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「ダントツ経営(坂根正弘)」という本はオススメ!

2011年09月30日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「ダントツ経営(坂根正弘)」の購入はコチラ

 この「ダントツ経営」という本は、現在コマツの取締役会長の坂根正弘氏が書いた本です。

彼は2001年の代表取締役社長就任直後に創業以来初の赤字に直面しますが、構造改革を断行し、翌期にはV字回復を達成し、中国や東南アジア、アフリカなど新興国にグローバル展開を進めました。

 この本では、その構造改革や中国市場や新興国への挑戦、日本企業の強みや弱み、ダントツ商品、コマツウェイ、日本への提言についてとても興味深く書かれています。

 特に、以下についてはなるほどと思いました。

・建設機械は経済全体の先行指標
・新興国の売り上げは7割で日本国内の売り上げは15%程度
・海外では現地の人に任せることが大事
・販売店の実機はメーカーが準備し、在庫ゼロを目指す
・コムトラックスで見える化を成功
・事業多角化などの固定費にメスを入れる
・ハイブリッド建機を開発しその需要に応える
・リストラの大手術は1回限りにすること
・世界1位、2位のポジションなら勝ち抜いていける
・日本人は計画を変更することに対して抵抗感が少ない
・コストは変動コストのみでの比較が大事
・日本は自前主義で高コスト体質につながる
・トラックの無人運行システムの成功
・ダントツ商品は競合メーカーが数年かかっても追いつけないもので、これまでの製品に比べて原価を10%引き下げそのコスト余力をダントツの実現に向ける
・売れ続けるための仕組みをつくることが大事
・日本の強みは成長するアジアに近いこと
・日本は構造的な問題を乗り越えたドイツを参考にすべき

この本はとてもオススメです!


以下はこの本のポイントなどです。

・2000年ごろには日米欧市場の建設・鉱山機械の需要が全体の約8割を占めていましたが、現時点では3割程度にまで縮んでしまいました。また、2010年度のコマツの日本国内での売り上げは、全体の15%程度にまで縮小する見通しです。コマツ社内では、日米欧のことを「伝統市場」と呼んでいますが、主戦場はもはやこうした伝統市場ではありません。中国を筆頭とした新興市場であり、これらを「戦略市場」と呼んでいます。戦略市場での売り上げは7割近くまで達しています。

・いま振り返ると「現地の人に任せる」という方針は正しかったと思います。現地に密着した人が代理店を経営することで、その土地その土地の情報が集まってきます。「次に、ここでダム建設が始まる」という情報があれば、その地域で建設機械の需要が盛り上がります。ちなみに中国では、建設機械の買い手の9割が個人です。日本でも高度成長期には、トラックを個人で買って輸送の請負で稼ぐ「トラック野郎」といわれた人たちがたくさんいましたが、中国には「ブルドーザー野郎」や「油圧ショベル野郎」がたくさんいます。自分で買った建設機械を自ら操作して、建設現場や工事現場で働き、成功しようと夢見る人たちです。こうした個人のお客様の動向をキャッチし、彼らのハートをつかむには、現地の事情に精通し、経済感覚が肌身でわかる人材が欠かせません。

・「在庫ゼロ」といっても、代理店のヤードに実際の機械を置かないわけではありません。中国で建設機械を買う人は、必ず一度は試乗して、そのうえで「これを買う」と決めるのが普通だそうです。実機なしの商売はそもそも成り立ちません。しかし、代理店のヤードに置かれる実機が、その店の所有物である必要はありません。コマツが所有する機械を代理店の軒先に並べて、お客様に見てもらったり、試乗してもらったりする。代理店にとっては、建設機械をメーカーから買い取る必要がなく、販売業務に徹すればいい、という仕組みです。実は、中国ではこの取り組みが非常にうまくいっており、いま「流通在庫」は存在していません。完成品の在庫はすべてコマツの所有物で、無駄のない効率的な販売体制ができあがっています。

・コマツが中国でうまくいった理由として、市場の「見える化」に成功したことも大きかったと思います。コマツの建設機械には、「コムトラックス」と呼ぶシステムが標準装備されています。このシステムにはGPS機能があるほか、エンジンコントローラーやポンプコントローラーなどから集めた情報を通信機能を使ってコマツのデータセンターに送ってくる仕組みになっています。コムトラックスを装備することで、建設機械をお客様に納品した後も、それがいまどこにあり、何時間ぐらい稼働しているか、燃料の残りはどのくらいかといった情報を、お客様や代理店と共有することができるようになります。

・実は中国市場というのは、建設機械にとって非常に過酷な場所なのです。日本では建設機械の稼働時間が年間1000時間に満たず1日あたりに換算すると平均3時間弱といわれています。工事の規模が小さいことに加え、労働法規や騒音などといったさまざまな規制があり、建設機械を動かせる時間が限られているからです。ところが、中国では稼働時間が年間3000時間、日本の3倍に達しています。中国の建設機械は個人オーナーが持っている場合が多く、彼らは自らが投資した機械を少しでも多く動かして、早く元をとろうとするからです。3年前に日本で初めて「ハイブリッド建機」を市販しました。ハイブリッド建機は燃費のいい分、価格も高いのですが、これからは中国のほうが多く売れるのではないかと見ています。稼働時間が3倍もある中国では燃料代がかさみますから、オーナーにとっては、少々価格が高くてもハイブリッド建機のほうが儲かるのです。

・高すぎる固定費の本質は、成長とコストを分けて考えてこなかったツケともいえう、社内に蓄積されてきた「無駄な事業や業務」にありました。たとえば、コマツは、ほかの日本企業と同様、事業の多角化を進め、たくさんの子会社をつくってきました。しかし、その後、景気が落ちこんで不採算になっても、雇用を維持するために、そうした事業を続けてきたのです。慢性的に赤字の子会社群や、それを許す体制、体質こそが、高い固定費を生み出す原因だったのです。

・私は、いくつか改革の原則を決めました。ひとつは「大手術は1回限り」という原則です。世の中の経営不振企業を見ていると、何度も何度も小出しのリストラを繰り返すところがありますが、それは、小手術を繰り返して、患者(会社)の体力をじわじわ奪うようなものです。それでは、再起の可能性を小さくするだけです。1990年代初頭にIBMのリストラを主導し、見事に復活に導いたルイス・ガースナー元CEOも、「だらだら続くリストラは、社員や取引先にとって苦痛以外の何ものでもない。経営者はこれを絶対に避けるべきだ」と述べています。

・事業の整理統合を思い切って進めてきましたが、その基本スタンスは「どんな事業でも、世界1、2位のポジションなら勝ち抜いていける」というものです。「わが社独自の技術を有し、そのシナジー効果を発揮できる事業で世界1、2位を目指そう」と、事業や商品の選択と集中を続けてきまsた。結果として現在、コマツの売り上げの約50%は、世界1位の商品で構成されています。世界2位の商品まで含めると、全売上高の約85%にい達します。

・日本の工場では、日進月歩といいますか、日々「カイゼン」を重ね、5年も経つと、機械設備から現場の工員が使うひとつひとつの工具に至るまで、その様相が一変しているのです。ところが、アメリカの工場はほとんど変わっていませんでした。それが、大きな差となって出てくるのです。

・日本とアメリカを比較すると、これは技術者だけに限りませんが、日本人は「計画を変更すること」「変更されること」に対して抵抗感が少なく、それを柔軟に受け止め、対応することが得意です。一方、アメリカ人は、物事が計画通りに進むときに無頼の強さを発揮するように思います。

・日本では、コストというと「総原価方式」が一般的ですが、コマツではアメリカで学んだ変動コストのみでの比較をしています。さらに、日本の組織の特徴はミドルが強いことです。課長などの中間管理職が優秀で、しっかりと組織を回します。政治のリーダーシップが欠如していても、中央官庁がこれまで日本を引っ張ってこられたのは、官僚というミドルの強さがあったからです。コマツでも、とりわけ生産部門で、ミドルが強かったのです。

・一方で、アメリカで仕事をするうちに日本企業のおかしなところも、はっきりわかるようになりました。そのひとつが、行きすぎた「自前主義」です。何でもかんでも自分で1からつくらないと気が済まないのです。しかし、それは、必然的に高コスト体質につながります。このことを痛感したのは、ICTシステムについてでした。アメリカの企業は、業務用のICTシステムに汎用ソフトを入れて、多少カスタマイズしているだけですから、新入社員でもすぐに使えるようになります。また、一度覚えると、転職しても転職した先の会社で使えるので、システムを習熟するインセンティブが働きます。ところが、当時のコマツでもそうでしたが、日本企業は、給料計算にしても生産管理にしても、すべて自社専用のソフトやシステムを使いたがります。要するに、仕事のやり方を変えずに、そのままシステムに乗せようとするのです。ですから、開発コストがかかるうえ、新しい社員が入ったときにはその都度、システム部門の社員がやってきて、手取り足取り教えなければなりません。アメリカのように労働市場の流動性が高い国では、致命的です。

・その後、コマツでは、「定型的な仕事は外部の汎用システムを使い、競争力に密接にかかわる部分だけは独自のシステムを開発する」という仕分けをすることに決めました。

・「お客様が第一」のトヨタでさえ、ありとあらゆる仕様をそろえているわけではない。高級な革張りシートを選択できるのは、一定のサイズ以上の大型車のみと決めていたのです。その会議で私は、この話をして、営業部門の抵抗を押し切りました。モデル数の圧縮という方針が決まれば、あとはICTがやってくれます。「このパターンの建設機械しか生産しない」「販売しない」とICTシステムに登録しておけば、その翌日から、それ以外の仕様パターンはなくなります。ところで、仕様を減らしたことで、お客様はライバル社に流れたのでしょうか。おそらく、そんな事例はあったとしてもほんのわずかでしょう。それよりも、仕様パターン削減による固定費圧縮効果のほうがはるかに大きかったと思います。

・コムトラックスと真っ先に評価してくれたのは、福島県の建設機械のレンタル会社です。コムトラックスは建設機械にかかわるさまざまな情報を集約しているので、レンタル会社の側でもパソコン画面を見ていれば、「この機械はそろそろ部品の交換が必要だな」といった情報が一目でわかります。レンタル会社が燃料補給に向かう際にも、それぞれの建設機械の燃料の残量をコムトラックスで把握できるので、補給の順番や経路を効率的に選ぶことができます。

・最も反響が大きかった市場のひとつが、中国です。中国では、建設機械のオーナーが携帯電話で、自分が所有する車両の稼働状況や燃料の残量などの情報を見ることができます。あるお客様が20台の建設機械を所有していて、そのうち10台でそういうことができれば、残りの10台もコマツ製に切り替えたいという話になります。顧客を囲い込むうえで、コムトラックスは強力な武器になりました。

・コマツが手がけるダンプトラックは、一般道を走っているものではなく、最も大きいものでは積載量300トンというような巨大なダンプです。タイやだけでも直径4mくらいで、運転席には階段を上らないといけない代物です。もちろん一般道を走るためではなく、鉱山の採掘現場で掘り出した石炭や鉄鉱石を運び出すために使われています。このダンプトラックは、決められたルートを繰り返し行ったり来たりするので自立運転による無人走行に適しています。コマツは、チリとオーストラリアの2つの鉱山で、ダンプトラックの無人運行を実現しました。最初に導入したチリでは、2008年から実稼働に入り、オーストラリアでも2009年1月から動かしています。24時間体制でダンプトラックを動かそうとすると、以前は1台あたり4~5人が必要でした。しかし、コマツの無人運行システムを使えば、こうした人件費をゼロにできます。

・私は社長になると、営業と開発の責任者を呼んで、「いままでのような開発の仕組みでは、これまでの常識をくつがえすような突き抜けた商品は出てこない。新商品の開発にあたって、営業と開発は、まず何を犠牲にするかで合意しろ」と指示を出しました。ライバルに負けてもいいところ、あるいはライバルと同じくらいでいいところをあらかじめ決めておき、その分、強みに磨きをかけるわけです。

・この方針をかけ声倒れに終わらせないようにするために導入したのが、「ダントツ・プロジェクト」という手法です。「ダントツ」という名前の名付け親は、ほかでもない私です。この言葉に奮い立ってくれたのが、開発技術陣でした。そして、その意気込みはすぐさま製造部門や協力企業にも伝わり、「こんな商品をつくってみたい」という要望や提案がどんどん上がってくるようになったのです。

・「ダントツ・プロジェクト」に認定されるには複数の条件があります。まずは、「いくつかの重要な性能やスペックで、競合メーカーが数年かかっても追いつけないような際だった特徴を持つ」ということです。これが、そもそも「ダントツ商品」の定義でもあります。もうひとつの条件は、「これまでの製品に比べて、原価を10%以上引き下げ、そのコスト余力をダントツの実現に振り向ける」ということです。さらにキーワードとして、「環境」「安全性」「ICT」を挙げています。こうした部分で大きくライバルと差をつける商品を世に出していこう、と全社に号令をかけたのです。

・早い段階から生産部門も設計作業に参画することで、「コストを切り下げたいなら、こんな設計ではダメで、こういうふうに改めるべきだ」といった具体的な提案ができるようになります。こうしたコラボレーションがうまくいった背景には、開発部門と生産部門が大阪工場という同じ敷地内にあり、年中、顔を合わせて議論できたことを見逃すわけにはいきません。

・ダントツ・プロジェクトを始めた背景には、私が社長になって早々に取り組んだ「構造改革」もありました。このときは、人員や子会社だけでなく、「機種のリストラ」にも踏み込みました。それまで、建設機械のベースマシンは160機種もあり、細かな要望にあわせた付随モデルを合計すると750機種を超えていました。惰性的に多くの機種を市場投入し続けるのは経営にとっていかにも効率が悪いと考え、機種数をかなり絞り込んだのです。

・建設機械の動力源は、ディーゼルエンジンです。軽油を燃やして、そのエネルギーでモノを持ち上げたり、自走したりしています。しかし、二酸化炭素による地球温暖化問題がクローズアップされ、あるいいは21世紀に入ってからの原油価格高騰もあり、いつまでも化石資源だけに頼るわけにはいかない、と実感するようになりました。そこで、着目したのがハイブリッド技術です。コマツは2008年6月にハイブリッド油圧ショベルを発売しました。ハイブリッド自動車はバッテリー(蓄電池)を搭載し、エンジンと電池でクルマを動かすのですが、ハイブリッド建機はそれとhっや構造が違い、バッテリーは積んでいません。その代わりに、回収した電気を効率よくためこむためにキャパシターという蓄電装置を搭載しています。では、キャパシターにためこむ電気は、どうやってつくりだすのか。油圧ショベルは、運転席やアームなどで構成する「上部旋回体」が、足回りの上に乗っかっている構造です。工事のときは、この旋回体がくるくると回ってショベルを動かすのですが、この旋回が減速するときの運動エネルギーでモーターを回転させることで、電力を回収する新機構を開発しました。自動車に使うバッテリーは化学反応を伴い、充放電に時間がかかりますが、キャパシターは、回収したばかりの電気を瞬時に放電することが可能です。旋回体の減速時に電気エネルギーを取り出し、次に旋回体が起動するときにその電力をエンジンの補助エネルギーとして使うことで、軽油の消費量を抑える仕組みです。これによる燃費向上効果はかなり大きく、試算では燃料消費量が平均25%低減します。ユーザーテストによる実測データでは、最大41%の燃料消費が低減できたという結果も出ました。旋回する頻度が高い現場では、それだけ燃費向上効果が大きくなるのです。

