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「死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい(小林弘幸)」という本はとてもオススメ!

2018年11月30日 01時00分00秒 | 
「死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい」の購入はコチラ

 「死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい」という本は、実はハードな筋トレはデメリットがあり、逆にスクワットには足腰を鍛えるだけでなく、免疫力向上、認知症予防、尿漏れ防止、便秘改善、心を前向きにする作用など驚くべき効果があるということで、それらスクワットの効果や具体的なスクワット法、スクワットの効果を高める健康習慣等について分かりやすく説明したものです♪

 特にスクワットは筋肉だけでなく、血流がよくなり、自律神経のバランスを整え、健康に直結するというのが素晴らしいですね♪

 そのためにも、スクワットは毎日朝晩、ゆっくり息を口で吐きながら腰を下ろすのに4秒・鼻で息を吸いながら上げるのに4秒、膝を90度より曲げない、腰を曲げない、腰を曲げない、食前、入浴前に行うというのはポイントですね♪

 また、早起きや朝日を浴びること、常に笑顔、一日1カ所片付ける、ストレスに感謝、日記を書く、質の良い睡眠も大切ですね♪

 実は私もスクワットは毎日実践していて、その効果は感じております♪
ぜひスクワットしましょう♪

「死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい」という本はとてもオススメです!

以下はこの本のポイント等です♪

・老後、最もこわいのは、動けなくなることではないでしょうか。自分の力で自由に動けない生活は、いろいろなものを奪います。自尊心、生きる楽しさ、未来への希望、金銭的な余裕・・・など。つまり足がダメになると、人生すべてがダメになってしまう恐れがあるのです。

・人は歳をとるとさまざまな機能が低下します。その中でも、特に心身への影響が大きいものを挙げるとしたら私は次の3つを挙げるでしょう。これらは歳をとると誰の身体にも起こる3大変化です。この3大変化さえ制御できれば、天寿を全うするまで元気に歩き、笑い、心まで若々しく過ごせるのです。
①筋力低下
②血流悪化
③自律神経のバランスの乱れ

・下半身の筋力が低下すると、具体的にどのようなリスクがあるのでしょうか。
動悸・息切れ、冷え、むくみ、心臓病、糖尿病、骨粗鬆症

・下半身には、重力の影響で約70%の血液が集まっています。そのため下半身の筋肉には血液を心臓へ戻すポンプ機能が備わっています。筋肉が収縮・弛緩を繰り返すことによって、まるで乳搾りのごとく、血液を上半身にスムーズに押し上げることができるのです。ところが、下半身の筋力が低下すると、十分な血液を心臓へ送ることができなくなります。そのため、心臓自身が、下半身のポンプ機能を補うために圧力を上げます。その結果、心臓の働きが低下して、動悸や息切れ、冷えやむくみなど全身に悪影響が及びます。また、筋肉量が減ると体内の糖が消費されにくくなるため、血糖値が上がりやすくなります。脂肪が蓄積し、血管の老化も進むため、糖尿病や心臓病のリスクも高まります。さらに筋肉と骨の関係も見過ごすことはできません。骨は、筋肉を使うほど刺激されて強くなります。中でも、太ももの筋肉は特に関係が密接で、太ももの筋肉量が多い人ほど骨の強度も高いことがわかっています。逆に筋肉量が少ない場合は、骨へ与える刺激が減り、骨が弱くなって骨粗鬆症になりやすくなってしまうのです。

・寝たきりになるきっかけとして最も多いのは、脳梗塞・脳出血などの脳血管障害ですが、その次に多いのは実は骨折です。高齢者の筋肉は1週間寝たきりでいると20%、5週間で96%も落ちてしまうため、骨折の療養を機に、自力で歩けなくなるケースが多く見られます。特に次のような人は、下半身の筋肉が衰え始めている恐れがあるので注意が必要です。
 ・歩くのが億劫になった
 ・ちょっとした段差につまづきやすい
 ・歩くのが遅くなった
 ・歩幅がせまくなった
 ・家にいるときは、横たわっていることが多い

・心臓を出た血液は、動脈を通って全身に送られ、約1分間で全身を巡って、また心臓へと戻ってきます。この流れのことを「血流」と言います。全身を巡る血液には主に次のような役割があります。
 ・水分を保つ
 ・酸素や栄養を届ける
 ・老廃物を回収する
 ・免疫細胞を運ぶ
 ・体温を維持する
血流が良ければ私たちの体にある37兆個の細胞の一つひとつに酸素や栄養、熱が届き、不要な物が排出されます。そして細胞はスムーズに生まれ変わりを繰り返し、元気で若々しい体が育まれるのです。

・自律神経は、人体の血管すべて(つなげると地球約2周半分にも及びます)に沿って走っている神経で、内臓器官のすべて、特に血流をコントロールしている神経です。先ほど、血流のご説明をした際にも申し上げましたが、全身の細胞に酸素と栄養を送り届けることが健康の要です。したがって血流をコントロールしている自律神経を良好に保つことは、健康維持に欠かせません。自律神経は血流をコントロールするほか、体温調整や胃腸運動、免疫なども司っています。脳から指令を受けなくても、独自に機能できる人体の重要な生命維持装置なのです。自律神経のバランスが崩れると、血流が悪くなるのはもちろん、心身に様々な不調が起こりやすくなります。
「免疫力低下、糖尿病、高血圧、全身の倦怠感、頭痛、肩こり、動悸、不整脈、不眠、便秘、イライラしやすくなる、集中力が続かない」
自律神経は、全身を走っている神経なので、不調も全身に及びます。それは人生の質が低下することに他なりません。

・副交感神経を高めるポイントは「呼吸」です。副交感神経そのものをコントロールすることはできませんが、副交感神経と呼吸はリンクしています。したがって呼吸を意識的に行うことで、間接的に副交感神経をコントロールすることが可能になります。呼吸は、深ければ深いほど副交感神経が高まります。深い呼吸をすると、頸部にある圧受容体という副交感神経を高めるスイッチのようなものが反応するからです。深く呼吸することで、副交感神経を高めるスイッチが押され、血流がよくなり、心身共に調子が良くなります。呼吸と副交感神経はリンクしているので、「呼吸が深い→自律神経のバランスが整う→血流がよくなる」という流れは逆もまた成り立ちます。血流がよくなれば、自律神経のバランスが整い、呼吸も深くなるのです。

・もしも息切れするようなハードな筋トレを行ったらどうなるのか?3大変化を克服できるのか?メリット・デメリットを確認しておきましょう。
課題1:筋力低下を防げるか?
 ○筋肉を酷使することで強靱な筋肉が育まれる
 ×思わぬケガをするリスクが高い
課題2:血流は良くなるか?
 ○特に下半身を動かすことで血流アップがのぞめる
 ×呼吸が浅くなることで活性酸素が増えて老化が進む
課題3:自律神経のバランスは整うか?
 ×呼吸が浅くなることで副交感神経の働きが下がる
 ×激しい運動によってアドレナリンが分泌されて、交感神経が異常に高まる
ハードな筋トレでは、一長一短、ややデメリットの方が上回りそうです。それでは一体どのような運動が適しているのでしょうか。その答えはずばりスクワットです。

・しゃがむ動作を繰り返すスクワットは、下半身の筋肉を鍛えるのに最適です。しかも、実は下半身だけではなく、上半身を強化することも可能です。また下半身のポンプ機能が向上することで、効果的に血流を促すこともできます。無酸素運動ではないのもポイント。ゆっくり、大きく呼吸をしながら行うことで、自律神経のバランスも整います。さらに驚くことに、スクワットには「認知症を予防する」「便秘に効く」など、さまざまな効果があります。
・スクワット10の心得
①毎日、朝晩行う
②ゆっくり行う(腰を下ろすのに4秒、上げるのに4秒)
③ひざを90度より深く曲げない
④意識を太ももに集中させる
⑤腰を曲げない(お尻~頭を床と垂直に保つ)
⑥腰を下ろす時に息を吐き、上げるときに息を吸う(口で吐いて鼻から吸う)
⑦食前に行う
⑧入浴前に行う
⑨ゆったりとした衣服で行う
⑩痛みを感じたらすぐに中断

・スクワットの効果として以下がある
 ・全身の筋肉を鍛えられる
 ・体脂肪が燃える
 ・若々しくなる
 ・腰痛をケア
 ・血流がよくなり病気を遠ざける
 ・血流アップで冷え性を改善
 ・肩こり・首こりがラクになる
 ・認知症を防ぐ
 ・自律神経のバランスが整う
 ・免疫力がアップする
 ・相乗効果でどんどん健康に
 ・腸を動かすから便秘に効く
 ・「便失禁」を防ぐ
 ・「尿漏れ」を防ぐ
 ・運動で体に小さなストレスを与えると健康になる

・スクワットで鍛えられる筋肉のひとつに大腰筋があります。ここを鍛えることで、腰痛やぎっくり腰を防ぐ効果が期待できます。

・冷え性の根本的な原因は、自律神経の乱れにあります。データを取ると、冷え性の方の9割は、交感神経が極端に高ぶっています。特に夏でも手足の先端が冷えるという方は、ほぼ間違いなくそのパターン。交感神経だけが異常に高ぶってしまうため、血液がすみずみまで流れず、筋肉も強張る。その結果、冷えたり、風邪をひいたり、疲れやすかったりという不調を招いてしまうのです。そんな冷え性を改善するために大切なのは、副交感神経の働きを高め、自律神経のバランスを整えること。そして、血流を促すことです。スクワットをすると、血流がよくなると同時に、自律神経のバランスも整います。筋肉量が増えるには、数か月かかりますが、血流アップと自律神経のバランスを整える効果は、即座に得られます。しゃがむ動作を繰り返すことで、下半身のポンプ機能が働いて、血液がスムーズに流れ出しますし、深い呼吸をすることで、自律神経のバランスも整います。そして毎日継続することでどんどん筋肉が育まれていき、血流を促す力も高まっていきます。即効性と続ければ続けるほど高くなる効果。それがスクワットの魅力です。

・正常な首は、頸椎が30~40度カーブしており、それがバネのように働くことで、多少頭の位置がずれてもその負荷をうまく吸収し、首のこわばりを防ぐようにできています。しかしデスクワークなどで同じ姿勢で筋肉を酷使し続けていると、筋肉に圧迫されて血管が狭まり、血流が阻害されます。そして、首や肩がカチカチに凝り固まり、ちょっとマッサージをする程度では、コリを解消できなくなります。根本的に肩こり・首こりを解消するためには、血流をよくすることが不可欠です。スクワットをすると全身の血液の循環がよくなるので、凝り固まった筋肉に新鮮な酸素と栄養を送り届けることができます。コリが改善するのはもちろん、酸欠状態で、乳酸などの疲労物質が回収されずに硬く強張っていた筋肉も、柔軟性を取り戻していきます。すると、肩や首の可動域が広がるので、高いところにある物をとったり、名前を呼ばれて振り返ったりする日常のさまざまな動きが、ラクに行えるようになります。

・脳の組織が消費する酸素量は全身の酸素消費量の約20%に相当し、体の中で最も酸素を必要とします。そのため血流が悪くなると少しずつダメージが蓄積していき、認知症を発症すると考えられています。血流という観点以外にも、スクワットが認知症予防に有効な理由が2つあります。ひとつは「歯をくいしばる」という行為による効果です。歯をくいしばるという行為は脳に直接的な刺激を与えることができます。そして脳細胞が活性化するのです。そしてもう一つは筋肉を鍛えることによって「BDNF」という脳神経細胞の成長を促すタンパク質が分泌されることです。BDNFは脳内の海馬や大脳皮質などに分布しており、運動や学習経験を海馬に記憶していくために重要な役割を果たしています。

・スクワットをすると自律神経のバランスが整います。その最大のポイントは、「深い呼吸」にあります。息が切れるような運動に対してスクワットはゆっくり深く呼吸をしながら行うことができるからです。

・便秘はまさに炎天下に放置された生ゴミを体内にずっと置いておくようなもの。時間が経てば経つほど生ゴミの腐敗は進み、毒素を放ち、それが血液に乗って全身に運ばれていくのです。大切なのは腸のぜん動運動(不要物を押し出す力)をサポートすることです。ぜん動運動は副交感神経が優位なときに活発になるので、日頃からリラックスを心掛けることが大切です。加えてマッサージなどで対外的に腸の動きを促してあげるとさらに効果的。オススメは「腸活スクワット」です。両手を頭の後ろで組むことで、指先と肩甲骨が連動するので、上半身をひねったときに脇腹がよく伸びます。脇腹がよく伸びると腸も大きくひねることができるので、お腹を直接触らなくても、ラクにマッサージ効果を得られます。

・私がなんとか頑張ろうと思えるのは、明日もきっと生きていると思っているからです。今日という日が、明日の血となり肉となると信じているからこそ、今日一日を頑張って生きようと思うのです。だから私は、スクワットをしている時、いつも未来の自分をイメージしています。10年後、20年後、30年後の自分が元気にスクワットをしている姿を思い描いているのです。生きていれば、気持ちが沈むこともありますが、一日1回でも、10年後、20年後、30年後のことを考えるというのは、とても大事なことだと思います。今日から新しい歴史を作る。その気持ちが大切ではないでしょうか。

・スクワットの効果を高める健康習慣は以下である。
 ・30分早起きして「ゆっくり」を意識する 
 ・起きたらコップ1杯の水を飲む
 ・朝日を浴びる
 ・脳が「快」と感じる音楽を聴く
 ・常に笑顔を心掛ける
 ・一日1カ所、片付ける
 ・ストレスに感謝する
 ・ため息をつく
 ・日記を書く
 ・質のよい睡眠をとる

・オススメしたいのは、今までよりも30分早く起きて心に余裕を持たせることです。朝ご飯をゆっくり食べる、丁寧に歯磨きをする、気持ちにゆとりがある状態でスクワットをする・・。朝、すべての行動において「ゆっくり」を心掛けると、その日一日、体も心も人間関係も、すべてが良い方向に進みます。なぜなら、ゆっくりを意識して動くだけで、自然と呼吸が深くなり、自律神経のバランスが整うからです。そうすれば、血流がよくなり、腸の働きも活発になり、体にエネルギーが満ちてくる。しかも自律神経には「継続性」という特徴があるのでその素晴らしい状態は一日中続きます。

・スクワットをする際に、音楽をかけるのも良いでしょう。脳は音楽を「快」と感じるようにプログラムされているので、いい音楽を聴くと副交感神経が高まり、スクワットによる健康効果も得やすくなります。それでは「いい音楽」とは何なのでしょうか。ポイントは3つ。 ・テンポが一定である
 ・音階の変化が少ない
 ・曲の長さは4~5分(自然に聞き流せる長さ)
私はようSMAPの「ありがとう」やショパンのエチュードなどを聴いています。元気がないからといって、無理にアップテンポの曲を聴く必要はありません。「無理」は自律神経を乱す大敵です。ちなみに一日の疲れをとるにはアルファ波が出る癒やし系の音楽ではなく、むしろロックミュージックの方が向いています。ロックの規則的なリズムには、自律神経のバランスを安定させる働きがあるからです。私も仕事で本当に疲れたときは、レディー・ガガを聴いています。そうすると、不思議なことに疲れがとれて、体が軽くなります。

・スクワットをするときはもちろん、どんな時も笑顔を心掛けること。それは、人生をより良いものにするとても簡単で効果の高い方法です。「笑う門には福来たる」と言いますが、医学的に言うと「笑う人は健康になる」。これはまぎれもない事実です。笑うと、自律神経のバランスが整うので、心身共に健康になりますし、脳が活性化して、認知症の抑制にもつながります。またリンパ球が活性化するので免疫力も高まります。

良かった本まとめ(2018年上半期)

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INITIAL(札幌市 すすきの 狸小路)の締めパフェはとてもオススメ!

2018年11月29日 01時00分00秒 | 外食
 以前このブログでも紹介したココミル札幌・小樽という旅行ガイドブックに札幌名物「締めパフェ」として掲載されていたので、札幌のススキノの南3条西5丁目の狸小路の2階にあるINITIAL(イニシャル)へ行ってきました♪

 土曜の21時過ぎに訪れますが、何と約1時間待ちで、携帯番号を伝えて近くのお店で待ちます♪
そしてようやく入店できます♪
結構待つ時間が長かった♪

 店内はかなり大きなススキの生け花もありオシャレで綺麗です♪


↑店内

 5人で訪れ、メニューを見て、みんなどれを選ぶか非常に悩みますが、ラ・フレイズ1680円、スティルフラン1280円、パルフェロムレザン1300円を注文します♪
女性3人全員が白いスティルフランを選んだのは興味深かったですね♪
白いものが大好きなのでしょうか。


↑メニュー


↑メニュー


↑メニュー


↑メニュー


↑メニュー


↑メニュー

約15分ほど待って3種類のパフェが運ばれます♪


↑ラ・フレイズ1680円


↑スティルフラン1280円


↑パルフェロムレザン1300円

 私のパフェはラ・フレイズで、獺祭✕オレンジ、ベリー✕バルサミコ酢✕オリーブオイル、チョコレート✕カシス、イチゴ✕バジルという豪華なもので、イチゴの赤色を基調としながらも幾層にも別れ美しく、そして甘く美味しかったですね♪

パフェが美しいだけでなく、美味しくてこれは素晴らしかったですね♪

なおいくつかの層に分かれているので、壊さないように注意深く食べる必要があります♪


↑ラ・フレイズの中

他の皆さんも大満足でした♪

 INITIALは札幌の締めの夜に、綺麗でオシャレな店内で、美しいパフェをゆっくり美味しく頂け、女性だけでなく男性も楽しめ、とてもオススメです!

