「チャンスをつかむ男の服の習慣」の購入はコチラ
「チャンスをつかむ男の服の習慣」という本は、イタリアで富裕層に対してファッションを提案し、日本に帰国後は人それぞれにふさわしい服装を提案できる服装のプロとして「パーソナルスタイリスト」という職業を確立させた著者が、ライフスタイルの習慣や自分にふさわしい服装、ランクアップした服装の選び方、具体的な毎日や週・月単位のスーツのブラッシング法や靴の手入れ等、具体的なフォーマル度やカジュアル度ごとのスタイリングなど分かりやすく説明されたものです♪
私はファッションに関してはまったくのド素人で、本書に書かれているネービーやチャコールグレーって一体どんな色なんだ?、レジメンタルのネクタイって一体何?と、恥ずかしながらいちいちググりながらの読書でしたが、特に服装のルールや服装の価格や品質のライン、スーツの見るべきポイント、ブラッシングなどスーツの手入れ、具体的なスタイリングは勉強になりましたね♪
特にナルホドと思ったことは以下となります♪
・人は服装によって確実に格付けされる
・服だけではなく衣食住すべてが大事でつながっている
・TPOにプラスしてTPPOSが大事(Time、Place、Person、Occasion、Social)
・そもそも女性の服装は男性に準じて決めるものでその方が女性が輝く
・スーツの基本色は①チャコールグレーの無地、②ネイビー、③①の色違いの無地、④グレーかネイビーのストライプ
・丁寧に対応してくれる相性の良い販売員さんを見つけ、店が空いている平日の昼間にゆっくりコミュニケーションを取り、定期的に店に行くこと
・2週間に一度はスーツの襟やラペルの、ポケットの裏側もブラッシングすること
・日頃から洗練された空間に行く習慣を持つこと
「チャンスをつかむ男の服の習慣」という本は、ファッションや日頃のより良い習慣について勉強になり、とてもオススメです!
以下はこの本のポイント等です♪
・どうでもいい服装なら、レストランでほかの席も空いていのにトイレのそばに案内されてあり、ホテルで景色のよくない部屋を割り当てられ得たり、とくに配慮なく扱われてしまいます。人は服装によって確実に格付けされています。しかも装うというのは毎日のことですから、一生を考えるとどれだけの差になるか考えてみてください。本人は普通に暮らしているつもりでも、分からないままものすごく損をしている。まずそれに気づくことが大切です。
・私は服装のプロですが、服だけに気を使っていてもダメだと言い続けてきました。衣食住すべてが大事であり全部つながっているからです。ところが日本では衣食住の「衣」だけがあまりにもないがしろにされています。
・TPPOSは、TPO(Time:時、Place:場所、Occasion:場面)にプラス、Person(人)とSocical(社会)も意識して装いましょうという概念。これがファッションの習慣付けでひとつの軸になると5年前から提唱しています。
・そもそも服装は男性が主導権を握るもの。女性の服装は男性に準じて決めるものなのです。女性たちも男性が主導権を握るのを嫌がっていません。女性の服ばかり飾り立てるより、男性がエスコートしたほうが女性は輝くからです。まずは男性がそれなりにステキな洋服を手に入れ、日々服装について考えお手入れをして自分自身が輝くこと。それが結果的にパートナーを喜ばせ関係を改善することになるのです。
・これまで仕事を通していろいろな人を見てきましたが、幸せな人は仕事だけでなくプライベートも充実しています。家庭という基礎がしっかりしていれば、気持ちよく働けるでしょうし、そうしたものは必ず外見にもにじみ出てきます。
・たとえばストライプのシャツとスーツ。ストライプのピッチ(幅寸法)が同じくらいだと非常に野暮ったく見えます。そこにレジメンタルのネクタイとなるともううるさくて仕方がありません。「柄は2つまでかな、ネクタイは無地にしておこう」といったことは感性というより考えたら分かること。脚を組んだときに素肌がだらしなく見えると連想する能力があれば、ズルズルした分厚いソックスはやめようなんてわかるはずなんです。「みんなもそうだから」では完全に思考停止している証拠。逆に「考え」を反映させれば知的さが感じられ、装いは格段に洗練されて見えるものなのです。
・それではスーツの基本色。最初はスーツ自体のカラーから。
① チャコールグレーの無地
② ネイビー
③ ①のトーン(色の濃さ)違いの無地
④ グレーかネイビーのストライプ
間違いがないのは右の①~④のカラーをまず必要とするのが常識。これを知っておくことで実はビジネスシーンで自身がつくようになるのです。そう考えればまずグレーのスーツでの配色の基本、ネイビーのスーツでの配色の基本を知ることが大事。
・欧米のフォーマルシーンでは、まずグレーが主流。ネイビーよりも品格を感じ、好まれる傾向があります。実はチャコールグレーのVゾーンをマスターすれば落ち着いて貫禄を感じるだけではなく非常にエレガンゴなのです。若い新入社員に見えてしまいがちな方なら、グレーの強さを実感することでしょう。
・具体的な配色は以下の通り。
スーツ チャコールグレー ミディアム(中位の)グレー
シャツ 白 サックスブルー(薄い水色~多少濃いめの水色までOK)
ネクタイ ネイビーを主流に柄を揃える。
無地 ドット 小紋 レジメンタル
茶~ボルドーまでの赤ベースも相性がよい
ただ若々しさは控えられるので老けがちな方は要注意
若く見えがちな人は信頼を得るためにボルドーという考え方も有効です。逆に老けがちな人は、グレーのスーツ×サックスブルーのシャツ×ネイビーベースのレジメンタル
攻めでやはり赤!黄!という方もただの赤ではなくもっと繊細な色選びに凝ってみてはいかがでしょうか?同じ赤でもいろいろあります。Vゾーンのバランスを考えたうえでの赤なら、単純に「自己主張できるから」と選ぶ赤とは信頼感がまったく変わってきます。
