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「病気は才能」という本は、医師でも鍼灸師でも整体師でもない著者が、17年間およそ2万件のカウンセリング件数を体験し、計4万時間もの時間をクライアントと過ごした結果、病気は決してマイナスではなく、むしろ病気やカラダの不調は、その人の「いまだ発現されていない才能」とみることができるということについて詳しく書かれたものです。
言い換えると、カラダに起こる症状は、そうならざるを得なかった理由があるためで、逆にカラダが表現してくれるメッセージを丁寧にたどっていくことで、何を我慢し、何を抑圧しているのかが見え、それに対処することによって病気を克服するというものです。
著者はこれまでクライアントと接してきて次のことに気がついたとのことです。自らの病気としっかり対峙し、見事に克服されていく方には、病気が治ってしまうだけでなく、その人本来の自分らしさを獲得していくという共通点があったということです。このことから、病気とは、本来の自分らしさを思い出すためのプロセスなのではないかと考えるようになったようです。
逆にそれができないままでいると、その人本来の才能が、病気やカラダの不調という別の形で現れるということです。本人にも気づかない才能が、本人にも気づかない生活上の制約によって抑圧され、本人にも気づかない葛藤をカラダに生み、それが、カラダの症状として表現されてしまっている・・・。
本書ではそのほか具体的な症状及びその潜在的なココロの課題についても挙げられています。
たとえば以下が一例となります。
症状→潜在的なココロの課題
目が疲れやすくかすむ→現実逃避、自己効力感の低下、どうせというあきらめ
歯肉炎→初志貫徹できない、優柔不断な自分への怒り
頭痛(こめかみ)→追い立てられることへの不安、性的な恐れ、流れに抵抗する
頭痛(首筋から後頭部にかけて)→自己否定、自己批判、あるいは、これ以上は動けないという気持ち
頭痛(前頭部)→前進への不安、前に進むのに抱えすぎている問題
頭重感を伴う頭痛→背後への不安、周りの理解を得られるかの不安
便秘と下痢が交互に生じる→焦りと緊張、締切・期限に追われている
痔(うっ血性)→逆らえない状況、成長したいのに上から抑えられている感じ
痔(出血性)→相手を変えようとする、自分は座ったまま人を動かす
手足のしびれ感→自分の行動への疑問、これでよいのかという自問自答
腰痛→これだけしてあげているのにひとつも感謝されない、という怒り
足がつる、こむ返り→自分の能力の限界を感じる、限界越えしなければという思い
過食、拒食→親の価値観との対立、自立願望と依存状態の葛藤
うつ傾向→自分にとって当然の権利が侵害されているという思い
口内炎→不安からの告げ口、陰口、意味のないことをたくさんしゃべる
→受け入れがたい価値観、危険がすぐそばまで迫った不安
偏頭痛→いざという時、誰も助けてくれないのではないか、という不安
めまい→自分の居場所がわからない、もっと自分に気を配ってほしい
→自分の人生をコントロールできない。自分の母性(女性性)の否定
手足の冷え→愛を受け取ることへの抵抗
→自分が十分満足していないままの奉仕、自己効力感の低下
低体温→自分を満足させたい、自分優先、必要以上の警戒心
上がり症・予期不安→世のため人のためという正義感とそれがうまくいかない時の恐れ
歯茎から血が出る→ものごとをきちんと吟味する時間がない(飲み込むような食べ方)
鼻水(水っぽい)→考えがまとまらない、落としどころが見つからない
花粉症→身の回りが片付いていないことへのストレス。やることの優先順位がつかない。1年間の自分の棚卸しができていない
疲れやすい→浅い呼吸によって自分の存在をリアルに感じられない
風邪→気持ちの混乱、一度に多くのことを抱え込む週間
首凝り→頑固、視点を広げることへの抵抗、人の評価がこわい
指の腱鞘炎→不当に扱われることへの怒り、欲求不満
抜け毛→恐れ、緊張、他人をコントロールしようとする
白髪→プレッシャー、若い者に負けたくない、追い越される恐れ
フケ→力任せ、空回り、非効率なやり方
耳鳴り→自分に正直になれない、休息がほしい
それから、病気とは欲求の抑圧、また本来は外側へ放出されるべきエネルギーがカラダの内側へ抑圧された結果、生じるものではないかと考え、病の階層図は以下とのことです。
下の層に行けばいくほど、抑圧したエネルギーがカラダの深い部分に影響を及ぼすということです。
本来、体外へ放出されるべきエネルギーが、出口がないため、もうカラダの中にゴミ箱をつくってしまおうとして、いわゆる「腫瘍(ガン)」が形成されていきます。
ここが抑圧エネルギーの最終段階、第5層。抑圧エネルギーを一手に引き受ける病巣細胞群が、腫瘍というわけです。
<第1層>
感情、涙、笑い、性欲、食欲
<第2層>
排便、排尿、血液循環、呼吸、ホルモンバランス
<第3層>
発熱、睡眠、痛み、首や腰、目、耳、鼻、口
<第4層>
代謝疾患、慢性痛・慢性炎、変性疾患、自己免疫疾患
<第5層>
腫瘍(ガン)
従って、なるべく上の層で真の原因を把握し、自分の意識や考え、行動などをカイゼンし、健康になることが大切かと思います。
それから、言葉の表現力を豊かにしておくと、自分の存在自体が豊かになるようです。
周囲の「場」を豊かにするには、あなたの言葉を変えてみること。そして、自分に向けてたくさんのいい言葉が返ってくるように、まずは、自分以外の誰かの才能を認めてあげることが大切なようです。
すなわち、人をたくさんほめることが大切なようです。
「病気は才能」という本は、病気やガンに対する理解を体系的に深め、これからの健康のためにとても参考になりとてもオススメです!