美味しかったものまとめ(2018年上半期)

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六花亭(札幌市 円山)のホットケーキはとてもオススメ♪

2018年11月28日 01時00分00秒 | 外食
以前このブログでも紹介したココミル札幌・小樽という旅行ガイドブックに六花亭が紹介されていたため、円山の六花亭へ行ってきました♪

 場所は札幌市の地下鉄東西線の円山公園駅から徒歩約10 分位でしょうか♪
少し大きなビルとなります♪


↑店の外観


↑店の入口

一階は六花亭のお菓子の購入ができます♪
おはぎも売っているのには驚きましたね♪


↑一階の物販のお店

そして2階に上がり、ラッキーなことに奥の窓側の席に座ります♪
 店内はかなり明るく広く綺麗で、窓からは木々の緑も見えて嬉しいです♪


↑店内


↑店内


↑窓から見える緑

 またトイレに行く通路には美しく素晴らしい生け花もありましたね♪
これはインスタ映えします♪


↑生け花

 メニューを見て名物のホットケーキ550円と珈琲300円を注文します♪


↑メニュー


↑メニュー


↑メニュー

 なお、意外にもケーキ以外にハヤシライスやピザ、おこわ定食も食べることができるのには驚きましたね♪
これらもいつか食べてみたいです♪

 しばらくして白い帽子を被った女性シェフが蓋をしたホットケーキを注意深く運んで来たのには驚きました♪
出来立てをシェフ本人が持ってくるその心意気が嬉しいですね♪
それほど柔らかいホットケーキを作るには繊細な腕前が必要で、上質なものだということが分かります♪


↑ホットケーキ

 ホットケーキにはバターとメイプルシロップをたっぷりかけて、そのふわふわホットケーキにナイフを入れて頂きますが、これがホカホカで柔らかくて、そしてバターとメイプルシロップが滑らかで甘くて美味しく、これは絶品です♪
これは美味いですよ♪
さすが人気の品です♪


↑バターやメイプルシロップをかける


↑ホットケーキを切る

 珈琲はチョコレートの小菓子付きで、しかも珈琲はお代わり自由というのは嬉しいです♪
だから珈琲の器が小さ目なんですね♪

 その珈琲はかなりコクがあって少し苦目ですが、これが甘く柔らかいホットケーキに合って、美味しかったですね♪
これは素晴らしい♪


↑珈琲と小菓子

 それから遠くの席では客の女性が誕生日だったようで、若い女性店員3人がハッピーバースデーを歌っていました♪
しかも3つの音程でハモったもので、結構高い音程で美しい歌声で素晴らしかったです♪
これは結構感動しますね♪
ぜひ誕生日の方は訪れてハッピーバースデーを頼むことをオススメします♪

 六花亭は、明るく綺麗な店内で、美味しいケーキ等をコスパ高く頂けとてもオススメです♪

なお、札幌駅近くの北4条西6丁目にも六花亭がありますので、札幌駅近くを利用したい場合は、ぜひこの札幌駅近くのお店をご利用ください♪

美味しかったものまとめ(2018年上半期)

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ソウルストア(札幌市)のスープカレーはとてもオススメ!

2018年11月27日 01時00分00秒 | 外食
 札幌在住の友人2人がオススメとのことなので、札幌市の南3条西7丁目の狸小路の2階にあるソウルストアへ行ってみました♪


↑店の入口


↑2階にあるお店の外観

 友人や食べログによると、2018年6月13日にこの場所に移転したばかりのようです。

 2階に上がる階段に間接照明があり幻想的で驚きました♪


↑階段

 店内はさすがにかなり綺麗で、BGMは洋楽が大きめのボリュームで流れていましたね♪


↑店の入口


↑店内

 メニューを見てどれにするか非常に悩みますが、そんな方にオススメとある不動人気ナンバー1の「チキンと野菜のカリー」1100円を注文します♪
確かにこれが肉あり野菜ありで良さそうです♪


↑カレーのメニュー


↑えらべるスープ等

 スープは無難にクラシックを選びますが、鶏や魚介、野菜の旨味が凝縮されたものとのことでした♪

 辛さは3中辛、ライスの量は普通盛りを選びます♪

 そしてカレーが運ばれますが、まずゴボウがでかくて驚きました!


↑チキンと野菜のカレー

 そして鶏肉がかなり大きく、そしてよく煮込まれていて、肉がほろほろと柔らかく素晴らしい♪
 サツマイモもかなり甘く美味しかったですね♪
その他にブロッコリーや飾り付けに水菜もあり素晴らしいです♪

 辛さもちょうどよく、ライスを入れて良い感じでした♪
美味しかったですね♪

 ソウルストアは移転したばかりでかなり綺麗なお店で、そして札幌在住の2人の友人からオススメと言われるだけはあって、巨大なゴボウに驚き、そしてスープカレーが美味しく、とてもオススメです!

美味しかったものまとめ(2018年上半期)

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桃源郷(中国 上海)のマッサージはとてもオススメ!

2018年11月26日 01時00分00秒 | イベント・外出
 中国の上海へ旅行へ行ったのですが、去年行った桃源郷のマッサージが良かったので今年も行ってきました♪
以前このブログでも紹介したタビトモ上海という旅行ガイドブックのp46にも掲載されています♪

場所は上海の南京東路という歩行者天国の通り沿いのビルの5階にあります♪
飛行機で朝に到着したのですが、南京東路の朝は皆さん太極拳をしていて健康的ですね♪
中国らしい光景です♪


↑南京東路街の標識


↑南京東路


↑南京東路で太極拳

手前のエレベーターは6階直通で、5階は止まらないので、奥のエレベーター2基のどちらかに乗ることとなります♪

相変わらず、エレベーターを降りるとあまりに薄暗くて少々びびりますが^_^;)、桃源郷のごとく桃の花などが広がり、店内は綺麗です♪


↑桃源郷のごとく


↑店内

受付で日本語のメニューをお願いし、去年と同じ中国式足つぼマッサージ178元(約2800円)1時間を頼みます♪


↑メニュー

また受付のところには有名人のサインや写真がたくさんあり、人気店のようですね♪
相撲取りの写真もあります♪
しかし相撲取りへのマッサージは体が大きいので大変だったでしょう(^_^;)


↑有名人のサインや写真

10分ほど、待合のイスに座り待つと、準備が整ったようで足つぼマッサージ用のソファの所へ行きます♪
くしくも去年と同じソファです^_^)
ピッチリとしたズボンを履いていたので、奥の部屋に行ってズボンを脱いで戻ります♪

 昨年同様にまずは、足置きに座って肩もみをしてくれますが、お湯の入った桶に自分は足を入れていなかったので、近くのマッサージ師のおばさんから大笑いされます^_^;)
これではせっかくお湯を用意したのに意味がありませんね(^_^;)
自分のマッサージ師のおばさんも大笑いで、慌てて桶に足を入れます♪
ああぁぁ温かくて気持ちいい~♪

そして、足を温めながら、肩をかなり強く揉んで頂きます♪
凝っている所を集中的に揉んでくれて、その技はさすがです!
しかも日本語もなかなか上手です♪
結構肩が凝っているようで、明日は全身マッサージを勧められましたね♪
オイルマッサージが良いようなので、今度はそれにしようと思います。

 そして足をお湯から離し、丁寧にタオルでお湯を拭き取って頂き、改めてきちんとソファに座って、足置きに足を置いて、足裏などをかなり強めに揉んでくれます♪
これが、あぁぁ歩き疲れた足にとても気持ちいい~♪
この揉みはさすが日本とは違ってかなり効きます♪
もう悶絶しそうです(^_^;)
あっという間に60分は過ぎてしまい、温かいお茶を飲んで、そしてその後に外灘まで歩きますが、歩くのが気持ちよくて驚きます♪
これにはビックリ!
さすが中国の足裏マッサージですね♪

-------------------------------------------
 そして、翌々日にまた桃源郷に行きました♪
タイミングが合わず、翌日に行けなかったのは非常に残念です。
もちろん今回は中国式全身オイルマッサージ328元(約5200円)60分を頼みます♪
前回足裏マッサージをしてくれた方にその方のカードをもらって懇願されたので指名します。もちろんかなり気持ちよかったからです。
30分待ちでOKとのことなので、待合室で座って、うとうとしながら待ちます。

しばらくしてそのマッサージ師が来ますが嬉しそうでしたね♪
今回は全身オイルマッサージなので、奥のベッドが3つほど置かれている部屋に連れて行かれました♪


↑ベッドのある部屋

そして全身裸となって、薄い紙パンツを履きます。
荷物はプラスチックケースに全ていれ、ベッドの下に置かれます。

そしてベッドにうつぶせに寝て、背中に温かいオイルを垂らされて、入念に肩の部分から背中、お尻の筋肉のところまで、マッサージされます♪
やはり右肩のところがかなり凝っていると指摘され、確かに凝りがあり、ナルホドと思います。
しかしながらこのマッサージは気持ちいい~♪

そして太ももやふくらはぎと移ります。
特にふくらはぎがもう悶絶しそうなくらい気持ち良いです♪
あぁぁ堪りません!
ツボに当たりまくりでこれは凄い♪

そしてあおむけになって肩のことろからマッサージは下がっていきます♪
腸のあたりも入念にマッサージするとは驚きましたね♪
そして太ももから足裏も結構やってくれてかなり気持ちよいです♪
足裏もかなりやってくれるので、歩き疲れにもとても良いですね♪
最後にオイルをぬれタオルで綺麗に拭き取ってくれて終わりました!

今回も身体がかなり楽になって、そして気持ちよくて、この桃源郷のマッサージはとてもオススメです♪
次回はハワイ式やヒマラヤ式マッサージもあるようなので、それらにチャレンジですかね(^_^;)

お勧めなお話(2018年上半期)

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中山西路520号(中国 上海)の茶葉のお店密集地域はとてもオススメ!

2018年11月25日 01時00分00秒 | イベント・外出
 中国の上海へ行った際に、ぜひ美味しいお茶を買いたいと上海出身の友人に相談すると、上海在住の方を紹介してくれ、一緒に中山西路520号にある茶葉のお店の密集地域に行ってきました♪

 そこは昔はお茶の市場だったようで、その辺りにはたくさんの茶葉を売るお茶屋があって驚きました♪
ビルの中にもたくさんのお茶屋があります♪


↑お茶の市場の入口


↑ビルの中のお茶屋


↑お茶のビルの通り


↑お茶のビルの通り

あまりにも店が多すぎてどのお店に行けば良いのかまったく分かりませんが、とりあえず近くのお店に入ってみました^_^;)


↑入ったお店

すると、さすがすぐにお茶を煎れて試飲させてくれます♪
さすが美味しい♪
大きな硯のような石の上にお湯を捨てながらお茶を煎れてくれます♪
さすが癖がなくお茶は美味しいです♪


↑試飲

そしてプライスリストを見せて貰います♪
安いお茶は100g40元(約640円)からあり、高いものだと同じ100gで300元と7倍以上の差があります♪


↑プライスリスト

壁には大きな瓶に入った様々なお茶がたくさん並べられていました♪
宮廷に献上されるほど上質なものはたとえば「宮廷~」と書かれているようです♪


↑お茶の瓶


↑お茶の瓶

とりあえずこのお店では、珍しいので人参烏龍茶を買ってみました♪

そして上海出身が10年以上通っているというお茶のお店に行ってみます♪


↑お店


↑お店の名刺

お店の中には所狭しとたくさんお茶が置かれています♪


↑店内


↑店内


↑店内

 まず西湖龍井茶が杭州のごく限られた地域でしか栽培されないとのことなのでそれを飲み比べてみます♪
まず同じ西湖龍井茶でグレードの違うお茶の葉をそれぞれ用意してもらいます♪


↑お茶の葉を並べる

そして丁寧にお湯を入れてお茶を煎れてくれます♪


↑お茶を煎れる


↑お茶を煎れる

お湯を何度か入れ、それぞれ飲んでみますが、微妙な味の違いで、自分としては2杯目が美味しかったでしょうか♪
確かにお茶の質の違いは分かりました♪


↑お茶


↑お湯を入れた後の茶葉

結局鉄観音茶も飲み比べをして、日本人にも人気という白茶も飲んで、もうお腹いっぱいになりましたが、結局,、西湖龍井茶、鐵観音、白茶を買いました♪
良いお茶を買えたと思います♪

中山西路520号のお茶屋はとてもオススメです!


お勧めなお話(2018年上半期)

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マンナ食堂(札幌市)の本格的韓国料理はとてもオススメ!

2018年11月24日 01時00分00秒 | 外食
韓流スターが大好きな知人がオススメとのことで、札幌市にある本格的な韓国料理のお店であるマンナ食堂へ15名ほどで行ってきました♪

場所は札幌市の北4条、西11丁目にあります♪


↑店構え

食材も韓国から取り寄せるという本格的な韓国料理のお店とのことでした♪

 地下にあるお店で階段を降りて行きますが、マッコリなどが間接照明で光り、素敵な空間です。


↑階段

そして座敷に15人ほど座って懇親会が始まりました。
別にカウンター席もありました♪


↑座敷


↑カウンター席

 テーブルの上には、韓国独特の黒光りする鉄板が置かれて、少し斜めに置かれているのが特徴ですね。


↑鉄板

 幹事ではないのでよく分かりませんでしたが恐らく生ビールやまっこり等が呑み放題で、ナムルやキムチ鍋、チャプチェ、トッポギ、韓国独特のサムギョプサル(三枚豚肉)の焼肉、チジミ、巻寿司、石焼きビビンパ、アイス等が付いて1人税込3600円ほどだと思います。

まずは飲み放題のドリンクメニューを見て、生ビールで乾杯です♪


↑ドリンクメニュー


↑ドリンクメニュー


↑生ビール

 さすが本格的な韓国料理で、最初にキムチやレタス、うづらの卵、岩海苔などのナムルが運ばれますが辛くはなく良質さを感じ美味しいです♪


↑ナムル

そしてキムチ鍋やチャプチェ、トッポギが運ばれますがどれも上質で、特にこんなに美味しいトッポギを食べたのは初めてでしたね♪
日本の屋台で食べたトッポギは小麦粉で少し固くてイマイチでしたが、ここのトッポギは柔らかく十分タレが染み込んでいて美味しかったです♪

 キムチ鍋もそんなに辛くはなく、そしてチャプチェは少し甘く美味しかったですね♪


↑キムチ鍋


↑チャプチェ


↑トッポギ

 そして実は初めて「マッコリ」を飲んだのですが、想像以上に甘くあまりアルコールを感じず飲めて、これは美味しかった♪
マッコリがこんなに美味しいとは知りませんでしたね♪
これは女性に人気なのは納得です♪
飲んだは「おこげマッコリ」となります♪
5〜6人でシェアして飲むことになります♪


↑おこげマッコリ

 そしてお店の方が大きな黒い鉄板に、幅5cmほどの細長い少し厚めの上質な豚肉(サムギョプサル(豚の三枚肉))を、キムチとタマネギとニンニクと一緒に焼いていきます♪


↑サムギョプサルを焼く


↑サムギョプサルの裏面を焼く

 鉄板が少し斜めになっているのは、豚肉の脂やキムチの汁を流して簡単に捨てるためのようです♪
ナルホド素晴らしい♪

なお、韓国では牛焼肉より豚焼肉が人気なようで、サム(三)ギョプ(層)サル(肉)とは赤身と脂身が三層になっている肉とのことです♪

この豚肉は表裏を焼いて、そして食べやすいようにハサミでお店の方が切ってくれます。


↑サムギョプサルを細かく切って焼く

それら豚肉やタマネギ、キムチ、ニンニクを新鮮レタスの中に入れ、ネギも入れて食べますが、さすが美味しい♪
肉には3種類のいずれかのタレを付けて味の違いを楽しみます♪


↑ネギ


↑レタス


↑サムギョプサル等をレタスで巻く

 そしてチジミが2種類運ばれますが、キムチと海鮮が適度に焼かれて美味しい♪


↑キムチチジミ


↑海鮮チジミ

 そして巻き寿司が運ばれて驚きますが、韓国にも巻き寿司があるんですね♪
海苔が韓国海苔なのでしょうか。
もちろん美味しいです♪


↑巻き寿司

そして石焼きビビンパが運ばれ、焦げ付かないように具材とご飯をよくかき混ぜます♪
さすがこれもアツアツで美味しい♪


↑ビビンパ

最後にバニラアイスが運ばれました♪


↑バニラアイス

 マンナ食堂は本場韓国から仕入れる本格的なサムギョプサル等の韓国料理やマッコリ等を美味しく頂け、とてもオススメです!

美味しかったものまとめ(2018年上半期)

<今日の独り言>
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「子どもの見ている世界ー誕生から6歳までの「子育て・親育ち」」(内田伸子)という本はとてもオススメ!