・中国といえば、売れるのは廉価品ばかりというイメージがありますが、なぜそこでハイブリッドなのか。中国の建設機械の稼働時間が長いことは前に書きましたが、その結果たくさんの軽油を消費します。しかも、意外なことに、中国の軽油価格は安くありません。日本より若干安い程度の値段です。その結果、建設機械1台あたりの年間の燃料費は、日本円で300万円ぐらいかかるのです。一方、機会のオペレーターに支払う人件費は年間わずか50万円ほどで、燃料費の約6分の1にすぎません。日本などでは人件費が最大の費用ですが、中国ではまったく逆で、建設機械オーナーにとって、燃料費を節約したいというニーズは私たちの想像以上に大きいのです。

・いまコマツが目指しているのはブランディングで、「売れ続けるための仕組み、お客様から選ばれ続けるための仕組みをつくる」というところです。そのためには、いい商品を売るだけでなく、いいサービスも提供して、「また、コマツ製品を買ってやろう」と思ってもらうことが大切です。

・日本は、ものづくり業界にとって、つくづく住みにくい国になってしまいました。低成長であるにもかかわらず、円高が輸出産業の業績を圧迫しています。しかも、国内の需要が減るなか、「過保護」によって淘汰されなkった多くのプレーヤーによる供給過剰がデフレを生み出しています。金融危機によって、安全資産であるといわれている円が実力以上に買われ、さらには諸外国の通貨安戦争もあり、円が独歩高となっているわけですが、円高対策といっても、ゼロ金利政策のなかでは、短期的な市場介入しか打つ手はなく、効果も限られます。また、諸外国と比べて高い法人税率は、海外からの直接投資機会を抑制します。さらに、「2020年までに温室効果ガスを1990年比25%削減する」というきわめて困難な環境対策目標も、日本をベースにして企業が国際市場で戦うにはたいへん高いハードルとなっています。

・では、私たちの強みとは何か。それは、何といっても、成長するアジアに近いことです。物理的な意味もありますが、アジアが発展するうえでも日本の協力(ビジネスと支援)は欠かせません。また、アジアとともに栄えていくうえでは、安全保障問題が最重要です。多くのアジアの国々にとっては、日米基軸が安心の源ではないでしょうか。そして、私たち日本人の強みは、農耕民族的な強み、すなわち「チームワーク」と「きめ細かさ」です。「チームワーク」は、機械や電気、油圧、制御といったさまざまな技術分野の人たちが汗と知恵を結集したロボットや建設機械などで国際競争力が突出していることに表れています。「きめ細やかさ」は、どこにエネルギー・ロスがあるかを調べ尽くして開発する省エネ絵医術や、機械の安全性を高める技術、ICTの開発で大いに発揮されます。

・閉塞感が漂う日本は、戦後ドラスティックな変化を2度も体験し、日本よりも先に構造的な問題に直面、そしてこの問題を乗り越えたドイツを手本にしてはどうでしょうか。1990年の東西統一で失業率の悪化など、経済格差というハンディキャップを背負い、2002年にはマルクを捨ててユーロを導入したドイツは、危機的状況でも門を閉ざさず、反対に門を開くことで変化を受け入れ、試練を克服しつつあります。日本と同じく工業製品輸出国であり技術立国である一方、食料自給率は90%です。30年前まで疲弊していた林業も、生産性を向上させたことで、木製品自給率は60%を誇っています。また、東西統一後に首都移転を成し遂げ、伝統的な連邦制による強固な地方主権を行うなど、日本の改革のためのヒントを多く有しています。

<目次>
序章 世界市場の大転換
 一足早く大転換にさらされた建設機械業界
 建設機械が売れると経済が大きく伸びる
 危機感をテコに進めてきた品質改善
 日本の建設機械メーカーの強さ
 国内で売られている建設機械がいかに安いか
 過当競争が生み出した中古車人気
 大転換と格闘してきたコマツ
第1章 中国市場での挑戦
 世界一の激戦区
 現地の人たちに任せる
 コマツのやり方をどう理解してもらうか
 中国で生まれた「流通在庫ゼロ」の仕組み
 中国発の仕組みを先進国市場へ
 コムトラックスで市場を「見える化」する
 機械の稼働状況から先行きを予測する
 工場移転に伴う、市からの提案
 部品メーカーとともに成長
 稼働時間は日本の3倍
 経営の舵取りも現地に任せる
 かなりのところまで現地で意思決定できる体制に
 取り組みへの本気度が試される
第2章 構造改革への取り組み-危機が会社を強くする①
 構造改革宣言
 成長とコストを分けて考える
 なぜ赤字になったのか
 原因は「固定費」にあった
 見える化できれば、打つべき手もはっきりする
 大手術は1回限り
 子会社の整理統合
 なぜ子会社でなければならないかを問う
 事業を持ち続ける理由
 すべての商品で世界1、2位を目指す
 痛みを伴う改革を実行するのが、リーダーの役目
 間接部門の生産性をいかに上げるか
 決算集計の迅速化
第3章 ポスト・リーマンショック-危機が会社を強くする②
 真っ暗闇のトンネルに飛び込む
 「リセッション」ではなく「パニック」
 在庫が適正な水準に戻るまで生産を止める
 生産ラインの合理化
 生産拠点の統合
 協力企業とともに栄える
 大幅な減産を強いる事態を放置しない
 設備や部品を買い取り、支援する
 協力企業同士の切磋琢磨も促す
 なぜライバルより早く増産できたのか
 基幹部品は国内で集中生産する
 マザー工場とチャイルド工場
 日々新たに生まれる投資機会
第4章 日本企業の強みと弱み-アメリカで学んだこと
 アメリカ駐在で見えてきた日本企業の強みと弱み
 説明することの大切さ
 アメリカ企業の弱点
 生産技術者だけは現地化できない
 日米比較では1ドル70円でも負けない
 仕事のやり方を標準化する
 ICTで無駄をなくす
 コムトラックス-建設機械へのICT活用
 標準装備への決断
 データというかたちで「見える化」する。
 新しいサービスを可能にするICT
 苦労したのはクルマの運転と英語
 説明能力を高める
第5章 ダントツ商品で強みを磨く
 まずは何を犠牲にするか
 ライバルが追いつけない「ダントツ商品」の開発
 開発と生産の距離の近さ
 開発・生産一体の原則
 機種のリストラ
 ハイブリッド建機
 ハイブリッド建機が中国で売れる理由
 環境、安全性、ICT-今後の方向性
 為替には一喜一憂しない
 「コマツでないと困る」度合いを高める
第6章 代を重ねるごとに強くなる
 なぜ「コマツウェイ」なのか
 マネジメント編
 取締役会の活性化
 報告、討議、そして決議へ
 会社の状況、方向性を自らの言葉で語る
 バッドニュースを最初に報告する
 リスクの処理を先送りしない
 後継者育成は社長にしかできない仕事
 全社共通編
 強みを磨き、代を重ねるごとに強くなる
終章 傍観者ではなく当事者になろう
 トップは何を示すべきか
 これからはアジアの時代
 都市化率が低い社会
 過保護から抜け出せない産業
 低成長こそ根本課題
 チームワークときめ細かさ-日本の強み
 部分最適が横行しやすい-日本の弱み
 できることはたくさんある
 業界再編と雇用の柔軟化
 業務の合理化と固定費の削減が最優先課題
 批判するばかりの傍観者ではなく当事者になろう
あとがきに代えて

面白かった本まとめ(2011年上半期)

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「やま中(福岡市薬院)」でお寿司を堪能しました!

2011年09月28日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

福岡市の薬院駅から徒歩約3分のところにある「やま中」でお寿司を堪能しました!

とある雑誌に掲載があったし、兄弟にも勧められ、食べログの評価もかなり高くTop5000にも選ばれているので思い切って行ってきました。

店構えは剥き出しのコンクリートで驚きましたが、知らずに行くと、寿司屋とは思えませんね。

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↑店構え


平日昼の12時前に行ったのですが、結構予約客で埋まっているようでした。

一人だったので、右端のカウンター席に座ることができました。

天井がかなり高く、また大きなぼんぼり?もあって、かなり開放的な空間が広がっています。

壁がオレンジ色というのは斬新ですが、明るくて好感が持てます。

目の前には大きなピンク色の岩塩もあって、若く優しそうな板前さんに訊くと、ペルー産とのこと。これでも、蒸発などで1/3ほど小さくなってしまったようです。この岩塩を料理に使うのではなく、あくまで飾りとのことでした。

板前さんは優しく、そして人当たりが良くて、気楽に話せたのが良かったですね。板前の真ん中には、もちろん大将の「やま中」さんが陣取っていて、厳しい目で回りを見届けていました。今度は大将に握ってもらいたいものです。

女性店員にメニューを見せられ、何を注文するか迷いましたが、おまかせ5250円を注文しました。特上寿司で3150円ほどでした。
隣の4人の若い旅行客らしい団体はお店の人に刺身を勧められ、その山盛りの刺身を見てうらやましかったですね。店の人におまかせした方がよかったかもしれません。

まず、おまかせコースでは、鯛の腹部分とトロが握られました。トロの色が鮮やかで美しいのには驚きました!もちろん口の中でトロける!!
鯛も十分に身があります。

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↑鯛の腹部分とトロ

次に、アラとイカです。塩が振られているので、そのまま食べてくださいとのことでした。イカが美しくきれいに切られています。さすがこれは職人技ですね。またアラとは、さすが博多だと思いましたね。

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↑アラとイカ

ちなみに、以下の写真から見えるピンク色のものが、巨大な岩塩です。

4img_7699
↑巨大な岩塩


それから茶碗蒸しが運ばれました。

アツアツで美味しい!

鶏肉に歯ごたえがありますが、それがまたいい感じです。

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↑茶碗蒸し

それから、車エビとアジです。車エビは身がしっかりあります。

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↑車エビとアジ

そして、唐津産の紫ウニとイクラの小丼です。紫ウニが旬であり、濃厚で美味しい!さすがです!

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↑紫ウニとイクラの小丼

それから先ほどの、車エビの殻を揚げたものが運ばれます。
どの寿司屋も、結構エビの殻を揚げてくれるんですね・・・。

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↑車エビ殻の揚げ

それから玄海産の黒アワビを塩で食べたのですが、すっかり写真を撮るのを忘れていました^_^;)残念。

そして、穴子と焼きトロです。アナゴが柔らかく、小骨がきれいに取られていておいしい!また焼きトロも、口の中でとろけて美味しいです!

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↑穴子と焼きトロ


それから、鉄火巻きが3つ運ばれました。

この鉄火巻きのマグロがとろけるように柔らかく、そして美味しい!

こんなに美味しい鉄火巻きは初めて食べましたね。

ウニやトロに続いて感動しました。

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↑鉄火巻き

そして、締めに卵と長芋が運ばれます。

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↑卵と長芋

しかし、サービスとして、サバのバッテラを頂けたのは嬉しかったです!バッテラが上品に酢が効いていて美味しい!

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↑サバのバッテラ

そして、席を立とうとすると、デザートがあるとのことでした。
スイカと抹茶のシャーベットと餡です。
これも甘くて美味しかったですね。

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↑スイカと抹茶のシャーベットと餡

そして、会計を済ませると、玄関で、板前さんが見送ってくれたのには驚きました。一見さんにも優しい心遣いです。

やま中は、トロやウニ、穴子などのお寿司が美味しく、また開放的な空間を楽しめ、そして優しい板前さんと話が弾み、とてもオススメです!!

やま中・本店 鮨と日本料理 
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関連ランキング:寿司 | 薬院駅渡辺通駅天神南駅





美味しかったものまとめ(2011年上半期)


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阿蘇山「中岳」・「草千里ヶ浜」はオススメ!

2011年09月26日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

熊本県にある阿蘇山「中岳」と、「草千里ヶ浜」へ行って来ました!

阿蘇山「中岳」へは、車で行きました。

車の通行料は600円で、ロープウェイは片道600円なので、自家用車で「中岳」まで行ったほうがかなりお徳です。
しかし、徒歩で行けば無料です^_^;)が、結構距離がありそうでした。

中岳の案内は以下の通りです。

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↑中岳の案内

火口は7つあります。

そして火山ガス注意の看板がその隣にありました。

そういえば通行料を支払う時に、ぜんそくや体調不良の方は立ち入り禁止と言われましたね。

また、前日は、風向きが悪く立ち入り禁止だったようで、ラッキーでした。

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↑火山ガス注意の看板

火口を見ると、以下の写真のように水色の水が大量に貯まっているのには驚きました。

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↑火口に水色の水が!


近くに係員の方がいらっしゃったので詳しく話を聞くことができました。

この火口は昭和8年の噴火で新たにできたとのことです。

昭和54年にも大きな噴火があったようで、その係員は急いで退避壕に逃げたようです。

その時、飛ばされた石が以下の写真の大きな石とのことでした。

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↑噴火で飛ばされた大きな石


溜まっている水が水色なのは、硫酸銅が溶けているためとのことです。

そして、現在は水が70%ぐらい溜まっていて、比較的多いとのことです。

これが、50%ぐらいになると水の色が黄色になり、ほとんどなくなると黒色に変わるようです。

黒色になると、爆発の危険があるようです。

実は、その水は1日20万トンも蒸発しているようです。

それで干上がらないのは、大量に地下水が流れているためとのことです。

また、雨水でも増えるようですね。


今年の6月は噴火しそうで危なかったようです。

しかし、現在は落ち着いているとのこと。

それから所々に黄色の部分が見えますが、それは硫黄とのことでした。


それから、車で10分ほどのところにある「草千里ヶ浜」へ行きました。
食事をしようと思ったのに、駐車場代410円が必要なのには驚きましたが、まあ草千里の入場料ということでしょう。

ちなみに、そのレストランでは、熊本名物の桜丼(馬肉)1000円を食べました!
想像以上に、お肉は柔らかく美味しかったです。

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↑桜丼(馬肉)1000円


それから、草千里ヶ浜の方へ歩いたのですが、以下の写真のように烏帽子岳が中央にそびえ、草原が広がり、また風が気持ちよくて、爽快です!

