「ヨーロッパで勝つ!ビジネス成功術」の購入はコチラ
「ヨーロッパで勝つ!ビジネス成功術」という本は、日商岩井(現双日)北欧会社の取締役としてヨーロッパに赴任し、その後退職して独立起業し28年間ヨーロッパで仕事をした経験から、日本とのビジネスの違い等について分かりやすく説明したものです♪
特に以下について書かれていてナルホドと思いましたね♪
・ヨーロッパには54もの国があるが概ねゲルマン系、ラテン系、スラブ系、フン族系の4つに分けられ性格も違う
・日本人と同じフン族系はモンゴル語族で、文法もそっくりなため、日本で暮らしているフィンランド人、ハンガリー人、エストニア人はすぐに日本語がペラペラになる。日本人も二十歳過ぎてこれらの国に行っても短期間で言葉をマスターしてペラペラになる。フィンランド人の赤ちゃんの5%程度に蒙古斑が出る
・ヨーロッパの宅配は郵便会社が扱い、日本とは比べものにならないほどお粗末なサービス。配達されるのがいつかも分からないし、そもそも届かないことがよくある。
・ヨーロッパでは宅配便に代わるものとしてDHL等のクーリエサービスがあり確実に届き、追跡サービスもあるが日本と違い小包1個でも1万円近くになる。クール便はない。
・日本製の設備や機械をヨーロッパの会社に納入して問題になったことは一度もなく品質はかなり良いが、ヨーロッパ製や中国製、東南アジア製はトラブルが多い
・ヨーロッパ人は日本人より嗅覚が良い
・ヨーロッパでは鮮度が良いイコール美味しいという意識がないので鮮度にこだわってもコストが上がり逆に客足が遠のく
・ヨーロッパ人のブルーやグレーの瞳は色素が薄いので暗がりでもよく見える。逆に太陽がさんさんと降り注いでいるときだけでなく曇りの日でもヨーロッパ人はサングラスが欠かせない。
・ヨーロッパ人は装飾が何もない壁は圧迫されているようで怖いと感じ、貧しさの象徴である。そのため壁に過剰な装飾をさせるのが好き
・ヨーロッパでは相手の目を見て話すのは当たり前。そのため日本人は相手の目を見つめて話さないのでヨーロッパ人からは信用されにくい。ヨーロッパでは相手の目をじっと見て目をそらさないで会話をすることが大切。
・欧米の常識は日本とまったく違い、言い訳をしない、人の言い訳を聞かないことはコミュニケーションを放棄しているとみなされるので相手を無視していると受け取られる。そのため言い訳を許さない日本人は「人間的じゃない」「優しくない」と逆に批判される。
・ヨーロッパでのビジネスではアポの変更はしょっちゅうある。急にキャンセルしても「そりゃ仕方ないね」と次のアポの日程にすぐに話が進む。約束を変えることには大らか。
・ヨーロッパでは約束通りできなくてもやむを得ない理由があれば許される。そのため契約書には履行できなかった場合の対処を取り決める
・日本製の機械を使い始めたヨーロッパ人はその性能と使いやすさ、メンテナンスの簡単さに驚くと同時に、一度購入すると日本製の機械のリピーターになり、信奉者に変身する。ヨーロッパでは使いやすくコンパクトな機械を作る日本の技術力は驚きを持って迎えられ、高く評価される。
・ヨーロッパでの「ノー」は話し合いの終わりではなく「違う提案はないのか?」という程度のネゴシエーション用語の一つ
・ビジネスではヨーロッパ人に対しては2倍以上の時間をかけ細部にわたって話すことが大切。私たち日本人の感覚からしたら分かっていると思われることでも、細かくいわないと別の常識で理解される可能性が高く、逆の理解をしていることがよくある。これは明らかに常識の違いからくる誤解。
・ヨーロッパ人の胃は縦型の胃で貯まりにくくそのため食いだめができる。大食である。
・オランダでは週一度のアルバイトの勤務体系でも労働法で正社員となり、年金や健康保険などの社会保険は日本と同じように会社と従業員がそれぞれ半分ずつ負担する。
・ヨーロッパでは従業員の役割と対価(給料)の話し合いは避けて通れない。相手が納得するまで話し合う。安易な妥協は何もいいことがない。
・給与が上がると、それをオープンにしてしまうのがオランダ流である。
・労働者の権利保護に力を入れているヨーロッパの国々では各市町村の労働局の査察が抜き打ちで行われ、従業員全員の労働条件、契約書、実態を一人ひとりチェックし、労働法が守られているかどうか聞き取り調査を行っている。特に飲食業は定期的に査察が行われ、オランダの場合、査察は至福の労働局員と制服の警官が合同でやってくる。
