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いいね~おいしいね~

食べたり買って良かったもの等を実体験に基づき厳選紹介!ぜひご利用頂きより良い人生や日本経済等活性化につながれば幸いです♪

アイウェア メビウスのY-CONCEPTというメガネはとてもオススメ!

2016年05月30日 01時00分00秒 | 良い物・サービス
 カジュアル用で明るい色で格好良く、そして軽いメガネをこの1年ほど色んなメガネ店に行って探していたのですが、なかなか気に入ったものがなくて困っていました^_^;)
10店以上は探しに行ったでしょうか・・・。

偶然知り合った方が格好いいメガネをかけていて、そしてなんとアイウェア メビウスというメガネ店で働いていることを知ったので、さっそくそのホームページを見て、その中でもコダワリのY-CONCEPTというメガネが良さそうなので、さっそく渋谷にあるお店は行って来ました!

ホームページから抜粋しますが、Y-CONCEPTの説明は以下の通りです。
こだわりが良いですね♪

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Y-CONCEPT(ワイコンセプト)のデザイナーは兵井 伊佐男氏。
彼のデザインした“Y-CONCEPT”の前身、“コンセプト「Y」”は強度近視の友人Y氏のために、レンズが薄く、見栄えが良いメガネを作製したことが始まりでした。頭部に回り込むように幅が広く、レンズをフレームとを独立させることによって、レンズの中心を目の中心に配置させることに成功しています。また、レンズは小さいですが、フレーム上部のラインにより、小さいことを感じさせません。コンセプト「Y」は、(当然のことながら)強度近視の人のための理想のメガネフレームとなりました。製作開始から10年、6000本ものフレームを手作りで世に送り出し、著名人にも愛用者の多いブランドです。

この”コンセプト「Y」を21世紀のスタンダードにする”という兵井氏の夢を実現するためには、1本1本を手作りで製作するこれまでのデザインでは限界がありました。
汎用性を高めるためレンズシェイプやレンズの大きさを見直し、強度を高めるための設計を施し、素材をステンレスからベータチタンへと改良しました。工場で生産できるデザインにすることで生産性も高め、誕生したのが”Y-CONCEPT”です。2013年イタリアの世界最大級のメガネの展示会“MIDO”にて世界に向けてデビューを果たしました。

従来の“コンセプト「Y」”同様軽量かつ耐久性の高いフレームです。レンズがフレームから独立しているため、レンズへの負担もありません。ネジを使わず故障の少ない構造も継承されています。

メガネが必要だけれども「重くて下がりやすい」、「かけ心地が悪くてメガネが嫌い」という方へもお勧めのメガネです。
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お店に行くと、若く格好いい男性が優しく丁寧に説明してくれました♪
お店には色んな種類のメガネが置いてあり、まずは赤色で軽いものを探します。
やはりY-CONCEPTが良いですね!
とにかく細くて軽い!
そして赤色が綺麗でこれは良いです。
Y-CONCEPTの中でもいろんな種類があり、その中でも比較的角ばらず、優しく見える感じのものにしました♪


↑購入したY-CONCEPT

レンズは以前このブログで紹介した「人生が変わるメガネ選び(梶田雅義)」という本の著者が経営する梶田眼科で、最適な度数を計測してもらった処方箋で作ってもらいました♪
遠近両用で、目に力が入らず楽に見えるものです♪
これで目の疲れや頭痛が軽減されてとても感謝しています。

さっそく注文しますが、顔の形を3D装置で計測して、鼻のパッドを適切なものに交換したりします。
結構ハイテクです^_^;)
かなりカウンセリングしながら、最適なメガネにしていきます。
レンズもHOYAのもので、薄目でホコリが付きにくく、ブルーライトをカットするものにしました♪

注文して3~4日ほどで出来上がり、さっそく行ってかけてみます♪
おぉぉ軽い!
想像以上の軽さです。
メガネをかけている人は分かると思いますが、メガネが軽いとかなり楽です♪
そして想像以上に格好いい♪

それからフィッティングをかなり丁寧にやってくれましたね♪
素人では分からない調整を丁寧にしてくれます^_^)

それから保障等の話がありました。
購入1年未満の通常の取り扱いの範囲で発生した破損・変形などについては無料で修理とは嬉しいですね♪
またレンズの破損・キズなどで交換する場合は購入後1年未満であれば50%オフ、2年未満であれば30%オフになるとのことです。

アイウェア メビウスというメガネ店は、格好いいこだわりのメガネを揃えていますし、お店の方は優しく丁寧だし、Y-CONCEPTというメガネは格好良くてそしてとても軽くてとてもオススメです!!


お勧めなお話(2015年下半期)

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「嫌われる勇気(岸見一郎、古賀史健)」という本はとてもオススメ!

2016年05月27日 01時00分00秒 | 

「嫌われる勇気」の購入はコチラ
 「嫌われる勇気」という本は、その題名が衝撃的ですが、フロイト・ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称されるアルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「悩み多き青年と、アドラー思想の哲人による対話篇」という物語形式で分かりやすく具体的に説明したものです。
 
 本書はずっとベストセラーで気になってはいたのですが、実は心理学の本だったとは驚きましたね。

 欧米で絶大な人気を誇るアドラー心理学は「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いにきわめてシンプルかつ具体的に答えを提示するものとのことです。

 本書を読んでいると、他の自伝や人生向上モノの本でもよく書かれている例えば、「感謝すること」「他人は変えられないので自分が変わるしかない」「今を真剣に生きること」などがあり、あぁぁこれらってアドラー心理学だったたんだぁと納得しましたね。

 そのほか世界的ベストセラーの「人を動かす」や「道は開ける」で知られるデール・カーネギーや、「7つの習慣」で有名なスティーブン・コヴィーも実はアドラー思想が色濃く反映されているようです。
なるほど♪

 本書はその他に、実はトラウマはなく、自分を変えずにそのまま楽に生きたいという目的で引きこもりや赤面症などを引き起こしているということや、実は子供に対してほめるというのは、操作にあたり、良くないというのは衝撃的でしたね。

 子供に対しては、子供の課題には親は介入してはならず、子供に「自分は勉強ができるのだ」と自信を持たせ、自らの力で課題に立ち向かっていけるように働きかけるのが大切なようです。
具体的には縦の関係であるほめたり叱ったりするのではなく、横の関係である感謝や喜びを伝えることが良いようです。

 それから本書の題名にもなっていますが「自由とは他者から嫌われること」であり、誰かに嫌われているということは、自由を行使し、自由に生きている証であり、自らの方針に従って生きていることの印で、他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを怖れず、承認されないかもしれないというコストを支払わない限り、自分の生き方を貫くことはできない、つまり自由になれない、というのは驚きましたね。
嫌われることを怖れないことが大切なようです。
しかし、この考え方で、気持ちが救われる方はたくさんいるのではないかと思います。
ただ念のため付け加えると、わざわざ嫌われるような生き方をしろとか、悪行を働けと言っているのではないので、誤解しないようにお願いします^_^;)

本書は一度読んだだけではよく理解できなかったので、2度最初から読んで、それからポイントとなるところを何度も読み返しました。
素晴らしい本だと思います。
さすがベストセラーですね。

また、続編の「幸せになる勇気」も読んでみたいと思います。

「嫌われる勇気」はとてもオススメです!!

 また、本書では以下のポイント等について書かれています

・アドラー心理学は、フロイト的なトラウマのの原因・結果論ではなく、目的に沿った行動論で考える→人は変われる

・大切なのは、何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである

・ライフスタイルは10歳前後に選択しているが、それを選び直すことは可能

・自分が不幸なのは過去や環境や能力のせいではない。幸せになる勇気が足りていないだけ

・人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである

・我々を苦しめる劣等感は「客観的な事実」ではなく「主観的な解釈」すなわち勝手な思い込みである→その主観は自分の手で選択可能

・自らの劣等感をある種の言い訳に使い始める劣等コンプレックスはライフスタイルを変える勇気を持ち合わせていないということ→努力と成長が必要

・自慢する人は、それは劣等感を感じているからにすぎない

・人生とは誰かと競争するのが目的ではなく、ただ前を向いて進むことに価値がある

・対人関係の軸に「競争」があると、人は対人関係の悩みから逃れられず、不幸から逃れられない→他者全般や世界を敵とみなしてしまう

・競争から解放→他者の幸せのために積極的な貢献ができるようになる→人々は自分の仲間なのだと実感でき幸せになれる

・権力争いに加わると敗者は復讐に発展してしまう→権力争いには挑まれても乗ってはいけない

・誤りを認めること、謝罪の言葉を述べること、権力争いから降りることは「負け」ではない

・アドラー心理学の行動面の目標は「自立すること」「社会と調和して暮らせること」、行動を支える心理面の目標が「私には能力がある」という意識、それから「人々は私の仲間である」という意識

・アドラー心理学は他者を変えるための心理学ではなく自分が変わるための心理学

・アドラーは相手を束縛することを認めない。相手が幸せそうにしていたらその姿を素直に祝福することができる。それが愛である。互いを束縛し合うような関係はやがて破綻してしまう。人は「この人と一緒にいると、とても自由に振る舞える」と思えたとき、愛を実感することができる。

・恋人や夫婦の関係では、ある時期を境にして相手のやることなすこと、すべてに腹が立つようになることがある。これはその人がどこかの段階で「この関係を終わらせたい」と決心をして、関係を終わらせるための材料を探し回っているからそう感じるのである。相手は何も変わっていない。自分の「目的」が変わっただけである。人はその気になれば、相手の欠点や短所などいくらでも見つけだすことができる。きわめて身勝手な生き物である。たとえ相手が聖人君子のような人であったとしても嫌うべき理由など簡単に発見できる。それは他者を「敵」と思うことで逃げているだけである。

・アドラー心理学では他者からの承認を求めることを否定する。他者から承認される必要はない。承認を求めてはいけない。

・他者の期待を満たすために生きているのではないし、他者の期待は満たす必要はない。他者もまたあなたの期待を満たすために生きているのではない。

・あらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと-あるいは自分の課題に土足で踏み込まれることによって引き起こされる。

・アドラー心理学は放任主義を推奨するものではない。放任とは子供が何をしているのか知らない、知ろうともしない、という態度である。そうではなく子供が何をしているのか知った上で、見守ること。勉強についていえば、それが本人の課題であることを伝え、もしも本人が勉強したいと思ったときにはいつでも援助をする用意があることを伝えておく。けれども、子供の課題に土足で踏み込むことはしない。頼まれもしないのにあれこれ口出ししてはいけない。自分を変えることができるのは、自分しかいないのである。

・自らの生について、あなたにできるのは「自分の信じる最善の道を選ぶこと」、それだけである。一方でその選択について他者がどのような評価を下すのか。これは他者の課題であって、あなたにはどうにもできない話である。他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない。これは具体的でなおかつ対人関係の悩みを一変させる可能性を秘めたアドラー心理学ならではの画期的な視点となる。

・課題の分離をすることなく、他者の課題に介入していったほうが楽な場面もあるでしょう。たとえば育児の場面で、子供がなかなか靴のひもを結べずにいる。忙しい母親からすると、結べるまで待つよりも自分で結んだほうが早い。でも、それは介入であり、子供の課題を取り上げてしまっているのです。そして介入が繰り返された結果、子供は何も学ばなくなり、人生のタスクに立ち向かう勇気がくじかれることになります。アドラーはいいます。「困難に直面することを教えられなかった子供たちは、あらゆる困難を避けようとするだろう」と。

・アドラー心理学には常識へのアンチテーゼという側面があります。原因論を否定し、トラウマを否定し、目的論を採ること。人の悩みはすべて対人関係の悩みだと考えること。また、承認を求めないことや課題の分離も、すべてが常識へのアンチテーゼでしょう。

・「自由とは、他者から嫌われることである」。あなたが誰かにきらわれているということ。それはあなたが自由を行使し、自由に生きている証であり、自らの方針に従って生きていることのしるしなのです。確かに嫌われることは苦しい。できれば誰からも嫌われずに生きていたい。承認欲求を満たしたい。でも、すべての人から嫌われないように立ち回る生き方は、不自由きわまりない生き方であり、同時に不可能なことです。自由を行使したければ、そこにはコストが伴います。そして対人関係における自由のコストとは他者から嫌われることなのです。嫌われることを怖れるなといっているのです。わざわざ嫌われるような生き方をしろとか、悪行を働けといっているのではありません。そこは誤解しないでください。

・嫌われる可能性を怖れることなく、前に進んでいく。坂道を転がるように生きるのではなく、眼前の坂を登っていく。それが人間にとっての自由なのです。もし、私の前に「あらゆる人から好かれる人生」と「自分のことを嫌っている人がいる人生」があったとして、どちらか一方を選べといわれたとしましょう。私なら迷わず後者を選びます。他者にどう思われるかよりも先に、自分がどうあるかを貫きたい。つまり、自由に生きたいのです。

・「嫌われたくない」と願うのは私の課題かもしれませんが、「私のことを嫌うかどうか」は他者の課題です。私をよく思わない人がいたとしても、そこに介入することはできません。幸せになる勇気には「嫌われる勇気」も含まれます。その勇気を持ちえたとき、あなたの対人関係は一気に軽いものへと変わるでしょう。

・「他者からどう見られているか」ばかりを気にかける生き方こそ、「わたし」にしか関心を持たない自己中心的なライフスタイルなのです。「わたし」に執着している人は、すべて自己中心的です。だからこそ「自己への執着」を「他者への関心」に切り換えなければならないのです。

・人が他者をほめるとき、その目的は「自分よりも能力の劣る相手を操作すること」なのです。そこには感謝も尊敬も存在しません。我々が他者をほめたり叱ったりするのは「アメを使うか、ムチを使うか」の違いでしかなく、背後にある目的は操作です。アドラー心理学が賞罰教育を強く否定しているのは、それが子供を操作するためだからなおです。
 
・誰かにほめられたいと願うこと。あるいは逆にほめてやろうとすること。これは対人関係全般を「縦の関係」としてとらえている証拠です。アドラー心理学ではあらゆる「縦の関係」を否定し、すべての対人関係を「横の関係」とすることを提唱しています。

・手伝ってくれたパートナーに「ありがとう」と、感謝の言葉を伝える。あるいは「うれしい」と素直な喜びを伝える。「助かったよ」とお礼の言葉を伝える。これが横の関係に基づく勇気づけのアプローチです。いちばん大切なのは、他者を「評価」しないということです。評価の言葉とは縦の関係からでてくる言葉です。もしも横の関係を築けているのなら、もっと素直な感謝や尊敬、喜びの言葉が出てくるでしょう。