・慣れの一環として最高のサービスやおもてなしを体験してみるのもいいと思います。たとえばある海外の超一流ブランドのお店に行くと、どんなお客様にも丁寧に対応してくれます。もちろんお客様を値踏みはするのですが、それを見て態度を変えるような低次元なサービスはしません。一流のお店の販売員さんが総じてハイレベルなのは、やはりそういった一流の教育を受けているからです。これは洋服の業界に限りません。一流のレストラン、一流のホテル。どれを体験してもいいと思います。最高レベルのサービスを見て、実際に洋服を買おうとしているお店のレベルがどんなものかがわかれば、心の余裕につながるでしょう。また一流のサービスを受けようと思ったとき、あなたは少なからず服装にも気を使うはず。そうした総合的な勉強にもなるのでオススメです。
・オーダーメイドには、フルオーダー、イージーオーダー、パターンオーダーの3つがありますが、最初はパターンオーダーがオススメ。最近のパターンオーダーが、「こことここだけ」というピンポイントではなく、いろいろと融通を利かせて調整してくれるところが増えています。価格も幅広く、3万円台から提供があるので敷居は思っている以上に低いと考えて大丈夫です。
・大きめの体格の方で既成服がどうしても合わないという場合は、旅行を兼ねて海外に買いに行ってしまうという手もあります。「ええ~?」とおっしゃる方もいらっしゃるでしょうが、実はそんなに突飛な話ではありません。まずサイズでいえば間違いなく日本より海外のほうがそろっていて買いやすいはず。特にドイツやアメリカならあなたがどんなに大きめの方でも小さすぎて着られないということは絶対にありません。スーツの本場イギリスやイタリアで、サイズだけでなくデザインやシルエットなど豊富なラインナップを試せば勉強にもなります。金額面から考えても海外で買うのはオススメ。海外ブランドのスーツが現地では日本の売値の半額なんてざらにある話。30万円、40万円もする高級ブランドなら、旅費を入れてもまだお釣りがくるかもしれません。また海外に行くということは語学やブランドの情報も含めてそれなりに準備をしていくわけですから、知識はアップ。いい経験にもなりますし、変な話ですが海外で買ってきたという箔もついて着映えへの効果も期待できます。
・ではどうすればあなたは丁寧に扱われるようになるのでしょうか。販売員さんによっても対応が違いますから、まずは丁寧に対応してくれる販売員さんを見つけること。また空気が読め、相性がよい販売員さんならリラックスできますね。その前提で第一に忙しい日・時間帯に行かないこと。いくら丁寧に接してくれる販売員さんでも混んでいるときはムリがあります。いくら買う気があるといっても、「忙しいのに面倒な客」になってはいけません。確実にお店が空いているのは平日の午前中。多くの男性は仕事でなかなか行けないとおっしゃるでしょう。でも休みがとれるようなら、年に2回くらい有給休暇を使って行ってもいいと私は思います。販売員さんも暇を持て余すよりはお客様の相手をしていたいので、あまり売り上げを考えず丁寧にコミュニケーションをとってくれます。こういうときは質問もしやすくなるので、いいアドバイスが聞ける可能性が高いといえまs。そしてよい販売員さんに巡り合えたら、次回からは会社帰りでもよいのです。ちょうどシャツを着ていますし、いつもの靴を履いていますから実際の仕事スタイルとして試着できます。
・丁寧に扱われる方法はほかにもいろいろ考えられます。ひとつは定期的にお店に行くこと。それほど熱心に足を運ぶ必要はありませんが、ご案内がもらえるくらいの関係になっておけば、ある程度いいお客様というイメージをもってもらえているはず。当然、対応は丁寧になります。それに妙に緊張しないこと。とくに「ムリに買わせようとするんじゃないか?」と身構えていると、それは販売員さんにも伝わり対応がよくなるはずもありません。3つめはムリによく見せようとしないこと。予算がないならないで、はっきりと告げたほうがいいでしょう。知ったかぶりは、いちばんカッコ悪いのでやめましょう。知識だけ詰め込んでいって披瀝しても逆効果になるだけです。
・販売員さんに悪意があるわけではありません。本当にそれがいいと思ってオススメしているのです。でもお客様にとっていい買い物とはいえません。こういうことがないように、なるべくあなたの年齢や体型に近い販売員さん、もしくは「あの人のスーツの着こなし、いいな」「ああいうスタイリング、ステキだな」と思えるような販売員さんを選びましょう。特にスーツをオーダーする際は販売員さん選びで出来映えに差がつきます。
・あなたがいちばん「納得できるお金の使い方」は何かです。それを知るには、
①洋服を見るときに何を見るか
②洋服を着たときに何を感じるか
③購入後、気になることは何か
-を考え、購入に至る優先順位を自分なりに決めることです。たとえば①~③の中で一番気になるのが③で、しかも買ったあとの洋服の状態とすれば、優先順位は「耐久性」になります。洗濯に強くヘタりにくいものに価値を置けば、縫製を見てヤワではないものを選べば納得できます。着心地が優先なら「素材」。クオリティのよい天然素材を選ぶと良いでしょう。着たときの気分優先なら、デザインやシルエットに程良いトレンド感を感じるものを選びます。優先順位が決まったら、そこは妥協せず探し切り、お金の使い方の比重もその順位に沿ってください。
・3万円のスーツだったらシャツは1万円くらいのものを着ていたほうがスーツも多少高く見える可能性を生みます。バランスはよくなさそうでうが、スーツもシャツも平均的なお手頃価格では、全体に寂しい感じになってしまいます。靴はシャツ以上に価格で善し悪しが現れるアイテムです。ビジネスシューズとして革靴を履くなら、目安は3万円以上。たとえば予算が6万円でスーツを靴を買うとすると、5万円のスーツに1万円の靴の組み合わせではなく、3万円のスーツに3万円の靴のほうが断然見栄えがします。
