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「JFK-その生涯と遺産」展(国立公文書館)はとてもオススメ!

2015年03月30日 01時00分00秒 | イベント・外出
平成27年3月6日~5月10日に国立公文書館で開催されている「JFK-その生涯と遺産」展へ行ってきました!


↑国立公文書館


↑「JFK-その生涯と遺産」展の案内

入場無料です。

 JFKとはジョン・F・ケネディのことで、1961年1月に43歳という若さで第35代アメリカ合衆国大統領に就任し、その2年10ヵ月後の11月22日にテキサス州ダラスを遊説中に暗殺されたことで有名ですね。
人気が高かった大統領ですが、その長女キャロライン・ケネディは現在駐日米国大使に就任しています。
この特別展では彼女の小さい頃の写真や彼女が描いたクレヨン画もあり興味深かったですね。

「JFK-その生涯と遺産」展は、ケネディの出身地であるボストンにあるジョン・F・ケネディ大統領図書館・博物館の貴重なコレクションを我が国で初めて公開するものであり、海外の公文書館と連携してその所蔵資料を展覧するというのは国立公文書館にとって初めての試みとのことです。

こういった企画は今後も進めて欲しいと思いますね。

今回はジョン・F・ケネディ大統領図書館・博物館に残された膨大な文書・写真・遺品などから極めて重要な資料や、日本にゆかりのある品々を厳選し、約160点の資料と映像によりケネディの生涯と遺産を展示しています。

最初にケネディの生い立ちがありましたが、実は9人兄弟なんですね。
その兄弟が階段で並んで写真撮影しているのは微笑ましかったです。
兄は第二次世界大戦で戦死したので二男のケネディが期待を背負ったようです。

 そのケネディもソロモン諸島で日本軍と戦い、乗っていた魚雷艇が日本の駆逐艦「天霧」に衝突されて船体は引き裂かれ、海に投げ出されるも、負傷した仲間を命綱で結びつけて6キロ泳ぎ、なんとか小さな島(ケネディ島)にたどり着いたようです。
その際にケネディは椰子の実に救助を求めるメモを彫ったのですが、それが展示されていました。
後日大統領執務机に飾られたようです。

それからその日本の駆逐艦「天霧」とは、ケネディは戦後も交流があったようです。
大統領選の際には天霧の元乗員一同から激励の色紙を贈られ、大統領就任式では天霧館長を招待したようです。
そのあたりの展示もありました。

それから、映像ではかの有名な大統領就任演説が流れていましたね。
感動ものです。
特に「国が諸君のために何が出来るかを問うのではなく、諸君が国のために何が出来るかを問うてほしい」というのは有名ですね!
また、その就任演説原稿もあり、直前まで修正されていたようです。

 そのほか、キューバ危機や部分的核実験禁止条約、アポロ計画、公民権法、池田内閣総理大臣との関係も展示されていました。
どれも興味深い内容でしたね。

「JFK-その生涯と遺産」展は歴史の勉強にもなり、またケネディファンにとっては嬉しい企画展だと思います。
入場無料ですし、とてもオススメです!

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「CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる」という本はとてもオススメ!

2015年03月27日 01時00分00秒 | 
「CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる」の購入はコチラ

 「CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる」という本は女性元CIA諜報員が著者で、諜報員として10年近く勤務した経験から、そのCIA諜報員としてのテクニックや組織能力が実はビジネスにかなり活かせるようで、その内容について説明したものです。

 具体的には、諜報員テクニックとして話の聞き出し方や人物の見抜き方、信頼関係の築き方、説得術、社内や他社との競争に勝つ方法、CIA組織能力としてスパイ行為から情報を守る技術、CIAの採用・人事戦略・危機管理術についてその基本的考え方について分かりやすく説明があります。

 特に諜報員とはいえども、正直で誠実で道徳的な人間でなければ成功はできないというのは印象的で、それはビジネスや一般的な生活にも通じる内容とは思いましたね。

 また直接影響しない相手とも良好な関係を築くことは大切で、そのことによって思いがけない利益に結びつくようです。
味方が多ければ多いほど良いようです。

 諜報員というと負のイメージがありますが、本書では主に正の面を捉えて書かれているのは良いと思います。

それから実は表紙を見ずに読み進めていたのですが、途中で著者が女性と気づいて驚きましたね。
文体が男性のようだったので、てっきり男性が著者だとばかり思っていました^_^;)


「CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる」という本は、個人的なスキルだけでなく、組織の採用・人事戦略や危機管理術にも参考となりとてもオススメです!

以下はこの本のポイント等です。

・優れた諜報員は目を引く外見でなくても、人をひきつけることができる。詮索好きではないが、他人への興味は強い。やたらに陽気ではないが親しみやすい。決してひけらかしはしないが、知識が豊富なことは明らかだ。傲慢ではないが自信にあふれている。そして何より大切なことは、彼らが非常に「聞き上手」だということだ。優秀な諜報員は、誰とでも気軽に会話ができる。まったくの無駄話をいつのまにか核心に迫る話に変えるのもうまい。彼らと話をした人は、気がつくと自分だけが話をしているということになる。気分よく多く話させ、難なく欲しかった情報を手に入れるわけだ。一度会った諜報員に再会することがあれば、彼らが聞いた話を細かいところまでじつによく覚えていることにも驚くはずである。彼らはとても「いい人」でもある。誰もが好感を抱く。ユーモアもあり、話に説得力もある。かといってパーティーなどで場を盛り上げるタイプの人とは違う。会話の中心にいて皆を笑わせるようなことはないし、気前よく皆に酒をふるまったりすることもない。ただ相手の気分をよくして、長く話をさせることがうまい。だから、まったくそういうつもりがなくても、自分に関する情報を彼らに詳しく伝えてしまうのだ。

・諜報員の間でよくいわれているのは、「何かを得るには、まず自分から何かを与える」ということである。相手に話させる前に、まず自分のことを話す。具体的に何を話すかはその場の状況次第だが、一般的に、将来のキャリアプランやお金に関する悩みなど、多少踏み込んだ話のほうが効果が高い。うまく話すことができれば、それに反応して相手も話しはじめる。自然に言葉が行き来するようになれば、目的の情報を引き出すことも、そう難しくなくなるだろう。

・話を聞き出す相手と会うときには、その人が信頼している誰かの紹介を受けるといい。これが驚くほどの効果を発揮する。もし適切な人物が見つからなければ、引き出そうとする情報に無関係な人物を誰か選び出し、紹介を頼もう。それでも紹介者がいないよりはいい。そういう紹介者がいることで、相手はつい安心し、うっかり重要な情報を漏らしやすくなる。紹介者については、会話の中でも触れるようにする。

・話を聞く力と注意力さえあれば、わざわざ聞きたい話をするように相手を仕向けなくても、情報は得られるかもしれない。CIAの諜報員は皆が聞き上手であり、鋭い観察眼をもっている。そうなるよう訓練を受けたからだ。情報を得るときには、複数の手段を利用したほうが情報の確度は上がる。会話を誘導することで得た情報以外に、ひたすら話を聞くことで得た情報、相手をよく観察することで得た情報があれば、すべてを比較対照することができるだろう。すべてが一致していれば、おそらくその情報は正しいとみなしていい。

・動機は「弱み」と言い換えることもできる。動機、弱みを的確に見極め、それを利用して協力者を得ることは諜報員の大切な仕事である。同じようなことはビジネスの世界でも必要になる。ビジネスでは、上司、顧客、同僚、競合他社の社員など多くの人と関わるが、それぞれに動機、弱みをもっている。そこを突けば人は動く。直属の上司は、自分と同じ大学の卒業生だと聞くと、それだけで厚遇する。ある顧客はゴルフが好きで、ゴルフコンペでは常に誰にも負けたくないと思っている。同僚のひとりは、じつは近いうちに退職したいと考えている。いつも顧客を取り合っている競合他社の営業マンは、ブロンドの美人に弱い。誰にも少しそういったところがある。あらかじめ人の弱みを知っておくと、行動の予測に役立つ。弱みをうまく突けば、自分の利益につなげることもできるだろう。ただ、この種の情報は非常に個人的なものなので、ある程度時間をかけて注意深く人を観察しなければ得ることができない。これだけでも、観察力がいかに大切かがわかってもらえると思う。

・親しくなる方法は、自分と相手がどういう人間かで大きく違ってくる。何度か顔を合わせてやりとりする中で徐々に自然と親しくなり、信頼関係を築いていくしかない。仕事上で関わる相手であれば、数少ない機会を確実にとらえて、自分の能力を証明する。実績をあげることで信頼に足る人間だとわかってもらう。時間をかけて自分の誠意や能力を知ってもらったほうがいい。

・同じ情報でも、その価値は人によって違う。自分が何の価値もないと思う情報でも、他人にとっては重要かもしれない。また、情報の価値は時代によっても変わりうる。たとえば冷戦終結後、スパイの探っていた情報の価値には大きな変化があった。国家の情報公開が進んだことで、それまで国家機密とされていた情報の多くが隠されなくなり、価値を失ったのだ。かつては敵国だった国との外交関係が改善したことで無価値になった情報もある。反対にテクノロジーによって世界が狭くなり、経済のグローバル化が進むにつれ、民間セクターの情報、企業秘密の価値は、以前に比べてはるかに高くなった。こうした時代の変化を受けて、スパイの世界も以前とは大きく様変わりした。

・スパイから身を守るコツ
①出張など移動の際に持ち歩く情報は最低限にとどめる
②共用の電子機器やネットワークは極力使わない
③書類は必ずシュレッダーにかけてから捨てる
④自分についてどんな情報が世の中に出回っているかを知っておく
⑤ブログやSNSは注意して使う
⑥普段から近くにいてよく話す人だからといって安心しない
⑦自分の直感を信じる-「何か変だ」と思ったら、話題を変えるか話を打ち切る
⑧同業他社の人間に気をつける
⑨アルコールに気をつける-アルコールはスパイの最高の友

・スパイ防止という観点からいえば、業界や企業の規模を問わず注目すべきなのは、だいたい次のような点になる。こうした点を見ていれば、スパイ行為を察知しやすくなる。急に大きな変化があったときは、あやしいと考えたほうがいい。
◎退社した社員の転職先
◎退社する社員の属性(所属部署、もっているスキル)
◎新規採用者の前職
◎外での会社の評判
◎離れた顧客の受け皿
◎新技術を導入したり何かを改善したりしてから、競合他社が追随するまでの時間
上記の点に関して急激な変化が見られた場合には、他社が人材や情報を盗んでいるか、スパイを送り込んでいるか、あるいは故意に悪い評判を流しているかのいずれかだと考えられる。

・CIAへの就職希望者は何千人、何万人という大変な数にのぼるため、CIAは非常に厳しい採用条件を設け、一部のごく優秀な人だけに絞り込むことができる。候補者たちはまず、情け容赦のない徹底的な身元調査で、完全に身綺麗な人間であることが確かめられる。多数の心理テストにより、精神状態に一切の問題がないことも確認される。人間を見る目の確かな元諜報員による面接は、何度も繰り返し行われる。それにより、知性に優れ、他人に好かれる人間かどうかが判断される。そのうえで、多岐にわたる検査で健康状態が万全であるかどうかも見られることになる。身綺麗で、知性的で、心身ともに健康で、人に好かれる-そんな素晴らしい人間だけが残った小さな集団の中から、CIAはさらにふさわしい人間だけを選び抜いていくのだ。

・なぜCIAはこれほどすごい人材を大量に採用できるのか。それは報酬が高いからではない。まず重要なことは、CIAに入れば、ほかでは決してできない仕事ができるということだ。たとえば私は訓練の段階で、すでに楽しくて仕方なかった。飛んでいる飛行機から何度も外に飛び出した1週間の集中空挺訓練、変装の訓練、高速での自動車運転の訓練もあった。衝突や破壊などまったく厭わない訓練だ。道路封鎖を破壊して走行したこともあった。こうした派手な訓練で身につけたことは、その後の日々の任務ではほとんど役に立たないが、楽しいことだけは確かだ。こんなことができるなら、民間企業の高額報酬など捨ててもかわないと思った。当然、CIAも完璧な職場ではないし、誰にでも向く仕事ではない。ほかの仕事と同じように、よいところもあれば悪いところもある。その官僚主義的な体制にいら立つこともある。不合理な要因で物事がなかなか前に進まないこともある。どう見ても愚かで無能として思えないような人間もいる。それは民間の大企業でも同じだろう。それでもCIAは、高い教育を受け、経験も豊富で、外の世界にいくらでも成功のチャンスがあるはずの優れた人材を引き入れることができる。しかも定着率は、民間企業に比べてもかなり高い。なぜ辞めずに残る人が多いのだろうか。大きな理由のひとつはCIAの使命にあると考えられる。CIAの職員は自分たちが何のために仕事をしているのかをよく知っているし、自分の仕事を信じている。自分たちの力で世界を少しでもよくできると思える。世界中の国に旅ができるのも魅力だ。それだけでも辞められない人もいる。

・CIAの5つの人事戦略
①次々に新しい仕事を与える-優秀な人材は停滞を嫌う
②社員の履歴書が充実するような肩書きや地位を会社に用意する
③重要な仕事ほど、任せる人は純粋に能力と人間性だけで決める
④部門横断的なチームを編成し、退屈な仕事にもやりがいをもたせる
⑤一匹狼にも居場所をつくる-無理にマネージャーにもチームのメンバーにしないほうが組織にとっても本人にとってもプラス

・優秀な人間だからといって、必ずマネージャーに向いているとは限らない。また、チームで動くことにどうしても向かない人もいる。無理にメンバーにしたところで、本人にとってもチームにとってもためにならないこともある。経営者はそのことを理解し、ひとりで動いてこそ力を発揮する人材に、無理にチームワークをさせないようにすべきだろう。CIAにもいろいろなタイプの人がいる。出世欲が強く、一刻も早く昇進して上級の管理職になりたいと思う人も大勢いる一方で、管理職には興味がなく、ずっと現場でひとりスパイ活動をしたいと思う人もいる。幸い、CIAの組織構造は、どちらの人間にもうまく対応できるようになっている。

・私生活でなにかよからぬことをしていれば、それが仕事に影響することは避けられない。犯罪にあたる行為はもちろんのこと、そこまででなくても倫理にもとる行為をしていれば、必ず仕事に悪影響がある。だから、そういうことがあれば、早めに察知して対策を講じなくてはならない。配偶者を虐待している人間は、いずれ家庭の外でも同じような暴力を振るう可能性が高い。多くの異性と見境なく関係をもっていれば、いずれ仕事の場で出会った異性にも手を出しかねない。しかも、それに会社の経費を使うようになるかもしれない。ドラッグやアルコールを濫用していれば、判断力が低下してしまう。いくら仕事中は遠ざけていたとしても、徐々に影響が大きくなるのは間違いない。個人のブログで人種差別的な発言をしている人間は、職場の人たちに対しても同じような見方をしているはずである。簡単な話だ。過去の行動を見れば、未来が予測できる。私生活で不道徳なことをしていれば、いずれ仕事中にも同じことをすると考えられる。人間性は一貫したものだ。あるときに不誠実なのに、別の時には誠実ということはない。だから、その人の不誠実さを証明するような行為があれば、それを深刻に受け止める必要がある。あるときだけ急に人格が変わるという人は、探せばどこかにいる可能性もないことはないが、まずいないだろう。

・ビジネスの世界でも似たようなことはある。買収や合併、ジョイントベンチャーなどは珍しくないし、時には担当者がひとり替わるだけで、昨日の敵が今日の友になる場合もある。JPモリガン・チェースのように、長い歴史の中で何度も競合相手と合併、買収を繰り返してきた企業もある。そういうことを考えれば、市場で激しく競争している相手に対しても、たとえいくら憎んで軽蔑していたとしても、誠意と礼節を忘れないのは大切だろう。世界はめまぐるしく変わる。将来、誰と利害が一致することになるかは、まったく予測がつかないのだ。

・競合する企業で大規模なレイオフを計画しているとしたら、優秀な人材を引き入れるチャンスだ。最高の能力をもった人材はおそらくレイオフの対象にはならないだろうが、より安定した場所を求めて移ってくる可能性はある。供給業者が訴訟や規制などで不利な状況に追い込まれた場合も、ある意味では好機といえる。先行きの不安から、長期契約を提案すれば価格を低く抑えても応じてくるかもしれない。競合する法律事務所、あるいはコンサルティング会社の共同経営者を誹謗するような記事が地元新聞に載ったとしたらどうか。そのときは、重要な顧客を奪い取るチャンスである。最新のニュース、とくに地元や業界に関するニュースには目を光らせておくべきだ。そのニュースに関連して起きる状況変化をうまく利用すれば、自分や自社に利益をもたらすことができる。業界内に幅広い人脈があれば、新聞やテレビとは違った情報が得られることもある。これから起きる変化を早く察知するほど、早く行動を起こすことができる。競合企業の幹部の動向、新たな法規制の導入、市場環境の急激な変化といったことに関する情報は、できるだけ早く得るべきだ。そのほか、競合企業の供給業者や重要な顧客に何か変化があった場合もチャンスといえるかもしれない。これは卑劣なやり方だろうか。たしかに少し卑劣だろうが、状況が逆ならば競合企業も同じことをしてくるはずである。