・人は感謝の言葉を聞いたとき、自らが他者に貢献できたことを知ります。人は、自分には価値があると思えたときにだけ、勇気を持てる。人は「わたしは共同体にとって有益なのだ」と思えたときにこそ、自らの価値を実感できる。

・他者に関心を寄せること、そして横の関係を築き、勇気づけのアプローチをしていくこと。これらはすべて「わたしは誰かの役に立っている」という生の実感につながり、回り回ってあなたの生きる勇気につながるのです。

・他者のことを「行為」のレベルではなく、「存在」のレベルで見ていきましょう。他者が「なにをしたか」で判断せず、そこに存在していること、それ自体を喜び、感謝の言葉をかけていくのです。

・自己への執着を他者への関心に切り換え、共同体感覚を持てるようになること。そこで必要になるのが「自己受容」と「他者信頼」、そして「他者貢献」の3つになります。

・「自己受容」とは仮にできないのだとしたら、その「できない自分」をありのままに受け入れ、できるようになるべく、前に進んでいくことです。「他者信頼」とは他者を信じるにあたって、いっさいの条件をつけないことです。たとえ信用に足るだけの客観的根拠がなかろうと、信じる。担保のことなど考えずに、無条件に信じる。それが他者信頼です。「他者貢献」とは「わたし」を捨てて誰かに尽くすことではなく、むしろ「わたし」の価値を実感するためにこそなされるものなのです。わかりやすい他者貢献は仕事でしょう。社会に出て働くこと。あるいは家事をこなすこと。労働とは金銭を稼ぐ手段ではありません。我々は労働によって他者貢献をなし共同体にコミットし、「わたしは誰かの役に立っている」ことを実感してひいては自らの存在価値を受け入れているのです。

・アドラー心理学の掲げる目標である「自立すること」と「私には能力がある、という意識」は、自己受容に関する話ですね。一方「社会と調和して暮らせること」と「人々は私の仲間である、という意識」は、他者信頼につながり、他者貢献につながっていく。人生の目標は共同体感覚だというわけですね。

・アドラー心理学を本当に理解して、生き方まで変わるようになるには、「それまで生きてきた年数の半分」が必要になるとさえいわれています。つまり40歳から学び始めたとすれば、プラス20年が必要で60歳までかかる。20歳から学びはじめた場合にはプラス10年で30歳までかかる、と。

・ワーカホリックの人。この人たちもまた明らかに人生の調和を欠いていますおそらく彼らは「仕事が忙しいから家庭を顧みる余裕がない」と弁明するでしょう。しかし、これは人生の嘘です。仕事を口実に、他の責任を回避しようとしているにすぎません。本来は家事にも、子育てにも、あるいは友人との交友や趣味にも、すべてに関心を寄せるべきであって、どこかが突出した生き方などアドラーは認めません。

・人は「わたしは誰かの役に立てている」と思えたときにだけ、自らの価値を実感することができる。しかしそこでの貢献は、目に見えるかたちでなくてもかまわない。誰かの役に立てているという主観的な感覚、つまり「貢献感」があればそれでいい。すなわち、幸福とは「貢献感」のことなのだ。

・アドラー心理学が大切にしていのが、「普通であることの勇気」という言葉です。なぜ「特別」になる必要があるのか?それは「普通の自分」が受け入れられないからでしょう。だからこそ、「特別によくある」ことがくじかれたとき、「特別に悪くある」ことへと極端な飛躍をしてしまうのです。しかし、普通であること。平凡であることは、ほんとうによくないことなのか。なにか劣ったことなのか。実は誰もが普通なのではないか。そこを突き詰めて考える必要があります。普通を拒絶するあなたは、おそらく「普通であること」を「無能であること」と同義でとらえていのでしょう。普通であることは、無能なのではありません。わざわざ自らの優越性を誇示する必要などないのです。

・チョークで引かれた実線を拡大鏡で覗いてみると、線だと思っていたものが連続する小さな点であることがわかります。線のように映る生は点の連続であり、すなわち人生とは、連続する刹那なのです。「いま」という刹那の連続です。われわれは「いま、ここ」にしか生きることができない。われわれの生とは、刹那の中にしか存在しないのです。それを知らない大人たちは、若者に「線」の人生を押しつけようとします。いい大学、大きな企業、安定した家庭、そんなレールに乗ることが幸福な人生なのだと。でも、人生に線などありえません。もしも人生が線であるのなら、人生設計も可能でしょう。しかし、われわれの人生は点の連続でしかない。計画的な人生など、それが必要か不必要かという以前に、不可能なのです。

・われわれはもっと「いま、ここ」だけを真剣に生きるべきなのです。過去が見えるような気がしたり、未来が予測できるような気がしてしまうのは、あなたが「いま、ここ」を真剣に生きておらず、うすらぼんやりとした光のなかに生きている証です。人生は連続する刹那であり、過去も未来も存在しません。あなたは過去や未来を見ることで、自らに免罪符を与えようとしている。過去にどんなことがあったかなど、あなたの「いま、ここ」にはなんの関係もないし、未来がどうであるかなど「いま、ここ」で考える問題ではない。「いま、ここ」を真剣に生きていたら、そんな言葉など出てこない。

・アドラーは「一般的な人生の意味はない」と語ったあと、こう続けています。「人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ」と。あなたがどんな刹那を送っていようと、たとえあなたを嫌う人がいようと、「他者に貢献するのだ」という導きの星さえ見失わなければ、迷うことはないし、なにをしてもいい。嫌われる人には嫌われ、自由に生きてかまわない。自らの上空に他者貢献という星を掲げていれば、つねに幸福とともにあり、仲間とともにある!そして、刹那としての「いま、ここ」を真剣に踊り、真剣に生きましょう。過去も見ないし、未来も見ない。完結した刹那を、ダンスするように生きるのです。誰かと競争する必要もなく、目的地もいりません。踊っていれば、どこかにたどり着くでしょう。

・「ひとりの力は大きい」、いや「私の力は計り知れないほどに大きい」ということです。つまり、「わたし」が変われば「世界」が変わってしまう。世界とは、他の誰かが変えてくれるものではなく、ただ「わたし」によってしか変わりえない、ということです。



良かった本まとめ(2015年下半期)

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小田保(東京 築地場内)のフライはとてもオススメ!

2016年05月25日 01時00分00秒 | 外食
東京の築地場内といえば魚市場で有名なので、寿司や海鮮丼など新鮮な生のものに目が向きがちですが、どっこい素材が新鮮なのでフライなどもイケます♪

そのお店は小田保(おだやす)で、築地場内の6号館の真ん中あたりにあります。
隣がいつも大行列を作っている「大和寿司」で、反対側の隣が「寿司処やまざき」で、どちらも築地場内の中でもとてもオススメな寿司屋ではあります。


↑小田保の店構え

特に冬場で良かったのは、かきミックスフライ定食(1650円)で、大粒のカキフライが3つと大きなバターソテー3つから構成されます♪
もちろん、定食なのでご飯と味噌汁もあります。
写真では分かりづらいかもしれませんが、かなり巨大な牡蠣です!


↑かきミックスフライ定食

カキフライはたっぷりのタルタルソースを付けてもちろん美味しいのですが、バターソテーも想像以上に美味しくて、これがご飯とも合い、堪りません♪
こんなに大きな牡蠣を、カキフライとバターソテーでそれぞれ3つずつ味わえ、しかもボリュームたっぷりでとてもお腹いっぱいになります♪
これは想像以上に大満足で、とてもオススメですね!


それで、あまりに美味しくて別の日に、今度は「ふぐカツ丼1200円」にチャレンジしました♪


↑ふぐカツ丼

あの高級魚であるフグを贅沢にもフライにしたものです^_^)
これが想像以上にフグがたくさん入っていて、しかも身がたっぷりでサクサクで、そしてとろりとした卵で覆われていて、絶品です♪
想像以上に美味しくて驚きました♪
しかも1200円で贅沢な気分を味わえ、とても幸せですね♪
とてもオススメです!

小田保では、そのほかもちろんカツ丼やチキンソテー、アジフライ、生姜焼きなどもあり、3種類が入ったA定食(エビ、ヒレ、カニクリーム)、B定食(シャケ、フグ、メカジキ)などもあり、いろいろと楽しめてオススメです!!

美味しかったものまとめ(2015年下半期)

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小田保コロッケ・フライ / 築地市場駅築地駅東銀座駅

昼総合点★★★★ 4.0

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東海道五十三次 街道をゆく 箱根峠~三島宿 (3)菊池千本槍~六地蔵

2016年05月23日 01時00分00秒 | イベント・外出
 阪急交通社が企画する「東海道五十三次 街道をゆく」の第11回目の箱根峠~三島宿(3)菊池千本槍~六地蔵について紹介したいと思います。

山中城を後にして歩いて行くと、菊池千本槍の碑がありました♪


↑菊池千本槍の碑

 鎌倉幕府の滅亡後、北朝方と南朝方に分かれての戦乱が激化すると、南朝方であった菊池氏は新田義貞の指揮下に入り、各所で足利勢と戦っていたようです。
建武2年(1335年)11月、この箱根・竹ノ下の戦いにおいて、足利尊氏の弟として知られる足利直義の率いる兵3,000名と戦った菊池勢1,000名は足利勢に圧され、弓、薙刀の大半を失い敗走寸前の状況に陥ったようです。
 しかしこの時、菊池勢を率いる菊池武重が、竹藪から各自、手頃な竹を切らせ、それに各自が腰に差している短刀を結わえて作らせた即席の槍を発案し、これを用いて菊池勢は反撃に討って出て、これまで見た事のない武器を用いた相手に足利勢は大いに苦戦し大逆転したようです。
当時の武器は太刀や薙刀で、槍のように突く武器がなく、この戦いから槍が全国に広がったようです。
そんな歴史があったとは知りませんでしたね^_^)

それからしばらく歩くと開けてきて、遠く駿河湾が見えて絶景でした♪
そういえば5年前に自転車で東京から京都まで旅した時もこの道を爆走し、眺めが良かったことを覚えています。
この日も自転車に乗っている方が、「素晴らしい景色♪」と叫びながら走り去っていました^_^)


↑遠くに駿河湾

それから、松尾芭蕉の句が飾られていました。
芭蕉も天気に恵まれず、富士山が見えなくて悔しかったようです^_^;)


↑松尾芭蕉の句(すみません。画像が横になってしまいます。以下の写真もすみません)

しかしながら、曇りながらも、遠くに雄大な富士山が見えました!
素晴らしいです!
美しいです!
雄大です!!
まだ雪がかなり積もっていますね♪


↑富士山

それから、三島スカイウォークがありました♪
人気のスポットで、日本最大の400mの吊り橋で、日本最高の富士山を綺麗に見ることができるようです♪
大人1000円、中高生500円、小学生200円とのことです♪
今度行ってみたいですね♪


↑三島スカイウォーク

それから、27番目の一里塚がありました♪


↑一里塚


↑一里塚の石碑

江戸の日本橋から27番目なので、江戸から約108kmとなります。
この場所でラジオガイドがありました。
一里塚の役目としては以下があったとのことで、かなり賑わっていたようです。
なるほど勉強になります♪

・一里ごとに塚があるので、距離ごとに物を運ぶ料金の目安となった(タクシーメーター)
・避難場所(特にこの辺りは吹きっさらしで冬は強風で寒く、夏は猛暑で、葉が茂る木々は格好の憩いの場)
・情報交換の場(井戸端会議)
・青空マーケットで日銭を稼ぐ場所

それから、集落を歩きますが、この辺りにはいろんな家などで「軒下の美術館」がたくさんありましたね。
これは楽しめて良い施策だと思います^_^)
富士山をバックに農作物の写真などとても良いと思います♪


↑軒下の美術館

そして、松雲寺に行きました。
明治天皇もここで休んだようです。


↑松雲寺


↑松雲寺の中


↑明治天皇が座った石

この松雲寺は日蓮宗で、1656年(明暦2年)に創立されたとのことです。
江戸時代には参勤交代のため西国大名の寺本陣で、幕末には将軍家茂公や慶喜公も休息したようです。
明治天皇も4度休息し、この石に座って素晴らしい富士山を眺めたようです♪

それからしばらく歩くと六地蔵がありました。
よく分かりませんが六体が2つでしょうか?
赤い頭巾を被っていて派手です^_^)


↑六地蔵

六地蔵とは、地獄信仰の六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の六界)を表すようです。
また、お堂の中の地蔵尊は、毎夜火事がないように夜回りしてくれるという言い伝えがあるようです。
面白いですね。

今回の旅は、ウグイスの鳴き声を聴きながら箱根竹に囲まれた美しい石畳を歩き、広大な山中城の美しい障子堀や雄大な富士山を鑑賞し、数々の言い伝えや歴史を学べ、そして天気に恵まれ、とても良い旅でしたね♪
ガイドさんの説明も多くて嬉しかったです♪

次回はいよいよ沼津へ向かいます^_^)

次は、三島塚原~沼津宿 (1)一里塚~三嶋大社です。


お勧めなお話(2015年下半期)

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「ヤンキーの虎-新・ジモト経済の支配者たち(藤野英人)」という本はとてもオススメ!