2018年11月23日 01時00分00秒 | 
「子どもの見ている世界ー誕生から6歳までの「子育て・親育ち」」の購入はコチラ

 「子どもの見ている世界」という本は、子どもの成長を軸に子どもの目から見た世界を理解でき、子どもに寄り添い、より賢く育てる子育てのヒントとなる良書です♪

例えば以下について書かれています♪

 特に、絵本の読み聞かせも十分に行い、子どもといっしょに遊び、子どもの趣味や好きなことに集中して取り組ませ、子どもの進歩を認めて褒め・励ませ・視野を広げさせ、他の子とは比べず、子どもの質問にはすぐ答えるのではなく自分なりの答えを考えさせ、親子で楽しい経験を共有する「共有型しつけ」が大切ですね♪

・赤ちゃんが泣いている時は「よしよし、いい子ね」とやさしくからだをなでながら、やさしいことばをかけると良い。

・実は泣くという「ことば」と「運動」を通してこどもがは大きく成長していると考えること

・赤ちゃんは生まれて3ヶ月頃までに「喜び」「悲しみ」が生まれ、「怒り」は4~6ヶ月ごろに発達し、「驚き」は6ヶ月ごろから見られ、6~8ヶ月になると「恐れ」の気持ちも出てくる

・赤ちゃんはハイハイやつかまり立ちができるようになると、体だけの発達でなく、認知という脳の発達にも影響を与える

・歩けるようになると口や喉、鼻の構造を変え発語器官ができあがる

・子どもは大きく友だちと関わるのが上手な「物語型」と友だちよりおもちゃなどの「もの」に興味がある「図鑑型」に分かれ、どちらがいい悪いというわけではなく個性である

・折りにふれてがまんさせることは、子どもを強く成長させる

・年齢によってできること・できないことがあるので、あまり多くのことを求めないようにすること

・3歳~のひとりごとは心配不要で、ひとりごとを言いながら自分の想像世界に集中しているときは、無理に入り込まなくて待つこと。それは心の中でどんどん言葉が育っている。

・子どもが失敗したときは、「残念だったね」と受け止めてあげ、前より進歩した時こそ3Hの「ほめる」「はげます」「(視野を)ひろげる」をかけてあげることが大切

・小学校の高学年くらいに、良い本や将来の目標となるような人に出会うことが、人生を自分らしく、充実して生きられるかどうかの鍵を握る

・英語などの早期教育のDVDは言語発達や認知発達が遅れ、子どもの脳の萎縮まで起こすことが発表され、それらDVDは回収され購入代金が返金された

・私たちが生きていく上で重要なのは暗記能力ではなく想像力である

・5歳頃から質問期に入るがすぐに答えるのではなく、「どうしてだろうね?」と子どもに質問を返して一緒に考えることが大切

・母語の読み書き能力をしっかり身につけ、一対多のコミュニケーションスタイル移行した段階(7~9歳児)で外国に移住した子どもがもっとも容易にもっとも短期間(平均3年)で現地の母国話者なみに読書力や読み書き能力の偏差値に追いついた。(第二言語は母国語が土台になるので、早く英語教育をすれば良いという訳ではない)

・平均的な知能の5歳児は、1日に20語もことばを覚えるので、そのような環境作りが大切

・小学校教育を先取りして文字を教えたり計算をやらせたり、英会話や体操の時間を設けている幼稚園や保育園に比べて、子どもの自発的な遊びを大事にしている自由保育の幼稚園や保育園の方が語彙得点は高い

・幼児期に絵本の読み聞かせをたくさんしてもらったり、ブロック遊びが好きで造形・工作や絵を描く、指先をよく使う子どもが学力テストの結果が良い

・幼児期に共有型しつけを受けた子どもは、強制型しつけを受けた子どもより成績が良い

・受験偏差値68以上の難関大学・学部を卒業して難関試験(司法試験や国家公民試験、調査官試験、医師国家試験など)を突破した子どもを持つ親は、就学前の幼児期に、子どもといっしょに遊び、子どもの趣味や好きなことに集中して取り組ませ、絵本の読み聞かせも十分に行っていた。子どもとのふれあいを大切にし、親子で楽しい経験を共有する「共有型しつけ」をした親が多かった

「子どもの見ている世界ー誕生から6歳までの「子育て・親育ち」」という本は、子育てに悩む親や、子どもを賢く育てたい親等にとてもヒントとなり、とてもオススメです!

以下はこの本のポイント等です♪

・赤ちゃんが不安で泣いていることも多いものです。不安を感じている場合に有効なのは、やはりお母さんの存在です。生まれる前からおなかの中でお母さんの声を聞いているので、お母さんの声を聞くと安心できます。「よしよし、いい子ね」とやさしくからだをなでながら、やさしいことばをかけてあげるとよいでしょう。お母さんの姿を見て、お母さんの声であやしてもらうと赤ちゃんは満足し、やがて眠りにつくでしょう。決して「もう、なんで泣くの?静かにして!」などと声を荒げないでください。親のイライラが赤ちゃんに伝わると、赤ちゃんは緊張してますます泣いてしまうでしょう。もうひとつ、泣くというのは、赤ちゃんにとって「運動」でもあるととらえてみてください。一日中泣き続けられる赤ちゃんはいません。やがて眠りにつきます。寝てほしい、静かにしてほしい、自分も休みたい・・・という親側の事情に反して夜泣きが続くと、寝不足や疲れも重なるので、物事をネガティブにとらえてしまいがちです。でも、泣くという「ことば」と「運動」を通してわが子が大きく成長しようとしている姿だと考えてみたら、少しは気持ちも楽になるのではないでしょうか。
・この頃の赤ちゃんは、ことばを、高い低いなどのピッチや全体のメロディーで聞いているようです。”よしよし”などのあやしことばは高いピッチでメロディーがあるために安心できる音としてとらえますが、”だめ”などの叱りことばはピッチが低く、メロディーもないために不安な音として響きます。そうして脳が発達するにつれて、音はしだいに「ことば」として捉えるようになっていきます。次第に「エントレインメント」といって母親の言葉のリズムに合わせて手足を動かすようになりますが、これはお母さんの母性を刺激することにもなります。子どもは生まれつき、お母さんの母性をくすぐる行動を知っているのです。

・ママが「いないいないばあ」と赤ちゃんをあやすと、赤ちゃんも口の中をもぞもぞさせて、ゆっくりと自分の舌を出そうとします。ママの口の動きや舌出しをまねしてからだを動かすのです。このまねは反射の一種で、「共鳴動作」と呼ばれます。これは、生後5ヶ月過ぎになってからの「まねしよう」という意志をもった模倣行動とは違うものです。生まれたばかりのときは、意識して舌出しをするわけではなく、ママの口の動きと舌出しの動きがうつって、思わず同じ動作をしてしまうのです。そして、赤ちゃんがママと同じように舌出しをすると、ママは喜んで一生懸命話しかけたりあやしたりします。これに伴い、ママの体の中では授乳ホルモンのプロラクチンがどんどん分泌され、赤ちゃんにおっぱいを飲ませる準備ができます。つまり、赤ちゃんが反射的にママと同じ表情や動作をすることで、ママの母性が刺激され、授乳の準備が始まるのです。赤ちゃんは、他人を理解し同調し、他人と心を通わせる仕組みをもって生まれてきます。人間以外のほ乳動物、たとえば馬や牛、イルカやクジラなどは、誕生直後から母親のお乳のありかを探してお乳を飲むことができますが、人間の赤ちゃんは自分では動けません。ママに世話してもらわないとお乳を飲むことができないのです。共鳴動作は、ママの授乳行動や世話をしたくなるような気分を誘う合図として役立って居るのです。親子の目の交わし合いや表情の共鳴は、コミュニケーションの始まりをを告げる行動です。

・生後2,3ヶ月頃から、呼吸に合わせて偶然、声が出るようになります。「クーイング」(吸管音)と呼ばれ、「クークー」「キュッ」などの音に聞こえます。この頃になると、まわりのものの動きや変化に合わせて声が出たり、キック動作が起こります。動きに誘発されて赤ちゃんは全身運動を始めるのです。ベビーベッドに寝かされている赤ちゃんは、目が覚めているときは次の発達のステップに備えるかのように全身運動を行い、やがて、抱き上げた時に首がしっかりとして頭を支えることができるようになるのです。

・発達心理学の氏家達夫さんによると、まず3ヶ月頃までに「喜び」が発達します。3ヶ月よりも前にも笑ったりすることがありますが、これは生理的微笑といって単なる反応にすぎません。3ヶ月を境にして、まわりからの働きかけに反応して喜ぶことができるようになります。「悲しみ」も、3ヶ月頃までに生まれます。「怒り」は4~6ヶ月頃に発達し、「驚き」は6ヶ月頃から見られるようになります。6~8ヶ月になると、「恐れ」の気持ちも出てきます。このように、赤ちゃんの喜怒哀楽などの管状は、生まれながらにして完成しているのではなく、段階を経て発達していくものなのです。

・赤ちゃんのハイハイやつかまり立ちができるようになるなどの運動面の発達は、体だけの発達でなく、認知という脳の発達にも影響を与えているのです。ハイハイが始まったら、赤ちゃんがどこでも移動できるように、床はきれいに片付けておきましょう。何でも口に入れてしまうので、危ないものは手の届かないところにしまいましょう。赤ちゃんが移動する空間には、ウレタン製のラグタイルを敷くのも良いかもしれません。空間の形に合わせて敷き詰めることができます。汚れたら濡れた布巾でふき取り、除菌クリーナーで清潔を保つこともできます。また、赤ちゃんがハイハイしたときすべりにくいので好都合です。

・二足歩行によって移動能力が飛躍的に伸びますが、このとき、体の中でもとても大事な変化が起こっているのです。立ち上がり始めると、上あごが持ち上がり、下あごが下がって、舌を動かす空間が大きくなります。また、離乳食を食べ始めることで、舌の筋肉が発達して舌を自由に動かせるようになります。声帯の位置も下がり、舌で呼気をかきまぜ、唇を開閉させると声が出てきます。こうして二足歩行が始まると、おっぱいを飲んでいたときとは口の形が変わっていき、発語器官ができあがっていくのです。声帯の位置は、赤ちゃんのときを0とすると、1歳を過ぎるとそれが1にまで下がります。すると、声がよく響くようになり、変化に富んだ、色々な音を作り出せるようになるのです。この時期、子どもは繰り返し繰り返し声を出してみます。そのうちに、ニャンニャン、ワンワンなどのことばがはっきり話せるようになっていきます。こうして歩き始めから発語器官ができあがるに連れて、子どもはいろいろなことばを話すようになります。歩けるようになると、あちこち自由に行けるようになるばかりではなく、口や喉、鼻の構造を変え発語器官ができあがることになるのです。こうしてアンヨとともに、子どもはことばを手に入れるのです。

・赤ちゃんが環境に慣れた頃を見計らって、赤ちゃんが見たこともない犬型ロボットのアイボを赤ちゃんの前に置きました。すると、どの赤ちゃんもびっくりして、慌ててお母さんのそばにハイハイで近寄りました。その語の赤ちゃんの反応は2つに分かれました。一つは、「お母さん、これ何?」という表情をしてそばにいるお母さんの顔を不安げに見上げました。この「問い合わせ」タイプの子どもは80人中48人いました。残りの32人は、アイボに釘付けになっていました。このような赤ちゃんは「面白そう!」という好奇心いっぱいの表情をしていました。母親に問い合わせた48人は、おままごとが好きで物語絵本を好むことがわかりました。一方、母親に問い合わせなかった子どもは、乗り物のおもちゃやブロック遊びが好きで、図鑑や科学絵本を好むことが確認されました。そこで私は、お母さんに問い合わせをした子どもを「物語型」、アイボに興味を引かれてじっと見つめた子どもを「図鑑型」と呼んでいます。物語型は人間関係に敏感で、「おはよう」「こんにちは」などの挨拶や「きれいね」「おいしいね」など感情を表現する言葉から覚えていきます。図鑑型は物の名前をたくさん覚えるのが得意です。物や物の成り立ちや動きに興味があるので、「おっこちた」「なくなっちゃった」、救急車を見ながら「ピーポ・ピーポって言ってる」など、動詞もよく覚えます。どちらがいい悪いという話ではなく、子どもにはそれぞれの個性があるということなのです。

・図鑑型の子どもは、友だちよりもおもちゃなどの「もの」に興味があり、友だちとの関わりが苦手なタイプです。一方、物語型の子どもは友だちと関わるのが上手なタイプで、すぐに友だちができます。親としては、後者の方であってほしいと思うかもしれません。ですが、なかなか友だちに関われない図鑑型の子どもに対して「ほら、みんな遊んでいるよ」と手を引っ張って仲間に入れようとすれば、子どもは嫌がって泣き出すでしょう。無理強いすると、子どもはますますほかの子どもに関わろうとしなくなってしまいます。図鑑型の子どもは繊細で内気な傾向があるので、外ではなかなか自分の気持ちを伝えられないかもしれません。そういうときは、お母さんが上手にサポートしてあげましょう。最初はみんなと離れて砂遊びをしていたり、一人でおもちゃで遊んでいても、そのまま見守っていましょう。友だちが興味をもって近寄ってきたときに、「いっしょに遊ぼうね」と声をかけてあげると、一緒に遊び始めるかもしれません。もし、ほかの子どもの遊んでいる様子をじっと見つめていたら、「あのスコップいいね」と子どもの気持ちを汲み、お母さんがみんなの輪の中に入って「それ貸してもらっていい?」と声をかけるなど、お手本を見せてあげるといいでしょう。スコップやバケツなどおもちゃを用意していって、そのおもちゃを介して遊ぶきっかけをつくるのもひとつの方法です。徐々に友だちがいる環境に慣れてきたら、子どもは家にいるときと同じように振る舞えるようになるでしょう。大人でも、大勢の友人とにぎやかに食事をするのが好きな人もいれば、一人で読書をするのが好きな人もいます。自分なりの人との付き合い方は自然と身につけていくものではないでしょうか。また大人になるに連れ、図鑑型と物語型の区別はハッキリとはしなくなります。色々な人と関わる中で、自分の気持ちをコントロールすることができるようになるのです。やがてバランス良く両方を兼ね備えるようになるので、図鑑型の人でも上手に人の輪に溶け込めるようになるでしょう。子どもの頃は大人しくても、大人になると活発で活動的になる人も大勢います。小さいうちは友だちと遊ぶのを嫌がっても焦らず、お母さんは子どもの上手なサポーターになりましょう。

・子育てには何事も準備が必要です。おもちゃ屋さんに連れていったら、子どもは何か買ってもらえるかもと期待しておかしくありません。お腹が空いている状態でスーパーに行って美味しそうなものを目にしたら、食べたくなるのが自然な成り行きです。こういう場合、出かける前に「おもちゃのあるお店に行くけど、今日は何も買わないからね」と言い聞かせたり、外出前に何かを食べてから出発するというのは手です。あるいは「買うのはひとつだけだからね」と前もって伝えてそれを守ることで、子どもも親の姿から学んでいきます。そういった準備が足りず、子どもがダダをこねてどうにもなくなってしまったら?子どもを抱き寄せ、ゆっくり呼吸をすると、パパやママの気持ちも静まり、子どももだんだん落ち着いてきます。それから、やさしく「帰ったらおうちにあるおもちゃでいっしょに遊ぼうか」などとなだめてあげましょう。感情的に「ダメって言ってるでしょ!」と怒るのはまったくの逆効果です。折りにふれてがまんさせることは、子どもを強く成長させます。待つことを覚えることが、がまんにつながるのです。そうはいっても、すぐにはうまくいかないでしょう。その時々で根気よく働きかけていくことが大切です。もし、前回よりも長く待てたら、「待っててくれて、ママ助かったな」とほめてあげること。これを3回繰り返すと、子どもは待てるようになります。ちょっとでも進歩したら見つけて褒めるというのがポイントです。

・子どももコップを割ることは「いけないこと」と自覚しており、それでも失敗をしてしまったのですから、こういうときはまず「大丈夫だった?ケガしなかった?」と子どもの身を心配してあげましょう。その後で落ち着いて話すようにすれば、子どもも素直に話を聞くはずです。理由を聞かれて「ジュースが飲みたかったから」などと自分のしたことの理由を考えて話せるようになるのは5歳半ぐらいからです。2歳ぐらいから「だって・・・だもん」と理由を説明するような話し方をしますが、これは自己主張しているだけで理由を考えて説明しているわけではありません。3歳や4歳の子どもに「どうして~したの」と理由を問いただしたとき、黙って何も答えられなくても不思議ではないのです。5歳になると物事の整理ができ、ルールがわかってくるので、理由を考える力がついてきます。「大丈夫だと思ったの。でも手がすべって割っちゃった」という具合に。失敗したときに子どもに考えさせるのは確かに大切です。けれども、理由を考えられない時期に無理に考えさせようとすると、子どもにはプレッシャーになり萎縮してしまいます。年齢によってできること・できないことがあるので、あまり多くのことを求めないようにしましょう。

・ひとりごとは、3歳頃から現れ、4歳頃から多くなります。親御さんの中には「何か病気なの?」と悩んでしまう人もいるようですがその心配はいりません。一人で遊んでいる時に「これはこっちに置いて、これはどこにしよう」とおもちゃの配置を替えたり、クレヨンで絵を描いているときに「赤がないなあ、じゃあ、黄色を使おう」と言ったりするのは、声を出した方がうまく考えをまとめられるからです。子どもは独り言を言うことで自分自身に質問し、答えています。やがて言葉を発しなくても心の中で自問自答できるようになります。独り言は、心の中で言葉を使って思考するようになるまでのプロセスの一つなのです。もしこの内なることばが育たなければ、子どもは何かを想像することも、記憶することもできないでしょう。文字を書くようになっても、最初のうちは「ここをまっすぐ」という具合に声を出しながらでないと書けない子どももいます。また、「あ」と言ってから”あ”を書くというように、一字ずつ声に出して唱えながら文字を書くこともあります。ことばが手の動きを助けているのですね。独り言は3歳以降に集団生活をするようになるとさらに増え、7、8歳になると急速に減っていきます。独り言を言いながら、自分の想像世界に集中しているときは、無理に入り込まずにそのままにしておきましょう。この時、心の中でどんどん言葉が育っているはずです。