・わずかな額の不正使用も、見逃しているとすぐに大きく膨れ上がってしまう。社内のあらゆる階層で、使用の規律を徹底しなくてはならない。さもなければ、いずれ大変な事態を招くことになるだろう。

・CIAの危機管理が具体的にどういう点で優れているか、その特徴をあげてみよう。たとえあ9・11テロ発生後のCIAの対応に関しては、次のようなことがいえる。
①注意や行動が、組織の内側ではなく外側を向いていた
②優れた功績をあげた者がいれば普段どおりに称賛され、相応の報奨が与えられた
③幹部への連絡が、通常よりもはるかに容易になった
④命令がすべて明確で具体的だった
⑤権限委譲が行われ、下の人間にも大きな権限が与えられた
⑥資源の振り向け先が大きく変更された
⑦現場の職員を混乱から守り、仕事に集中できるようにした。
⑧職員の志気を上げ、忠誠心を高める努力、組織への信頼を高める努力がなされた

・本当は苦しいときほど、言葉で誉めることや、何か物で称賛の気持ちをあらわすことが重要になる。苦しいときに優しくされれば、誰だって普段よりはるかに嬉しく感じるものだ。私はアフガニスタンで長い間、薄い紅茶がひどい味のインスタントコーヒーしか飲んでいなかった。そこにスターバックスのコーヒー豆が届いたときの嬉しさ。本当に泣きそうなほど嬉しかった。危機的な状況でも社員の働きを正しく評価し、優れた功績に報いることは、次のような点からも重要といえる。
◎社内で交わされる会話はどうしても暗いものになりがちだが、誰かが活躍したというのは明るい話題である。経営者が皆にわかるようにそれを称えれば、会社全体に明るい話題を提供することができる。
◎貢献したことが認められ、褒め言葉をかけられた、たいしたものでなくても報奨をもらった、ということがあると、その社員の会社への忠誠心が高まる。私が見てきた会社の中には、危機的状況にあってもマネージャーと部下の関係が大変良好なところがあった。よく調べると、残業で遅くなったときには、マネージャーがポケットマネーで部下のためによく夕食を注文していたようだ。当時は製品のリコールで対応に追われ、業務が深夜に及ぶことも珍しくなかったが、ちょっとしたことで現場で対応する社員の取り組む姿勢はまったく違ったものになっていた。
◎危機的状況においては、各人が普段の担当業務以外の仕事にも取り組む必要が出てくる。ただし、必要だからといって、担当以外のことをただ指示するだけでは、「それは私の仕事ではありません」と反発される恐れがある。しかし、「業績をあげれば必ず正当に評価され、間違いなく相応の報奨が与えられる」と皆が信じていれば、そうした反発は少なくなるだろう。

・悪いニュースを正直に、時を置かずに伝えられるというのは、上に立つ者にとって大切なことだ。状況がよくないときほど、リーダーは皆の目につくところに出て行って話をしなくてはならない。そのほか、覚えておくべきなのは次の3点である。
◎トップの人間が中間管理職を通さずに情報を直接発信すれば、より正確に伝わるうえに信憑性も高まる。
◎姿を見せ、頻繁に話をしていれば、社員のトップの人間に対する信頼感は高まる。この人も自分たちと同じようにこの会社に賭、必死に苦境を乗り切ろうとしているのだとわかってもらうことが重要だ。
◎組織はどうしても「縦割り」になりがちだが、トップが直接、皆に語りかければ、部署の壁を超えた人材、資源の活用がしやすくなる。危機においては普段と違う動きが多く求められるので、この柔軟性は大切である。

・危機に陥った会社の経営者が社員と話す際に注意すべきことを、次にまとめておく。
①事態の深刻さを正直に知らせる
②現状でとりうる行動の選択肢を明確に示す。選択肢が少なくても、ありのままを伝える
③危機脱出のため、短期的にどういう戦略をとるかを知らせる。全社的な戦略だけでなく、各部署、各人がその中でどう行動すべきかも知らせる
④さらに話を広げ、中期的な目標も示す
⑤①から④を頻繁に繰り返す

・◎指示が明確であればあるほど、社員は能力を発揮する。危機的状況で極めて明確な指示が与えられると、普段よりはるかに高い能力を出す人もいる。
◎危機にあっても明確な指示が出されれば、社員は経営者の能力を信じることができる。社員は信頼している経営者には忠実に従う。
◎明確で具体的な指示があれば、社員の関心は外向きになりやすい。行動もより生産的、建設的になる。

・「権限委譲」という言葉はたんなる掛け声に終わってはならない。社内でも下の階層に位置する人間に、本当に大きな権限を与える必要がある。上からの介入はせず、自ら意思決定をさせる。危機的な状況でこそ、日々現場で仕事をしてきた「エキスパートに大きな権限をもたせ、最大限に力を発揮してもらうことが大切である。そのほか権限委譲に際しては、次の点にも注意すべきである。
◎大きな権限が与えられれば、会社の危機、ひいては自らの危機を救うために力を尽くすことができる。そうすれば、保身にばかり走らずに済む。勤務時間中にずっと転職先を探すようなことはなくなる。
◎細かく介入、管理することをやめ、下の人間に権限を委譲すれば、その分、経営幹部にはゆとりが生まれる。社員に姿を見せ、コミュニケーションをとる機会もつくりやすくなる。
◎現場に大きな権限が与えられていえば、状況の変化に即応して資源の振り向け先を変えることも可能になる。それだけ資源を効率的に使えるようになる。

・話をするときは話をするだけ、聞くときは聞くだけになってしまう人は多い。同時に両方ができる人は少ない。しかし人を説得するとき、何かを売り込むときには、常に神経質なくらい相手の反応を見ている必要がある。話のうまい人、売り込みのうまい人は皆、同じ能力をもっている。聞き手が自分の話に興味を失ったことを察知する能力だ。話をしなが「聞いていないな」と思えば、すぐに軌道修正ができる。これは何も「聞き手に媚びを売って、機嫌をとれ」ということではない。相手をいい気分にさせるばかりが能ではない。場合によっては、わざと怒らせる、疑いを抱かせるなど、否定的な反応を引き出すほうがいいこともあるし、そういう戦略もありうる。ただ大切なのは、相手にどういう反応をさせたいのかを自分で知っていることだ。こちらの望みどおりの反応をしてくれるよう、操作していかなくてはならない。

・彼らは相手のためを思ってそうしているわけではない。少しずつでも親切にしておけば、いつか自分が困ったときに助けてもらえると思うからだ。たいした努力なしで助けられるのなら、むしろ積極的に助けようとする。日ごろから周囲の人に親切にしていれば、自分の足元には強固な基盤ができていく。人間は誰かに恩がある、借りがあると思うと、あまりいい気分ではないものだ。だから、他人に親切にされたことのある人は、可能なときには返したいと思う。今日の親切は明日には重要な内部情報になって返ってくるかもしれない。

・トップの人間性を探るときは、とくに次の点に注目するといい。
◎側近はどういう人間か
◎どういう人間を高く評価しているか
◎反対に冷遇されているのはどういう人間か
◎社内で昇進させた人間と、外から雇った人間に何か違いはあるか
最も大切なのは、人間のどんな属性が評価されやすいか、またどういうことをすると喜ばれるかを知ることである。「才能、知性、仕事に対する熱心さが何より重視されるはず」と誰もが信じたいところだが、現実はもっと複雑である。以前に勤めていた会社の同僚たちと会社をつくったため、その仲間の結束がとても強く、ほかの人間は入っていけないということもある。自分の意見に常に従う人間ばかりを周囲に置きたがる人もいる。技術系の会社にもかかわらず、専門知識よりも人付き合いのうまさが大事にされることもある。血統や学歴、職歴が重視される場合もある。名門大学出身者や有名企業で働いた経験のある人ばかりを優遇する経営者もいる。どういう人間が評価されるかがわかれば、自分をそれに合わせていけばいいことになる。社内で早く出世している人の人間性に共通点があるとわかれば、彼らの真似をすればいい。また、どういう人間が嫌がられるかがわかったら、そうならないようにすれば、少なくとも不利になることはないだろう。

・ライバルとみなした人は能力もあり、運もよく、周囲との人間関係も良好で、しかもトップからの評価も高いはずだ。つまり、間違いなく早く出世するということである。いまは同僚だとしても、近い将来、上司になる可能性が高い。そういう人にあまり敵対的に接するのは得策とはいえない。それよりも、同僚であるいまのうちに味方につけておくほうがいいだろう。CIAでも、出世しそうな人間を見つけて早いうちから関係を構築しておくことはよく行われている。いまはさして高い地位にはいないが、近い将来、地位が上がって力をもちそうな人と親しくなっておくのだ。すでに地位が高い人と接触するより簡単だということもあり、CIAの諜報員は未来のリーダーに多くの時間と労力を注ぎ込む。これは民間企業でも間違いなく有効な方法だと思う。将来有望な同僚が味方になっていれば、その人に引っ張られて上に行ける可能性が高いし、そうでなくても何かと有利になることは多いはずである。

・たとえ、郵便室の職員であっても、社内に自分の「帝国」をつくるべきだと思う。「帝国」というのは、ここでは自分の味方になってくれる人たちのネットワークという意味である。自分の代わりに危険やチャンスを察知してくる人たちのことだ。人間はどうしても「上にはへつらい下には厳しい」という態度をとりやすい。しかしそういうことを続けていると、周囲の人、とくにつらくあたった下の人たちから嫌われてしまう。それでは出世しても上の地位に行けたとしても、気がつけば下には敵ばかりということになる。上に立ったときに重要なのは、重要な情報があちこちから得られることである。正規の経路だけでなく、まったく思いがけないところからも情報が流れてくるようえなければうまくいかない。CIAの諜報員でもそれは同じだ。だから諜報員は、世界全体に補助的な協力者の巨大なネットワークをつくり上げている。必ずしも日常的に機密情報に触れる立場にはないが時折、役立つ情報を提供してくれる人、あるいは、いざというときに諜報活動の手助けをしてくれる人たちのネットワークをつくっている。

・仮にめでたく出世できたとしても、周囲への態度を変えてはならない。相変わらず受付係や、駐車場やビルの管理人、助手といった決して地位の高くない人に愛想よく接する姿勢をずっと変えないことが大切だ。「帝国」を維持しつづけるのである。そうすれば、いつかまったく思いがけないところから、重要な情報が飛び込んでくるかもしれない。「帝国」をつくるということは、会社全体に諜報網をはりめぐらせることともいえる。その諜報網によって、上から下まであらゆる人の動向を素早く知ることができる。社内に状況変化があった場合も、ほかより早く察知して対応できるだろう。そうして常に人に先んじて動ける人間だという評価を得られれば、おそらく昇進も早いはずだ。社内の誰かが成功したときにもそこから利益を得やすいし、逆に誰かが失敗したときにも損害を被ることが少なくなる。いうまでもないことだが、こうした「帝国」「諜報ネットワーク」の類が効力を発揮するのは、その持ち主にある程度以上の能力があり、通常の仕事を大過なくこなせる場合に限られる。能力や仕事ぶりが標準以上の人がネットワークをもてば、たんに優秀な人が勤勉に働いているだけではとても不可能なことを成し遂げられるだろう。

良かった本まとめ(2014年下半期)

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ポワン・エ・リーニュ(東京駅近 新丸ビル)での食事はとてもオススメ!

2015年03月25日 01時00分00秒 | 外食
東京駅周辺で食べログで3000円以下で検索をするとポワン・エ・リーニュの評価が1位と高かったので行ってみました!

ポワン・エ・リーニュは食べログでTOP5000にも入るお店です。

場所は新丸ビルの地下1Fにありました。


↑店構え

さすが新丸ビルで、店は店構えから新しく綺麗で上質感があります。


↑店内

ポワン・エ・リーニュは基本的にはパンが売りのお店ですね。
追求したのは軽くても芳醇なテイストと香りを持つ完全オリジナルパンとのことで、独自に開発した国産良質小麦をさらに様々な素材と自家ブレンドし、オールスクラッチ製法によりひとつひとつ丁寧に焼き上げているとのことです。
店の前では、特製のパンの試食を勧められ美味しく頂けました。
またパンがたくさん売られていてどれを選ぶか悩みます。

店に入りますが店内もかなり綺麗で、天井が高くキッチンもオープンで開放感があります。
店内ではOLが大阪弁で会話をはずませて食事を楽しんでいたり、優雅に一人で食事を楽しんだりしていましたね^_^;)
席に座ってってメニューを見ます。


↑メニュー


↑メニュー

メニューA、B、Cとあるので、「アミューズ+前菜またはサラダ2品+パン2種」のメニューA(2300円)のものを選びます。
前菜やサラダは星印(★)のものから選んでくれとのことでした。
前菜は、悩みますが「シャンパンヴィネガーで〆た富山湾産サバのマリネ、徳島県産のすだちをしぼって」を選びました。
富山湾産サバに惹かれます^_^)

それからサラダは「佐賀県武雄市で久保さんが作る”酵素ポーク”のベーコン、レンズ豆半熟卵のリヨン風サラダ(+200円)」を選びました。
最近は誰が作るまで「見える化」が図られブランド化されているんですね。
また”酵素ポーク”というのが惹かれます^_^;)

しばらくしてアミューズとパン2種が運ばれます。
アミューズはパン3種でした。


↑アミューズのパン3種


↑パン2種

さすがにどれもパリッとしながらも中は適度にしっとりで美味しいパンです。
なおテーブルに置かれたナイフとフォークが緑色で高級感がありセンスを感じます。

それからサラダの「佐賀県武雄市で久保さんが作る”酵素ポーク”のベーコン、レンズ豆半熟卵のリヨン風サラダ」が運ばれます。
おぉぉ想像以上にサラダが大きくボリュームがあり、そして彩り鮮やか!
このボリュームと美しさには驚きましたね。
野菜好きにはたまりません!
レタスやレンズ豆などのたっぷりの野菜にそして”酵素ポーク”のベーコンが合います!
これだけで結構お腹いっぱいになりましたね!


↑「佐賀県武雄市で久保さんが作る”酵素ポーク”のベーコン、レンズ豆半熟卵のリヨン風サラダ

そしてしばらく経って、「シャンパンヴィネガーで〆た富山湾産サバのマリネ、徳島県産のすだちをしぼって」が運ばれますが、これも美しい!
想像以上の彩と美しさです!
白いカブや、赤やオレンジ色のパプリカ・ニンジン、緑色のすだちとカラフルで、白い皿に映えます!
もちろん「シャンパンヴィネガーで〆た富山湾産サバのマリネ」は今まで食べたことがない柔らかさと豊潤さでさすがに美味しい!


↑シャンパンヴィネガーで〆た富山湾産サバのマリネ、徳島県産のすだちをしぼって

ポワン・エ・リーニュは、店内が新しく広い空間で綺麗なだけでなく、料理も想像以上に美しくそして美味しくて、とてもオススメですね!
思わず会計時にお店の方に料理も美しいですねと褒めてしまいました。
さすが食べログTOP5000入りだと思いました。
とてもオススメです!


美味しかったものまとめ(2014年下半期)

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ポワン・エ・リーニュパン / 大手町駅二重橋前駅東京駅

夜総合点★★★★ 4.3


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ロフテー快眠枕(低反発炭パイプ)はとてもオススメ!

2015年03月23日 01時00分00秒 | 良い物・サービス
「ロフテー快眠枕(低反発炭パイプ)」の購入はコチラ

今までテンピュールなども含めて色んな枕(まくら)にチャレンジしてきましたが、私にとってはロフテー快眠枕が自分にピッタリ合って一番素晴らしいですね!

 というのは、事前に首のあたり(要は枕の高さ)を計測してくれるので、自分にピッタリの枕が選ばれるのです。
枕の高さは基本的には5段階に分かれていますが、微妙な調整も可能となっているのは素晴らしいです。

 従って、今ではこの枕以外を実家や旅行先のホテルなどで使うと違和感があって、どうも寝にくくて寝るのに苦労してしまいます^_^;)
このロフテー快眠枕は旅行先に常に携帯したいほどですね^_^;)

 前回は、硬めが好きなのでザラザラと音がする「マルコビーンズ」という素材を選んだのですが、今回はそれよりは少し柔らかくて音がしない「低反発炭パイプ」を選んでみました。
全体的には羽根や綿と違って硬めの枕ですが「マルコビーンズ」よりは柔らかいので気持ちがいいし、音がしないのがいいですね!