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↑草千里ヶ浜


中央右側の小高い山まで歩きました。
途中左手には、先ほど行った中岳の白煙が見えていました。
なかなか雄大です。

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↑中岳の白煙


あまりにも気持ちがよいので、その小高い山では横になってみましたね。

そして、以下の写真の烏帽子岳に向かって、息子と「ヤッホー」と大声を出してみました。

最初はやまびこが聞こえなかったのですが、近くのおばさんが、聞こえるよ~と教えてくれ、何度か大声で「ヤッホー」と叫んでみると、確かに2~3秒後に、小さく高い声で「ヤッホー」と聞こえました!

とても嬉しかったですね!

すぐには、やまびこが返ってこないので、かなり距離があることになります。
それから、息子は蝶を追いかけ、帽子で捕まえたりしていました・・・

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↑烏帽子岳

それから、約5分息子に乗馬をさせて、大喜びしていました。一人1300円、二人2000円でした。

そして、美味しいとうもろこし300円も食べました。

阿蘇山「中岳」・「草千里ヶ浜」は、雄大な大自然を感じることができ、とてもオススメです!!

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「脳にいいことだけをやりなさい(マーシー・シャイモフ(著)、茂木健一郎(訳)」という本はオススメ!

2011年09月23日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「にいいことだけをやりなさい(マーシー・シャイモフ(著)、茂木健一郎(訳)」の購入はコチラ

「脳にいいことだけをやりなさい」という本は、習慣となっている日頃の考え方や行動・生活を改善し、いかに人生を幸せにするかについて書かれた本です。

私にとってはとても参考になった本で、この本は何度も読み、マーカーをつけ、考えさせられ、そして今までいかに後ろ向きな考え方をしていたんだー!と、反省しまくりの内容でした。

これから、この本に書いてあることを実践し、自分も、周りも幸せにしたいなぁと思います。

特に以下が大切だと思いました。

・幸せになるには幸せな人々の話を聞く
・幸せを感じるのは今だけ。いつかもたらされるものではない
・エネルギーを拡大するような考え方や感情、行動を選ぶ
・困難があっても自分のためであり、それから必ず学べることがある
・すでに起こってしまったことを嘆いたり変えようとしたりしないこと
・幸せであることが、望むものを引き寄せる
・目標を書くこと
・過去や現在の状況にとらわれず、未来に目を向けて積極的に生きる
・幸せを奪う習慣は、不平を言う、他人のせいにする、自分を恥じること
・悩むことは多くのエネルギーを使うけれど、結局どこへも行きつくことがない
・幸せの敵は、思いこみや錯覚。自分の考えを疑うこと
・ネガティブな考えはただ手放す
・鏡に向かって自分をほめるだけで自信がつく
・何でもいいから「うれしいな・楽しいな」と思うことを毎日見つける
・イヤな気分になる事実から、いい気分になる事実へと視点を転ずること
・感謝の気持ちを持ち、感謝を記録すること
・許すこと
・目をハートにして人に会うこと
・定期的に身体を動かすこと(人の細胞は1日1%入れ替わり、3ヶ月で100%)
・腹式呼吸をして、深く呼吸をし、身体全体に酸素を行き渡らせる
・夜10時には寝ること
・いつも私の身体が本当に求めていることだろうかと自問する
・人生の全部を思い通りにできなくてもかまわないと思うこと
・1日15分でも瞑想などで脳内奥深くに目を向ける
・自分の限界を知り、自分よりもっと大きな力に身を委ねる
・何事も受け入れることを身につける
・目的を達成するためならどんなことでも、たとえ苦しいことやつらいことでも、やり遂げてみせるという勇気と粘り強さをもつ
・自分の幸せを周りの人に分け与えたいと考えること
・悪影響を受けそうな人とはなるえべく関わらない。関わっても受け流す
・家族や友人以外に定期的に顔を合わせる仲間をつくる

以下はこの本のポイント等です。

とてもオススメな本です。

・心理学によれば、人間の行動の少なくとも90%は習慣によるものだといいます。今よりもっと満たされるには、自分の「習慣」に目を向けなければならないのです。

・成功するためには成功者の話を聞くことが大切なように、幸せになるには幸せな人々の話を聞くのがよいのは言うまでもありません。

・「脳にいいこと」は大きく7つに分けられ、家づくりの工程にたとえることができます。これらをしっかり築けば、脳と身体が上手に機能し、最後に大きな「幸せの家」が完成します。
 1 ネガティブ思考の「大そうじ」をする。
 2 プラス思考で、脳にポジティブな回路をつくる
 3 何事にも「愛情表現」を忘れない
 4 全身の細胞から健康になる。
 5 瞑想などで脳を「人智を超えた大いなる力」につなげる。
 6 目標をもち、脳に眠る才能を開拓する
 7 つき合う人を選んで、脳にいい刺激を与える

・本当の幸せは「もっと」素晴らしいものによって、「いつか」もたらされるというものではありません。脳が幸せを感じられるのは”今”だけなのです。

・前述の7つの「脳にいいこと」を実践するときに以下の法則の流れに乗れば、より効果的です。
 ①あなたを広げていくものが、あなたを幸せにしてくれます(拡大の法則)。
 ②宇宙はあなたを支えています(支援の法則)。
 ③あなたが価値を認めるものが、あなたの周りに増えていきます(引き寄せの法則)。

・「チャンスをつかんで幸せになれる人」は、いつもエネルギーを拡大するような考え方や感情、行動を選んでいるのです。いったい人のエネルギーの「拡大」と「縮小」とは、どういうことでしょうか。ここで自分がもっているエネルギーを今すぐ感じてみる、簡単な方法をご紹介しましょう。背筋を伸ばして座り、胸を張り、腕を広げて、大きく深呼吸をしてみてください。笑顔をつくって、目を閉じます。さて、どんなことを感じますか。
 ・自由
 ・解放感
 ・喜び
 ・明るさと広がり
-などではないでしょうか。これが「エネルギーの拡大」です。愛する人や尊敬する人、一緒にいられるとうれしい人のことを想像してみると、やはり明るさや広がりを感じると思いますが、こういった幸せを思うとき、人の身体のエネルギーはいつも「拡大」の状態にあるのです。ちなみに、科学的に「幸せ度」を測定するときは、この「拡大の程度」を見ます。幸せだと認められる人は、酸素吸収量の増加、血管の拡張、筋肉の弛緩、心拍数の安定、脳機能の統合性の高まりといったエネルギーの数値が高い人なのです。さて、今度は背中を丸めて座り、手をぎゅっと握りしめ、呼吸を荒くし、眉間にしわを寄せてみてください。何を感じるでしょうか。
 ・不安
 ・緊張
 ・焦り
 ・プレッシャー
ーなどでしょう。これが「エネルギーの縮小」と呼ばれる状態です。すべてのネガティブな感情-怒り、恐怖、悲しみ、嫉妬-は、エネルギーの流れを阻害します。筋肉がこわばり、呼吸は浅くなり、循環機能の活動が妨げられ、科学的に測定すれば、ストレスホルモンも増えていることが見てとれるでしょう。エネルギーが縮小すると、免疫システムが破壊されるので、病気に感染するリスクも高くなります。

・エネルギーの拡大を感じれば、あなたの進んでいる方向が正しいということであり、エネルギーの縮小を感じれば、目的地までの道を修正する必要があるということ。たとえば何かの選択を迫られたとき、立ち止まって大きく息を吸い、どちらの選択肢がより頭の中で明るさや広がりを感じさせてくれるかを考えます。レストランでメインの料理を選ぶときも、仕事を引き受けるかどうかを決めるときも、自分の内側の声を聞いてください。エネルギーの拡大を感じる選択をしたときは、なぜかいつもすべてがうまくいくのです。

・「幸せの国の百人」は、宇宙は自分を支えてくれている味方だと信じているので、困難にぶつかっても「なぜ私だけがこんな目に遭うのだろう。不公平だ」などと不平はもらしません。その困難も「自分に必要だから起こったのだ」と考えます。何があっても「これはきっと最終的に私のためになる。人生に”間違い”などという言葉はないのだ。必ずここから何かいいことを学べるはず」と思うのです。誰もがそう思うことによって、「幸せ度」を上げることができます。

・悲しいことやつらいことがあっても、-たとえ大失恋しても-「宇宙はいつも私の味方、これにはきっと大きな意図がある」と考えて乗り越えるのです。人生や世の中の出来事に対して受け身になろうというのではなく、”すでに起こってしまったこと”を嘆いたり変えようとしたりしないということ。多くの人がこの「ムダなあがき」に膨大なエネルギーを使っていますが、起こったことに動揺したり抵抗したりするのはもうやめて、「人生に間違いなどない」と考え、”今”できることにエネルギーを注ぐのです。「宇宙はいつも自分を支え、成長させてくれている」-そう信じることが、自分と脳を成長させるカギなのです。

・何かを好きだと考えたり感じたりすれば、それはまるで磁石に引きつけられるように自分に引き寄せられてきます。それはまるでスポンジのよう。今の幸せを大切に思えば、それはどんどん次なる幸せを吸収して膨らんでいくのです。この法則を聞きかじった人の多くが、理想の家や車など、まず自分を幸せにしてくれそうな「モノ」を引き寄せようとしますが、それは本末転倒です。この法則の基本は”幸せであることが、望むものを引き寄せる”ということです。まずあなたが、「今、幸せだ」と思うことが前提なのです。その幸せのエネルギーが強力な振動をつくり、欲しいものを引き寄せていきます。それはいったいどういうことでしょうか。たとえば「お金がない」から「お金が欲しい」と思うと、絶対にお金は貯まりません。「つまらない人生だ」から「もっと幸せになりたい」と思うと、いつまでたっても人生は好転しないのです。「愛されていない」から「愛されたい」と思うと、いつまでもその愛は手に入りません。「欠けているもの」や「足りないもの」に目を向けないでください。悲しいときや満たされないときにでも、ひたすら感謝の種を探し、どんなに小さな進歩でもそれを喜ぶようにするとすごいことが起こります。「私って恵まれているなあ」「私って幸せだなあ」と思っていると、次から次へと幸せがやってきます。人生を大きく変えることができ、「わけもなく幸せ」な日々を引き寄せることができるのです。「引き寄せの法則」を使いたいとき、私がいつも心の中で唱える言葉があります。それは「目標・注目・リラックス」です。
 ・目標-今よりもっと幸せになることを目指しましょう
 ・注目-「幸せ」に注目しましょう。日々幸せの習慣を実践しましょう。
 ・リラックス-肩の力を抜いて、成果を待ちましょう

・あなたの脳は、今「幸せ」ですか?
 次の項目それぞれで、自分に当てはまる点数をつけ、合計します。5段階評価で80点以上だとほとんどいつも幸せです。
 ・人のいいところを探すのが得意
 ・心の奥に穏やかな満足感がある
 ・ネガティブな考えにとらわれない
 ・どんな経験からも学ぼうとしている
 ・自分には大きな力が働いていると思う
 ・自分の変えられることは変え、変えられないことは受け入れている
 ・生きがいがある
 ・なぜかいつも幸せだ
 ・一瞬一瞬を大切にしている
 ・自分には生命力がある
 ・人生は大きな冒険だ
 ・あまりくよくよしない
 ・何事にも熱中できる
 ・1日1回は楽しい気分になる
 ・世の中は自分に優しい
 ・人を大目に見るのが得意
 ・自分自身に愛を感じる
 ・温かい人々に囲まれている
 ・何でも人のせいにしない
 ・何事にもいつも感謝している

・ビジョンボードとは、人生で成し遂げたいことを視覚化したもののことで、幸せをイメージできるものを用意し、コルクボードなどに貼ります。美しい風景写真でもいいし、誰かが笑ったり踊ったりしている絵でもよいでしょう。愛する人や尊敬する人と一緒に写っている自分の写真も効果があります。とにかくエネルギーの拡大を感じさせてくれるもの、解放感や軽さを感じさせてくれるものを絶えず目にする場所に掲げ、書き出した目標を書き添えておくのです。そして、自分があたかもその絵や写真の中にいるかのような想像をします。

・「幸せの国の百人」とのインタビューからわかったのは、彼らは誰ひとりとして、状況が好転するのをただ待っていたり、幸運が飛び込んでくるのを期待して、行動するのを後回しにしたりはしません。また、過去に縛られて「生まれが悪いから」とか「あんなことがあったから」とあきらめたりしていません。過去や現在の状況に捕らわれず、未来に向けて、積極的に生きているのです。

・幸福感というのは、「人生の出来事にどう対応するか」によって大きく左右されます。「幸せの国の百人」の考え方・生き方は、あらゆる出来事に対して、心が落ち着くような対応を自分で責任をもって選んでいるのです。作家のジャック・キャンフィールドは、次のようなシンプルな公式を唱えています。
 「出来事+あなたの対応=もたらされる結果」
 本当に幸せな人々は人生に何が起ころうと、可能な限り自分がかじをとろうとします。身の回りの出来事を変えられなければ、自分の”対応を変えればいい”のです。たとえば交通渋滞に巻き込まれたとき。車の中で顔をしかめたり、他の車に向かって怒鳴ったり、ハンドルを握りつぶさんばかりにしているドライバーがいる一方で、音楽に合わせてシートの中で身体を揺らし、楽しそうに歌っている人もいるでしょう。同じ状況にあっても、対応ひとつで不快にも愉快にもなるのです。一つひとつの出来事に、落ち着いて対応をしようと心がけていれば、それがいつか脳内に定着し、いつでも穏やかでいられるようになります。

・被害者としての生き方は、過去が現在より力をもっているという、真実とは正反対の考えに基づいている。自分の今の苦しみや「自分はこんなはずではない」という思いは、すべて他人がしたことのせいだとする考え方だ。だが真実は、唯一力をもっているのは「今この瞬間」である。これがわかってしまえば、今の心の状態はすべて-他の誰でもない-自分自身の責任であり、過去は”今”の力にはかなわないのだと思えるようになるだろう。

・私たちから幸せを奪う週間は、主に3つ-不平を言う、他人のせいにする、自分を恥じる-ですが、どれも間違った被害者意識から生まれるものです。

・古いことわざに「思い悩むのは”揺りいす”と同じ」というものがあります。「悩むことは、多くのエネルギーを使うけれど、結局どこへも行きつくことがない」という意味です。幸せを奪う習慣の一つ、不平を言うのもそれと同じこと。気に入らないことに文句を言っていたら、いつのまにかひどく興奮していたけれど、結局事態は何も変わっていなかったという経験があなたにもあるのではないでしょうか。不平を言うのに使うエネルギーを、問題の解決に-想像力や知性やイマジネーションを使うことに-当てるとしたらどうなるか想像してみてください。勝者は解決策に目を向け、敗者は不平に終始するのです。