・子育てで何より大切なのは、「待つ」ことです。急がず慌てず、子どもの育ちの自然なプロセスを見守り、待ってあげることが大事ではないかと思います。子どもが失敗したときは、「残念だったね」と受け止めてあげてください。前より進歩したときこそ、3Hの言葉「ほめる」「励ます」「視野を広げる」をかけてあげてください。大好きなお母さんに褒められ、認められると、子どもはとても嬉しいものです。頑張った自分に誇りを持ち、自信がつきます。そこから「もっと頑張ろう」「挑戦してみよう」という有機がわいてくるのです。

・小学校の高学年くらいに、良い本や将来の目標となるような人に出会うことが、人生を自分らしく、充実して生きられるかどうかの鍵を握ることになります。親離れの時期も間近に迫ってくることです。ですから、小学校高学年になったら、親子とはいえお子さんとは「友だち」のような関係で、お子さんの意志や考えを尊重して頂きたいと思います。

・言語発達や認知発達がどんどん遅れてしまった子どもたちは、生後6ヶ月から1歳6ヶ月までの12ヶ月間、1日に1時間以上も早期教育のDVDを見せられていたのです。3歳以降に遅れを取り戻した子ども達は、同じ早期教育のDVDを平均30分以内の範囲で見せられていたということがわかりました。この子達は、音と光の強烈な演出のDVDがかかると嫌がって泣き出したり、顔をそむけたりしていました。また3歳頃には、自分でビデオ装置を操作してDVDを止めたり、別室に逃げ出して難を逃れたことがわかりました。言語発達や認知発達が順調に進んでいる子どもたちは、このようなDVDは見せられたことがないことがわかりました。彼らは遊びが大好きで、テレビなどまったく見ないか、見たとしても10分以内の子どもたちでした。研究者たちが言語発達や認知発達が遅れてしまった子ども達の脳活動を調べたところ、言葉を理解する大脳の言語野「ウェルニッケ野」が萎縮してしまっていることが確認されました。親が良かれと思って与えた早期教育のDVDは、子どもの脳の萎縮まで起こしてしまったのです。とんでもないことですね。この調査結果が発表されたことで、この早期教育のDVDを販売している会社は親たちからDVDをすべて回収し、購入代金を返金しました。ところが残念なことに、日本ではこの早期教育のDVDが最近まで販売され続けていました。英語を早くしゃべれるようになるのではないかと勘違いした親たちは祖父母が誕生祝いなどにプレゼントしているのです。このDVDにさらされた子どもたちは、知能や言語の発達が遅れてしまうことになるでしょう。ひどい場合には、脳萎縮も引き起こしてしまうかもしれないのです。

・思考活動は、収束的思考と拡散的思考の2つのタイプに分かれます。収束的思考は暗記能力、拡散的思考は想像力です。どちらの思考も知識や経験が材料になります。収束的思考は既有知識や経験を加工せずに取り出す日常語で「暗記能力」のことです。試験問題を前にして覚えたことをそのまま使って答え、知識を再現することが求められるのが暗記能力です。一方、知識や経験をもとにして類推を働かせたり、因果推論を働かせることにより、映像的なイメージや言語的なイメージを作り出す力が拡散的思考、つまり想像力なのです。私たちが生きていく上で必要なのは、むしろ想像力の方です。私たちが人生のいろいろな時期に出会う課題で、答えが決まっているものはほとんどありません。課題に直面すると、その時々、より良い答えを見つけようとしていろいろ考え、想像を巡らせて答えを出そうとします。すると、経験や知識がたくさんあればあるほど、より良い解決ができるはずですよね。

・5歳頃から、子どもは「WHY(なぜ)質問期」に入ります。「どうして?」「なぜ?」という質問をすることが多くなりますよね。このとき親や保育者は答えを与えてしまいがちです。しかしすぐに答えを与えるのはちょっとお待ち下さい。お子さんが「どうしてお風呂に入ると軽くなるの?」とか「なぜお鼻はにおいをかげるの?」という「WHY(なぜ)質問」をするようになったら、親や幼稚園や保育園の先生方は、答えや解説を先回りして与えてしまわずに、「どうしてだろうね?」「なぜかしらね?」と子どもに質問を返して、一緒に考えてみてください。すると、子ども自身が「対案」を出してきます。「だってさ、お風呂ってあったかいじゃない?だから下から手を持ち上げているんじゃない?」などと考え出すのです。この対案を聞いたら、「ああ、そうかもしれないね。よく考えたね」とほめてあげてください。このような会話を繰り返すうちに、子どもの考える力が自然に育っていきます。子どもに代わって大人が答えてしまったら子どもの思考力は育ちません。子どもにかわって大人が想像してしまったら、子どもの想像力は育たないでしょう。大人の親切は、子どもにとっては「迷惑」なことにもなりかねません。ですから大人は、子ども自身に理由や論拠を考えさせるようなチャンスを与えてあげてほしいと思います。大人の「賢い」(先を見通した)援助を得て、子どもは考えたり想像したり、判断する力を育んでいくのです。

・発音や聞き取りは、後から学習することができるのです。小学校高学年になってから、あるいは中学生になってからでも、外国語の発音にふれ、発音の仕方を学んで何度も練習すれば母語話者並みの発音ができるようになります。話す内容こそが重要であり、九官鳥のように母語話者並みの発音ができるか否かは、コミュニケーションにとってあまり重要ではありません。

・カミンズと中島和子さんは、母語の読み書き能力をしっかり身につけて、1対多のコミュニケーションスタイルに移行した段階(7~9歳児)でカナダに移住した子どもが、もっとも容易に、しかも最も短期間(平均3年)で、現地の母語話者並みの読書力や読み書き能力の偏差値に追いついてしまうことを見出しています。一方、3~6歳でカナダに移住した子どもたちの学力言語の習得はもっとも難しく、11年以上もかかるのです。この結果は「二言語相互依存説」を支持しています。また「子どもは大人に比べてことばを覚えるのが早い」という素朴信念が誤りであることを証明しているのです。

・どの子も言葉をたくさん「知りたい」「覚えたい」大好きなママに「話したい」と思っています。子どもは「ことば」にとても敏感です。子どもは聞いていないように見えても、全身を耳にして、まわりのおしゃべりに耳を澄ませているのです。平均的な知能の5歳児は、1日に20語も言葉を覚えます。親は20語も新しい言葉を子どもに話すでしょうか?子どもはことばに敏感で、家族の会話、テレビのアニメの登場人物のセリフ、ニュース、幼稚園や保育園の先生同士の会話など、身の回りにあふれている言葉から、自分の関心に少しでも関連があるなら、どんどん言葉を吸い込んでいきます。そして似たような状況に置かれた時に吸収した言葉が蘇り、自分でも「使って」みるのです。子ども達はみな言葉に敏感です。言葉をどんどん覚えたいと思っているのです。ですから、大人たちは、てっちゃんのように耳をそばだてている子どもがいることを忘れず、美しい日本語で会話したいものですね。言葉は、子どもの未来を拓くものだからです。

・小学校の教育を先取りして、文字を教えたり、計算をやらせたり、英会話や体操の時間を設けている幼稚園や保育園に比べて、子どもの自発的な遊びを大事にしている自由保育の幼稚園や保育園の方が語彙得点は高いのです。しかも、年長になるほど、差は広がっていきます。

・幼児期に絵本の読み聞かせをたくさんしてもらって語彙が豊かな子どもは学力テストの成績が高かったのです。またブロック遊びが好きだったり、造形・工作などをよくしていた-段ボールや紙を使って工作したり、絵を描いたり砂だんごを作ったりなど、指先をよく使っていた-手先の器用な子どもも、PISA調査の成績が高かったのです。同じ子どもたちを追跡していますので、これもまた単に相関があるということではなく、因果関係があるということなのです。つまり幼児期の生活や遊びが学力テストの成績に影響を与えているのです。幼児期の語彙能力と指先の器用さは、小学校の国語学力を高めることが明らかになりました。

・幼児期に共有型しつけを受けた子どもは小学校で受けたPISA型テストの成績が高くなりますが、強制型しつけを受けた子どもは成績が低くなるということが明らかになったのです。

・共有型しつけをしている親は「洗練コード」と呼ばれる話し方をしていることがわかりました。一方強制型しつけをしている親は「制限コード」と呼ばれる話し方になります。たとえば、パズルを解いている途中で電話がかかってきた場合を考えてみましょう。共有型しつけの親は「あ、電話がかかってきた。ごめんね。ちょっと待っててね」と子どもに頼み、手短に電話を終えて「お待ちどおさま。待っててくれてありがとうね。続きを読もうね」と言って、子どもをひざに乗せ、語りかけるように抑揚をつけて読み上げます。それに対して、強制型しつけの親は、このような場面で、「静かにして!」とだけ命令し自分が電話で話すのを優先します。電話の相手と好きなだけおしゃべりした後、絵本を自分の正面に置き、一本調子で読み上げます。子どもが脇から絵本のページをのぞきこむような読み聞かせ方でした。共有型しつけの母親達は、子ども自身に考える時間を与え、共感的で援助的なサポートをしていました。子どもに敏感で子どもに合わせて柔軟に言葉かけを調整しています。特に「3Hの言葉かけ」、すなわち「ほめる」「励ます」「視野を広げる」言葉かけ(愛情深い情緒的サポート)がとても多いのです。母親の態度と呼応するように、子どもは伸び伸びと楽しそうに遊んでいました。主体的に検索したり、自分でどんどん考え、工夫する姿が見られました。普段から強制型しつけをしている母親は、この観察場面でも、子どもに考える余地を与えず、指示的・トップダウン的な介入をしばしば行っていることがわかりました。「ほら、左右同じ色の積み木を並べて」と命令したり、「左右同じ色じゃないと、綺麗じゃないわよ」と自分の価値観を押しつけます。我が子に「正解」を出させたくて、「線対称に並べてごらん。違う、線対称になるようにって言っているでしょ?だめじゃない、ママの言ってること、ちゃんと聞かなくちゃ」と自分の思いを4歳の息子に命令口調でぶつけている親も、普段から強制型しつけをしているお母さんでした。絵本の最後のページでの母親の言葉かけの違いを示しましょう。共有型しつけの親は、子どもが何か話すまで待っています。子どもが最後の場面で、「え?きつねさん死んじゃったの?」「どうして死んじゃったの?」「かわいそうになあ、あんなにしんせつだったのに」などと悲しそうな声で言うと、共有型しつけの母親は、「そうね。かわいそうにね。どうして死んじゃったんだろうね」と子どもをなぐさめるように共感的な言葉を返します。強制型しつけの母親は、絵本の読み聞かせをした後、絵本をパタンと閉じると、まるでテストをするかのように「今のお話しを思い出して、ママに話して」と言ったり、子どもがつっかえると、「ちゃんと聞いていなかったのね。そんなんじゃだめ。「お話の記憶」、テストに出るわよ」などと非難するのです。ほめあり励ましたりといったことはなく、禁止や命令、強制的な指示の言葉かけや、「ママが言った通りにすれば良かったのに。ママの言うこと聞かないからできないじゃない」などといった「勝ち負け」の言葉かけがとても多いのです。このような母親の態度に呼応するように、子どもはおどおどと、母親の指示を待ち、顔色を見ながら、しかも叱られやしないかと緊張している姿が見られたのです。ビデオを一緒に分析していた大学院生と私は顔を見合わせ、「かわいそうにね。また叱られた。これじゃあちっとも楽しくないよね」と話しました。

・受験偏差値68以上の難関大学・学部を卒業して難関試験(司法試験や国家公務員試験、調査官試験、医師国家試験など)を突破したお子さんを持つ親は、就学前の幼児期に、「子どもといっしょに遊び、子どもの趣味や好きなことに集中して取り組ませた」と答えました。また絵本の読み聞かせも十分に行っていたことも明らかになりました。また、どんな風に親は子どもにセッしていたかをたずねると、子どもとのふれあいを大切にし、親子で楽しい経験を共有する「共有型しつけ」をした親が多かったのです。

・ではどうして乳幼児期のしつけが、大人になるまで影響を与えたのでしょうか。親が子どもの自発性・内発性を大事にしていて、子どもが熱中して遊ぶのを認め、「面白そうだね」と共感してくれるということは、子どもにとって、何よりの安心になります。大好きな親に褒められると嬉しいし、達成感も倍加します。小さな成功経験を重ねながら自信もわいてきます。難題をつきつけられても、「きっと自分は解決できる」という気持ちになり、挑戦力もわいてきます。こうして大人になるまで、自分で目標にしたことを自力で達成する経験を積み重ねた結果が、難関試験を突破する力に育っていったのでしょう。

・幼児期の語彙能力と手先の器用さは、小学校の国語学力に影響すること、さらに共有型しつけスタイルは語彙得点や国語学力の成績に因果的に影響していることがはっきりしました。夫の学歴や家庭の収入は、母親ひとりの力ではどうにもなりませんが、しつけスタイルは自分でコントロールすることができます。どのような保育を実践している園かも親が選ぶことができます。ですから、教育社会学者が主張した「学力格差や経済格差を反映している」というのは、見かけの関連(相関関係)です。経済格差が真の原因ではないのです。高所得層の家庭では、団らんの時間が多く、文化資源が豊かで、蔵書数も多いのです。親子で旅行に出かけたり、美術館や博物館に出かけるなど、子どもの体験を豊かにする機会も多くなっています。そういった家庭では、親は子どもの主体性を大事にし、子どもを人格を持った存在として敬意を払い、子どもの主体性を尊重する「共有型しつけ」になることも多いのでしょう。先述の調査でも、何よりも「子どもが好きそうなことを考えた」「子どもと会話するのが楽しかった」と答える人が多数いました。この親たちは子どもがやることを面白がって見ていました。自由記述欄には「子育ては楽しい」「子どもと一緒にいるのは幸せだ」などとあり、子育てを楽しんだという特徴が見られました。

・2016年8月26日、2020年からの教育指導要領の改訂の基本方針が発表されました。日本はこれまで暗記能力を育てる教育に取り組んできましたが、学びの質を改善するために、「何を学ぶか」から「どのように学ぶか」に力点が置かれる子ども達が主体的・能動的に授業に酸化できるように「アクティブ・ラーニング」が目玉になるのです(その後、「アクティブ
・ラーニング」は「主体的で対話的な深い学び」と言い換えられるようになりました)。アクティブ・ラーニングでは教師が一方的に授業をするのではなく、児童や生徒との対話型の授業へと切り換えていくことになります。この発表は、自由保育(子ども中心の保育)を実践している幼稚園や保育園にとって自分たちの保育実践を保証してくれるものとなりました。自由保育実践園では、以前から子どもの自由な発想を大事に、子どもが困ったときに保育者が援助するという形での「アクティブ・ラーニング」(自発的・主体的な学び、すなわち「楽習」)に取り組んできたからです。

・最後に、お母さんやお父さん、幼稚園や保育園の先生方など、子どもに関わってくださる大人たちに提案させて頂きたいと思います。
第1に、子どもに寄り添い、可愛がり、子どもの「安全基地」になること。子どもとの間に信頼関係をしっかり作り上げることが大事です。
第2に、その子自信の進歩を認め、褒めること。他の子と比べないでください。5歳後半過ぎになると、どの子も人目を気にしたり人と比べたりするようになるものです。親まで比べる目で見てしまうと、子どもは情けなくなってしまいます。大抵は、親は自分より「できる子ども」や「発達の進んだ子ども」と比べることが多いからです。親はその子自身の進歩を認め、褒めてあげてほしいと思います。常に「3つのH」-褒める、励ます、(視野を)広げる-の言葉をかけて頂きたいと思います。
第3に、生き字引のように余すところなく定義や回答を与えないこと。子どもが考える間が待てず、親が先回りして答えや解説をしてしまうと、子どもは答えは与えてもらうものだと思うようになります。自分で考えようとしなくなるのです。
第4に、裁判官のように判決を下さないこと。禁止や命令ではなく提案の形で伝えてほしい。「何々したら」という提案であれば、「ぼく、したくないよ」と、子ども自身で選択する余地があります。このように、子ども自身が主体的に判断して選べるような余地のある言葉をかけて頂きたいと思います。
第5に、子ども自身が考え、判断する余地を残すこと。このような働きかけ、つまり大人が子どもの主体性を大事にした関わり方をすることによって、子ども自身、自分で考えるという自立的思考力や創造的想像力が育つのです。

・親は、子どもが疑問を感じたとき、すぐに回答や解説を与えないで頂きたいと思います。子どもがどんなところに躓いているのか、どこに疑問を感じて先に進めないのかをよく洞察してください。お子さんが迷っている点が見つかれば、足場をかけて、お子さんが一歩踏み出せるようにしてあげて欲しいのです。親は子どもが自分で答えを見つけるまで、焦らずに、じっくり「待ち」、子どもの心の声をしっかり「聴いて」あげてください。そうすれば、子どものつまづきを見抜く「洞察力」が養われます。そして、子どもの考えが進むための「足場」をかけてあげることができるのです。子どもの質問にすぐに回答を与えず、上手に足場をかけられたときには、4,5歳の幼児でも、まるで科学者がたどるような仮説検証の過程を自力で達成できるのです。

・子どもと過ごせる時間はとても短いものです。子どもは思春期になれば親離れしていきます。子育て中のお父さんお母さん、どうか、お子さんと過ごせる今の時間を大切に。どうか、わが子の心の声を聴いてあげてください。待つ、見極める、急がず、急がせないで。子どもと過ごせる今の時間を大切に、子どもの成長の姿を愛おしみながら、子育てを楽しんでください。

良かった本まとめ(2018年上半期)

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北のグルメ亭(札幌市中央卸売市場場外市場)の海鮮丼はとてもオススメ!

