「日本人は知らない中国セレブ消費」の購入はコチラ
「日本人は知らない中国セレブ消費」という本は、上海市生まれで日系BP社で働いて日本で10年過ごし、その後中国に帰国し中国富裕層向けに日本の魅力を伝える雑誌「行楽」を創刊した行楽ジャパン代表取締役の著者が、日本人と違う中国人の価値観等を分かりやすく説明したもので、インバウンドの中国人向けおもてなしやビジネス等にとてもヒントになるものです♪
特に以下については、ナルホドと思いましたね♪
・角部屋は幽霊がいると思って嫌がる
・ツインルームを一人で泊まるのは空いたベッドに幽霊が寝ると思われ嫌がる
・レストランのお冷やは健康のため嫌がる(真夏でも熱いお茶を飲む)
・中国ではデリバリーが発達して200円程度のワンタンもスマホで気軽に注文できる
・日本の普通が中国では普通ではない(青い空、星空、青い海、雪、美しい農村)
・日本のミシュラン☆付きレストランは中国より格安
・中国人女性はほとんどお酒を飲まないのでアフタヌーンティ等お茶が人気
・海鮮料理が人気
・中国人にとって高級和食の代名詞は天ぷらではなく刺身・寿司・和牛
・ご飯(ライス)は外食で食べるものではない(あくまで脇役)
・インスタ映えするもの(顔値が高いもの)が人気
・中国ビジネスを展開するなら一等地の路面店から
・ウィーチャットはすべての活動を集約(送金・支払い・写真アップ・ビジネス連絡・契約書等)し9.6億人が利用
・網紅(ネット上のオピニオンリーダー)の影響力はすさまじい
・日本の旅館は食事付きで安いと感じているがまだそれをアピールできていない
・アートなら瀬戸内というイメージがある
・日本人が来ないシーズンに中国人旅行客を埋めるのがベスト
・中国には人口100万人を超える都市が150近くもある
「日本人は知らない中国セレブ消費」という本は、中国人について分かりやすく理解でき、また中国人を日本でもてなすためのヒントが満載で、また中国とのビジネスにもヒントになりとてもオススメです!
特に日本人に対して喜ぶサービスが、中国人に対してはがっかりさせるというのは避けたいですね♪
以下はこの本のポイント等です♪
・訪日中国人に日本の印象を聞くと礼賛一色で、ほとんど不満の声を聞くことがないのですが、そんな彼らが口をそろえて指摘するのが「いちいち現金で支払うのが面倒くさい」。なかには「原始時代に戻ったみたい」と表現した人もいました。もちろん中国のキャッシュレス化もここ2~3年の話です。しかし変化のスピードが驚くほど速かった。私もいま中国へ出張するときはまったく現金を持ち歩きません。レストラン、ホテル、タクシーから屋台まであらゆるところでウィーチャットペイ(微信支付)やアリペイ(支付宝)などのスマホ決済システムが使える。物乞いがほどこしを受けるときもQRコードを置いてウィーチャットペイでやっているほどです。
・疲れ切ったビジネスウーマンが深夜1時に帰宅して、シャワーを浴びたあと、何か口に入れたい。そんなときスマホで注文すれば、アツアツのワンタンが20分後には届く。たった200円程度のワンタンやお粥であっても24時間いつでもすぐに届けてくれる。そんな街は確かに中国以外に存在しないでしょう。うちのスタッフも上海から東京に転勤になると「どうしてデリバリーが発達してないの?」と不満を口にします。日本の出前はピザやハンバーガー、蕎麦やトンカツなど種類が限られています。しかも営業時間がすごく短い。一方、中国ではいまや、どんな料理でもデリバリーしてくれます。日本料理でもイタリアンでもフレンチでも何でもあります。上海名物の上海蟹まで届けてくれる。しかも24時間営業です。
・中国は人手が余っているし、極端に安い賃金で働く人たちがいる。30分170円のサービスがあるということは、そこから斡旋者の取り分を引いた値段で働く人がいるということです。日本よりも便利な社会は、彼らの存在抜きには成り立ちません。いわゆる「農民工」や地方都市からの出稼ぎ者が、メガシティの繁栄を支えている。ここが日本社会との大きな違いだと思います。
・ビザが大幅緩和されたため、中国人にとって日本はもっとも行きやすい国の一つになりました。海外旅行先としてはタイに次いで2位まで上がってきた。以前は近くても高嶺の花だった国が急に身近になりました。そうはいっても、ビザの発給条件があるので、誰でもというわけにはいきません。外務省は発給要件を公開していませんし、都市によっても違うのですが、中国の旅行業界ではこれぐらいが暗黙の数値として意識されているようです。
・団体旅行ビザ:10万元の貯金証明
・個人旅行ビザ:10万元の貯金証明に加え年収10万元の納税証明
・3年マルチビザ:10万元の貯金証明に加え、年収20万元の納税証明
・5年マルチビザ;年収50万元の納税証明
