に限られること
③建築請負契約が成立しなかった場合は、申し込み証拠金、預かり金など、売り主が受け取った金銭はすべて買い主に返却すること。
これらは、消費者保護と、独占禁止法の観点から定められている条件です。たとえば②は、建物も建てられる仲介業者が、自分たちを請負業者に指名することを条件にして土地を売買するような行為を抑止するためのもの。それだと独占禁止法にひっかかちゃうんです。

・定点観測じゃないと相場観がつかみづらいので、いったん目標物件を決めたらフラフラ動かず、しばらくはそのエリアのみを重点的に見ていきます。この作業を始める前に、縮尺1万分の1の住宅地図を買っておいてください。普通に本屋さんで売っているやつです。不動産会社に入社して、先輩社員から最初に買わされるのがこれで、初心者にはいちばん使い勝手がいいんですよ。ちなみにプロはゼンリンという会社の地図を使います。これは詳細な住宅地図で、個人宅の名前まで載っています。で、この地図に、チラシやインターネットで見た物件の価格をどんどん書き込んでいきます。その際に価格は坪あたりの単価に直してください。比較しやすくするためです。この段階ではあまり細かいデータを書く必要はありませんが、面積や土地の形状、最寄り駅からの距離などを書き込むと、のちのち、価格が拮抗したときなどに比較材料として使えます。この作業を通して、自分なりの「オリジナルの物件相場地図」を作っていくわけです。これで相場観はかなり鍛えられます。これを「そろそろ土地でも買おうかなー」くらいの段階からやっておくと、本格的に不動産屋で値引き交渉する際の武器になります。自分のなかにある程度のデータがたまっていれば、理論武装できますから。やみくもに「もうちょっと安くならないの?」というだけじゃなくて、「この間、南側で見た物件が坪○円だったから、これだったら○円くらいでもいいんじゃないの」という、中身のある交渉ができます。

<目次>

改訂新版 まえがき
はじめに
不動産業者の手のひらの上でお客は踊る
売り手と買い手の情報格差をなくすために
第1章 土地探し 最初のハードル
 1土地探し「理想の土地」を追い求めすぎると「いい土地」には出会えません!
 2契約書面 水道管が引かれてない!でも「聞いてない」は通らない!?
 3悪条件の克服法 袋地27坪の土地で快適に暮らすマジック!
 4公募売買 40坪で買ったはずが38坪、これが不動産業界の常識?
 5契約解除 購入後にわかった「3階建て不可」、さて、こんなときどうするか?
 6心理かしと近隣施設 「条件よし」でも「前住人が変死」、住むべきか?出るべきか?
 7競売物件 競売でいい土地が安く手に入る!?シロウトさんには無理、無理!
第2章 マイホームの夢を阻む「法の制限」
 8道路の種類 老朽アパートが立て替え不可!なんでココだけが・・・
 9接道義務違反 外見上は一本道なのに中身が異なる”位置指定道路”の怪
 10都市計画道路 格安でも「建築制限付き」!「都市計画道路」って知ってます?
 11土地の境界線 あいまいな「土地の境界線」は隣家とのトラブルの素
 12市街化調整区域 市街化調整区域内でのマイホーム、得か?損か?大損か?
 13用途地域 「静かな環境」が条件で購入!でも突然、変わってしまったら・・・
 14建築協定 建築基準はすべてクリア!最後の”見えざる障壁”とは?
 15防火地域 住宅地では、なぜ、簡単にログハウスが建てられないのか?
第3章 土地が家作りに与える重大な影響
 16擁壁と軟弱地盤 知らずに買った格安物件。800万円もの擁壁工事に愕然!
 17容積率 「容積率の問題で、3階建ては無理」を克服する裏ワザ、教えます!
 18建ぺい率 30坪の土地に「庭+和室付きの4LDK」?現実は、そんなに甘くないぞ!
 19斜線制限 3階建てが2.5階建てになった!?冗談のようなホントの話
 20建築条件付き売地 「建築条件付き」の物件が、いつのまにか「建売り」扱いに!
 21土地の値段 「土地の値段」をめぐる世にも不思議な話
コラム プロがそっと教えるウラ話
今後、土地の値段は上がるのか?下がるのか?
消え行く新興デベロッパーと「偽装」の関係
広告の裏読マニュアル
〔付録〕困ったときのお助けホームページ
あとがき
一戸建てを建てて地球のオーナーになろう


面白かった本まとめ(2014年上半期)

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帝国ホテルの「パークサイドダイナー」でのランチはとてもオススメ!

2014年09月10日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

東京の帝国ホテルの「パークサイドダイナー」へランチへ行ってきました!

ここの「インペリアルパンケーキ いちご添え」は結構有名で、幼い息子にぜひ食べさせてみたいと以前から思っていて、ついに近くを訪れる機会があったので思い切って行ってみました。

帝国ホテルの場所は東京メトロ日比谷駅A13出口からすぐとなります。
帝国ホテルのロビーでは、たくさんの「ひまわり」が活けてあってさすが美しいですね!
このひまわりには感動しました!

