<金曜は本の紹介>
「企画脳(秋元康)」の購入はコチラ
「企画脳(秋元康)」という本は、作詞家の秋元康さんが、企画力・発想力をつける方法や考え方、プレゼン力、勉強術、情報整理術、恋愛術、つきあい術、運やツキ等について、その経験を踏まえて分かりやすく説明したものです。
人生をよりよくするポイントが盛りだくさんで、とてもオススメです!気楽に読めます!
以下はこの本のポイント等です。
・発想や企画のヒントは、日常の中に転がっていて、それを「記憶」するところからはじまる。その「記憶:はアットランダムに並んでいて、たとえば詞を書く、あるいは映画をつくる、小説を書くといったときなどに、何を引き出してくるか、何と何を結びつけるか、ということなのだ。発想や企画というと、白紙の状態からウンウン唸るほうな感じがするが、じつはそうではなくて、自分が面白いと思ったことを思い出す、あるいは「記憶」に引っかかっていたことを拾い上げるという行為なのである。
・そもそも、企画とは、ほんの小さな「こだわり」や「思いつき」「ヒント」などから生まれてくるものだ。社運を賭けた何十億、何百億を投資した開発であれ新規事業であれ、最初はほんの小さなきっかけからはじまる。もともと、すべてがそこに存在したわけではなく、最初に何を生むか。小さな「記憶」や「ヒント」から、企画の種を生み出すことが、第一歩である。その小さな種を、たとえば雪の玉を少しずつ転がして大きくしていくように、育てあげていくのだ。
・一時期のようなバンドブーム全盛時代のあとには、アイドルブームだったり、演歌ブームがきたりする。歴史は繰り返すのだ。それを見据えた上で、どこにみずからの「種」を蒔いていくか。机上の発想では、この基本をおさえることが重要である。
・街で発見したことや、人から聞いた話を記憶し、蓄積することが、発想・企画術になる。街にたくさんころがっている発想のネタに、いちはやく気づくかどうか。そこが、他人より一歩先を行く企画を生み出す「ターニング・ポイント」なのである。
・一歩街へ出て新しいお弁当屋さんなり、レストランを見つけようと思えば、必ず昨日とは違う変化があるはずだ。「昨日」とは違う「今日」をつくること。それが、勝てる企画を生む発想の原点になるのである。
・企画の善し悪しを決定するのは、3つのポイントである。「種の選び方」「植える場所」「育て方」、この三本柱だ。企画は「種」である。どんな「種」を、何時頃、どこに蒔けば、何の花が咲くのか?どんな育て方をすれば、もっとも美しく咲くのか。どんなにいい「種」であっても、蒔く季節を間違えたら何にもならない。太陽と雨の加減を計りながら種蒔きの時期が決まれば、つぎは土地探しということになる。その土地の土壌が蒔く種に適しているかどうか?「種」の生命力を最大限に引き出すには、どこがいいか探すのである。そうして「種」を蒔いて、それが運良く芽生えたら、最後の仕上げは、その育て方である。
・他人のアイデアや助言を信じてみること、他人に乗ってみるという「勇気」が、まだ未知数の企画をパワーアップさせる。もともと10の力しかない企画が、他人を動かすことによって、13、18にも成長した起爆力のある企画に仕上がっていくのだ。
・デメリットを明らかにすることで、プレゼンが一歩前進するのだ。デメリットを逆手にとって、プレゼンの武器にしてしまうのである。
・相手の心理を読む作戦に時間を取られるくらいなら、こちら側の立場や、何を訴えたいのか、競合する会社があれば、その会社との差別化を明確にすること、そのことに力を注ぐべきなのである。
・何か自分の「専門分野」を身につけることだ。「この分野では誰にも負けない知識がある」「社内の人脈づくりに関しては天才的だ」「筆文字は下手くそだが、パソコンを打つスピードは日本一だ」そうした独自の「専門分野」を見極めて、勉強することである。勉強には、そうした方向性が重要なのだ。