・スーツのオーダーの流れはだいたい次のようなものになります。
打ち合わせ→生地を選ぶ→採寸→ボタンの選択などのオプション選び
打ち合わせではどんなスーツがほしいのかをお店の方と話します。ここのコミュニケーションで満足度も変わってくるので、要望はしっかりと伝えましょう。
フルオーダー:一人ひとりの体型に合わせて型紙から作り出すシステム。作り手の考えが洋服に如実に現れます。3つの中ではもっとも高額。発注から納品までは2、3ヶ月~半年。
イージーオーダー:既存の型紙を活用するシステム。さまざまな微調整が利きますが、採寸者とお客様で価値観が共有できないとイメージギャップが起きやすく、ある程度オーダーする側の知識も問われます。発注から納品までは約1ヶ月。
パターンオーダー:既製服と同じ型紙を使うため、安価でフィット感が得られる標準体型の人にオススメのシステム。ゲージサンプル(実際に着られるサイズサンプル)があるので、仕上がりが想像しやすいのもメリット。発注から納品までは1ヶ月前後。
・プロがスーツにブラシをかけると、実際見違えるように美しくなります。冗談のような話ですが、プロに預けたコートやスーツを返してもらって、自分のものではないと勘違いされる方も珍しくありません。そこまでは難しいとしても、ほんの数分の手間ですが、帰宅後、毎日スーツにブラシをかけることで洋服本来の輝きを取り戻し、着ている人も同じように輝きを放つことになります。ブラシはまず、ざっくりは外でかけるのがベター。花粉の季節は花粉を室内に持ち込む量を減らせますし、インフルエンザやかぜの接触感染予防にもなるといわれているからです。その後は室内で丁寧にかけましょう。
・一口に洋服ブラシといっても数百円から5万円もする高級品までさまざまですが、1万円以上するものなら、いい道具を使っているということでモチベーションが上がり、ブラッシングの習慣をつけやすくなります。「1万円は高い」と思う方もいらっしゃるかもしれません。でもクリーニング代を節約できること、そして毎日ピカピカのスーツやコートで働けることを考えたら、十分に元は取れるのではないでしょうか。オススメは、馬毛や豚毛など天然獣毛のもの。通販でも購入できますが、百貨店の洋品店や東急ハンズ、ロフトなどのホームセンターで、実際に手を取って確かめてみるのもいいでしょう。
・1日着たスーツは、結構な汗が浸み込んでいます。ジャケットは、風通しのいい場所に陰干しを。湿気を吸う木製ハンガーにかけるのがオススメです。パンツも同様に陰干しですが、裾のほうを上にして逆さに吊します。こうすると、パンツ自体の重みでシワが伸び、折り目のクリースラインが長持ちします。ジャケットの肘やパンツのひざ裏などにシワがあれば、そこに霧吹きをシュッと軽く吹き付けておきます。よく乾かせば、それでシワがほとんどとれてしまうはずです。
・スーツは生き物と書きましたが、それは靴も同じこと。ですから、履かれていないときもきちんと「休ませる」ことが大事。これが靴をいい状態に保ち、長持ちさせる大前提になります。まずはあなたの靴をしっかりと休ませるためにも、靴箱はいちばんいい場所を確保しましょう。すると展示品のように眺めるようになり、自然にお手入れしなくちゃなという気分にもなってくるものです。
・お手入れといっても、帰宅したらシューキーパーを靴の中に入れて靴ブラシをシュシュッと全体にかけるだけ。作業する時間はほんの10秒、20秒。靴クリームは2週間に1回程度で十分です。こうしたちょっとした毎日のお手入れで靴の見栄えはぜんぜん違ってきますし、断然長持ちします。
・木製である程度の価格のものを入れるのが理想ではありますが、それより何より、とにかく100円のシューキーパーでもいいから毎日入れることが大切。やるとやらないとでは、靴の傷み方がまったく違ってきます。それでも面倒という方は、100円のシューキーパーを毎日入れるのは、100円を毎日貯金しているのと同じと思ってください。これを続けていれば、やがて1000万円くらいの年収アップにつながります。これは私の経験上、絶対です。スポーツの世界では練習は裏切らないといいます。ファッションも同じで、やったことは裏切りません。やっただけの効果が確実に出ます。
・雨に降られたおき、帰宅してから靴の中に新聞紙を丸めて入れるということをやったことがある方もいらっしゃるでしょう。でも新聞紙を1回入れただけでは湿気は十分に取れません。15~20分くらい時間をおいて新聞紙を交換する必要があります。いちいち時間をはかるのが面倒という方は帰宅したら、まず新聞紙を丸めて靴に入れます。そしてあなたも雨で濡れていますからお風呂に入りましょう。お風呂から出て着替えたら、靴の中の新聞紙がちょうど湿気を吸った頃合いなので、新聞紙を交換します。
・日本の男性が鏡を見る回数は、女性の30分の1といわれるほどとんでもなく少ないのです。「あちこちの鏡で自分の姿をチェックするなんてカッコ悪い」「照れくさい」。そういう男性が多いようです。でも女性からすれば、鏡を見る男性の姿はカッコ悪くもなんともありません。むしろ相手の男性が鏡でネクタイのゆがみを直してくれたりすると「自分のために直してくれている」とちょっとうれしい気がするものです。鏡を見るというのは、自分の外見を気にするということ。大半の男性は年齢とともに外見を気にしなくなり、鏡を見る回数が減ります。鏡で自分をチェックする回数が減ると人は醜くなり、ある程度の年齢になれば絶対に老けます。特に一人暮らしや独身の方こそご用心。誰も見ていないということは、服装にとってそれだけでマイナスであることを知るべきです。一方、少数派ですが、常に鏡でセルフチェックしている方は確実にいます。そして鏡を見る人と見ない人では、年齢とともにどんどん外見に差が付いてしまうのです。逆に今、鏡を見る習慣を身につければ、大半の男性に差がつけられるチャンスともいえます。