・最近の調査によると、平均的な人が一日に漏らす不平の数は小さいことまで含めて70回もあるといいます。

・自分を責めることは屈辱感や罪悪感を生み、脳内のネガティブな神経回路を発達させ、他人を責めることと同じくらい幸福感を奪っていきます。これらの感情はしだいに私たちをじわじわと浸食し、エネルギーを消耗させ、幸せを感じる力すら鈍らせていくのです。まずは自分を認めてあげてください。自分を認めれば、押し殺してきた感情や過去の経験を受け入れて、あなたの奥深くに封じられていたエネルギーを解放することができます。そして、あなたはもう後ろを振り返ることはありません。

・私たちの思考は常に”オン”の状態にあります。研究によれば、人は1日に6万個の物事を考えていて、その95%は前日も前々日も考えていたことだといいます。問題なのは、その習慣的な考えの約80%がネガティブなものだということ。

・毎日幾度となく襲ってくる悪い考えは、「真実」とはかぎりません。これは当たり前に聞こえるかもしれませんが、重要なポイントでしょう。人は時として狭い視野で物事を見て、自分の考えが正しいと思いこみ、疑いもせずその考えに沿って行動してしまいますが、これほど愚かしいことはありません。

・人の脳は太古より「恐怖」と「不安」という「幸せのバリア(障壁)」がプログラムされています。この2つの「脳の警報システム」は、現代社会ではあまり役に立ちません。原始時代、人の祖先は子孫を守るため、楽観的に考えるより、あらゆる危険に注意を払う暮らしをしていました。そうしなければ、鋭い牙をもったトラに子供を食べられてしまうかもしれなかったからです。いつも最悪の事態を想定することによって、人間は子どもを一人前に育て上げることができたのです。

・たとえ現在、脳がネガティブな考えをぴったりと貼りつけていて、警報システムが常に「オン」になっていても、その傾向を変えていくことは必ずできます。脳の神経系は柔軟で、新しいやり方を覚えることができるので、意識して考え方を変えさえすれば、脳の中にもDNAの中にも変化が起こるかもしれません。

・リプトンの実験によれば、DNAはその人の考え方によて影響を受け、個人の幸せ度を変えられる割合は、50%以上だということのなのです。常に希望的観測をもとうとか、とにかく何でもいいから前向きに考えさえすればよいということではありません。必要なのは具体的対策を講じること、つまり古い思考回路をもった脳に、新しい考え方を教えてあげることでしょう。

・「幸せの国の百人」は、
 ・自分のネガティブな考えに懐疑的。脳の警報システムを疑ってかかり、誤報だと思えばそれを無視しています。
 ・ネガティブな考えにあれこれ抵抗しません。それらはネガティブ・バイアスの副産物にすぎず、やり過ごしてもいいのだとわかっています。
 ・前向きな考えを重視し、ポジティブな経験を楽しもうとしています。

・正しく自分の思考を判断するためには、自分が信じているネガティブな考えについて、次の4つの簡単な問いかけをしてみてください。
 ①それは真実ですか。
 ②それが真実だと言い切れますか。
 ③それを信じているとき自分はどんな反応をしますか。
 ④それを信じなければ自分はどんな人間になれますか。
次に、信じていることを”反転”させましょう。つまり信じていることとは逆の考えを口に出して言ってみまs。これによって柔軟な考え方を身につけることができ、自分の考えとは逆の出来事が起こったらどんな気持ちになるかを経験するのです。

・自分の考えを疑うことが習慣になってしまえば、頭を切り替えたり、ネガティブな考えを追い払おうと努力しなくてもよくなります。心は穏やかで強くなり、エネルギーは拡大し、幸せ度は自然と上がっていくでしょう。

・ネガティブな考えは、ただ”手放す”ことから始めましょう。考えを頭に貼りつけているのは「感情」です。感情を認めて意識的にそれを解放すれば、マイナスの考えも不思議と消えてなくなるでしょう。

・私たちは生まれつき、ポジティブな考えや経験より、ネガティブなもののほうを強く記憶に留める傾向があります。ポジティブな経験に対する脳のテフロン加工が、幸せな感覚を”はじいて”しまうのです。この生来の傾向を修正するためには、意識的にポジティブなものに注意を向けること、つまり「思考をプラス方向に走らせる」ことが必要でしょう。

・鏡に向かって自分を褒める。ただそれだけで自信がつきます。私がこれを始めた当初は、バスルームに入り、ドアを閉め、自分に向かって「あなたは美しい、あなたは優しい、あなたが大好き!」と褒めちぎったものです。最初の日は自分が間抜けに見え、次の日はいい点がなかなか見つからなかったので、情けなくなってきました。ところが何日か練習しているうちに、しだいに「いいアイデアを生む力がある」「人のために時間を惜しまない」など、褒められることはけっこうたくさん出てきたのです。しかし、このエクササイズの威力を本当に実感したのは褒めるところがなくなったとき。特に理由がなくても鏡に映った目を見ただけで、自分を好きだと思えるようになったからです。

・自分はダメな人間だと思い込めば、エネルギーは縮小し、幸福感は減っていきます。幸せな人々は自分に優しく、けっして自己卑下することはありません。自己中心的でも傲慢でもなく、自分をあるがままに受け入れて長所を認めようとしているだけなのです。幸せ度を上げるには、この姿勢が必要なのです。

・ちょっとでもいいことがあったら見過ごさず、意識するのです。ポジティブな考え、きれいなもの、おいしいもの、小さな成功、問題の解決など、何でもいいから「うれしいな・楽しいな」と思うことを毎日見つけてください。

・思考を喜びに向けるための効果的方法の一つは、ポジティブな考え方、つまり”自分を幸せにしてくれる考えを選ぶ”こと。次回、ネガティブなことを考えそうになったら、その状況をもっと喜べるような、「確かな事実」を何か探し出して、そちらに注目してみましょう。

・今、すべきことはイヤな気分になる事実から、いい気分になる事実へと「視点を転ずる」ということ。幸せは、少しずつ、毎日見つける習慣をつけていってください。

・ケンタッキー大学の研究チームは180人の修道女を対象に、彼女たちが20代からつけていた日記を調べました。そこでわかったことは、前向きな気持ちを多く記していた修道女は、ネガティブな気持ちを多く記していた修道女より、平均して7年も長く生きたのです。つまり、前向きな気持ちでいることは長生きの秘訣といえまs。

・「ありがとう」という単純な思いがなぜそれほど効果的なのでしょうか。それは「引き寄せの法則」に関係があります。もっとうれしい経験をしたいなら、今までにうれしく思ったことの価値を認めて、それに感謝するとよいのです。そうすれば次々と別のうれしいことが集まってきます。感謝の気持ちはつらさから目をそむけるためのものではなく、心を喜びでいっぱいにするためのものなのです。

・多くの人は、誰かに傷つけられたなら、相手を恨み、拒絶して、罰を与えるのが当然だと考えています。しかし、実際にはそれはまったくの逆効果です。相手を恨んだり憎んだりするのは、自分で毒を飲んで相手が傷つくのを期待するようなもの。自分がますます傷つくだけなのです。傷を癒し、心を愛で満たすためには、どんな罪でも相手を許すべきでしょう。

・私は自分のために許すのです。許しは自分を癒すこと、自分に力を与えることです。奇跡の薬と呼んでもいいでしょう。お金はかからず、効果絶大で、副作用もない薬です。

・乾いた心を潤すには、とにかく誰に対しても目をハートにして会うことです。大げさに考える必要はないのです。時には誰かの健康を願うだけで、表情が緩み、心が穏やかになる場合もあります。いったん優しい気持ちを意識すれば、脳のポジティブな回路もぐんぐん成長していきます。

・たとえば顔をしかめると、コルチゾール、アドレナリン、ノルアドレナリンといったストレスホルモンが分泌され、高血圧や免疫機能の低下が進み、不安やうつ状態に対する抵抗力が弱まることがわかっています。一方で、うつ状態の患者から眉間のしわを取り除くと、うつ状態がなくなってしまったという実験結果もあるのです。

・本格的に食生活を改善しようと決めたのは、大学生になってから。徐々に甘い物を控えるようになり、野菜中心の食事を心がけるようになりました。加工食品も食べなくなり、おかげで世の中にはおいしい果物や野菜がたくさんあることを知りました。身体に悪い物を食べなくなってから、エネルギーが満ちあふれてくるような感じがし、身も心も軽くなって、自分自身をとり戻したような気がしました。エネルギーや心の軽さが食べ物と関係していることは、科学的にも証明されています。

・気功に限らず、ウォーキング、ジョギング、水泳、ダンス、ヨガなどで定期的に身体を動かすと、頭の中の幸福感はなおいっそう高まります。さらに脳に酸素が供給され、身体に前向きな影響を与えるような化学物質やホルモンの分泌が促進されます。

・「人の細胞は1日に1%ずつ入れ替わり、3ヶ月ごとにすべての細胞が入れ替わります。運動をすると、細胞を成長させようとする化学物質が筋肉から放出されますが、逆に運動せずにゴロゴロしていると、筋肉は細胞を死滅させる化学物質を放出するようになります」

・ストレスや不安を感じたり、憂鬱になっていたりする人に共通するのは、たいてい両肩が上がっていること。そのことに気づいたら、無理に肩を下げようとするのではなく、いったん思い切り肩を引き上げて、それからゆっくり力を抜いていくといいでしょう。これを3、4繰り返すことで、ストレスや不安はとり除かれます。

・「呼吸が浅くても生きてはいられまうが、それでは酸素が細胞レベルにまで行き渡りません。幸せをうながす化学物質が細胞の中を流れるようにするためには、深く呼吸し、細胞の中の通り道から老廃物を取り除く必要があります。そこで、腹式呼吸は細胞の浄化にとても効果があります。呼吸の仕方は感情と密接に結びついていて、不安なときは呼吸が速く浅くなり、悲しいときは深いため息となり、怒っているときは短く強い息となるように、それぞれの感情には特有の呼吸の仕方があるのです。

・「気持ちが落ち込んだときには続けて3日間、夜10時(できれば9時)には眠りなさい」ということでした。これを実行すると3日後には世の中が違って見え、身体にエネルギーがあふれ、元の明るい自分に戻っていることは間違いありません。

・まず、いつも自問してください。-「これは私の身体が本当に求めていることだろうか」と。「私の身体は何を食べたいのだろう」「私の身体は今リラックスしたいと思っているのではないだろうか」「エネルギー補給するために、私の身体は何を欲しているだろう」きちんと耳を傾ければ、あなたの健康と幸せのためにいったい何がベストなのか、身体はいつでも教えてくれます。

・多くの成功者は、世の中のすべてを理解できなくても、人生の全部を思い通りにできなくても、それはそれでかまわないと思っています。大きな愛と英知の存在を信じていて、流れに身を任せて生きています。

・人生とは美しく神秘的な海を泳いでいるようなものですが、泳ぎを止めてその美しさを見ようという人はなかなかいません。脳がその美しさに気づく力を養うために、1日15分でいいから、瞑想などで脳内奥深くに目を向けるようにしましょう。瞑想だけでなく、自然の中を散歩するもよし、一人静かに座るもより。また、穏やかな音楽を聴いたりすることが、精神性を高めるきっかけになることもあります。大切なのは、効果を感じることができ、長続きする方法を見つけていくことです。

・自分が今できるだけのことをして、あとは大きな力に任せておけば、すべてがベストな方向へ向かっていくと考えましょう。そうすれば、心はいつも穏やかで、焦ったり不安になったりしなくなります。

・昔から、成功者は「降伏」が一番の得策であると認識していました。ここでいう降伏とは、戦いに負けることではなく、自分の限界を知り、自分よりもっと大きな力に身を委ねることを意味しています。大いなる力を信じて身を任せることは、安心感と自由を私たちにもたらし、私が「受け入れる心」と呼んでいるものを生み出します。

・「何事も受け入れることを身につけるのです。天からどんな恵みがもたらされるかを考えず、どんな恵みでも受け入れる気持ちをもって、信じて待つことです。」私たちは”自分の人生は自分で切り拓くもの”という考え方に凝り固まっていることが多いのですが、むしろ、困ったときにいつも大きな力が助けてくれると考えて、「何が起こってもいい」という覚悟をもつことが幸せへの第一歩なのです。

・本当に望むことがわかっていれば、一瞬一瞬どのように行動すればいいかは直感的にひらめくものです。それは単に楽な道を選ぶということではなく、目的を達成するためならどんなことでも、たとえ苦しいことやつらいことでも、やり遂げてみせるという勇気と粘り強さをもつということです。直感に従えば、うちなる目的意識に沿って行動することができ、上辺だけの義務感から動いたり、人からの賞賛を求めたりすることはなくなるでしょう。

・シカゴ大学が行った調査によれば、親しい友人を5人以上もっているグループは、そうでないグループより、自分を「とても幸せだ」と考えている人が5割も多いという結果になりました。別の調査では、自分を「不幸せだ」と考えている人の3分の2が、人間関係より財産や成功を重視する人でした。

・女性にとって「友人がいないこと」は「喫煙」や「肥満」より身体に悪いといいます。

・「幸せの国の百人」は、悪影響を受けそうな人とはなるべく関わらないようにして、関わらなければならないときも上手に受け流しています。

・悪い感情を拾ってしまわないためのてっとり早い方法は、「幸福感を吸い取ってしまうような人とはつき合わない」ことです。ここで「どんな人とも、平等にうまくやっていくことができない」自分に、罪悪感を感じる必要はないのです。避けるべきはだいたい次のような人々でしょう。不平を言う人、希望を削ぐ人、相手をへこませる人、そしてこれは見極めるのはなかなか難しいのですが、自分の考えに夢中な人、臆病な人、批判的な人、そしてできれば策略家も避けたほうがいいでしょう。たとえ彼らに悪気がないとしても、そういう人たちと接すれば、きっと気分が重くなったり、イライラしたりします。

・素晴らしい人間関係を保つための最大の武器は、一言「ありがとう」です。周りの人たちの支えに対して感謝の気持ちを伝えれば、人々はさらに助けてくれるようになり、絆はもっと強固なものになるでしょう。これが人間関係における「引き寄せの法則」です。

・サポート体制を強固にしておくには、家族や友人以外に定期的に顔を合わせる仲間をつくっておくのが理想的です。「大丈夫、何とかなるって」以外の、率直で的確な意見やアドバイスがもらえそうな場をストックしておくのです。

・本当に満たされた人々は「みんな自分と同じ、誰もが愛と幸せを求めている」と信じていて、大きな家族の一員だという気持ちから、いつでもどんなことえも人々の役に立ちたいと考えているのです。つまり、物事を狭い範囲で考えず、いつも脳を多角的に使っているといえるでしょう。