中国の大使館・領事館はビザを直接発行せず、旅行代理店経由で発行する決まりになっています。だからマルチビザを取らない限り、毎回、旅行代理店でいろんな証明書を出す必要がある。マルチビザのほうが圧倒的に便利です。
・どうして中国人はこんなにも日本にやってくるのでしょうか?ここがもっとも重要なポイントです。中国ではどんなにお金を出しても買えないものが、日本には「フツーにある」からなのです。たとえば北京はPM2.5で有名です。特に石炭を燃やして暖房を入れる冬場になると、少し先も見えないほどのスモッグに覆われる。そんな街からやってくると、日本の空気の良さは感激ものです。これは飛行機に乗っているときから明白で、窓の外の風景が違うのです。地上の風景があまりにクリアに見えることにまず中国人は驚きます。日本人は知らないでしょうが、じつは着陸前から撮影大会は始まっています。中国の大都市で星空が見えなくなって久しいですが、東京ではよく見えることにも驚きます。星空を見るためだけに長野県の阿智村に押しかける中国人もいるぐらいです。阿智村は2006年に環境省が「星空が最も輝いて見える場所」第1位に選定した村で、中国でもけっこう知られているんです。東京や大阪では夜まで買い物や食事に大忙しで、空を見上げる余裕もないでしょうが、地方の温泉に出かけたときなど、露天風呂で自然と空を見上げます。「もうビックリした。えーっ。空にはこんなに星があったのって。いまさらなんだけど、すごい大発見した感じ」そんな感想を何人もの中国人から聞いています。海だってそうです。驚かれるかもしれませんが、上海には海を見たことがない人が大勢います。市といっても群馬県ぐらいの大きさがあるので、内陸の人は海に縁のない生活をしている。さらにいえば、海を見たことがある人でも、青い海は見たことがありません。上海は外洋に面してはいるのですが、長江の河口にあるため、流されてきた土砂のせいで海の色が茶色なのです。船で数時間沖に出ない限り、海の色は青くなりません。だから日本で青い海をみて大感激する。
・広州など中国の南方では雪が降りません。だから雪を見るだけで感激します。北海道の観光関係者が驚いていました。「広州から来たお客さんは、バスから降りた瞬間、雪の上でゴロンゴロンと転がって、はしゃいでいる。それだけで満足みたい。べつにスキーとかやらなくてもいいんですねえ」その通りです。雪景色の中にいるだけで楽しいのです。日本人にとっては当たり前の風景でも、広州にはないのですから。どんなに大金持ちの北京人も、きれいな星空を買うことはできません。どんなに大金持ちの上海人も青い海を買うことはできません。どんなに大金持ちの広州人も雪景色を買うことはできません。日本人にとっては当たり前の風景が、中国人にはとてつもなく魅力的に見える。そのままの日本を体験するだけで癒やしになる。日本のインバウンド関係者と話していて、意外と見落とされているポイントではないかと思います。
・沖縄に中国人観光客が押しかけているというニュースをご覧になった方も多いと思います。もちろん理由があります。ひとつの原因は、マルチビザの発給要件です。1回目の訪日で沖縄または東北6県(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県)のどこかに宿泊すれば、2回目以降はどこに行くのも自由というマルチビザが登場しました。中国人は東北をよく知らないので、多くの人は沖縄を選びます。中国のホテルでは「オーシャンビュー」とつくだけで部屋の値段が高くなります。それだけ青い海への憧れが強い。世界一美しい沖縄の海を中国人が選ぶのも当然と言えば当然でしょう。
・当時、中国の農村というのは、貧しさの代名詞のような存在でした。旅行の対象になる場所ではなかった。今はだいぶ改善されてきたとはいえ、そういうイメージはまだ残っていると思います。だから中国人は日本の農村を見ると「どうしてこんなに美しいんだ!」と腰を抜かすほど驚くのです。ゴミひとつ落ちていないし、立派な建物が建っていて、道路も舗装されている。田畑は機械で耕すし、何より農家の人が自家用車を持っている。ウィーチャットは驚きのコメントで満ちています。
・「行楽」読者の一人など、鳥取県の田舎を訪れたとき、感激のあまり別荘を衝動買いsてしまいました。何百万円の別荘だったようです。この人はプチ富裕層というよりは富裕層に分類される人ですが、プチ富裕層でも日本の田舎でセカンドハウスを買う人は徐々に増えています。
・実は鳥取県は中国では意外と有名です。向こうでも大人気の「名探偵コナン」の出身地だからです。
・福島県の奥会津のイベントを上海で開催したことがあります。50人ぐらい集まりましたが、中の一人がすぐに訪日し、只見線に乗って旅行したそうです。「窓から見える景色に感激した」と、延々と書きつづってくれました。彼女は単に鉄道に乗って、車窓の風景をながめただけです。行楽客が殺到する紅葉のシーズンでもありません。それでも「みんなも絶対、見にくるべきだ」といわせる。日本人が自覚していないだけで、観光資源は無限にあるのだと思います。