なお、枕の種類としては以下があるようです。
<柔らかめ>
・羽根
・ポリエステルわた
・ソフトクッションファイバー
・低反発炭パイプ
・ユートピア(低反発ウレタンフォーム)

<かため>
・形態安定そばがら
・形態安定そばがらヒノキチップ入
・マルコビーンズ(ファイバーボール)
・パイプ(ポリエチレン)

それから、私が選んだ「低反発炭パイプ」は自宅の洗濯機で洗濯できるのは嬉しいです。
(洗濯ネットに入れ、洗剤を少なめにして弱水流で洗う。柔軟仕上げ剤は使用不可)

快眠を得るために自分に合った枕を選べる「ロフテー快眠枕」は、とてもオススメです!
ぜひ自分に合った枕を選んでください!


お勧めなお話(2014年下半期)
自動車保険を安く!

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「「レジリエンス」の鍛え方(久世浩司)」という本はとてもオススメ!

2015年03月20日 01時00分00秒 | 
「「レジリエンス」の鍛え方」の購入はコチラ

 「「レジリエンス」の鍛え方」という本は、精神的な回復の仕方について、著者の体験も示しながら分かりやすく説明したものです。

 レジリエンスとはあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、失敗を怖れて行動回避する癖を直し、失敗をして落ち込んだ気持ちから抜け出し、そこから目標に向かって前に進むことができる力のことをいいます。

 この本では具体的にはレジリエンスを鍛える以下の7つの技術について体系的に説明があります。

<ネガティブ感情に対処する>
(1)ネガティブ感情の悪循環から脱出する
(2)役に立たない「思いこみ」をてなずける

<レジリエンス・マッスルを鍛える>
(3)「やればできる!」という自信を科学的に身につける
(4)自分の「強み」を活かす
(5)こころの支えとなる「サポーター」をつくる
(6)「感謝」のポジティブ感情を高める

<逆境体験を教訓化する>
(7)痛い体験から意味を学ぶ


「(1)ネガティブ感情の悪循環から脱出する」については、具体的には「①運動」「②呼吸」「③音楽」「④筆記」の対処方法があるのですが、特に「②呼吸」には注意したいと思いましたね。
特にストレス時には腹式呼吸が大切です^_^)
①③④は日頃から行っているので、今後も意識したいと思いますが、「③音楽」は聴くだけでなく演奏するのも良いようです。


「(2)役に立たない「思いこみ」をてなずける」については、過去の体験により刷り込まれた信念・価値観が人それぞれあるので、自分の思いこみのタイプを自覚し、追放or受容or訓練の対処法を選びたいと思いました。

「(3)「やればできる!」という自信を科学的に身につける」については、困難から立ち直ろうとするときに必要な自己効力感を「実体験」や「他人の行動の観察」、「励まし」、「高揚感体験(ムードの変化)」で得たいと思いましたね。

「(4)自分の「強み」を活かす」については、弱みを強みに変えるのではなく、自分の強みを知り、自分の強みを磨くことが大切ということがよく分かりました。
また、強み診断ツールが3つあり、その中でも「VIA-IS」は無料で偏りがなく普遍的なようなので、今度自分もやってみたいと思います。

「(5)こころの支えとなる「サポーター」をつくる」については、精神的に支えてくれる「大切な人」のリストアップ(5人まで)が大切ということがよくわかりましたね。

「(6)「感謝」のポジティブ感情を高める」については、日記に感謝したことを書き、またなぜそれが起きたかを考えることが大切とのことで、これは実践したいと思いました。
またうまくいった3つの事柄を毎日回想することが大切なようです。

「(7)痛い体験から意味を学ぶ」については、逆境体験には自分を成長させ、次の困難を乗り越えるための価値ある意味や知恵があるので、その逆境を俯瞰して意味を探求することが大切ということがよく分かりました。

 「「レジリエンス」の鍛え方」という本は、人生をよりよくするために、とてもオススメな本です!

以下はこの本のポイント等です

・ワタミグループの創業者で現在参議院議員の渡邉美樹さんが理事長をしていることで知られる学校法人郁文館夢学園にはグローバル高校があります。その高校のすべての生徒は1年生の冬から1年間海外に留学することとなっています。それは10代の子どもたちにとって試練であり、留学前にはストレスを募らせる生徒が多く見られました。レジリエンスの授業はその留学前の高校生を対象として実施されました。違いが見られたのは、生徒たちの表情です。目は輝き、好奇心一杯の顔でレジリエンスに関する説明を聞き、熱心に演習に参加します。その評価は非常に高く、教師も「それまであいまいで精神論になりがちだったこころのたくましさについて共通言語ができたのは大きかった」と感想を述べています。授業の後に感情コントロール、楽観性、自尊感情、自己効力感、人間関係力から構成されるレジリエンスの尺度で効果を計測したところ、数値に改善が見られたことは関係者にとっての喜びでした。またレジリエンスがもともと弱かった生徒たちほど伸びが著しく、厳しく大変な体験となりうる留学前に逆境に負けない力を養うことができたのは意義があったと考えられます。現在では受験前の高校3年生にもレジリエンスの授業が採用されています。

・本を読まない人が増えていますが、その弊害に、自分のお手本となるロールモデルを持ちづらいことがあると私は考えます。ネットでの断片的な情報からは、自分が参考にできる働き方は学べません。仕事で成果をあげることを目指している人は、継続的に仕事で成果をあげた先達をお手本として学ぶべきです。身近にいなければ、本を読むのが一番です。

・レジリエンスのある人は「知的な失敗」を怖れません。むしろ積極的にその失敗を受け入れ、強く賢くたくましくなるための機会としています。失敗を経験したときの対処をまとめると以下のようになります。
①失敗経験をしたら3種類の失敗(予防できる失敗、避けられない失敗、知的な失敗)から分類すること
②不必要に自責の念を持たないこと
③失敗の種類に応じて適切な対応をとり、積極的に学習すること

・職場で感じたストレスやネガティブな感情を家庭に持ち込まずに、できるだけ早く解消する習慣を持つと、夜の安眠の確保にもつながります。私は睡眠をとても大切なものと位置づけているので、嫌な思いや感情は「宵越し」しないことを習慣としています。

・気晴らしのひとつ目が「運動系」です。身体を一定のリズムで動かす運動で、エクササイズ、ダンス、水泳、ジョギング、ウォーキングなおが含まれます。これらの有酸素運動は体の健康に効果的であることはもちろん、ストレスを低減し不安感情を解消するといった感情にもプラスとなることがわかっています。

・スポーツには多くの心理的効果があるといいます。たとえばテニスには怒りやフラストレーションを鎮める効果があります。相手から送られたテニスボールを「パシーン」と打ち返す、あの感覚がイライラした感情を発散させるのでしょう。その他にも、
 ・水泳は穏やかな気持ちになり不安感を抑える
 ・柔道や空手などの武道は憂鬱な気分を改善する
 ・マラソンやウエイトリフティングは自信を高める
 ・チームスポーツは寂しさを解消し社交的スキルを高める
 ・トレッキングは大自然に触れることで精神性が向上する
 ・ダンスは想像性を刺激し、平凡な人生から抜け出す感覚を与える
といった効果がスポーツにはあるようです。

・イライラしがちな人におすすめなのがウォーキング、そのなかでも早く歩く「早足散歩」です。これは海外の医師や臨床心理士にも怒りの感情で悩んでいる人に推奨しているシンプルなエクササイズです。ウォーキングをしていると、無意識のうちに乱れていた呼吸も一定になり、深く長くおだやかな息づかいになります。肉体も活性化され、ネガティブな感情も穏やかになり、気分も明るくなりまs。周りの自然などを眺めることに集中すると、腹立たしい記憶から思考が離れ、怒りの反芻を防ぐことができるのです。

・ネガティブ感情の気晴らしの二つ目が「音楽系」です。楽器の演奏や音楽の視聴等、自分の好きな音楽に触れその世界に没頭できることであれば、何でも構いません。音楽は私たちの脳に驚異的なポジティブな影響を与えてくれます。MRIなどの脳内をスキャンして測定する磁気装置を使った調査によりわかったのは、音楽は快楽的な刺激に反応するある一部の脳の領域を活性化させる、ということでした。実際に音楽を聴くことは高揚感を高め「快感ホルモン」のドーパミンを分泌させます。ドーパミンによってネガティブ感情がポジティブな気分にシフトするのです。ストレスの気晴らしとしても、治療に通っている患者を助ける目的としても、音楽は非常に有効なのです。音楽療法というセラピーも存在します。

・音楽は聴くだけでなく、演奏することでも「気晴らし」の効果があります。みなさんも気晴らしに適した自分の好きな曲をスマホなどに入れておき、感情のバランスをとるときに聴いてみるミニ習慣を始めてはいかがでしょうか。または子どもの頃に楽器を習った経験があれば、ときおり演奏する習慣を始めるのもいいでしょう。歳を重ねても精神的な若さを保つためにも、生活のなかに好きな音楽を取り入れましょう。良質な音楽が必要なのはティーンだけではないのです。ときおり音楽の世界に没入することで、あなたの毎日の生活を豊かに幸せにしてくれます。

・感情が乱れたときには、呼吸も乱れています。とくにネガティブな感情に襲われたときには、浅く短く早い呼吸になっていることがあります。今度、怒りの感情に囚われた人と会ったら、その人の口元をじっと観察してください。おそらく金魚のように口をぱくぱくさせて、ほとんど息をしていないでしょう。軽い呼吸困難に陥っていることもあります。不安になると胃が締め付けられるような不愉快さを感じます。それを解消するには、深い深呼吸を繰り返すのが有効です。不安な感情でいるときには、呼吸が浅い胸式呼吸になってしまっていることが多いからです。呼吸には良い呼吸と悪い呼吸があります。良い呼吸とは長く深くゆっくりとした呼吸です。自然と腹式呼吸になっています。悪い呼吸とは短く浅く早い、犬のような息の仕方です。

・【マインドフルネス呼吸法】
 ・ゆったりとイスに座り、首と肩の緊張をほぐす
 ・背筋をまっすぐにする
 ・目をつむって、息に注意を集める
 ・吐く息と一緒にストレスが外に出る感覚を持つ
 ・吸う息と一緒にエネルギーが入ってくるようにイメージする
 ・活力が戻ったのを感じたら、仕事に戻る

・感情や考え、心の中にあるイメージを文字にして表現することは、ネガティブな感情を頭や体の外に出してクールダウンさせる効果があります。うつ病の診断を受けた人が、臨床心理士などに「日記」を書くことをすすめられるのはこの研究が背景にあります。この手法は、昔から日記や手紙を書くことが好きだった人におすすめできます。人は自分の好きなことや夢中になれることに没頭すると、心理的にも感情的にも良い毛かを招きます。時間が経つのを忘れ、疲れを感じることがない。こころから没頭しているときは、私たちは喜びも苦しみも感じません。その体験を振り返ったときに「熱中していたのでよく覚えていないが、あえて表現すれば楽しい体験だった」と思えることがあります。この心理状態を「フロー」と呼びます。

・実は仕事においてこそ、フローを頻繁に感じることができるのです。自分の能力を最大限に発揮できる仕事に恵まれている人は、時間を忘れるほど仕事に没頭する体験が多いはずです。条件さえ整えば、職場でもフローを感じることは十分可能なのです。

・不安、怖れ、怒り、憂鬱感などのネガティブな感情は、失敗体験や逆境に直面したときに生まれる。ネガティブ感情は繰り返され悪循環となることで問題となる。そのためには4種類の気晴らしが有効である。
 ①運動系
 ②音楽系
 ③呼吸系
 ④筆記系
夢中になり没我没頭する「フロー体験」もネガティブ感情の悪循環を断ち切ることに役に立つ。

・レジリエンス・トレーニングでは、人の心の内面にある「思いこみ」について理解するために、代表的な思いこみを7種類に分類しました。そしてそれらの思いこみに「犬」の名前を付けることで、わかりやすくしています。
【正義犬】
 何が公正で正しいかを気にする。自分の意見を曲げず「べき思考」を持つ。「そんなことはすべきでない」「それはアンフェアだ、おかしい」「私はあんなことをすべきでなかった」が口癖。公正でないことが起きたおき、「怒り」「憤慨」「嫉妬」の攻撃系感情を生み出す。
【批判犬】
 他人を非難し批判しがちである。頑固で意見を変えない。曖昧な状態に耐えられず、物事を極端に考える「白黒思考」を持つ。「それはすべて彼らの責任だ」「バカなことをする人たちだ」「もっと注意深く行動することを考えなくてはいけない」が口癖。「怒り」や「不満」の感情の原因となる。
【負け犬】
 自分と他人を比較して、自分の足らないところを気にしがち。他人と比べられることを怖れ、自分が人前に出るのを避ける。「自分は役に立たないダメな人間だ」「他の人は自分よりもよくできる」「こんなこともできない自分が情けない」が口癖。「悲しみ」「憂鬱感」「羞恥心」などのネガティブ感情を生み出す。
【謝り犬】
 何か悪いことが起こると「自己関連づけ」をする。自分のせいで起こったのだと、自分を責めてしまう。「私の責任で失敗してしまった」「人に迷惑をかけたのは私のせいだ」「これでは社会人失格だ」が口癖。「罪悪感」「羞恥心」などの自尊心・自己評価を下げるネガティブ感情を生み出す。
【心配犬】
 将来のことを憂い、今後もうまくいかないのではと心配する。何かうまくいかないことがあると、すべて失敗してしまうと不安になる、悲観的思考の癖がある。「すべてうまくいかない」「ひどいことになるだろうな」「この部下は今後大丈夫だろうか」が口癖。「不安」「怖れ」などの活力を下げるネガティブ感情を生み出す。
【あきらめ犬】
 自分で状況をコントロールできると信じない。何をしても良い方向に変えられるとは思わないなど、しばしば根拠のない決めつけをする。「それはできない」「うまくいかない」「自分の手におえない」が口癖。「不安」「憂鬱感」「無力感」などの感情の原因となり、行動への意欲を低下させる。
【無関心犬】
 「我関せず」の立場をとり、物事に無関心の態度を示す。将来に関してもあまり興味を見せず、面倒なことを避けようとする。「まあ何とかなるだろう」「あせっても仕方がない」「興味がないから、どちらでもいい」が口癖。時に「疲労感」を生み出し、自分と周囲の意欲喪失の原因となる。

・後天的に刷り込まれた思いこみは、意図的に捨てる「学習棄却(アンラーニング)」をすることが可能です。あなたの思いこみ犬はたまたま自分のこころに住みついただけで、役に立たない犬だと判断したときには手放すことも可能なのです。思いこみ犬に対処するための選択肢は3つあります。ひとつ目が「追放」です。もしその犬がこころのなかで繰り返し吠える言葉の内容が正しくないと判断した場合は、手放してしまうことが最適です。二つ目が「受容」で、これは思いこみ犬が言っている内容に十分に合意できると考えた場合です。そして三つ目が「訓練」です。最も多い対処の仕方がこれです。思いこみ犬が言っていることが100%正しいわけではないが、まったく間違っているわけでもない。その場合は、思いこみ犬をいかにうまくてなずけて今後もつきあっていくかが問われます。

・「思いこみ」とは過去に体験により刷り込まれた信念・価値観である。ストレスやトラブルなどの体験から生まれる刺激がきっかけとなり、思いこみから感情や行動につながる。思いこみには7種類のタイプ
(批判犬、正義犬、負け犬、あきらめ犬、心配犬、謝り犬、無関心犬)がある。自分の思いこみのタイプを自覚し、3つの選択肢(追放、受容、訓練)から対処法を選ぶことがネガティブ感情にコントロールされないためにも肝要である。

・自分の効力感を測定する10の質問があります。これらの問いにあてはまるかどうかをチェックしてください。「とてもあてはまる」または「ある程度あてはまる」と答えられる問いが多ければ多いほど、自己効力感が高いと考えられます。
【自己効力感を測定する10の質問】
□私は、一生懸命がんばれば、困難な問題でもいつも解決することができる
□私は、誰かが私に反対しても、自分が欲しいものを手にするための手段や道を探すことができる
□目的を見失わず、ゴールを達成することは私にとって難しいことではない
□予期せぬ出来事に遭遇しても、私は効率よく対処できる自信がある
□私はいろいろな才略に長けているので、思いがけない場面に出くわしたとしても、どうやってきりぬければよいのかわかる
□必要な努力さえ惜しまなければ、私はだいたいの問題を解決することができる
□自分の物事に対処する能力を信じているので、困難なことに立ち向かっても取り乱したりしない
□問題に直面しても、いつもいくつかの解決策を見つけることができる
□苦境に陥っても、いつも解決策を考えつく
□どんなことが起ころうとも、私はいつもそのことに対処することができる