2018年11月22日 01時00分00秒 | 外食
以前このブログでも紹介したココミル札幌・小樽という旅行ガイドブックに掲載されていたため、札幌市中央卸売市場場外市場にある「海鮮食堂 北のグルメ亭」へ朝食で行ってきました♪
朝7時と早朝から開店しているのは秀逸です♪

場所は札幌市の地下鉄東西線の二十四軒駅から徒歩約7分の所にあります♪

実は「北のグルメ亭」は大きなビルの海鮮売り場となっていて、カニやホッケ、鮭、昆布、ワカメなどが色んな種類のものがたくさん売られ、その一角にこの北のグルメ亭がありました♪


↑北のグルメ亭の大きなビル

店内はかなり広く、4〜6人席が15ほどでしょうか。
有名人の色紙がたくさん壁に貼られています♪
テレビもあります♪


↑店内


↑店内

 メニューを見てさっそくやはりここは海鮮丼で一番ゴージャスな10種類の海鮮が盛りだくさんな海鮮丼3210円税込を注文します♪


↑大きなメニュー


↑メニュー

 それからSNSサービスがあることを発見し、フェイスブックで「いいね!」をすると、この海鮮丼の10種類の海鮮に+1種類プラスすることなのでそれを頼みます♪
その他にもインスタグラムへ投稿すると記念品プレゼントとは嬉しいですね♪
後でとろろ昆布を頂けました♪


↑SNSサービス


↑記念品プレゼントのとろろ昆布

 そしてしばらくしてその豪華な海鮮丼が運ばれますが、とろろ汁や、かずのこ等が入った漬物もありました♪


↑海鮮丼

 そしてその海鮮丼には、大きなボタンエビのほか、エゾムラサキウニ、イクラ、タラバガニ、サーモン、ホタテ、マグロ、アワビ、タコ、イカ、北寄貝、つぶ貝の他にSNSサービスの+1種類としてホッケがあるとのことですが、うん?13種類???
+2種類とはさすが太っ腹です♪

 イクラは味が付いているとのことで、その他をわさび醤油で美味しく頂きました♪
美味しかった♪

北のグルメ亭の海鮮丼は10種類以上の海鮮が入った豪華なもので美味しく、またSNSサービスはお得でとてもオススメです!

美味しかったものまとめ(2018年上半期)

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Barねもと(札幌市すすきの)はとてもオススメ!

2018年11月21日 01時00分00秒 | 外食
 以前このブログでも紹介したココミル札幌・小樽という旅行ガイドブックに掲載していたため「Barねもと」へ行ってみました♪

 このお店は2001年開店で、札幌の有名バー「やまざき」で女性初のチーフを務めたのち独立したとのことで1人で10席を切り盛りしているとのことです♪

 場所はすすきの駅近くのビルの地下1階にあり、扉を開けると店内が薄暗いながらも輝いていて素晴らしいです♪


↑ビル


↑ビルの入口


↑地下への階段方向


↑店の扉


↑店内


↑店内

 この日は小樽で観光や食事をして、そしてホテルでチェックインをすると、このお店への到着が0:00となってしまい、0:30閉店まで30分しかありませんでした(^_^;)
しかし何とか注文することができ良かったです♪

 生フルーツカクテルがオススメのようなので、そのメニューから巨峰を選びました♪
恐らく1100円位だと思います♪
 シャンパンとラム、ジンが入ったフローズンとなります♪
アルコールの濃さを3段階で選べるのも秀逸でしたね♪
普通を選びました♪

 その他のフルーツカクテルとしては、パイナップルや桃、ブルーベリー、梨、メロン、バナナがありました♪
どれも美味しそうです♪


↑生フルーツカクテルのメニュー

 チャーム(チャージ代込み)は1000円でチーズやドライフルーツなどが盛られていました♪


↑チャーム

 そして巨峰のフレッシュフルーツカクテルが運ばれますが、さすが甘くて美味しい♪
これはスイスイ飲めます♪
素晴らしい♪
巨峰が格好良くグラスに刺さっているのも素敵ですね♪


↑巨峰のカクテル

 他のお客さんとも会話を楽しめ、ありがたいことにその翌日も札幌の大通りでは「さっぽろオータムフェスト2018」というお祭りがあり、食も楽しめるとのことで、とても有意義な情報を得ることが出来ました♪

お陰様で翌日は「さっぽろオータムフェスト2018」で、チーズ付きのスパークリング3種飲み比べセットなどを楽しむことができましたね♪


↑「さっぽろオータムフェスト2018」の案内


↑チーズ付きのスパークリング3種飲み比べセット

Barねもとは、オーナーの女性バーテンダーにより気軽に美味しいカクテルを素敵な店内で楽しく頂け、とてもオススメです♪

美味しかったものまとめ(2018年上半期)

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小樽バイン(小樽市)というレストランはとてもオススメ!

2018年11月20日 01時00分00秒 | 外食
 以前このブログでも紹介したココミル札幌・小樽というガイドブックに掲載されていたので、JR小樽駅から海に向かって徒歩7分ほどの所にある小樽バインへ行ってきました♪


↑店構え

 小樽バインの建物は1912年(明治45年)に旧北海道銀行の本店として建てられた西洋式石造り建築で、小樽市の歴史的建造物に指定されています♪
すごい!


↑旧北海道銀行の案内

 なぜこのお店が小樽バインと命名されたのかというのは、このお店はバス会社が経営しているのでそのBUSと、その建物由来の銀行のBANK、ワインのWINEを掛け合わせてバインのBINEとは、ナルホドです(^_^;)
ハイ、これで皆さん覚えましたね?(^_^;)
今度試験に出ますよ!(^_^;)


↑BINEって何?

 そして隣にはワインショップが併設されていて100種類以上の北海道産ワインがあり、この小樽バインでもそのワインをいくつか飲むことができます。


↑ワインショップでのワインの案内

 実は今や北海道がワイン用ブドウの生産量が日本一とのことで、それは湿度の低さや朝晩の寒暖差など、ヨーロッパと似た気象条件が大きな要因とはナルホドです♪

 ちなみに気候別のエリアでは、ドイツやフランス北部のシャンパーニュ地方と同じ「リージョン1」に属し、ケルナーやツヴァイゲルトなどのドイツ系の品種が多く栽培されているとのことです。

 このお店ではワイン工場から直送された生ワインを常時10種類以上用意しているとは素晴らしいです♪

 まずその隣のワインショップで、ワインを物色していると、美味しすぎて北海道産スパークリングワインNO1という「おたるナイアガラ」がグラスワインでレストランで提供と書いてあったので後で注文することにしました♪


↑おたるナイアガラの案内

 この「おたるナイアガラ」は、とても甘く、そしてフルーティな香りと味が想像以上に強烈で、さすが美味しかったですね♪
NO1に納得です♪


↑おたるナイアガラ

そして小樽バインのレストランに入りました♪


↑店内

 左奥の席に座ります♪
店内はかなり綺麗で、座った席から左奥にはかなり年代物のアップライトピアノ2台が置いてありましたね♪
この建物の当初からあったのでしょうか。
ただ、調律されていないので音がひどく弾くことはできないようです。
残念(^_^;)

 メニューを見て、その「おたるナイアガラ」スパークリングワイン600円を注文し、タコのカルパッチョ700円を注文します♪
 既に遅い時間だったので、サンマやヒラメのカルパッチョは既に売り切れていたのは残念でした(^_^;)


↑ワインメニュー


↑本日のメニュー


↑肉料理等メニュー

 そして、ローストビーフのサラダ800円、牛のシチューパイ包み焼き1200円、バインチーズフォンデュ1780円を注文します♪
 チーズフォンデュはこのお店人気ナンバーとのことでしたね♪

 そして食べ物が運ばれます♪

 タコのカルパッチョはタコや野菜が新鮮で酢が効いて美味しい♪


↑タコのカルパッチョ

また、ローストビーフのサラダは、混ぜ合わせたものではなくローストビーフとサラダが分けられていたのには想像と違い驚きました♪
とはいえ美味しいです♪


↑ローストビーフとサラダ

 そして牛のシチューパイ包みが運ばれますが、この包みを開けるのが非常にいつもながらワクワクして楽しみですね♪
その包みの中はアツアツで、牛肉もサイコロ状で分厚く柔らかく煮込まれていて、これは美味しかったです♪


↑パイ包み


↑パイ包みを開ける

また、チーズフォンデュはそのパンの蓋を開けると、チーズがたっぷり入っていて、野菜やソーセージに絡ませて美味しく頂きました♪


↑チーズフォンデュ


↑チーズフォンデュの蓋を開ける

 小樽バインは、築100年以上と歴史ある綺麗な店内で、美味しい北海道産ワインと料理をコスパ高く頂け、とてもオススメです!
さすが人気店です♪

美味しかったものまとめ(2018年上半期)

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上海博物館(中国 上海)はとてもオススメ!

2018年11月19日 01時00分00秒 | イベント・外出
 2017年11月に行った際はリニューアル中で入れなかった念願の上海博物館へ2018年11月に行ってきました♪

 場所は、中国の上海の旧イギリス租界時代の競馬場跡地である人民広場駅近くにあり、何と入場料は無料で、しかも写真撮影OKです♪


↑上海博物館の入口

 以前このブログでも紹介したタビトモ上海という旅行ガイドブックp68~69にも2ページにわたり詳細に掲載されていてかなりオススメな場所のようです♪

 そのタビトモ上海には、「上海博物館は北京の故宮博物院と並ぶ博物館で、故宮博物院が皇帝の伝世品が中心なのに対して、この上海博物館は民間の収蔵品が展示の中心となっていて、古代遺跡からの発掘品も多く、古代からの中国文化や人々の暮らしぶりを間近に知ることができる」と説明があり素晴らしいと思います♪

 上海博物館のパンフレットには、上海博物館は1952年に設立されたが1996年に人民広場の中に新館が建てられ、この新館は中国古代の宇宙観「天円地方」(天は円く地は方形)説に従い、方形を土台にした円柱形の建物と書かれています♪
確かに、天井は円くなっていましたね♪


↑天井

 現在、百万点近くに達した所蔵品のうち重要文化財は13万点にも及ぶようです。
それらコレクションの中では、青銅器、陶磁器、書画が最も優れ、そのほか玉器、象牙、漆、家具、甲骨、印章、貨幣及び中国各民族の伝統工芸品などをそれぞれ21部門に分類し展示されているとのことです♪

具体的には1階~4階に以下の展示があります♪
いくつかはまだ準備中でした。

1階
 ・中国古代青銅館
 ・中国古代彫刻館
 ・企画展
2階
 ・中国古代陶磁器館
 ・暫得楼陶磁器館
 ・企画展
3階
 ・中国歴代絵画館
 ・両塗軒書画室
 ・中国歴代印章館
 ・中国歴代書蹟館
4階
 ・中国少数民族工芸館
 ・中国古代玉器館
 ・中国明清家具館
 ・中国歴代貨幣館
 ・シルクロード中央アジア古銭室
 ・企画展

 1階で手荷物検査を受けて1階の展示室を見て、そして上の4階から順に、下に下がりながら展示を見ていきました♪

以下の通り4階から紹介したいと思います♪

まず4階は少数民族工芸館でした♪
中国は他民族国家で、56もの民族があるとは驚きましたね♪
なかなか興味深いです♪


↑各民族の分布


↑具体的な56の民族


↑海の分布

 その中でも各民族の服飾は、その民族文化の象徴であり、人類文明の絶え間ない蓄積・発展と進歩を反映しているとのことです♪
民族衣装がどれも美しいです♪
一つ一つ興味深く拝見しました♪
結構色々な発見があって面白いです♪


↑各民族の服飾

 そして、高山族彩絵木彫漁船がありました♪
これは台湾蘭嶋島に居住する阿美人の製作とのことで、かなり優美な舟ですね♪
素晴らしい♪


↑高山族彩絵木彫漁船

それから美しい刀剣もありました♪


↑刀剣

 それから三つ目の顔などもありましたね♪
かなり興味深いですが、ちと怖い♪


↑三つ目の顔

 そして同じ4階の「中国歴代貨幣館」へ行きます♪
それにしても薄暗いながらも上海博物館はかなり綺麗な展示です♪
リニューアルが素晴らしい♪


↑中国歴代貨幣館

 中国では、新石器時代においては家畜と天然貝を実物貨幣として使用していたようです。
商周以後、商品交換の発展に連れて実物貨幣から金属称量貨幣と金属鋳造貨幣に進化したようです。
 中国の貨幣の品種は非常に多く、数量も膨大で、既に古銭・銅元・金銀幣・紙幣などに分けられるようです。
 その中でも銅銭は流通の中でも最も多く、秦の始皇帝が中国を統一した後、多種の鋳造貨幣が方孔円銭の一種に統一され、清朝まで用い続けられたようですが、その間に数回の銭制の移り変わりがあったようです。
 紙幣は宋代に出現し、元・明・清で盛んに使用されたようです。
銀円は清朝道光年間に現れ、光緒以後、機制銀貨・銅貨が広く流通したようです。

春秋戦国時代は刀幣は実用のカッターから発展したようですね♪
この貨幣は独特だと思います♪


↑刀幣


↑貨幣


↑貨幣

 それから紀元前350年の諸侯形勢図が興味深かったですね♪
魏や秦、趙、斉、魯、宋、韓、楚などがあります♪
キングダムという秦の始皇帝を描いた愛読している漫画に出てくる国名なので、興味深いです♪


↑紀元前350年の諸侯形勢図

そして同じ4階の「中国明清家具館」へ行きます♪

家具が美しく展示され素晴らしいですね♪
かなりお洒落です♪


↑中国明清家具館


↑中国明清家具館

それから3階に降り、中国歴代印章館へ行きます♪
古代の印章がたくさんありなかなか興味深かったですね♪


↑中国歴代印章館

 そして2階に降り中国古代陶磁器館へ行きます♪
ここも薄暗いながらも素敵な陶磁器が飾られ美しいです♪
素晴らしいですね♪


↑中国古代陶磁器館

 また犬も可愛いです♪
西暦25年~220年の頃のもののようです。


↑犬

それから馬などもあります♪


↑馬など

そして2階では企画展となっており現代美術だったようです♪
ここはかなり人気でしたね♪
良い絵があります♪


↑現代美術


↑現代美術


↑現代美術

 それから1階では「中国古代青銅館」がありました♪
ここも薄暗いながらも綺麗な展示で素晴らしいです♪

 中国青銅時代は紀元前21世紀に始まり、紀元前13世紀から紀元前11世紀に隆盛段階を迎え、中国の最も古い夏・商・周の3王朝にわたって約2千年も長く続いたようです♪
当時は青銅は貴重な合金なので、主に儀礼用に作られ、祖先神霊の祭祀、貴賓の招宴、荘重典礼など盛大な場面に使用されたようですね♪
素晴らしい♪


↑中国古代青銅館


↑中国古代青銅館


↑中国古代青銅館

 上海博物館は充実した薄暗く美しい展示で、中国の歴史や文化など理解できとてもオススメですね♪
日本とのつながりを感じる展示もあり、かなり興味深かったです♪
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「熱海の奇跡ーいかにして活気を取り戻したのか」(市来広一郎)という本はとてもオススメ!

2018年11月16日 01時00分00秒 | 
「熱海の奇跡ーいかにして活気を取り戻したのか母乳育児」の購入はコチラ

 「熱海の奇跡ーいかにして活気を取り戻したのか」という本は、熱海の旅館やホテルの宿泊客数は1960年代半ばには530万人でしたが、2011年には246万人と半分以下に落ち込みながらも、それから4年後の2015年には308万人と短期間に20%以上も急増しV字回復となった熱海について、その理由や行動等について分かりやすく説明したものです♪

 そのV字回復した外部要因としては、客のニーズの変化を捉え、低価格で泊まれるホテルが次々と造られ、団塊の世代が定年を迎え熱海に移住しようとする人たちが増えただけでなく、内部要因としては2017年に観光庁が発行した観光白書でも書かれているように、筆者たちのUターン者(NPO法人atamista(アタミスタ))による以下の熱海の魅力的なコンテンツ作りが大きく寄与したようです。

・熱海の街・農業・海・緑・歴史・健康などの資源を生かし、住民・別荘保有者・観光客のための体験交流型イベント事業(「オンたま」事業)の提供

・株式会社machimori(NPO法人atamistaから派生)が、熱海の中心商店街の空き店舗をリニューアルし、カフェ、ゲストハウス等を運営 等。

 私自身も本書を読んで、ゲストハウス「MARUYA」に泊まり、近くの温泉を楽しみ、朝食は近くの干物屋で美味しそうな干物を買ってグリルで焼いて楽しみ、街歩きツアー等で熱海を楽しみ、2ヶ月に1度、熱海銀座が歩行者天国となり開催される「海辺のあたみマルシェ-クラフト&ファーマーズマーケット」に行ってみ手作りのものを楽しみたいと思いましたね♪

また、本書はV字回復したい日本各地の観光地にもとても参考になると思います♪

「熱海の奇跡ーいかにして活気を取り戻したのか」という本は、V字回復した熱海について理解を含めただけでなく、これからのより良い日本を考える上でも参考となり、とてもオススメです!