・鏡を見る習慣をつけるため、ぜひ前進が映る鏡を手に入れてください。一度、外に出ると、あなたは周囲から全身を見られています。ですから、全身が映る鏡で頭からつま先までチェックするのです。毎朝、出勤前に全身をチェックすると、会社の同僚など周囲からの評価が変わってきます。寝癖がついていないか、洋服にシミがないか、ボタンがとれかかっていないかなど、清潔感を損なっていないかどうかのチェックになるという効果が一つ。もう一つは、鏡で自分を客観視できるという効果です。「今日の服装は、これでいいのか?」「もう少し、渋い色を取り入れたら信頼感が出るかもしれない」といったことを考え、改善するきっかけになります。そうして少しずつ変わっていくあなたを見る人は見ているものです。
・鏡は、頭の先からつま先までが入るのはもちろん、1メートルくらい離れたところか横幅が全部入るものを。置く場所は玄関が理想。靴まで履いた状態、つまり出勤スタイルすべてが一目で確認できるからです。玄関が難しいなら部屋の中でもいいので、とにかく毎朝チェックしましょう。また鏡の数は多くなるほど、自分のスタイリングについていろいろと気づくことが多くなり洗練されていきます。後ろ姿もチェックできる三面鏡があればなおよいですね。
・革靴の脱ぎ履きはあなたはどうしていますか?靴べらを使わずに足を入れたり、ひも靴なのにひもをほどかず脱ぎ履きしたりしていませんか?いい加減に脱ぎ履きしていると、靴が傷むだけでなく、所作としても醜いもの。逆にお座敷での飲み会でみんなが酔ってもたもた靴を履いているなか、さっと携帯用の靴べらを使ってきれいに靴を履くと、それだけでカッコいいと思われます。周囲、特に女性は、意外をそういうところをよく見ています。きちんとした人という評価を得るためにも、毎回靴ひもはほどいて脱ぎ履きし、靴べらは自宅だけでなく、携帯用のものを買って常に持ち歩くようにしましょう。携帯用の靴べらは百貨店よりも雑貨店やホームセンターのほうが種類はそろっています。高価なものというよりいざというときの所作として準備しておくことが大切です。
・スーツのブラッシングの手順
<毎日の習慣>
①ポケットの中身をすべて出して広げる(ハンガーにかけて作業してもOK)
②下から上へブラッシング(繊維に付いたホコリや汚れを書き出すために、洋服を押さえながらまずは下から上へとブラシをかけます)
③上から下にかけて整える(上から下に向かってブラシをかけることで、ホコリなどを取りながら、洋服の繊維を整えていきます)
※パンツは膝から下を念入りに(パンツもジャケット同様にまず下から上へ。次に上から下へブラシをかけます。汚れが特にひどい膝から下は念入りに。
<2週間に一度程度の習慣>
①襟やラペルの裏側は意外とホコリがたまるもの。定期的にブラッシングしましょう。
②ポケットの隅にたまったホコリやゴミを取るためにも、裏返してブラシをかけましょう。
・形状記憶シャツについては正直オススメできません。結局のところ、干し方にかなり気をつけなくてはならず100%アイロン不要とは言い切れない状態になるからですが、雰囲気が出にくいのも気になります。アイロンがけをまったくしないという選択は、クリーニング以外に難しい。それなら、ハンガーにかけたままスチームを当てるタイプのアイロンがオススメです。時間短縮でありながら、上出来な仕上がりになりますよ。このタイプのアイロンは生地を傷めにくいという利点もあり、ワイシャツだけでなくニットなどもふんわりした風合いを戻しながらいい感じに仕上げてくれます。
・会社に持ち歩くカバンは、日々の汗ジミやホコリで以外と汚れるもの。人の目によく触れるアイテムでもあるので、3日に1回くらいは、布でホコリを落としてあげてください。使う布は、柔らかくて少し厚手のもの。使い古しのTシャツなどがオススメです。やり方は革製は乾いた布、ナイロン製なら水で硬く絞った布でササッと表面を拭くだけで、見栄えがぜんぜん違ってきます。ベルトや腕時計の皮ベルトなどの皮製品は、月1回程度、皮のカバンなら半年に1回くらい乳化性クリームを塗ってあげましょう。
・オシャレなレストランに限らず、日頃から洗練された空間に行く習慣があれば、こういうときでも迷わず服装が選べます。洗練された空間には必ずステキな服装の方がいます。そうした空間に行く回数を重ねていくと、だいたいどういう服装がふさわしいかが分かってくるので、急なお誘いでも困りません。
・確かに定番と呼ばれるいつの時代に着てもおかしくないものもあります。でも多くの場合、良くも悪くも洋服は時代感を感じさせるもの。10年前のものを着ていると、たとえコンディションがよくても、古さを感じさせるものです。その古さというのは、以前はわりと大きめのジャケットが主流だったのに、ここ最近は細身がはやりなどといったサイズ感にいちばん出てきます。洋服がきれいに見える美しいフォルムというのは、体にフィットしているからです。そういう意味では少し体型が変わったのに何年も前のスーツを着ているのはあまり美しくないということにもなります。一般的に女性もので3年、男性ものスーツで5年たったものは時代感が出てしまうといわれています。5年を目安に処分を考えてもいいかもしれません。
・町の修理屋さん、修理チェーン店でも直せますが、習慣にするためにはユニオンワークスなど靴修理専門店に行くことをオススメします。腕がよいのはもちろん、気分が上がる店内の雰囲気や、そこにくる人たちの空気感を味わえば「洗練された空間へ行く」の習慣となり、靴修理の目的以上のセンスアップにもつながることでしょう。
良かった本まとめ(2016年下半期)
<今日の独り言>