・【自己効力感を養う4つの方法】
◆実際に行い成功体験を持つこと(直接的達成体験)→「実体験」
◆うまくいっている他人の行動を観察すること(代理体験)→「お手本」
◆他者からの説得的な暗示を受けること(言語的説得)→「励まし」
◆高揚感を体験すること(生理的・情動的喚起)→「ムード」

・私は励ましの言葉は再現性があると考えています。口で伝えた励ましも効果的ですが、それが書面で伝えられた場合、受け取った本人が繰り返しその文書を目にすることで、励ましの効力が再現されるのです。この病院では、看護部長がリーダーシップをとって何百人といる看護師の一人一人に直筆の手紙を書くという習慣を行っていました。その励ましの手紙を受け取った看護師の中には、あまりにも感激して自宅の居間に額に入れて飾っている人もいるほどです。手紙による励ましは、その手紙を繰り返し読むことが可能なので、長期に渡る効果があると思われます。それが感謝の念を相手に感じさせるような励ましの場合は、こころ
・感情・体のすべてにポジティブな効果を与えます。

・レジリエンスのある人は
 ◆自分の強みは何かを把握している
 ◆自分の強みを平時から磨いている
 ◆自分の強みを有事に活かすことができる
という点に特徴があるのです。皆さんはどうでしょうか。自分の強みは何ですか。上位の強み3つを説明することができますか。

・経営学者のピーター・ドラッカーは強みに関しての名言を残しています。「何事かを成し遂げられるのは、強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない」仕事の成果は、自分に与えられた強みを最大限に活かすことでもたらされます。自分の強みを活かすことが、仕事で意味のある違いを生む秘訣なのです。強みによって私たちはより生産的になり、より仕事で満足することができ、より人生や仕事の意義に対しての達成感を持つことが可能となります。

・レジリエンス研究の大きな”傘”であるポジティブ心理学では、強みの科学的な研究が行われてきました。その結果、人の強みに関してさまざまなことがわかってきました。
◆自分の強みを活かしている人は仕事の能力や仕事への充実度、目標達成度が高い
◆強みを頻繁に使うことで、自尊心が上向く
◆強みに焦点を当てるマネージャーは、部下の働く意欲を格段に引き出す
◆強みを活かすことで活力が生まれ、ストレスを感じにくくなり、気持ちが落ち込んだときの回復力(レジリエンス)も早い
ドラッカーが言うように、世の中でトップクラスの仕事をしている人は、自分に与えられた強みをよく理解しています。そしてそれらを伸ばすことに努力を払い、自分の強みを活かす仕事や役割を見つけることに非常に熱心です。自分の働き方とそのキャリア自体が強みをベースに形成されているのです。

・どうすれば本質的な自分の強みを発見できるのでしょうか。おもに2種類の方法があります。ひとつが強み診断ツールを使って自分自身で強みを把握すること。もうひとつが、信頼できる人から「強みコーチング」を受けることです。

・心理学者が開発した代表的な「強み診断ツール」は3つあります。それは「VIA-IS」「ストレングス・ファインダー」「Realise2」です。私の個人的なおっすめは「VIA-IS」です。他の2つの有料ツールと異なり、無料である点が大きな理由ですが、あげられた強みに偏りがなく普遍的なため、診断された強みが、ストンと腹落ちしやすかったこともありました。さらに用語がわかりやすく、子どもたちからシニア社員研修での60代の従業員にまで、幅広く使える汎用性も気に入っています。

・ピーターソン博士と一流の学者で構成されたチームは、古くは西洋のアリストテレスやプラトン、東洋の仏陀や孔子などの思想、さらにはユダヤ教、キリスト教、イスラム教などの宗教、そして過去現代における哲学までありとあらゆる関連領域を調べ、数千冊に及ぶ書物を輪読することで、人類が持つ普遍的な美徳と徳性を導きだしたのです。それは以下の6つの美徳でした。
◆満たされた良い生き方をするために知識・情報を得て利用する「知恵」
◆内外の反対に遭いながらも目標を達成する意志の強い「勇気」
◆他者との思いやりのある関係を築く「人間性」
◆個人と社会の間の最適な相互作用である「正義」
◆行き過ぎた行為から防御する「節制」
◆強みを通して個人がより大きな宇宙とのつながりを形成する「超越性」

・自分に隠された強みを発見するための2つ目の方法が「強みコーチング」です。できれば信頼できる誰かにコーチングしてもらうのが理想です。人から出された質問を耳にすると、自分の思考で働き、普段は考えていないような答えを返す対話の作用が働くからです。自分でコーチングを行うセルフ・コーチングという手法もありますが、私はやはり他者からコーチングを受けることにこだわります。なぜなら、自分にとっての強みはあまりにも当たり前であるため、自分だけでは特別なものとは考えにくいからです。

・「強みコーチング」をするにあたっては「強みの5原則」を理解することが大切です。
①すべての人に強みはある
②強みにフォーカスすることが成果をあげる秘訣である
③私たちの最大の可能性は強みにある
④自分の強みを自分ができる小さなことに活かすことが、大きな違いにつながる
⑤成功の多くは強みが最大活用された結果である
そして強みコーチングでは、おもに以下の5つの質問をします。
□最も大きな達成・成功は何か?
□自分に関して最も好きな点は何か?
□何をしているときに最も楽しく感じるか?
□どんなときに自分らしく感じるか?
□自分がベストで最高のときはどんなときか?
相手からの即答を期待してはいけません。一般の人は時運の強みに関してじっくりと考える機会があまりなかったからです。つまり「強みを把握し活用する」という「レジリエンス・マッスル」が脆弱な人は意外に多いのです。ただすべての人に強みは存在します。過去に活用されたこともあり、自分ではあって当然だと考えていた資質を「見える化」する。それを強みという定義に当てはめる。すると自分はさまざまな素晴らしい資質に恵まれていたと実感することができます。

・自分の「弱み」に対してはどうすべきか。その対処方法には3つあります。一つ目は必要最低限の時間を費やして、その弱みをなくす訓練をすること。それが自分の仕事の目的の達成に欠かせないものである場合、「最小限の努力でその弱みをなくすには何をすべきか」と自問してみましょう。そして速やかに実行する。注意すべきは、費やすべき時間と労力のバランスです。弱みを正すことには自分が持っているリソースを最低限費やし、強みを伸ばすことに最大限投資することが肝要なのです。二つ目が「アウトソーシング」することです。つまり自分の不得手とすることを自分の代わりに行ってくれる人や会社に依頼することです。三つ目が、自分の弱みを補ってくれるパートナーと手を組むことです。これは偉業を成し遂げた経営者に共通する点です。日本でも海外でも大きな成功を収めた実業家は、自分とは専門や強みが異なる人物とパートナーを組んでいることが多いのです。

・世界には4つの長寿村があるといいます。コスタリカ・ニコヤ半島、イタリア・サルディーニャ島、米カリフォルニア州・ロマリンダ、そして沖縄県の大宜味村です。これらの村を調査した結果、100歳を超えてからも元気でいられる高齢者の秘訣には以下の9つのルールがあることがわかりました。「適度な運動を続ける」「腹八分で摂取カロリーを抑える」「植物性食品を食べる」「適度に赤ワインを飲む」「はっきりとした目的意識を持つ」「人生をスローダウンする」「信仰心を持つ」「家族を最優先にする」「人とつなが」という9つです。この中で私が注目するのは、最後の2つ「家族を最優先にする」と「人とつながる」です。家族や地域の人々との絆を大切にしていることが長生きにつながったというのです。100年間も生き長らえる年月には、さまざまなつらい出来事があったと想像されます。それらを乗り越えて現在元気に健やかに暮らすセンテナリアンのおじいさんやおばあさんには、レジリエンスが養われているとも考えられます。

・レジリエンスを養うためにも、時間のあるときに自分にとってのVIP、つまり「大切な人」をリストアップすることをおすすめします。ここでいう「大切な人」とは、ビジネス上の得意先とは異なります。お金でつながった人たちではなく、こころを支えてくれる存在を意味します。自分が苦しい立場になったとき、つらい経験をしたとき、こころが折れそうになったときに精神的に支えてくれる存在でもあります。「大切な人」「自分の心の支えとなる人」は、友人や家族に限定されません。職場での上司や先輩、同僚や部下にいるかもしれませんし、過去にお世話になった恩師やメンターであるかもしれません。

・「大切な人」のリストは何人までが適当な数でしょうか。私は片手の指、つまり優先順位の高い人を5人まで注意深く選ぶことをおすすめしています。私はそれを「ファイブ・フィンガー・ルール」と呼んでいます。その5人が自分を必要としているときは、すべての用件に優先して自らの時間を与えるというルールです。選ばれた人たちは、私がいざというときに心の支えとなってくれる人たちでもあります。普段からギブ・アンド・テイクの関係を構築しておくことで、いざというときの助けとなるのです。もちろん大切な5人の人たちとの信頼関係は一朝一夕にできあがるものではありません。大切な5人が困っているときには、仕事や他の用事を投げ出しても飛んでいけるかどうかが問われます。その繰り返しが信頼関係を築き上げるのです。

・感謝は誰にでも感じられる感情です。しかし、多くの人にレジリエンスを教えてきた経験から、豊かな感謝を持つ人にはある共通点があることに気づきました。それは自分に「無いもの」ではなく、自分にもたらされている「あるもの」に焦点を当てるという特徴的な物の見方です。自分に恵まれたものをフォーカスする視点は普段からの意識的な習慣によって養われます。ふつうは、ないものや足りないものに目が向きがちですので、意志を持ってその癖を変えなくてはいけません。物の見方を変え、感謝というポジティブな感情を高める3つの代表的なテクニックがあります。それは、「感謝日記を書く」「3つのよいことを思い出す」「感謝の手紙を書く」です。

・【感謝日記】
①1日の終わりに感謝したことを思い出します
②その出来事を日記形式で書き出してみます
③できれば「なぜこの良い出来事が起きたのか」についてもじっくりと考えてみます
④そして「ありがたいなあ」という気持ちを胸の内で感じながら、日記を閉じます

・【3つのよいこと】
①その日に起きたことを振り返って、うまくいった3つの事柄を回想してください
②「ありがたい」「運が良かった」と感じる内容を箇条書きで記述してください
③なぜうまくいったのかについても理由を考えてください

・【感謝の手紙を書く】
①自分が過去にお世話になった、助けられた人で感謝を伝えられなかった人を選びます
②その人に向けて感謝の気持ちを表す手紙を書きます
③どんな親切を行い、好意ある態度を示してくれたかを回想します
④その結果、どんな好影響を自分の人生に与えてくれたのかも言及します
⑤その人がいなければ、今の自分がどう変わっていたのかについても考えます
⑥書いた手紙は、本人に手渡しするか、送付するか、またはそのまましまっておきます
この手法の興味深い点は、本人に手紙を読んでもらわなかったとしても、書き手の内面に感謝の気持ちがぐっと高まることです。私がこの演習を行ったときには、記憶としてよみがえった感動で、涙がとまない人もいました。実際にその本人に会って、目の前で手紙を読むことで直接的に感謝を伝えることも効果的です。急激に感謝のポジティブ感情が高まり、その効果は書き手だけでなく、受け取るほうにも期待できます。

・レジリエンスの7つの技術はおもに3段階に分けられます。まずはネガティブ感情の悪循環から脱出し、役に立たない「思いこみ」をてなづけることでネガティブ感情の根本原因に対処するステージ。これら2つの技術により、失敗やトラブルといったピンチが原因として起こる精神的な落ち込みを「底打ち」することができます。次に上に向けて再起するステージで、困難を乗り越えるには精神的な筋肉「レジリエンス・マッスル」を必要とします。そのためには自己効力感を身につけ、自分の「強み」を活かし、こころの支えとなる「サポーター」をつくって、「感謝」のポジティブ感情を高める4つの技術が必要でした。そしてレジリエンスを養う最後の技術が、精神的に痛みを感じるようなつらい体験から意味を学ぶことで自己成長を促すことです。逆境体験を教訓化する力です。そのためには過去の逆境体験から一歩離れて俯瞰する振り返りの作業が有効です。これを「リフレクション(内省)」といいます。レジリエンス・トレーニングでは、本人の逆境体験を「物語化」してもらう手法を採用しています。物語心理学の研究では、人は人生の経験を「物語」として構築すると考えられています。同じ出来事でも、どう物語化されるかは人によって異なり、それが人々の人生経験の解釈に違いをもたらすということです。つらい体験をしたとき、その記憶が必ずしも事実に基づいているとは限りません。私たちの深層心理には「思いこみ」が存在し、出来事の認知をゆがませることもあるからです。レジリエンスでは、事実をゆがんで認識するのではなく、できるだけ正確に把握し、合理的にしなやかに解釈する柔軟なこころが重要になります。体験した出来事をどのように自分に物語るかが、経験の解釈に影響するため、その逆境の物語である「レジリエンス・ストーリー」を語る場を設けることで、主観的な意味付けを理解することが可能となるのです。レジリエンス・ストーリーを作成する際のポイントが3つあります。
①被害者でなく、再起した者の立場で物語を形成する
②精神的な落ち込みから抜け出したきっかけは何かを回想する
③ゼロの状態からいかにして這い上がってきたのかに着目する

良かった本まとめ(2014年下半期)

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東京の築地場内にある「龍寿司」はとてもオススメ!

2015年03月18日 01時00分00秒 | 外食
東京の魚市場で有名な築地場内の1番館にある「龍寿司」へ行って来ました!
知人が持っていた築地の本で高評価だったためです^_^)

場所は「茂助団子」と「豊ちゃん」の間にあります。
平日7時と早朝のため、並ばずにすぐ座れるのは良かったです。


↑店構え

店の前には「本日のおすすめ」が書かれていて、さすが全国から良い物が集まっているようです。


↑本日のおすすめ

メニューを見て、朝からちと高い朝食となりますが、せっかくなので「おまかせ寿司」4300円を注文します。


↑メニュー

次々とテーブルの前に、寿司が置かれていきます。
箸はなく、手でつまんで食べていきます。

どれもさすがネタが新鮮で美味しく、次々と食べてしまいますね^_^;)

特に驚いたのは、大間の天然本マグロのトロ!
見たことのないとても美しい色合いで、これだけは、思わず写真に撮りました!
(実はカウンター席で撮影しづらく、また寿司を手でつまむということもあり、写真撮影は断念していました^_^;))


↑大間の天然本マグロ

そして、さっそくそのトロを食べてみますが、口の中でまさしくトロがとろけてとても柔らかく、そしてほんのり甘味があって、旨みが凄い!
これは絶品でしたね!
脳に刺激を受けました^_^;)
これはとても旨いです!
どのネタも確かに美味しいのですが、この大間のトロは別格でした!

「龍寿司」は新鮮で美味しいネタの寿司を楽しめ、特に大間のトロはとてもオススメですね!
なお、味噌汁がないのはちと残念でした^_^;)


美味しかったものまとめ(2014年下半期)

<今日の独り言>
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龍寿司寿司 / 築地市場駅築地駅東銀座駅

昼総合点★★★★ 4.0


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リンゴカッターはとてもオススメ!

2015年03月16日 01時00分00秒 | 良い物・サービス
「リンゴカッター(パール金属)」の購入はコチラ

 リンゴを食べやすいようにナイフを使って切るには、リンゴの中にある芯や種を取り除かないといけないので結構大変ですが、このリンゴカッターを利用すると、非常に楽にスピーディーにリンゴを切ることができるので、とてもオススメです!

使い方は簡単で、リンゴを洗って、リンゴの上からこのリンゴカッターを押すだけです!
芯の部分はくり抜いて、そしてリンゴが8等分に切られるので、そのまま食べることができます!
押すだけなので、1秒ほどで食べられます!
しかも、切ると花が咲いたようで美しいです^_^;)


↑リンゴを切ったところ

しかも、この製品が良いところはオールステンレスなので、プラスチック部分がないことから壊れることもないし、錆びることもないし、洗うのも楽だということです!

お値段も1000円ちょっととリーズナブルですし、一家に一つこのリンゴカッターはとてもオススメです!!

我が家でも愛用しています!