・中国の大富豪たちはビックリするようなお金の使い方をします。たとえば沖縄の高級旅館では40代の女性経営者が1泊80万円で離れを借り切ったそうです。6人泊まれる部屋です。1週間滞在したのでそれだけで560万円の売り上げです。さらに彼女はシェフを呼んできて、毎晩盛大なパーティをやる。合計で1000万円を超える売り上げになったといいます。この10年、中国人セレブの間ではホームパーティが流行っています。お抱え料理人に豪華料理を作らせるなんて当たり前すぎます。メンツを重視する中国人は、他人と違うことをやらないと気がすまない。そこで巨大水槽を用意して、生きたマグロを泳がせ、日本人料理人に「解体ショー」をやらせた人がいます。富裕層にはプリベートジェットで旅をする人もいます。
・中国の大富豪からよく聞かれるのは、「夏休みに子供にゴルフレッスンやらせたいんだけど、日本にそういうコースはない?」とか「子供を馬に乗せたいんだけど、短期レッスンしてくれる馬術学校はない?」とかいうこと。彼らにとって、近場の日本ですませられたら便利なわけです。ところが日本にはこうした富裕層向けのサービスが非常に少ない。結局はイギリスやオーストラリアにお客さんを取られることになります。こうした富裕層向けサービスについても日本は充実させていくべきだと思います。
・一方で、成金趣味ではない旅をする人も増えています。特にプチ富裕層には「深度遊」する人が多いのです。「行楽」で企画したものだと、高野山での修行体験ツアー。宿坊に泊まり、早朝からおつとめを果たします。書経をやって瞑想をやる。粗末な食事を頂く。龍神温泉での懐石料理や最終日の大阪リッツ・カールトン宿泊も含めてですが、4泊5日で1.5万元。普通の3倍もする料金設定です。それでもみなさん大満足して帰られました。
・北海道の民宿に泊まりこんで農業体験をされた男性経営者もいます。東京・清澄白河のカフェめぐりも好評でした。東京・代官山の蔦屋書店が訪日中国人の聖地になっているように、お洒落な書店も注目のテーマです。そこで銀座の森岡書店のツアーもやりました。1週間に1種類の本しか売らないカリスマ書店です。このときは店主の森岡督行さんと話が盛り上がり、骨董市に連れていっていただきました。表参道の有名美容室で髪をセットしてもらったり、着物で日本橋をブラブラする企画も大好評でした。とにかく深く日本を知りたい。あちこち走り回らない旅行です。
・中国には安い商品も安い飲食店も山のようにあります。しかし高級品に関しては非常に値段が高いことで有名です。欧米のブランド品を買うなら日本の方が安いし、高級な外国料理を食べるなら日本の方が安い。訪日中国人の誰もが口にするのは「日本のミシュランは安い!」ということです。ミシュランで星がつくような高級店は上海より全然安くてお得だと。
・中国にある日本料理店のマジックワードは「日本空運」です。食材を日本から空輸しているというだけで値段は跳ね上がります。日本産食材の安全・安心さと、新鮮さにお金を払うわけです。日本に来れば、空輸より新鮮な食材が頂けるのですから、お得感はさらに増します。
・中国に「大衆点評」という口コミ・グルメサイトがあります。日本の食べログやぐるなびのような存在ですが、違うのはライバルがいなくてダントツの存在だということ。月間ページビュー150億回というお化けサイトです。中国国内だけでなく、日本のお店も紹介しており、佐賀県3300軒、青森県5100軒、山梨県5400軒などすでに全国各地のお店を網羅しています。訪日中国人の大半がこのサイトをチェックしているといっていいでしょう。この大衆点評を見ていると、客単価2~3万円もするお店にレビューが100件以上も書き込まれているので驚きます。私も行ったことのない高級店をこれだけ多くの中国人が訪れているのかと。もちろんその背景にはメンツを重視する中国人の性格があります。「私はこんな高級店に行ける人間なのだ」とSNSで自慢したい。しかしそれ以上に、本気で「日本は安い」と感じているのだと思います。
・中国の女性はほとんどお酒を飲みません。特に人前で飲むのは避けるべきこととされてきたので、日本の女子会のように女性だけでお酒を飲む機会が少ない。最近はパーティも増えてきて、海外経験者がカクテルを飲んだりするようになりましたが、本当に最近のことです。基本的に女子会は食事をするか、お茶を飲むかなのです。中国でアフタヌーンティーは「下午茶」。本格的なイギリス風アフタヌーンティーを指すこともあれば、ちょっとしたケーキを食べながら紅茶を飲むこともさします。午後にお茶を飲みながら軽食をとる習慣が根付いたのは20年前くらいです。20年前に下午茶ブームに火を付けたのはなんとピザハットでした。午後2~5時の営業でティラミスやアイスクリームなどがついたセットを提供している。2人分の料金が65元です。その後、イギリス風の本格的なアフタヌーンティーも増えました。特にこの5年、アフタヌーンティーをやっていないホテルの方が珍しいくらい。ちなみに高級ホテルだと1人5000円ぐらいします。