2016年05月20日 01時00分00秒 | 
「ヤンキーの虎-新・ジモト経済の支配者たち」の購入はコチラ

 「ヤンキーの虎」という本は、各地方で様々な業種・業務に参入してどん欲にビジネスを広げてお金持ちになっている比較的若い経営者である「ヤンキーの虎」について分かりやすく説明したものです。

 その名の通り、割と多いのが元々ヤンキーをまとめていた統率力のある人が、コンビニや携帯電話ショップなどのフランチャイジーになり、店舗数をどんどん増やして成功していることが多いようです。

 その成功のポイントとしては「地元の情報」に精通し、「地縁血縁」を大切にして、地元に満足しているマイルドヤンキーを雇い、キャッシュを仲間内の中で回す工夫をしていることのようです。
特に仲間意識を非常に大切にしているのは素晴らしいと思いましたね。

 またヤンキーの虎の特性としては、アクティブな「若さ」、リスクを負うことを恐れない「チャレンジ精神」、積極的に勉強会に参加し東京を訪れて「情報収集」することのようです。
 リスクを恐れないチャレンジ精神と、積極的に情報収集する特性が成功の要因だし、素晴らしいと思います。

 そのほか、ヤンキーの虎は最近は健康志向が強く、積極的に運動をして爽やかでスマート・スポーティで、また家族を大事にして夜遅くまで会社にいることはなく、子供の教育にも非常に熱心なようです。
ヤンキーという言葉からは想像がつかないのは意外ですね^_^;)

 ただ日本の将来のためには人口減を止めることが必要で、そのためには子どもを産みやすく育てやすい地方を活性化する必要があると思います。
その地方を活性化するためには「ヤンキーの虎」のような経営者が今後増えることが重要かと思います。
 ヤマダ電機やニトリ、ユニクロ、ドン・キホーテ、しまむら、イオン、CoCo壱番屋、スーパーホテルなどは地方(地元)で起業し、全国展開させた会社ですが、実はみな「元・ヤンキーの虎」だと思います。
これらは日本のナショナルブランドに育って、地方経済を支えるだけでなく全国規模で経済を支える存在となっていますが、今後もそのような「元・ヤンキーの虎」の会社が増えることを日本経済発展のためにも期待したいと思います。

 本書では、「ヤンキーの虎」が生まれた時代背景やその具体的なビジネス例や手法、人物特性、政府の経済政策を踏まえた地方の将来、地方創生に向けた取り組みなどについて、とても分かりやすく書かれていて、今後のより良い日本についてヒントになると思います。 

「ヤンキーの虎」という本はとてもオススメです!

以下はこの本のポイント等です。

・少し前に「マイルドヤンキー」論が流行りました。マイルドヤンキーとは、地方で生まれ育ち、都会に対するあこがれをあまり持たず、地元で働いて、その生活に満足している現代の若者たちを総称した言葉です。マイルドヤンキーとは具体的には次のような特徴がある人たちのことです。
 ・生まれ育った地元が大好きで、東京に出てくることは考えていない。
 ・どちらかというと低学歴の人が多い。
 ・成長意欲や出世欲は強くない。非常に保守的。
 ・小中高時代の友人たちが大好きで、繋がりを大事にする。
 ・遠出はせず、生活も遊びも地元で済ませる
 ・地元にある大型ショッピングモールで過ごすことが多い。
 ・結婚や出産は割と早い
 ・実家に近い場所に住むか、親と同居しているため、比較的ゆとりのある生活をしてる。
 ・共働きしているケースが多く、世帯収入は低くない。
 ・インターネットやスマホをあまり活用していないため、ITへの関心やスキルは低い。Facebookはやらず、LINEを活用。
 ・喫煙率、飲酒率が高い
 ・車社会の地方都市や郊外に住んでいるため、自動車が大好き
東京や大阪、名古屋などの大都市で暮らす人にとっては、地方で暮らす人々の実体は見えにくく、気がつかないことが多いですが、このような生活をしている人たちは多数存在しています。

・「ヤンキーの虎」とは、どのような人たちなのでしょうか。一言で言いますと、次のような人や企業のことです。
「地方を本拠地にしていて、地方でミニコングロマリット(様々な業種・業務に参入している企業体)化している、地方土着の企業。あるいは起業家」
これがヤンキーの虎の位置づけです。「地方豪族」と言ってもよいかもしれません。彼らが最も好むのは、「シンプルで、でっかく儲けられそうなもの」。それほど複雑なビジネスモデルではありません。とにかく儲けられそうだと思ったら、すぐに始める瞬発力と柔軟さを持っているのです。ですから、ヤンキーの虎たちは、驚くほど様々なビジネスを展開しています。たとえば、パチンコやラブホテル、ウエディングビジネス、携帯電話の販売ショップ。保有している裏山を改造してサバイバルゲームフィールドを作って集客する経営者もいました。事業に一貫性はありませんが、多角的に儲けています。そこで働いているのがマイルドヤンキーであり、彼らを束ねているのがヤンキーの虎です。

・地方経済は2001年に成立した小泉内閣の時代に一度、大きく破壊されました。バブル後の不良債権処理が最優先され、銀行が中小企業にお金を貸さなくなりました。「貸し渋り」や「貸しはがし」という言葉がよく聞かれたのもこの頃でした。さらに、赤字財政の是正が急務となり、結果、それまで地方を支えてきた公共投資が大幅に減らされてしまったのです。地方はどんどん苦しくなっていきました。当然、会社の運営が厳しくなる経営者がたくさん出てきました。ある人は廃業し、ある人は活動を小さくしていきました。しかし、その中で、敏感に世の中のニーズを嗅ぎ取り、ビジネスを横展開していく人たちが出てきたのです。それがヤンキーの虎です。

・当時、彼らは、どのようなビジネスを始めたかと言いますと、最も多いのは介護事業です。少子高齢化が進む中、介護の需要は右肩上がりに増えていますから、ある程度の資本がある地方の経営者や起業家たちは、社会福祉法人を立ち上げて介護業に参入しました。そのほか、保険業、ミネラルウォーターや浄水器などの水ビジネス、居酒屋、新しいタイプの焼き肉屋、コンビニのフランチャイジーなどを複数やりながら伸びた会社もたくさんあります。中でも、ヤンキーの虎の成長の大きな起爆剤となったのは、携帯電話の販売ショップです。1990年代後半から携帯電話の普及が急速に進んだことを背景に、地方でも販売ショップの数が一気に増えていきました。そういった場所で働いていた若者の多くが、マイルドヤンキーたちでした。彼らを上手に使いながら、ヤンキーの虎が成長していったのです。

・なぜヤンキーの虎っちは順調に成功できたのでしょうか。その理由の一つは、地銀や信用金庫の存在です。地方の金融機関は、金融の地産地消を進めていて、ヤンキーの虎たちに積極的に融資しているのです。中小規模の会社は信用金庫と、少し大きな会社になると地銀とコミュニケーションをとっています。今は金利も低く、非常にお金を借りやすいという状況も追い風になっています。ある程度、過去の収益や借金返済の実績があり、夢のある事業計画を練れば、低コストでいくらでも資金を借り入れることができるのです。お金をかければ、いくらでもビジネスチャンスがありますし、会社としても大きく伸びる可能性が生まれます。マイナス金利はさらいチャンスを広げます。二つ目は、地方ではリスクをとってビジネスを拡大させようとする人が、都会に比べると、はるかに少ないということです。高齢化が進んでいて、全般的に事業意欲が乏しいのです。しかも、最近の消費者のニーズや新しいビジネスなどの情報を持っている人たちが少ない。その中で、事業意欲が強く、ある程度の情報を持っている人たちが積極的にビジネスを展開していけば、比較的容易に競争に勝てる状態になっているのです。地方のマーケット自体は縮小していますが、だからこそ、地元でのんびり経営していた会社が次々と淘汰され、ヤンキーの虎たちがシェアを奪うことができるのです。

・ヤンキーの虎にも様々なタイプがいますが、わりと多いのが、元々ヤンキーをまとめていたような統率力のある人です。人を使うのが非常に上手で、リーダーとなる資質があります。彼らがコンビニや携帯電話ショップなどのフランチャイジーになり、店舗数をどんどん増やしていくことに成功しているケースが多く見られます。そこで私が興味を持ったのは、ヤンキーの虎は「地縁血縁」を使ったネットワークでビジネスをしているということです。彼らはキャッシュを仲間内の中で回す工夫をします。自分の仲間のグループ内でビジネスを完結させて、お金をできるだけ外の地域に出さないようにするのです。たとえば、仕入れや関連サービスなどを全部くっつけて、自分たちのグループの中から顧客を微塵も漏らさぬようにしてお金を稼ぎます。彼らは、こうした「囲い込み戦略」を感覚的に学んでいるのです。ヤンキーの虎は、もともと商売人の家で育ち、二代目、三代目として経営者になっているケースが少なくありません。先代の経営者である父親に連れられて、地元の会合に参加している間に子ども同士が仲良くなり、父親からビジネスを引き継いだ今も協力し合っている、という人たちがたくさんいるのです。そしてあうんの呼吸でお互いのテリトリーを侵さないようにしながら、情報やノウハウをお互い伝え合って、それぞれのビジネスを展開しています。

・ヤンキーの虎たちのビジネスのやり方を見ていると、地方で成功するためには、「地元の情報」と「地縁血縁」が絶対に必要だと感じます。もし、東京から来た人たちが、地方で新しいビジネスを始めようと考えた場合、いくらすばらしいビジネスモデルを持っていてお、それだけでは成功しません。地元の情報もよく分からないし、地縁血縁も地元愛もありませんから、なかなかうまくいかないでしょう。あるいは、成功するかどうか以前に、地元の地縁血縁の濃い経営者たちが、東京から進出してきた人たちを追っ払ってしまう可能性もあります。

・私の推測では、ヤンキーの虎たちは本格的な人口減少を迎える直前の2020年くらいまでは、順調に伸び続けるのではないかと考えています。ヤンキーの虎たちは、特定の地域だけではなく、全国に一様に存在し、地元ネットワークや地縁血縁を糧に事業を拡大しています。地方のマーケット自体はすでに縮小し始めていますが、人口減少が急速に進み始めるまでは、需要はそれほど減りません。せいぜい縮小率は前年比2~3%程度でしょう。その中で、意欲的な経営者がいれば、金融機関などの後押しもあって、伸びていく環境は十分にあるのです。しかし、マーケットの総需要そのものは増えているわけではありませんから、ある時点で虎同士がバッティングし始めます。そこからが、彼らの本当の戦いになるでしょう。これは2020年頃になると考えています。その先は、ヤンキーの虎同士の食い合いが起こります。より大規模に事業展開できる人、より近代的な経営をする人、より多くの人材を集めた人、資金調達やマーケティングが上手な人といった、本当に優秀な人たちが勝ち残る時代がやってくるのです。

・地方経済が縮小する中で、街の生活に根ざした様々な業種が食えなくなってきました。例えば、ガソリンスタンド、プロパンガスの販売、土木建設業、飲食業、クリーニング店、商店街に並ぶお店、パチンコ店・・・これらのお店が、次々に潰れていったのです。特に、公共工事が大幅に減ってしまったことで、建設業や土木業は業績が急速に悪化しました。そこで、事業欲の強いヤンキーの虎たちは、多角化を考えました。「本業が厳しくなってきたのであれば、新しい事業を始めればいい」と動き出したのです。彼らは、もともと持っているバイタリティと、地域のネットワークをフル活用しながら、生き残りを図ろうとしました。これが「ヤンキーの虎」の出現です。当時、彼らにとって、最も始めやすかった事業は、介護事業でした。高齢化が進む地方では、介護の需要が大きいからです。介護事業を始めるには人手が必要ですが、その問題もクリアしました。ヤンキーの虎たちは、地元のマイルドヤンキーたちと地縁・血縁でつながっていますから、人材の確保もそれほど難しくなかったのです。マイルドヤンキーたは不況によって仕事を失ってしまった。一方、ヤンキーの虎は人手が必要だった。両者の利益が一致して、すぐに新ビジネスの体制を整えることができたのです。2000年に介護保険法が施行されたことをきっかけに、ヤンキーの虎たちは、社会福祉法人を申請して、介護ビジネスに乗り出していきました。ちなみに介護大手のニチイ学館の業績が伸び始めたのも、この時期からです。

・ヤンキーの虎は、大きく分けて2種類あります。一つは「成り上がり型」。無学歴であっても、フランチャイズ化の波に乗ってチャンスをつかみ、気合いと根性で事業を拡大させた人たちです。もう一つは、「地盤引き継ぎ型」です。地域の事業会社や地域の名士の跡取りで、本業を元に事業を多角化し、伸びていった人たちです。地盤引き継ぎ型のヤンキーの虎は、ガソリンスタンドやゴルフ場、ケーブルテレビ会社などを運営している人が多いのが特徴です。地域の名士ですから、地元の政治家と一体化して、ケーブルテレビの権利を取る人もいます。ところが、地方経済が破壊されたことで、地元の名士たちもだんだん食えなくなってきました。そこで、地域の中で事業を多角化し、コングロマリット化することで、生き延びようとしたのです。

・爆発的に増えた携帯電話販売事業は、「地盤引き継ぎ型」のヤンキーの虎たちも積極的に取り組みました。特に、不動産業を営んでいた虎たちは空きビルを所有していましたから、そこで携帯ショップを次々と展開していったのです。さらに、この時期はコンビニエンスストアの拡大期でもありました。セブン-イレブンは全国展開を目指していましたし、ファミリーマートやローソンも店舗数を増やしていました。コンビニだけでなく、TSUTAYAも店舗を増やしており、都市圏が中心だったフランチャイズ化の流れが全国展開していった時期でした。ヤンキーの虎たちは、この波に乗っかって、フランチャイジーとして店舗を拡大していきました。彼らにとっては、商財は何でもいいのです。事業欲が強いので、「儲かりそうだ」と思えば、すぐに決断し参入します。一方、フランチャイザーであるこれらの大企業は、本部が東京にありますから、地元の情報や販売網を持っていませんでした。そこで、地縁血縁を大事にし、地元の情報をよく知るヤンキーの虎たちのネットワークを活用しました。両者の利益が一致したのです。こうして、東京の大企業がどんどん地方に進出し、それをヤンキーの虎が橋渡しする形で、両者は地方での存在感を強めていったのです。