実は本書は現役ガン医師から勧められた本で、それだけ真実味がある本だと思います。
とてもオススメです!
以下はこの本のポイント等です。
・■肝臓からのストレスサイン
ホルモンバランスの乱れによる症状、疲労感
日常生活:「急ぎ足」で歩くことが多くなる
心理状態:いつも不機嫌になる、「怒り」を自覚しにくい
言語症状:カキクケコが、発音しにくくなる
・■心臓からのストレスサイン
血液循環不良による体温調節不良
日常生活:現実的な夢をよくみる。何かを見るときに「凝視する」ことが多くなる
心理状態:いつも動揺する、「喜び」を自覚しにくい
言語症状:タチツテト、ナニヌネノ、ラリルレロが、発音しにくくなる
・■脾臓からのストレスサイン
腸のぜん動運動不調による排泄不良
日常生活:「座りっぱなし」が多くなり、ちょっと物をとるのにも人に頼んだりする
心理状態:何かと疑い深くなる、「何かにとらわれている自分」を自覚しにくい
言語症状:アイウエオ、ヤユヨ、ワヲ、が発音しにくくなる
・■肺からのストレスサイン
呼吸が浅いことに起因する精神的孤立感
日常生活:頭がぼーっとして「いくら寝ても」疲れがとれにくくなる
心理状態:不平不満が出やすくなる、本当は浄化すべき「悲しみ」を自覚しにくい
言語症状:サシスセソ、が発音しにくくなる
・■腎臓からのストレスサイン
頻尿、尿漏れ、排尿痛など排尿一般の問題
日常生活:まっすぐ「姿勢を正して立つ」ことができなくなる
心理状態:はげしく頑張り、はげしく落ち込む、恐れに起因する頑張りをしてしまう
言語症状:ハヒフヘホ、マミムメモ、が発音しにくくなる
・そして、こうした上記の状態が継続すると、次には各臓器からのアラーム(症状)が発せられることになります。このように五臓からのメッセージは、カラダのあちこちにサインを出しています。これれのサインに耳を傾け、五臓がダメージを受ける前に早めにケアできる人というのは、基本的に大病はしません。
・病気や症状には、膨大なエネルギーが使われています。たとえば1cm大のがん病巣には10億個ものがん細胞が必要なのだそうです。がんを、「悪性新生物」という呼び方をすることもありますが、10億個もの新生物を生み出すなんて、相当なエネルギーです。つまり、それだけのエネルギーをカラダの内側に溜めてしまっているということです。そのエネルギーの根源はというと、私は、何かを実現したいというその人の欲求だと考えています。ああしたい、こうしたい、こうなりたい、ああなりたい・・・。私たちは普段からさまざまな欲求とともに生きています。ただ多くの欲求は、それを押し通すよりも先に、誰かとの折り合いや社会的な制約を優先させています。これを「障壁」といいますが、こうした障壁によってあなたの欲求が無視され、いつしか潜在的に抑圧されます。それがいつまでも意識化されずにいると、やがて無意識下層で「葛藤」に変わります。葛藤は、それ自体何かしらのエネルギーを持ち、あなたの行動を無意識的に支配したり、あるいは身体的な症状として現れます。葛藤は、欲求と障壁のぶつかり合いによって生まれます。そして、障壁とは言い換えるなら、あなたの欲求を抑え込むあなた自身のジャッジです。常識、人の目、社会的通念、「人が言うから・・・」、「これまでそう教えられてきたから・・・」、最大の障壁は、あなた自身の中に「思い込み化」してしまったジャッジなのです。このジャッジがあなたの欲求をカラダの奥へ奥へと押し込めていきます。それがやがて限界を迎えると、それは形を変え、あなたへの宿題としてカラダに転化していきます。それが、症状、病気だと私は考えるのです。
・カラダは潜在意識の欲求に従う。病気になっても大切にしたいものが、人にはある。そして、人は、病気を通じて獲得したいココロの変容がある。潜在意識の強さとは、私たちの想像を超えた底知れぬ力を持っています。これをいいようにも悪いようにも働かせるのは、ほかならないご本人なのだということも、今はよく理解できます。もちろん個人の生き方に良いも悪いもありません。それは他人が判断できることではないと思います。でも、少なくとも顕在意識が潜在意識を抑え込んでしまう生き方は、意識のかいりを広げ、そのかいりの分だけ、身体症状が現れやすくなるといえます。だとしたら、カラダのメッセージを通じて潜在意識の要求を、いかにクライアントさんと共有していくことができるうかが大切・・・。私のカウンセリングのスタンスは決まっていきました。私にとっては今も、病気とは否定すべきものではありません。むしろ潜在意識の欲求が具現化したものとして、大切なことを教えてくれるものとしてとらえています。病気を病気のまま終わらせない。カラダが担ってくれている潜在的な欲求をあなたのココロの成長として上手に転換できたなら、そこにはきっとあなたの眠れる才能との出逢いが待っているのです。