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「チャンスをつかむ男の服の習慣」という本は、イタリアで富裕層に対してファッションを提案し、日本に帰国後は人それぞれにふさわしい服装を提案できる服装のプロとして「パーソナルスタイリスト」という職業を確立させた著者が、ライフスタイルの習慣や自分にふさわしい服装、ランクアップした服装の選び方、具体的な毎日や週・月単位のスーツのブラッシング法や靴の手入れ等、具体的なフォーマル度やカジュアル度ごとのスタイリングなど分かりやすく説明されたものです♪
私はファッションに関してはまったくのド素人で、本書に書かれているネービーやチャコールグレーって一体どんな色なんだ?、レジメンタルのネクタイって一体何?と、恥ずかしながらいちいちググりながらの読書でしたが、特に服装のルールや服装の価格や品質のライン、スーツの見るべきポイント、ブラッシングなどスーツの手入れ、具体的なスタイリングは勉強になりましたね♪
特にナルホドと思ったことは以下となります♪
・人は服装によって確実に格付けされる
・服だけではなく衣食住すべてが大事でつながっている
・TPOにプラスしてTPPOSが大事(Time、Place、Person、Occasion、Social)
・そもそも女性の服装は男性に準じて決めるものでその方が女性が輝く
・スーツの基本色は①チャコールグレーの無地、②ネイビー、③①の色違いの無地、④グレーかネイビーのストライプ
・丁寧に対応してくれる相性の良い販売員さんを見つけ、店が空いている平日の昼間にゆっくりコミュニケーションを取り、定期的に店に行くこと
・2週間に一度はスーツの襟やラペルの、ポケットの裏側もブラッシングすること
・日頃から洗練された空間に行く習慣を持つこと
「チャンスをつかむ男の服の習慣」という本は、ファッションや日頃のより良い習慣について勉強になり、とてもオススメです!
以下はこの本のポイント等です♪
・どうでもいい服装なら、レストランでほかの席も空いていのにトイレのそばに案内されてあり、ホテルで景色のよくない部屋を割り当てられ得たり、とくに配慮なく扱われてしまいます。人は服装によって確実に格付けされています。しかも装うというのは毎日のことですから、一生を考えるとどれだけの差になるか考えてみてください。本人は普通に暮らしているつもりでも、分からないままものすごく損をしている。まずそれに気づくことが大切です。
・私は服装のプロですが、服だけに気を使っていてもダメだと言い続けてきました。衣食住すべてが大事であり全部つながっているからです。ところが日本では衣食住の「衣」だけがあまりにもないがしろにされています。
・TPPOSは、TPO(Time:時、Place:場所、Occasion:場面)にプラス、Person(人)とSocical(社会)も意識して装いましょうという概念。これがファッションの習慣付けでひとつの軸になると5年前から提唱しています。
・そもそも服装は男性が主導権を握るもの。女性の服装は男性に準じて決めるものなのです。女性たちも男性が主導権を握るのを嫌がっていません。女性の服ばかり飾り立てるより、男性がエスコートしたほうが女性は輝くからです。まずは男性がそれなりにステキな洋服を手に入れ、日々服装について考えお手入れをして自分自身が輝くこと。それが結果的にパートナーを喜ばせ関係を改善することになるのです。
・これまで仕事を通していろいろな人を見てきましたが、幸せな人は仕事だけでなくプライベートも充実しています。家庭という基礎がしっかりしていれば、気持ちよく働けるでしょうし、そうしたものは必ず外見にもにじみ出てきます。
・たとえばストライプのシャツとスーツ。ストライプのピッチ(幅寸法)が同じくらいだと非常に野暮ったく見えます。そこにレジメンタルのネクタイとなるともううるさくて仕方がありません。「柄は2つまでかな、ネクタイは無地にしておこう」といったことは感性というより考えたら分かること。脚を組んだときに素肌がだらしなく見えると連想する能力があれば、ズルズルした分厚いソックスはやめようなんてわかるはずなんです。「みんなもそうだから」では完全に思考停止している証拠。逆に「考え」を反映させれば知的さが感じられ、装いは格段に洗練されて見えるものなのです。
・それではスーツの基本色。最初はスーツ自体のカラーから。
① チャコールグレーの無地
② ネイビー
③ ①のトーン(色の濃さ)違いの無地
④ グレーかネイビーのストライプ
間違いがないのは右の①~④のカラーをまず必要とするのが常識。これを知っておくことで実はビジネスシーンで自身がつくようになるのです。そう考えればまずグレーのスーツでの配色の基本、ネイビーのスーツでの配色の基本を知ることが大事。
・欧米のフォーマルシーンでは、まずグレーが主流。ネイビーよりも品格を感じ、好まれる傾向があります。実はチャコールグレーのVゾーンをマスターすれば落ち着いて貫禄を感じるだけではなく非常にエレガンゴなのです。若い新入社員に見えてしまいがちな方なら、グレーの強さを実感することでしょう。
・具体的な配色は以下の通り。
スーツ チャコールグレー ミディアム(中位の)グレー
シャツ 白 サックスブルー(薄い水色~多少濃いめの水色までOK)
ネクタイ ネイビーを主流に柄を揃える。
無地 ドット 小紋 レジメンタル
茶~ボルドーまでの赤ベースも相性がよい
ただ若々しさは控えられるので老けがちな方は要注意
若く見えがちな人は信頼を得るためにボルドーという考え方も有効です。逆に老けがちな人は、グレーのスーツ×サックスブルーのシャツ×ネイビーベースのレジメンタル
攻めでやはり赤!黄!という方もただの赤ではなくもっと繊細な色選びに凝ってみてはいかがでしょうか?同じ赤でもいろいろあります。Vゾーンのバランスを考えたうえでの赤なら、単純に「自己主張できるから」と選ぶ赤とは信頼感がまったく変わってきます。