・ヨーロッパで長い間、会社を経営していると必ず裁判に巻き込まれる
・民事裁判ではまるで街角で立ち話をしているような感じで、ときとして笑いが起こるなど、拍子抜けするほどくだけた法廷だった。ヨーロッパの裁判所は裁くというよりも仲裁機関といったほうがピッタリで、裁判官は原告と被告の落としどころを探っている。
・ヨーロッパでは事務所の大きさにこだわらず、自分と相性が合う、あるいは話がしやすい弁護士を選ぶこと。こうした弁護士は依頼主の意向を的確に汲んで裁判にあたってくれるため。
・ラテン系の国々ではビジネスにおいてネクタイをしなくてもジャケットさえ着ていれば問題ない。
・イギリスは今でも階級社会で、階級に寄って使う言葉もまるで違うし、服装も違う。服装のTPOはあるし場合によっては日本よりうるさい。
・ヨーロッパでは警察官の尋問を受けても日本人はパスポートを出せばすぐ解放される。逆にスリランカ人は違う場所で1日に2回も警察官の尋問を受け、その都度警察署に連れて行かれ、ID番号と名前、パスポートを確認するためそれぞれ数時間ずつ留め置かれたこともあった。
・ヨーロッパでは取締役等はビジネスジェット機、ヘリコプターを駆使する。国単位で考えるとヨーロッパ各国は日本、中国、アメリカと比較して市場規模は小さいが、地域で捉えると陸続きのEU市場は総人口5億人とアメリカより大きくなり、ヨーロッパの大手企業にとってはビジネスジェット機などを駆使しても採算が取れる市場規模である。
・ヨーロッパでは高い物を買ってもよく壊れる。その程度の品質の製品が多い。
・ヨーロッパでは修理にしてもメーカーに持ち込まなければならず時間、金額、相手との交渉など大変な負担が発生する
・ヨーロッパは国家リスクが少なくアジアより投資が安全。
・ヨーロッパで失敗するのは、マーケットリサーチをしないで日本での成功体験でそのまま突っ走る会社(のオーナー社長)か、マーケットリサーチをしてもその結果を尊重しない日本流に邁進してしまう会社(のオーナー社長)のいずれか
・ヨーロッパは基本的に農業国が多く、畜産物、特に鶏肉、豚肉、牛肉などは日本からヨーロッパへの輸出は厳しく規制される。日本の甘い安全基準ではヨーロッパの基準をクリアできない。
・ヨーロッパでは基本的に骨に付いた肉を引きちぎって食べるのが好きなので和牛の脂まみれで歯ごたえのない肉を好んで食べない。日本の焼き肉のように薄切りの小さな肉を焼いてタレに漬けて食べる習慣はヨーロッパにはなく、ヨーロッパ諸国ではレストランでテーブルの上で火を使うことが法律で禁止されている。
・ヨーロッパでは約束(契約)は努力目標に過ぎないので、約束を守れないことがあるという前提で物事を進める。従って書面で交わす契約には契約書通りに運ばなかった場合の項目が必ず必要となる。
・ヨーロッパで機械の受注に成功して納品する場合、支払いは①前払金(着手金)、②出荷時支払金(出荷時)、③試運転後の後払金と3回に分けて行われるのが一般的で、例えば①20%、②70%、③10%である。ペナルティがあった場合はこの③のリテンション金から差し引かれる。
・ヨーロッパでは品質が悪い商品も売れるが、そのような製品を販売するメーカーは、売った後でその性能が契約を満たしていなくても上記③のリテンション金(後払金)を払えば良いと考えている。
・ヨーロッパ各国の顧客が好む色の感覚、書体、文字のサイズ等には違いがあり、デザイナーはそれを考えてパッケージデザイン等を創り上げていく。しかし日本人にはそこまでの微妙な違いは30年近く住んでいても分からない。
・ヨーロッパでビジネスで成功して利益を上げていきたいと考えているのなら、日本の自社の人材、もしくは海外でその国に生まれた人間を探すことです。同業他社の人材を引き抜くのも選択肢の一つ。海外に現地事務所をつくり、幹部に外国人を雇うなら、その国で生まれ育った人を採用すること。その国の文化(常識)の理解や情報量が桁違いのため。
・外国人を採用するとき心掛けておきたいのは、日本のことを少しでも知っている人を選ぶようにすること。その人が「日本オタク」であればいうことはない。日本に憧れているヨーロッパ人は多い。