・各層ごとに解説していきましょう。まず一番上の第1の層。カラダの基本的生理欲求の層です。ここはまた感情表現の層でもあります。悲しみや怒り、恐れ、涙や笑いをこらえたり、性や食についての自己抑制があったり・・・。こうした基本的な欲求を抑えた状態が長期間続いてしまうと、これは抑圧エネルギーとなって、2番目の第2層に移動してしまうことになります。
・第2層では、便秘や頻尿などの排便・排尿の異常、冷えやほてりなどの体温異常、呼吸が浅くなることによる疲労、また女性なら生理周期などに影響が出ます。第1層の本能四級や感情表現の抑圧が、基本的なカラダの機能である排泄力や血液循環、呼吸、ホルモンバランスなど、いわゆる恒常性(ホメオスタシス)に影響を与えてしまうのです。しかし、これは病気というほどではないので、だいたいこのまま放っておかれます。
・そうして引き続き「抑圧モード」の生活が続くと、第3の層へ移行します。今度は、目、鼻、口や歯、耳、皮膚といった感覚器官に異常が出始めます。あるいは、発熱や痛みといった、わかりやすい症状になってカラダに現れます。鼻炎、ものもらい、虫歯、中耳炎、湿疹、のどの痛みなどは、まさに自覚しやすい症状ですね。共通点は、とにかく思考回路を邪魔するという点です。カラダは、わざわざそういったわかりやすい場所を通じて、抑圧エネルギーを放出しようとするのです。これは子どもの例がわかりやすいです。子どもの症状は、高熱、目ヤニとか結膜炎、湿疹、虫歯、中耳炎など、頭部や皮膚の五感器官に出ることが多いですね。子どもは大泣きしたり、大笑いしたり、何かを嫌だと言えたり、気持ち悪いと表現したり、感情表現が大人より上手です。同じように子どものカラダも表現力豊かで、エネルギーをたくさん溜めてしまう前に熱を出すことができます。だから、高熱を出しても一過性ですむことが多いのです。ところが、大人になると、感情の抑制と比例するように、カラダのほうもその表現力が「遠慮がち」になります。せっかくの「毒出し」の機会である風邪の症状も、小出しになるのです。高い発熱はめったに行わなくなり、そのかわりにもっぱら「局所炎症」という形をとるようになります。鼻炎、扁桃炎、気管支炎、喉頭炎、肝炎、腎炎、膵炎、関節炎・・・○○炎というのは、炎という名の通り、カラダの一部に炎症を起こして、溜まった毒素を燃やしてしまおうとするものなのです。
・ところで、意外かもしれませんが、みなさんのイメージてゃ逆に、「炎症」というのは比較的元気な臓器や器官で起こりやすいのです。カラダの体内毒を引き受け、まとめて焼却するわけですから、その器官には相当な自信と体力が必要です。そういう意味で、カラダの中では余力を持った器が大きくて気前のいい器官こそが、炎症を担当してくれるのです。つまり、鼻炎なら、鼻腔がもともとは強いのです。肝炎なら、肝臓がもともとは強いのです。ところが、こうした炎症も慢性化してしまってはたまりません。炎症を買って出る器官も一過性の急性炎症を前提として引き受けたはずなのに、カラダの抑圧エネルギー傾向が改まらず、次から次へと体内毒が送られてくるようでは、とても急性の炎症では間に合わなくなります。こうして炎症が「慢性化」することになります。これがカラダにパターン化すると、常にどこかに炎症を持つことが広がっていき、慢性のひざの関節炎、慢性の肝炎、慢性の皮膚炎などと波及していきます。これが第4層です。慢性の炎症を患ってしまったカラダは、それだけでも健康とは言いがたい状態ですが、カラダを緩めたり、感情を解放する力も弱くなってしまっていて、さらに体内に抑圧エネルギーを溜めることになります。その結果、第4層では、代謝疾患や変性疾患、自己免疫疾患といった、より複雑な過程にエネルギー変換されていくのです。