・脳を育む道のりは大股で歩く必要はありません。少しずつでも休まず進めば、それが一番の近道になります。大きな成功は、少しずつだが継続的な改善によってもたらされます。少しずつ変えていくことで、脳の中に生まれた新しい神経回路がしっかりとした道になり、やがて意識しなくてもあなたの望むとおりの行動をとることができるようになります。私たちは誰もが必ず、「脳にいいこと」を実践して幸福感に満ちた人生を送ることができます。


<目次>
訳者のことば 「茂木さんはいつも楽しそうだなぁ」今、注目の脳内の「楽観回路」を働かせる方法! -茂木健一郎
1 「脳の使い方がうまい人」には7つの特徴があった!
 -日常生活で、仕事で、勉強するとき・・・・・脳のすごい力を引き出す方法
 「ヒマラヤの村人」にあって、私たちにないもの
 脳の中には”幸せ度”の目盛りがある
 幸運をつかむ人、つかみ損ねる人の差
 同じことを繰り返すと「脳の神経経路」は固定化されてしまう
 家を一軒建てるのと、脳をよくする手順は同じ
 脳をよくする「4つの幸せのレベル」
 「もっともっと!」という人ほど、なぜ満たされないのか
 まるでカーナビのようにあなたを導く「脳の力」
 「今、あなたの幸せ度」をチェック
 何でも「画像化」すれば、脳はおもしろがって動き出す
2 簡単で効果抜群の脳の「大そうじ」!
 -ワンパターンの脳から、いつも「刺激的」な脳へ
 何をやっても「好スタート」が切れる人の秘訣
 渋滞に巻き込まれたとき、あなたならどうする?
 こんなことで脳に「時間」を浪費させてはいけない
 脳の中の「潜在意識」がこんな口グセに出てくる
 三週間で脳の悪癖が治る「リストバンド療法」
 まるで「映画のワンシーン」のようにふり返る脳の機能
 脳に巣くう「とらわれ」から逃れる法
3 脳に「ポジティブな回路」をつくる法
 -毎日、脳に「毒」を与えている人、「良薬」を飲ませている人
 「今日考えたこと」の95%は、昨日も一昨日も考えている
 「恐い目をした人」を発見したときの脳の反応
 「脳の警報システム」のスイッチを切れ!
 何かと「悲劇のヒロイン」になりたがる人の特徴
 マイナス思考の神経回路には「プラスの上書き」をすればいい
 「脳波」の世界的権威の驚くべき研究成果
 「セドナメソッド」-ペン1本のエクササイズ
 脳にポジティブ感覚を植えつける「鏡のマジック」
 こんな感情が起きたら「30秒間浸り続ける」
 頭の中で「怒鳴り合い」をするな
4 「脳が一番喜ぶこと」を毎日する
 -こんな簡単なことに、なぜ気づかなかったのか!
 「強心臓」の人ほどハッピーで長生き
 毎日、人に話し切れないほどたくさんの「いいこと」を見つける
 1日1回「その日のテーマ」を決めるだけでこの効果!
 「ありがとうの儀式」のすすめ
 アメリカ・ハートマス財団の「思い出しエクササイズ」
 お金はかからず、副作用もなく、効果絶大の「クスリ」
 自分の中にいる「暴れる子ども」とのつき合い方
 実例-脳をハッピーな感情で満たす買い物術
5 食事・運動・生活・・・脳細胞が元気なら、何でも思い通りに!
 -タフな脳にする「夜10時ルール」
 脳は「年中無休」の薬局!
 「風邪をひく人」が平均より35%も少ないグループの特徴
 「脳細胞の栄養」をよく考えた食事法
 5分でできる「脳の健康チェック」
 リン先生の「脳をよくするウォーキング」
 脳細胞すみずみにまで「新鮮な酸素」を送り込む方法
 「夜10時ルール」の脳へのすごい効き目 
 目をつぶったとき、何が聞こえてくるか
6 夢を楽々実現する、ハイパーエネルギーの秘密!
 -わけもなく楽しく、ハッピーな日々をつくり出す脳の力
 「なぜかハッピーな人」が脳のためにしていること
 「ふるい」を水で満たせーこの不思議感覚を味わう
 高僧の脳は「左前頭葉前部」が活発だった
 自分の中の奥深い部分を癒す「2分間」
 まるで「空中ブランコ」を飛び移るように
7 眠っている才能を目覚めさせる脳の刺激法
 -あなたの脳の得意技を探す「ミニ・パッションテスト」
 「頭の中を覗いてみる」と答えが書いてある
 「やみつき状態(フロー)に脳を導け
 人間の「直感」と「何となく」はけっこう正しい
8 こんな人とつき合えば、脳はいい刺激を受ける
 -「アクビがうつる」ように、人の脳のレベルも伝染する
 「親友の名」を5人すぐ挙げられますか
 人は無意識に「相手の脳」を見ている
 なぜ女性は男性より「おしゃべり」なのか
 脳は「相手の感情」を拾いやうい
 「心のバケツを満たす」2つのエクササイズ
 頭の中に「ドリームチーム」をつくれ
 脳にできた「新しい神経回路」をたくましく育てるために

面白かった本まとめ(2011年上半期)


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「麺劇場 玄瑛(福岡市薬院)でラーメンを楽しみました!

2011年09月21日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

福岡市の薬院に、無添加化学調味料のラーメン屋があるということで「麺劇場 玄瑛」へ行ってきました!

薬院六つ角と警固交番前の間の大通りから少し入ったところにある店ですが、以下の写真のように玄関が分かりにくいので、特に夜は注意が必要です。

私は、店が分からなくて、あたりをグルグル何度も歩いてしまいました^_^;)

クリーニング屋の看板の横で、「いごっそう」という居酒屋の前あたりになります。

1img_7691
↑クリーニング屋の看板の横で、「いごっそう」という居酒屋の前あたり

2img_7676
↑店構え

そして、店に入るとまたビックリします。

前方に壁があって店内を見渡すことができず、左の壁沿いに進まないと、席に着くことができません。

また、店内正面でイケメンのお兄さんが、麺をゆでたりしているのですが、その前が劇場のように段を上がっていく構造になっていて、そこにボックス席が6つあり、そこに座ります。左の一番前の席に座りました。

3img_7929
↑お兄さんが麺をゆでるところ。

また、女性の店員さんが水を持ってきますが、眼帯をしていてびっくりしました。
これは、店の方針ではなく、ただ単にケガか病気のようでした^_^;)
さっそく、メニューを見ます。

4img_7680
↑メニュー

5img_7681
↑メニュー

6img_7678
↑メニュー


醤油ラーメンやタンタン麺もありますが、ここはオーソドックスにとんこつラーメン670円を頼みます。

また、卵かけご飯310円も美味しそうなので、そのセットを頼みます。

なお、セットだからといって、金額が安くなるわけではないようです。

また、替え玉や大盛りがないというのはめずらしいと思いました。

そして、卵かけご飯と、ラーメンが運ばれてきました。

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↑ラーメンと卵かけご飯

スープは、魚介だしのうまみが加わった創作豚骨で、確かにドギツイ感じがしない、さっぱりしてコクのある美味しいスープです!

これは旨い!思わず、最後の一滴まで飲んでしまいました。

羅臼昆布、カツオ、ウルメ、サバ、干し海老、干し貝柱、干しアワビのうまみを凝縮させているようです。凄い!

また、麺は、自家製の細麺で水分47%とのことで、コシがあって美味しい!

そして、久しぶりに卵かけご飯を食べましたが、これも卵が濃厚だし、かつおぶしと醤油がマッチしてこりゃまた旨い!!

ズズズっと食べてしまいました!

麺劇場 玄瑛は、劇場型店舗を楽しめ、そして無化学調味料で健康にも安心でき、美味しくラーメンを楽しめて、とてもオススメです。

卵かけご飯もオススメです!


それから別の日にはタンタン麺も食べました!

心地よい辛さでこれも美味しい!

こりゃあ美味いです!これも最後まで全部食べてしまいました!

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↑タンタン麺

麺劇場 玄瑛
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美味しかったものまとめ(2011年上半期)


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白川水源(熊本県阿蘇村)は名水でオススメ!

2011年09月19日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

熊本県阿蘇郡南阿蘇村にある白川水源へ行って来ました!

白川水源は阿蘇高岳の南麓にあり、熊本市を流れ有明海に注ぐ白川となります。

この水源は常温14℃の水が毎分60トンも湧き出て、熊本市内の中央を流れる白川の源の一つとなっています。
毎分60トンとはものすごく量が多いですよね。1秒1トンになります!
また、環境省の定める名水百選にも選ばれています。

また、奥には湧水の守護神として吉見神社があり、南阿蘇村自然環境保全地域として保全されているとのことです。

以下は白川水源の案内です。

近くには色んな湧水があるんですね。

なお白川水源の入園にあたっては、18歳以上は保全協力金として100円が必要でした。

1img_7754
↑白川水源の案内


以下は環境省の石碑です。1985年に名水百選に選ばれたようです。

2img_7737
↑白川水源の石碑

そして以下の写真が白川水源です。さすがに透明でとても綺麗です。

3img_7738
↑白川水源

そしてよく見ると、水色の砂が吹き上がっている場所があり、湧水を確認できます。

4img_7746
↑白川水源の湧水(砂が吹き上がる)

そこに置かれているひしゃくを使って、水を飲んでみますが、ヒンヤリしていて、とても美味しかったですね!

軟水で飲みやすく、思わずゴクゴクたくさん飲んでしまいましたね。

こりゃあぁぁ美味いです!!

それから、少し離れたところでは、水遊びできる場所があり、子供たちはとても楽しんでいました。

避暑にはとてもよい場所だと思います。

白川水源では、美味しい水を飲め、避暑もでき、とてもオススメですね!

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「野村の「監督ミーティング」(橋上秀樹)」という本はオススメ!

2011年09月16日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「野村の「監督ミーティング」(橋上秀樹)」の購入はコチラ

「野村の「監督ミーティング」(橋上秀樹)」という本は、プロ野球の選手やコーチとして野村監督の薫陶を12年間受けた橋上秀樹さんが書いたものです。

 野村監督とのその12年間は、ヤクルト・阪神時代は監督と選手、楽天時代は監督とコーチという関係だったようです。

 そして、野村監督が他の監督たちと特に違ったところは、そのミーティングにあり、そのミーティングでは野球の技術や戦略だけではなく、野村監督の野球学や人生観、組織論、幸福論などを選手たちに説いたようです。さすが違いますね。

 「人としていかに生きるか」、「組織とはいかなるものか」、「自己の能力を開発したり、人材を育成するために必要なことはなんなのか」といった、野球選手でなくとも必要となってくる知恵の数々です。

 本書は、この「監督ミーティング」の内容や、野村監督のボヤキ、野村監督の言葉や行動の理由などについても書かれていて、とても興味深く読めました。とてもオススメです!

以下は、この本のポイントなどです。


・野村監督の考える「人生」には4つの側面がある。
 「人として生まれ」(運命)
 「人として生きる」(責任と使命)
 「人を生かす」(仕事、チーム力)
 「人を生む」(繁栄、育成、継続)
 こういった4つの視点から「人生を考えてみよう」、また、「いままで考えたことがなければ、考えてみてもいいじゃないか」、「知らないよりは、知っておいたほうがいい」といったスタンスで「野村の授業」は始まるのだ。

・野村監督が選手たちに一番求めたもの、それは、「変化すること」だった。自分なりにがんばっている、もちろん努力もしているのだが結果がなかなか出ない。そういったときに、現状を打破するために必要なのは、「変化すること」以外にありえない。同じことをやっていても、同じ結果しか出ない可能性はきわめて高いからだ。そして、この「変化」とは、練習方法やフォーム、バットを変えるといった目に見える変化から、「考え方」を変えるといった目に見えない変化まである。監督ミーティングでも、「進歩とは変わること。変わることが進歩である」と繰り返し述べていた。

・実は、人生におけるさまざまなことは、変えてダメになるより、変えなくてダメになるほうが圧倒的に多いものなのだ。この真実を知ることが、とても大切だ。目の前の現実を好転させるためには、自分が変わるしかない。「最大の障害は、実は自分自身のなかにある」という教えは、私の人生の教えでもある。

・言い訳の一番よくないところは、ミスや結果が出ないことなどの理由を他者に求めることで、「自分のなかにある原因はなんなのか」→「その原因に対して、自分はどう対処したらいいのか」といった思考の流れがすべて止まってしまうことである。自分以外のもののせいにしても、何も現状は好転しない。自分を見つめ、己をあらためないかぎり、目の前の状況は変わらないのだ。

・人生が80年あったとして、野球ができるのは、ほんの10年、20年である。それ以外の人生のほうが圧倒的に長いのだ。だから、野球以外の分野の知識を広め、人間的成長も遂げて、自分の価値を高めていくことが重要になってくる。そういった人生全体の目的や意義から、目の前の目標、つまり、野球技術の向上に取り組んでいかなければ、一流の世界まで自分を高めていくことができない。

・野村監督いわく、球界での人脈づくりやおべっかなども苦手な自分がこうやって監督要請を受けられたのは、やはり、引退後も地道に自分のやるべきことを一生懸命に取り組んできた結果であり、そういう仕事はきっと誰かが見てくれているものだと感じたという。だからこそ、「いい仕事を真剣に、一生懸命取り組んでいれば、きっと誰かが見てくれているものだ」という、プロセス重視の大切さを唱えるのだ。

・まず取り組み方として重要な3つの作業として、「計画」、「実行」そして「確認」を挙げている。ちゃんとした計画を立て、それを実行し、最終的に確認する。この作業をどんな練習でも繰り返しなさいと何度も指導された。これは野球だけではなく、どのような仕事をしている人でも当てはまることではないだろうか。

・どんなに熱心に取り組んでも、練習での成長とは「1」くらいしかない。一番、選手が飛躍的に伸びていくのは、実戦での経験や、成功体験を自信にしたときである。この比率を聞くと、「なんだ、練習はたいした効果がないのか」と思ってしまいそうだが、そうではないのだ。何事も、1があって、初めて2、3、4と進んでいくものでえ、1がなければ何も始まらないものだ。そういう意味でも、成長のために絶対欠くべからざるものが練習なのだ。また、練習には、「オレはこれほどまでに十分な練習を積んできた」という自己満足と精神の安定を得られる利点があるとも指摘していた。

・組織はリーダーの力量以上に伸びない-これは野村監督がずっと言い続けてきた言葉である。チームを強化する一番のポイントは、監督の力量のレベルアップであり、リーダーたるもの常に、観察力、分析力、決断力、そして感性の向上に努めなければならないと言うのだ。これを別の言い方で表現すると、「リーダーがいつでも自分自身に対して厳しく、常に成長しようという姿勢」を見せないかぎり、組織は成長していかないということだ。

・正しい目標設定をするには、自分の実力や資質を客観的に判断すること。それに加え、周囲の実力を考慮したうえでの自分の立ち位置を認識することが必要となってくることがわかるだろう。それらができて、初めて正しい目標設定ができると思うのだ。