・デンマーク盆栽協会の会員数は800人程度だがEU全体で5万人いると言われている。本家の日本の盆栽協会員数は約6千人である。
・日本(文化)にどっぷりとはまり込んでいる人たちの中には日本の鉄道や自動車にやたら詳しいひともいるし、「金継」等の技術を習得している人もいる。日本の映画やアニメ、音楽、日本食が大好きな人はヨーロッパの小さな田舎町にもいる。
・ヨーロッパは自国の言葉をそれぞれ持っているため、英語ができても情報を集めるには限度がある。そのため情報収集にはお金をかけることが必要。
・ヨーロッパで情報収集するには、弁護士や税理士、会計士と定期的に会合を持ち、従業員と会食の機会を定期的に設けた。
・海外で販売するとき最も注意を払うのは本当に代金の回収ができるのかということで、ヨーロッパでは取引信用保険に加入すれば売掛金の取りっぱぐれを心配することがない。日本の保証型とは違い与信管理型なので保険料は低い。取引信用保険は掛け売りした取引先が倒産して半年を経過して売掛金が支払われなかった場合、売掛金額の90%が保険会社から支払われる仕組み。
・ヨーロッパでは「日本人はなぜ結論を先にいわないのか?」と言われるが、その結論とは日本では当たり前で言わない「10年以上使える製品か?」「長く使っても生産性は落ちないか?」ということだった。
・ヨーロッパにはドイツ車、フランス車、イタリア車など多彩で多様なメーカがあり、市場では不利な立場にある日本車だが、ヨーロッパのどこにも負けない点は丈夫で長持ち、メンテナンスがラクで壊れないということ。特にポーランドやハンガリーなど東欧ではトヨタ車が存在感がある。
・ヨーロッパでカタログで大きくアピールするのは「丈夫で長持ち」、これだけで十分。自社の製品はいかに壊れないか、何十年と使っているお客さんがいるというようなことが、海外では一番のセールスポイントになるのです。
ヨーロッパで勝つ!ビジネス成功術」という本はとてもオススメです!
良かった本まとめ(2018年上半期)
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「ヨーロッパで勝つ!ビジネス成功術」という本は、日商岩井(現双日)北欧会社の取締役としてヨーロッパに赴任し、その後退職して独立起業し28年間ヨーロッパで仕事をした経験から、日本とのビジネスの違い等について分かりやすく説明したものです♪
特に以下について書かれていてナルホドと思いましたね♪
・ヨーロッパには54もの国があるが概ねゲルマン系、ラテン系、スラブ系、フン族系の4つに分けられ性格も違う
・日本人と同じフン族系はモンゴル語族で、文法もそっくりなため、日本で暮らしているフィンランド人、ハンガリー人、エストニア人はすぐに日本語がペラペラになる。日本人も二十歳過ぎてこれらの国に行っても短期間で言葉をマスターしてペラペラになる。フィンランド人の赤ちゃんの5%程度に蒙古斑が出る
・ヨーロッパの宅配は郵便会社が扱い、日本とは比べものにならないほどお粗末なサービス。配達されるのがいつかも分からないし、そもそも届かないことがよくある。
・ヨーロッパでは宅配便に代わるものとしてDHL等のクーリエサービスがあり確実に届き、追跡サービスもあるが日本と違い小包1個でも1万円近くになる。クール便はない。
・日本製の設備や機械をヨーロッパの会社に納入して問題になったことは一度もなく品質はかなり良いが、ヨーロッパ製や中国製、東南アジア製はトラブルが多い
・ヨーロッパ人は日本人より嗅覚が良い
・ヨーロッパでは鮮度が良いイコール美味しいという意識がないので鮮度にこだわってもコストが上がり逆に客足が遠のく
・ヨーロッパ人のブルーやグレーの瞳は色素が薄いので暗がりでもよく見える。逆に太陽がさんさんと降り注いでいるときだけでなく曇りの日でもヨーロッパ人はサングラスが欠かせない。
・ヨーロッパ人は装飾が何もない壁は圧迫されているようで怖いと感じ、貧しさの象徴である。そのため壁に過剰な装飾をさせるのが好き
・ヨーロッパでは相手の目を見て話すのは当たり前。そのため日本人は相手の目を見つめて話さないのでヨーロッパ人からは信用されにくい。ヨーロッパでは相手の目をじっと見て目をそらさないで会話をすることが大切。