・ヤンキーの虎たちの能力や特性は何でしょうか。一つは若さです。ヤンキーの虎たちの多くは30~50代と比較的若い。もちろん中には高齢の方もいますが、非常にアクティブで若々しいのです。二つ目は、チャレンジ精神です。彼らには、新しいことにチャレンジしようとする貪欲さがあります。リスクを負うことに恐れはありません。もちろん、リスクをとって事業に失敗した人もたくさんいますが、すぐに這い上がってくる強いメンタリティを持っているのです。一般的なサラリーマンでしたら、破産すると全てを失うと考えてしまったり、「クビを吊らなきゃいけない」と思い詰めてしまったりする人が多いと思います。ところがヤンキーの虎たちは、破産しても簡単に前の商売を潰して、新しい商売を始めようと考えるのです。三つ目は、情報収集に積極的であることです。一般的には、マイルドヤンキーは「情報弱者」だと言われていますが、ヤンキーの虎は正反対です。情報にかなり価値を置いていて、積極的にお金を払って情報を得ようとするのです。例えば、京セラの稲森和夫名誉会長の経営哲学を学ぶために設立された「盛和塾」や、船井幸雄氏が創業した経営コンサルタント会社「船井総研」。こういったところの勉強会に参加している人の多くは、ヤンキーの虎たちです。また、ヤンキーの虎は、東京にもしばしば訪れ、情報収集を怠りません。東京で流行っているものや人気の出そうなものを探して、地元に持ち帰るのです。いわゆる「ミニタイムマシン経営」です。タイムマシン経営とは、米国などの海外で成功したビジネスモデルを国内に輸入する経営手法です。それを東京と地方お間で行うのが、ヤンキーの虎が最も得意とするやり方です。逆に言えば、自分の地元と東京しか見ていません。彼らは、ビジネスチャンスやリスク・リターンに関して、非常に研ぎ澄まされています。儲け話に対して敏感なのです。そのために、勉強会に行ったり、人づてに情報を聞き出したりして、儲け話を探してくる。しかも、彼らは儲けるために何が重要なのか、ビジネスモデルの理解が早い。繰り返しになりますが、彼らは商売をやっている家で育った人が多いので、元々、お金の流れや儲け方をよく知っているのです。ですから、ヤンキーの虎は東京のことをよく知っています。何が流行っていて、どこの飲食店が美味しくて、どのクラブのお姉ちゃんがきれいでお客さんを連れていくにはよいお店かということまで熟知しています。彼らは、派手好きで、遊び人も多いのですが、同時に勉強家でもあるのです。そして、どの人にも必ず共通しているのは、商売に対して貪欲だということです。これは勢力を増すことにおいて、非常に大きな要素だと思います。

・かつて、お米はササニシキという品種が中心でした。これは「うるち米」で、甘みが少ないお米です。これを糖度を上げるために餅米を入れて改良したのが、コシヒカリやあきたこまち、はえぬき、きらら397などといった品種です。ちなみに、昨今「糖質制限ダイエット」が流行っていますが、それもお米の糖度が非常に高いからです。お茶碗1杯のごはんには、角砂糖14個分の糖質が含まれていると言われます。ご飯を食べる量を抑えれば、体重が減っていくのは当然のことなのです。ところが60代以上の人は、昔、甘くないお米を食べていましたから、「お米はあまり美味しくない」という印象が強くて、パンを好んで食べます。一方、20代などの若い世代は、「お米のほうが美味しいし、腹持ちがいい」という理由で、ご飯派が多数となっています。というわけで高齢化が進む地方では、パンの需要が多いのです。もちろん地方にも昔からパン屋はありましたが、古くさくて何の変化もない店ばかりでした。変わらないメニュー、古い機械、古い店舗。これではなかなか消費者の心をつかめません。そこで、ヤンキーの虎たちが新しいパン屋を展開し始めました。東京に行って、おしゃれなパン屋を見つけ、「タイムマシン経営」で地元に持ちこんだのです。例えばベーカリーレストラン「サンマルク」は、パンが食べ放題です。このお店は、専用のパン焼き器がありますから、素人でもおいしいパンが焼けるのです。低コストで美味しいパンができるのですから、機械さえ持ってくれば、どこでも誰でも美味しいパンを作ることができます。パンの販売だけではなく、お店にカフェを併設すれば、お客さんの居場所ができます。日中、時間のある高齢の女性が集まって、お店でおしゃべりをしながらパンを食べるのです。これで成功したのが、喫茶店チェーンのコメダ珈琲です。2015年11月時点で、全国で666店舗までその数を増やしています。今はカフェベーカリーという業態がすごく流行っています。その一方で、昔ながらのパン屋はどんどん潰れています。新しいアイデアや商材をどんどん取り入れた人が勝ち残り、拡大しているのです。

・「いい会社」とは「誇れる会社」だそうです。もう少し具体的に言うと「お金より仲間を大事にする会社」ということです。今の若い世代は、「仲間意識」を非常に大切にします。地方の若者(=マイルドヤンキー)は、仲間とのつながりを重視する傾向があると話しましたが、まさにこの点は無視できないポイントなのです。経営者はこの点を理解しなければ、人手を集めることはできません。では、仲間意識の強い会社をつくるために、経営者はどのようなことに注意すればいいのでしょうか。それは、「社長と社員は、立場的に上下はあっても、意識の上では仲間」という視点が必要だと橋本さんは言います。昔は、社長と社員は、やや極端ではありますが「王様と奴隷」の関係でした。上下関係がはっきりしていて、「社長(上司)の言うことには絶対服従」という会社がほとんどだったのです。しかし今、このようなピラミッド構造的な考え方をする会社ですと、若い人たちはすぐに辞めてしまいます。若い人たちからすれば、ほかにも働く場所はありますし、元々お金をたくさん稼ごうという欲もありませんから、会社の居心地が悪ければさっさと辞めてしまうのです。そんな若い人たちを会社に定着させるためには、「一緒に仕事をしている」という意識をお互いに持つことが大切です。若人たちは、やる気がないわけではありません。お金より、気持ちよくがんばれる会社で働きたいだけなのです。よく「若者は意欲がない」と話す人がいますが、意欲の方向性が違うだけです。

・「二代目世代」の経営者は、先代社長とはまったく異なったタイプの人たちです。若手経営者たちは、たとえお金を持っていても、銀座で剛勇するようなことはしません。では、どんなのものにお金と時間を使うのかというと、最も多いのがスポーツです。シュノーケリング、ロードバイク、トライアスロン、スカッシュ。健康への意識が高まっていて、積極的に体を動かしているのです。仕事で東京にやって来る時も、わざわざランイングシューズを持参して皇居の周りを走り、帰りにアスリート専用のレストランで食事をする。非常に健康的でさわやかです。もはや二代目世代の価値観では、銀座がステータスではなくなっています。色欲が男の勲章ではなくなっているのです。むしろ銀座のキャバクラで遊ぶことは格好悪い。皇居ランのほうがはるかに格好いいのです。もちろん、接待で飲みに行くことはありますが、おつきあいの一環でしかありません。22時前には帰ります。彼らの二つ目のお金の使い道は投資です。事業で稼いだお金は個人的な趣味や遊びにつぎ込むようなことはせず、次の事業拡大のためにせっせと貯金しているケースが多いそうです。また彼らは家族を大事にしているという特徴もあります。子どもの教育にも非常に熱心です。仕事よりもそちらの興味のほうが強いのではないかと感じるほどです。家族との時間を大切にしますから、夜遅くまえ会社にいるようなこともほとんどありません。なぜ、このような変化が起こってきているのでしょうか。おそらく二代目世代は先代を見て、「いくらお金を儲けてブランド物を身につけて遊びまくっても、幸せになっていないじゃないか」と思っていたのではないか。実際に口に出すことはありませんが、本音のところはそうではないかと感じるそうです。非常に健康的でスマートで真面目。今、経営者の像が変わりつつあるのです。

・「中小の運送業は、はっきり言って、大手や中堅の下請けです。下請けというのは、だいたい上から泣かされます。私はいつも「下請けを泣かすな」と言っているんですね。下請けは泣かせるのではなく、育てろと。泣かせちゃったら、後で泣くのはこっちだよと。育てれば、お互いハッピーになるんだから」。こういった考え方のもとで、彼は自社の社員だけでなく、協力会社の社員の教育まで手掛けるようになったのです。

・実例ですが、ある地域に有名な牛丼チェーンを20店舗ほど経営するヤンキーの虎がいました。しかし、そのチェーンの売り上げが落ち込み、「もうこれでは儲からない」と判断すると、すぐさますべての契約を解除して、あっと言う間にほかのお店に変えてしまったのです。FC本部としては由々しき事態です。地域の有力フランチィジーであるヤンキーの虎は、お金をたくさん持っていますし、不動産も持っていますし、地域の情報、顧客網も持っています。彼らが売り手になれば、その地域での売り上げを伸ばすことができます。しかし、逆に、彼らが「儲からないな」と考えると、一気に契約が解除されてしまう。同じようなことが、各地域でたくさん起こり始めました。こうして、今、多くの地域では、FC本部のほうが圧倒的に強かったのですが、もはや一方的な関係ではなくなっています。むしろ、販売力の強いフランチャイジーのほうが力を強めているのです。

・ヤンキーの虎は根本的には地元が大好きで、地元のために何かをしたいという気持ちが強いですから、地元の仲間を大事にします。だからこそ、マイルドヤンキーたちを積極的に雇用してますし、上手くコミュニケーションをとって活用するのです。自分の会社の幹部たちも、地元の仲間から選んでいます。同級生の中には、地味で、真面目で、優秀で、地元の国立大学に進学した人が必ずいます。そういう信頼の置ける人を、経理部長や総務部長、子会社の社長などに抜擢するのです。経営体制は自分の身内や親戚で固めつつ、地縁でつながっている優秀な仲間を会社の中に取り込んでいく。さらに、東京で一旗揚げるような野心のない仲間=マイルドヤンキーたちを雇用しながらビジネスを展開しているのです。協力者も同様です。少しネットワークをたどれば、地元の有力者にも簡単につながります。役所に行っても、みんな知り合いですから、いつどこで工事が行われるかといった、新しい仕事の情報も手に入ります。特に不動産業や不動産賃貸業、建設業をやっている虎たちは、このような「究極のインサイダー取引」によって成功している面もあります。ヤンキーの虎は、東京でビジネスをしたら勝てないかもしれません。しかし、東京の情報を持って帰り、地域で培った地盤を使えば、地域の中では圧勝できると分かっています。だから、彼らは地の利を十分に生かした行動をとっているのです。

・ヤンキーの虎のビジネスを語る上で、彼らに指導をしているコンサルタントの存在を忘れてはなりません。ヤンキーの虎は勉強会やセミナーに積極的に参加して情報収集をしているとお話ししました。彼らが参加する勉強会やセミナーは大まかに2種類あります。一つは経営のノウハウや心構えを学ぶための勉強会です。たとえば、船井総研や盛和塾、西田塾やタナベ経営などがこれにあたります。盛和塾は、企業経営者のための勉強会で、稲森和夫さんの経営哲学について講義したり、ディスカッションの場を設けたりしています。船井総研も、経営コンサルタントが経営について講義しますが、ボストンコンサルティングやマッキンゼーとは視点が違います。企業の事業戦略をMBA的に語るのではなく、もっと地域に密着した生き方や経営の仕方を語るのです。また、節税対策についてもアドバイスしています。西田塾は、メンタルトレーニングを指導する西田文郎さんが主宰する経営セミナーです。著者「No.1理論」で有名な方ですね。ビジネスで成功者になるために、メンタリティや考え方を指導しています。タナベ経営は日本の経営コンサルタントの草分け的存在で、中堅企業のコンサルティングでは圧倒的な実績を誇っています。もう一つは、宗教をベースにしたもので、「縁」や「運」を引き寄せるための方法を指南するセミナーです。時々、パワーストーンなども販売あれています。ヤンキーの虎は、「運」や「縁」という言葉が大好きです。彼らは、風水セミナー、開運セミナーなどにお金を払って積極的に参加します。そこで、運を味方にする方法、仕事力を高める方法を学び、パワーストーンを買って、お布施をして、心の安定を図るのです。これによって、実際に成功者になったのか?ということは、あまり重要ではありません。逆に、成功した人が、こういうセミナーにお金を払うのです。一見、少し「胡散臭い」と感じてしまう人が多いかもしれませんが、ヤンキーの虎はこういったものが大好きです。

・2020年~2025年あたりまでは、ヤンキーの虎たちは順調に古い会社のシェアを食って、簡単に勢力を拡大していくでしょう。気合いと根性、お金と地縁血縁さえあれば、いくらでも大きくなれるのです。しいかし、それ以降は需要が急速に減少していきますから、ヤンキーの虎たちもやすやすとは勝てなくなります。すると、何が起こるか。縮小する地方の中で虎同士がバッティングし、ヤンキーの虎同士の食い合いが始まるのです。ここで初めて、優秀な虎か、優秀じゃない虎か、ということが重要になってきます。より近代的な経営をしている会社や、より多くの人材を集めた会社が勝つようになるでしょう。M&Aも今以上に増えると考えられます。

・来たるべき2025年に備えて、何をすればいいのでしょうか。様々なアイデアがあります。たとえば政府がやろうとしているように、機関投資家を追い立てて投資を促し、企業活動を活性化させること。企業の資本効率を上げること。機械化やロボットで、労働力を支えること。移民を増やすこと。出生率を上げるために、育児支援を積極的に行うこと。どれも大切なことです。その中で、地方においては、ヤンキーの虎を育てることが鍵になると思います。ヤンキーの虎は、地方のプチ資本家であり、資金の供給者でもあり、資金の使い手でもあります。つまり、地方でお金を回す一つの仕組みになっているのです。彼らを育てていけば、地方での金回りがよくなります。確かに地方経済は衰退スピードを速めますが、ヤンキーの虎は、そのスピードを食い止める働きをするのではないかと思うのです。

・実は地方への出張そのものが地方に関する貢献であると考えています。地方にお金を落とすための確実な方法はまずその場所に行き、お金を落とすことです。地方で宿泊をし、地方でその地域の食材を中心としたレストランで食事をして、地域の特産物を買い、その地域の自慢の観光地に足を運ぶこと。そしてその地域に友人や知人を作ることです。そのことを通じて、見識を広げたり、自然や歴史を感じる地域の文化資産に感動をしたり、それらを通じて心を豊かにすることができます。日本は南北に長いので、同じ時期でも地域によって気候の変化も大きいです。

・団塊世代が後期高齢者にさしかかる2025年。それからさらに10年ほど経てば、この世代が亡くなり、高齢者の数が少しずつ減っていきます。すると、居場所ビジネスも転換期を迎えるでしょう。当分はシニア層が主な顧客層となりますが、2035年あたりから頭打ちになります。団塊世代がいいなくなると、次に団塊ジュニア世代が高齢者になりますから、この世代のニーズを拾うことができれば、しばらくは伸び続けます。しかし、いずれにしても高齢者の数は減っていくわけですから、次の手だてを考えなければなりません。その点では、シニア層だけでなく、幅広い層にこのビジネスを受け入れてもらわなければならないと思います。ターゲットは、「オフキャリア」です。引退した世代だけでなく、現役世代にもオフキャリアはあります。会社員は、一般的に9時から17時まで仕事をしますが、それ以降は自由な時間になります。そこで、若い人も18時以降に来てもらえるような習慣をつくることができれば、居場所ビジネスは長期的に伸び続けることができるでしょう。

良かった本まとめ(2015年下半期)

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寿司大(東京 築地場内)のお寿司はとてもオススメ!