Dsc01493
↑ロビーのひまわり

ちょうど平日12時過ぎで席が満席で2~3分ほど待たされますが、奥の席に案内してくれます。
部屋はかなり明るく清潔で、そしてさすが接客は優しく素晴らしいです。
メニューを見て注文します。
まあさすが高級ホテルなのでランチの値段設定は高めですね。
ちょうどカレーフェアをやっているので「野菜カレー」2500円を注文します。

1dsc01495
↑カレーフェアのメニュー

2dsc01494
↑メニュー

それから息子は、ハンバーガーが食べたいというので「ハンバーガー」1650円を選択し、そして念願の「インペリアルパンケーキ いちご添え」1650円を注文します。

しばらくすると、まず野菜カレーが運ばれます。
おぉぉぉ!野菜がたっぷりで、そして美しい!
さすがの美しさですね!
野菜は素揚げされていましたね。
またカレーのルーは辛さ控え目で嬉しかったです。
十分煮込まれています。
それからトッピングとして玉ねぎを揚げて細かくしたものと、らっきょう、漬物もあり嬉しいです。

3dsc01497
↑野菜カレー全体

4dsc01496
↑野菜カレー

それからハンバーガーが運ばれます!
かなり本格的です。
フライのポテトや玉ねぎリングがたっぷりで、ピクルスも質が良さそうです。
とても驚いたのは子供用にマスタードが辛くないということです!
さすが帝国ホテルですね!
しかし辛くないマスタードって意味があるのでしょうか?

5dsc01498
↑ハンバーガー

そして念願の「インペリアルパンケーキ いちご添え」が登場です!
大きなバターをパンケーキ中心に起き、そしてメープルシロップをたっぷりかけます!
ナイフとフォークで切り分けて食べますが、温かくてふんわり柔らかく、そして甘く美味しい!
これは嬉しいですね!
子どもも喜んでくれて嬉しかったです。
夢を一つかなえて感無量です!

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↑インペリアルパンケーキ いちご添え

帝国ホテルの「パークサイドダイナー」は明るく上質な空間と素晴らしい接客で美味しくランチを頂けとてもオススメです!

美味しかったものまとめ(2014年上半期)

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パークサイドダイナー

昼総合点★★★★ 4.0
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アートアクアリウム2014はとてもオススメ!

2014年09月08日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

 東京の日本橋にあるCOREDO宝町 日本橋三井ホールで開催されている金魚を美しく飾る「アートアクアリウム2014」へ行って来ました!

入場料は大人1,000円、小学生以下600円です。

 実際に鑑賞したのは、音楽や照明の演出が変わるナイトアクアリウムで、この19時以降の時間帯は有料のドリンクを片手に金魚の鑑賞をロマンチックに楽しめます^_^)

 実は金魚は中国のフナの一種が突然変異したもので、江戸時代初期に日本にもたらされ、当初は大名などが持つ高価なものだったようです。

江戸時代後期以降は庶民にも広まり、日本ではブームとなったようで、日本独特の文化のようです。

 まず、ナイトアクアリウムに入場して、その幻想的な美しさに驚いたのは「アンドンリウム」ですね。
たくさんの彩り鮮やかなそれぞれのアンドンの中に大きな金魚が泳いでいて、これは幻想的です!
これは見とれてしまいます。

1dsc02172
↑アンドンリウム

2dsc02171
↑アンドンリウムの拡大

そしてオーソドックスではありますが、透明なガラスの中に入った金魚が、明るくて美しい!
水質がとても良いので、透明感があります!
この透明さが美しいですね!
金魚の品評をするのに適したデザインとのことです。

3dsc02176
↑金魚品評

4dsc02177
↑金魚品評

5dsc02180
↑金魚品評

6dsc02273
↑金魚品評

それから、広い部屋に移動します。

7dsc02276
↑広い部屋

階段の上には、「大奥」という大きな作品があり、これも幻想的です。

8dsc02201
↑大奥

 階段のところには、大きな透明な水槽の中をたくさんの金魚がを泳いでいてまさに「華魚僚乱」で美しいです!
この水の透明さが素晴らしいです!

9dsc02242
↑華魚僚乱

「華魚僚乱」の上に「大奥」が見えます。

10dsc02241
↑華魚僚乱と大奥

それからステージでは二人の女性が立てられた鉄の棒を使ってアクロバティックなパフォーマンスをしていたのには驚きました!
これは結構体力が必要そうです。
最初は着物を着ていて、その着物を脱ぎ捨ててドレスになったのには驚きました。
これも幻想的なパフォーマンスでした。

11dsc02184
↑パフォーマンス

12dsc02212
↑パフォーマンス

それから、「バラドックスリウム」という不思議なガラスケースに入った金魚たちも美しかったですね。

13dsc02215
↑パラドックスリウム


また地球をイメージした直径1.5mの球体の水槽に入った金魚「アースアクアリウム・ジャポニズム」も存在感がありました。

14dsc02283
↑アースアクアリウム・ジャポニズム

そして、プロジェクションマッッピングにより動く屏風絵を映し出し、そこに本物の金魚が及ぶ「ビョウブリウムⅡ」も素晴らしかったです!

最近はプロジェクションマッピングは、東京ディズニーランド、ハウステンボスだけでなく、どこでも大人気ですね。

15dsc02248
↑ビョウブリウムⅡ

16dsc02252
↑ビョウブリウムⅡ

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↑ビョウブリウムⅡ

18dsc02254
↑ビョウブリウムⅡ

19dsc02255
↑ビョウブリウムⅡ

20dsc02258
↑ビョウブリウムⅡ

21dsc02282
↑ビョウブリウムⅡ


アートアクアリウム2014は、暑い夏に涼しげで幻想的なたくさんの金魚を堪能でき、とてもオススメです!!
その美しさに感動しました!

2014年9月23日までの開催ですので、ご注意ください!

お勧めなお話(2014年上半期)
自動車保険を安く!

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「コワ~い不動産の話(宝島編集部編)」という本はとてもオススメ!