・代謝疾患というのは糖尿病とか通風、ホルモン病などを指します。カラダの潤滑油に過不足が起こって、調整機能が崩れていきます。変性疾患というのは、動脈硬化のように組織や器官を変性させてしまう病気のことです。自己免疫疾患はアトピー性皮膚炎とか、いわゆる免疫異常による難病です。この時点で病院にいくと、さまざまな病名がつけられることになります。抑圧エネルギーの種類やその人の体質によって、どういう出方になるかは個性がありますが、第4層で共通するのは血液・リンパ液などの体液循環が大きく関与していること。そのため、抑圧エネルギー自体が循環し、カラダ中で暴れまわります。出口を求めてさまよって、各地で衝突を起こすという感じですね。
・さあ、このあたりで、カラダが解放する方向に生活パターンが変わってくれるといいのですが、まだまだブロックが解かれず、内側内側へとより強い圧力がかかると、カラダとしては、暴れ回っているエネルギーを1カ所に封じ込めようとするしかなくなります。本来、体外へ放出されるべきエネルギーが、出口がないため、もうカラダの中にゴミ箱をつくってしまおうとするのです。こうして、いわゆる「腫瘍」が形成されていきます。ここが抑圧エネルギーの最終段階、第5層。抑圧エネルギーを一手に引き受ける病巣細胞群が、腫瘍というわけです。
・第1層は症状ではないので、最初に第2層です。第2層における症状は、排便、排尿、血液循環、呼吸、ホルモンバランスに関するものです。具体的には便秘、軟便、下痢、頻尿、尿閉(おしっこが出ない)、貧血、低体温、手足の冷え、呼吸が浅くなる、空咳が出る、お肌の調子がよくない、生理不順、疲れやすいなど・・・。この層においては、
①「ホルモンバランス」へは、肝臓のストレス
②「血液循環」へは、心臓のストレス
③「排便」へは、脾臓のストレス
④「呼吸」へは、肺のストレス
⑤「排尿」へは、腎臓のストレス
が、それぞれ反映しやすいというのがこれまでの私の経験で発見したことでした。
・肝臓はとても忙しい臓器です。だから、休息(つまりは睡眠)が何よりの栄養なのです。肝臓の持つ再生能力はよく知られています。70%を切除しても元にもどるというくらいですから、相当な蘇生力です。ただ、肝臓が蘇生するのは、夜中の1~3時、寝ている間です。この時間が、肝臓が肝実質を増やすのにもっとも重要な時間なのです。この時間はまた、お肌の回復や免疫力の回復やホルモンの調整も行われます。ホルモンバランスは、肝臓がどれだけ休むかにかかっています。
・胃が、顕在意識。脾臓が、潜在意識。そう、意識の世界においての陰陽です。脾臓が、現代医学において目立たない臓器であるのは、まさに潜在意識を担当しているからだと思います。そして、この2つの意識をつなぐ臓器が、膵臓ということになります。排便や食べ過ぎの問題には、胃の状態と、脾臓・膵臓の状態とのバランスが現れると同時に、顕在意識と潜在意識のズレが顕著に現れるのです。
・第2層の症状は次のような観点が見えてきます。
①ホルモンバランスの乱れ(お肌の調子がよくない、疲れやすいなど)には、覚醒と睡眠のバランス
②血液循環の不調(貧血、低体温、手足の冷えなど)には、体内と体外の間の自分のポジションのバランス
③排便の問題(便秘、軟便、下痢、食べすなど)には、顕在意識と潜在意識のバランス
④呼吸が浅くなる、空咳が出るなど呼吸器系の問題には、情報発信と情報収集のバランス
⑤排尿の問題(頻尿、尿閉、むくみなど)には、「手放していく」恐れと勇気のバランス
それぞれがアンバランスになったとき、恒常性機能(ホメオスタシス)の異常として表れてくるのです。第2層の症状改善には、これらのバランスに意識を向けることが大切なのです。
・鼻炎体質の共通点は、私が見る限り、濃い味付けのものが好きな人。また水分もコーヒー、紅茶などで摂る人が多いです。水をそのままで、あまり飲みません。水は、万物の溶剤と呼ばれるほど、ものを溶かす力は唯一無二の力を持っています。カラダの中の余分な沈着物も豊富な水があれば溶けて体外に出されます。ところが、鼻炎になる人は、水を飲むのが苦手な人が多いのです。コーヒー、紅茶、アルコールは、水分といっても、逆に血液を濃くしてしまう場合があります。すると、細い細い毛細血管からできている腎臓の中の濾過器が詰まりやすくなり、よけいに水分代謝力が低下させてしまいます。水分代謝の低下は、全身の粘膜のむくみを誘導します。結果、鼻にも水分が沈殿してしまうことになるのです。鼻炎や花粉症の方はできるだけ、水を飲むことを薦めています。良質のミネラルウォーターを飲むことで、各所に溜まった淀んだ水分を体外へ押し出し、腎臓の分を軽減してやることが大切です。
●鼻炎症状のココロ