・欧米の常識は日本とまったく違い、言い訳をしない、人の言い訳を聞かないことはコミュニケーションを放棄しているとみなされるので相手を無視していると受け取られる。そのため言い訳を許さない日本人は「人間的じゃない」「優しくない」と逆に批判される。
・ヨーロッパでのビジネスではアポの変更はしょっちゅうある。急にキャンセルしても「そりゃ仕方ないね」と次のアポの日程にすぐに話が進む。約束を変えることには大らか。
・ヨーロッパでは約束通りできなくてもやむを得ない理由があれば許される。そのため契約書には履行できなかった場合の対処を取り決める
・日本製の機械を使い始めたヨーロッパ人はその性能と使いやすさ、メンテナンスの簡単さに驚くと同時に、一度購入すると日本製の機械のリピーターになり、信奉者に変身する。ヨーロッパでは使いやすくコンパクトな機械を作る日本の技術力は驚きを持って迎えられ、高く評価される。
・ヨーロッパでの「ノー」は話し合いの終わりではなく「違う提案はないのか?」という程度のネゴシエーション用語の一つ
・ビジネスではヨーロッパ人に対しては2倍以上の時間をかけ細部にわたって話すことが大切。私たち日本人の感覚からしたら分かっていると思われることでも、細かくいわないと別の常識で理解される可能性が高く、逆の理解をしていることがよくある。これは明らかに常識の違いからくる誤解。
・ヨーロッパ人の胃は縦型の胃で貯まりにくくそのため食いだめができる。大食である。
・オランダでは週一度のアルバイトの勤務体系でも労働法で正社員となり、年金や健康保険などの社会保険は日本と同じように会社と従業員がそれぞれ半分ずつ負担する。
・ヨーロッパでは従業員の役割と対価(給料)の話し合いは避けて通れない。相手が納得するまで話し合う。安易な妥協は何もいいことがない。
・給与が上がると、それをオープンにしてしまうのがオランダ流である。
・労働者の権利保護に力を入れているヨーロッパの国々では各市町村の労働局の査察が抜き打ちで行われ、従業員全員の労働条件、契約書、実態を一人ひとりチェックし、労働法が守られているかどうか聞き取り調査を行っている。特に飲食業は定期的に査察が行われ、オランダの場合、査察は至福の労働局員と制服の警官が合同でやってくる。
・ヨーロッパで長い間、会社を経営していると必ず裁判に巻き込まれる
・民事裁判ではまるで街角で立ち話をしているような感じで、ときとして笑いが起こるなど、拍子抜けするほどくだけた法廷だった。ヨーロッパの裁判所は裁くというよりも仲裁機関といったほうがピッタリで、裁判官は原告と被告の落としどころを探っている。
・ヨーロッパでは事務所の大きさにこだわらず、自分と相性が合う、あるいは話がしやすい弁護士を選ぶこと。こうした弁護士は依頼主の意向を的確に汲んで裁判にあたってくれるため。
・ラテン系の国々ではビジネスにおいてネクタイをしなくてもジャケットさえ着ていれば問題ない。
・イギリスは今でも階級社会で、階級に寄って使う言葉もまるで違うし、服装も違う。服装のTPOはあるし場合によっては日本よりうるさい。
・ヨーロッパでは警察官の尋問を受けても日本人はパスポートを出せばすぐ解放される。逆にスリランカ人は違う場所で1日に2回も警察官の尋問を受け、その都度警察署に連れて行かれ、ID番号と名前、パスポートを確認するためそれぞれ数時間ずつ留め置かれたこともあった。
・ヨーロッパでは取締役等はビジネスジェット機、ヘリコプターを駆使する。国単位で考えるとヨーロッパ各国は日本、中国、アメリカと比較して市場規模は小さいが、地域で捉えると陸続きのEU市場は総人口5億人とアメリカより大きくなり、ヨーロッパの大手企業にとってはビジネスジェット機などを駆使しても採算が取れる市場規模である。
・ヨーロッパでは高い物を買ってもよく壊れる。その程度の品質の製品が多い。
・ヨーロッパでは修理にしてもメーカーに持ち込まなければならず時間、金額、相手との交渉など大変な負担が発生する
・ヨーロッパは国家リスクが少なくアジアより投資が安全。
・ヨーロッパで失敗するのは、マーケットリサーチをしないで日本での成功体験でそのまま突っ走る会社(のオーナー社長)か、マーケットリサーチをしてもその結果を尊重しない日本流に邁進してしまう会社(のオーナー社長)のいずれか