なお、リンゴの皮は、以前このブログでも紹介した南雲吉則さんが著者である「20歳若く見えるために私が実践している100の習慣」という本にも記載されている通り、そのまま食べた方がアンチエイジングにも良いようです。

---以下は「20歳若く見えるために私が実践している100の習慣」抜粋---
果物は「皮をむかないで」食べれば完全栄養です。私も野菜や果物は皮まで食べるようにしています。りんごでも皮をむいて食べる人がいますが、これは大間違い。昔から「1日1個のりんごは医者いらず」とか「りんごが赤くなると医者が青くなる」といいます。これもりんごの皮に含まれるポリフェノールのおかげなのです。


※リンゴを切ったら酸化して黄色くなるので早めに食べましょう^_^;)


お勧めなお話(2014年下半期)
自動車保険を安く!

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「通貨経済学入門 第2版(宿輪純一)」という本はとてもオススメ!

2015年03月13日 01時00分00秒 | 
「通貨経済学入門 第2版(宿輪純一)」の購入はコチラ

 「通貨経済学入門 第2版」という本は、経済学博士でエコノミストの宿輪純一氏が著者で、著者は東京大学大学院や早稲田大学、中国の清華大学大学院(北京)、慶應義塾大学、帝京大学の講師を務め、また委員としてはアジア開発銀行、財務省、経済産業省、外務省、全国銀行協会と日本だけではなく世界的にも活躍している方です。

 また月に2回公開講義として「宿輪ゼミ」を開催し、その「宿輪ゼミ」では最新の金融情勢や経済に関するトピック、最新公開映画のシネマ経済学についても初心者でも分かるように優しく楽しく丁寧な説明があり、個人的にも大変お世話になっております。(講義としては約1時間15分で1000円のカンパのみなので、とてもオススメです!講義は予約不要で、主に第一・第三水曜の19時開始です。開催場所はほぼ東京の文京区民センター(都営三田線春日駅すぐ)となります。)

 その宿輪純一氏には「アジア金融システムの経済学」「実学入門 社長になる人のための経済学」「ローマの休日とユーロの謎」「通貨経済学入門」など著書もたくさんありますが、本書はその「通貨経済学入門」の第2版となります。

 その初版発行後の約4年の間に実は金融や経済は大きく変貌し、たとえば以下のようなことが起こっていますが、本書ではその最新の情報が盛り込まれているのはとても良いと思います。 

・日本ではアベノミクスによる量的金融緩和
・米国では量的金融緩和により米ドルの量は5倍となり、その正常化へ向けた動きによる影響
・シェール革命などによる原油価格急落によりロシア通貨ルーブルが暴落し変動相場制へ移行
・ユーロ内のギリシャ危機
・ビットコインの拡大など

また、以下について分かりやすく説明があるのは素晴らしいと思いましたね。

・日本史の中のシニョレッジ(インフレを起こし問題だった。歴史は繰り返す・・・)
・基軸通貨の歴史
・外貨準備の性質
・変動相場制と固定相場制のメリット・デメリット
・世界各国毎の通貨制度の表
・通貨制度の歴史
・通貨危機の歴史
・米ドル、ユーロ、人民元の特徴
・人民元の通貨制度の歴史
・アジアの通貨金融改革
・電子マネー
・ビットコイン

「通貨経済学入門 第2版」という本は、通貨や経済のことが体系的に歴史も踏まえて説明されていて、とてもオススメです!

以下はこの本のポイント等です。

・各国で通貨を担当する通貨当局とは、一般的に政府の中でも財務省と、そして独立性を持つ中央銀行を指す。通貨にかかわる管理業務が中央銀行の担当になることが多い。日本の紙幣には「日本銀行券」と表示されていることからもわかるように、日本では、中央銀行だけが通貨の発行をはじめとした管理を認められている。一方為替レートのコントロールに関しては財務省の所管である。その担当は財務省の財務官で為替介入を実施する。日本銀行は財務省の指示の下、為替介入の事務を行っているだけで判断はしていない。よく市場で売買をするのが日銀なので、新聞等で日銀介入といわれるが、これは誤解を生む。正確には財務省介入である。

・金融政策とは、基本的には、中央銀行が、主として短期金融市場で資金の供給や吸収を行って通貨量を調整し、金利水準を一定の目標に沿うように誘導することである。この場合、金融政策によって、通貨量を調整することは、通貨価値にダイレクトに影響を与える。この点で金融政策と通貨政策の本質は一緒なのである。通貨量を増加させると、当然のことながら、外国為替市場における通貨価値(為替レート)は下がっていき、資金貸借市場の金利も下がっていく。さらに金利がゼロになるまで通貨量を増加させる政策をゼロ金利政策という。さらに、ゼロ金利になってもさらに通貨量を増やすことを量的金融緩和政策という。量が増え金利が下がっていくことは、健全な経済であれば、景気に対してもプラスの影響があり、物価も上昇する。しかし、先進国の経済は成熟し、潜在成長率が落ちてきて長期停滞となっており、構造的に経済本体の機能が落ちてくると、物価の反応もにぶくなってくる。(マクロ)経済政策には一般的には、金融政策と財政政策があるといわれている。主としてインフラを構築する財政政策は、景気対策として、インフラが整っていない新興国では効果があるが、先進国では効果が弱くなる。一時的には景気がよくなるが、無駄な使われないインフラを作っても経済(景気)によい影響はなく、借金ばかりが残るという悪循環になる。金融政策はもともと景気刺激としての効き目は薄い。輸血した血液が体中に行き渡るように経済全体を底上げし、一時的に刺激をするが、短期的で、経済の悪いところを直さず放置するので、余計に経済本体をじわじわと悪化させる。そのため、第三の経済政策として構造改革(成長戦略)が必要となるが、痛みを伴うため日本ではなかなか政治的に導入が困難となっており、現状維持が長期化す。日本は1990年代初頭のバブル経済崩壊後、経済が低迷し、景気回復や財政再建に向けた政策を実施できていない。このゆな経済状態のときに、さらに量的金融緩和として通貨量を増やしていくと、実体経済では資金を必要としていないため流れず、金融をはじめとした資産に流れ込んでいき、資産価格を上昇させる。資産価格の上昇には、資産が増加すると、投資を促進するなど経済成長(景気)に対してプラスとなる資産効果がある。しかし、その資産価格の上昇も、限度を超えるとバブルとなるリスクが高く注意が必要である。いつの世もバブルの崩壊が経済危機の主因の一つだからである。

・日本銀行は2013年以降、年間50兆円のペースで、国債発行額の約7割を購入しており、国債保有割合(2014年3月末)は約2割を超え、保険会社全体を抜き、日本国内で最大の保有者となっている。国債の購入と資金の供給は表裏一体であり、事実上、量的金融緩和を継続することによって、国債の暴落防止し、低金利安定させているという本来、財政法第5条で禁止されている中央銀行が財政赤字を穴埋めする財政ファイナンスに踏み込んでいる。

・平成25年度の日本銀行の国債利息は8057億円あり、収入項目ではもっとも大きく、人件費などの経費1908億円を引いても経常利益は3665億円となっている。当期剰余金は3671億円となり、法定準備金積立金や配当金を除いた残りが国庫納付金となる。結局平成21年度は日本銀行は決算で3486億円を国庫に納めた。海外の主要中央銀行も同様の制度がある。逆に、財政的に政府に依存しなければならなくなったとき、独立性が阻害される可能性もある。

・国債の引き受けと代価としての通貨の供給によるシニョレッジは、インフレをもたらし経済を困窮化させることからインフレ税ともいわれている。逆に増税をすると市中から資金を吸い上げるために資金が不足する状態になりデフレになる。ロシアの指導者レーニンは「インフレは経済を破壊する最も良い方法である」と述べている。

・基本的には、マクロ経済政策は、経済成長を前提とした上での、適度なインフレ率の目標の設定が基本である。いままでの先進国の政策担当者が持っていた共通目標は経済成長率が3%で、インフレ率が2%のセットで、すなわち概念的にいうと1%が実質的な収益(儲け)ということになる。

・シニョレッジとハイパーインフレの関係では、ドイツのワイマール共和国の悲劇が有名である。ワイマール共和国は第一次世界大戦による膨大な賠償金を税金からではなく紙幣を印刷して支払い、さらに大きなストライキも実施され生産量が大きく落ちたため、モノとおカネのバランスが大きく崩れ、1兆倍ともいわれたハイパーインフレを招いた。日本も第二次世界大戦に紙幣を大量発行し、さらに戦地または占領地では軍の代用通貨であった軍票(軍用手票)までも大量発行したため、経済は大きく混乱した。現代では、過去の歴史を反省し、シニョレッジによって直接的に歳入を賄おうとするのは、ほとんどの先進国では禁止されている。ユーロではマーストリヒト条約と、修正の条約のリスボン条約でそれを禁止している。日本でも、政府の発行した国債の直接引き受けを禁じた財政法第5条がある。中央銀行が赤字国債の直接引受を始めると、通貨の乱発(シニョレッジ)と財政拡大に歯止めが利かなくなるということであった。現在の量的緩和もこれに当たる懸念がある。現在の状況での国債直接引受はインフレ率を上げる効果も、景気を刺激する効果も薄い。通貨としての円と国債に対する内外の信用も失っていうことになる。歴史的に見ても、戦中戦後のインフレと国債の暴落を生んだのは日銀の国債直接引受である。

・実は、基軸通貨の定義は「中心的な国際通貨」というもので、明確な定義・基準はない。一般的にいわれている基軸通貨の歴史は、金、オランダ・ギルダー、英ポンド、米ドルという流れである。そして、将来、ユーロが基軸通貨となる可能性もある。

・金の有史以来の生産量は約17万トンあまりで、総量はオリンピックプール3.5杯分にすぎない。用途は地金(延べ板)、コインといった投資向けや宝飾品のほか、歯科材料や電子部品などの工業用にも使う。黄金色に光り輝き、決してさびない。持つとずっしりと重い。そのリアルな感触にも、投資家は価値を見出す。実際、金に投資するなら現物で、しかも、身近に置きたいと考える投資家も多い。金は、通貨と商品と二つの顔を持つ。金価格は金融政策やマネーの動きによって変動するし、商品としては生産高や景気動向など実需によっても変動する。リーマン・ショック以降は、金の通貨としての存在感が強まっている。金には利子も配当金もない。しかも、一般的には預けるための保管手数料もかかる。そのため、景気が戻り、米国などの主要国が政策金利を引き上げれば、速いスピードで売られる可能性もある。もっとも、金は通貨の世界では金融的価値の「最後の拠りどころ」となっている。過去には基軸通貨の一つとされ、現在でも通貨としての性質を持っており、実際に外貨準備の通貨の一つとして保有されている。金融商品別では、日本の外貨準備のうち、金は外貨証券に次ぐ資産となっている。

・地金や宝飾品の消費はインドが世界一だたが、2013年に中国がトップに立った。新興国では金を好む文化に加え、自国通貨の代わりに保有する人も多い。中央銀行も外貨準備として金を保有するが、最近は中国やロシアが保有量を増やしている。一方、生産量ではかつては南アフリカがトップであったが、現在は中国となっている。金市場でも消費と生産で中国の存在が増している。

・近世において世界の銀の大産地は、大きくいってボヘミア、ドイツ、メキシコ、そして石見(いわみ)銀山だったのである。中国の銀の算出量は少なく、石見銀山の銀が中国やアジアの通貨を支えたといわれている。それほど、石見銀山は通貨の世界では有名なのである。世界の博物館に展示してある戦国時代から江戸時代の古地図にはIwamiの名前がほとんどあった。世界的に金の産出量は通貨にするには十分ではなく、日常の通貨は産出量の多い銀であったといわれている。その名残は結構いろいろなところにある。たとえば「銀行」という言葉の「銀」は通貨(おカネ)であり「行」は中国語で企業のこと(内田洋行などという社名も残っている)で、おカネを扱う企業というわけである。また、現在では「賃金」と表記されるが、歴史の中では「賃銀」と表記される時代もある。さらに、ドルの通貨記号の$のSはシルバー(Silver)のSといわれている。ちなみにドル(ダラー)という名前は、ボヘミアの銀の産地ヨアヒムス・ターレル(ヤコブの谷)のターレルからきているといわれている。ターレル→ダーレル→ダレラ→ダラーと変わったようだ。つまり、ダラーはそれだけだと、ドイツ語の「谷」の意味なのである。ちなみにドル$をはじめとした「通貨記号の二本線」は「天秤(計り)」を表しており、モノサシとしての機能を象徴している。

・IMFで現在、外貨準備の計量をしているのは米ドル、ユーロ、英ポンド、日本円、スイス・フラン、豪ドル、カナダ・ドル、そしてその他通貨である。その他通貨の内訳は公開されていない。伸びているのはカナダ・ドル、豪ドルなどの資源国通貨である。外貨準備に採用されると、通貨の信任が高まり売買が増える。外国為替相場にも影響を与える可能性がある。日本では、米ドル、ユーロ、英ポンドの3種類しか外貨準備通貨を保持していない。

・アジア通貨危機対応のため、IMFが融資の条件として行った増税や歳出削減をはじめとした急進的な構造改革は通貨を安定させられず、各国でさらに深刻な不況を招いた。その後、各国は自衛のため、また投機家につけ込む隙を与えないよう、国際収支の安定を優先する経済運営に努め、外貨準備を積み上げた。域内に2000年にチェンマイ・イニシアティグ(規模2400億ドル)という外貨融通のネットワークをつくり上げた。こうした備えが2008年のリーマン・ショックから東南アジアを守った。そのような経緯もあり、米国主導の世界銀行とIMFを軸とする国際金融秩序を揺さぶる動きもある。BRICSがBRICS開発銀行(新開発銀行)の創設を決めた。本部所在地は中国の上海。さらに中国はアジアインフラ投資銀行の設立も主導している。BRICS開発銀行は外貨準備の共同積立基金を1000億ドルで設立。世界銀行、そしてIMFの役割と重なる。アジアでは二段構えとして、さらにAIIBを20カ国で設立する。これは日本抜きのアジア開発銀行に当たる。このような動きに対し、ADB(アジア開発銀行)は貸出となる自己資本を3倍に増額する方針で。新興国のインフラ整備事業に充てる。それに加え日本とASEAN加盟国10カ国が新たな金融協力の枠組みを準備している。日本が外貨準備で新興国の国債を購入、各国の財政資金の調達の安定を通じて成長を促し、通貨交換協定も結ぶ。

・国際経済政策の目標は、景気(経済成長)、物価安定、そして為替レートの管理(国際収支均衡と為替レート安定)であるが、それぞれの目標は関連がありながらも別個の目標であるので、同時に実現することは、金融政策および財政政策という経済政策手段の数に限りがあるので困難であるという根本的な問題、国際金融のトリレンマがある。しかし、変動相場制の自動安定化メカニズムが働くのであれば、為替レートの管理(国際収支均衡と為替レート安定)という経済政策目標は顧慮せずに、景気と物価安定の目標に専念すればよいことになり、同時実現が図りやすくなる。本来、完全な変動相場制であえば、もはや為替レートを安定させるために外国為替市場に介入する義務もなく、金利を上げる必要もなく、政府は国内経済のための経済政策に集中できるわけである。

・固定相場制で通貨危機(通貨の暴落)の処方箋としては、まず外貨準備を使って自国通貨買い(ドル売り)の為替介入を行うが、次には金利を引き上げることになる。この場合、金利の引き上げ(引き締め)は副作用として国内経済に悪影響を与えることになる。それでも(国内経済が悪化したとしても)為替レートを支えられなくなってくると、資本移動に関する規制の強化を行うことになる。さらには、海外(非居住者)が保有する通貨の価値はないものとする(マレーシアやシンガポールが実施)。この政策は一言でいうと、海外金融市場との遮断である。すなわち通貨の海外保有そのもの、そして海外からの投資も制限することになる。海外からの投資を遮断すれば、引き揚げるマネーも入ってこないわけで、処方箋としては、ある意味、合理的ではある。ここで問題となるのは、為替レートの固定を守る、あるいは変動を制限する「意義」である。主たるマクロ経済政策いは、金融政策と財政政策の二つがある。そして、主たる国の経済目標は景気(経済成長)と物価管理である。そのため、通常、財政政策と金融政策は景気と物価にそれぞれ使用され、為替レートの管理に使用できる経済政策はない。ほかの政策(手段)として外貨準備を使った介入という対応が必要となる。金利の引き上げはそもそも金融政策であり、間違いなく国内経済に引き締め作用がある。固定相場制を守るための金利の引き上げは国内経済をさらに危機的なものにするメカニズムが働く。つまり、為替レートの固定という政策目標を破棄して初めて、国内景気の回復がスタートするともいえる。この例は多く、以前のアジア通貨危機のときの韓国(第1次通貨危機)もまさにそのケースで。IMFが旧型の通貨危機の処方箋を適用したミスが指摘されているが、マネーサプライの削減=金利の引き上げを実施し(経済構造改革も実施したが)、国内景気をさらにいっそう冷やした。その後、変動相場制にすることによって、経済政策をそもそもの国内経済に集中させることができるようになり、国内経済の発展につながった。