・慣れの一環として最高のサービスやおもてなしを体験してみるのもいいと思います。たとえばある海外の超一流ブランドのお店に行くと、どんなお客様にも丁寧に対応してくれます。もちろんお客様を値踏みはするのですが、それを見て態度を変えるような低次元なサービスはしません。一流のお店の販売員さんが総じてハイレベルなのは、やはりそういった一流の教育を受けているからです。これは洋服の業界に限りません。一流のレストラン、一流のホテル。どれを体験してもいいと思います。最高レベルのサービスを見て、実際に洋服を買おうとしているお店のレベルがどんなものかがわかれば、心の余裕につながるでしょう。また一流のサービスを受けようと思ったとき、あなたは少なからず服装にも気を使うはず。そうした総合的な勉強にもなるのでオススメです。
・オーダーメイドには、フルオーダー、イージーオーダー、パターンオーダーの3つがありますが、最初はパターンオーダーがオススメ。最近のパターンオーダーが、「こことここだけ」というピンポイントではなく、いろいろと融通を利かせて調整してくれるところが増えています。価格も幅広く、3万円台から提供があるので敷居は思っている以上に低いと考えて大丈夫です。
・大きめの体格の方で既成服がどうしても合わないという場合は、旅行を兼ねて海外に買いに行ってしまうという手もあります。「ええ~?」とおっしゃる方もいらっしゃるでしょうが、実はそんなに突飛な話ではありません。まずサイズでいえば間違いなく日本より海外のほうがそろっていて買いやすいはず。特にドイツやアメリカならあなたがどんなに大きめの方でも小さすぎて着られないということは絶対にありません。スーツの本場イギリスやイタリアで、サイズだけでなくデザインやシルエットなど豊富なラインナップを試せば勉強にもなります。金額面から考えても海外で買うのはオススメ。海外ブランドのスーツが現地では日本の売値の半額なんてざらにある話。30万円、40万円もする高級ブランドなら、旅費を入れてもまだお釣りがくるかもしれません。また海外に行くということは語学やブランドの情報も含めてそれなりに準備をしていくわけですから、知識はアップ。いい経験にもなりますし、変な話ですが海外で買ってきたという箔もついて着映えへの効果も期待できます。
・ではどうすればあなたは丁寧に扱われるようになるのでしょうか。販売員さんによっても対応が違いますから、まずは丁寧に対応してくれる販売員さんを見つけること。また空気が読め、相性がよい販売員さんならリラックスできますね。その前提で第一に忙しい日・時間帯に行かないこと。いくら丁寧に接してくれる販売員さんでも混んでいるときはムリがあります。いくら買う気があるといっても、「忙しいのに面倒な客」になってはいけません。確実にお店が空いているのは平日の午前中。多くの男性は仕事でなかなか行けないとおっしゃるでしょう。でも休みがとれるようなら、年に2回くらい有給休暇を使って行ってもいいと私は思います。販売員さんも暇を持て余すよりはお客様の相手をしていたいので、あまり売り上げを考えず丁寧にコミュニケーションをとってくれます。こういうときは質問もしやすくなるので、いいアドバイスが聞ける可能性が高いといえまs。そしてよい販売員さんに巡り合えたら、次回からは会社帰りでもよいのです。ちょうどシャツを着ていますし、いつもの靴を履いていますから実際の仕事スタイルとして試着できます。
・丁寧に扱われる方法はほかにもいろいろ考えられます。ひとつは定期的にお店に行くこと。それほど熱心に足を運ぶ必要はありませんが、ご案内がもらえるくらいの関係になっておけば、ある程度いいお客様というイメージをもってもらえているはず。当然、対応は丁寧になります。それに妙に緊張しないこと。とくに「ムリに買わせようとするんじゃないか?」と身構えていると、それは販売員さんにも伝わり対応がよくなるはずもありません。3つめはムリによく見せようとしないこと。予算がないならないで、はっきりと告げたほうがいいでしょう。知ったかぶりは、いちばんカッコ悪いのでやめましょう。知識だけ詰め込んでいって披瀝しても逆効果になるだけです。
・販売員さんに悪意があるわけではありません。本当にそれがいいと思ってオススメしているのです。でもお客様にとっていい買い物とはいえません。こういうことがないように、なるべくあなたの年齢や体型に近い販売員さん、もしくは「あの人のスーツの着こなし、いいな」「ああいうスタイリング、ステキだな」と思えるような販売員さんを選びましょう。特にスーツをオーダーする際は販売員さん選びで出来映えに差がつきます。
・あなたがいちばん「納得できるお金の使い方」は何かです。それを知るには、
①洋服を見るときに何を見るか
②洋服を着たときに何を感じるか
③購入後、気になることは何か
-を考え、購入に至る優先順位を自分なりに決めることです。たとえば①~③の中で一番気になるのが③で、しかも買ったあとの洋服の状態とすれば、優先順位は「耐久性」になります。洗濯に強くヘタりにくいものに価値を置けば、縫製を見てヤワではないものを選べば納得できます。着心地が優先なら「素材」。クオリティのよい天然素材を選ぶと良いでしょう。着たときの気分優先なら、デザインやシルエットに程良いトレンド感を感じるものを選びます。優先順位が決まったら、そこは妥協せず探し切り、お金の使い方の比重もその順位に沿ってください。
・3万円のスーツだったらシャツは1万円くらいのものを着ていたほうがスーツも多少高く見える可能性を生みます。バランスはよくなさそうでうが、スーツもシャツも平均的なお手頃価格では、全体に寂しい感じになってしまいます。靴はシャツ以上に価格で善し悪しが現れるアイテムです。ビジネスシューズとして革靴を履くなら、目安は3万円以上。たとえば予算が6万円でスーツを靴を買うとすると、5万円のスーツに1万円の靴の組み合わせではなく、3万円のスーツに3万円の靴のほうが断然見栄えがします。