濃密な人生を送りたい
●才能化へのスイッチ
一時的に集中するのではなく、1年を通して仕事を分散させる。
・肩や首というのは、誰かにもんでもらうと、そのときはたいへん気持ちがいいですが、またすぐに戻ってしまいます。もむのは対症療法であって根治にはならない。それがまさしく首こりが全身のエネルギーの問題である証拠なのです。つまり、全身のエネルギー循環の問題を改善しなければ、本当の意味での首こりの根治にはなりません。それを、首こりは身を挺して代弁してくれているのです。
●首こりのココロ
上下のアンバランスを是正したい
●目上の人ばかりに向くのではなく、目下の者に配慮する。上下のバランスとは、精神性と肉体性のバランス。精神性ばかり追い求めると、地に足をつけて生きている肉体的感覚が希薄になります。首こりは、目から下を意識しなさいというカラダからのメッセージ。人間関係では、あなたお目下の存在に感謝の気持ちをもちましょう。
・自分の何を認めてほしいのか、ココロの整理をしていきました。そして、あれもこれも引き受けるのではなく、自分が効果的に力を発揮できる仕事を優先順位化していきました。そして、それ以外のことは、ほかの人に「手伝って」と言う習慣を持ってもらったのです。一度ぎっくり腰をすると、繰り返すことが多いのですが、Cさんの腰痛はそれ以来、出なくなったのでした。
●腰痛のココロ
左右のアンバランスを是正したい
●才能化へのスイッチ
水平の関係=仲間とのチームワークに目を向ける。左右のバランスとは、一方で、女性性・男性性のバランスを示しています。腰痛持ちには何かしらのパートナーシップの課題があるケースが多いものです。大切な仲間に声をかけるように、やさしい言葉をあなたのパートナーにかけましょう。
・たいていの病気には喫煙の悪い影響が指摘されているのに、こと潰瘍性大腸炎については、喫煙者のほうがこの病気にかかる確率が少ないという事実があります。でもこれは、タバコに含まれる何らかの成分がこの病気に有効、というようなことではなく、「呼吸の深さ」に関係しているのだと思われます。喫煙は「ぷはー」と深く吐き出す行為だけを見れば、深呼吸をしているとも言えるからです。東洋医学では、肺と大腸は、陰と陽をなす対の臓腑と見なされています。人間、緊張したり、焦ったりしていると呼吸は浅くなるものですが、潰瘍性大腸炎の方を見ていると、本当に呼吸が浅くなっている方が多いです。呼吸とは、大気に対して、
・吐く息が、自己表現(カラダの隅々の情報を大気に還元)
・吸う息が、情報収集(大気に含まれるさまざまな情報をカラダに伝える)
と私は考えています。潰瘍性大腸炎の方のカウンセリングをしていると、過去の失敗や他人からの厳しい評価が尾を引いているケースが多いのですが、そのため、何をするにも必要以上に準備と情報収集をして、できる限り批判にさらされないようにしようと努力する人が多いのです。その意味では、大量の情報を適切に処理し、ミスなく何事もこなす、という点で非常に有能な方が多いのです。ただ、その情報が「形」にならない。つまり、いつも誰かからの評価のための情報収集、情報処理であるため、その情報が自分の身になっていないのです。これはまさしく、
・形になっていない(下痢、軟便、粘液便)
・身になっていない(大腸を通る栄養素が、まさに素通りしてしまう)
という潰瘍性大腸炎そのものの症状となって現れています。
大腸に症状が起こったなら、まずは、他人評価を手放していきましょう。その上でふか~い呼吸を身につけたとき、あなたの情報処理能力は、類まれな才能として開花するはずなのです。
●潰瘍性大腸炎のココロ
失敗した過去の時間を取り戻したい
●才能化へのスイッチ
自分なりのひと工夫を持っている人です。それはものごとの核心をとらえていますが、いつも周りに理解してもらいにくいので、ときに必要以上に自信喪失に陥ります。その自信喪失感が、焦りを生み、本来の持ち味を封印してしまい、相手の意図や評価ばかりに気を使うことになります。要はタイミングです。「流れを待つ」辛抱強さを持ちましょう。
・長い長い生物の進化の過程で、人の循環器系は、血液→毛細血管→動脈、静脈→大動脈、大静脈