以下はこの本のポイント等です♪

・熱海の衰退は、全国の温泉観光地の衰退と共通した原因を持っていました。高度経済成長期には盛んだった団体旅行や企業の慰安旅行が激減し、個人や家族単位での旅行が主流となったことで、従来の温泉観光地はお客さんのニーズに応えられなくなっていました。この図式は熱海に限らず、全国の温泉観光地に共通して当てはまります。さらに、熱海では中心街に人通りがなくなり、シャッター街となっていきました。これは温泉観光地というより、全国の地方都市に共通した衰退の兆候です。シャッター街に象徴される地方の衰退は、これまでしばしば人口減少が原因だと考えられがちでした。しかし最近、地方活性化に取り組んでいる人々の間では、人口減少よりも街の魅力の乏しさこそ問題だと捉えるようになっています。私たちもこの考え方に賛同しています。そして、解決法として選んだ一つが、シャッター街となってしまった街の中心を「リノベーションまちづくり」という手法を用いて新しいまちづくりをすることだったのです。こうした活動は、待っていれば、行政や街の誰かがやってくれるわけではありません。気づいた人がやるしかないのです。私自身も自らの街の課題に気づいてしまったところから始まりました。たった一人では何もできない、でもたった一人からでも始められる。そして続けることで街は変わっていく。どうか、私たちの経験則を、皆様の街の活性化にお役立てください。日本の地方は必ず活性化し、衰退から立ち直ることができる。私たちはそう確信しています。

・まず人口の減少です。日本全体の人口が減少し始めたのは2000年代に入ってからですが、熱海の場合、半世紀前に早くも減少に転じています。1960年代の熱海の人口は5万4千人とされていますが、実際には住民票を熱海に移さないまま暮らしていた人も多かったと、その頃を知る人たちは言いますから、実人口は7万人あるいは8万人を超えていたかもしれません。ところが熱海の人口は、最初の東京オリンピックの翌年である1965年をピークにして50年以上にわたり下がり続けます。そして2015年にはピーク時の3分の2である3万8千人に減少してしまいました。次に高齢化率の上昇です。現在、日本全国の高齢化率は27%ですが、熱海は既に45%に達していて、さらに毎年1%ずつ上がり続けているのです。熱海市内でもおそらく最も高齢化率が高いと思われる地域では、高齢化率は何と70%近くあり、住人の4分の3近くが65歳以上の高齢者です。しかも世代別の人口の増減を見ると、熱海の場合、40代以上は増えているけれど、20代や30代は減っています。高齢者が増えて若年層が減っている理由は、高齢者は熱海に引っ越してくるのに、若年層は熱海から出て行っているからです。つまり通常よりも熱海の高齢化は早く進んでいるということなのです。続いて空き家率です。日本全国の平均では13%ですが、熱海では24%です。熱海の人口は現在、3万8千人ほどですが、住宅数も3万8千戸ですから、数字だけをみれば熱海で生まれた瞬間、その赤ん坊は自分専用の家を持てることになります。実はこの数字には熱海市内に多く存在しているリゾートマンションの空き部屋や空き別荘がカウントされていません。別荘に毎週末来るという人は少数派で、何ヶ月も来ないという人が普通になっているようです。中には、物件は所有しているものの一度も来たことがないという人も珍しくない状況なのです。もし、人のいない別荘までカウントすれば、熱海の実質の空き家率は50%を超えています。これは全国の市で最も高い数字です。人口減少、高齢化率、空き家率に加え、生活保護率の高さや出生率の低さ、未婚率の高さ、40代の死亡率についても熱海は静岡県内で1位、2位を争う状況です。これを見れば、熱海が日本の課題を先取りしていることがわかるのではないでしょうか。

・1990年代に入って私が中学生になった頃、バブル経済が崩壊します。ここから街は急速に衰退していくのです。観光客が激減し、街なかを歩く浴衣姿の人々の姿がまばらになりました。誰の目にも不景気は明らかでした。それでもバブルが崩壊した当初は、まだ中学生だった私はもちろん、たぶん、熱海の大人たちにも危機感はなかったでしょう。バブル最盛期のような好景気とはいかなくとも、まだ団体客は熱海に来ていたからです。そこへ衰退のとどめを刺したのが地震でした。バブル経済崩壊後の1990年代前半には毎年のように伊豆半島の伊東沖で群発地震が発生します。その影響で熱海から観光客の足が遠のいてしまいました。1994年の春に私は静岡県立韮山高校へ進学しますが、その後、群発地震が収まっていたにも関わらず熱海に観光客は戻ってこなかったのです。

・「熱海の人が地元にネガティブなイメージしか持っていないのは、地元のことを知らないからだ。知らないし、楽しんでいないことが問題だったんだ」私はまず、地元の人が地元を知ることが大事だと気づきました。そこで始めたのが「あたみナビ」という取り組みでした。自分たちも地域のことはわからない、だからまずは自分たちが地域の面白い人を取材したり、面白い活動をしている人や地域の課題を取材したりしていこうということです。それを発信するサイトもつくりました。(現在はWEBさいとは閉じられ、今ある同名のサイトは全く別のものです)始めるきっかけは、良い出会いがあってこそでした。地元のWEB制作会社がポータルサイトや熱海に特化したSNSをやろうとし始めていましたが、システムはつくれるけれども、運用する人がいないという状況だったのです。WEBサイトを熱海のことを思って活動する人にツールとして使ってもらえたらと考え、この会社と私の思惑が一致したことでプロジェクトがスタートしました。さて、「あたみナビ」で、私は熱海の観光情報を発信したかったのではなく、地元のユニークな活動を取り上げたかったのです。とにかく地元の人も知らない熱海のことを広めたいという思いでした。例えば、子育てするママたちのために何人かのママたちが立ち上がって、ママたちに役立つ地元情報を伝えるマップをつくっているという記事も載せました。私が取材に行くと、「こんなところに男の人が取材に来るなんて初めてです」と喜んでもらったのを覚えています。また、ちょうど終わったばかりだった市議会銀選挙の当選者たちを全員、インタビューするという企画もやりました。さらに熱海のユニークさを掘り起こそうと、熱海が舞台になった小説やドラマをテーマにした街歩きをしたこともあります。こうした活動は、その頃の熱海にはまだなかったものです。観光情報は発信されても、地元の活動をフォーカスすることは全くなく、地元の人たちは自分たちの街の情報を知る手段があまりなかったわけでした。

・あたみナビをやっていたことで、熱海とは元々あまり関わりのなかったUターンやIターンの人たちとつながりができていました。その人たちに、南熱海の農地と触れ合う機会をつくってあげれば、きっと喜ばれるに違いないと思いました。農地のオーナーである山本さんに話してみたところ、「じゃあ、今度、稲刈りをやるんだけれど、その若者たちも連れておいでよ」ということになったのです。そしてこの稲刈りの日に農家さん3人と私たち若者3人で話し合い、これがきっかけとなり、南熱海の荒れた農地、使われていない農地を再生する団体を設立することになりました。それが「チーム里庭」です。メンバーは私と私の幼なじみで熱海を離れている人、そして地元の企業に勤めている人の計3人、そして山本さんや仲間の農家さんたちでした。最初の活動は、農業に関心のある人を集めるための体験イベントを開くことでした。農業体験と合わせてミカンの収穫体験をやろうとしたところ、「それならうちの木を三本提供してやるよ」とメンバーの農家である小松伸一さんから協力を頂きました。チーム里庭の活動は、このように始まったのでした。

・チーム里庭の農業体験イベントは、最初の年は2ヶ月に1度のペースで行いました。畑で実際に作物を育てていきました。この活動をしている会員さんは今、20人を超えていて、今でも継続して活動を行っていて、市民農園や畑を協同でやるコミュニティへと発展しています。これは農業体験に参加していた人の中から、日常的に畑をやりたいという人たちが出てきて、自主的に始まったものです。こうしてチーム里庭の活動により、熱海の自然を享受しゅている人々が少しずつ増えています。地元の人にとっては、荒れていた農地を再生してもらえることになりますし、移住してきた人にとっては、単に風景がよく気候の良いところに住むというだけでなく、農業という魅力ある日常が加わります。

・地元の人が地元を知らないし、楽しんでいない。そこから、あたみナビ、続いてチーム里庭へと展開していったのですが、これがきっかけとなって、地元の人が地元を楽しむツアーをやろうということになりました。それが2009年から始まった熱海温泉玉手箱、通称「オンたま」です。そもそも「オンたま」は、私が一新塾で熱海の再生についてプロジェクトを考えていたとき、ぜひやりたいと思っていたことででした。一新塾に講師で来られていた川北秀人さんが「オンパク」というイベントを教えてくれたのです。私が熱海でやっていきたいとイメージしていたことをこんなにも形にしている人たちがいるんだと驚き、このオンパクをやりたいと思っていたのです。オンパクとは、正式名称を「別府八湯温泉泊覧会」といい、別府温泉で行われていたイベントです。三週間から一ヶ月ほどの期間、別府八湯で百数十種類の体験ツアーをやるというもので、その中には街歩きや農業体験、温泉巡りなど様々な地域を楽しむツアーが含まれています。別府ではこのイベントを2000年頃からやっていました。私はそれに倣って、熱海でも地元を楽しむ体験ツアーのイベントを行おうと考えたわけです。それがオンパクならぬ、「オンたま」というわけです。オンパクは当時、全国へ戸展開していこうという時期で、別府を含めた第一期にあたる八地域の中に「オンたま」も含まれています。現在では国内外で70以上の地域にまで拡大しています。

・「オンたま」とは一言で表すと「地域の人がガイド役を務めるツアーを短期間に多数開催するイベント」です。観光を目的とするというより、熱海やその周辺地域の人たちに地元の魅力を伝え熱海のファンをつくり出そうということを目的としたものです。最初の「オンたま」は2009年1月から3月までの2ヶ月間、熱海市の梅まつりに合わせて開催しました。この時には全部で20種類のプログラムを用意し、そのうちの半分ほどが街歩きのプログラムでした。例えば、「路地裏昭和レトロ散歩」というツアーでは、まるで時が止まったかのような昭和の空気を色濃く残すレトロな街並みを歩きながらガイドし、路地裏に佇む喫茶店などを紹介していきました。南熱海でシーカヤックのツアーも行いました。熱海には目の前に海があるのに全く活用されていないので、海を楽しみ体験できるものをということで取り組んだものです。またチーム里庭による農業体験のイベントもやりました。結果的に反応はかなり良く、地元の熱海新聞などのメディアにも好意的に取り上げられ、別荘の人や移住してきた人たちが多数参加してくれました。以来、2011年までは年に2回ほど実施していきました。その間に220種類以上の企画を実施し、参加者は5千人を超えるほどになりました。

・オンたまの人気プログラムの一つに、路地裏昭和レトロ散歩や、喫茶店めぐり、というような街なかを歩いて楽しみ、お店に立ち寄るプログラムがありました。まるで昭和のまま時が止まってしまったような街並みが熱海の中心地にはあります。そして、熱海にはコンパクトな街に数十軒もの喫茶店が存在しています。その中に、80代のマスターが経営する喫茶店「ボンネット」があるのですが、このマスターは1952年(昭和27年)に喫茶店を始めて以来60数年も店を続けています。半世紀前、あの三島由紀夫も常連で、「泳げない」という三島氏にマスターが泳ぎを教えたというエピソードもあります。この喫茶店のほかにも、90代のお母さんがやっているジャズ喫茶もあり、そうした喫茶店を訪ね歩くプログラムを開催しました。熱海のお店は中が見えなくてわかりづらいなど、一見、入りにくい雰囲気のお店がたくさんあります。それをガイドしていくことで、お店のことを知り、入るきっかけをつくろうというものでした。ガイドの役割はお客さんとお店の人をつなぐこと。こうした街歩きに参加した方々にはここで紹介したお店のリピーターになった方々もたくさんいます。こうした喫茶店には数十年の歴史があり、興味深いストーリーを幾つも生んできた趣のある空間になっているのですが、なかなか新しい人たちや観光客の方々には気づいてもらえず、また気づいた人がいても入りづらい場所になってしまっていました。そうしたところを訪ね歩くことで、喫茶店のファンが増え、口コミで喫茶店や熱海の喫茶店文化が伝わっていきました。

・オンたまに参加した人の満足度の高さが熱海のイメージアップに連動していると大和さんは分析しています。また静岡大学の研究室で、定期的に熱海の観光の調査をしているのですが、その結果にも変化が見られます。2000年代には、熱海のおもてなしやホスピタリティの度合いは非常に低いという結果でした。ところが、2014年に同様の調査を行ったとき、おもてなし、ホスピタリティの項目が劇的に改善していたのです。数字でオンたまとの因果関係を示すことはできませんが、大学の先生から、「これはオンたまの効果ですね」と認めていただけたことがとても嬉しかったものです。さらに、地元で商売をしている人たちの意識も変化し、熱海のイメージを良くしたいという意欲につながっているようです。

・オンたまを3年間やった結果、閉塞感だらけで、何も起こりそうもない街だなという印象から「常に何か面白いことが起こりそうな街」に変化してきました。オンたまでは、熱海のファンをつくり出すことの他に、もう一つ期待していた成果があります。それは熱海の街にチャレンジを生み出すことです。

・2009年1月から始めた「オンたま」は2011年をピークにその後は縮小していき、終了しました。私は2009年5月からは実行委員長を務めていたのですが、ほぼ年2回のペースで開催しているうち、「オンたま」の認知度が上がっていくのを肌で感じていました。3年間の活動でこの目的は十分達せられたと感じていました。「オンたまの役割は終わったかな」と考えたわけです。もちろんオンたまを楽しみにしてくれていた方々もいましたし、この取り組みを終わりにすることには悩みました。しかし、このオンたまの取り組みだけでは街は変わっていかない。次に取り組むべき街の本質的な課題はなんだろうかということを考えていました。また、もう一つ大きな課題がありました。それは、オンたまの取り組みが全くお金にならないということです。「オンたま」をこれ以上継続するのに無理がありました。一応、体験ツアーの売上げの10%は実行委員会に入るようになっているほか広告収入もありましたが、これでは運営費用の一部が出るだけです。また、静岡県の観光の補助金も一部活用していました。しかし、補助金もいつまでも続くものではありません。つまり、オンたまは資金面で言うと、持続可能な仕組みになっていなかったわけです。このように、当初の目的は達成されたと考えたこと、資金面で持続可能な形ではなかったことから、「オンたま」を終了させる決意をしたのでした。

・ソーシャルベンチャー・スタートアップマーケットに参加してからも、具体的な解決策を見いだせないでいた頃に偶然出会ったのが、建築・都市・地域再生プロデューサーの清水善次さんでした。清水さんは熱海市の中心街を活性化する会議に専門家として招かれていたのですが、確かこのようにおっしゃったと記憶しています。「街に新しいプレイヤー、若いプレイヤーがどんどん入ってこなければならない。街の中には商売を引退したいような人がたくさんいる。そういう人が退場して、若い人に道を譲れば、熱海の街はいくらでも再生する」このとき、私は直感的に思ったのです。「あ、これだ」と。その場には、古くから商店街でお店を構えている人もたくさんいたのですが、清水さんはあえて刺激的な言い方をしたのだと思います。けれど、多分、やる気を喚起するためだろう挑発の言葉を聞いて、たちまち私の頭の中に具体的なイメージが湧いてきたのです。(ああそうだ。今、商店街には空き店舗がいっぱいあるじゃないか。もう店をやめちゃいそうなところも、たくさんある。その場所に新しい人が入ってくればいいんだ。そうすれば、稼ぎながら街を再生できるじゃないか)ずっと真っ白な霧の中にいた自分に、本当に、一筋の光が射した思いでした。

・清水さんは元々、マーケティング・コンサルタント会社で様々なビジネスの開発事業に携わって来られた人です。その後、1990年代の初めに40代で独立して青山でワインバーを始めて大成功を収め、日本全国にワインバーのブームを起こしました。清水さんが青山にワインバーを一軒始める。それが人気になると、青山の近辺には次々と似たようなお店が出来ていく。この様子を見て清水さんは「ああ、こういうことか」と気づいたそうです。つまり、エリアに一つ、そのエリアを変えるような点を打つことで、その界隈が変わっていくということです。

・実は、まだオンたまのイベントを活発にやっていた2010年にatamista(アタミスタ)というNPO法人を設立していました。オンたまの活動をする中で、地域の中でも認知されてきて、対外的にも団体としての信用を考え、また、行政からも事業を委託できるようにするためにも法人化してほしいという話もあり、NPO法人化しました。

・2011年10月、株式会社machimori(マチモリ)を設立しました。この会社の目的は、熱海の中心街再生です。主な創設メンバーは私ともう一人、熱海で150年続いている老舗の干物屋「釜鶴」の五代目である二見一輝瑠で、彼は私と同い年です。エリア一体型ファシリティ・マネジメント事業の目処がついた段階で、株式会社を設立しました。

・なぜ稼がなければ街を活性化する活動が続けられないのでしょうか。その答えは、補助金に頼っていると、まちづくりは悪循環に陥る危険があるからです。補助金をもらって事業をする。補助金を使うと、行政が決めた制約の中でしか事業ができない。制約があると発想が縛られて面白みのない事業になりやすいし、うまくいかなかったときに、臨機応変に人、物、金を集めることができないので対応もしづらい。すると、ますます補助金頼みになって、事業の制約がもっと厳しくなっていく・・・。こうして事業が行き詰まっていき、補助金が打ち切られると、潰れてしまうわkです。「手元にある資源で事業に取り組み利益を出して、さらに次に投資続けるというサイクルをつくるのが地域活性化の基本」(木下斉)このようにご自身の著書で木下さんも述べているように、民間企業が出した利益を使うことこそ、持続可能なまちづくりになると私も思っています。