・野村監督は、監督ミーティングで、一流になる人の条件として、次の12項目を挙げて解説していた。
 ①独創的な考え方やアイデアに優れている
 ②自主性と自発性をもている。
 ③観察力に優れている
 ④頂上体験や至高体験が多い
 ⑤旺盛な問題意識がある
 ⑥人から離れてプライバシーをもつ欲求が大きい。孤独な時間を精神的な成長に使う。
 ⑦感性が豊かで、鑑賞力が常に新鮮である。
 ⑧考え方が、自己を超えるようになる。自分のことだけではなく、他人のことを考える。
 ⑨対人関係が変わってくる。
 ⑩これまで「自分が大切だと思っていたこと」が変わってくる。
 ⑪性格が変わってくる。上司に平身低頭、部下に威張ることがなくなってくる。
 ⑫自分を責めず、人を責めず、愚痴をこぼさなくなる。

・まず任せて、やらせてみる。そして質問して、考えさせる。この一連の流れのなかで、私たちコーチは随分鍛えられたし、野村監督の野球学を自分のものにしていくことができたのだ。

・派閥をつくることによって、コーチや選手たちの将来の可能性を狭めてしまうのであれば、初めからそうしたものなどなければいい-こうした考えが監督のなかにあったからこそ、コーチや選手らと距離を置いて、采配を振るっていたのである。

・意識改革、つまり、「考え方」を変えることこそが大切だと、野村監督は常々考えていた。監督がミーティングでよく引用する言葉にそれが表れている。
 「考え方が変われば行動が変わる
  行動が変われば習慣が変わる
  習慣が変われば人格が変わる
  人格が変われば運命が変わる
  運命が変われば人生が変わる」
 まさしく選手たちの「考え方」を変えるために、日々野村監督は、ボヤき続けているのだ。

・データは収集して、傾向を導き出すだけではダメなのだ。その背景にある心理などの裏付けまでを考えることで、本当の意味での有効活用ができると思うのだ。

・どんなにこの選手を指導したい、と思ったとしても、明確にビジョン、理想像をもっていなければ、ボヤき続けることもできないはずだ。つまり、野村監督のボヤキとは、明確な理想があるからこそ生まれる、現実とのギャップなのだ。高い理想を掲げているからこそ、できる芸当でもあるのだ。ここが、ふつうの監督、指導者と、野村監督の違うところでもある。

・野村監督は自分のミスを認めることができたのだろうか。その一番の理由は、監督の野球に対する厳しい姿勢だったと思うのだ。野村監督は常に我々選手たちのミスや不勉強な点に対してお小言を言い続けているが、それは自分の野球学を追求する厳しさの表れでもあった。そしてそえは、自分のミスに対しても、例外扱いをしなかった。自分のミスもミスと認め反省することが、野村監督の野球に対する厳しさだったのだ。
我々選手、コーチたちにとっても、監督自らが外に向かって自分のミスを認め、反省する姿勢は、監督への信頼感をより高めることになった。

・組織が伸びるためには、現場を引っ張っていく核となる人材を育てなければならない。こういった人材は、成績や年齢などといった要素ももちろん大切だが、そんなことよりも、「人間的にも尊敬される」ような人格的な面で周囲の人々を引っ張っていく人間でなければならない。だからこそ、野村監督はチームリーダーを期待するような選手には、常に「野球選手としてだけではなく、人間としても見本となるようになりなさい」と繰り返し指導していた。チームの中心選手が自分のことよりも組織を第一に優先し、みんなの模範となれば、チームは必ずうまく機能する。

・どんな世界でも、「自己変革」はとても大切なことであるのに、これほど難しいものはない。誰でも現状のままのほうがラクだから、自分のカラを破ることができないのだ。そんなときに一番のきっかけとなるのが、成功体験や、その体験で得た喜びであるに違いない。

・若手選手は野球ではもちろんのこと、人生経験もまだまだ未熟な面があるので、どの先輩の後ろ姿を追いかけていくかによって、その後の野球人生が決まってくると言っても過言ではない。まさに、つき合う相手によって、運命が決まってしまうのだ。だからこそ野村監督は、チーム内の人間関係にはとても興味をもっていた。リーダーたるもの、そういった組織内の交友関係にも注意を払いながら、組織全体がいい方向に向かっているのか日頃からチェックすることも必要なのかもしれない。

・選手による監督批判は絶対に見過ごしてはいけない。監督の指導力や、威厳が薄れてしまった組織は、ここ一番の勝負ではけっして勝つことができない。強い組織とは、リーダーが絶対の存在でいることが必要なのだ。そのためにも、監督批判に対しては、断固とした対処で臨まなければならない。

・レギュラーではなかったものの、私が厳しいプロ野球の世界で17年もの間、ユニホームを着続けることができた背景には、このように自分の現状の実力を認識し、欠点と向き合うことができたことが大きい。欠点を認めることはとてもたいへんんことだったが、そこから自分が生き残るための「新しい道」が開けたことは事実だ。

・食事は日常生活の基本だ。野球ではよく、「基本は大切だ」と言われるが、その基本とは何も野球の技術に限ったことではない。日常生活を正すことから始め、それができたところでようやく野球の基本、ビジネスマンなら仕事の基本について、あらためて考えることができるのだ。いかに丈夫で強い体をつくるべきか。まずは基本となる「食べること」がしっかりできるようになれば、結果を残すための土台ができるはずである。

・怒られたとき言葉に対し、どう感じたかで、その後の考え方に雲泥の差が出てくる。つまり、単に「怒られた」、「注意された」と思うのか、それとも「自分の欠点をあえて注意してくれた」と好意的に捉えるかで、まったく考え方が変わってくるのだ。

・一般的に考えてみても、第一印象とは、服装などの見た目で決まるものだろう。そしていったん決まってしまった印象を変えるのは、なかなか難しいものだ。だからこそ、社会人のマナーとして、服装、身なりは大切だと、野村監督は常に指導していた。

<目次>
はじめに 選手たちに説き続けた「監督ミーティング」
第1章 人生を教える「監督ミーティング」
 野村監督と出会って驚いた、他の監督との大きな違い
 繰り返すことで効果を生む「監督ミーティング」
 野村監督が一番伝えたかった「変化する」ということ
 合言葉は、「言い訳は進歩の敵」
 一流選手になるために、なぜ人生観を学ばなければならないのか
 仕事、人生は結果ではなくプロセス重視である
 野村監督は技術論より、まず仕事への取り組み方を教える
 「まずは自分を知らなければならない」という教え
 1対9の法則で人は成長していく
 組織の力量とは、リーダーの力量以上にはなりえない
 「一生懸命なヤツ」が伸びるとは限らない
 一流になるヤツの共通点
 私が監督ミーティングを任されたいきさつ
 「限界」をどう乗り越えればいいのか
 「三計」で人は成長する
 任せること、質問することでコーチを育てる
 腹心を連れて行かず、公平感のもとチームを運営する
第2章 組織を伸ばす野村のボヤキ術
 選手の「考え方」を変えるボヤキ術
 個々の戦力を特徴づけることが組織を強くする
 データの先にある「心理」までも読む
 野村野球を見抜いていた落合監督
 自軍は欠点、他チームは長所をボヤいて選手の意識を高める
 データは集めれば集めるほど、物事は複雑ではなく簡単になっていく
 先輩たちの生きざまがその組織の強さをつくる
 マスコミを通したボヤキで選手を動かす
 ボヤキとは高い理想があるからこそ口に出る
 リーダーがミスを認めるから部下もついていく
 野村監督の勝利へのジンクス
 ヤジを聞けばそのチームの野球レベルがわかる
 「人間として尊敬される」ことを説いて、組織の核をつくる
 勝つことの喜びが選手のカラを破る
 選手を変化させることができたから、弱小集団を強くできた
 リーダーはチーム内の交友関係に興味をもたねばならない
 野村野球が阪神に浸透しなかった理由
 監督批判を許したらチームはダメになる
 生え抜きの育成が組織を強化する
 気を抜いた姿勢は絶対に見逃さないことが大切
 楽天は「野村野球」を求めていた
 野村監督の組織への対応の変化
第3章 一流になる自分のみがき方、人の伸ばし方
 野村監督があえて選手を平等に扱わない理由
 野村監督が評価する「超二流」の人材とは
 まず選手は、自軍の監督と戦わなければならない
 長所を伸ばすより、短所を直す
 技術的なミスは叱らないが、準備不足のミスは叱る
 「自分の代わりはいくらでもいる」と気づくことでひと皮むける
 まっさらな人材が一番育てやすい
 コーチは言い過ぎてはいけない
 名バッター野村がバッティングを指導しなかったワケ
 働き盛りを棒に振る選手たちの共通点
 選手のカラを破るのは監督の言葉だ
 ほめるときは相手を見てほめる
 自己変革のきっかけとして、個々のバットに注目した野村監督
 柔軟さが古田を名選手にした
 いまの選手に合わせてボヤキが優しくなった
 野村再生工場を去っていった選手
 シーズンオフに選手に書かせるノートで自己変革を促すv
 「オレはこう思う」という強制しない言い方でプロ意識を刺激する
 天才型選手と努力型選手の扱い方の違い
 野村監督はベテランたちに人生を語る
 「野村再生工場」では野手より投手のほうが再生しやすい
 野村監督は人材を血液型で判断する
 ベンチのボヤキで選手に考えるヒントを与える
 監督が一番評価しない選手とは
 自分の欠点を知っている者だけが生き残れる
第4章 野村監督に教えられた指導者論
 野村監督が必要とした名参謀
 教えるのがうまいコーチとは「技術を教えるのがうまい」わけではない
 部下の意見に聞く耳をもつのが真のリーダー
 相手に逃げ道をつくらせない愚痴の聞き方
 バッターをABCDの4タイプに分類して分析する
 中間管理職は監督の視点を選手にフォローする
 リーダーは補強よりも現有戦力をうまく使うことが大切だ
 外国人選手に「配慮」はしても、「遠慮」してはいけない
 おとなしい選手、プライドの高い選手との接し方
 コーチは力の落ちたベテランをフォローしなければならない
 情による好き嫌いはあっても、実力主義で公平に組織を運営する
 憎まれ口を言い続けることで生まれるカリスマ性
 選手が食事をしているところをチェックする
 チームを去っていく選手は、「別のチームに望まれて行く」のだ
 いつも文句を言い続け、野村監督は選手を見放さない
 鉄平を中日から放出する際の、落合監督の申し送り
 強い組織は規則も厳しいものだ
 別のチームに行ったあとも、野村監督を慕う選手が多いのはなぜか?
 組織の中心選手としての責任感を芽生えさすには
 間近で感じた野村監督のカリスマ性
 野村監督が求める参謀は、「監督の要望を先回りできるヤツ」
 コーチとして鉄平を殴った理由
 リーダーは現場と距離をとらなければならない

面白かった本まとめ(2011年上半期)

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とうふ屋うかい(八王子市)の食事はとてもオススメ!

2011年09月14日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

 たまたま八王子を車で走っていると、高いコンクリートの塀で囲まれた「とうふ屋うかい」というお店を発見しました。

 とうふ料理3、680円~と書かれていて、高級感もあり、なんだか美味しそうです。

善は急げと、思い切って寄ってみることにしました。

 少し離れた駐車場に車を停め、店の敷地に入ると、広い庭と池があってびっくりしました!

また鳥居とお稲荷さんもあり、銘水も飲むこともできます。

よもやこんな日本庭園が広がっているとは思いもしませんでしたね。

また、暑い日でしたが、この敷地内は池があるせいか涼しくて良かったです。

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↑店の入口

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↑広い庭や池

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↑稲荷大明神


それから、このお店ではゆかた祭りをやっていて、ゆかたを来ている人には、なんと豆腐プレゼントというイベントをしていました。

そして、剣玉や万華鏡など昔のおもちゃや線香花火が庭においてあり、遊ぶこともできたのはうれしかったですね。

さっそく受付へ行くと、なんと要予約とのことで断念しそうになりますが、1時間ほど待てば用意ができるとのこと。

おなかがかなり減っていましたが、我慢して待つことにしました^_^;)

その間に、おみやげ屋やメニューをみます。

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↑メニュー

5img_7347
↑メニュー


メニューは分かりやすく、以下の4種類から選ぶこととなります。

それとは別に子供用2420円があるのはうれしいですね。なお、別途サービス料10%が必要です。

 ・とうふ料理 7品 3,680円
 ・とうふ料理 9品 5,250円
 ・二つ井とうふ料理 3,990円
 ・江戸風流「夏の膳」6,300円

どれにするか、かなり悩みますが、季節感がありますし、田楽のセットと牛ロース炭火焼きがあるので、江戸風流「夏の膳」を選択しました!

結果的には、これを選択して大正解でした。

しばらくすると、準備ができたということで、席まで案内されますが、普通の店とは違い、庭を通って、離れのような場所へ行き、靴を脱いで着席します。靴の番号札を後で渡されました。

そして、料理を注文しますが、メニューがもう一つあり、飲み物や一品料理を注文することもできます。


 しばらくして、江戸風流<夏膳>が次々と運ばれてきます。
各離れに席があり、お店の方はたくさんの料理を次々と急いで運んでいて大変そうでしたね。
 「千と千尋の神かくし」という宮崎駿映画に出てくる旅館のような忙しさでした^_^;)

 まず、湯葉とろろですが、とろろ芋にまろやかな湯葉があり、小ネギとワサビが合います!こんなにおいしい湯葉は初めてです!
初っぱなからおいしい味で、これからの料理にワクワクしてしまいます!

6img_7357
↑湯葉とろろ


 そして、大きな舟型とワイングラスが運ばれてきて驚きました!

緑の紅葉の葉っぱもきれいです。

 木の舟の上部分を取り外すと、大きな笹の葉の上に穴子寿司、車海老芝煮、おくら味噌漬け、つる菜辛子浸しがまとめられています。

さすがにどれも美味しいですが、おくらと味噌漬けが合うのには新鮮でしたし、車エビの空揚げもサクサクして美味しいですね~。

また、ワイングラスの蛸と胡瓜梅酢和えも梅酢が効いて夏らしくて良いです!大満足です!

7img_7359
↑舟型

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↑季節の盛り合わせ


それから、備長炭?で焼かれている大きな江戸味噌田楽セットが運ばれたのにも驚きました!

炭が赤くなっています!

蓬麩、とうふ、あぶら揚げ、茄子の4種類で、それぞれ独特の味噌が付けられていて美味しいです!
あぶら揚げには、小ネギを乗せました。
やっぱり焼きたてが美味しいですね!

9img_7364
↑江戸味噌田楽


そして、お造りの登場です!