2014年09月05日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「コワ~い不動産の話」の購入はコチラ

 この「コワ~い不動産の話」という本は、新築住宅・中古住宅・新築マンション・中古マンション・タワーマンション・住宅ローンについて、それぞれの注意点についてまとめたもので、今後それぞれの不動産購入を考えている初心者の方に対してとても参考になる本だと思います。

 特に以下については、コワ~いと思いましたね^_^;)
とても参考になりました。

<新築住宅>
・雨漏りなど水のトラブルが多い
・1階が駐車場の3階建て住宅は倒れやすい、燃えやすい
・地名に「谷」や「沼」がある地名は集中豪雨に注意
・土地探しは陽当たりの悪い冬に限る

<中古住宅>
・検査済証の確認が必要
・シロアリに注意(シロアリビジネスがあるので注意)

<新築マンション>
・3月8月竣工物件は欠陥・不具合が多い
・機械式駐車場はメンテナンスと補修にとても費用がかかる
・マンション最上階が泥棒にもっとも狙われる

<中古マンション>
・既存不適格物件に注意
・リノベーションできないマンションに注意
・屋上に携帯基地局には注意

<タワーマンション>
・高層階に住む女性の流産・早産率が高い
・欧州諸国では高層マンションを規制
・高層階は船酔い状態になる
・こどもはひきこもりがちになる
・固定資産税は6年目以降に約倍となる

<住宅ローン>
・ゆとりローンに注意
・変動金利に注意

「コワ~い不動産の話(宝島編集部編)」という本は、不動産購入をするにあたって、そのリスク等についてわかりやすく理解でき、とてもオススメですね!

以下はこの本のポイント等です。

・一番多いのは水のトラブルなんです。屋根やバルコニーの防水が不足している、壁内の防水シートに連続性がないなどの理由で雨漏りが起きます。雨漏りで補修をしてもなかなか直らない場合、なんらかの根本的な原因があり、第三者の検査機関や建築士に検査を依頼して、本当の原因をつきとめるべきでしょう。ニーズの高い外断熱工法が正しく施工されていないための結露も多い。結露を甘く見ている方が多いですが、雨漏りのダメージは一部ですが、結露は壁一面を内側から浸食します。壁紙が浮いてきたことに住人が気付いたことには時すでに遅し。もはや、家全体がカビに汚染されているということになります

・湿った家の末路は悲惨だ。家全体にカビが回るまで、新築からたった2~3年。通常木造の壁や柱は含水率20%でカビを生じ、キノコなども生えてきますが、水分はシロアリなどの虫も呼びます。実際、含水率メーターが表示不能(35%以上)になってしまう物件もある。これは「生木」(自然に植生した状態)の含水率ですよ

・都内の建売木造3階建ては、9割が欠陥を抱えていると言っていい。3階建てとなると、建築基準法では、建物の強さを確認するための構造計算を行う必要がある。また、耐震構造が厳しく条件付けられており、すべて守っているとかなりのコスト高になります。しかし、手の届く価格にするためには、こうしたコストをできるだけ少なくしたい。可能な限り、物件を安く造るために、あらゆる裏手口が使われているんもが木造3階建てなんです。構造的に1階に最も多くの耐力壁を組み込まなければならないのですが、耐震の要である耐力壁を省略する。都内の3階建ての多くは1階部分は正面には壁がないカーポートにしている。こうした3階建ては、実に不安定な建物です。

・一戸建て住宅希望者に欲しい広さを聞くと「30坪」と口をそろえる。しかし、この30坪の土地、もはや都内ではサラリーマンの手が届く金額ではなくなっている。「何気なく、計算したんですが、1坪3.3平方mなので、30坪は99平方mなんです。99平方mとなると、23区だと土地だけで4000万円はくだらない。さらに建物で1500万円ともなったら、5500万円。もう私たちには、手が届きませんよね」このため、早く売りたい業者の手によって、より細かく区分けされて分譲されることになる。

・異常気象のせいで年々多くなっているゲリラ豪雨。国土交通省は河川、下水の氾濫を防げるように管理を進めているが、いざ、豪雨になればその雨水を前に打つ手なし、といった状態だ。やはり、氾濫が予想される窪地には住まないというのが対策の基本だ。各市区町村で発行している洪水ハザードマップをチェックすることからはじめたい。この洪水ハザードマップは万が一の水害時に地域の住民が安全に避難できることを目的に作成されるもので、想定浸水深、避難所の位置および一覧などを見ることができる。

・「まずは地名に高低を表す単語が入っていないかどうか。渋谷や四谷といったところは、”谷”となっているだけあって、豪雨のときに水が流れ込む場所がある可能性が高い」たしかに、実際に、数年前のゲリラ豪雨では渋谷の道玄坂から流れてきた大量の雨水が渋谷駅の地下街に流れ込んでいる。こうしたところはもちろん、下水処理を進めているが、地形上、避けられないリスクであることはたしかだ。「やはり危険があるのは、世田谷。世田谷は田圃の”田”に”谷”ですから、区内には水が集中する地域がいくつもあるということです。実際に池尻、三軒茶屋、用賀といった地域は08年の豪雨で浸水被害がでました」「沼」のつく地名も注意したい。「○沼」「○○沼」という地名の地域はかつて沼だったところが多い。多くの専門家が指摘するのは、こうした地域では、いくら地盤改良をしていても、やがては地盤沈下を起こすおそれが高いということだ。他にも中川といった地名なら、その昔、川が氾濫したことが地名の由来である可能性がある。自らの住むエリアの地名の由来を調べておきたいものだ。

・検査済証とは、工事完了時に建築主事や指定確認検査機関の担当者が、確認申請書通りに建築されているかどうかをチェックするもので、その完了検査ののちに発行されるのが検査済証だ。役所が確認申請書の図面通りに建物が完成したことを証明する「違反のない建築物」としての証明になるのだ。この検査済証がないと、売買の際に資産価値が大きく下がり、相場の2~3割安く買い叩かれたり、役所の許可が必要なリフォームができないなどという事態が起こり得るために注意が必要だ。

・「検査済証のための完了検査は外見が図面通りかを確認するだけで、5~10分程度で終わってしまう。基礎の鉄筋や耐力壁、さらには防火のための石膏ボードや外壁モルタルの厚さの基準が守られているかどうかは、検査どころか、目視もしていない」つまり、検査済証があるからといって、安心できないのだ。