・最近まで主流だったものに、経常収支(貿易収支)をベースとするフロー(収支)アプローチがある。経常黒字国の為替レートが上昇し、為替レートの上昇が経常黒字を減らしていくというもので、わかりやすい。しかし、実際は長年の円高局面でも、日本の経常黒字は減らなかった。現在では、アセット(資産)アプローチが主流になっている。「フローアプローチ」のベースは貿易であったのに対して、「アセットアプローチ」のベースは投資となっている。投資においては、資産価格の上昇率(資産の収益率)が重要である。①利子率、②株価上昇率、そして③不動産などのその他の資産の上昇率の順番で影響がある。実際、現在の為替レートは国債、それも2年物国債(金利差)と関係が深い。財政政策つまり国債の状況は、それまでの利子率などの利回りとは別の信用面が加わる。国債と通貨はともに国の負債であり、国の信用の上に成り立っているため、影響がある。さらに、最近の市場は先物が先導していることからもわかるように、それらの市場における相場の予想が最終的な決定要因となる。

・現在BIS(2013年)によると世界の外国為替取引量は1日(片道)当たりで約5.4兆ドルある。世界銀行(2012年)によると貿易取引は1日当たり約0.15兆ドルである。外国為替取引における貿易取引というのは約3%にすぎないのである。つまり、為替取引の主たる要因ではなくなっている。

・投資については、世界の金融市場を見ると、債券関係商品(金利物)と株式関係商品の割合は大体半分である。すなわち金利と株価の二つの動向が重要な役割を果たす。

・特に米国の雇用統計などの経済指標の発表のときなどは、その「経済指標の予想値と実際に発表された数値との差」が為替レートを動かすことになる。これは、たとえ経済指標そのものがよかったとしても、予想値よりも実際の数値が悪かった場合には、売られて下落することになる。

・ドイツの金融政策を司る中央銀行であるブンデスバンクは歴史的にインフレファイターとして有名である。ドイツは何回も戦争で悲惨な目にあってきただけに、もう戦争は起こしてはいけないという思いが非常に強くある。ドイツでは第一次世界大戦後のハイパー・インフレーションが第二次世界大戦を引き起こした経済面の原因であると、国民に印象づけられているため、ドイツ人はインフレに非常に敏感で、まさにトラウマになっている。また、1970年代の2回の石油危機によるインフレーションを打ち破り回復したこと、80年代には日独米の三国によって世界経済を牽引するという拡張的な国際財政政策(いわゆる機関車政策)が採られたが、結局うまくいかなかったことも、この傾向を加速させた。このような歴史がドイツをインフレーションに対して非常に敏感な国に変貌させたのである。中央銀行はインフレーション抑制、つまり物価の安定をその基本的役割としている。ブンデスバンクを手本として発足したECBも、物価の安定のみを最終目標としている。物価の安定の実現のために、中間目標としえマネーサプライを管理することにしている。

・金本位制の下では、各国は自国通貨を金に対して結びつけるので、公的外貨準備は当然、金であった。国際金本位固定相場制下の国際通貨制度は、すべての先進国が自国通貨を金にリンクさせ、また外貨準備として金を保有している限り、各国通貨は平等であり、対象性を持っていた。この国際金本位制では基軸通貨による非対象性の問題は発生しない。一方、金は鉱物であり、大規模な金鉱が発見され、金の生産量が増大すると世界的にインフレが発生し、また金産出国が有利であるといった鉱物的性質に基づく問題もあった。例外ルールはあったものの、第一次世界大戦中に各国政府は金本位制を放棄し、どの国でも軍事支出のかなりの部分をシニョレッジ(政府紙幣による場合が多かった)で賄った。その結果、1918年に戦争が終わったとき、いずれの国においても物価水準は上昇していた。さらにいくつかの国では、復興・賠償の予算も、戦時中と同じようにシニョレッジによって賄おうとした。紙幣の大量発行の結果、起きたのは、今となっては必然的とも思えるが、爆発的なインフレ(ハイパーインフレーション)だった。たとえばドイツ(ワイマール共和国)では、第一次世界大戦終結後のヴェルサイユ条約で莫大な賠償金を課せられた。そのときドイツは増税ではなく、紙幣を大量に印刷し、それを原資にした。結果として1923年にはドイツの物価水準は約4億5000万倍(1兆倍ともいわれている)に跳ね上がり、紙幣はすでに通貨とはいえないレベルになっていた。現在の通貨危機とは比較にならないほどのショックと混乱となった。その後、1929年からの世界大恐慌が長引くにつれ、多くの国が再び設置した金本位制を放棄するようになった。経済の不確実性が増したため、為替レートは急激に変化した。各国はその動きを制限するために資本移動に制限を設けたり、関税政策を進めることになった。一方、平価(公定レート)の切り下げ競争(通貨安政策)も始まるなど、近隣国窮乏化政策が本格的に採用された。それが報復合戦に進展し、以前よりいっそう悪い状態となってブロック経済がベースとなった通貨同盟もつくえ、第二次世界大戦に突入していくことになる。

・投機筋が固定相場制の当該国の通貨を売り浴びせていく。通貨当局が屈服した場合、為替レート諮詢を切り下げることになる。それも一般的な場合、大幅に切り下げることになる。投機筋は売っていた当該国通貨を大幅に切り下がった水準で買い戻す。その結果として、莫大な利益を得ることになるのである。逆にその国の通貨当局が潤沢な外貨準備を保有している場合などには、投機の波を乗り切ることも可能である。しかしその場合でも、為替レートは固定されており、その国の通貨を売っていた投機筋は”同レベル”で買い戻すことができる。つまり、投機筋は”負けない”のである。この固定相場制の対決は、投機筋にとって勝ちか引き分けの負けない勝負といえる。これを固定相場制の投機標的論と筆者は呼ぶ。これは、変動相場制の通貨を先を読んでディーリングするリスクと比べれば、格段にリスクが少ないことは明らかである。

・リスク回避の動きは「質への逃避」と同義語で、国債や金のように信用度と流動性が高い商品に向かうこととなる。比較すると、商品の中では金に向かう傾向にある。債券で、社債と国債では国債に向かい、証券で株と国債では同じく国債に向かうことになる。通貨では、新興国通貨と先進国通貨では、先進国通貨に向かうことになる。先進国通貨の中では、日本円やスイス・フランに資金が向かう傾向が強い。

・株価指数のニューヨーク・ダウ平均(ダウ工業株30種平均)は米国の株価指数であるが、米国経済、そして世界経済を代表している景気指数でもある。ダウ平均が世界経済の状況を端的に表す。

・インフレから第二次世界大戦となった歴史を踏まえ、ドイツには以下のような特徴がある。インフレ対策を重視し、通貨価値を維持、ケインズ的景気刺激政策は採用しない、産業政策は民間主導、ということで、日本の経済指標と異なり、要は「その場しのぎをしない長期的展望」を持っている。ドイツが2015年に財政均衡を実現し、赤字国債の発行を46年ぶりに停止する見通しとなる。過去の債務残高の削減も進め、直近GDP対比80%であるが、この見込みだと2017年には70%を割り込む。

・スイス国立銀行は対ユーロのスイス・フラン相場の上限を1ユーロ=1.20スイス・フランに設定している。この水準を上回るスイス・フラン高については、異例ではあるが、無制限のスイス・フラン売り介入を実施する。そもそも経済は堅調で、永世中立国であるスイスの通貨であるスイス・フランは安全資産と認識されている。実際、欧州債務危機が発生し、スイス・フランが買い進められた2011年には、実際に当局が無制限介入に踏み切ってスイス・フラン高を止めた。しかし、2015年1月に、ECBのさらなる金融緩和予測により、無制限介入を終了した。スイスの外貨準備は、介入によりGDPの7割を超えている。対ユーロの介入であり、ユーロ下降のリスクも許容できなくなったようである。

・人民元の通貨制度の歴史
①固定相場制(1949~71年)
②通貨バスケット固定相場制(1972~80年)
③二重相場制(固定相場制)(1981~93年)
④管理変動相場制(1994~97年)
⑤固定相場制(1997~2005年)
⑥通貨バスケット管理変動相場制(2005~07年)
⑦変動幅拡大(2007~08年)
⑧固定相場制(2008年7月~10年6月)
⑨通貨バスケット管理変動相場制(2010年6月~)
⑩変動幅拡大(2012年4月に変動幅を1%以内に拡大し、2014年3月には変動幅を2%に拡大した)

・英国では、ユーロの導入に関してまだ結論が出ていない。欧州と米国との経済的そして政治的関係もその理由の一つである。日本も東アジア共通通貨を推進しているが、実際は、日本の場合も英国と同じ立場で、アジアと米国との経済的そして政治的関係があり、東アジア共通通貨に参加できる可能性は低く、英国と同様にアジアと米国との経済的そして政治的関係を共に重視していくのではないか。そうなってきたときに、日本円、そして日本経済のアイデンティティーの再構成が必要になるのではないか。

・アジアの通貨を考えるときに、人民元の動きに注目しなければならない。現在は、まだ国際化しておらず、固定的な通貨制度を採用している。しかし、人民元建ての貿易決済もスタートし、人民元建て債券の発行もスタートした。政府間では通貨スワップ協定が多数結ばれている。また、近隣諸国との間では人民元の紙幣の流通がスタートしてきており、徐々に広がりつつある。このような進め方は、通貨経済学からすると、きわめて合理的かつ戦略的である。しかし、いくら経済規模が大きいからといっても、国際通貨になっていない人民元がすぐに基軸通貨になることには無理がある。しかし中国当局は、人民元の基軸通貨化に向けて、着実に布石を打っている。

・通貨統合には地域経済協力がベースとなる。アジアの経済統合はASEANが中心に進んでいる。ASEANをコアにして、さまざまな地域協力が進展している。チェンマイ・イニシアティブなどの金融協定は、ASEAN+3をベースにしている。東アジア首脳会議(サミット)は地域の政治・経済問題を協議する会合であり、ASEAN+3にオーストラリア、ニュージーランド、インドを加えたASEAN+6の16カ国で構成している。この延長線上に東アジア共同体構想もあった。あらにASEANは、東アジアサミットに米国とロシアを加え18カ国の枠組み構築を目指す。この場合、構成国の8割がAPEC(アジア太平洋経済協力会議)のメンバーと重複する。こうなると、東アジアの地域協力から経済統合、そしてその先にあると仮定される共通通貨の可能性も薄まることとなる。

・電子マネーは、日本独自の決済手段といえる。欧州では銀行口座から引き落とされるデビットカードが主流で、かつて流通していた小切手の代替と考えられる。米国ではクレジットカードが多い。日本で電子マネーが使われるのは現金志向が根強いためと考えられる。

・中国の銀聯カード(Union Pay card)が日本で普及し始めている。2002年設立の上海に本部がある中国銀聯(China Union Pay)が手掛ける人民元カード。中国では銀行預金カードにあたり銀行に口座をつくると発行され、40億枚以上発行されている。クレジットカードもあるが、主としてデビットカードで、世界140カ国・地域で利用できる。日本でも百貨店各社が中国人旅行者のために対応している。ネットワークはクレジットカードのネットワークを使う。

・ビットコインは2009年に登場した仮想通貨である。仮想通貨とは、いわゆある種の「国のない通貨」で発行量はすでに円換算で1兆円を超えたといわれる。中央銀行や金融当局の規制に縛られず、インターネットを通じて世界中に瞬時に送金できる。経済活動がグローバル化する中で、新たな需要を取り込んだが、違法取引の防止や利用者の保護では多くの課題を抱える。ビットコインは各種の通貨をデジタルに扱っているのではなく、それ自体が資産としての価値を持つ。各地にある専門取引所でドルや円と引き替えに、ビットコインを購入する。取引価格はその時どきの需要によって変わる変動価格であり、投機的性質も備える。ビットコインはネット上を転々とする一種の「数式」であり、通貨と呼ばれるだけに、高度な暗号技術を使って複製が防止されている。ビットコインはプログラムで流通量の上限が決まっているだけなので、購入する人が増えるだけ価値が高まる。その意味では、通貨というよりは金に似ている。また、非常に複雑な数式を解けば自分でビットコインをつくり出すこともできる。これを「マイニング(発掘)」という。ネット上を自由に行き交うことができるため、世界中に送ることが可能である。銀行を介さないため、手数料はほとんどかからない。端末同士が直接通信し合うピア・ツー・ピア(P2P)方式で行う。匿名性を持ち、その特徴ゆえに違法取引やマネーロンダリング(資金洗浄)の温床になりやすい。金融機関のネットワークを経由しないため、補足が難しい。

良かった本まとめ(2014年下半期)

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「頂上麺 筑紫樓 ふかひれ麺専門店」のふかひれ麺はとてもオススメ!

2015年03月11日 01時00分00秒 | 外食
 東京駅近くで食べログを検索すると「頂上麺 筑紫樓 ふかひれ麺専門店」の評価が高かったので行ってみました!

ふかひれ麺専門店とは珍しいですね。

筑紫樓は中華料理店で、銀座や恵比寿、丸の内に店があり、そこでもふかひれが目玉のようです。

「頂上麺 筑紫樓 ふかひれ麺専門店」の場所は、JR東京駅1階のキッチンストリートにあります。
北自由通路沿いとなります。


↑店構え

一人で行ったのでカウンター席に座ります。
店内はきれいですが、東京駅内のためかファーストフード店のような感じです。

メニューを見ると、「ふかひれの煮込みつゆそば」付きのセット1900円があるのでそれを頼みます。
「ふかひれの煮込みつゆそば」のことを頂上麺と呼ぶようです。
300円プラスでその頂上麺をハーフサイズから普通のサイズにできるとのことでそれでお願いします。


↑メニュー

席の目の前はガラス越しにキッチンとなっていて、調理の様子が見られるのは面白いです。
しかし、コックもこちらを見るのでその目線が気になります^_^;)

比較的すぐに、「海老のマヨネーズ和え」が運ばれます。
揚げたてで、ふんわりとした衣の中に大きな海老があり、ほんのり甘くマヨネーズと合ってこれはなかなか美味しいです!
温かいのがいいですね!


↑海老のマヨネーズ和え

そして、ご飯とふかひれの煮込みつゆそばが運ばれます。


↑ご飯とふかひれの煮込みつゆそば

熱いので鍋には注意してくださいと声をかけられます。
さっそくスープを飲んでみますがもちろんアツアツでした!
醤油味でコクがありどろどろしています。
そしてふかひれが散りばめられていて、さすが美味しいスープです!
これはどんどんいけますね!

そして、麺を食べますが、おぉぉ麺の方がもっと熱い!
スープより麺が熱いのには驚きました。
一体どうしてなのでしょう?
しかしながらスープに絡んで麺も美味しいです!
あまりに美味しくてずんずん食べ、ついにスープも完食です!
鍋には取っ手があるので、その取っ手を持って傾け、最後の一滴までスプーンで飲めます^_^;)
そのために取っ手があるんですね。

最後に杏仁豆腐が運ばれます。
この杏仁豆腐が想像以上に上質で、そしてひんやり柔らかくて美味しい!
質の良さを感じましたね。
とても美味しいです!


↑杏仁豆腐

「頂上麺 筑紫樓 ふかひれ麺専門店」では、アツアツの「ふかひれの煮込みつゆそば」だけでなく、「海老のマヨネーズ和え」や「杏仁豆腐」も美味しく頂けとてもオススメです!!

美味しかったものまとめ(2014年下半期)

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頂上麺 筑紫樓 ふかひれ麺専門店 八重洲店中華料理 / 東京駅大手町駅日本橋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.6

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アシックスの3D足型計測とRUNWALKという革靴はとてもオススメ!