・私たちは「まちづくりとは不動産オーナーこそがすべき仕事」だと考えています。なぜなら街の価値を向上させて、一番メリットを受けるのが不動産オーナーだからです。街というエリアを魅力的なものに変えるには、その地域全体の価値をどうやって上げるのかという発想が必要になってきます。自分の所有する不動産の付加価値を上げるには、エリアの価値を上昇させなかればならないと考えるわけです。そのためには、不動産オーナー同士の横の連携が不可欠です。

・清水さんはよく、こう言います。「徹底的に街を観察しなさい。今、街にどんな変化が起こっているのかに目を配ること、街には常に変化が起きている。そうした変化の兆しをつかみ取ることが大切」変化の芽を見逃さないことは重要です。例えば、広島県尾道市には、県営の倉庫を利用した「ONOMICHI U2」というサイクリストのための複合施設があり、やはり成功しています。尾道には広島県と愛媛県とを結ぶ「しまなみ海道」が通っていて、このルートでは自転車の通行が可能です。そのため、世界中からサイクリストが集まるようになりました。「しまなみ海道」を利用するサイクリストの増加という街の変化を捉え、サイクリストに向けて新たな価値を提供する施設をつくって成功したというわけです。このように変化の兆しを捉えることで、地域を変えるような事業を起こすことは可能なのです。

・私たちはこのエリアを変えるために最初に「点」を打つことにしました。それは、熱海銀座という中心街の空き店舗をリノベーションし、カフェを開くことだったのです。

・物件が良い条件で借りられることになってからも、まだ、カフェの開業にこぎつけるまでには様々な試行錯誤があり、貴重な経験を積ませてもらいました。まず、大変勉強になったのは、初期投資についてでした。もともと、カフェのオープンに必要な資金は1000万円未満と考えていました。けれど、清水義次さんに相談すると、「三分の一にしなさい。とにかく初期投資を下げることはすごく大事だから」とアドバイスを受けました。徹底的に見直し、カットできるものはどんどんカットしました。効果が特に大きかったのは、建築士さんが、予算内でなんとかする方策を一緒になって工夫して考えてくれたことです。また、店の備品もかなりの物を無料で手に入れています。例えば観光協会の会長だった森田金清さんから「うちの空きビルの中にある物なら、何でも持っていっていいよ」と言ってもらいました。厨房機器や食器、テーブルやいすなどももらいもので済ませました。こうしたことに加え、工事のときには「オンたま」に参加してくれた人たちが手伝いに来てくれて、自分たちでつくることもしました。嶋田さんも空きビルに一緒に行って使える物を調達したり、DIYのディレクションをしてくださったり、さらに余計な設備を外したり、やらなくていい工事を省いたりなど、色々と費用の節約について考えてくれたのです。費用をこのような努力でカットしていった結果、最終的には350万円に抑えることができたのです。

・事業家の皆さんは、出資をお願いに行った私たちに異口同音にこう言ったのです。「まず、自分の金でやりなさい。成功してから、もう一度来るといい。その時には、話を聞くから。最初から他人の金を使って事業をやると、色々と口出しされるし、自分の本当にやりたいように事業ができない。だから最初の事業では、まず資金を自分で何とかしなさい」その言葉を聞いて、自分自身に甘えがあったことに気づき、とてもありがたいと感じました。

・カフェとしてのコンセプトとして、最初に考えていたのは、熱海の街なかに、「家でも職場でもない第三の居場所をつくる」というものでした。人が日常的に訪れてコミュニティの場になるというイメージです。”第三の居場所”=サードプレイスについては、「サードプレイス-コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」(レイ・オルデンバーグ著、忠平美幸訳、みすず書房)という本にもあるように、こうした場所があってこそ、新たなコミュニティが生まれてくるのです。そのことは自分自身の経験からも大切なことだと実感していました。

・カフェをつくるにあたり、具体的には3つの目的を考えていました。
まず1つ目は「オンたま」の拠点としてのカフェです。「オンたま」によって地元の人たちに地元の良さが広まっていました。私たちのカフェがそのための拠点になりたいと考えていました。
2つ目の目的はリノベーションまちづくりの拠点となることです。クリエイティブな三十代の第三の居場所となることでした。私たちのカフェがこれからの熱海をつくっていく面白い人たちの集まる場にすることを目指したのです。
3つ目の目的は、街と里をつなぐというものです。これまで私たちは里庭の活動を行ってきました。また伊豆半島のいい生産者さんとの出会いもありました。熱海の街の魅力は街なかだけではありません。そうした熱海や伊豆半島の自然や食材があってこその熱海の街なかであるとも思っていました。だからこそ、熱海を含めた伊豆半島の地場の食材を活かした飲食をカフェで提供していくことを目指したいと思っていました。伊豆半島やその周辺で海産物を扱ったり農業を営んだりしている人たちから食材を購入し、それを料理にして提供すれば、そうした食材の魅力を広く伝えることになります。伊豆半島の一次産業の生産者と熱海の住民や熱海の料理人や飲食店オーナーとのつながりもつくれたらとも考えていました。

・2012年7月7日、CAFE RoCAはオープンしました。カフェの名前にあるRoCAとは、「リノベーション・オブ・セントラル・アタミ」、つまり熱海の中心エリアを再生しようという意味です。熱海の街をリノベーションする、その始まりの場所にしたいという意味を込めていました。

・一年目から二年目にかけて、本当に苦しい日々が続きました。なんとか凌ぎつつもそんな状況が一年以上続いたある日、決意しました。「半年で立て直そう」と。三ヶ月連続で黒字になるまでは酒も飲まない。半年で黒字化させる。そう決意し、新たに店長としたスタッフと共に店の再生に着手しました。それまでザルだった収支の数字を月次でしっかり把握するようにし、そして一つ一つコツコツと再生をしていきました。その後、妻も本格的に復帰するようになりました。その結果、だんだんとお客さんが戻ってくるようになりました。お客さんがリピートしてくれるようになり、売上げがだんだん上がっていきすごく嬉しかったものです。半年後、無事三ヶ月連続の黒字化を達成することができました。そうした取り組みや初年度から取り組んできたイベントを続けるうち、だんだんと人が集まってくるようになります。ちょうど熱海では面白い活動をする若者も出てきた頃でした。熱海で生まれ育ち、ロンドンに数年滞在してから帰ってきた原香苗さんは、この頃からATAMI Tシャツのシリーズをつくり始めます。この場に来る人たちがそうしたTシャツを着ながら、その原香苗さんのDJやVJによる音楽イベントなどで楽しんだり、といったことも起こってきました。いろんな人がイベントを開くようになり、若い人だけでなく年配の人まで集まってきたのです。すると少しずつ街の雰囲気が変わってきます。「熱海銀座で何か面白いことが起こり始めている」そんな声も聞こえるようになりました。また二軒隣の薬局も店頭を一部改装して、センスのいい雑貨などを販売したりという動きも出てきました。「市来さんたちの真似してやってみた」と言ってくださったことはとても嬉しかったです。また商店街にも、ちょうどその頃、私たちのカフェのほかにもう一軒、お店を出す人も現れていました。老舗のお店がリニューアルし数年ぶりにオープンしたのです。これまで沈んでいくしかなかった商店街に明らかに変化が生まれてきました。面白いと思えるお店が一軒あると、次がまたできる。その次もできる。そうやって、街が変わっていく。まだ小さな形でですが、かつて清水さんが、ワインバーで青山の街を変えたのと同じ現象が起こりつつあったのです。

・熱海銀座は2012年頃まで空き店舗だらけでしたが、今ではすっかり変わりました。空き店舗に新しいテナントが入って次々とオープンし、人通りが多くなり、商店街の店主さんたちも積極的に活動して、大手飲料メーカーであるサントリーも協賛広告を出すというようなことも起こりました。かつての沈滞した空気はすっかり変わり、この場所はまさに「セントラル・アタミ」にふさわしい雰囲気を少しずつ取り戻しつつあります。2017年、CAFE RoCAは閉店し、新しい形で再スタートしました。そもそも空き店舗が目立つ中心街をリノベーションするための拠点とするのが目的でした。熱海銀座にあるほかの空き店舗には、既に新たに商売を始めるチャレンジをする人たちが集まりつつあり、そのきっかけをつくることはできたと思いました。エリアを変える最初の点を打つ。目的としていたこの役割を果たせたと考えたわけです。一方で当初掲げた目的のうち、「オンたまの拠点となる」、「リノベーションまちづくりの拠点となる」という二つの役割は、これからお話しする次の事業によって実現していくことになります。また、残念ながら三つ目の目的である「街と里をつなぐ」ことは十分に達成することはできませんでした。営業的には厳しく、通年で見れば赤字でした。飲食店経営という点では失敗であったと認めざるを得ません。私たちは5年という物件の契約期間でもあるタイミングで店を閉じる決断をしました。もちろん迷いに迷いました。やはりCAFE RoCAは始まりの場所であり、思い入れもありますし、閉じるのはもったいないという声もありました。しかし、赤字のまま経営を続けるべきではないと判断したのです。

・「熱海って面白いね」という声が、街の内外から聞こえてくるようになりました。熱海の街なかに人を呼び込む機が熟してきたと、私たちは感じたのです。そこでCAFE RoCAの次に私たちが手掛けたリノベーションプロジェクトが、ゲストハウスでした。私自身が海外の旅をしていて感じたのは、良い街、印象に残った街には、良いゲストハウスがあるということです。ところが、熱海には良い温泉旅館はたくさんあるけれども、私自身が泊まりたくなるようなゲストハウスはありませんでした。熱海のリノベーションまちづくりにも深く関わっていただいている、ブルースタジオの大島芳彦さんは、いつもこのように言います。「あなたでなければ、ここでなければ、今でなければ、という事業を生み出そう」面白い街のちょうど入口に位置する熱海銀座という場所だからこそ、そして地元熱海を面白がる人たちが増えてきた今だからこそ、やれること、やるべきこと、それがゲストハウスだと考えたのです。さらに、私たちと、小倉一朗さんという不動産オーナーとの深いつながりがあったからこそ、スタートしたプロジェクトでもありました。

・ゲストハウスは交流型の素泊まりの宿です。このguest house MARUYAの形態は次のようになっています。まず部屋は、カプセルタイプのような形で、コンパクトに並んでいて全部で21室あり、30人が泊まれる宿泊スペースがあります。そのほかに、宿泊者などのための共有スペースとして、皆が座って話したりお茶を飲んだりできるラウンジスペースがあります。さらに、私たちは、このゲストハウスのお客さんに熱海の街を楽しんでもらうための様々な仕掛けを用意しています。例えば、熱海と言えば温泉ですが、このゲストハウスには温泉はありませんから、外の入浴施設へ行って温泉に入ってもらいます。近くには日帰り温泉施設である日航亭大湯さんや福島屋さんがあります。大湯は、熱海のルーツともなるような温泉で1300年前から湧いていると言われ、徳川家康も入ったそうです。そして福島屋さんも歴史有る温泉宿です。泊まりに来たゲストは好みに応じてこのどちらかに入りに行きます。また、朝食については、ご飯と味噌汁はこちらが用意しますが、目の前の干物屋さんで自分の気に入った干物を買ってきて、そしてテラスにあるグリルで焼いて食べるというスタイルです。目の前には三軒の老舗干物屋さんが並ぶ熱海銀座だからこそできることです。このように、このゲストハウスに宿泊すると、自然に熱海の街へと出かけ、街との接点ができるようにしています。

・MARUYAは一泊一人4千円程度の値段で泊まれます。あまり費用をかけなくても長期滞在が可能です。そして泊まることにお金はかけなくても、熱海の街なかで飲み歩くなど、飲食にお金をたくさんかけることで街を楽しむことができます。実際、MARUYAに宿泊して、熱海の飲み屋さんを何軒もはしごする方も多いのです。熱海は元々地元の方々には、飲み屋さんをはしごして歩く文化があるのですが、それをゲストにも体験してもらうわけです。中には、お気に入りのお店ができて、そこに飲みに来るために熱海のリピーターになる人もいます。こうして宿のファンよりも街のファンをつくっていくことが、MARUYAの役割になります。「泊まると熱海がくせになる」そんな宿であることが、MARUYAの存在意義だと思っています。
・ゲストハウスをつくるにあたっての初期投資は抑えましたが、それでも投資規模はCAFE RoCAの10倍以上、4000万円を超えました。全体で4500万円ほどを資金調達していて、そのうち740万円は会社の増資です。熱海の旅館さんや地元のガス会社、熱海銀座の商店など熱海内外の方々20名ほどに出資してもらいました。そのほかは金融機関からの借り入れです。会社の事業自体の業績はあまり良くない状態でしたが、リノベーションのまちづくりは熱海にとって必要だと理解してもらっていたため、商工会議所の方々も懸命に後押ししてくださり、政策金融公庫からの借り入れができました。また地元の信用金庫や銀行の皆さんもなんとかしようとしてくださり融資を受けることができました。それに、ゲストハウスの事業計画は、既にCAFE RoCAでの経験があったこと、そしていくつかのゲストハウスなどに実際に事業計画を見てもらったり教えてもらったりしながら計画したため、かなり確度の高い数字にすることはできました。実際、二年目にはほぼ事業計画通りの数字も達成することができました。想いだけでは金融機関はもちろん貸してくれません。こうした事業計画があったことや、まだ立ち上げ段階にも関わらず地元内外の様々なメディアで取り上げられていて注目を浴びていたことなども後押しの材料になったのではないかと想います。熱海の街の観光客数が回復し始めていたことも大きな後押しになったと思います。

・さらにクラウドファンディングでも資金を集めることが出来ました。目標の100万円を6日間で達成。結果的に200人の方々から支援を頂き、約170万円の資金になりました。全国のリノベーションスクールのつながり、これまでのまちづくりのつながりなどのお陰もあり、多くの方から支援してもらえました。クラウドファンディングも黙っていて資金を支援してもらえるものではありませんので、応援してほしい100名以上の方に支援のお願いをしたり、情報の拡散のお願いをしました。クラウドファンディングをやった第一の目的は資金を集めること以上に、この取り組みに関心をもつ仲間を集めることであり、このMARUYAに泊まりに来てくれるファンとなる方々に事前に情報を届けたいという意図でした。つまり広報が一番の目的でした。結果としてその後、泊まりに来る方や、熱海のまぢづくりに関わってくださる強力な方々との新たな出会いもありました。

・ゲストハウスというと、一般的には外国人のバックパッカーが泊まりに来る場所として想像されるようです。もちろんそうした外国の方々にも来てほしいのですが、私たちのゲストハウスで一番のお客さんは、東京など近くの都会に住む人たちです。東京に暮らし仕事をしている20代後半から30代前半くらいの女性で、ゲストハウスに今まで泊まったことはないけれど、ちょっと興味を持っていて、都会で2~3年ほど仕事をしてきたが都会での暮らしだけでなく、地方でも何かしたいなと思っているような人を想定していました。そんな人がふらっとやって来て、そしてMARUYAをきっかけに熱海が気に入り、熱海に通うようになる。そんなストーリーを描いていました。こうした利用者像を描いていた背景には、東京で暮らしているとき、月に1回は熱海に帰ってきていた私自身の経験があったのです。東京都は時間の流れが違って、大手チェーンの便利な店ではなく個人の商店が並ぶ街で、海辺で海や山を眺め、喫茶店に入って本でも読んで時間を過ごす。そんな都会とは違う、もう一つの日常を熱海で時々過ごすことで、暮らしの豊かさを感じることができ、忙しい日々の疲れを癒やすことができたのです。この経験から、熱海にもう一つの生活拠点を「ゲストハウス」という形で提供することは、必ず多くの人々の支持を得ると思いました。熱海に一泊の観光に来るだけではなく、一方で完全に移住するわけでもない。観光と移住の間、「旅すること」と「住むこと」の間のグラデーションある多様な暮らし方をつくることが、ゲストハウスのみならず、熱海のこれからの街のあり方だと考えたのです。その大事な一つのきっかけとなりたい、「二拠点居住の入り口となるゲストハウスをつくろう」というのがこのゲストハウスの一つのコンセプトです。私が熱海でまちづくりを続ける理由は、「熱海をなんとかしたい」ということと、熱海を使って都会の人に豊かな暮らしを届けたいということです。それをこのMARUYAを通して実現したいと思っています。嬉しいことにこのゲストハウスをきっかけに、移住したり二拠点居住を始めたり、または新たに熱海で事業を始めようとする人も出てきたりしています。そこまでいかなくても、毎月のようにMARUYAに泊まりに来てくださる方もいらっしゃいます。当初の狙いが、思っていた以上に実現してきている手応えがあります。

・これからの熱海を長期的に考えれば、海外客の増加は必要なことと考えています。日本人の人口は減っていくわけですから、海外の方を呼び込むことは重要です。海外の人に向けて熱海の本質的な魅力を磨き上げていくことは観光地としての価値を高めることにもなります。日本ではない他の国の方が来ること、異文化と出会うことは、この街のアイデンティティを見つめ直し、それに磨きをかけることにもつながるからです。そうして磨かれた土地となれば、国内の方にとっても魅力のあるものになるはずです。

・海外客を増やすということでは、バックパッカーへの利便性を増すという対策が考えられます。私たちのゲストハウスでは海外からのお客さんが多くなっていますし、安くて気軽に泊まれる施設はバックパッカーにとって便利なのは間違いありません。もう一つ大事なのは、海外客に向けての積極的な情報発信です。実は海外版「地球の歩き方」とも言える「ロンリープラネット」という分厚いガイドブックには、熱海の情報はたった4分の1ページにしか載っていませんでした。しかも「熱海には大した見どころもないし、宿が高いから伊東か下田に行くように」とも書かれていました。私自身がバックパッカーをしていた頃にこれを見て、いつかこの記述を変えたいと思ったのを覚えています。