・名刺をいくら整理していても、人脈は広がらない。「自分は、こういう人と、こういうことをしたい」「こういうことを、一緒に考えてくれる人が必要だ」「このことに関しては、あの人に聞くしかない」と思ったときに現れる人、思い出す人こそ、真の「人脈」である。名刺整理を捨てても、人脈は広がる。あふれる情報の中で、自分にとって何が大切で、何が重要かを見極めること。まず学ぶべきは、「何から捨てていくか」ということである。
・恋愛も仕事も、要は「センス」である。女性の気持ちがわかる人とか、仕事面でも誰が何を求めているのかを思いやり、適切な処理ができる人である。相手がどんなことを考え、どんなことを求め、どんなことを嫌っているのか、そうした人情の機微を読みとることができる人だ。
そんな「センス」や「デリカシー」を持った人間が、本当に仕事ができる人だし、女性のモテる男だと思うのである。
・「生命力」と同時に、もうひとつ重要なことがある。それは、仕事も恋愛も「俯瞰」で見ることができるかどうかである。バブルがはじけても、どこかで笑っていられるのは、潜在的な「生命力」の他に、どこかで自分を客観的に眺める「ゆとり」を持っているということでもある。
・つねに従順な部下であって、イエスマンでありつづければ、ナメられる。長いものに巻かれてはいけないというのは、そうしたときだ。ビジネスマンの世界で従順であることは必要かもしれないが、課長なり部長なりの立場から見て、「こいつh、私の代わりに違う人間がきても従順なんだろうな」「私の姿が見えないところでは悪口を言っているんだろうな」と勘ぐられるような人間は、甘く見られナメられてしまうのだ。だからこそ、地位とか立場に関係なく、「この企画のベストと思われる進め方は、こうです」「この企画に関しては、課長の意見に賛成しかねます」そんな、自分独自の意見を主張すべきなのである。
・右も左も分からない時代にミスをしたとき、「上司がかばってくれて、それがすごく嬉しかった」という出来事があったとする。自分が上に立ったとき、それを思い出すのである。そのミスで自分がクビになるとか、大きな失点になるのでなかったら、若い連中を精一杯かばってあげればいいのだ。自分の経験を省みて、どんなに上司が素敵に見えたか。どんなことをしてもらって感激したのかー。それを振り返って見ることである。
・人を動かすのは、職場内の立場の問題や、会社対会社の力関係ではない。大切なのは人と人との信頼関係であり、心のつながりがあるかどうか-ということである。そこに心がなければ、人は動かないのだ。結局は、「つきあい」術の基本は、「自分だったら、どうするか」という想像力が働くかどうかにつきる。相手の立場に立って、問題をシミュレーションしてみること。会社と取引先、上司と部下という関係ではなく、人と人との心のふれあいが、人を動かすのである。
・時間との「つきあい」は、人間平等に1日24時間である。その24時間を、それぞれが知恵をしぼって分配しているのだが、できる男になるためには、どれだけ「ムダ」な時間を過ごせるかが決め手になる。「ムダ」をするということは、逆に、どこかで凝縮された時間を効率よく使っているということでもある。
・僕がここまでこられたのは、人との「出会い」だったと思うのだ。どんなビジネスも、結局は人が運んできて、人との出会いのなかで生まれてくるのである。その人との出会いは、けっして自分でコントロールできないし、予測できるものでもない。まして、みずから演出できるものでもない。出会いがいつ起こるかは、「運」に握られている。どんな人とめぐり逢うかも「運」によって左右される。
・自分から「運」をつかんだり、「運」を呼び込むことはできない。「運」とは、あくまでも向こうからやってくるものである。それは、気がつかないうちにすぐ隣りにいたり、突然の嵐のように襲ってきたりする。僕らができることは、最初は小さな雪の塊に過ぎなかった「運」を、もっと大きな雪だるまにして転がしてやること。それが「運」を活かすということである。自分の都合だけで「運」を呼び込んだり、つかんだりすることはできないが、やってきた「運」を活かすのは、その人の才能であり、流す汗の量だということである。