と構築されていき、最後のほうで、やっと「心臓」ができるという形で発達してきました。何となく、心臓が先にできて、そこからニョキニョキと血管が伸びていくようなイメージがありませんか。事実は逆なんです。末端の毛細血管のほうが先に存在し、その道路整備がなされ、より効率よく血液を運搬するための高速道路(大きな動脈、静脈)が生まれ、最後にそれを統括するように、心臓ができ上がったというプロセスなのです。先に毛細血管ありき。ですから、心臓という臓器は、いつもカラダの隅々にまで気を使っています。心臓の弱い方の特徴は、とにかく周囲の人の気持ちが気になってしまう方が多いのです。
「私は何を期待されているのだろう?」
「十分期待に応えられているだろうか?」
「これでいいのか?違うとしたら、私はどんなことをすればよいのだろう?」
こうした人は、心臓弁膜症や、動悸、体温調節不良、めまい、パニック障害などを起こしやすいです。一方、いわゆる心臓病と呼ばれる「心筋梗塞」や「狭心症」を起こしやすい人というのは、逆に「心臓が強すぎる」人なのです。あまり強すぎる心臓の力に、周りの冠動脈が追いつかず、ここに動脈硬化、痙攣などを起こして生じるものなのです。俗に、「心臓に毛が生えている」などと言いますが、こうした人こそ三大疾患に加えられるいわゆる心臓病(心筋梗塞、狭心症)を発症しやすいタイプなのです。心臓病というのは、決して心臓だけの病気としては成り立ちません。抹消の血管、血液の課題が最終的に心臓に反映された結果、起こるのです。抹消血管と心臓と、それを仲介する冠動脈と。これらのバランスがよければ、心臓病を必要以上に恐がることはありません。心臓病の予防策には、いつも開かれたコミュニケーションが必須です。特に、目下の人の意見を十分取り入れることが大事です。ちょっと独断専行かな?と感じたら、ぜひ心臓に手を当てて、本来の人を気遣うココロに思いをめぐらせてください。
●心臓病のココロ
周囲との関係の安定をはかりたい
●才能化へのスイッチ
とても愛に満ちた人です。それは他者への愛として現れることもあれば、自己愛として現れることもあります。自分も満足し、相手も満足する。自己犠牲的は愛では長続きしません。また、他人を犠牲にした形の自己愛はやがて崩壊します。愛のバランス、相手に期待するのではない愛、見返りを求めない愛、これが心臓に現れる深いテーマなのです。
・「がん細胞」の特徴をまとめると
・孤立し(分離され0
・自らの変化を拒み(分化せず)
・他との調和的なコミュニケーションがとれず
・結果、環境から大きく離脱する姿形となっているもの
・体外にいれば正常細胞なのに、体内では異常細胞。環境とのミスマッチ
となります。がん細胞それ自身を見るとき、とても原始的で、純粋で、根本的なメッセージを携えています。ほかの細胞が高度に分化するなか、より基本的でもっともピュアな精神にとどまろうとしています。それはたとえば、
ありがとう。
ごめんね。
愛しています。
うれしい(涙)。
おかしい(笑い)。
といったメッセージです。
腫瘍というのは、もともとは体内にできたオデキみたいなもの。皮膚の外側に何度もできるにきびやできもんが、カラダの内側にできない理由はありません。しかし、これが悪性に変わるとき、腫瘍はがんと呼ばれ、一刻も早くカラダから除去しなければならない対象となってしまいます。東洋医学にはこんな考え方があります。
・がんはカラダにとって救世主
・カラダの体質改善までの生命猶予措置として、汚れた血液を一心不乱に吸着してくれている
・・・もともとがんというのは、ひとつの細胞の「犠牲的精神」が、出発点なのかもしれないと私は考えています。
変な食べ物や蓄積したストレスで血液が汚れると、血液中の毒素を吸い取り、自ら犠牲をかって出る細胞がいるのです。
「仕方がない、俺が引き受けよう。どんどん毒素を吸着してやろう」
しかし、せっかくそうして犠牲になった細胞を、周囲の目はそのいびつな姿しか見ようとしません。場合によっては軽蔑のまなざしを向けます。
「誰のためを思って、こんな姿になったと思っているんだ!」
がん細胞とほそらく、こうしたやるせない気持ちの塊なのです。
「俺がこれだけの思いをしてみんなのためにやっているのに!」
そうした気持ちが起こるたび、体内では、がん細胞がひとつ、またひとつ産み出されていきます。
・たくさんのがんのクライアントさんとお付き合いしてきて感じるのは、その方のポリシーが純粋で、人間にとって、とても基本的なメッセージを大切にされているということです。ただ、それを表現するのに、あまりにも「場違い」なケースが多い。職場や家庭、そのほかの交友関係で、メッセージを発信すればするほど、どんどん浮いてしまう。そのうち、居場所がなくなり、孤立してしまう。