・シロアリに関する知識がなければ、中古物件は買わない方がいい。シロアリの巣食う中古物件を買ったが最後、購入者側がいくらクレームを言っても、販売した側は「現況有姿」で逃げきろうとするはずだ。「現況有姿」とは、現在のあるがままの状態を優先して取引するという業界の慣例。契約書にもよく「現況有姿で引き渡すものとする」と書かれているからだ。「20年も経過すえばいろいろなところに不具合は出てくるもの。現況を見て契約したということは、不具合も含めて、納得して購入したということ。この慣例がなければ、不具合のすべてにかし担保責任が発生して、あそこも直せ、ここも直せで、中古物件は流通しなくなりますよ」と語るのは、匿名を条件にした不動産業者。売り主が個人の場合、中古住宅で築20年以上というような物件の取引ならば、そのかし担保責任を免除する設定が契約書につけられていることが多い。築20年までいかない場合は、引き渡しから3ヶ月程度いないに「雨漏り」「シロアリの害虫」「木部の腐食」「給排水設備の故障」に限定して、売り主側が費用負担をして修復する、というのが通例だ。

・シロアリ物件ビジネスとは、シロアリによる食害のある物件を安く買いたたき、外見だけはリフォームして、高く売抜けてしまうビジネスのことだ。「もともとは廃屋状態の物件を500万円ほどで購入し、300万円ぐらいで内外装の見える部分だけ小綺麗にリフォーム。それを2100万円で売るなんていうビジネスです。シロアリに食われた柱は交換せず、駆除業者を1回入れて防虫耐水処理をしただけです。その段階で「シロアリはいたが、駆除をした」とだけ説明すればシロアリの習性を知らない買い主は安心して契約する。かし担保の期間が過ぎたところにシロアリが再び巣食いはじめて、買い主は「だまされた!」となるけど、もう遅い」シロアリの出た中古物件はシロアリに食われた部分だけ処理しても意味がない。シロアリの巣は土の中や、回りの樹木の中にある。防虫耐水加工をしてもその効き目は最大で5年といわれ、効果がなくなったころに、再び、シロアリが巣食いはじめるのだ。「シロアリが出たような物件は、それだけ湿っちゃう環境を改善する必要があるんです。それこそ、建て替えに匹敵するようなリフォームが必要になってくる。だからわれわれ業者はシロアリが出そうな物件には手を出しませんよ。出すとしたら、シロアリもコミコミでのシロアリもコミコミでのシロアリ物件ビジネスですよ」物件探しの前にシロアリの習性を勉強する必要がありそうだ。

・業界関係者が、恐ろしさのあまり、口を堅く閉ざしているのが、「実は欠陥・不具合は3月と8月の竣工物件に偏っている」という話だ。「買い主の多い引越しシーズンにあわせた3月期完成マンションは、無理な工期設定を組むことが多い。また、多くのデベロッパーは決算期にあわせて売り上げの計上を図る。そこで、作業員が不足したり、材料や製品の納入遅れが出る。売り主側の検査員も不足しがちで、このため欠陥・不具合が続出するのです」「また、買い主の検査の場である内覧会になんとか間に合わせようと、共用部分は後回しで専有部分を優先する。そのため、入居後に共用部分の欠陥・不具合が判明することが多い」

・「実は8月竣工物件も問題を抱えています。8月は盆休みが入ることで、引き渡し直前の行政庁の検査業務も休みに入ってしまう。タイミングによっては2週間ほど遅れてしまう。8月最後の週になってしまうケースもある。建設会社はお盆を避けようと、スケジュールを前倒しする。すると、今度は「梅雨による工期の圧迫」という問題が生じるのです」つまり、7月の梅雨で作業は滞りがち、8月は遅れを取り戻そうと突貫工事を行う。その間に挟まれた現場がとにかく急がされるという悪循環から、結果として手抜き、チェックミスという「悪意のショートカット」が多発する危険性を秘めているのだ。

・「実は、機械式駐車場はメンテナンスと補修にとても費用がかかる。また、15年から20年で機械を入れ替える必要があるのですが、この費用が、1台あたり100万円前後の改修資金がかかります。こうしたコストは本来なら受益者負担として機械式駐車場利用者に負担してもらうべきなのですが、「機械式駐車場は無料にして、マンションを完売させたい」という販売会社の思惑があって負担を決めなかった。それだけでなく、ローンの負担を減らせるように外部への駐車場貸し出しもOKとしているのです」Hさんのマンションの場合、修繕積立金は数年後の外壁改修に向けて貯めているものだが、さらに、機械式駐車場のメンテナンスのための修繕積立金も必要になると、Hさんのマンションの管理組合は判断。修繕積立金の値上げに踏み切ったのだ。このケースでは、チェックすべき管理会社も販売会社の子会社だったために、いわば見て見ぬふりをしていたことが背景にある。

・ディンプルキーのある住戸の場合には、住戸の玄関ではなく施錠率が低いバルコニー側から泥棒は侵入するのだという。また、マンション最上階がもっとも安心だと思っている人も注意が必要だ。警察庁が行った統計では、マンションの場合、「最上階住戸」が侵入盗犯にもっともねらわれる物件だということだ。通常3階建て以下の低層マンションでの侵入盗は1階の「窓破り」が多いが、それ以上の高層になると最上階が狙われる。「屋上は共用部分で、カギがかかっていますが、最近の泥棒はこの程度のカギは簡単にピッキングができる。屋上の外周に近い部分には「丸環」という輪っか「リング」がついています。本来、この「丸環」はロープをつけて重い荷物を引き上げるために使うものですが、泥棒はこれを屋上から下に降りる際の道具に使うのです。」これを使えば、屋上からバルコニー経由で簡単に最上階に入り込める。最上階だt「泥棒が入ってこない」と無防備で、夏場など窓を開けたまま外出することも多く施錠率が低くなる。また屋上からの侵入が困難でも、最上階ともなれば、付近の建物からの見通しも悪い。人の通行も少ないといった事情から時間をかけて、ピッキングして、堂々と玄関から侵入することも可能だ。金目のものがありそうな最上階は泥棒にとっては有利な状況が用意されているのだ。