・自分の意志とは関係ないところで起こる出来事は、何か理由があると考えたほうが良いのだ。電車の中で、大学時代の同級生にバッタリ出会ったというのも、それなりの理由があることだろう。実家のおばあちゃんの法事に行ったら、遠い遠い親戚にテレビで見かける著名人がいた、ということだってある。その席で、たまたま言葉を交わしたというのも、何かの「運」に違いない。ふだんの生活に何か小さな変化が起こったとき、それは「運」がある知らせなのだ。
<目次>
はじめに-企画のヒントは「記憶」の延長線上に
第1章 企画・発想力をつける基礎体力術
1 根拠のない自信を持てるか
2 企画とは「こだわり」「思いつき」から生まれる
3 アーティストよりプロデューサーたれ
4 「幕の内弁当」になるな
5 自分の負の部分を認める
6 すべての人間にいい顔はできない
7 喫茶店で知らないメニューを頼めるか
8 自分の武器の探し方
第2章 抜群の切れ味を生む発想・企画術
1 人と違うところに種を蒔く
2 時代はケーキである
3 「あの」がつくものをつくれ
4 予定調和をどう突きくずすか
5 万能ネギ発想法
6 カルピスの原液をつくれ
7 自分の世界を広げる街の歩き方
8 ニューヨークの工事現場の穴
9 本屋ではいつもとは5m離れた場所へ行け
第3章 「引き出し」と「裏切り」の企画術
1 みんなが行く野原に野イチゴはない
2 つい他人に話したくなる話題を集める
3 独創性は裏切りから生まれる
4 変化球に溺れるな
5 「ザ・ベストテン」がヒットした理由
6 他人のアイデアや助言に乗ってみる
第4章 相手に「YES」と言わせるプレゼンテーション術
1 デメリットを正直に伝える
2 人を説得する前に自分が納得する
3 プレゼンは失敗した瞬間から始まる
4 「お前に乗った!」と言わせる技術
5 ライバルとの差別化のはかり方
6 相手に媚びるプレゼンになっていないか
第5章 感性と知性を磨きあげる勉強術
1 勉強とは自分の剣を磨くこと
2 ヒットしたものから何を学ぶのか
3 「勉強」「勉強」と身構えてはいけない
4 個性的な「色」を持つ人材をどう活かすか
5 「ウーロン茶世代」をどう読むか
第6章 知的生活のための情報整理術
1 他人が捨ててしまった情報に目を向ける
2 独断と偏見が真の情報を生み出す
3 「知らない」「わからない」とはっきり言おう
4 整理できない情報こそ重要
5 情報化時代に注意すべきこと
6 時代とはロングストレッチのリムジンだ
7 何を捨てるかを考える
第7章 発想・企画のセンスを磨く恋愛術
1 モテる男は仕事ができる
2 「熱さ」と「冷静さ」の両面を持つ
3 不器用でおろかな人間が魅力的
4 「カミソリ」と「ナタ」の使い分け
5 カッコよく、カッコ悪く
6 人から嫌われる勇気を持つ
第8章 信頼と人脈を広げる「つきあい」術
1 つきあい方のルールは守ろう
2 自分の得意分野をつきあいに活かす
3 公の場で上司に恥をかかせない
4 部下をかばう心意気を持つ
5 派閥選びは男のケジメ
6 人を上手に動かすコツ
7 ムダな時間こそ大切にする
第9章 ツキを味方にする企画・発想術
1 「汗」をかく努力を怠ると「運」は逃げる
2 運が向いてきたかどうかを感じる
3 悪運をはねのけてて良運に変える
4 小さな変化は運が向いてきた証拠
5 占いを信じて良いとき、悪いとき
6 埋もれた砂金を探す努力がツキを呼び込む
文庫化にあたって~違う意見を持てる人間が成功する~
面白かった本まとめ(2011年上半期)
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「企画脳(秋元康)」という本は、作詞家の秋元康さんが、企画力・発想力をつける方法や考え方、プレゼン力、勉強術、情報整理術、恋愛術、つきあい術、運やツキ等について、その経験を踏まえて分かりやすく説明したものです。
人生をよりよくするポイントが盛りだくさんで、とてもオススメです!気楽に読めます!