・スーツのオーダーの流れはだいたい次のようなものになります。
打ち合わせ→生地を選ぶ→採寸→ボタンの選択などのオプション選び
打ち合わせではどんなスーツがほしいのかをお店の方と話します。ここのコミュニケーションで満足度も変わってくるので、要望はしっかりと伝えましょう。
フルオーダー:一人ひとりの体型に合わせて型紙から作り出すシステム。作り手の考えが洋服に如実に現れます。3つの中ではもっとも高額。発注から納品までは2、3ヶ月~半年。
イージーオーダー:既存の型紙を活用するシステム。さまざまな微調整が利きますが、採寸者とお客様で価値観が共有できないとイメージギャップが起きやすく、ある程度オーダーする側の知識も問われます。発注から納品までは約1ヶ月。
パターンオーダー:既製服と同じ型紙を使うため、安価でフィット感が得られる標準体型の人にオススメのシステム。ゲージサンプル(実際に着られるサイズサンプル)があるので、仕上がりが想像しやすいのもメリット。発注から納品までは1ヶ月前後。
・プロがスーツにブラシをかけると、実際見違えるように美しくなります。冗談のような話ですが、プロに預けたコートやスーツを返してもらって、自分のものではないと勘違いされる方も珍しくありません。そこまでは難しいとしても、ほんの数分の手間ですが、帰宅後、毎日スーツにブラシをかけることで洋服本来の輝きを取り戻し、着ている人も同じように輝きを放つことになります。ブラシはまず、ざっくりは外でかけるのがベター。花粉の季節は花粉を室内に持ち込む量を減らせますし、インフルエンザやかぜの接触感染予防にもなるといわれているからです。その後は室内で丁寧にかけましょう。
・一口に洋服ブラシといっても数百円から5万円もする高級品までさまざまですが、1万円以上するものなら、いい道具を使っているということでモチベーションが上がり、ブラッシングの習慣をつけやすくなります。「1万円は高い」と思う方もいらっしゃるかもしれません。でもクリーニング代を節約できること、そして毎日ピカピカのスーツやコートで働けることを考えたら、十分に元は取れるのではないでしょうか。オススメは、馬毛や豚毛など天然獣毛のもの。通販でも購入できますが、百貨店の洋品店や東急ハンズ、ロフトなどのホームセンターで、実際に手を取って確かめてみるのもいいでしょう。
・1日着たスーツは、結構な汗が浸み込んでいます。ジャケットは、風通しのいい場所に陰干しを。湿気を吸う木製ハンガーにかけるのがオススメです。パンツも同様に陰干しですが、裾のほうを上にして逆さに吊します。こうすると、パンツ自体の重みでシワが伸び、折り目のクリースラインが長持ちします。ジャケットの肘やパンツのひざ裏などにシワがあれば、そこに霧吹きをシュッと軽く吹き付けておきます。よく乾かせば、それでシワがほとんどとれてしまうはずです。
・スーツは生き物と書きましたが、それは靴も同じこと。ですから、履かれていないときもきちんと「休ませる」ことが大事。これが靴をいい状態に保ち、長持ちさせる大前提になります。まずはあなたの靴をしっかりと休ませるためにも、靴箱はいちばんいい場所を確保しましょう。すると展示品のように眺めるようになり、自然にお手入れしなくちゃなという気分にもなってくるものです。
・お手入れといっても、帰宅したらシューキーパーを靴の中に入れて靴ブラシをシュシュッと全体にかけるだけ。作業する時間はほんの10秒、20秒。靴クリームは2週間に1回程度で十分です。こうしたちょっとした毎日のお手入れで靴の見栄えはぜんぜん違ってきますし、断然長持ちします。
・木製である程度の価格のものを入れるのが理想ではありますが、それより何より、とにかく100円のシューキーパーでもいいから毎日入れることが大切。やるとやらないとでは、靴の傷み方がまったく違ってきます。それでも面倒という方は、100円のシューキーパーを毎日入れるのは、100円を毎日貯金しているのと同じと思ってください。これを続けていれば、やがて1000万円くらいの年収アップにつながります。これは私の経験上、絶対です。スポーツの世界では練習は裏切らないといいます。ファッションも同じで、やったことは裏切りません。やっただけの効果が確実に出ます。
・雨に降られたおき、帰宅してから靴の中に新聞紙を丸めて入れるということをやったことがある方もいらっしゃるでしょう。でも新聞紙を1回入れただけでは湿気は十分に取れません。15~20分くらい時間をおいて新聞紙を交換する必要があります。いちいち時間をはかるのが面倒という方は帰宅したら、まず新聞紙を丸めて靴に入れます。そしてあなたも雨で濡れていますからお風呂に入りましょう。お風呂から出て着替えたら、靴の中の新聞紙がちょうど湿気を吸った頃合いなので、新聞紙を交換します。
・日本の男性が鏡を見る回数は、女性の30分の1といわれるほどとんでもなく少ないのです。「あちこちの鏡で自分の姿をチェックするなんてカッコ悪い」「照れくさい」。そういう男性が多いようです。でも女性からすれば、鏡を見る男性の姿はカッコ悪くもなんともありません。むしろ相手の男性が鏡でネクタイのゆがみを直してくれたりすると「自分のために直してくれている」とちょっとうれしい気がするものです。鏡を見るというのは、自分の外見を気にするということ。大半の男性は年齢とともに外見を気にしなくなり、鏡を見る回数が減ります。鏡で自分をチェックする回数が減ると人は醜くなり、ある程度の年齢になれば絶対に老けます。特に一人暮らしや独身の方こそご用心。誰も見ていないということは、服装にとってそれだけでマイナスであることを知るべきです。一方、少数派ですが、常に鏡でセルフチェックしている方は確実にいます。そして鏡を見る人と見ない人では、年齢とともにどんどん外見に差が付いてしまうのです。逆に今、鏡を見る習慣を身につければ、大半の男性に差がつけられるチャンスともいえます。