・こうしたアフタヌーンティー文化に慣れ親しんだ女性たちが東京・銀座に来たとき、必ず訪れるのが資生堂パーラー3階の「サロン・ド・カフェ」。もうメッカのような存在です。大衆点評には486件ものレビューがありますが絶賛の嵐です。ここのケーキセットは絶対に体験すべきだと誰もが書き込んでいます。しかも誰もが驚いているのが値段の安さなのです。「これだけゴージャスな雰囲気でこれだけ本格的なケーキが食べられて、お勘定が1500円なの?えー。信じられない。安すぎるよお。お金いらないっていわれてるみたいじゃん」4階のレストランで洋食を食べるとなると、日本人にとってはかなりの贅沢でしょう。3階のサロン・ド・カフェでも「ちょっと贅沢」な感じがあるはず。ところが上海女子たちは「タダ同然」と感じているわけです。私がチェックした十数件のレビューでは全員が安いと書いていました。
・和食で大衆点評のレビューが多いのは銀座にある懐石料理「小十」。2017年はミシュラン二つ星でしたが長く三つ星を守ってきた名店です。1人2~3万円はする高級店だというのに、やはり「安い」という声が圧倒的です。「こんなに質の高い料理を提供しながらこんな値段でいいのか!」とちょっとキレ気味の人までいる。面白いのはこういうレビューがあったことです。「日本のミシュランは路地裏にお店を構えていたり、ヨーロッパのような派手さがない。でもその純朴さが日本人の美質なのだ。外見は地味でも仕事はしっかりしている。この店もその例にもれることなく、匠のスピリットが感じられ・・・」まるで日本人そのものの評価を聞いているようです。
・今の中国人はランキングとかミシュランが大好きです。とりあえずは誰かの作ったランキングで判断する。ミシュランで星がいっぱいある店ほど、価値のあるお店だと考えるのです。レストランにしても値段の高い店、イコールいい店と考えます。ところがそのことをよく知っている中国の悪徳商人はわざと高い値段をつけることで、相手をだまそうとします。中国では高いお店だからといっていいお店とは限らないわけです。一方、日本のお店でだまされることはないと、大半の中国人は信じています。お金を出せば、出した分だけのサービスが返ってくる。裏切られる心配がない。だったら、せっかく日本に来たのだし、高いお店に行っても損にはならないだろうと考える。だからプチ富裕層ぐらいの人でも、ミシュラン三つ星に行ったりするわけですね。もちろん何度も日本に通うようなリピーターは自分なりのお気に入りの店をもっています。必ずしもみんなが高いお店で食べるわけではありません。でも初めて日本に来るとか、まだ2~3回目の訪日とかいう人は、あまり日本のことを知らない。だから「無難に高いお店を選ぶ」わけです。
・北海道のジンギスカンの羊肉にはあまり高級なイメージがないのです。写真をとってSNSに載せても自慢にならない。羊肉のように日本と中国の価格差が小さいものより、もっと価格差が大きいもののほうが「お買い得感」がある。では中国との価格差が大きい料理とは何か?北海道なら海鮮です。海鮮の中でもウニ、ボタンエビ、マグロの大トロといった高級食材です。「刺身なんて、日本中どこでも食べられるじゃないか。ジンギスカンは北海道でないと食べられないよ」そう考えるのは日本人の感覚です。中国人はそう考えない。上海の日本料理店ではマグロの大トロ1切れが2000円することもあります。わざわざ領収書と一緒に写真をとってSNSにアップする人もいるぐらいです。ボタンエビやウニまで食べたら1万円はかかる。でもそれが北海道では3,000円で食べられるとなれば7,000円も得します。ホテル代がまるまる出る。高級感があるからSNSで自慢できるうえに、実質的にはお得となれば、誰しもこちらを選ぶでしょう。コストパフォーマンスの問題です。中国人に「北海道へ行ってみたいなあ」と感じさせるためのキーワードは「ここにしかない」ジンギスカンではなく、「全国どこにでもあるけどここでは安い」海鮮であるべきなのです。
・多くの外国人は「生で食べるのはちょっと不安だな。でもおいしいからいいか」と刺身を口にしているのではないでしょうか。それに対して中国人だけは「生だから安心できるんだよ。ごまかしようがないじゃん」と考えているわけです。