以下はこの本のポイント等です。
・発想や企画のヒントは、日常の中に転がっていて、それを「記憶」するところからはじまる。その「記憶:はアットランダムに並んでいて、たとえば詞を書く、あるいは映画をつくる、小説を書くといったときなどに、何を引き出してくるか、何と何を結びつけるか、ということなのだ。発想や企画というと、白紙の状態からウンウン唸るほうな感じがするが、じつはそうではなくて、自分が面白いと思ったことを思い出す、あるいは「記憶」に引っかかっていたことを拾い上げるという行為なのである。
・そもそも、企画とは、ほんの小さな「こだわり」や「思いつき」「ヒント」などから生まれてくるものだ。社運を賭けた何十億、何百億を投資した開発であれ新規事業であれ、最初はほんの小さなきっかけからはじまる。もともと、すべてがそこに存在したわけではなく、最初に何を生むか。小さな「記憶」や「ヒント」から、企画の種を生み出すことが、第一歩である。その小さな種を、たとえば雪の玉を少しずつ転がして大きくしていくように、育てあげていくのだ。
・一時期のようなバンドブーム全盛時代のあとには、アイドルブームだったり、演歌ブームがきたりする。歴史は繰り返すのだ。それを見据えた上で、どこにみずからの「種」を蒔いていくか。机上の発想では、この基本をおさえることが重要である。
・街で発見したことや、人から聞いた話を記憶し、蓄積することが、発想・企画術になる。街にたくさんころがっている発想のネタに、いちはやく気づくかどうか。そこが、他人より一歩先を行く企画を生み出す「ターニング・ポイント」なのである。
・一歩街へ出て新しいお弁当屋さんなり、レストランを見つけようと思えば、必ず昨日とは違う変化があるはずだ。「昨日」とは違う「今日」をつくること。それが、勝てる企画を生む発想の原点になるのである。
・企画の善し悪しを決定するのは、3つのポイントである。「種の選び方」「植える場所」「育て方」、この三本柱だ。企画は「種」である。どんな「種」を、何時頃、どこに蒔けば、何の花が咲くのか?どんな育て方をすれば、もっとも美しく咲くのか。どんなにいい「種」であっても、蒔く季節を間違えたら何にもならない。太陽と雨の加減を計りながら種蒔きの時期が決まれば、つぎは土地探しということになる。その土地の土壌が蒔く種に適しているかどうか?「種」の生命力を最大限に引き出すには、どこがいいか探すのである。そうして「種」を蒔いて、それが運良く芽生えたら、最後の仕上げは、その育て方である。
・他人のアイデアや助言を信じてみること、他人に乗ってみるという「勇気」が、まだ未知数の企画をパワーアップさせる。もともと10の力しかない企画が、他人を動かすことによって、13、18にも成長した起爆力のある企画に仕上がっていくのだ。
・デメリットを明らかにすることで、プレゼンが一歩前進するのだ。デメリットを逆手にとって、プレゼンの武器にしてしまうのである。
・相手の心理を読む作戦に時間を取られるくらいなら、こちら側の立場や、何を訴えたいのか、競合する会社があれば、その会社との差別化を明確にすること、そのことに力を注ぐべきなのである。
・何か自分の「専門分野」を身につけることだ。「この分野では誰にも負けない知識がある」「社内の人脈づくりに関しては天才的だ」「筆文字は下手くそだが、パソコンを打つスピードは日本一だ」そうした独自の「専門分野」を見極めて、勉強することである。勉強には、そうした方向性が重要なのだ。
・名刺をいくら整理していても、人脈は広がらない。「自分は、こういう人と、こういうことをしたい」「こういうことを、一緒に考えてくれる人が必要だ」「このことに関しては、あの人に聞くしかない」と思ったときに現れる人、思い出す人こそ、真の「人脈」である。名刺整理を捨てても、人脈は広がる。あふれる情報の中で、自分にとって何が大切で、何が重要かを見極めること。まず学ぶべきは、「何から捨てていくか」ということである。
・恋愛も仕事も、要は「センス」である。女性の気持ちがわかる人とか、仕事面でも誰が何を求めているのかを思いやり、適切な処理ができる人である。相手がどんなことを考え、どんなことを求め、どんなことを嫌っているのか、そうした人情の機微を読みとることができる人だ。
そんな「センス」や「デリカシー」を持った人間が、本当に仕事ができる人だし、女性のモテる男だと思うのである。
・「生命力」と同時に、もうひとつ重要なことがある。それは、仕事も恋愛も「俯瞰」で見ることができるかどうかである。バブルがはじけても、どこかで笑っていられるのは、潜在的な「生命力」の他に、どこかで自分を客観的に眺める「ゆとり」を持っているということでもある。
・つねに従順な部下であって、イエスマンでありつづければ、ナメられる。長いものに巻かれてはいけないというのは、そうしたときだ。ビジネスマンの世界で従順であることは必要かもしれないが、課長なり部長なりの立場から見て、「こいつh、私の代わりに違う人間がきても従順なんだろうな」「私の姿が見えないところでは悪口を言っているんだろうな」と勘ぐられるような人間は、甘く見られナメられてしまうのだ。だからこそ、地位とか立場に関係なく、「この企画のベストと思われる進め方は、こうです」「この企画に関しては、課長の意見に賛成しかねます」そんな、自分独自の意見を主張すべきなのである。