決して間違ってはいない。でも、「場違って」いる。環境に自分を調和させていくか、環境を自分のポリシーに染めていくか、いずれにしても時間のかかることですし、ときには必要以上の闘争を生むことがあります。だから、がんという病気は、個別個別のケースで、本当に丁寧に自分と向き合わなければなりません。
・私たちは通常、「がん」を体内にできた異物、カラダの内側にできてしまった不運な出来事とみなします。ですから、がんを否定しない、上手に共存するというのは「言うは易し、行うは難し」なことかもしれません。しかし、私がお付き合いしてきたなかで、がんを奇跡的に克服された方の共通点は、ご自身を「一がん患者」とみなしていない点です。逆説的に聞こえるかもしれませんが、医療が区分けする病名「がん」に左右されることなく、一個人として自分の体内のがんと対峙し、自分のがんの個性に目を向けたとき、がんのほうも自分の存在意義を認めてくれる宿主と、上手に付き合いを始めてくれるようなのです。
●がんのココロ
がん細胞は人一倍、みんなのためを思います。そして、ここが行きすぎてしまうところですが、みんなのためを誰よりも思っているわけだから、自分の考え方をみんなが受け入れて当然、と錯覚します。
●才能化へのスイッチ
とても純粋で、人間としてもっともピュアなココロを大切にします。それは感謝の気持ち、あいさつ、礼儀、ルールを守ること、人に迷惑をかけないことなど。それだけに曲がったことをする人や、卑怯な振る舞いをする人が許せず、どうにも気になってしまいます。世の中の人すべてを更正させることは不可能です。思いが通じない人へのこだわりを捨て、あなたがあなたらしく振る舞える人間関係に目を向けましょう。
・がんのクライアントさんと接してきて、一番感じたことは、その方の生活環境が「場違い」であるということでした。それは、職場空間、生活空間、人間関係空間などにおいてです。私は、がんのクライアントさんには、これまで本当にたくさん接してきましたが、ときに、職場をやめたり、離婚されたりして、環境を大きく変える方もいらっしゃいました。がんのクライアントさんが大切にしている思いは決して「間違って」いない。しかし、それが「場違い」なことが多いのです。つまり、がんのクライアントさんの多くは、自己表現においての適切な「場」が見つけられていないのです。
・がんのクライアントさんは、自らの発する「生命場」と生活環境の場とが、折り合いがついていないケースが多いのです。がんのクライアントさんの生命場h非常に個性的で、また非常に強固です。ご本人も気づかないことですから、非常にむずかしい・・・。がんのクライアントさんの生命場は、泣きたいなぁ、笑いたいなぁ、ありがとう、ごめんなさい、愛しています、という気持ちを永年、抑圧してきた結果、生じています。私からみるとがんの種類は、たったの5種類。それは、
「泣きたい」がん
「笑いたい」がん
「ありがとう」がん
「ごめんなさい」がん
「愛しています」がん
です。
こうした気持ちを抑圧した結果起こるがんの場合、その生命場を変えていくきっかけは、自分の常識をくつがえすような考え方との出逢い、魂を揺さぶられるような物語との出逢い、ふだん一緒に生活している家族とのこれまで発見できていなかった側面との出逢い、絶対無理だと思っていたことを挑戦した自分との出逢いなどによって、本当に純粋なココロを揺さぶる体験をしたときです。がんのゲシュタルトを溶かす最高のカギは、「人との出逢い」です。
私の体験では、奇跡的な回復を遂げた方々には、いつも「価値観の変容」が伴っていたように思います。これは、カラダの底の「原子レベルから」とでも形容すべきバイブレーションを生じていきます。
・第4層では、血圧・血糖値・尿酸値・GOT/GPTなどを取り上げ、脂肪肝・尿管結石・胆石・潰瘍性大腸炎、また動脈硬化・心臓病・脳卒中についても考察しました。
高血圧→ものわかりがよい人間だと思われたい
糖尿病→他人にいい顔をしたい
通風 →夢や理想を持ち続けたい
脂肪肝→忙しすぎて、いろんなことをあと回しにしたい
肝炎 →死を賭してまで守らねばならぬものがあることを理解してほしい
尿管結石→進む方向を変えたい、そのためにゆっくり考える時間がほしい
胆石 →水に流せないほど許せないことがある
潰瘍性大腸炎→失敗した過去の時間を取り戻したい