・中国人にとって高級和食の代名詞は、刺身、寿司、和牛です。中国は和牛の輸入を認めていないため、日本に来たら必ず食べたいのが霜降りの牛肉なのです。中国は豚肉文化で、牛肉はもともと高級なイメージでした。1990年代にアメリカやオーストラリアから牛肉が入り始め、ステーキを食べるようになりましたが、それでも和牛のようにきれいにサシの入った肉は見たことがありませんでした。今の40代以上は小さいときに脂っこいものを食べた経験がありません。だから霜降り牛肉とかマグロの大トロとか脂ののった食材に反応してしまう。牛肉の赤身のおいしさやマグロの赤身のおいしさを理解するにはまだ5年10年かかるのではないでしょうか。刺身でもウニ、ボタンエビ、マグロのトロ、ブリ、イクラなど味のはっきりしたものが好まれます。ヒラメやタイなど白身の魚はあまり人気がありません。訪日された富裕層の方を鉄板焼き店にご案内すると、ステーキ以外にはアワビとかロブスターとか高級なものばかり注文されます。私の父など、お寿司のシャリは残して、ネタの部分だけ食べるぐらいです。同じことをする中国人は少なくありません。胃袋には限りがあるから「主役」の刺身だけを食べたい。「脇役」のご飯でお腹いっぱいになるのが許せないわけですね。外国人には大人気の天ぷらが中国人には意外なほど人気がないのもこのあたりに理由がある気がします。天ぷらのコースを頼むと、主役級のエビは1本か2本。イカとか穴子、キスは、主役を名乗るにはちょっと迫力不足です。あとは椎茸とかギンナンとか、レンコンとかいった野菜が続く。野菜が嫌いというわけではないのですが、脇役でお腹いっぱいにしたくないわけです。そういうコースに1万円を支払うのは抵抗がある。だからさほど目の色を変えて天ぷら屋さんに殺到しないわけですね。
・料理はその国独自の文化ですから、そこまで相手に合わせるべきなのかは議論があるでしょう。でももし牛肉やアワビ、伊勢エビといった主役級の高級食材ばかり揚げる天ぷら屋さんが中国にあったら、1人3~4万円でもヒットする気がします。案外、台湾人ならそういうことを考えるかもしれません。ただしこれはあくまで中国に進出するとしたらの話です。訪日中国人の場合、「現地の日本人がどう評価しているか」をものすごく気にします。中国人観光客しかいないようなお店は評価が下がる。海外旅行に来たのだから、日本人のお客さんと一緒にワイワイやりたいのです。だから、日本人が違和感を覚えるような日本料理店や天ぷら屋には訪日中国人もやってきません。インバウンド関係者の中には「日本人観光客が全然来ない。だったら訪日中国人に来てもらおう」と考える人がいます。しかしそれは前提条件が間違っている。日本人が魅力を感じない場所には中国人も来ないということです。
・つねにご飯がないと物足りない日本人。ご飯は外食で食べるものではないと考える中国人。おにぎりに対するイメージが違って当然です。日本人にとっておにぎりは主役になりえても、中国人にとってはなりえないわけですね。
・しかし意外なことに日本の駅弁は訪日中国人の間で大人気なのです。雑誌「行楽」でも駅弁特集を組んだことがあるぐらいです。中国には駅弁という言葉はなく「鉄道弁当」と呼んでいますが、鉄道弁当は見た目が美しくないうえ、あまりおいしくない。そのくせ値段は高い。中国のネットではしょっちゅう両者の比較論が展開されますが、必ず「日本人は幸せだよなあ」という結論にいたる。日本の駅弁は比較にならないほどクオリティが高い。もちろん冷たい駅弁を必ずしも「おいしい」と思って食べているわけではないのです。でもそれを上回るビジュアルの魅力がある。色とりどりの小さなおかずが並んだ幕の内弁当。紅葉の時期ならモミジが入っていたり、細かい工夫もしてくれている。料理にまで季節を取り込む日本の美意識に誰もが感心します。あるいは「峠の釜めし」のようにユニークな容器に入った駅弁。佐賀県に行けば有田焼の美しい器に入った牛肉カレーの駅弁まであります。どれもこれも中国には存在しないものばかりです。写真にとってSNSにアップすれば、みんなうらやましがってくれます。ここ数年で定着したネット用語に「顔値」があります。もともとは顔の偏差値のことで「彼女は顔値が高い(美人だ)」というように使います。それが徐々に見栄え全般に使われるようになりました。日本でいう「インスタ映え」みたいなものです。それでいえば日本の駅弁は「顔値が高い」わけです。これは非常に重要なポイントで、顔値が高ければ、冷たいという弱点だって乗り越えられるということです。
・日本人はSNSをコミュニケーションの道具として使っていますが、中国人は自慢のために使う人が多い。中国にSNSがこれほど急激に根づいたのは、相性がいいのだと思います。そこで欠かせないキーワードが「顔値」なのです。そういう意味で、日本料理は全般に顔値が高い。たとえばすき焼きでもしゃぶしゃぶでもお肉はお皿にきれいに盛りつけて提供されます。しかも、生まれてこのかた一度も目にしたことのない、美しくサシの入った牛肉です。食材が並べられた時点で中国人は「おおーっ」と声を上げて写真をとりまくるわけです。冷たい料理がすべてダメなわけではありません。たとえ味覚に合わなかったとしても、文化体験として大きな刺激を受けるなら、そのままで受け容れられるということです。ここでも「相手にどう見えているのか」がポイントになったわけです。