・右も左も分からない時代にミスをしたとき、「上司がかばってくれて、それがすごく嬉しかった」という出来事があったとする。自分が上に立ったとき、それを思い出すのである。そのミスで自分がクビになるとか、大きな失点になるのでなかったら、若い連中を精一杯かばってあげればいいのだ。自分の経験を省みて、どんなに上司が素敵に見えたか。どんなことをしてもらって感激したのかー。それを振り返って見ることである。
・人を動かすのは、職場内の立場の問題や、会社対会社の力関係ではない。大切なのは人と人との信頼関係であり、心のつながりがあるかどうか-ということである。そこに心がなければ、人は動かないのだ。結局は、「つきあい」術の基本は、「自分だったら、どうするか」という想像力が働くかどうかにつきる。相手の立場に立って、問題をシミュレーションしてみること。会社と取引先、上司と部下という関係ではなく、人と人との心のふれあいが、人を動かすのである。
・時間との「つきあい」は、人間平等に1日24時間である。その24時間を、それぞれが知恵をしぼって分配しているのだが、できる男になるためには、どれだけ「ムダ」な時間を過ごせるかが決め手になる。「ムダ」をするということは、逆に、どこかで凝縮された時間を効率よく使っているということでもある。
・僕がここまでこられたのは、人との「出会い」だったと思うのだ。どんなビジネスも、結局は人が運んできて、人との出会いのなかで生まれてくるのである。その人との出会いは、けっして自分でコントロールできないし、予測できるものでもない。まして、みずから演出できるものでもない。出会いがいつ起こるかは、「運」に握られている。どんな人とめぐり逢うかも「運」によって左右される。
・自分から「運」をつかんだり、「運」を呼び込むことはできない。「運」とは、あくまでも向こうからやってくるものである。それは、気がつかないうちにすぐ隣りにいたり、突然の嵐のように襲ってきたりする。僕らができることは、最初は小さな雪の塊に過ぎなかった「運」を、もっと大きな雪だるまにして転がしてやること。それが「運」を活かすということである。自分の都合だけで「運」を呼び込んだり、つかんだりすることはできないが、やってきた「運」を活かすのは、その人の才能であり、流す汗の量だということである。
・自分の意志とは関係ないところで起こる出来事は、何か理由があると考えたほうが良いのだ。電車の中で、大学時代の同級生にバッタリ出会ったというのも、それなりの理由があることだろう。実家のおばあちゃんの法事に行ったら、遠い遠い親戚にテレビで見かける著名人がいた、ということだってある。その席で、たまたま言葉を交わしたというのも、何かの「運」に違いない。ふだんの生活に何か小さな変化が起こったとき、それは「運」がある知らせなのだ。
<目次>
はじめに-企画のヒントは「記憶」の延長線上に
第1章 企画・発想力をつける基礎体力術
1 根拠のない自信を持てるか
2 企画とは「こだわり」「思いつき」から生まれる
3 アーティストよりプロデューサーたれ
4 「幕の内弁当」になるな
5 自分の負の部分を認める
6 すべての人間にいい顔はできない
7 喫茶店で知らないメニューを頼めるか
8 自分の武器の探し方
第2章 抜群の切れ味を生む発想・企画術
1 人と違うところに種を蒔く
2 時代はケーキである
3 「あの」がつくものをつくれ
4 予定調和をどう突きくずすか
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第4章 相手に「YES」と言わせるプレゼンテーション術
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6 相手に媚びるプレゼンになっていないか
第5章 感性と知性を磨きあげる勉強術
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2 ヒットしたものから何を学ぶのか
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第6章 知的生活のための情報整理術
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4 整理できない情報こそ重要
5 情報化時代に注意すべきこと
6 時代とはロングストレッチのリムジンだ
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1 モテる男は仕事ができる
2 「熱さ」と「冷静さ」の両面を持つ
3 不器用でおろかな人間が魅力的
4 「カミソリ」と「ナタ」の使い分け
5 カッコよく、カッコ悪く
6 人から嫌われる勇気を持つ
第8章 信頼と人脈を広げる「つきあい」術
1 つきあい方のルールは守ろう
2 自分の得意分野をつきあいに活かす
3 公の場で上司に恥をかかせない
4 部下をかばう心意気を持つ
5 派閥選びは男のケジメ
6 人を上手に動かすコツ
7 ムダな時間こそ大切にする
第9章 ツキを味方にする企画・発想術
1 「汗」をかく努力を怠ると「運」は逃げる
2 運が向いてきたかどうかを感じる
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5 占いを信じて良いとき、悪いとき
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文庫化にあたって~違う意見を持てる人間が成功する~
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