動脈硬化→ストイックな生き方をしたい、我慢強い自分が好き
心臓病→周囲との関係の安定をはかりたい
脳梗塞→周囲の期待にできるだけ応えたい
脳出血→人に追いつかれたくない、高速で走り続けたい
ここにみられる共通点は、自己尊重の欲求です。人にいいように思われたい、自分は人と違うと思わせたい、自分の実力を示したい・・・。人は、ほめてもらうと、やっぱりうれしいものです。恥ずかしがったりする人はいても、ほめてもらってうれしくない人はいない。特に、自分が自信をもっていることをちゃんと見てもらって、適切にほめ言葉をもらったときほどうれしいものはありません。心理学用語に「自己効力感」という言葉がありますが、自分が周囲に役に立っているという実感、そして、それを認めてもらったときの充足感をさします。第4層に起こる各病気のゲシュタルトを破るには、このほめ言葉による方法が一番なのです。
・第3層において共通するのは、誰かとのつながり、他人との関わりを確認したいという親和欲求なのです。私たちのカラダは約60兆個の細胞で成り立っていると言われていますが、その機能は本当にさまざまで個性的です。ただ、そうした個性豊かな細胞たちも、決してひとりで生きてはいけません。細胞も他の細胞との関係において自分の役割を知るのです。それぞれが個性を発揮しつつも全体として調和がとれるのは、誰かが誰かを補い合い、見えないところでお互いが支え合っているからこそ可能なのです。第3層レベルでの解放とは、カラダの細胞たちがそうであるように、自分が自分でいられるのは、周囲の誰かのおかけであるということに気づくこと。
・第3層における解放のカギ
五感の力を通じて、身の回りの当たり前のものに、新たな気持ちで接する
・第3層における才能化
触覚を通じて得られる才能・・・自己存在を認識する
触覚は、その機能を通じて他者との境界線を発見し、自分の存在をはっきりと自覚するための感覚です。(温度異常、皮膚炎、湿疹、発疹などは、境界線を見直すサイン)
嗅覚を通じて得られる才能・・・正直な人間になる
嗅覚は、脳に直結しています。世の中をまったく加工することなくダイレクトに感じさせる感覚です。嗅覚は、虚飾のない正直な世の中へのかかわり方を教えてくれる感覚なのです。(嗅覚麻痺、鼻炎、副鼻炎、花粉症などは、あなたの正直さを見直すサイン)
資格を通じて得られる才能・・・人生の選択力を高める
視覚は、あなたが選択した事象に光と色を与える感覚。「選択」の力をもたらし、そして、ありふれたものの奥に、より深い意味を見出す感覚なのです。(視力低下、結膜炎、ものもらい、まぶたの痙攣などは、選択力を見直すサイン)
聴覚を通じて得られる才能・・・内面探求できる人間になる
聴覚器官は、皮膚表面が内側へとくぼんでできる器官です。自分の内側と向き合うための感覚なのです。(聴力低下、難聴、耳鳴り、中耳炎などは、内面を探求するサイン)
味覚を通じて得られる才能・・・自分流に人生を受け止める
乾いた口でなにを食べても味はしませんね。味は食材についているのではなく、食べた人が出す唾液とのブレンドで生じるのです。味覚とは、入ってくるものを「溶かす」際に生じる感覚。すなわち、人生を能動的に受け入れることを教える感覚なのです。(口内炎、味覚異常、唾液が出ないときなどは、もっと人生に能動的になれるチャンス)
・人生の充実度を決めるのは「どれだけ、人の記憶に残るか」なのではないだろうか。お金を貯めても、知識を貯めても、自分の内側でいくらいろんな思いを貯めても、「あいつはこういうやつだった」という記憶にはかなわない。あの笑顔、あの歌声、あの生き方・・・、人々の脳裏にどれだけ爽やかなものを残せるか・・・
・どんな病気もそうですが、私はその人が「自分のカラダ、治ってよし」と心底許可を出せるかどうかが大切だと思っています。それは、今の自分の人生と、周囲の人間関係に対して、心底OKを出すということです。すると、たとえ病気であっても、その人は健康になれます。逆説的な言い方ですが、健康の定義とは、与えられた基準に当てはめられるものではなく、自ら創り出すものだからだと思うからです。あなたがあなたの人生にOKを出し、周囲の人々の記憶に残る人生を送れているなら、あなたは健康です。きっとすでに、あなたのカラダは才能化しています。そして、それは、あなたの周囲をも元気にしてしまう力になっているはずなのです。
良かった本まとめ(2015年上半期)
<今日の独り言>