・居酒屋でお通しが出るのが理解できないという意見。頼んでもいないお通しでお金をとられることを不満に思う人もいるようです。ただそれでトラブルになったという話は聞きません。中国は中国で似たような習慣があるからです。中国のレストランでは座ると同時にタオルかウェットティッシュが出てきます。日本のお通しみたいなもので、それで1元ぐらいとられる。ただ日本と違うのは「タオルはいらない」といえばすぐ撤収してくれること。使わなかったタオルの料金はとらないという暗黙のルールがあります。
・面白い意見だと「立ち食いのお店が多すぎて困る」。実は中国には立って食事をする習慣がありません。だから日本で立ち食い蕎麦を見ると面食らってしまう。特に最近の日本では立ち飲み系の店が増えていますから気になるのでしょう。
・日本の中華料理については予想通り「中国よりおいしくない」という声ばかりです。面白いのは「あんかけが多すぎる」という感想が多いこと。どんな料理でもあんかけになっているので、ドロドロして気持ちが悪いというのです。確かに中国人はここまで片栗粉を多用しません。
・かつては日本企業が中国に拠点を作る場合も、必ず間に台湾人や香港人をはさんでワンクッション置いていましたが、そんなこともなくなった。彼らの存在感は2000年以降、かなり小さくなっています。とはいえいまだに台湾人が強い分野もあります。絵本文化を最初に中国へ持ち込んだのは台湾人です。最近は日本勢や韓国勢に押されているとはいえ、まだ強い分野でしょう。子供を大切にする国なので、絵本ビジネスは有望なのです。さらに病院経営や学校経営といった分野もそうです。
・中国で店舗が多い味千ラーメンの上海1号店は、最大の繁華街のひとつ准海路に路面店として出店しています。准海路は日本でいうと東京・銀座のイメージでしょうか。古くからひらけている分、時代の最先端を行く若者の街ではないものの、旧フランス租界の建物も残り、街路樹もきれいで格調の高い街です。日本では低価格衣料の代名詞であるユニクロも、同じ准海路に世界最大のグローバル旗艦店を出してから、知名度を飛躍的に高めました。本気で中国ビジネスを展開していこうと思うなら、一等地の路面店であることは譲れないのではないでしょうか。
・ユニクロや無印良品が中国で大人気なのも、見事にスキマを突いたからです。ほんの30~40年前まで、中国は人民服の紺一色の世界でした。その後、改革開放でいろんなファッションが生まれたものの、中国製はデザインがいまひとつで、丈夫でもありませんでした。確かに値段は安い。でも、お洒落な若者を満足させるものではなかった。もちろんお金さえあれば格好いいものは買えます。欧米のブランド品です。でもこれはさすがに若者には高すぎます。要するに中間の部分がスッポリ抜けていた。中国製よりは多めにお金を払ってもいいけれど、欧米のブランド品ほどは出せない。その中間ぐらいの値段で、品質がよくて長持ちし、それでいて恥ずかしくないデザインの服装が欲しい-。若者たちは誰もがそう願っていました。その真空地帯にスポッとはまったのがユニクロや無印良品だったのです。「中流の国」日本ならではのファッションが生きたわけですね。特に地方から大都会に出てきて会社勤めしている若者にはユニクロは圧倒的な支持を受けています。日本でも大々的に報道された2017年11月11日「独身の日」のネット大特売でも、ユニクロの売り上げは女性アパレル部門1位、男性アパレル部門2位を獲得しています。
・ウィーチャットは日本で「中国版LINE」と紹介されることが多いのですが、機能はもっと多彩です。インスタグラムは中国では使えないので、写真をアップするのもウィーチャットです。個人間の送金もウィーチャットペイでできますし、電気代やガス代の支払いもできます。フェイスブックのように友人と連絡をとるのも簡単。まさに万能アプリなのです。最近はある程度先方と親しくなったら、ビジネスの連絡もウィーチャットでやってしまいます。メールを使う機会が減りました。契約書だってウィーチャットで送ってしまうのです。中国人はほぼすべての活動をウィーチャットに集約させているわけですが、そのユーザー数はなんと9.6億人です。これを聞いてもウィーチャット対策なしに中国ビジネスを考える日本企業があったとしたらどうかしています。