新鮮で身の引き締まったハモ、鯛、カンパチを、わさび醤油だけでなく、酢味噌や大根おろし醤油で楽しみます!

これはうれしいですね~。ハモは夏を感じますし、鯛がほのかに甘い!そしてカンパチが大きくてうれしい!

10img_7371
↑お造り


 それから、大きな金色の金属の器に、氷とともに二つ井豆腐が運ばれてきました!

器も楽しませてくれます。

出汁の効いたスープに二つ井豆腐が、とても濃厚でクリーミー美味しい!この豆腐は絶品ですね!本当にびっくりしました!

また、じゅん菜もぬめりがあって美味しい!

11img_7374
↑二ツ井とうふ

 そして、牛ロース炭火焼きの登場です!

 霜降りの牛肉が外側カリカリ・中身を柔らかくジューシーに焼いてあり、タマネギと小ネギ、そしてわさびと合わせてVery Good!

これも旨いです!!これには感動しました!

12img_7382
↑牛ロース炭火焼き


それから、ふっくらした穴子飯、出汁の利いた赤出汁味噌汁、新鮮な香の物も美味しいですね~。脱帽です・・・。

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↑穴子飯・味噌汁・香の物

そして、最後にわらび餅ですが、少しほろ苦く甘~いあんみつときな粉と合わさり絶品!美味しいです!う~むさすがですね!

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↑わらび餅

とうふ屋うかいは、どの料理も手抜きをせず、美味しく料理を提供していて、とてもオススメですね!

特に、濃厚でクリーミーな豆腐、お造り、牛ロース炭火焼きは美味しかったです!!

なお、この「とうふ屋屋うかい」は、ミシュランガイド東京で一つ星、ZAGATでも上位に掲載されていました!さすが!

とうふ屋うかい 大和田店
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関連ランキング:豆腐料理・湯葉料理 | 北八王子駅



美味しかったものまとめ(2011年上半期)


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価格.comでのデジカメプリント料金比較サービスはとてもオススメ!

2011年09月12日 01時00分00秒 | 良い物・サービス
<月曜はお勧めなおはなし>

 デジカメの写真プリントしようと思い、価格.comでのデジカメプリント料金比較サービスを利用してみました!

 220枚ほどでしたが、なんと1枚3円!しかも送料50円なので、合わせてもたったの約700円!

安い!!

品質も問題ありません!

 ただ、この3円のお店は、初回サービスが1枚3円で、今後は1枚12円とのことです。

 しかしながら、そのほかにも1枚4円のお店や5円のお店がたくさんありますので、今後はそちらを利用してみたいと思います。

 以前は、自分のプリンターで写真プリントをしていましたが、カラーインクのランニングコストが1枚あたり20円~30円ほどはしてしまうし、プリントするのにかなり時間がかかるし、印刷に失敗したりしていて大変でしたね。

 また、写真データをSDカード等に保存し、店舗に持って写真プリント注文しても、1枚あたり20円はかかるし、待ち時間も結構かかるので大変でした。

 それに対して、 この価格.comでのデジカメプリント料金比較サービスを使ったネットサービスは、自宅で簡単に素早く写真データをサイトへアップロードできますし、日付印画や簡単な補正もでき、また簡単にクレジットカード支払いができて処理がとても楽で、とてもオススメです!

 いや本当に1枚3円にはビックリしました!

 なお、50枚ほどでしたら何と1枚2円のところもあるようです。

価格.comでのデジカメプリント料金比較サービスはとてもオススメです!

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「ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣(美月あきこ)」という本はオススメ!

2011年09月09日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣(美月あきこ)」の購入はコチラ

 ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣(美月あきこ)という本は、航空会社でキャビンアテンダンドとして16年間勤務した経験から、特にファーストクラスに乗る創業社長の習慣等についてまとめたものです。

 飛行機のファーストクラスの金額は、日本・アメリカ往復でエコノミーで10万円相当であれば、約200万円もの高額となるようです。
ということは、ファーストクラスに乗る人というのは、当然ビジネス等の成功者となります。

 そんな成功者の習慣等としては、実は以下があげられるようです。

・CAとの会話の際にもよくメモを取る
・健康に気を配る
・朝の時間を大切にする
・読書家
・気遣いがある(自分の衣類や靴など)
・手帳はシンプル
・声は非常に聞きやすい
・姿勢がよい
・クレームの伝え方もうまい
・ありがとう、お疲れさまの一言がある
・人をリラックスさせる
・アイコンタクトの際に、すかさず挨拶
・家族を大切にする
・女性をリスペクトする
・自慢話がない
・人の気持ちにお金を使う
・感情のコントロールができる

それでは本日の客室を担当いたします私、美月あきこと一緒に大空へ向けて離陸いたしましょう。途中気流の悪い中、飛行をしてまいりますが、運航にはまったく支障はございませんのでご安心ください。

には、笑ってしまいました^_^;)


以下はこの本のポイントなどです。
とてもオススメな本です!

・ファーストクラスのお客様は、私たちとの会話の際にも、本当によくメモを取られていました。CAが話すことを、どんどん書きとめていくのです。手のひらに載るような小さなメモ帳やカード、あるいは手帳をいつも持っていらっしゃって、すぐに取り出していました。ご存じのように、ビジネスマナー上は、名刺の裏に何かを書き込むのは失礼なことです。しかし、ファーストクラスのお客様は、名刺の裏でも気にしません。

・成功する人としない人の違いは、人を感動させることができるかどうかです。成功する人は、メモを取るという態度で相手を感動させ、その人のやる気を引き出すのです。このように考えると、成功者は人にやる気を起こさせる名人かもしれませんね。

・ファーストクラスの成功者たちは、私の話した言葉の一部分をメモ帳に書いているだけでした。あとはじっくりと私の顔を見、相づちを打ちながら聞いてくださいました。成功者は話に集中してよく聴き、「これは大切だ」と思ったところを逃さずにメモを取ります。そして、その行為で相手に感動を与える。やはり、どこを取っても隙がありませんし、無駄がありません。つまり、ぬかりがないのです。「成功者はぬかりなく人生を渡り、非成功者はぬかるみにはまった人生を送る」

・私は研修や講演で出張することが多く、全国各地の方々と知り合うチャンスが多いのですが、会ったその日のうちにお礼状を投函するようにしています。あらかじめ切手を貼ったお礼状カードを、バッグの中に入れているのです。そのカードに、読書などで心に残った印象的なメッセージを書き込みます。相手に届けたい感謝の言葉を添えるのです。

・ファーストクラスを利用するビジネスエリートは、会社で重要な役についている方が多いですから、健康管理にはご自分できちんとなさっています。もちろん、健康だからこそバリバリと仕事をこなせるのでしょうが、健康管理といえば食事。機内での食事にも、非常に気をつけていらっしゃいます。たとえば、サラダにかけるドレッシングに「マイドレッシング」を持参される方がいらっしゃるほどです。油はとらず、お塩だけという方もいらっしゃいます。食事はおとりにならず、チーズとワインだけどか、お休みになる前にブランデーを楽しまれる程度の方もいっしゃいます。老舗料亭のお料理が供される食事であっても、「移動の時間は、休息の時間に充てたいから」と、食事類をキャンセルされる方もいらっしゃいました。

・「朝は、何かを生み出す仕事に使ったほうがいいんだよ」と、ファーストクラスに乗られた作家の方が教えてくださいました。ファーストクラスのお客様の話をうかがうと、ほとんどの方が早起きで、しかも深い思考の時間に充てていらっしゃいます。睡眠によって疲労を回復した後の脳の使い方として、見習う点が多いですね。メールを書くよりも、企画や新しい商品のアイデアを考えるなど、何かを生み出す作業をするように、時間の使い方を変えましょう。

・ファーストクラスに乗る人は、読書家が多かったように思います。読めている作家は、司馬遼太郎、池波正太郎などが目につき、ジャンルでは伝記や歴史小説などが多かったようです。ファーストクラスに乗る人特有の孤独感があって歴史上の偉人について書かれた本を求めていらっしゃるのか、あるいはビジネスエリートといえどもヒントを与えてくれる面たーを求めていらっしゃるのでは、と思います。メンターとは、仕事や人生に効果的なアドバイスをしてくれる相談者のことです。

・コートやジャケットは、他のクラスでもお預かりするのですが、ファーストクラスの方は、ご自身の衣類を本当に丁寧に取り扱います。そして私たちCAが扱いやすいように向きを直してくださったり、コートハンガーにかけやすい向きにして持っていてくださったりします。

・ファーストクラスのお客様は、「汗や脂で汚れた靴の中を他人に見せるのは失礼だ」という礼儀を心得ておられます。また、誰も他人の靴の中など見たくないものだから、できるだけ見せないようにするのが気配りであることをご存じなのです。

・ファーストクラスのお客様の声は、非常に聞きやすいという特徴があります。機内はエンジン音が絶えずしていますから「お客様、もう一度お願いいたします」ということが多いもの。しかし滑舌がよく、よく通る声をしている人が多いので、聞き取りやすいのです。これは、自分の声を相手にきちんと伝えることの重要性を、ビジネスエリートが日頃から意識しているからだと思います。

・ファーストクラスの多くの方は、「今、話してもいいかなあ」と、これから話すぞということをまず予告されます。そうすると「あっ、何かあったな」とCAにも覚悟ができます。そして、ひと通り話をされたあと、私たちが正確にお話の内容を理解したかどうか確認をされます。

・相手が言ったことの一部を繰り返す行為は「バットトラッキング」ともいいます。相手の言葉をそのまま繰り返すだけです。どんなに口下手な方でも、あら不思議。会話が続いていきます。会話の基本は、相手を受け入れてあげることです。同じ言葉をただ反復するだけで相手を受け入れることになるのですから、すぐに使えますよね。

・CAはお客様の目を見て、笑顔で挨拶をします(アイコンタクト)。ですから、お客様さえこちらを見てくだされば、必ず目が合うようになっています。そのタイミングは、お客様次第です。アイコンタクトの際に、すかさずご挨拶してくださるのが、ファーストクラスのお客様です。ビジネスクラスのお客様は、なかにはフレンドリーにご挨拶してくださる方もいらっしゃいますが、なにぶん根がシャイな国民性ですから、目が合ってもすぐに目をそらす方がほとんどです。ニコリともしませんし、もちろん挨拶もしていただけません。

・ファーストクラスのお客様は、とにかく姿勢がいいのです。そして目線の角度が高いのが特徴です。うつむいている人はだいたい目線が下がっていますが、堂々と振る舞っている人は正面を向いているので、目線の角度が高くなるのです。そして狭い範囲を見る視線ではなく、遠く先々まで見渡せるような視線の送り方をされています。

・ファーストクラスに乗る創業者たちは、「ありがとう」と言われた相手がとても嬉しく感じるということを本能的にわかっているのです。そして、相手が喜ぶことが、自分の喜びになっているのです。だから、感謝の言葉を伝えることが習慣になっているのでしょう。

・家族を大事にできない人が、社員だけを大事にするとは思えません。生活面でフォローしてくれる家族を、ないがしろにしてはいけません。家庭は砦のようなものです。そこが崩れたら、仕事に集中するパワーがそがれてしまうでしょう。

・ファーストクラスのお客様は、機内では必ず女性にお手洗いを譲られます。おそらく機外でもそうされているのでしょう。また、CAが手荷物を上の棚に上げようとすると、「それはいいよ。重いから自分で運びます」とおっしゃって、コートルームや上の棚にご自分で上げようとされます。また、CAに何かリクエストをされる際、必ず正面や斜め前の位置から呼びかけられます。背後から呼びかけることがマナーに反するということをよくご存じなのです。

<目次>
はじめに
1章 ファーストクラスとそのお客様はここが違う!
 ファーストクラスって、いくらかかるの?
 金融資産1億以上の人たちが乗っている!?
 バブルの時代の信じられない風景
 ファーストクラスの常連「ビジネスエリート」という存在
 アップグレードという裏ワザ
 プライバシーが守られる特別な空間
 疲れるのが当たり前の空間で、逆に疲れを癒す
 寸暇を惜しんで仕事をする人は、ファーストクラスにはいない
 おもてなしの心
 ファーストクラスは値引きをしないのがポリシー
 ファーストクラスを自分で予約する人はいない
 寝心地のよさとプライバシーが座席のポイント
 極上サービスはグラスに入ったシャンパンから始まる
 100万円単位の超高級炊きたてごはん
 ファーストクラスでは名前を呼ばれる
 コラム こんなお客様も乗っているの!?
2章 ファーストクラスのお客様の「習慣」をまねる
 メモをどんどん取る
  自宅のいたるところにメモを置いておく/アイデアと感動した言葉をメモで残す
  機内での過ごし方をメモで指示するお客様/優先順位をリストアップする
 CA時代からメモは大活躍
 成功者は、メモを取る姿で相手を感動させる
  メモすることで、周囲への心遣いにもなる/メモを取れば信用も得られる/記憶を強化するメモの力
 何をメモすればよいのか
  メモをとるコツ/残したメモの使い方/気持ちを伝えるメモ
 メモを使えばアイデア整理ができる。さらに出版も!
 すぐにお礼状を出す
 健康管理に常に気を配っている
 朝の時間を大事にする
 新聞を定期購読する、これだけのメリット
 ファーストクラスは読書家ばかりー13時間で8冊読む人も
 コートのお預かりから見えてくること
 靴は人目につかない場所に揃える
 ペンを持っていないお客様はいない
 ファーストクラスの手帳はとてもシンプル
  手帳選びの意外なポイント-六曜があるかどうか
 コラム こんなお客様も乗っているの!?
3章 ファーストクラスのお客様の話し方・聞き方をビジネスに活かす
 ビジネスエリートたちとの会話は、あっと言う間に時間が過ぎる
 声の重要性に気づいている人、いない人
 よい声を出すにはまずよい姿勢
 「予告」と「確認」が大切
 ファーストクラスはクレームの伝え方も見事
 口下手な人もすぐに使える「オウム返し」
 会話が弾むよい質問・会話がすぐ終わる悪い質問
 ビジネスエリートの絶妙な質問、3つのポイント
 クッション言葉でスムーズに依頼する
 「ありがとう」の一言で相手を巻き込む
 実は、沈黙も大切
 いかにして、話し相手の緊張を解きほぐすか
 心を開かせる16のポイント
 本音は肩から下に表れるー話を聞く時の注意点
 コラム こんなお客様も乗っているの!?
4章 ファーストクラスのお客様は見た目が違う
 ファーストクラスは挨拶から違う
 重要なのは、「第二印象」
 「第二印象」がよくなる三種の神器
 ファーストクラスのお客様は、姿勢がいい
 プラスのエネルギーを受けやすい姿勢
 エネルギーにあふれる立ち方、お教えします
 歩き方によって気持ちが変わる
 成功者の顔相
 顔にすべてが表れる
 死相が出ていたお客様
 ファーストクラスは「成功者が顔相」で満ちている
  眉間/鼻/目/眼球を動かす/額/口角/噛む・見る・味わう
  相手を見て話す/耳を傾ける/人に頻繁に会う/睡眠
 「第二の矢」を受けないための呼吸法
 息を詰めていては、いい仕事はできない
 エネルギーを高くするために、形から入る
 コラム こんなお客様も乗っているの!?
5章 ファーストクラスのお客様の発想を学び、私が考えたこと
 当たり前のことを続ける、そして感動させる
 自分のポジションに応じた人脈をつくる
 ルール無視では相手にされない
 人脈を広げる時にやってはいけない7つのタブー
 フレンドリーだから幸運がやってくる
 家族を大切にする
 女性をリスペクトする理由
 弁護士を二人雇う意外な理由とは?
 人を気持ちよくさせるためにお金を使う
 スパイラルの法則
 感情のコントロールができる
 注文の多いエコノミーとビジネス、手間のかからないファーストクラス
 私のブルーオーション戦略
 人の能力・経験を商品化する
 目標を明確に掲げる
 私のアイデア発想法
 コラム こんなお客様も乗っているの!?
6章 一般のビジネスにも役立つCAのスキ
 1社の募集に約1万人が全国から応募する
 一人前になるまではエレベーター禁止
 クレームは信頼の証
 CAは見た目が9割
 CAが心がけている「挨拶は先手必勝」
 ドライアイスを素手で扱う理由
 応援者をつくる
 CAのプロ意識
 コラム こんなお客様も乗っているの!?