・鏡を見る習慣をつけるため、ぜひ前進が映る鏡を手に入れてください。一度、外に出ると、あなたは周囲から全身を見られています。ですから、全身が映る鏡で頭からつま先までチェックするのです。毎朝、出勤前に全身をチェックすると、会社の同僚など周囲からの評価が変わってきます。寝癖がついていないか、洋服にシミがないか、ボタンがとれかかっていないかなど、清潔感を損なっていないかどうかのチェックになるという効果が一つ。もう一つは、鏡で自分を客観視できるという効果です。「今日の服装は、これでいいのか?」「もう少し、渋い色を取り入れたら信頼感が出るかもしれない」といったことを考え、改善するきっかけになります。そうして少しずつ変わっていくあなたを見る人は見ているものです。
・鏡は、頭の先からつま先までが入るのはもちろん、1メートルくらい離れたところか横幅が全部入るものを。置く場所は玄関が理想。靴まで履いた状態、つまり出勤スタイルすべてが一目で確認できるからです。玄関が難しいなら部屋の中でもいいので、とにかく毎朝チェックしましょう。また鏡の数は多くなるほど、自分のスタイリングについていろいろと気づくことが多くなり洗練されていきます。後ろ姿もチェックできる三面鏡があればなおよいですね。
・革靴の脱ぎ履きはあなたはどうしていますか?靴べらを使わずに足を入れたり、ひも靴なのにひもをほどかず脱ぎ履きしたりしていませんか?いい加減に脱ぎ履きしていると、靴が傷むだけでなく、所作としても醜いもの。逆にお座敷での飲み会でみんなが酔ってもたもた靴を履いているなか、さっと携帯用の靴べらを使ってきれいに靴を履くと、それだけでカッコいいと思われます。周囲、特に女性は、意外をそういうところをよく見ています。きちんとした人という評価を得るためにも、毎回靴ひもはほどいて脱ぎ履きし、靴べらは自宅だけでなく、携帯用のものを買って常に持ち歩くようにしましょう。携帯用の靴べらは百貨店よりも雑貨店やホームセンターのほうが種類はそろっています。高価なものというよりいざというときの所作として準備しておくことが大切です。
・スーツのブラッシングの手順
<毎日の習慣>
①ポケットの中身をすべて出して広げる(ハンガーにかけて作業してもOK)
②下から上へブラッシング(繊維に付いたホコリや汚れを書き出すために、洋服を押さえながらまずは下から上へとブラシをかけます)
③上から下にかけて整える(上から下に向かってブラシをかけることで、ホコリなどを取りながら、洋服の繊維を整えていきます)
※パンツは膝から下を念入りに(パンツもジャケット同様にまず下から上へ。次に上から下へブラシをかけます。汚れが特にひどい膝から下は念入りに。
<2週間に一度程度の習慣>
①襟やラペルの裏側は意外とホコリがたまるもの。定期的にブラッシングしましょう。
②ポケットの隅にたまったホコリやゴミを取るためにも、裏返してブラシをかけましょう。
・形状記憶シャツについては正直オススメできません。結局のところ、干し方にかなり気をつけなくてはならず100%アイロン不要とは言い切れない状態になるからですが、雰囲気が出にくいのも気になります。アイロンがけをまったくしないという選択は、クリーニング以外に難しい。それなら、ハンガーにかけたままスチームを当てるタイプのアイロンがオススメです。時間短縮でありながら、上出来な仕上がりになりますよ。このタイプのアイロンは生地を傷めにくいという利点もあり、ワイシャツだけでなくニットなどもふんわりした風合いを戻しながらいい感じに仕上げてくれます。
・会社に持ち歩くカバンは、日々の汗ジミやホコリで以外と汚れるもの。人の目によく触れるアイテムでもあるので、3日に1回くらいは、布でホコリを落としてあげてください。使う布は、柔らかくて少し厚手のもの。使い古しのTシャツなどがオススメです。やり方は革製は乾いた布、ナイロン製なら水で硬く絞った布でササッと表面を拭くだけで、見栄えがぜんぜん違ってきます。ベルトや腕時計の皮ベルトなどの皮製品は、月1回程度、皮のカバンなら半年に1回くらい乳化性クリームを塗ってあげましょう。
・オシャレなレストランに限らず、日頃から洗練された空間に行く習慣があれば、こういうときでも迷わず服装が選べます。洗練された空間には必ずステキな服装の方がいます。そうした空間に行く回数を重ねていくと、だいたいどういう服装がふさわしいかが分かってくるので、急なお誘いでも困りません。
・確かに定番と呼ばれるいつの時代に着てもおかしくないものもあります。でも多くの場合、良くも悪くも洋服は時代感を感じさせるもの。10年前のものを着ていると、たとえコンディションがよくても、古さを感じさせるものです。その古さというのは、以前はわりと大きめのジャケットが主流だったのに、ここ最近は細身がはやりなどといったサイズ感にいちばん出てきます。洋服がきれいに見える美しいフォルムというのは、体にフィットしているからです。そういう意味では少し体型が変わったのに何年も前のスーツを着ているのはあまり美しくないということにもなります。一般的に女性もので3年、男性ものスーツで5年たったものは時代感が出てしまうといわれています。5年を目安に処分を考えてもいいかもしれません。
・町の修理屋さん、修理チェーン店でも直せますが、習慣にするためにはユニオンワークスなど靴修理専門店に行くことをオススメします。腕がよいのはもちろん、気分が上がる店内の雰囲気や、そこにくる人たちの空気感を味わえば「洗練された空間へ行く」の習慣となり、靴修理の目的以上のセンスアップにもつながることでしょう。
良かった本まとめ(2016年下半期)
<今日の独り言>
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