・頼るべきは親しい友人や親戚たちの意見だけです。さらに「網紅(ワンホン)」による評価です。網はインターネット、紅はホットという意味。ネット上の有名人で、いわゆる「KOL(キー・オピニオン・リーダー)」のことです。特にファッション業界における網紅の影響力はすさまじく、網紅が紹介した服は、たちまちECサイトで売り切れたりします。彼女たちは顔もスタイルもよく、素人でありながらプロのモデルのようです。こうしたファッションリーダーが写真をSNSにアップすると、特に地方都市の若い女性が飛びつくわけです。売れっ子の網紅になると、商品の売上高の何%かをもらう契約ですから、20代であっても何億円、何十億円という収入を得ています。最近も黎貝カ(リペイカ)という網紅がミニクーペとコラボして、オリジナルの車を宣伝しました。するとツイートから4分後には、用意した100台がすべて売り切れてしまった。28.5万元もする車がです。人口が多い分、ファンの数も半端じゃないのです。黎貝カのウェイボー(微博。中国版ツイッター)のフォロワーは160万人ですが、500万人以上のフォロワーを抱える網紅も存在します。となるとファッション雑誌に広告を打つより断然、効率がいい。
・旅行業界はもっと地味で単価も低いのですが、私たちも日本に網紅たちを連れてきて、各自治体のPRに一役買ってもらっています。彼女たちの「秋田の〇〇屋で食べた稲庭うどんがおいしい」という発言は大衆点評より信頼性が高いと思われているからです。
・日本のインバウンド対策として、よく「無料Wifiスポットを増やすべきだ」なんてことがいわれます。でも、こと中国人の個人旅行者に限ってはそこに不便は感じていません。シートリップなどで航空券を買えば、日本で使えるWifi機器がサービスとしてついてくるからです。
・私がすごくもどかしいのは、訪日した中国人のほぼすべてが「日本の旅館は安い」と感じているのに、そこをうまくアピールできていないことです。中国をはじめ世界のどこでも、宿泊料金はルームチャージが基本です。日本のように食事込みの値段を提示している国が例外なのです。日本を知らない中国人に、その事実が伝わっていません。宿泊料金2万円として、その程度の金額は、上海の高級料理店に行けば、すぐ消えてしまいます。外灘でフレンチを食べれば1000元からの世界ですし、懐石料理でも同じです。つまりコミコミで2万円というのは「本場へ懐石料理を食べにきたら、部屋がタダでついてきちゃった!」という感じなのです。ところがこの重要な事実が相手に伝わっていない。シートリップを見ても「食事込み」を全面に出している旅館が見つかりません。中国人はその2万円をルームチャージだと思って読むのです。ルームチャージ2万円をさほど高いと感じていないのですから「食事込みの値段です」と書くだけで、魅力は格段にアップします。もちろん競合に打ち勝つために、タイトルの工夫は必要でしょう。「A5松阪牛の懐石料理 オーシャンビュー」なんて書いてあったら、みんな目の色を変えると思います。「伊勢エビ1匹付き」だっていい。要はじゃらんで日本人相手にやっているのと、同じことをすればいいだけです。
・日本の大きな問題点は、富裕層を満足させるような高級リゾートがないことでしょう。中国の富裕層は世界の高級リゾートを知っています。バリ島の5つ星ホテルなど、辺鄙な場所にあって不便な分、リゾートの設備自体が充実している。ラグジュアリー感が半端じゃないのです。食事もいい。そうしたことを体験済みの富裕層が、たとえば沖縄のリゾートを訪れると、なんとも寂しい気分になるそうです。だから日本にはもっと高級ホテルがあっていい。ニーズはあるわけですから。
・上海の高級ホテルにはたいてい、コンシェルジュがどんなサービスをやるか明記したカードが置かれています。たとえば靴を無料で磨きますとか、ドライクリーニング1枚なら無料でやりますとか。こうした「サービスの可視化」が求められています。
・ちょっと面白いのは瀬戸内で、瀬戸内国際芸術祭が始まってから「アートだったら瀬戸内」というイメージが、プチ富裕層の間に広がってきています。うちの編集部にも「もしボランティアのチームを「行楽」で組織してくれるならぜひ参加したい」という声がいくつも届いているぐらいです。
・日本人の来ないシーズンを中国人が埋めてくれる。これがベストなのです。北海道の場合、10月はスキーには早いので観光客が減りますが、国慶節に入った中国人が大挙して来てくれるので、助かっているはずです。1~2月に関してはお正月を過ぎるとどこの地方も観光客が減ります。春節で日本を訪れる中国人に助けられている観光地も多いはず。
・大金持ちでなくても家政婦を雇えるのは非常に安いからです。上海でいえば、1時間20~30元(約340円~510円)が相場。これが基本ラインなので、毎日2~3時間来てもらうとなればもっと安くなる。上海や北京は高い方で、地方の大都市になるとさらに安い値段で雇えます。週に2~3回来てもらい、掃除や料理を頼むのが一般的な上海の中流家庭です。