2015年03月09日 01時00分00秒 | 良い物・サービス
「アシックスのRUNWALKER」の購入はコチラ

 運動靴で有名なアシックスの店の前を歩いていると、3Dで足型計測を15分程度で無料でしてくれ、そしてその計測結果を用いて最適な靴を選んでくれるとのことなので、さっそく試してみました。

 裸足になって、片足ずつ計測していきます。
足を置くだけなのでとても簡単です。

そして、分析結果を印刷してくれ、それを持ち帰ることができます。


↑分析結果

分析結果は年齢と性別に応じた平均値と比べることができます。
分析結果を見て驚いたのですが、左右の足で大きさが多少違うんですね^_^;)
右足の足長は26.57cmに対して、左足の足長は26.47cmでした。
足囲で26.33cmに対して26.04cm。
特に「かかとの傾斜角度」が左右で違っていて、左足のほうがより外向きになっているようです。

この結果から、靴のサイズとしては26.5cmが最適なようで、今までもそのサイズで買っていたので問題はなかったようです。
足の幅は3E(EEE)サイズが良いとのことなので、それでビジネス用シューズを探してもらいます。
ビジネスシューズはRUNWALKというとのことです。

さっそく履いてみましたが、とにかく軽い!
この軽さには驚きましたね。
今までずっとリーガルの靴を履いていたのですが、この軽さには驚きました。
この軽さは長距離を歩いても疲れません。

そして、クッション性があり特に「かかと」に優しくて歩きやすい!
さすが運動靴メーカーですね。

店員さんによると走ることもできるとのことで^_^;)、だからこのブランドはRunwalkなんですね。

もちろん、サイズもピッタリです!
多少足の甲の部分が当たって痛い靴もあるので4E(EEEE)の靴を最終的に選びました。
これだと痛みもなく快適です!

そして、このRunwalkの特長をまとめると以下とのことで、素晴らしいと思いました!

(1)ランニングシューズに採用されているオーソライト中敷きで足裏全体のクッション性がアップ
(2)湿気の吸収・放散を繰り返し、ムレを軽減
(3)かかと部分は着地時の衝撃を緩衝(スポーツシューズにも採用されているGELを搭載)
(4)ソリッドラバーをくり抜きクッション性に優れたE.V.A素材を挿入
(5)ソールの意匠を工夫し、返りのよい履き心地

 アシックスでは、自分にピッタリ合った靴を3D計測を基に選んでくれ、またRunwalkという革靴はとても軽くて「かかと」に優しく、ムレず、柔らかく、運動靴の特長をよく取り入れていて、とてもオススメです!
この靴で歩くのが楽しくなります!

お勧めなお話(2014年下半期)
自動車保険を安く!

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フルサトをつくる(伊藤洋志×pha)という本はとてもオススメ!

2015年03月06日 01時00分00秒 | 
「フルサトをつくる」の購入はコチラ

 「フルサトをつくる」という本は、他拠点居住のメリットや具体的な場所の探し方、家の借り方、家のつくり方、移動方法、その土地での人付き合いの考え方など和歌山県の熊野等での実体験を基に書かれたものです。

 特に、都市に住んでいる人が新たにつくるもう一つの拠点「フルサト」の視点で書かれていて、都市生活から離れ、風の音とか温泉のじわーっと来る感じとか野菜や魚の旨さを体感しながら動物的なペースや感覚で暮らせて、心身ともに健やかに生活が送れる環境があると、確かに素晴らしいなぁと思いましたね。 

 また田舎に住むと音が鮮明に聞こえるようになったり、動作に無駄が減り、本来の人間の身体感覚を引き出す効果があるとは面白いと思いました。

 それから現地の方と仲良くなり、お互いのナリワイを活かし、共同で助け合うというのもとても楽しそうで、他拠点居住は健やかで楽しい生活を送れるだけでなく地方活性化にもつながり、とても良い考え方だと思いましたね。

 著者の「伊藤洋志さん」の前著「ナリワイをつくる」もぜひ読んでみたいと思いましたね。

フルサトをつくるという本は、今後の居住について考えさせられ、とてもオススメです!

以下はこの本のポイント等です。

・フルサトに大事なものの多くは感覚的なものだ。たとえば、暖かさだ。人間は寒いと後ろ向きな気分になりやすい。特に級に冷え込んだ秋は要注意だ。だからフルサトは体が温まるものがあったほうがいい、温泉とか薪ストーブとかサウナとか、いい布団とかだ。なんとか主義や流行のまちづくり手法ではなく、確かな洞察と具体的な物事の集積こそが、居心地がよいフルサトをつくる。

・居心地がいい場所というのは、定住している人、定期的に長期滞在しにくる人、短期でちょくちょく遊びにくる人、それぞれを許容する土地だと思う。そういう場所が今後はにぎわっていくだろう。逆に「骨を埋めるか否か」の即断を求める土地は、住むことによほど強力なインパクトがなければ緩やかに過疎になっていくと思われる。

・フルサトにおいて必須条件は何か生業(ナリワイ)を持つこおである。つまりその土地の現在のメンバーができない技術を持つことだ。ナリワイを持つと、それを通して人と接点を持つことができる。これは高い話術能力を必要としないで人と関係性をつくるのに有効である。

・田舎に仕事なんてない、という意見もよく聞かれるが、実は雇用は少ないかもしれないが、自分で見つけ出し工夫してつくれば、むしろ仕事の素材には困らない。ナリワイとは、小さい元手で生活の中から生み出され自給につながるやればやるほど心身ともに鍛えられる仕事である。田舎こそナリワイの宝庫である。

・フルサトをつくる場所を選ぶ際に重要なポイントは「人・環境・交通」の3つだと思う。

・「人」については人の縁をうまく作ったりうまく頼ったりしていくことが一番大事だ。田舎に単に物理的に家が一軒だけあってもそこはフルサトとは呼びにくい。ときどき帰りたいと思えるような場所を作るためにはやっぱりそこにいると安心できるような人間関係のネットワークがそこにないといけない。やっぱり、自分と近い世代の移住者がすでにある程度いて、移住者同士が良い雰囲気で交流している土地が一番入りやすいんじゃないかと思う。地元の人がみんないい人ばかりだったとしても、なんだかんだ言っても同年代同士やよそから来た人同士のほうが仲良くなりやすいところはある。

・「環境」については、田舎と都会の多拠点居住をするのなら、やはり田舎でしかできないこと(家の前で焚き火をするとか近所の川で釣りをするとか畑をするとか)ができるような、人が少なくて自然が多い場所が良い。人の少ない過疎化した場所だと家を借りても家賃は安く済む。あとは温泉が好きなら温泉地の近くだとか、海が好きなら海の近くだとか、スキーやスノボが好きなら雪山の近くだとか、「定期的に通いたくなるようなコンテンツ」があると自分が通うモチベーションも上がるし友達を呼んだりもしやすい。

・「交通」は都会からの行きやすさだ。都会と田舎の拠点をうまく繋いで人を交流させるにはやっぱり都会との往復のしやすさが大事になってくる。立地によって人の流れは変わる。都会から遠いと人が来にくくなるし、どの大都市から近いかによってどの地域の人が集まるかは変わってくる。最近はLCCを使えば飛行機に安く乗れるので、LCCの路線が就航している空港の近くという選び方なんてのもありかもしれない。

・やっぱり地元の人や移住者などの「現地に住んでいる人」との交流を持つというのがとても大事だ。現地の人と仲良くなって、「あっちのみんなは元気でやっているだろうか」「そろそろまたあの人たちに会いに行くか」と思うようになると定期的に足が向くようになる。だから、この人たちと仲良くなりたい、と思えるような人が住んでいる土地を探そう。そして現地の人と一緒にただ会ったり話したりするだけではなく、できれば一緒に何かをやるのがいい。田植えを手伝うとか廃校の改修を手伝うとか、祭りなどのイベントを手伝うとか、地域おこし的なボランティアを募集していたら参加するとか、何かその地域を活性化させるようなことが一緒にできると一番良い。単にお客さんとして行くのではなく一緒に何かをすることで本当に仲良くなれるというところがある。その土地を活性化させることは自分のフルサトをより良くすることでもあるので一石二鳥だ。自分に何かスキルや特技があればそれを提供したらいいし、特に何も特技がなくても田舎は常に人手不足なのでいるだけで手伝えることはいくらでもある。都会から何かを持っていくとか都会の情報を集めるとか、都会と田舎を往復する人間だからこそ貢献できるようなこともいろいろあるはずだ。

・フルサトを探すには、とりあえずいろんな場所に行ってみよう。気に入った場所があったり仲良くなった人がいたらそこに何度も行ってみて、単なる観光ではなくそこに住んでいる人と共同で何かをやってみるのがいい。現地に親しい人ができれば泊めてもらえるようになる。そして、たまに遊びに来るだkじゃなくてもっと腰を据えてその地域に関わりたい、と思ったら、やっぱり自分の好きにできる「家」があったほうがいろんなことがやりやすいと思うようになってくる。場所が決まったら次は自由に寝泊まりできる家を作ろう。

・最初のころは、どんな土地なのか、どういう人が居るのか、何か自分の特技が活用できそうなところはないかなどを調べる。これは通えそうだというオープンな雰囲気のお店があればなおよい。そういうところには感覚の近い人が集まっていて情報が集まるからだ。土地の状況を知りながら、ここで自分の特技をどう工夫したら生かせるのかとか、どういう生活をしたらよいか、という作戦を考えると面白くなってくる。自分の気分が盛り上がるポイントを徐々に増やしていく。ちなみに、特技というのは特殊能力だけではなく、草刈りができる、車の運転ができる、自炊ができる、PCのセットアップができる、ネットで買い物ができる、というレベルでも場所によっては特技になりえる。高齢化したエリアでは、草刈りができる人がいるだけでも貴重である。なんなら日本全国高齢化していくこの時代においては、生きているというだけでどこでも特技になる。生きていること自体が本来は価値であるが、単にそれが見えにくくなってきているのが現代都市生活とも言える。東京ですら、一人暮らしのお年寄りが、自分の家の片付けをやりきれないで寝る部屋以外はゴミ部屋になってしまっているケースも珍しくない。片付けも仕事になる。

・まだまだ小屋作戦にはよいことがある。長期スパンで家をつくっていると材料がタダで手に入る確率が上がる。廃棄物は、いつのタイミングで出るか分からない。今すぐではなく、いろいろな人に声をかけたり移動中に眼を光らせておれば、家の資材に使えそうなものに出会うチャンスが増す。一軒目の小屋だけは材料を買ってひとまず住めるようにして、住みながら資材をもらえるチャンスをうかがっていく、という段階的作戦も可能だ。そもそも世の中には廃棄物が多い。急ぎでなければ捨てられる資材を気長に集めることができる。にもかかわらず資材を買うということは、集める手間を省くためにお金を使って時間を買うことと同じである。〆切に追われていなければ、資材を集める時間をかけることもできる。「余っている太陽熱温水器ないですか」、「捨てるシンクないですか」と声をかえておけば、けっこう見つかるものである。まだ使えるのに捨てられている粗大ごみの総額は全国で年間約800億円とも言われている。これは宝の山である。あくせくガツガツしなくても必要なものが手には入ることがあるのが現代の面白いところだ。

・人が集まるタイミングが決まっていて、その期間に一気に作業をしてしまいたいなどの場合は、タイミングと勢いも貴重な資産だから、多少の支出をしてでも材料を買ったほうがよい。何事も状況に応じて臨機応援にだ。その際も、ホームセンターで材料を買うよりは製材所から直接木材を仕入れたほうが質も確かでローコストだ(木材は乾燥させるために早めに買って現場に置いておくとよい)。

・pha氏は、イトウが「熊野におもろい場所があるんやけど行きましょう」と言ったときに「おっ行ってみたい」と二つ返事だったし、最初のシェアオフィスを見学したときに「ここ借りて共同運営するのどうですかね」と言ったら「いいですね、面白そう」と即答した。この即答できる瞬発力はフルサトを見つけるときにとても大事なことだ。ここで「熊野、遠いなー、うーんちょっと考えます」というかんじだと話があったこと自体忘れてしまうし、機会を逃すことが多いだろう。現代社会の日常は情報が多すぎて埋もれがちだし、一度決め損ねるとだんだん忘れられていくというのが世の常である。うっかり決めてしまって、進めながらうまくいく方法を考えていけばいい。早く決めてしまえば、時間にも余裕ができるしいろいろな手が打てる。

・今のところ僕は田舎に永住するつもりはない。別に都会に永住するつもりもなくて、まだまだいろんな場所に住んでみたいと思っている。都会は都会で楽しいし、田舎は田舎で面白いし、都会にも拠点を持ちつつ田舎にも拠点を持って、行ったり来たりして両方のいいとこ取りをしながら過ごせたら理想的だと考えている。

・熊野という地理的条件は人を制限する条件になっているのも確かだ。何より遠い。東京から車で行くと高速を飛ばしても11時間くらいかかるし、大阪や名古屋からも車で4~5時間かかる。ただ、そういう来にくい場所だからこそ「本当にそこに興味のある人だけが集まる」「よく分からんない変な人が来にくい」というフィルターとして機能している面もある。あとは動物を飼うと人が集まりやすくなるかなというのも考えている。たとえばヤギを飼うとか。イヌとかネコと違ってヤギとかは田舎でないと飼えないし、動物がいると「あの子元気かなー、あの子に会いに行こー」みたいな感じで繰り返し訪ねてくるモチベーションが上がると思うんだよね。ヤギがいれば「乳でチーズ作ろう」とか「除草要因として近所に貸し出したりしよう」とかいろんな発想も広がっていくし。

・とりあえず「1回でいいから遊びに来てくれる人」を増やすこと。その人たちの中から「何回も遊びに来てくれるリピーター」を作ること。そして「何回も遊びに来てくれるリピーター」が増えれば、その人たちの中から何%かは「その土地に移住してくる人」も出てくる。そして移住者がある程度集まっていい雰囲気のコミュニティができれば、そこを軸にしてさらに新たな移住者も増えやすいし、移住者の知り合いなどで遊びに来てくれる人も増える。人の少ない地域をなんとか回していくには、そんなサイクルを地道に進めていくsかないのだと思う。

・仕事といっても難しく考えすぎないでもいいと思う。街に買い物に行きたいけど行けないお年寄りを車に乗せてあげるとか、それが難しければ移動販売もよいと思う。もっとシンプルに、草刈りをするとかでもよい。元手をかけず生活の中から生み出せるものはたくさんある。それがたとえ高収益モデルでなくても十分だ。つまらない支出が発生しない暮らし方とセットで生活を組み立てれば余裕をもって暮らしていける。フルサトは競争経済で戦闘するための場所ではなく、どうなっても文化的な生活の基礎を確保する場所であることが大事だ。その上で、「これを広げたら自分の他に何人も生きていけそうや」という仕事であればチャレンジして広げていくぐらいの感覚がよいと思う。

・ともかく大事なのは、フルサトで仕事をつくるのは都市と違ってマネーを最優先させなくても良いということである。仕事は第一に面白いからであり、さらに他者との関係性をつくるためであり、そのついでに生活の糧を得るという順番である。

・お金が要らないというわけではなく、優先順位3位以下なので、儲かったら儲かったでラッキー、儲からなくても全然オッケーな体制を整備していくことがフルサトでの仕事の秘訣だ。そのためには、飲食業なら自分が毎日食べられるものをつくり、原料は自分で過労にならない方法で自給する。完璧主義でやるとしんどいので、メニューはその日取れた食材に合わせるとよい。メニューを固定すると、自給分が不足したときに食材を仕入れないといけなくなり、原価が上がって、最低売上目標も上がる。すると売上の最大化のために、広告宣伝に過剰に時間とお金を割くことになる。広告費により支出が増えるので、またさらに売上をあげていかないと成立しない。あれ?なんか忙しくなってきたぞ?というループにはまってしまう。もちろん、ガソリン代とか車代とか温泉代や刺身代、あとは社会保証費用は稼がないといかんので、どれぐらいが最低ラインかをはっきりと認識しておくことが大事だ。そのうえで、最低値を越えるようにすればOKだし、越えない場合は暇ができるので自給度を高める。この攻撃(収入を増やす)と防御(支出を減らす)が同時にできればかなり丈夫な家計モデルになる。

・ここで考えたいのは「経済とはマネーの交換だけじゃない、とにかく何かが交換されればそれは経済が生まれたと言ってもよいのではないか」ということだ。交換が活発であれば人は他人同士がうまくやっていける状況ができている、これが大事だろうと思う。地域経済活性を「お金を落としてもらう」とか、そういう意識で捉えている人は、はっきり言ってズレている。「交換を活性化させる、それが経済の活性化」と定義しなおすと、いろいろやるべきことがはっきりする。ゴールを見誤ると努力が効果を生まない。そこが勝負どころである。