・実物だけを見ていてもわからない中古マンションの恐るべき注意点がある。それが「既存不適格」だ。「既存不適格」物件とは、建築当時は適法だったものの、法改正や新法成立、条例変更などによって、現在は”違法マンション”になってしまった物件のことだ。不動産業界の推定によれば、こうした”違法マンション”は全国のマンションストック500万戸のうちの5分の1の100万戸に及ぶとみられている。「たとえば、1981年の新耐震基準が定められる以前の、旧基準で建てられた建築物はほとんどが「既存不適格建物」です。これは耐震補強をすれば、なんとかなるが、問題は日影規制が導入される76年より前に建てられたマンションや、立地するエリアの用途地域の種類が変更になった場合です」日影規制とは、周辺の建物の日照時間確保するための規制で、大規模なマンションは制限される。またエリアが厳しい制限のある用途地域に変更になった場合は、高さや容積率が制限されて、それまでの規模では建てることができない。つまり既存不適格で問題になるのは、現状でのマンションの生活にはなんの支障もないが、現状と同じ大きさや広さには建て替えができないことだ。建て替えるとしたら、マンションの規模が縮小してしまう。現在は8階建て63戸ですが、このうちの半分の戸数しか確保できない。

・リノベーションに向いた中古マンションと、リフォームしかできない中古マンションの2種類があるという。「マンションには柱・梁構造と、壁式構造の2種類があります。柱・梁構造で二重床・二重天井だと、PS(パイプスペース)以外は大きく間取りを変えるリノベーション向きです。一方で、壁式構造だと、主要な壁を抜くことができないので、間取りを変えることができないリフォーム向きなのです」専門家が見れば、竣工図と目視チェックで判断が可能だという。

・電磁波と健康との関係は、いまだハッキリしないのが実情だ。月々数百円の管理費負担と引き換えに自分の家族が実験台になるばかりか、将来の資産価値に影響を及ぼす可能性もある。マンションの屋上を見上げて携帯基地局がないかどうか。これも大切なチェックポイントだ。

・都市生活の中で、タワーマンションの上層階に住むというのは、若い夫婦世帯にとっては一つのステイタスではある。しかし、この衝撃のデータを見たらどうだろう。「10階以上の高層階に住む緊張しやすい女性のうち63.7%が流産・早産をした経験がある」-。この驚きのデータを発表したのは、東海大学医学部公衆衛生学・逢坂文夫氏。長く「日本の家族の在り方」を探ってきた逢坂氏は、1990年代から高層マンションと出生率の関係を研究してきた。今回の衝撃のデータは、2005年に発表されたもので、建設業界を震撼させた内容だ。

・逢坂氏の研究をまとめてみると、10階以上に住む女性の4割近く(38.9%)が流産・死産の経験があり、他の階層よりもその数値の違いが明らかだ。さらに、「緊張しやすい女性」と条件を限定した場合には、10階以上に住む3人に2人(63.7%)が流産・早産の経験があるという、より衝撃的な数値になる。また、10階以上の階層に5年以上の居住となると、42.9%の女性が流産を経験することになる。こうして見ると、高ければ高いほど、長ければ長いほど、なんらなかの影響が母胎に出るということが間違いないようだ。

・タワーマンションに関しては、マスコミが報じないもう一つの事実がある。それは、欧州諸国では、高層マンションを規制しているという事実だ。
 ・高層住宅居住の主婦の精神的疾患が多い
 ・子供は呼吸器系疾患が増える。
・・・などといった公衆衛生的な配慮などから、欧州諸国では、建設の中止や禁止が進んでいるというのだ。たとえばイギリスでは1970年代から子育て世帯の低層住宅居住を自治体主導で推進している。スウェーデンでも高層住宅は子育てに向かないという価値観が浸透しているのだ。

・「タワーマンションは地震が起きても柳のごとくしなやかに揺れて、地震のエネルギーを吸収する。いわゆる柔構造になっています。これは強い風が吹いても同様です。最上階になればなるほど、ちょっとした風でも揺れるので、”船酔い”状態になる」「タワーマンションの上階付近の住人はどんどん出ていく」という話をよく聞くようになったという。「最上階になればなるほど、1億や2億円という物件で、住人の多くは経済的な成功をおさめた中高年層。日頃のストレスが、”船酔い”の自宅で、不眠症や倦怠感、めまいや自律神経失調症という形になって現れるようです。経済的な成功をおさめた中高年層なだけに見切りをつけるのも早い。賃貸や分譲に出して、すぐさま低層、高級マンションに引っ越しをしてしまうのです」

・「これまでも高層階ではぜんそくに似たぜんそく様症状を持つ児童の割合が高く、アレルギー性鼻炎に悩まされる児童の割合も高いことが明らかでしたが、基礎代謝、免疫力が著しく低下しているのです」この原因は体力の低下ではないかと、逢坂氏は見ている。「高層階に住む母子の外出回数は少ない。3歳児の外遊びの時間を調査したことがありますが、1、2階が一日平均175分だったのに対し、6,7階では163分、8階以上では133分と高層階になればなるほど短くなったのです。5階以上居住の母親の一日の外出回数が一回というのが9割を占めます。家に母親は閉じこもっているのですから子供の外遊びの時間が少なくなってしまうのです。ほかの子供とのふれあう機会が少なくなる高層階の幼児は社会性や自立の面でも大きなハンデを背負うことになる」高層住宅と母子の生活問題に取り組む東京大学大学院の織田正昭教官も「外出がおっくうになり、とじこもりがちになる高層マンションでは子供はひきこもりや不登校など社会的不適応者になる可能性がある」と警鐘を鳴らしている。織田教官の研究によれば、「高層階に住めば住むほど、生活習慣行動の自立が遅い」という結果も出ている。