2016年05月18日 01時00分00秒 | 外食
いつも大行列を作っている東京の築地場内の寿司大へ土曜日についに行って来ました!
3時間待ちとは聞いていたので、開店5時の100分前の3時20分頃に行ったのですが、すでにまだ暗闇の中、大行列で天を仰ぎます^_^;)
まだ電車は動いていないのに、どうやって来たのでしょう??
外国人の客が半分以上を占めています・・・。


↑3時20分で大行列

5時になって開店となり列が動きますが、実はなかなか列は動きません・・・
40~50分に一度10人くらい前に進む感じです。
列は隣の店に迷惑にならないように、店前と約10m離れた道路に別々にできていて、ようやく並び始めて3時間以上経った頃から道路列の先頭近くとなりました^_^;)
ここでラッキーなことが起こります♪
ちょうど一人席が余っていたため、約20人をごぼう抜きで入店できました!
店前に4人×約5列の20人くらいが並んでいるのですが、店前の列に並ぶことなく入店できてラッキーです♪


↑店前

しかし、この時点でちょうど7時!
このようなラッキーなことがあっても3時間40分待ちとは驚きです!
これは普通に並ぶと6時間以上待ちますね!!
店へ入ってその理由が分かりましたが、寿司大はカウンター席のみで12席ほどしかなく、また寿司を握るのがゆっくりで、しかも板前と会話を楽しみながら食事をするので、1回転に40~50分ほどはかかります。
そのため、確かこの前は6時30分過ぎにはもう行列に並ぶことすらできなくなっていましたね・・・^_^;)

店内に入り、荷物は後ろの上の方にある棚に置きます。
カウンターの先の上の方にはメニューがあり、おまかせセット4000円もしくはにぎり寿司2600円を選びます。
確か寿司が10貫か7貫かの違いだったと思います。
もちろんネタの質も違うのだと思います。
ほとんど全員がおまかせセット4000円を注文していましたね。


↑メニュー

おまかせセットは、最後の1貫は好きなものを選べる嬉しいサービスがあります♪
本日の旬のオススメがカウンター奥に掲示されていて、この日は以下の5つでしたね。
・石巻 サゴチ
・勝浦 初カツオ
・滑川 ホタルイカ
・富山 白エビ
・佐渡島 ぐじ
後で、最後の1貫はこの富山の白エビを注文しました♪


↑本日のオススメ

まず最初に、熱い緑茶と、あら汁が運ばれます。
あら汁は少し塩辛いですね。
ただ、細かい魚のあらがたくさん入っているので出汁は十分なようです♪


↑緑茶とあら汁

それから、隣の外国人には日本語と英語で書かれたメニューを渡していました♪
外国人はこれを見ながら最後の1貫を注文することになります。
板前は結構英語をしゃべってネタを説明しますが、この英語メニューを見せながらも説明をしていましたね^_^)


↑外国人向けメニュー

そして、いよいよ寿司が握られます!
いきなり、大トロからでした!
大トロが光っていますね♪
このお店も基本的には醤油や塩がすでに塗られているので、そのまま醤油を付けずに食べることができます♪
おぉぉ柔らかく脂が乗っていて美味しい!
まさしく、口の中でとろけます♪
ただ、訪れたのが4月下旬だったので、ちょっと旬が過ぎているでしょうか・・・
このお店はシャリは少し多めですね^_^)


↑大トロ

そして、鯛が握られます♪
これも柔らかく、脂がさすが乗っている!


↑鯛

そして、金目鯛!
これも脂が乗っていて美味しい!
ネタも大きいのが嬉しいです♪


↑金目鯛

そして、馬糞ウニ!
一つ一つ味を確かめてみますが濃厚な味です!
ただちょっと溶けているのは残念ですか・・・
でも十分なおいしさです!


↑ウニ

それから、アツアツで甘~い卵焼きが運ばれます♪
こんなにアツアツとは驚きました♪
これは嬉しいです^_^)


↑卵焼き

そして、大きく新鮮なアジ!
これも結構ボリュームがありました!
新鮮さを感じてとても良いです♪


↑鯵

そして、北海道の北寄貝♪
生きが良くて動いていましたね!
これが、ものすごく柔らかくて美味しい!
この柔らかさには特に驚きました!
今が旬のようです♪
これは美味しかったですね!


↑北寄貝

次に漬けマグロ!
これも柔らかい!
もちろん美味しい!


↑漬けマグロ

そして巻物は、マグロとたらこキュウリ!
これは醤油を付けて食べます♪
たらことは珍しいですよね♪


↑巻物

そして、表面を焼いた太刀魚!
違う触感が楽しめるのも良いですね♪
嬉しいです♪


↑太刀魚

それから穴子!
丁寧に小骨を取っていましたね。
甘く柔らかいです♪


↑穴子

最後に白エビでしたが、小さな白エビが固められているとは知りませんでした!
こんな寿司は初めて食べましたね♪
嬉しいです♪
これも今が旬とのことで嬉しかったですね!


↑白エビ

今回はどれも美味しいですが、特に金目鯛と北寄貝が美味しく感じましたね♪
またネタとシャリが大きいので、すっかりお腹いっぱいになりました!

築地場内の「寿司大」は新鮮で脂が乗った美味しく高価なネタの寿司を比較的リーズナブルに堪能できオススメです!
しかし長時間の行列は頑張ってください^_^;)

美味しかったものまとめ(2015年下半期)

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寿司大寿司 / 築地市場駅築地駅東銀座駅

昼総合点★★★☆☆ 3.7

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東海道五十三次 街道をゆく 箱根峠~三島宿 (2)明治天皇小休止跡~山中城

2016年05月16日 01時00分00秒 | イベント・外出
 阪急交通社が企画する「東海道五十三次 街道をゆく」の第11回目の箱根峠~三島宿(2)明治天皇小休止跡~山中城について紹介したいと思います。

豊臣秀吉が兜(かぶと)を置いたと言われる兜石から旧東海道を歩いて行くと、左側に明治天皇小休止跡がありました。


↑明治天皇小休止跡

すっかり箱根竹に覆われていますが、当時はここに茶屋があり、明治天皇は休息したようです。
当然明治天皇はその茶代を払おうとしたのですが、茶屋の主人は決して受け取らなかったとのことです^_^)
そのやり取りが目に浮かぶようです・・・^_^)

それからしばらく歩くと念仏石がありました。


↑念仏石


↑念仏石の説明

旅の行き倒れを供養して碑を建てられたものとのことです。
当時は特に箱根を越えるのがとても大変だったのでしょう。
私も手を合わせしっかり供養させて頂きました。

そしてしばらく歩くと「一本杉石橋」の説明がありました。
当時箱根旧街道西坂には9カ所の石橋があったようですが、長い年月の間に地中に埋もれてしまいその場所は分からなかったようです。
しかし、古絵図通りの場所から発見され、保存状態が良好のためこの場所に整備・復元されているとのことです。
当時は水路となっていたようですね♪


↑一本杉石橋の説明


↑一本杉石橋

それから、美しく壮大な杉並木の石畳を歩きます。
この道は素晴らしいと思います♪
花粉のシーズンは過ぎているのですが、まだ少しは花粉は飛んでいるようで、花粉症の方がくしゃみをしていましたね^_^;)


↑松並木(写真が横になって申し訳ありません^_^;)以下の写真も同様)

それから「雲助徳利」の墓がありました。


↑雲助徳利の墓


↑雲助徳利の説明

 一説には西国大名の剣道指南役が大酒飲みのため事件を起こして国外追放となり、この箱根で荷物や人等を運搬する雲助の仲間に入ったようです。
その雲助は剣術の腕前があったので雲助をいじめる武士を懲らしめたり、文字が読めない雲助たちのために手紙を読んだり書いたり、相談に乗ったりしているうちに親分以上に慕われるようになったようです。
そのため、その酒が好きだった雲助が亡くなった際には、彼を慕った仲間がお金を出し合って、杯と徳利を刻んだ墓を建てたようです。
そこには実際に今も日本酒等も置かれていて、そんなに慕われていたのかぁと思いましたね^_^)
やはり、人の世界は助け合いながら生きるべきものだと思います♪
考えさせられましたね。

それから、「芝切地蔵尊」がありました。


↑芝切地蔵尊


↑芝切地蔵の説明

 この山中新田の旅籠にとある巡礼姿の旅人が泊まった際に、急に腹痛に襲われ世を去ったようですが、その死ぬ間際に「芝塚を積んで私を地蔵尊として祀って故郷の常陸が見えるようにしてくれれば村人の健康を守る」と言ったため、その通り地蔵尊を祀り、それに合わせて縁日に「小麦まんじゅう」を作るようになると、それが有名となり大勢の参拝人が集まり、そのさい銭と小麦まんじゅうの売り上げでの費用が賄えるようになったとのことです。

この逸話からは、美味しいものを作ったり、良いものを作るモノづくりというのは経済の活性化につながり、素晴らしいことだなぁと改めて思いましたね。
良いものを作って、買って、喜んでとその好循環が続くと、その輪が広がり、みんながより幸せになれるのかと思います♪

それから、北条家の山中城跡に到着し、お弁当の時間です。
お弁当とペットボトルのお茶が配られ、近くの芝生で緑の木々を見ながら、美味しく頂きます。
お弁当はたっぷりとシラスやサクラエビ等が入って美味しかったですね!


↑お弁当

そして、お昼の休憩時間にゆっくりと山中城跡を見学します。
きれいに整備されていて、想像以上に素晴らしいです。
結構広いですね。


↑山中城跡案内図

この山中城は、戦国時代の北条家が建てたもので、1590年の豊臣秀吉による北条征伐の際に落とされてしまったものです。
山中城は日本100名城に指定されるほど素晴らしい城跡のようです。
ちなみに日本100名城の選定基準は以下の5つとのことです♪
(1)優れた文化財・史跡
(2)著名な歴史の舞台
(3)時代・地域の代表
(4)各都道府県から1城以上5城以内
(5)環境保存状況や城郭発達史からの観点
なお、天守閣は残っていません。

特に山中城で有名なのは、畝堀や障子堀と呼ばれる敵の攻撃を防ぐ作りで、これではなかなか城に向かって堀を登って攻めることができませんね。
そのため、なかなか山中城を落とすのは難しいと考えられていました。
秀吉の山中城攻めは6万5千の豊臣秀次の軍で、以前の家康との戦いで活躍できなかったことから死に物狂いで攻めたようです。
また迎える北条軍は4千の兵で守ったようです。
ところが戦いは言い伝えによると豊臣軍の火矢などで正門から崩され、本丸を直接攻められてしまったようです。
なんとたった半日の戦いだったようです・・・。


↑山中城の説明


↑山中城の畝堀が正面少し左奥に見える


↑山中城の障子堀

次は(3)菊池千本槍~六地蔵です。


お勧めなお話(2015年下半期)

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「なぜ一流の男の腹は出ていないのか?(小林一行)」という本はとてもオススメ!

2016年05月13日 01時00分00秒 | 
「なぜ一流の男の腹は出ていないのか?」の購入はコチラ

 「なぜ一流の男の腹は出ていないのか?」という本は、意志が弱くても継続できるダイエット法を徹底的に研究し、実際に約半年後に14kg、2年間で25kgのダイエットに成功した著者が、そのダイエット法を分かりやすく説明したものです。

 そのダイエット法は基本的には以下の3つとのことです。

(1)食べる順番を変える
(2)太りやすい食材を太りにくい食材に置き換える
(3)通勤時や勤務中にでもできるくらいの軽い筋トレを行う

 食べる量は制限しないし、きつい有酸素運動も不要と優れていますね♪

 私の場合も、約20kg痩せた経験がありますが、何となく(2)と(3)はやっていましたね。
本書では理由を含めて分かりやすく(2)と(3)について書かれていてとても参考になりましたね。
また今後(1)は取り入れたいと思います^_^)

 ちなみに私がかなりダイエットできたのは、毎日食べる量が多すぎたということに気づいて、食べる量を腹八分目ほどにしたことです♪
今思うと、以前は特に白米を食べ過ぎていましたね^_^;)

現在はきちんと3食食べていますし、苦しい食事制限は全然していません。
また、私にとっては毎日体重を計測して、食べる量と体重の相関が分かったことが、ダイエットの成功要因だとは思っています。

 それから本書では、実は痩せるためには肉を食べて筋肉をつけ、基礎代謝を高めて脂肪燃焼効果を上げることがポイントというのが意外だと思いましたね。
実は脂身以外の肉は食べた方が痩せるというのは驚きましたね♪
 
 「なぜ一流の男の腹は出ていないのか?」という本は、簡単にダイエットできる方法が、分かりやすく書かれていてとてもオススメです!