・ヨーロッパは基本的に農業国が多く、畜産物、特に鶏肉、豚肉、牛肉などは日本からヨーロッパへの輸出は厳しく規制される。日本の甘い安全基準ではヨーロッパの基準をクリアできない。
・ヨーロッパでは基本的に骨に付いた肉を引きちぎって食べるのが好きなので和牛の脂まみれで歯ごたえのない肉を好んで食べない。日本の焼き肉のように薄切りの小さな肉を焼いてタレに漬けて食べる習慣はヨーロッパにはなく、ヨーロッパ諸国ではレストランでテーブルの上で火を使うことが法律で禁止されている。
・ヨーロッパでは約束(契約)は努力目標に過ぎないので、約束を守れないことがあるという前提で物事を進める。従って書面で交わす契約には契約書通りに運ばなかった場合の項目が必ず必要となる。
・ヨーロッパで機械の受注に成功して納品する場合、支払いは①前払金(着手金)、②出荷時支払金(出荷時)、③試運転後の後払金と3回に分けて行われるのが一般的で、例えば①20%、②70%、③10%である。ペナルティがあった場合はこの③のリテンション金から差し引かれる。
・ヨーロッパでは品質が悪い商品も売れるが、そのような製品を販売するメーカーは、売った後でその性能が契約を満たしていなくても上記③のリテンション金(後払金)を払えば良いと考えている。
・ヨーロッパ各国の顧客が好む色の感覚、書体、文字のサイズ等には違いがあり、デザイナーはそれを考えてパッケージデザイン等を創り上げていく。しかし日本人にはそこまでの微妙な違いは30年近く住んでいても分からない。
・ヨーロッパでビジネスで成功して利益を上げていきたいと考えているのなら、日本の自社の人材、もしくは海外でその国に生まれた人間を探すことです。同業他社の人材を引き抜くのも選択肢の一つ。海外に現地事務所をつくり、幹部に外国人を雇うなら、その国で生まれ育った人を採用すること。その国の文化(常識)の理解や情報量が桁違いのため。
・外国人を採用するとき心掛けておきたいのは、日本のことを少しでも知っている人を選ぶようにすること。その人が「日本オタク」であればいうことはない。日本に憧れているヨーロッパ人は多い。
・デンマーク盆栽協会の会員数は800人程度だがEU全体で5万人いると言われている。本家の日本の盆栽協会員数は約6千人である。
・日本(文化)にどっぷりとはまり込んでいる人たちの中には日本の鉄道や自動車にやたら詳しいひともいるし、「金継」等の技術を習得している人もいる。日本の映画やアニメ、音楽、日本食が大好きな人はヨーロッパの小さな田舎町にもいる。
・ヨーロッパは自国の言葉をそれぞれ持っているため、英語ができても情報を集めるには限度がある。そのため情報収集にはお金をかけることが必要。
・ヨーロッパで情報収集するには、弁護士や税理士、会計士と定期的に会合を持ち、従業員と会食の機会を定期的に設けた。
・海外で販売するとき最も注意を払うのは本当に代金の回収ができるのかということで、ヨーロッパでは取引信用保険に加入すれば売掛金の取りっぱぐれを心配することがない。日本の保証型とは違い与信管理型なので保険料は低い。取引信用保険は掛け売りした取引先が倒産して半年を経過して売掛金が支払われなかった場合、売掛金額の90%が保険会社から支払われる仕組み。
・ヨーロッパでは「日本人はなぜ結論を先にいわないのか?」と言われるが、その結論とは日本では当たり前で言わない「10年以上使える製品か?」「長く使っても生産性は落ちないか?」ということだった。
・ヨーロッパにはドイツ車、フランス車、イタリア車など多彩で多様なメーカがあり、市場では不利な立場にある日本車だが、ヨーロッパのどこにも負けない点は丈夫で長持ち、メンテナンスがラクで壊れないということ。特にポーランドやハンガリーなど東欧ではトヨタ車が存在感がある。
・ヨーロッパでカタログで大きくアピールするのは「丈夫で長持ち」、これだけで十分。自社の製品はいかに壊れないか、何十年と使っているお客さんがいるというようなことが、海外では一番のセールスポイントになるのです。
ヨーロッパで勝つ!ビジネス成功術」という本はとてもオススメです!
良かった本まとめ(2018年上半期)
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