・中国には人口100万人を超える都市が、なんと150近くあります。1000万人を超える巨大都市だって14ある。人口が多い順に見ると、重慶、上海、北京、成都、天津、広州、深圳、石家荘、武漢、ハルピン、蘇州、臨ぎ、保定、南陽。中国ではよく「1級都市」「2級都市」といった言葉が使われるのですが、実は国の定義はなく、雑誌「第一財経週刊」の定義によるものです。1級都市は4つ。北京、上海、広州、深圳。世界で誰一人、知らぬ人のいないメガシティですね。ここに2017年、新1級都市が15個追加されました。成都、杭州、武漢、天津、南京、重慶、西安、長沙、青島、瀋陽、大連、厦門、蘇州、寧波、無錫。日本人であっても中国に関心のある人ならご存じの名前でしょう。さらに2級都市が30個あって、福州、合肥、温州、済南、太原など。中国に相当詳しい人でないと知らないかもしれませんね。1000万都市の石家荘、ハルピンはここに分類されています。3級都市は70個ありますが、ここに並ぶ名前は、日本人はまず知らないと思います。4級都市は90個で、5級都市は129個。4級都市で私が足を踏み入れたことがあるのは一つだけですし、5級都市になると名前も聞いたこともありません。1000万都市である臨?と保都は3級都市に、南陽は4級都市に分類されています。人口は非常に大きいけれど、経済的にはさほど豊かでなく、有名でもない地方都市も存在するということです。
・直行便は重要です。特に中国の富裕層は、乗り継ぎ便を使ってまで日本に来ようと考えません。彼らにとっての日本はヨーロッパに行くか、アメリカに行くか、オーストラリアに行くかという選択肢のひとつに過ぎないからです。上海から九州へは、各地の飛行場に直行便が飛んでいます。福岡空港にも佐賀空港にも、鹿児島空港にも熊本空港にも飛んでいる。チャーター便まで合わせたら、週100本以上はあるはずです。便数が増えれば競争も熾烈になり、チケット代も下がります。ますます人がやってくる。だから九州に上海人が押しかけるのです。一方、北京から九州へは直行便がありません。大連か青島で乗り継ぐしかない。九州を旅行する北京人が少ないのはこういう理由があります。ちなみに東北地方で考えると、上海から直行便が出ているのは仙台空港のみ。週2便です。このほかに中国と東北地方を結んでいる直行便は、天津~青森が週2便だけ。東北地方になかなか中国人観光客が増えないのは、理由のないことではないのです。
・インバウンド対策としては、上海だけでなく、このエリアをまとめてとらえるのが賢明だと思います。訪日中国人の4割を占める最大勢力で、歴史的・文化的に日本とのつながりも深い。ターゲットとして、これ以上のものはないのです。それを考えると、このエリアの中国人対して「春節に餃子」は餃子は北方料理なのでちょっとありえないアイデアです。お茶についても同様で「中国人だから烏龍茶を出せば喜ぶだろう」と考えるのは間違い。烏龍茶を飲むのは福健人や台湾人であって、上海人は緑茶、北京人はジャスミン茶を飲みます。江南エリアの人にむしろ日本の緑茶の方が喜ばれるのです。ちなみに飲茶の本場である広州では、いろんなお茶が楽しまれています。
・北京人に対して日本の旅館で女将や仲居さんが勢ぞろいして出迎えたり、全員で中国の国旗を振って送り出したりするサービスは、非常に効果的だと思います。重要人物扱いされて当然だと思っているから、目の前に大勢いるほうが満足するのです。北京が長い間、首都だったこともあり、北京人は歴史の話が好きです。歴史へのこだわりは、ほかの地方より強い。だから歴史的由来を語ってあげるのも大切なポイントです。この旅館は明治何年に創業して、明治維新で活躍した誰それが泊まったなんて話をすると、目を輝かせて聞いてくれます。この壺には由来がございまして・・・と、書画骨董の解説をするのもいいかもしれませんね。上海人や広州人より北京人は興味を持っていると思います。政治家も文化人も、北京人には身近な存在です。だから有名人の話も大好き。中国政府の誰々が泊まられたのはこの部屋です。そのときにこういうエピソードがあって・・・なんて話すと、その部屋で記念撮影をする人もいるはずです。
・日本を訪れた広州人を満足させるには、胃袋をつかむ以外考えられません。駅周辺や宿周辺のグルメマップを用意しておくのは必須です。広州人はスープが大好き。昼も夜も必ずついてきます。上海では最後にスープが出てきますが、広州では最初です。(北京にはスープを飲む習慣があまりありません)それぐらいスープにこだわりがあるのです。薬膳スープや豚足のスープ、豚の肺のスープなど種類もすごく多い。日本に来た広州人からよく聞く不満は「日本はスープの種類が少なすぎる」。カツオや昆布の出汁はおいしいものの、それは彼らにとってワンノブゼムなのです。スープに関しては、工夫の余地があるかもしれません。
良かった本まとめ(2017年下半期)
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