 ぜひ痩せたい思っている方は読むことをオススメします♪


以下はこの本のポイント等です。

・よく男性は「リンゴ型肥満」、女性は「洋ナシ型肥満」と言われているが、これは、腹部の中央に内蔵脂肪がつきやすい男性と、下半身に皮下脂肪がつきやすい女性の特徴を表した言葉である。「男の脂肪は落ちやすい」ということの理由はここにある。男性の肥満の原因になる内蔵脂肪は「血液中に溶け出しやすい」という性質があるからだ。血液中に溶け出しやすいということは、その溶け出した脂肪を燃焼させやすいということ。このため、きつい運動をしなくても、軽い運動を継続するだけで、比較的簡単に脂肪を減らすことができるのだ。

・「基礎代謝」とは心臓や脳、内蔵など普段は動かしていることをまったく意識していない身体の各器官を動かすためのエネルギー、すなわち「生きているだけで消費するエネルギー」である。「活動代謝」とは、普段我々が行っている「生活活動で消費するエネルギー」のこと。意図的に運動することで消費するエネルギーもここに含まれる。最後の「食事代謝」とは、食事した際に食べたものを分解・吸収・消化するために、食事後すぐに消費されるエネルギーのことである。人間が1日に消費するエネルギーのうち、この3つの代謝活動の割合は「基礎代謝=70%。活動代謝=20%、食事代謝=10%」となっている。つまり、我々が消費するエネルギーの大半は「基礎代謝」なのだ。基礎代謝を高め、自分が動かなくてもエネルギー消費する身体に変えることが、効率的に腹を凹ませるための最短距離なのである。

・基礎代謝で消費されるエネルギーのうち、身体の器官ごとの割合は「内蔵=38%、筋肉=22%、脳=20%、脂肪=4%、その他=16%」となっている。このように基礎代謝のなかでは「内蔵」が占める割合がもっとも高いのである。つまり、基礎代謝を高めるには、まず、内蔵の動きを活発にすればいいのだ。内蔵の基礎代謝を高めるには、内蔵を健康にして活動を活発にさせることがもっとも近道である。また、内蔵脂肪は胃腸のぜん動運動などで消費されやすい。実は、食べたものを消化するために使われるエネルギーは1日の消費カロリーのうち10%を占める。これは無視できない数値だ。このため胃腸の働きを活性化することにより、内蔵脂肪はさらに燃焼しやすくなるのである。内蔵の活動を活発にする方法は、とても簡単だ。食物繊維やビタミン、ミネラルを多く含む「野菜・海藻・キノコ」や「納豆・キムチ」などを積極的に食べればいいのだ。腹を凹ませるためには、自分で汗をかく前に、内蔵に汗をかかせるということを、覚えておいていただきたい。

・一般的に「肉は太る」と思われがちであるが、実はそれは間違った思い込みだ。むしろ肉は痩せるために必要な食品なのだ。特に男性は女性に比べて筋肉量が多いため、筋トレなどの無酸素運動で筋肉を活性化させ基礎代謝を高め、脂肪燃焼効果を上げることがもっとも効率的だ。食事の量を制限するだけでは、筋肉量が落ちてしまう。筋肉は脂肪よりも重い。食事制限によって筋肉が落ちると、体重が急激に減るため、一見痩せたように見えるが、これでは肝心の「基礎代謝」が落ちてしまう。基礎代謝が落ちれば当然、脂肪が燃焼しづらくなる。それ以上に体重を落とすためには、さらなる食事制限をするしかない。そんなことが続くわけがない。食事制限は「リバウンドしやすい身体をつくる行為」なのである。腹を凹ませたいなら筋肉量を減らすことは御法度なのだ。筋肉をつくるためには、タンパク質をきちんと摂取しておかなければならない。つまり、肉を食べるということだ。

・カルビやバラ肉など、脂まいれの肉は避けていただきたいが、高たんぱくな赤身の肉、鶏肉などは、太りにくい身体をつくうためには必要不可欠なのだ。タンパク質は、筋肉だけでなく内蔵や脳、髪の毛や爪に至るまで、人の身体のあらゆる部分を構成している。痩せにくい身体になるだけでなく、必須栄養素が不足すれば健康を損なったり病気などへの耐性も落ちかねない。特に、日本人はタンパク質の摂取量が少ない傾向があるので積極的に肉を食べていただきたい。また、よく「ダイエット中は動物性タンパク質ではなく、植物性タンパク質を摂取すべきである」と言われているが、これも栄養が偏りやすいため注意が必要だ。タンパク質は、20種類のアミノ酸から構成されている。このうち9種類のアミノ酸は「必須アミノ酸」と呼ばれており、人間が生きていくうえで、どれも欠けてはならないものだ。一つでも不足すると全体のバランスが保たれず、代謝活動が低下する。動物性タンパク質は、必須アミノ酸を摂取するためにとても大切な栄養素なのだ。必須アミノ酸は、食べ物からしか摂取することができない。動物性タンパク質である肉や魚も「ダイエットに必須」と言える食品なのである。

・血糖値の上がりやすい食品は、中性脂肪を増やすだけではなく、空腹感を覚えやすいという特徴がある。脳は血糖値の上下で満腹感や空腹感を判断しているからだ。血糖値の上がりやすい食品を摂取すると、急激に上がった血糖値を下げるために大量のインスリンが分泌され、急速に血糖値が下がる。このせいで、空腹感を覚えてしまう。逆に、血糖値の上がりにくい食品は、上昇が穏やかな分、下がり方も穏やかだ。このため空腹感を覚えるまで、時間がかかる。つまり、血糖値の上下をコントロールでいれば、食欲を抑えることができ、ムリな食事制限をしなくても、腹を凹ませることができるのである。では、血糖値が上がりやすい食品、下がりやすい食品はどのように判断すればいいのだろうか。その指標として、「GI値」というものがある。これは、ブドウ糖を100として血糖値の上がりやすさを数値化した単位である。GI値の高い食品は「脂肪をため込みやすく、腹持ちが悪い」、GI値が低い食品は「脂肪がつきにくく、腹持ちがいい」と覚えておいていただきたい。

・<GI値が低いもの(GI値30以下)>
海藻類すべて
豆類(枝豆、大豆(水煮)、いんげん豆)
種子類(アーモンド、ピーナッツ、ピスタチオ、くるみ)
野菜類(タマネギ、トマト、おくら、長ネギ、生姜、カリフラワー、キャベツ、さやいんげん、大根、タケノコ、ニラ、ピーマン、カブ、なす、ブロッコリー、セロリ、モロヘイヤ、きゅうり、白菜、レタス、大豆もやし、ほうれん草)
キノコ類(えのき、まつたけ、エリンギ、生しいたけ、しめじ、きくらげ、なめこ、マッシュルーム)
こんにゃく類(こんにゃく、しらたき)
乳製品


<GI値が高いもの(GI値31以上)>
豆類(こしあん、つぶあん、油揚げ、豆腐、えんどう豆、おから、納豆)
種子類(カシューナッツ)
野菜類(ニンジン、切干大根、とうもろこし、ニンニク、ごぼう、レンコン)
粉・パン粉類
いも類
キノコ類(干ししいたけ)
穀類(炊いたもの)
パン類
麺類
菓子類
肉類
肉加工品類
魚介類

・「血糖値を急上昇させる高GI値食品」として代表的なものは、パンや白米、うどんやパスタなど我々が主食として食べているものばかりだ。この結果を見て、こう思った読者はいないだろうか?「炭水化物を制限するダイエットと同じじゃないか・・・」「結局、ガマンが必要なのか・・・」しかし、それは誤解である。確かに白米や小麦粉などは、血糖値を急上昇させるため、ダイエット中は避けるべき食品だ。しかし炭水化物を多く含む食品のすべてが血糖値を急上昇させる食品かというと、必ずしもそうではない。つまい、GI値の低い炭水化物を食べればガマンは必要ないということだ。

・普段食べている白米に含まれる炭水化物は100gあたり37.1gだ。健康にいいとされる玄米も35.6gと、さほど差はない。炭水化物を制限して痩せようとする場合、どちらも避けた方がいいと言える。しかし、GI値を見てみると、白米が84なのに対し玄米は56なのである。これは血糖値の上昇度合いが3分の2ということになる。いきなり、玄米にすることに抵抗があるようであれば、白米半分、玄米半分炊いても効果はある。また、小麦粉と全粒粉小麦を比較した場合、パンの材料となる強力粉の炭水化物は100gあたり71.6g、全粒粉小麦は68.2gでほぼ変わらない。しかし、GI値を見ると強力粉55に対して、全粒粉小麦は45。さらにパンに加工した場合、食パンのGI値は91なのに対し、全粒粉小麦でつくったパンは50。血糖値の上昇度合いは約半分なのだ。スパゲティも同じだ。小麦粉を原料としているスパゲティはGI値65、全粒粉小麦でつくられているスパゲティのGI値は50。このように、食品ごとのGI値の違いを知り、低GI値の食品に置き換えていけば、必ずしも食事から炭水化物を抜くといった「ガマン」は必要ないのだ。

・この食品は低GI値のこの食品に置き換えろ!
白米→玄米・雑穀米・発芽玄米
パン(小麦粉)→ライ麦パン・全粒粉パン・ふすまパン
パスタ→全粒粉パスタ
ラーメン・うどん→そば
じゃがいも→さつまいも
ビーフカレー→タイカレー
ポテトサラダ・マカロニサラダ→豚しゃぶサラダ・海藻サラダ
コロッケ→げそ揚げ・きすの天ぷら
肉じゃが→ぶり大根

・実は食物繊維には胃に壁を作って、その後食べた食事による血糖値の上昇を抑えてくれる効果があるのだ。さらに、これらの食品は、内蔵のぜん動運動を活性化し基礎代謝を上げる効能もある。食物繊維が豊富に含まれているのは、野菜(ほうれんそう・ごぼう・エシャロット・オクラ・モロヘイヤなど)、キノコ類(えのき・きくらげ・しめじなど)、海藻類(ひじき・のり・もずくなど)、こんにゃく、大豆(おから・納豆・煮豆など)など。これらを食事の最初に食べることで、ダイエットの効果をより高めることができるのだ。

・実はメニューはそのままに、食べる順番を変えるだけで満腹感が早く訪れるようになる。結果的に食べる量が減り、腹が凹みやすくなるのだ。食物繊維を食事のはじめに摂ると、その後食べたものによる血糖値の上昇を抑えられるが、食事のいちばん最初は、味噌汁やスープなどを飲んでいただきたい。汁物は野菜や海藻を使うことが多く、食物繊維がたくさん含まれている。さらに、あたたかい味噌汁やスープには満腹感を刺激して、その後の食事をゆっくり食べられるようにする効果がある。その後、副菜を食べてから、メインのおかずとご飯を食べる。その結果、ご飯の量を自然に減らすことができるのだ。「ウソだ」と思った読者は、だまされたと思って、ためしに2、3日挑戦していただきたい。きっと効果を実感できるはずだ。最初は少し戸惑うと思うが、食べるものに制限はないので、慣れてしまえばとくに苦痛はないはずだ。コース料理だと思えばいいのだ。

・食事の最初に食物繊維を摂るといいが、こう聞くと、「ほかのおかずを減らさなければならないのではないか」と考える人もいると思うが、その必要はない。通常の食事に食物繊維を含む料理をプラスするということだ。また、内蔵のぜん動運動を活発にするキムチなどの発酵食品をさらに追加することもおすすめだ。このような食品を最初に食べることの最大の目的は、ご飯の量を減らすこtだ。たんにご飯を減らすだけでは、満腹感・満足感を損なってしまい、次第にストレスがたまり、最終的には挫折する。「副菜を増やす」ことでそれを防ぐことができるのだ。野菜サラダ、きんぴらごぼう、ほうれんそうのおひたし、こんにゃくの煮物、キノコのホイル焼き、ワカメの酢の物・・・、普段の食事にプラスして、このようは副菜を作ってもらうのだ。キムチやもずく酢、漬け物など、買ってきてそのまま出すだけの食品でもまったく問題ない。

・夕食に加えたい副菜
納豆・キムチ・きんぴらごぼう・もずく酢・豆ひじき・煮豆・かぼちゃ煮・たけのこ土佐煮・しらす大根・ほうれんそうのおひたし・ちりめんじゃこ・スモークサーモン・ローストビーフ・豚しゃぶサラダ・のりの佃煮・こんぶの佃煮・メンマ・ザーサイ・漬け物・おから

・夕食時のご飯はどれくらい減らせばいいのだろうか。実は、それほど減らす必要はない。ふた口で十分だ。炊飯ジャーから茶碗にご飯をよそったあと、箸でふた口ぶんを戻せばいいだけ。白米を玄米に置き換えればさらに効果的だ。その分副菜を増やしておけば、満足できないということはないはずだ。私が以前ダイエット指導を行った体重70kg台の男性は、この方法だけで1ヶ月あたり2kgの体重を減らすことに成功した。もちろん個人差はあるが、非常に有効な手段であることに間違いはない。どうしても満足できないという人は、減らした分を納豆で補うことをおすすめする。もし、ご飯をふた口減らすことに成功できれば、次は3口と徐々に減らしていっていただきたい。その際、満足できなければ副菜を1品増やしても構わない。炭水化物は「活動するためのエネルギー源」である。運動したり思考したりするときに必要なのだ。寝る前に摂り過ぎると、脂肪として蓄積されてしまう。夕食時は副菜を増やし、満足感を落とすことなく、炭水化物の量だけを落としたいものである。

・最初の1~2杯程度はビールやワイン、日本酒などの醸造酒を飲んでも実際には大差ないのである。しかもビールのGI値は34。決して高い数値ではない。ではなぜ我々には、「ビールは太る」という都市伝説のような社会通念が刷り込まれてしまったのか?これは「酒とつまみ」の関係にある。ビールに合うつまみと言われて頭に浮かぶのは脂っこいものが多い。唐揚げ、フライドポテト、ソーセージなど、高カロリー食品ばかりである。これこそがビール好きを太らせている最大の原因なのである。

・アルコールを摂取すると、肝臓がアルコールを分解し無毒化する仕事に追われ、本来の機能であるエネルギーの蓄積ができなくなってしまう。つまり、酒を飲みながら食べたものは、脂肪として蓄積されやすくなってしまうということだ。「なんだ、やっぱり飲み会は太るんじゃないか!」と思った人は安心してほしい。実は居酒屋でも「食べる順番を変える」方法を使って、血糖値の上がり方を緩やかにしたり、高GI値、高カロリー食品の摂取量をムリせず抑えることができるのだ。繰り返すが、我々は「酒」ではなく「つまみ」で太っている。目を向けるべきは「酒」ではなく「つまみ」なのだ。「つまみ」を制すれば、飲み会で太ることはなくなるどころか、腹を凹ませることができるのだ

・飲み会での食べる順番はどう組み立てていけばいいのか。そのポイントは次の4つだ。
1.空腹で飲み会に臨まない
2.最初のオーダーには食物繊維の多いメニューを選ぶ
3.第2次オーダーは基礎代謝を高める肉、魚を食べる
4.揚げ物、ご飯ものはラストオーダーで

・飲み会の前にぜひ食べていただきたいオススメの食品は、チーズ・ドライフルーツ・大豆バー・ナッツ(ノンフライ)・ヨーグルト・ゆで卵・おでん(こんにゃく・大根・卵など)・干しいも

・最初のビールにつけ加えてほしいものは枝豆だ。枝豆には、完熟した大豆にはあまり含まれない「メチオニン」が多く含まれている。メチオニンは、アルコールの分解を促進し、悪酔い・二日酔いを防ぐ効果がある。また、食物繊維も多く含まれており、血糖値の上昇を抑えてくれる。さらに、枝豆は「さや」に包まれているため、食べる速度が自然と遅くなる。ゆっくり食べると、さらに血糖値の上昇がゆるやかになり、より脂肪がつきにくくなるのだ。「食べる速度が遅くなる」ことの効果はもうひとつある。人間が「満腹感」を覚えるのは、食べた10~20分後とされている。つまり、たくさん食べても、早食いをすると満腹感を得るまでに時間がかかるのだ。逆に、この10~20分の間に食べる量をできるだけ減らせば、食べる総量を減らすことができる。