・固定資産税・都市計画税とは所有する不動産にかかる税金。毎年1月1日時点の現況をもとに、市町村(東京23区の場合は都税事務所)が請求する仕組みだ。税率は固定資産税1.4%、都市計画税0.3%のため、購入時にはさほど気にならないのだが、課税標準によって大きく税額が異なってくる。とくに、木造の住宅と異なり、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造といったタワーマンションでは資産価値が高くなってしまい、思わぬ金額を納税せざるをえなくなってしまうのだ。「タワーマンションに住み始めて1年後、都税事務所から固定資産税・都市計画税の納税通知書が届いたんですが、年に10万円もかかるというんです。そのうえに6年目には、なんと倍になると聞いて、驚いています・・・」「倍になる」というのは、「新築住宅の固定資産税の減額」措置により、一定の条件下で、3階建て以上の耐火・準耐火建築物は5年分(それ以外は3年分)の固定資産税が2分の1になるためだ。5年経過後はこの減額措置がなくなるために、「倍になる」のだ。(東京23区の場合はさらに土地にかかる都市計画税が一定の条件の下で2分の1になる。こちらは1年ごとの措置)

・特にマンションで注意したいのは、「売主」「設計・施工」「販売代理」の項目だ。「売主」とはマンションを実際に建設する事業主(デベロッパー)のことだ。「売主」は建設会社(ゼネコン)に「設計・施工」を依頼し、建設させる。さらに、販売業者に「販売代理」を依頼する。ここでは「売主」が重要であることは言うまでもない。ポッと出の事業主(デベロッパー)でも、「設計・施工」(ゼネコン)と「販売代理」(販売会社)に一流の名前を使えば、それらしく見せることができるため、注意が必要だ。

・住宅ローンをアドバイスするいっぽうで、住宅ローンを組んだ人々がその後、返済できずに、自己破産、自殺など悲惨な結末にいたったケースを数多く見てきたとA氏は言う。「このデフレの時期に借金するなんてバカ以外の何ものでもないですよ。資産価値は減り続けるのに、支払う住宅ローンは不変、もしくは支払い額が上がることだってある。下がり続ける価値のものに借金してまでお金を払う理由を私は聞きたい」高度成長期から続く「マイホーム神話」を引きずるサラリーマンに警告を発する。

・「住宅ローンを払えなくなったと相談に来る人たちの特徴を統計化すると、30歳ぐらいで住宅ローンを組んで、ご結婚もして10~15年の働き盛り世代ということになります」と言うのは住宅ローン問題専門に年間3000件以上の相談を行っている「任意売却119番」代表コンサルタントの富永順三氏。富永氏は数字から見える顕著な傾向を、こう指摘する。「年収が下がった人がほとんどです。ただ、相談時でも約400万円前後と、すごく底辺に落ちてしまった、という感じではない人々が多い。しかし、住宅ローンをかかえつつ、子どもの教育費などを払い始めると、あっという間に破綻を迎えるケースが多い。この約400万円前後という年収は、ひとつのボーダーラインかもしれません」そして、ローンを払い続けた年数から見える破たんの傾向がある。「ゆとりローンの破たんは、あまりにも顕著な傾向ですね。政府が景気の底上げ策として推し進めたゆとりローンは売る側も買う側もあまりに楽観的な見通しだった。そのツケが今になって出てきています」「ゆとりローン」とは、住宅金融公庫(現・住宅金融支援機構)が98年よりはじめた住宅ローンのこと。当初の10年間は金利2%だが、11年目より金利が4%にアップする仕組みで、返済額も見直しがなされアップする。このローンは、当初の返済額が抑えられることで、多くの人がゆとりローンを選択した。各金融機関も追随して同様の住宅ローンを開発した。このゆとりローンはたしかに、当初の返済額が抑えられる。11年目の金利アップまでに、返済額アップに対応した分だけ、収入が伸びていればなんの問題もなかった。いずれ収入が伸びるものと楽観視していたところに、11年目の金利アップがやってきた。

・将来的な変動金利破たん者続出の危惧をするのはファイナンシャルプランナーのM氏。「いま、住宅ローンを組む人も、組ませる金融機関の側も、低金利時代しか知らない世代が中心になっています。このために金融機関の側も変動型のリスクを知らせないし、利用者も平気で住宅ローンは変動型を選んでしまう。でも、金利が1%アップするだけで、借入金額3000万円だと返済額は500万円増加してしまうんです。そのときに、もう払えない、という人が続出するのではないか」変動金利型は適用金利を原則として半年ごとに見直す住宅ローン。固定金利型は当初から一定期間か全期間の適用金利があらかじめ決まっている住宅ローンだ。固定金利は割高になる。というのも、固定型は長期金利の影響を受けるが、変動型は日本銀行の政策金利の影響を大きく受けるからだ。日銀の低金利政策が今後も長期化するとの見通しから、金利の低さを重視した変動型の利用者は大きく増えている。住宅金融支援機構の全国調査では、09年8月に変動型を選んだ人が全体の55%を初めて5割を突破したほどだ。