・ゲストハウスでは、毎週土曜日に街歩きツアーなどをやっていますし、スタッフは皆が熱海のことに詳しくなっていますから、宿泊しているお客さんに熱海をどう楽しむのかを具体的に伝えたりして、宿泊施設としてはちょっとユニークで面白い場所になっています。

・少しずつ熱海に変化が起き始めると、だんだん気持ちが変わっていきました。明るい兆しが見えて、気持ちが積極的になり始めていたのです。それをさらに加速するために始めたのが、「海辺のあたみマルシェ-クラフト&ファーマーズマーケット」でした。二ヶ月に一度、熱海銀座を歩行者天国にして開催しているイベントです。これも私たちの会社が中心となり、実行In会をつくり運営してきました。商店街や周辺地域の町内会長の了承も得て、開催となりました。初回は20店舗、だんだんと増えて、常時40~50店舗が出店してくれています。2013年11月に第1回「海辺のあたみマルシェ」を開催しました。熱海銀座を歩行者天国にして、路上に多くの店を開き、4000人近い方々が来場してくれました。普段は人通りが600人程度しかいないこの商店街にこれだけの人が集まった風景に感動したものです。おそらく商店街の方々も同じだったのでしょう。こんな風に言ってくれた人もいます。「祭以外で、こんなに人が集まったのを見たのは何十年ぶりだろう」

・ただ、このマルシェは、単に商店街に賑わいをつくることが狙いだったわけではなく本当の目的は次の2つでした。まず一つは、熱海の街なかでこれからお店や工房を持ちたい方を発掘し、応援する場となること、もう一つは、道路という普段活用されていない公共空間を人の過ごす場所として活用することだったのです。「熱海で商売をしたいとか、工房を持ちたいなどという意欲のある人が、自分たちの事業をテストする場」これが真の狙いだったわけです。熱海銀座を含めた中心街に目立っていた空き店舗をリノベーションして使いたいという意欲のある人を集め、そうした人たちの起業のゼロ次ステップとして、まずお店を持つ前にファンがつき、お店を出すことができるようになる。そうしたテストの場としてこのマルシェを活用してもらおうということです。

・「あたみマルシェ」への参加の条件は、主に「手づくり」「ローカル」「商売としてのチャレンジ」の3つとしました。まずは「手づくり」であること。これからは仕入れて売るような商売では成り立ちません。特に地方など人の少ないところでは薄利多売では成り立ちません。自分でつくって売る物であれば粗利も高く、手元に多くのお金が残ります。そのため、フリーマーケットのように自分の家の要らなくなった衣類などを並べて売るという人は、参加をご遠慮頂きました。次の「ローカル」という条件は、全国どこの参加者でもOKというわけではないということです。対象は熱海や伊豆半島や静岡県、神奈川県西部の近隣の方、あるいは他の地域であっても熱海への出店に関心のある方としました。三つ目の「商売としてのチャレンジ」という条件は、完全に趣味である人はお断りで、規模の大小は問いませんが、小さくてもきちんと商売としてやっていこうという意思のある方に参加してほしいという意味です。マルシェではこれらを選考基準にして審査もしています。この「あたみマルシェ」は2013年の開始以来、2017年まで毎年6回ずつ開催していて、毎回40から50店舗の出店があるという状況になっています。そして嬉しいことにこの「あたみマルシェ」は新しいことをしたい人のチャレンジの場としてしっかりと機能しています。例えば、熱海で陶芸をやっている作家さんや、農家さんが出店したり、飲食店を移動販売でやっている人、これから飲食店を始めたい人などの出店があります。さらにこれから起業しようという人やお店を持ちたいと考えている人たちが集まって来て、あたみマルシェに出店してくれるようになったのです。

・継続すると変化が起き始めます。その学生が一年後に来たとき、街の皆さんの変化に驚いていました。「商店街の人たちがこのマルシェを応援してくれている。涙が出た」実際に変化は徐々に起こってきました。半年経った頃から、反対していた方々も「まあ、いいだろう」という感じになり、一年経つと「がんばれよ」と声をかけられるようになり、二年経つと「歩行者天国になると売上げが下がる」と言っていた方も、自らマルシェの日には路上に商品を並べてみたら「売れたよ」と報告してくださったりするようになりました。嬉しかったことは3年経ったときに商店街の何人もの方々が、「マルシェにおんぶにだっこじゃダメだよな。自分たちも何かしていかないと」と言ってくださったことです。私たちが目指しているのは、自分たちの街を自分たちでつくること、そんな人が一人でも多く増えることです。誰かの取り組みに依存するのではなく、自らが動こうと思うような刺激になれたことを心から嬉しく思いました。

・2016年7月につくったのが「naedoco」というコワーキングスペースです。共有のスペースにはWi-Fiでネットを使える環境が整えてあるのですが、今の時代ならば、ネットと携帯電話やスマホがあれば一応の事業が可能です。今後は、ニーズに応じて一部のスペースにブースを設置できるようにする必要も出てうるでしょうが、現在は固定席はありません。この共有スペースの使用料は、一人で普通に使うだけならば月1万円で、会社の人数が増えれば二人目から月に一人当たり7500円です。またnaedocoの住所に会社の事務所として法人登記することができ、その場合は一ヶ月にプラス5千円です。区画割して固定の席を貸すんではなくてコワーキングスペースですから、スペース全体の空いている場所をどこでも使っていただいて構わないことになっています。ここでは、新しく事業を始めようという起業家の卵といった人たちが事業計画をつくっていたり、既存の企業がサテライトオフィスとして使ったりと、様々な形で利用されています。その他にも大学の先生やフリーのライターさんなども入居しています。また、単なるレンタルオフィスではないコワーキングスペースの利点であるのですが、借りている方の間で活発なコミュニケーションが生まれています。既に、会社の事務所としてnaedocoの住所を法人登記している会社が5社あり、その中にはここを本社としている例もあります。またここでは創業を後押しするスクールを開いたりなど、様々なプログラムを行っています。熱海市とも連携しながら、この場から熱海で起業するプレイヤーを次々と生み出していくことを目指しています。こうした場を通じて、いかに熱海の街なかに仕事を生み出し、新たな産業を生み出すのかがチャレンジです。そして価値の高い産業を生み出し、平均所得を向上することがこのリノベーションまち作りで生み出すべき成果の一つでもあります。

・「クリエイティブな三十代に選ばれるエリア」私たちが熱海の再生を目指したときに掲げた目標は、少しずつですが、実現へと近づいているという手応えを感じています。特に2016年からは、このエリアに面白い魅力的なプレイヤーがどんどんと集まってきました。例えば、私たちが携わった方々では、熱海を拠点に活躍するファッションブランドの「Eatable of Many Orders(エタブル オブ メニー オーダーズ)」そしてバール「caffe bar QUARTO(カフェ バール クアルト)」、ジェラート店「La DOPPIETTA(ラ ドッピエッタ)」の3店舗があります。

・起業したい人に補助金をつけたり、人件費を出したりという施策が全国各地でありますが、これでは起業家は育ちません。自ら事業をつくりあげる、それを後押しする取り組みこそをしていく必要があるのです。創業支援によって2030年までに熱海に新しい企業を100社以上誕生させ、売り上げのトータルで数百億円以上の産業をつくる。これが私の目標です。

・観光地としてとても大事なのは地域の食文化であり、良質な食のコンテンツだと思います。熱海にはまだまだ食の可能性があります。伊豆半島には豊富な食材があります。東京から見て、静岡県の入り口に位置する熱海ですが、静岡県は生産している食材の種類が日本一とも聞きました。こうした食の素材を活かして、熱海ならでは、伊豆ならでは、静岡ならではの食がこの熱海から生まれ、世界から食で選ばれるような街にしていきたいとも思います。

・これからの熱海では単なる高級路線ではなく、より良質な価値を求めるクリエイティブな感性を持った方々に向けていくことが重要だと思っています。そうした方々は、街とふれあい、街の文化を知り体験することにこそ価値を感じると考えています。だからこそ、街に滞在するという文化をつくり出すことが大事だと思っています。かつての湯戸が新たなモデルをつくったように、これからの熱海という観光地がすべき宿泊のあり方はなんだろう、と考えてたどり着いた答えがこれです。「MARUYAをハブに27の宿を街に点在させよう。一つ一つの宿は小さくていい。空き家や辞めてしまった小さな温泉旅館などを活用して、それをネットワークにつなぎ、多様な滞在の仕方を生み出そう。そして、それと温泉施設や飲食店もつなぎながら、まるで街全体が宿のような感覚で泊まれる街をつくろう。そこには短期で泊まる場もあれば、より中長期で滞在することもできる、気に入ったら住むこともできる、そんな滞在のあり方をつくりだそう」街全体が宿、そうしたあり方は、既にイタリアではアルベルゴ・ディフーゾという仕組みとして広まっていることを知りました。そしてこうした価値観を共有する方々、熱海のまちづくりにも関わっていただいた、嶋田洋平さんや大島芳彦さん、中村功芳さんなどと共に2017年、全国的な団体として、一般社団法人日本まちやど境界も発足させました。こうした価値観で、宿を通して街の再生を考えている人を増やし、またそれにあった法制度も提案していこうという考えです。

・熱海という場所は、外から入ってきた人によって発展してきた歴史があります。江戸の頃の大名が華族となった明治時代、熱海はまずそうした人々の別荘地として始まりました。それからだんだんと、政治家や作家といった人々も別荘を構えるようになったそうです。つまり、かつての熱海は温泉観光地というよりも別荘地だったわけです。また、現在の老舗旅館の経営者の多くも、江戸時代や室町時代など、どこかの時代に熱海の外から来た人でした。こうした熱海の原点を考えれば、外から来た人たちが新たな文化を持ち込み、それが地元の文化と融合することによって、この街の文化がつくられてきたのだということもできます。熱海という街には、歴史的な背景があります。熱海の来宮神社の参道に大湯があり、周辺に熱海の街ができていく。長い時を経て、元の参道は熱海銀座と呼ばれる中心街になりました。そして現代、路地裏の喫茶店には88歳のマスターがいて、90代のお母さんがやっているジャズ喫茶があって、そこから少し行くと、元の遊郭だった建物が残り、まるで昭和のまま時間が止まっているかのような街並みが続く。私たちの街の魅力は、こうした歴史が自然に積み重なって文化になり、どんどん変わりながら、今も時間が地層のように降り積もっていっていることで、生み出されているのだと思うのです。

・正直に言うと、「この本を読んでも、決して真似はしないでください」とも伝えたくなります。大した稼ぎも計画もなく、想いだけで突っ走って活動を始め、事業を始め、10年以上走り続けてきたこの道のりを振り返ると、ずいぶんと無茶をしたものだと思うのです。私が10年前の自分にアドバイスするとしたら、「もっと稼げることからやれ。でないと続かないよ」と言うでしょう。私自身には何があっても、どんな困難にぶち当たっても決して熱海のまちづくりをあきらめない確信がありました。どんな困難にぶち当たっても、ただの一度も辞めようと思ったことはありませんでした。でも、決してそんな姿勢でなければ、まちづくりができないわけではありませんし、自分や周りの誰かを犠牲にして取り組むことは、結局のところ、良い結果をもたらさないと思うのです。街を変えることには時間がかかります。だからこそ、楽しく続けていくことが大事です。そのためには、稼ぐことに向き合うことが大事だと考えています。時間はかかりますが、思い描いたものを実現していくことはできます。たった一人から始めても地域は変わり得るのです。たった一人の力では何も変えられませんが、たった一人からでも立ち上がれば、共感してくれる人たちが現れるからです。立ち上がることを、声を上げることを恐れないでください。何か問題や、逆に可能性に気づいてしまったら動き出してみてください。気づいてしまったものの責任というものもあると思っています。その責任を引き受けてみてください。すると引き受けた責任以上の価値を受け取れるのではないかと思います。そして未来を、ビジョンを描いてみてください。できるだけ大きなビジョンを。考えるのは自由です。未来を妄想する力も大事だと思っています。ただし、一歩目はできるだけ小さく踏み出すことをおすすめします。いつまでも考えていても何も起こりません。どんなアクションでも起こせば何かが起こります。でも、あまり大きな一歩だと大きすぎる怪我をしてしまう場合もあるので、転んでも再チャレンジできるくらいの一歩を踏み出してください。志は高く一歩目は低く。

良かった本まとめ(2018年上半期)

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プレスカフェ(PRESS CAFE)(小樽市)のケーキ等はとてもオススメ♪

2018年11月15日 01時00分00秒 | 外食
 以前このブログでも紹介したココミル札幌・小樽というガイドブックに掲載のため小樽市にあるプレスカフェへ行ってみました♪

 場所はJR小樽駅から海の方へ向かって徒歩約15分で北運河に面して建ちます♪


↑店構え


↑店の入口

 この建物は築100年以上もあり、あの実業家で有名な渋沢栄一の石造りの旧倉庫をかなりオシャレに改造したお店です♪

 店内入ってすぐにクラシックカーが置いてあるのには驚きました♪


↑店内のクラシックカー

 実はこのお店は1989年の創業時より英国製ヒストリックカーの車両販売と部品の供給、メンテナンス及びヒストリックカーレースのサポートを行っているとのことでした♪

 1980年式のMG Midget 1500という車を115.5万円で売っていたり、1976年式Mini1000Mark3を115.5万円で売っていましたね♪
すごい!


↑車両販売等の説明


↑売る車の説明


↑売る車の説明

 店内は天井が高く、店内はかなりゆったりとして広く、そして少し薄暗くかなりオシャレです♪
BGMは明るいジャズが心地よく流れていましたね♪
ただ、喫煙可なので禁煙者にとってはタバコ客に注意が必要です(^_^;)


↑店内


↑店内

 午後に店に入ったので、カード式のメニューを見てティラミスパンケーキセット1100円を注文します♪
 コーヒーor紅茶orオレンジジュースとセットになったものです♪


↑店の外にあるメニュー


↑カード式メニュー

なお、このお店では北インドカレーも人気なようで、他にもパスタやケーキ、ドリンクも充実しているようです♪

 そしてしばらくしてそのティラミスパンケーキが運ばれますが、その巨大さに驚きました♪
うぉぉぉでかい!!
人生でこんなに大きなティラミスは初めてでしたね♪


↑ティラミスパンケーキセット


↑ティラミスパンケーキ拡大

この厚さはナイフが必要です♪
かなり分厚いのでナイフで切るのも大変でした(^_^;)


↑ティラミスパンケーキを切る

 このティラミスパンケーキは甘さは控えめで、普通のティラミスとは違って中はあくまでパンケーキのフワフワとしたものですが生クリームたっぷりで美味しいです♪

そしてコーヒーがコクがあってこのティラミスと合います♪

小樽を歩き疲れていたせいか、このティラミスパンケーキはかなり美味しく感じましたね♪

 すっかりお腹いっぱいで、その後の夕食に影響を及ぼすほどでした(^_^;)
しかしこの巨大さはとても嬉しいです♪

 プレスカフェは薄暗くオシャレな広い空間で、ゆっくりと美味しいケーキや珈琲を頂け、とてもオススメです♪
次回は北インドカレーも食べてみたいです♪

美味しかったものまとめ(2018年上半期)

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すし耕(小樽市)のお寿司はとてもオススメ!

2018年11月14日 01時00分00秒 | 外食
 以前このブログでも紹介したココミル札幌・小樽という旅行ガイドブックに掲載されていたため、小樽市にある「すし耕」へ行ってみました♪

 場所はJR小樽駅から海の方へ向かって徒歩10分くらいでしょうか。
古い石蔵を利用した店内で、店内はかなり綺麗で清潔です。


↑店構え

BGMは邦楽の明るいポップスが結構大きめのボリュームで流れていて寿司屋ではない感じで驚きましたね(^_^;)

一人なのでカウンター席に座りますが、その右上にはテレビがありそれを見ることもできました♪

メニューを見て紬(つむぎ)3600円を選びます♪
このお店でナンバー1のコースのようです♪

北海道のネタを中心に9貫の寿司とミニイクラ丼が付いたものです♪
トロ、アワビ、ボタンエビ、タラバガニ、ズワイガニ、ウニ、サンマ、ホッケ、ホタテとかなり豪華です♪


↑店の前のメニュー


↑メニュー


↑メニュー

 それからせっかくなので小樽の純米酒「宝川」800円とカニ汁350円も注文します♪


↑ドリンクメニュー


↑ドリンクメニュー

さっそく冷酒が運ばれますが、これが適度に冷やされ、甘くてコクがありこれは美味しい♪
白いガラスの器も素敵です♪


↑小樽の純米酒「宝川」

そして最初にミニイクラ丼が運ばれ、そして9貫がドンと運ばれます♪


↑ミニイクラ丼


↑お寿司

どれもさすが新鮮で美味しいです♪
特にホッケやカニが充実しているのは、さすが北海道の小樽ですね♪
ホッケは開きの塩焼きでしか特に関東では見ませんが、さすが産地に近いと刺身やお寿司のネタとして可能なんですね♪
素晴らしい!

それからカニ汁もさすが出汁が効いて美味しかった♪


↑カニ汁

ただせっかくカウンター席に座ったので、一貫ずつ握りたてのお寿司を頂きたかったですね♪

 とはいえ、すし耕では綺麗な店内で美味しいお酒とともに美味しいお寿司を頂けとてもオススメです♪

美味しかったものまとめ(2018年上半期)

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