・枝豆のほかに飲み会の最初に食べるつまみとしては以下の通り。
<野菜類>
枝豆・生キャベツ・オニオンスライス・冷やしトマト
<海藻類>
もずく酢・めかぶとろろ納豆・海藻サラダ
<キノコ類>
キノコサラダ・キノコのホイル蒸し
<魚介類>
たこわさ・しめさば・海鮮サラダ・まぐろ納豆
<その他>
キムチ・チェンジャ・冷奴

・メインメニューは「タンパク質の豊富な肉」を選ぶことである。肉のなかでは、「赤身」の部分がタンパク質も豊富でカロリーも低い。このため「ヒレ・モモ」などは積極的に食べたい。逆に、「サーロイン」や「バラ」、焼き肉で人気の「カルビ」などは、脂肪分が多くカロリーが高いため、できる限り控えたい。もし食べたい場合は、赤身系の肉を食べたあとに少量食べることをオススメする。つまみの定番「焼き鳥」は、「ささみ」や「砂肝、ナンコツ、レバー」などは太りにくく、「皮・手羽」などは避けたほうがいい。また、「ハツ・レバー・ミノ」などのホルモンは、低カロリーでタンパク質を多く含み、さらに糖質(炭水化物)の分解を促進するビタミンBなども多いため「痩せる肉」といえる。ただし、ホルモンはプリン体を多く含むため、尿酸値が高く、通風の傾向がある場合は食べると悪化するので注意が必要だ。

・特に焼き魚は、焼くことによって脂が落ちるため、太りにくい。さらに、「骨をとる」という作業が必要になるため、枝豆同様、自然と食べる速度が遅くなるので、食べ過ぎを防いでくれる。また、刺身を食べる際は、一緒についてくる「つま」を必ず口に運んでいただきたい。「つま」とは刺身に盛りつけられている大根の千切りと大葉(シソの葉)のことだ。大根には「ジアスターゼ」という消化酵素が多く含まれ、炭水化物の分解を促進したり、胃腸の調子を整え胃もたれ、胃酸過多、二日酔い、胸やけを防ぐ効果も期待できる。加えてビタミンAやビタミンC、食物繊維も豊富。まさに痩せる食品としてうってつけなのだ。大葉も、ビタミンAやビタミンCなどが豊富だ。さらに、豊かな香りで刺身の臭みを消し、食べたあとの満足感を高める効果もある。

・腹を凹ませるために大事なのは、最初に食物繊維を多く含むメニューを食べること。中盤には高タンパクで低カロリーの肉料理・魚料理を食べることである。どうしても揚げ物、炭水化物を食べたければ、最後にオーダーすることをおすすめする。また、揚げ物は酢やレモンをかけると血糖値の上昇が緩やかになって脂肪がつきにくくなる。唐揚げなどに添えられているレモンは必ず絞ってから食べていただきたい。いわゆる「フライ」は、素材にGI値の高い小麦粉、パン粉と二つの衣を使用しているので、できるだけ、唐揚げや天ぷら、素揚げなどを頼むようにしよう。素揚げでも、フライドポテトは、材料であるジャガイモのGI値が非常に高いため、避けることをオススメする。

・痩せるためにと、いきなり激しい運動をすると、健康になるどころか、整形外科に通うはめになる。急に激しい運動をすることだけは絶対に避けていただきたい。

・有酸素運動の目的は「脂肪の燃焼」である。これは、筋肉量が少なく、男性に比べて基礎代謝の低い女性には効果的だが、筋肉量の多い男性の場合、有酸素運動でカロリーを消費するのではなく、筋トレによって基礎代謝を活性化させ、自然に消費されるエネルギーを増やした方が効率的なのだ。つまり、痩せる身体をつくるために筋トレをするということ。男性は、痩せるために運動をするのではなく、痩せる身体をつくるために運動するということを覚えておいていただきたい。

・ダイエットの初期に気をつけていただきたいのは、体重が減らないからといって、「この程度では痩せられないのではないか?」と不安になり、極端な食事制限やヘビーな運動をしてしまうことだ。このような激しいダイエットを行ってしまうと、飢餓回避モードがより加速されてしまう。「生き延びるために食べなくては」と、強い食欲を感じるようになり、結果的に食欲に負けて挫折してしまうのだ。このような、残念な結果を招かない方法は一つしかない。それは、「最初は体重が減らないものだ」と理解して、慌てず、淡々と同じペースでダイエットを継続していくことだ。とても単純なことだが、これが一番大切である。

・ダイエットを続けていると、ある日突然、まったく体重が減らなくなる「停滞期」と呼ばれる時期が訪れる。これはほぼ例外なく誰でも体験することだ。この原因も「現状維持の本能」によるものだ。このような停滞期は周期的に訪れる。個人差はあるが、おおよそ2週間から1ヶ月に一度くらいだ。そしてこの停滞期は1週間から2週間くらい続く。しかし、これも体重が減ったことに対する身体の防衛本能であり、淡々と続けていれば、やがて体重は再び減り始める。ダイエットを継続させるには、なにが起きても慌てず騒がず、一定のペースを守り続けること。これにつきるのだ。


良かった本まとめ(2015年下半期)

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d47食堂(東京 渋谷 ヒカリエ8F)はとてもオススメ!

2016年05月11日 01時00分00秒 | 外食
東京の渋谷のヒカリエ8Fにあるd47食堂へ行ってきました!


↑店構え

「d47」とは変な名前ですが、47の都道府県と季節を感じる編集部による定食屋とのことです。


↑d47のこだわり(すみません。写真が横になってしまって下に戻せません。以下同様です)

d design travel編集部は旅先で様々な食の生産者とも交流を持ち、d47食堂はそこで出会った方々から仕入れた四季折々の食材をつかう定食屋とのことです。
47都道府県の「食」をテーマに、生産者や器の作り手の想いを伝え「おいしく正しい日本のご飯」を提供していくというのがコンセプトのようです。
日本の再発見につながり素晴らしいですね♪
また生産者を招いてのワークショップや勉強会など、「食」に関わるイベントも定期的に企画しているようです♪

私がこの店を知ったきっかけは、以前ブログでも紹介した「Lonly Planet Tokyo」という外国人向け旅行ガイドにも掲載されていたためです。
そのせいか、外国人客がかなり多かったですね♪
10人ぐらい並んでいたのですが、隣りに並んでいた客はアジア人ですし、西洋人の子供たちがフロアを走ったりしていました^_^)

というか、このお店のコンセプトは日本なので、外国人にとっては美味しい日本を知るにも良いお店だと思います。
またこのd47食堂では全国各地の無添加食品もたくさん売られていて、外国人にとっても良いお店だと思います♪
私も、海苔佃煮や梅干し、胡麻油を買ってみました^_^)


↑無添加食品

20時前にこのお店に到着したのですが、私の次の方で打ち切られたので、危なかったです。
早めに来ることをお勧めします。
その後も、何人も入店を断られていましたね。

ようやく、自分の順番が来て席に案内され、メニューを見ます。
店内は、かなり綺麗で清潔で、大きな窓からは渋谷のビル群も美しく見えます。


↑メニュー


↑d47食堂のこだわり


↑d47食堂のこだわり

d47食堂の定食は47都道府県のおいしい食材を選んでつくる「○○県定食」というのが面白いですね♪
月ごとに取り上げる都道府県が変わっていくのも楽しいと思います。

また、d47食堂で使っているトレイやイスも各地のこだわりのものとは素晴らしいですね♪

それから日本各地から取り寄せたクラフトビールやワイン、ジュースは飲み比べも用意しているとは面白いと思います。

ちなみに、今回の各県定食は以下の通りでした。

岐阜定食 鶏ちゃん 1,700円(数量限定)
伊豆諸島定食(東京) べっこう丼 1,650円
長崎定食 松浦港のアジフライ 1,550円
島根定食 本日の一夜干し 1,550円
大阪定食 旬野菜のだし煮込み 1,780円(数量限定)
三重定食 1,700円
香川定食 森本商店手延べ素麺 1,100円

今回は、伊豆諸島定食 べっこう丼 1,650円を注文しました♪


↑伊豆諸島定食 べっこう丼

島唐辛子醤油に漬けた魚の切り身が、つややかなべっ甲色になるため、べっこう丼と呼ばれるようです。
伊豆大島の郷土料理とのことです。
べっこう丼は、ブリの刺身を漬けたもので、これが美しくて美味しい!
上質さを感じます!
ご飯も美味しいです!

そのほか、あした葉の胡麻和え、八丈島のトビウオのさつま揚げ、島海苔の味噌汁で、どれも上質さを感じ、美味しい♪
想像以上の美味しさでしたね♪

これは、他の県の定食も食べたくなりました♪

d47食堂は、47の都道府県と季節を感じる美味しい料理を楽しめ、とてもオススメです!!
さすが「Lonly Planet Tokyo」に掲載されるお店だと思います!

美味しかったものまとめ(2015年下半期)

<今日の独り言>
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ディヨンナナショクドウ定食・食堂 / 渋谷駅神泉駅表参道駅
夜総合点★★★★ 4.5

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東海道五十三次 街道をゆく 箱根峠~三島宿 (1)箱根峠~兜石

2016年05月09日 01時00分00秒 | イベント・外出
阪急交通社が企画する「東海道五十三次 街道をゆく」の第11回目の箱根峠~三島宿(1)箱根峠~兜石について紹介したいと思います。

いつものように東京駅前に7:30に集合し、貸し切りバスで高速道路を使って箱根峠まで行きます。
今回は少し渋滞があり、箱根峠で準備運動をして10:10頃出発します♪

しばらく歩いて旧東海道の石畳の道に入ります。


↑旧東海道の入口

この辺りは茨(いばら)が生い茂っていたので、茨ヶ平(ばらがだいら)と呼ばれていたようです。
茨とは痛そうで嫌ですが、今ではその茨はすっかりなくなっているようですね^_^;)


↑箱根旧街道の案内

それから当時の道しるべの石碑があり、江戸まで25里(約100km)、京都まで100里(約400km)とあります^_^)
この辺りで江戸から京都までの1/5の距離なんですね♪
まだまだ京都までは遠いです^_^;)


↑当時の石碑(すみません。写真が横になってしまい元に戻せません。以下同様です)

4月初旬だったのですが、暖かくなり、ウグイスの「ホーホケキョ♪」が山道を歩きながらずっとこだましていて、美しい鳴き声でしたね♪
とても癒されます^_^)
しかし、ウグイスにとってはこの「ホーホケキョ♪」は実は縄張り争いの鳴き声のようで、一応必死のようです^_^;)

それにしてもこの辺りの旧東海道は、箱根竹が石畳の道の周りを生い茂り、幻想的でもありましたね♪
とても美しいと思いました♪
素晴らしいです!


↑箱根竹が生い茂る石畳

しばらく歩くと、左側に小さな「兜石跡」の石碑がありました。
後で説明しますが、元々はここに「兜石」があったようですが、昭和初期の国道工事の際に上部を切り取って、現在の場所へ移したとのことです。


↑兜石跡

それから接待茶屋の案内がありました。


↑接待茶屋の案内


↑接待茶屋の写真

 接待茶屋とは、箱根山を往来する者の苦難を救うため、人や馬におかゆや飼葉、たき火を無料(ボランティア)で無償で施していたとのことです。
ただ無料ゆえ経営が成り立たなくなり一時途絶えましたが、江戸の豪商の加勢屋の再興や、明治時代には八石性理協会による再興、そして鈴木家に引き継がれ、ついに1970年に茶釜を降ろし、接待茶屋は終わったようです。
今や高速道路や国道が発達して、ほとんど行き来がないこの旧街道で、1970年(昭和45年)まで接待茶屋を続けていたとは驚きですね。
しかもボランティアでというのは心を打たれます。

当時は特に箱根~三島は吹きっさらしで、冬は強風と寒さで大変だったようです。
また、夏は炎天下で大変だったと思います。
そのため、接待茶屋が設けられたのだと思います。
人々の苦難を救うためにサービスする姿勢というのは素晴らしいと思います^_^)

それから、一里塚に到着します。
ここは江戸から26番目の一里塚となります。
江戸の日本橋から約104kmとなりますね。
実は25番目の一里塚はありません。
はっきりとしないのですが、どうやら当時、道がつけ変えられたことから、このような24番目の一里塚の次は26番目の一里塚という事態となっているようです・・・^_^;)


↑一里塚

それから徳川有徳公遺跡の石碑がありました。
有徳公とは徳川吉宗八代将軍のことです。
徳川吉宗八代将軍がこの茶店で休憩した時に、永楽銭を賜ったことから、以後ここにあった茶店は永楽屋と言われたようです。


↑徳川有徳公遺跡の石碑

それから、兜石がありました。
結構大きな石です。


↑兜石


↑兜石の説明

この石が兜(かぶと)を伏せたような形をしていることから「兜石」と呼ばれているようですが、豊臣秀吉の小田原征伐の際に、秀吉が休息した際に兜をこの石の上に置いたことから兜石と呼ばれるようになったとも言われているようです。
面白いですね。

次は、(2)明治天皇小休止跡~山中城です。


お勧めなお話(2015年下半期)

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「東大教授が教える独学勉強法(柳川範之)」という本はとてもオススメ!