<目次>
はじめに
第1章 コワ~い新築住宅の話
 実録 雨漏り 新築住宅の6割は重大な欠陥を抱えている!
 実録 3階建て住宅 3階建て住宅は9割が欠陥住宅だ!
 実録 コストカット ローコスト化という手抜きが横行する!
 実録 ローコスト住宅 数字のマジックにだまされた!
 実録 建ぺい率 憧れの30坪の土地はもう出てこない!
 実録 建築条件付物件 思い通りの家が建てられない!?
 実録 地盤調査 数年で壁や基礎にひびが入った!
 実録 水害 地名が語る 水害、地盤沈下の過去
 実録 現地調査 気がつけば南側に大規模マンションが!
 実録 土地探し 夏の陽当たりにだまされた!
第2章 コワ~い中古住宅の話
 実録 中古住宅 見落としやすい中古の死角とは!?
 実録 検査済証 検査済証のないババ抜き物件をつかまされた!
 実録 建築制限付物件 いくら老朽化しても再建築できない!
 実録 害獣物件 増加する「害獣」パニック
 実録 現況有姿 中古物件はだましあいだ!
 実録 殺人事件 殺人事件があった家の跡地を買わされた!
 ルポ 急増する電柱広告に電話をかけてみた!
第3章 コワ~い新築マンションの話
 実録 会社倒産 買ったとたんにデベロッパーが倒産した!
 実録 内覧会 内覧会同行チェックでは何もチェックできない!
 実録 欠陥マンション 3月と8月竣工物件に欠陥・不具合が続出!
 実録 地下付マンション メゾネットにゲリラ豪雨が流れ込む!
 実録 無料駐車場 無料駐車場のツケをいったい誰が払うんだ?
 実録 セキュリティ 最上階 もっとも泥棒にねらわれる!
 実録 子どもの落下 この3年間で162人が墜落!
 ルポ 破たんマンションルート・国道17号線をゆく
 マンション価格で診断する「買って得した、損した」場所
第4章 コワ~い中古マンションの話
 実録 既存不適格 買ったのは、”違法マンション”だった!
 実録 リノベーション リフォーム・リノベーションができない!
 実録 管理会社 管理会社が逃げていく!
 実録 ランニングコスト 管理費・修繕積立金は物件価格の2割!
 実録 修繕積立金 こんなマンションがスラム化する!
 実録 暴力団 マンションにヤクザの事務所ができてしまった!
 実録 コンビニ 1階のコンビニが閉店で不良のたまり場に!
 実録 飛び降り自殺 共用部分は告知義務の対象外だった!
 ルポ マンション屋上に立つ「携帯基地局」に気をつけろ!
 マンション資産価値が上がったエリア、下がったエリア
第5章 コワ~いタワーマンションの話
 実録 流産・死産率 高層階に住む女性の3分の2は流産・早産をする!
 実録 マスコミタブー 欧州諸国では、高層マンションを規制している!
 実録 揺れ タワーマンションの揺れがうつ状態をつくりだす!
 実録 異常な低体温 タワーマンションはひきこもりの子どもをつくる!
 実録 税金 高い固定資産税が払えない!
第6章 コワ~い住宅ローンの話
 実録 住宅ローン離婚 サラリーマンはローンを組んではいけない
 実録 ゆとりローン 返済額アップで住宅ローンが払えない!
 実録 住宅ローン控除 お金持ちだけ優遇の住宅ローン
 実録 変動型金利 1%のアップで返済額は500万円増加する!
 実録 年収倍率 安心して住宅ローンが組める県 組めない県
 実録 親子ローン 親子二代でローン地獄のワナにはまった!
 実録 銀行の甘い審査 低年収の契約社員なのにローン審査が通過した!
 実録 夫婦共有名義 結婚が怖くなる新時代のトラブルが!
 実録 リスケ リスケジュールは1回だけ!
 実録 任意売却 サラリーマンの悲鳴のような電話が殺到している!
 実録 差し押さえ 一番怖いのは税金の取り立て!
 実録 地方銀行 地方銀行にドーカツされた日
 今後人口が伸びていくエリアはここだ!


面白かった本まとめ(2014年上半期)

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「やま中(福岡市薬院)」でお寿司はとてもオススメ!

2014年09月03日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

 最近毎年訪れている福岡市の西鉄薬院駅近くにある「やま中」というお店でランチを楽しみました!
ちなみに前回のこのブログでの紹介は2011年でしたね。

 今回はスケジュールの都合上、予約せずに平日の開店時間11:30に行ったのですが、既に予約で満杯で30分ほど待つこととなりました。
予約が必須なお店ですね。
次々と予約した方が入店しますが、やはりお金持ちそうな方ばかりです^_^)
予約なしの客とテーブル席で相席となりました。
「やま中」でテーブル席で食べるのは初めてでしたね。

 そのテーブルの壁側に「「ななつ星 in 九州」をつくってくださりありがとうございます。」の楯があるのには驚きました!

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↑「「ななつ星 in 九州」をつくってくださりありがとうございます。」の楯

 JR九州が誇る豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」の昼食として列車内でお寿司を提供しているようです。
さすが「やま中」ですね!

さっそく熱いおしぼりとメニューが運ばれ「特上寿司3240円」を注文します。
相席の方も同じ注文でした^_^;)

カウンターではないので、お寿司は4つずつ運ばれましたね。

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↑4つの寿司

赤身のマグロや車えび、イカなどがさすが美味しい!
ガラスの器も夏に涼しそうで、そしてさすが美しいですね。

そして、茶碗蒸しと、ウニとイクラ丼が運ばれます。

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↑茶碗蒸し

このウニ・イクラ丼は毎度のことながら美しく、そして新鮮で美味しくとても嬉しいですね。
前に伺った際には唐津産の紫ウニと聞きました。

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↑ウニ・イクラ丼

それから、味噌汁があるのは嬉しかったですね。
2011年に訪れた際には味噌汁がなく、ちょいと残念だと思っていたのですが、やはり寿司には出汁の効いた味噌汁が合います。
味噌汁があるのとないのでは大違いですね^_^;)
とにかく「やま中」では味噌汁を追加してカイゼンしているのは素晴らしいと思いました。

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↑味噌汁

それから、アジやアワビ、穴子、卵、巻きものなどが運ばれました。
そしてバッテラです。
どれも丁寧に仕事がされていて美味しいです!