面白かった本まとめ(2011年上半期)


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洋食エリーゼ(四ツ谷)で洋食を堪能しました!

2011年09月07日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

 以前紹介したZAGAT Tokyo  Restaurants 2010で、お値打ちレストラン第10位にランキングされている「洋食エリーゼ」で洋食を楽しんで来ました!

食べログでもTOP5000に選ばれていますね。

洋食エリーゼの場所は、四ツ谷駅すぐのしんみち通りに入ってすぐ右側にあります。

1img_7263
↑エリーゼの店構え

一人だったので、カウンターを案内され、さっそくメニューを見ます。

2img_7265
↑メニュー

3img_7266
↑メニュー


色んな洋食メニューがあって、悩みますが、オーソドックスにオムライス850円を注文します。

大盛り+150円で注文し、味噌汁+80円も合わせて注文しました。

オムライスを選んだのは、以前、週刊ダイヤモンドという雑誌2010.5.22のp56の大衆食堂という記事で、オススメとあったためです。

4img_7268
↑オムライスと味噌汁


少し経って、オムライスの登場です!
ここのオムライスは半熟卵ではなく、薄い卵焼きを巻いたものです。
中のライスに程よく味が染み込んでいて、さすが美味しい!こりゃ美味いです!

また、ポテトサラダもありますが、これが妙に美味しい!
ジャガイモが良いのかな?
味噌汁も出汁がよく効いていてgoodです!

それから、別の日に再訪し、一番人気のビーフトマト定食920円を注文しました。
キスフライ140円も合わせて注文します。

5img_7591
↑ビーフトマト定食とキスフライ


これもビーフがかなり煮込まれていて、スープが良い味を出していて美味しい!

これは堪りませんね。スープの最後の一滴までスプーンで掬って飲んでしまいましたね。

またキスフライも、キスの身がとても柔らかく、そして衣はカリッと揚げられていて、タルタルソースともとても合います!
美味しいです!!


また、別の日には以下のポークジンジャー定食(1000円(ライス大盛り+50円)も人気とのことで、これを楽しみました。
生姜が肉全体によく効いていて、そのスープが美味しい!!

6img_8127
↑ポークジンジャー定食


さすが、洋食エリーゼは人気で、とても味が良いというのがよく分かりました!
洋食エリーゼはとてもオススメです!!

洋食エリーゼ
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関連ランキング:洋食 | 四ツ谷駅麹町駅四谷三丁目駅



美味しかったものまとめ(2011年上半期)


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「十三や」の櫛(くし)がとてもオススメ!

2011年09月05日 01時00分00秒 | 良い物・サービス
<月曜はお勧めなおはなし>

以前このブログで紹介した山手線ぐるり おみやげ散歩(伊藤美樹)という本にも紹介されている「十三や(じゅうさんや)」でつげ櫛(くし)を買いました!

「十三や」は、東京の上野の不忍池(しのばずのいけ)そばにあります。

1img_7566
↑「十三や」の店構え


「十三や」は、1736年(元文元年)に初代「清八」が、当地にくしの店を開業して以来、手作りのつげ櫛を商っているとのことです。

屋号の「十三」の由来は「九(く)」と「四(し)」を加えると十三になることから名づけられたようです。

材料の「黄楊(つげ)」は、鹿児島産の薩摩つげを使用し、これを乾燥して、一枚、一枚ていねいに手作りをしています。

この国産のつげは、丈夫で静電気を起こさず、髪の毛の通りもよく、地肌の当たりも柔らかで、使い込む程に艶がでて、使いやすくなるようです。

手入れ方法としては、乾いた布に油をしみこませて櫛を拭けば良いとのことです。
この時、ビニール袋の中で櫛を拭くと、油が回りに飛ばずにきれいに手入れができるようです。
油としては、このお店でも売っている椿油が一般的なようです。お相撲さんも髪の毛に使っている香りですね。
無香料の椿油もありますし、植物油のオリーブオイルやサラダ油を使ってもよいとのことです。
二週間に一度ほど、油で拭けば、あめ色となり、つげ独特の生きた味が出てくるようです。

また歯の間にたまった汚れは、古い歯ブラシに植物油をつけて、歯にそって軽くこすると落ちるとのことです。

このつげ櫛は、20年以上使うことができるようです。親子三代使っている家族もあるとのことです。
一生使えるのは良いですね。

それから、櫛は古代より神のよりつきたもう神聖なものであり、櫛には悪魔災厄を呪圧する力があるとされているので、厄除けのプレゼントとしても良いようです。

これをプレゼントされた女性は、浮気できないと思います^_^;)

 店に入ると、左手前が笑みの絶えない店主の作業場で、そこから、優しく丁寧に色々と教えてくれます。

左奥がその店主の息子さんの作業場のようです。店主がいないときは、その息子さんも優しく教えてくれました。

実際に、髪の毛の質を見て、櫛の歯の間隔を決めてくれるのはうれしいですね。

髪の毛を見ただけで、髪質を当て、最適な櫛を選んでくれるとは、さすがプロだと思いました。

結局、以下の写真のつげ櫛(15,000円)と耳かき(1,470円)を購入しました。

2img_7560
↑つげ櫛と耳かき、説明文


 櫛は比較的大きなもので、自分に合ったものを選ばせました。

重さといい質感といいちょうど良いようです。

しかしながら、製作に約1ヶ月かかるとのことで、首を長くして待ちました。


耳かきは、大1470円(家用)と小1050円(携帯用)がありますが、家用の大1470円を買います。

好みによって、いつでもかく部分を無料で削ってくれるのはうれしいサービスです。

耳かきは、気持ちよく垢が取れて気持ちよいです!


 それから一ヶ月経って、完成したとの電話連絡があり、さっそく受け取りに行きました。

そしてすぐに櫛を使ってもらいますが、特に髪の毛の根元がきれいになるのには驚きました!

椿油のせいもあるかと思いますが、髪の毛がかなり美しく見えます。

また、毛先も、プラスチックのものとは違って柔らかく通り、とても良いようです。

静電気が起こらないのも良いようです。

大絶賛で、とても大喜びなのは、嬉しかったですね。
プレゼントしてこんなに喜んでくれるのは、とても嬉しいです。
椿油720円も後で買いました。


さっそく、姪にも買ってやれということとなり、もう一つ購入しました。
まだ小学生なので、櫛の歯と歯の間は、開いているほうが良いとのことで、それを選びます。
また、櫛の入れ物も700円程で売っていて、花柄のきれいなものを選びました。
以下の写真のように色んな入れ物があって、選ぶのに苦労しましたね^_^;)
ぜひ一生使ってくれればと思います。

3img_7569
↑櫛や入れ物

一生髪を大切に扱うものとして「十三や」のつげ櫛はとてもオススメです!
お勧めなお話(2011年上半期)
自動車保険を安く!
引越し成功法!
ホテル安く利用体験談!
格安国内航空券体験談!


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「うらおもて人生録(色川武大)」という本はオススメ!

2011年09月02日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「うらおもて人生録(色川武大)」の購入はコチラ


この「うらおもて人生録」という本は、阿佐田哲也(朝だ徹夜だ!)名義で、「麻雀放浪記」など多くの麻雀小説を手がけた色川武大さんが、その人生体験を基に、劣等生向けに書いた教育書です^_^;)

小学生のころ好きになった友達の話、戦争時代の中学の話、スリになれずバクチ打ちになった話、会社員生活などから、その教訓などについて分かりやすく説明してあります。

 特に、以下等について述べてあります。

 ・バクチ打ちは先取点が大事だが、人生は先に負けることが大切
 ・人生は無事で長くやることが大切で9勝6敗が理想
 ・一カ所で淀まず、ゆっくりと一段ずつ進み、後戻りはしないこと
 ・守り腰だけでは勝てない。チャンスを見とって攻めて出る勇気も必要

とてもオススメです!

以下はこの本のポイント等です。

・ばくちのときは先取点が大事で、実力に大差がなければ、これで7割ぐらいきまる。このあと勝ったり負けたりたがいちがいにツキの波が来て、そうしてまた一点勝ったところでやめる。7割が先取点、3割が止めぎわだ。実生活でも本質的にはそうなんだけどね、実生活は、ばくちとちがって、ただ勝ちゃあいいというわけにはいかないからね。俺の実感としては、実生活では、負け星が先、それから勝ち星。先に負けておいた方が、勝ちやすいということが、まず第一にあるだろうな。

・お相撲さんで、わるい体勢になってもねばって、敢闘精神を発揮した結果怪我ばかりしている人がいる。逆に、負けそうになると、怪我をしないように、すっと土俵を割って、長年無事に平幕でがんばっている人がいる。相撲は、無事で長くやるだけがいいかどうか、むずかしいところだけれども、実人生は、とにかく長いからね。それに毎日が本場所だから。だから、どうしたって、勝ったり負けたりなんだよ。これはもう、しつこく記してきたけれど、9勝6敗が理想だからね。怪我につながる負けはいけない。怪我につながる勝ちもいけない。目先の勝ち星にこだわって、怪我したんじゃなんにもならない。無事是名馬。怪我ってのはどういうことかというと、実人生の場合は、拭いきれないようなこと、だね。日々の小さな戦いで勝ったり負けたり、それでケリがつかずに、この先にも影響を与えそうなこと、これを称して怪我というんだがね。

・誰かに負けたとしようか。君は受け身で、怪我のないように倒れて、自分が負けたことを天下に公言する。ということは、君が、勝った相手の片手を高々とあげてやったことと同じだね。この場合、その勝った相手が座をはずしているときにやれば、なお効果的だな。そういうことはすぐに当人の耳に届くし、自分がいないところでのよい噂は、わるい気持ちがしない。それで君は、負けながら、その相手に得点を稼ぐね。勝った方は、すくなくともその時点で、君(が生きていること)を許してくれているよ。これは小手返しといってね、ポーカーなんかでは重要で高級なセオリーですよ。

・自分の家なんか、持たない。引っ越し狂でね。ひとつの借家に3年いたことはない。俺なんかは、仕事の性質上、自分に満足しちゃいけないんだ。ここが自分の安住の地だ。もうこれでいいんだ、と思ったら、俺なんかなまけ者だから、なんにもしなくなるからね。いつも、背水の陣みたいな条件を自分に課していた方がいい。

・①1カ所で淀まない。
 ②ゆっくりと一段ずつ、あわてないで。
 ③しかし後戻りだけはしない。
この3つの自分で定めた戒律だけは守っていこうと、ただそれだけ思っていた。後戻りできないとなると、もう移るところがすくないんだ。それでフリーランサーになることを考えたね。26ぐらいのときかな。会社づとめをやめちゃった。

・勝負は、圧倒的に、先ををとっていく方がいい。実生活の勝負はところどころでゲームセットになるわけじゃなくて、一生涯、続くんだからねだから、結果は最後にしかわからない。そのかわり、先をとったら、ずっと先をとって一生すごすこともできる。これが大きいね。勝ち味を早くする練習の必要があるようだな。

・自分にはこのコースは向いてない。駄目だ、というものを消していってみるんだね。弱点の方がはっきりしてるから、努力しても無駄なコースは行かない方がいい。どの道だって、プロなんだから、努力して人並みになるくらいの才分じゃ通用しない。それよりも、ツボにはまったところで努力する。ずっと消していって、残りのコースが少なくなると、やっぱり自分でも必死になるからね。ここでなくちゃ生きられない、という思いの方が、道をひらくと思うな。

・俺はその頃、ばくちをやっていた頃だからね。猫たちを見ていて、ふうんと思ったな。危険を避けているだけじゃ駄目なんだねえ。やっぱり、聡明でなけりゃねえ。バランスということを、これまでたびたびしゃべってきたけれど、一見、バランスをとって、堅実にやっているように見えて、実はただの守り腰になっていることが多いんだ。再々いうように、守り腰だけでは勝てないんだからね。で、チャンスを見取って攻めて出る勇気も必要だし、物事を大きく正確につかむための広い心も必要になるね。バランスというのは、自然の風にうまく自分を乗せることだからね。だから人生はむずかしいねえ。


<目次>
さて、なにから
人を好きになること
男女共学じゃないから
速攻性とは別の話
劣等生の弁
学歴というもの
俺の中学時代
トコロテンB29
優劣に大差なし
もう手おくれかな
戦争が終わった時
掏摸になれない
どこも辛抱できなくて
プロはフォームの世界
一一三の法則
9勝6敗を狙え
立ちどきの問題
黒星の算えかた
運は結局ゼロ
実力は負けないためのもの
眺めるということ
また予選クラス
何を眺めるか
無人島での関係
嫁に行った晩
まず負け星から
負けてから打ち返し
マラソンのように
受け身と小手返し
我は狐と思えども
天使のような男
俺は淀まないぞ
だまされながらだます
八百長じみた贈り物
大きな得点を与えれば
向上しながら滅びる
一歩後退、二歩前進
バックして走る
自分から二軍に行って
スケール勝ちが一番
前哨戦こそ大切
動いちゃいけないとき
追い討ちはやめよう
先をとること
勝ち癖負け癖
一病息災
一病の持ちかた
つけ合わせに能力を
欠陥車の生き方
最高の生き方
野良猫の兄弟
お母さま方へ
桜島を眺めて
球威をつける法
おしまいに


面白かった本まとめ(2011年上半期)


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