・熊野の家でまず最初に行ったナリワイは、寺小屋である。なぜ寺小屋にしたのかというと、単に塾や家庭教師が不足していたからである。やり方はシンプルで、夏の2週間だけ夏期集中の寺小屋を開催したのである。2週間3万円で質問に無限に答えるという寺小屋である。知り合いにタイミングよく塾講師を辞めた人がいたので、メイン講師になってもらい、他の人は、得意な教科だけ教える替わりに無料で泊まれて、空き時間に川遊びや花火大会に行ったり夜はバーベキューしたりと夏休みらしい過ごし方ができるという企画である。ナリワイにする人一人に、出入り自由のボランティアチーム、という構成である。一人で教えても良いのだが、この寺小屋の第二の目的は、親と教師以外の大人と会って話をする機会を中高生に提供することである。大学が近くない田舎では、比較的近い年齢の大人と話す機会が圧倒的に不足しているという現状がある。だいたい、こういった地域で中高生が知っている職業など医師、教師、公務員、警察官ぐらいだったりするので、選択肢が狭すぎる。そのうえで、将来の夢とかを書けと言われてもどうしようもない。

・既存の幼稚園などがいきなりニンジャ教育を始めたら、怪我したらどうするんや、という意見が出てきてたぶんやれないが、新しく25人ぐらいの賛同者でつくっていけばできる。少しのリスクで、大人になって転びにくいちびっ子が育つなら一生の財産になる、と考える人が25人集まるかどうかが課題だが、世界中から募集したら25人ぐらい集まらないだろうか。なにしろイランに忍術を教える護身術学校があるぐらいである。歳を取ったときに転んで骨折すると寝たきりのきっかけになりやすいわけだから、転ばない身体感覚を早いうちから身につけておけば一生の財産だし、幼稚園の頃からニンジャを目指すのも夢がある話ではないか。ちなみに、古武術研究家の甲野善紀氏がおすすめしていたのは、密集した竹やぶに登って竹から竹に飛び移る遊びをするとかなり身体感覚が鍛えられてよい、とのことである。

・不便なところであればあるほどナリワイの種は探しやすい。田舎でのナリワイづくりについては、さらに不便を単に便利にするだけではなくて、質を高めていくのが良い。ラーメン屋がないなら回転数勝負の都市型深夜営業ラーメンをやっても仕方がないので、完全予約制で5千円ぐらいで様々な凝ったラーメンが食べられる店とかやってもよい。なぜ田舎向きかというと、都市でこのような単発の営業形態を取ると家賃負担などで採算割れするリスクが高いからである。都市でもイベントスペースを借りてやるという手もあるにはあるが、調理ができて営業行為ができるようなスペースはまだ多くない。田舎であれば、あえて人里離れた鶏の声しか聞けない場所で、10名限定で、イノシシのラーメンから、一杯あたり鶏一羽から出汁を取ったラーメンとか3種類ぐらい全部食べられる、という単発のライブイベント的なお店もできる。家賃が安いからである。しかも、平飼いの養鶏場とかも近くにあるから、やむなく卵を産まなくなった鶏たちを引き取れる。鮮度も良い出汁が取れるだろう。素材が近くにあるからできることは多い。

・本というのは文化を支える基本だ。大人が文化的な楽しみを得ながら生活をするために、また、子供が文化的に豊かな環境で成長するために、本の存在は欠かせない。ネットでいろんなことが検索できるようになったといっても、まだまだネットより書籍のほうが質が良くてまとまった情報が手に入る。ネット書店で大抵の本が買えるといっても本棚に並べられた本を実際に手に取って見ることができる書店や図書館といった空間の楽しさはネット書店では得られない。だから、書店や図書館といったスペースが家のある程度近くにあることは、文化的な生活を送るためにとても大事なことだ。そして、そんな書店や図書館といった文化的なインフラも自分たちで作っていくことは可能なのだ。

・特に冬に一人で滞在したときに思いがけない変化があった。もともと冬は寒いと思っていたのであまり行くつもりがなかったが、冬は虫がいないからとにかく音がしない。この本もかなりの部分は熊野での滞在中に書いたのだが、集中力があがる。暑くないのがいいのか、静かなのがいいのか分からないが、とにかく集中力があがる。確かに寒い時期は何かまとまったものを出力するのに大変向いている環境だと思う。文学者に北国出身が多いのは気候のせいかもしれない。

・ほかにも変化があった。東京に戻ってくると、音が鮮明に聞こえるようになった気がする。音を分解して聞こえるようになった。他にも関連性があるのか分からないが、太極拳のような動きが日常にできるようになり、動作に無駄が減った。無理矢理たとえると、立ち上がると同時に茶碗と箸を片手で持つ、しまうべき調理道具を右手で持ち、左手で戸棚を開き始めると同時に少し開いた戸の隙間に流し込むように道具を滑り込ませるとか、一つの動作で二つのことをやる、みたいな動きである。

・私自身がよいと思うのは、子育て期間は仕事のペースを緩やかにしやすいフルサトをメイン居住地にして、一段落したらまた都市に軸足を移すという流れである。都市の固定費が高いのはハイペースに仕事をするのに適した環境の対価という側面もある。人が多いのはアイデアの交換も多く発生しやすい。それらをうまう使い分けるという発想で、子供が小さい間はフルサトで暮らして、ハイペースに仕事をしたくなったら都市に移動するというのも選択肢になる。こういうフルサトと都市の移動がスムーズにできるようになればだいぶ余裕のある社会になるのではないかと思う。昔の人の年表を見ていると、1年単位で療養したり、自分の研究に打ち込んだり、経験値を積むために放浪したりしている。弘法大師空海は、大学に行った後に空白の数年間があるし、別府温泉と湯布院温泉を観光開発して有力な温泉地にした油屋熊八も、35歳で事業に失敗して財産を失った後に3年間アメリカ大陸を放浪している。イサム・ノグチも1年ぐらい北大路魯山人のころで作陶していたらしい。

・pha氏がブログに「熊野にいると不思議とそれほどインターネットしたくならなかったけど」と書いていたが、それは田舎にいると景色が複雑だし、鹿の鳴き声は風とか自然音のノイズの中から聞き耳を立てないと抽出できないから、五感の満足が得られるからだと思う。おそらく現在の都市生活には人間が持っている五感能力はオーバースペックなのだ。五感能力をフルで使うように本能がセッティングされていたから自然の中で人間は他の生物との生存競争で生存してこれたわけだし、人間はもともと複雑性の高い情報を積極的に摂取したくなる生き物だということなのだろう。そのへんの制御がきかなくなったときにジャンキーになってしまうので、たまにフルサトに行ってチューニングするというのがよいのではないか。

・充実した生活というのは、現代においては衣食住の質的転換だと思う。多拠点居住は、生活の質的転換に対してかなり強力な手段になりえる。何も全員が住む場所を2つ以上持つっべきとは思わないが、困ったら滞在できるような関係性の場所を持つことはあらゆる人にとってよい効果があるのではないかと思う。地震の活動期に入ったともいわれる日本において、住む場所のバックアップを持たないことのほうがむしろ普通じゃない。住むことに関しては発想の転換が必要だ。

・熊野はとにかく家も人も少なくて静かなのが素晴らしい。天気のいい日に朝起きて外に出て、日光を浴びながら家の周りの山々を眺めていると、「あー、ここは天国だ」という気分になってくる。屋根の上に寝転んでひなたぼっこをするのも気持ちいい。聞こえてく音といえば、ウグイスがホーホケキョって鳴く声や、トンビがピーヒョロロって鳴く声くらいだ。夜は夜で虫の声しか聞こえない。あとはときどき遠くで鹿の甲高い鳴き声がするくらいだ。明かりが少ないので星がたくさん見えるし、月の明かりってこんなに明るかったんだっていうことに気づかされる。月が照っていればその光で影がくっきりできるくらい明るくて、夜道を歩いていても道を踏み外したりしない。熊野にいると生活リズムが健康になるのを感じる。夜はよく眠れるし、朝は気持ちよく自然に目覚められる。多分、夜はあたりが真っ暗で店もなくて、起きていてもあまりすることがないので早めに眠くなるからだ。これが本来の夜だという気がする。熊野にいるときに都会の感覚で「今は夜の12時くらいかな」と思って時計を見るとまだ夜9時だったりする。明るいときは活動して暗くなったら家で休むというサイクルが自然にできる感じだ。あと近くに他の人の家がないというのはとても解放感があって気楽だ。家の前で焚き火をしたりも気軽にできる。大きな音で音楽を聴いたり楽器を鳴らしたり外で散歩しながら大声で歌ったりしても誰にも何も言われない。そういうのは都会では絶対にできないことだ。そんな環境のせいか、熊野に来るとなんか元気になる感じがする。だから定期的に通ってしまうんだと思う。

・田舎を単に過疎化させて衰退させておくのはもったいない。自然や家や土地など、そこにはまだまだ活用できる資源がたくさん埋もれている。何でも都会がいいとか都会が進んでいる、というような時代はもう終わった。これからは都会と田舎をうまく結びつけて両方のよい部分を生かしていくようなやり方が必要とされている。田舎には家も土地もたくさん余っているし、日本は道路や鉄道などの移動手段が発達しているし、今は結構な田舎でも電気、ガス、水道、インターネットなどの生活インフラは整っているし、田舎にいてもネットがあれば大抵の物や情報は手に入るようになったし、現在は都会と田舎を連動させながらいろんなおもしろいことをやるのにかなり良い条件が揃っていると思う。だあら、僕らのように田舎に拠点を作って都会と田舎の多拠点生活を送る人がもっと増えれば、いろいろ楽しくなるんじゃないだろうかと思う。


良かった本まとめ(2014年下半期)

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トラットリア イ・ビスケロ(東京 木場)の食事はとてもオススメ!

2015年03月04日 01時00分00秒 | 外食
ZAGAT2013で料理のトップ40に選ばれていたので、東京の木場にあるトラットリア イ・ビスケロへ行ってきました!

東京メトロ東西線の木場駅から約540m離れたところの住宅街の2階にあります。


↑店構え

階段で2階に上がると、綺麗な空間が広がっていました。
さすが、ZAGAT料理のトップ40のお店です。
壁は白色を基調としてテーブルの上には薄い黄色のクロスがかけられ、席と席の間はゆったりとして、そして清潔感が漂っています。


↑店内

窓から見る景色も照明が巧く、素晴らしいです!


↑店内

席に案内され、コートを預かってくれます。
お店は恐らく夫婦でやっているのかと思います。
旦那がコックで、奥さんが案内のようです。
優しく案内して頂けるのが嬉しいです。

このお店は基本的にアラカルトを注文するお店ですが、前日までにインターネットで予約すれば5千円のコースを受け付けるとのことなので、それを予約しておきました。

そのコースの説明が最初にありました。
前菜は天使のエビを使ったもので、次のパスタはヤリイカ、メインは魚(青鯛)かブランド豚か鶏肉とのことだったので、魚を選びます。

そして、飲み物はメニューから選びます。
グラスワインを注文しました。
魚なので白ワイン900円を注文します。
白だとハウスワインで600円のものもあるとのことでしたが、900円の方が香りが良いとのことなのでそちらにします。


↑グラスワインのメニュー

そして、白ワインが運ばれ、そしてすぐに前菜とパンが運ばれます。


↑白ワインと前菜とパン

確かに白ワインは香りがよく、そして飲みやすいです!
よく冷えていて美味しいですね。
そして、前菜はたっぷりの野菜の下に、広げられた生の「天使のエビ」が3枚置かれていました。
ソースを混ぜ合わせていただきます。
「天使のエビ」を生で食べるのは初めてでしたが、普通のエビとは違って濃厚で甘味のある味はとてもよいですね!
白ワインとも合います!
確か「天使のエビ」はニューカレドニアのブランドです。

そして、しばらくしてパスタが運ばれます。


↑パスタ

このパスタはかなり大きな円筒形で、味つけは結構濃い目です。
もちろん美味しく、ヤリイカは細く切られていましたね。
美味しくて速攻で食べてしまいます^_^;)

そしてしばらくして、青鯛が運ばれます。


↑メイン

青鯛の上にはたっぷりの野菜があり、青鯛は皮がこんがり焼け、そして身はホカホカでさすがの火加減です。
青鯛の下にはトマトベースでしたね。
ソースと共に美味しくいただきます。
結構青鯛はボリュームがありました!

その後はデザートと飲み物となり、メニューを渡されます。


↑デザート及び飲み物メニュー

デザートが6種類もありどれを選ぶかひじょーに悩みます^_^;)
カスタードプリンを選んで、飲み物はエスプレッソシングルを注文します。


↑カスタードプリンとエスプレッソ

カスタードプリンは、想像以上に濃厚で、もちろんとても柔らかく、そしてカラメルソースがいい感じです。
これも結構ボリュームがありましたね。
とても美味しいです!
エスプレッソは濃くて美味しいです!

お店の方と少し談笑しますが優しくて感じが良いです。
さすが素晴らしいですね。
また、支払いは、消費税+サービス料込みのメニュー通りのお値段で驚きました!
コース5千円と白ワイン900円の5900円ちょうどでした。
このような綺麗なお店で、消費税+サービス料込みのメニュー表示とは珍しいですね。

トラットリア イ・ビスケロは、綺麗な空間で、優しいお店の方のもとで、美味しい料理を頂け、とてもオススメです!
今度はアラカルトに挑戦してみたいと思います!


美味しかったものまとめ(2014年下半期)

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イ・ビスケロイタリアン / 木場駅東陽町駅

夜総合点★★★★ 4.2

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船橋漁港朝市はとてもオススメ!

2015年03月02日 01時00分00秒 | イベント・外出
 各月の第3土曜日の午前9時から11時に開催される船橋漁港朝市へ行ってみました!

場所は千葉県船橋市の船橋漁港で、無料で駐車する場所がたくさんあるので、車で行くのがオススメです。


↑船橋漁港朝市の様子


↑船橋漁港朝市の様子

 この船橋漁港では新鮮でおいしい以下の水産物が水揚げされているようです。

アジ、サバ、イワシ、スズキなどの鮮魚
アサリ、バカガイ(アオヤギ)、ホンビノスなどの貝類
「船橋三番瀬」ブランドの海苔養殖

しかし、魅力のある魚貝類が水揚げされているのに「買える場所がない」という声を耳にすることが多いので、
ないのだったら買える場所を作るぞ!
というのがこの「船橋漁港の朝市」開催のきっかけとのことです。
素晴らしいですね^_^)

この船橋漁港朝市は小じんまりとはしていますが、魚貝類だけではなく、船橋産の農作物・加工物の販売や、地元船橋のお店も出店しています。
また、魚のさばき方無料教室を行っているのも素晴らしいですね。
魚がさばけるようになれば、自然と魚を買うようになりますし、素晴らしい企画だと思います^_^)

 水揚げされた魚は、スズキ(セイゴ(清子))が1匹300円で売られていました^_^)
結構な大きさで1匹300円は安いと思います。
しじみも300円だったかな。
しじみも買いたかったけど、まだ家の冷凍庫に入っているので泣く泣く諦めます・・・。


↑スズキの売場

そして、そのスズキを使って、魚のさばき方教室が行われていました。
みんなウロコを一所懸命取って、内臓を取り除こうとしていました。
また、写真付きでさばき方の説明書が大きく貼られていたのは良いと思いましたね。
この魚のさばき方教室には予約したのですが、すでに満席で参加できませんでした。
早めに予約して次回参加できると嬉しいです。
なお、さばき方教室参加料は現在一人1500円のようです。


↑魚のさばき方無料教室


↑魚のさばき方

それから、新鮮な「ホンビノス貝」が500円で売られていたので買ってみました。
東京湾で「ホンビノス貝」が採れるようですが、実は外来種とのことです。
アメリカからの貨物船のバラストタンクの水に混ざってはるばるやって来て繁殖したようです。
ハマグリのような味で食べ応えがあります。


↑ホンビノス貝


↑ホンビノス貝の食べ方

それから、スズキをホイルで焼いていて無料で食べることができたのは嬉しかったですね!
焼き立てで美味しい!
また買ったホンビノス貝を焼いて食べることもできたようです。


↑スズキなどを焼く

それから地元の野菜も売っていました!
船橋ブランドの小松菜が150円、ルッコラも150円!
しかし、今日は売れ行きが悪いとのことで合わせて200円にしてくれたのは嬉しかった^_^)
こういう驚きがあると、また来たいと思いますね。


↑ルッコラと小松菜

そして、昭和22年船橋で創業したボーソー油脂の米油も買いました!
米油とは珍しいですよね!
400円のものを買ったのですが、100円のものをおまけしてくれたのは嬉しかったです。


↑米油

そのほか船橋漁港朝市では、パンや漬物、そばのプリン等も売っていましたね。
なお、船橋漁港朝市で出店しているお店は以下のチラシの通りとなります。


↑船橋漁港朝市で出店しているお店

船橋漁港朝市では、新鮮な魚貝類だけではなく、船橋産の農作物・加工物の販売、魚のさばき方教室もありとてもオススメですね!

次回は2015年3月21日(土)午前9時~11時とのことですので、もしよろしければぜひ行ってみてください!

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コメント (2)
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