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↑お寿司

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↑バッテラ

最後に、アイスの甘味とほうじ茶が運ばれました。
ちょっとした餡が嬉しいですね。

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↑甘味とほうじ茶

「やま中」は美味しいお寿司を堪能でき、とてもオススメです!

美味しかったものまとめ(2014年上半期)

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黒川温泉街(熊本県阿蘇郡南小国町)の散策はとてもオススメ!

2014年09月01日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

 熊本県阿蘇郡南小国町の黒川温泉「湯峡の響き 優彩」に泊まったので、夕方湯上がりにその黒川温泉街の散策を楽しんできました!
まずはその旅館で竹林の温泉を楽しみ、その浴衣を着てロビーで散策用の草履に履き替え、地図をもらって散策を楽しみました。

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↑黒川温泉の地図

 黒川温泉街はそんなに大きいわけではなく、急いで歩けば約10分ほどで一周できるほどの大きさです。

 ちなみに、日帰りの方などは、黒川温泉中央部にある旅館組合事務所で浴衣をレンタルすることをオススメしますね!
特に女性用の可愛い浴衣がふんだんにあり、それを利用した方がかなり歩いていましたね。
とても目立ち可愛くて、とても良いと思いました。
浴衣+帯+雪駄のセットで1000円、+入場手形付き(3温泉)で2100円はリーズナブルかと思います。
そもそも、黒川温泉は入場手形1200円で、有効期間6ヶ月で好きな温泉を3つ楽しめるというもので有名になったようです。

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↑レンタル浴衣の案内

 まずは、「せんべいや」で夜食用のせんべいを調達します^_^)
といっても、その後の旅館の食事が豪勢でおなか一杯となり、次の日のおやつになっちゃいましたけどね^_^;)

そうそう、黒川温泉はかなり以前このブログで紹介した「黒川温泉のドン 後藤哲也の「再生」の法則」http://nyanko001.blog.ocn.ne.jp/kabu/2005/04/post_6b82.htmlにも書いてある通り、外壁を黒を基調ににしたものになっていて、このお店も屋根は黒色ですね。
統一感があって良いと思います。

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↑せんべいや

そして、坂を下って歩くと左側に「どらどら」というお店がありました。



どらどらバーガーは、全国全部門で総合1位となったというのが凄いと思いましたね。
残念ながらこの日はお休みだったようです。

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↑どらどらバーガー

そして坂を下りたところに、顔湯がありました。
顔湯??
英語で「Face Mist」と書いてあります^_^;)
顔を近づけて、温泉の湯気で顔を綺麗?にするものです。
女性は気になるようで、次々と体験していましたね^_^;)
私もさっそく試して見ましたが、おぉぉ温泉臭く熱い!
しかもメガネが速攻曇る!!
こういう楽しみが無料でできるのはとても面白いと思いましたね。
さすが黒川温泉です!

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↑顔湯

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↑顔湯の拡大

 それから、その角には地蔵堂がありました。
このお地蔵様が黒川温泉の発祥のようです。
歴史を感じます。
大事に祀って、5月8日には毎年地蔵祭が開催されるようです。

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↑地蔵堂

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↑黒川温泉の由来

それから、その地蔵堂から川側の方には、地蔵湯がありました。
ここは誰でも250円で入れるようです。
250円とはかなりリーズナブルで嬉しいですね!

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↑地蔵湯

そしてその角には約10年ほど前にこのブログで紹介したパティスリー麓http://nyanko001.blog.ocn.ne.jp/kabu/2005/07/post_50e4.html が健在していました!
嬉しいですね!

それから川の上流の方へ歩くと、右側のお店にふくろうのロボットがぶら下がっていました。
黒川温泉とは無関係かもしれませんが、「こんにちは」と言うと、可愛く「こんにちは、こんにちは」とオウム返ししてくれます。
可愛く変換するのは素晴らしいと思いましたね。
技術が進化している・・・
楽しくて何度も遊んでしまいましたね^_^;)

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↑ふくろうロボット

それから左側には射的がありました。
残念ながらこの時間帯は準備中のようでした。

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↑射的

それから川沿いに歩くと右側に足湯があるのには驚きましたね!
1回100円とはかなりリーズナブルです!
これは気軽に楽しめてとても良いですね!
さすが黒川温泉です!
ここも、建物は黒色に統一されていますね。

11dsc00719
↑足湯の建物

12dsc00721
↑足湯の建物の中

それから、ここを流れている川は、九州一の大きさを誇る筑後川の源流とのことです。

13dsc00730
↑筑後川の源流

ここにはカジカガエルが住んでいるようで、5月~8月までフィーフィーと鹿のような美しい声で鳴くようです。
ぜひ聞きたかくて耳を澄ませてみたのですが、聞こえなくて残念でした。
そういう楽しみ方ももあるんですね。

それからその川の奥には、「穴湯」がありました。
ここは100円で誰でも入浴できるようです。
「地蔵湯」250円より安いとはかなりリーズナブルです!

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↑穴湯

14dsc00727
↑カジカガエルの案内

そのほか、美味しそうな甘味のお店や雑貨屋などたくさんあったのですが、割愛させていただきます。
 
 黒川温泉街は、筑後川源流を横に旅館の温泉だけでなく格安温泉や顔湯・足湯、甘味、雑貨など買い物も楽しめ、とてもオススメです!!


お勧めなお話(2014年上半期)
自動車保険を安く!

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