2016年05月06日 01時00分00秒 | 
「東大教授が教える独学勉強法」の購入はコチラ

「東大教授が教える独学勉強法」という本は、小学4年から中学1年の間に親の勤務の都合でシンガポールに住んで自分で判断し自分で勉強するクセがつき、高校に行っているはずの年齢の時はブラジルで参考書や教科書を大量に買い込んで行って自分で勉強し、その後に日本に帰国して大学入学資格検定(大検)試験を受けたあと、シンガポールで慶応議塾大学経済学部の通信教育課程を受け、日本とアメリカの会計士資格の勉強を独学でした著者の経験等から、勉強はどうやってするものなのかを楽しく丁寧に解説したものです。

 特に以下については感銘を受けましたね。

・自分の頭で考え、自分自身で判断する力をつけるための手段の一つが独学
・決断を迫られたときや苦しい状況の時には歴史の勉強は大切
・自分の理解のパターンに合った本を探すことがポイント
・独学を続けるためにはテーマや目標をあまり無理して明確にする必要はない
・自分の理解のパターンや無理のないペースを探すために時間をかけていろいろと思考錯誤する期間が必要
・大事なのは自分のやりたいことや目標を探しながらぶらぶらと歩き回ること
・初心者の人が読む本は、ネットで検索ではなく人に聞くのが一番
・本は2回読むことが必要で、1回目はそのまま吸収し、2回目は少し疑問を持ちながら読むことで理解を深める
・本を1回読んだ後は、すぐに2回目を読むのではなく、その前に違うものを読むとより効果的
・入門書や概説書は初めての分野を読むことになるので、目次を見て、必要そうなところだけをとりあえず見てみるでよい。
・マーカーを引くのは2回目か3回目に読むときで良い
・本を読むときには著者立場と読者の立場と行ったり来たりして自問自答しながら読んでいくこと
・ノートにメモする時間と労力があればもう一度本を読み返すこと
・下手に要点をまとめたりようやくをするのはわかった気になるだけでマイナス
・専門書を分かる所だけでも良いので自由に読むこと
・反例を挙げたり、自分自身の理論を組み立てて読むのが理想的
・似たものを「関連づけて」本質を捉えること
・違う分野の勉強もしてそれぞれ補い合うこと
・新しい知識はほかの事例に応用できるか考えること
・基本が大切で、基本から少し変化させることが大切
・学びの成果として自分の言葉でやさしい文章にすることが大切
・論文は独創性(オリジナリティ)が大切

「東大教授が教える独学勉強法」という本は、独学や読書法について分かりやすく説明があり、学びや人生向上のためにもとてもオススメです!

以下はこの本のポイント等です。

・これからは自分の頭で考え、自分自身で判断する力をつけるための勉強が求められる時代になるのです。そして、そのための有効な手段の一つが「独学」だと私は思っています。

・決断を迫られたときや、苦しい状況になったときに、過去の人たちがどのような対処をしたのか、あるいはどのように歴史が動いていったのかを、時間をかけて学ぶことで、自分のこれから生きていく生活に、何かメッセージやヒントが得られれば、それが歴史を学ぶ意義ではないでしょうか。最近、ライフネット生命の出口治明会長が、「仕事に効く教養としての「世界史」」という本を出されて話題になっていますが、あの本も同様のコンセプトで書かれている歴史の本だと思います。単純に事実を知っておしまいというのでは、あまり学ぶ意欲が続かないかもしれませんが、広い意味で、大きな意味で、自分の人生に役に立つ、人生が豊かになっていくのにプラスになるという学び方が良い学びだと思います。

・「能力のある人は、どの本を読んでもわかる。能力のない人はどんな本を読んでもだめだ」-誰もがそう思いがちですが、それは間違いです。ぜひ自分の理解のパターンに合った本に出会うために、自分なりに探してみる試行錯誤をしてほしいと思います。

・独学を続けるには、少しいい加減なくらいの気持ちのほうがうまくいきます。テーマや目標もあまり無理して明確にする必要はありません。すでに「これをやりたい」ということが決まっている資格の勉強なら別ですが、そうでなければ、無理して決めてしまうとかえって自分の可能性を縛ってしまうことになります。

・実際にはじめてみれば、だんだんと思いもかけなかったいろいろな道が見えてくることでしょう。それに応じて臨機応変に道を選びながら勉強するというのでかまわないのです。いや、むしろそうでないとうまくいかないと思います。そう考えると、完璧主義でないほうがむしろ独学には向いていることがおわかりでしょう。完璧主義だと初志貫徹しようとして壁に当たるか、やむなく方針をころころ変えて自責の念にかられるかのどちらかにならざるをえないからです。ですから、どうぞ気楽な気持ちで独学に取り組んでいただければと思うのです。

・まずは、自分の理解のパターンや無理のないペースを探すために、時間をかけていろいろと試行錯誤する期間が必要です。資格試験の勉強のように、やるべきことが決まっている場合というよりは、もう少しやりたいことが漠然としている場合について考えてみましょう。この場合、勉強のテーマをあまり決めてしまわずに、いろいろな本を読んでみることが大切です。そうすると、それまで思いもしなかった分野に興味を持つこともあります。また、評価の高い本や参考書が自分にはまったくわからない場合でも、たまたま手に取ったそれほど知られていない参考書を読むとスッと頭に入ってくるという場合もありえます。ですから、いきなり本格的に勉強に取り組むのではなく、少し時間をかけていろんな試行錯誤をする準備期間を持つことが大切なのです。もちろん、そのためには本を読まなくてはなりませんが、この段階では、最初から最後まで読み通すことが目的ではありません。この段階の読書は、どんなことに自分は興味を持てるのか、どんな学びのスタイルが自分に向いているのかを探るための手段と割り切って考えたほうがよいでしょう。ですから、最初の10ページでやめてしまう本があってもかまいません。

・人によって、この勉強がしたいというものが1週間で見つかる人もいれば、半年ぐらいかかる人もいるかもしれません。それでかまわないのです。大事なのは自分のやりたいことや目標を探しながら、ぶらぶらと歩き回ることです。たとえ、自分は教養として学ぶんだからという人でも、やはり何かの目標を探してみることは必要だと思います。勉強をする際に、目標を探しながら進んでいるのと、あてもなく進んでいくのでは、大きな違いが出るからです。絶えず考えながら歩き回っていれば、必ず求めるものに行きあたります。あてもなくぶらぶらするのとは違うのです。本格的な勉強の前には、試行錯誤の期間を必ず設けたほうがいいと私は思っています。

・初心者の人が読む本としては、きちんと学問を修めている人が書いた本がいいことは言うまでもありません。ただ、一般の人は、誰がきちんとしているのかわからない場合がほとんどでしょう。たくさんの本を書いている人がいいというわけでもないので、その点が悩ましいところです。ネットで検索すればいいかというと、それもまた疑問です。評価の星の数が多ければ良い本だとは残念ながら限られないからです。そういうときは、やはり人に聞くのが一番です。私は、自分が関連していない分野については、なにを読めばいいか迷ったら、自分が信頼できる人に紹介してもらうことにしています。

・本は少なくとも2回読む必要があります。1回目は、書かれているものをそのまま吸収するという意味で内容を理解する。そして2回目は、少し疑問を持ちながらもう一度読むことで理解を深めていくわけです。

・1回読んだあとすぐに2回目を読むのではなく、その前に別のテキストを読んでみる。それからもう一度最初の本に戻るとより効果的な場合が多かったと思います。

・大事なことは、いきなり読もうとするのではなく、とりあえず自分が目指している何か、自分が得たいものやわかりたいことなどをぼんやりとでもいいから持っておくことです。それを少しでも解明したいという目的意識を持って読んでいくと、頭に入りやすいことが多いと思います。

・入門書だからといって、隅から隅まで理解しようと思わないことです。初めての分野では、概説書であっても難しい専門用語が書かれていますから、それをいちいち緻密に調べながら読もうとしたら、間違いなく途中でくじけてしまいます。いわば、入門書や概説書というのは、その分野全体を大づかみにして、どこを深く掘っていきたいかと考えるためのガイドと位置づけたらいいのだと思います。最初は目次を見て、自分に必要そうなところだけを、とりあえず見てみるというのでもいいと思います。必ずしも頭から読む必要もありません。

・1回目は書かれている内容をすべて受け入れるつもりで、ともかく読み進める。その目的は、筆者の考え方なりメッセージなりを理解することです。そこがある程度わかってくるまでは、少し腰を据えて我慢して読むことが必要です。ただし、枝葉の部分や難解な部分には、あまりこだわることなく読み進めることです。最後まで読み進めてみると、途中でわからなかったことも、読み返してみて理解できることもあります。考え方やメッセージがある程度理解できたら、2回目は勘所みたいなものをつかんでいくのです。そのときは、批判的な目を持って疑問を持ちながら読んでいきます。2回目は、興味ある部分を重点的に読んでいくのがいいでしょう。そのうえで、わからないことは、時間をかけて何度も読み直していけばいいのです。

・線を引くならば、2回目か3回目に読むときに引くのがよいでしょう。何回読んでも同じ部分でひっかったり、興味を引かれたりする部分に引けばいいのです。でも、2回、3回読むことで実はポイントが見えてきたら、マーカーを引くこと自体、本当は必要ないのです。もう、ポイントは理解できているのですから。

・疑問を持ちながら本を批判的に読めるようになってきたら、今度は自分の疑問に対する答えを考えていくトレーニングです。その効果的な方法は、本を読むときに、著者の立場と読者の立場と、行ったり来たりして自問自答しながら読んでいくというものです。例えば、まずは読者の立場で、「こういうときはどうなんでしょうか?」と問いかけを発する。そうしたら、次に著者の立場になって考えて、「それはこういう理由なので、そのときも同じことが成り立つ」と答える。さらに、もう1回読者の立場から、「じゃあ、次にこういう場合はどうなのか?」というように、自分の中で問いと答えを繰り返していくのです。自分が出してきた異なる具体例に対して、著者の立場で答えることができてはじめて、「自分なりに考える」と言えるのだと思います。そして、そのプロセスを通じてこそ、書かれたことが自分の身につき血となり肉となるのです。

・私自身ノートにまとめたり、メモをつくるということは、ほとんどしていません。ノートに書く時間と労力があれば、もう一度本を読み返して、自分の頭に入れることが大切だと思うのです。もし、書かないと大事なポイントが頭に入らないのなら、そもそもそれは自分にとって必要ではないことだと思うのです。

・もちろん私も、これまでにまったくメモをとらなかったわけではありません。私は、数字を暗記するようなことが苦手なので、本当に覚えておかなくてはいけないデータはノートにメモをしていました。ただ、それも最近は必要ないと思うようになりました。なぜなら、ネットの検索技術が急速な進歩を遂げたので、いつでもどこでも簡単に必要な数字が引き出せるようになったからです。

・自分が深く考えていくために勉強するというときには、下手に要点をまとめたり要約をするのはマイナスになると思うのです。なぜなら、そうすることで、本当は理解できていないのに、わかった気になってしまうおそれがあるためです。表面をうまくまとめるという作業に意識が奪われてしまい、内容を深く追わないクセがついてしまうのです。

・学者を目指さない人であっても、入門書や概説書を読んで終わりにするのではなく、さらに専門書へと向かっていってほしいと思います。入門書では、その分野のおおまかな考え方や学問の勘所をつかむことはできますが、残念ながら学問のおもしろさは少ししかわかりません。こんな言い方をしたら怒られるかもしれませんが、その分野を専門にしている人から見ると、入門書というのは、出がらしのお茶のようなもので中身が薄いのです。書く立場からしても、特殊な入門書であれば別ですが、一般的なシンプルな入門書にはあまりメッセージを込めることができないからです。だから正直言ってあまりおもしろくありません。その点、専門書になると、著者は自分が言いたいことやオリジナルの発想をダイレクトに書くことができます。一般的には専門書というと堅苦しくて、難解で無味乾燥なイメージを持っている人が多いようですが、そんなことはけっしてありません。むしろ逆です。ですから、読む側としても、そこに込められた思想や考え方を読み解く楽しみがあるのです。

・専門書は、端から端まで精読する必要はまったくありません。関心が持てて食いついけるところを読めばいいのです。入門書は、まずその分野を大づかみに全体像を理解する必要がありますから一応全体を見渡す必要がありますが、専門書はそんなことを気にすることもありません。そもそも特定のことしか書いていないので、その中の半分だけ読もうが3分の1だけ読もうが、まったく問題ありません。

・どんな専門書でも、それぞれ「世の中はこうなるべきだ」「こんな政策をとるべきだ」といったように、独自の主張が展開されています。それに対して、私はいつも「あなたの言っていることには矛盾があるんじゃないか?」「そんな考え方はどんな場合でも通用するわけではないだろう」とけんかをしながら読んでいます。「けんか」という言い方が適切ではないならば、「反論しながら読む」と言い換えればいいかもしれません単に著者のことを批判するのではなく、反例を挙げたり、自分自身の理論を組み立てながら読むのが理想的です。

・反論しながら読むという力は、学者に限らず、これからの時代には欠かせない能力だと思います。自分の頭で考える能力を身につけるというのは、偉い先生が言ったことを鵜呑みにするのではなくて、自分なりに組み立てて、偉い先生とは違う理屈を語れるかどうかだと思うのです。それを意識しているかどうかで、本の読み方はまったく違ってくるでしょう。

・「普遍化」するためには、「これと似たような話はないか」「別の状況でも同じようなことがあてはまらないか」と考えることです。これが普遍化の一つのやり方です。この能力は、学問をするうえでも、実生活でも非常に役に立ちます。ものごとを深く理解する助けにもなりますし、運がよければ新しいビジネスにつながる可能性もあります。また、この能力を養うには、違う学問分野の勉強をしておくことも有効です。現実問題としては、経済学者であっても、経済や金融の理論を知っているだけでは通用しない時代になってきています。一つの専門分野にとどまらず途上国援助や子育てについて議論できるような能力も必要になっています。このような複数の分野を理解することの重要性は、学者に限らず、あらゆる学問や勉強に通じることだと思います。そして、「これとこれは本質が同じだな」「この二つには共通点があるので結びつけて考えることができるな」というように、絶えず関連づけを探し出してくるクセをつけることが大事です。そうやって探すことが、その学問の本質をあぶり出す良い訓練になるでしょう。なぜなら、本質がわかっていないと、表面的に違うもの二つを結びつけることはできないからです。

・一つに集中して勉強していると行き詰まってしまうことがあるのですが、もう一つのことを勉強することで、いろいろと違う発想が広がっていくのです。西洋史とクラシック音楽の例でいえば、それぞれの分野で学んだことが補い合って、時代背景が立体的に見えてくるかもしれません。またクラシック音楽に表現された宗教観を知ることで、西洋史の出来事をより深く理解することにもつながります。より普遍的な構造を見つけやすくなると思うのです。

・「普遍化」と同じように、勉強を深めるために大事な視点に「応用する」というものがあります。学問というのは過去にわかったことを学んで終わりではなく、今、目の前の現実の世界で問題や課題に直面したときに活用できて、はじめて意味を持ちます。そして、学問を現実問題に役立てる際、学問と現実を関連づける能力-「応用する力」が必要になります。いわば、「応用する」ということと、「自分なりの答えを出す」ということは同義と言えます。

・大切なのは、常に何か新しい情報なり知識に触れたら、その話がどこまでほかの事例に応用できるかというところまで考えることです。

・大事なのは、どこまでが一般的に通用する話であり、どこまでがその国の特殊要因だったのかを考えることです。それによって、その国にしか通用しない話なのか、アフリカ全土に通用するのか、それともアジアを含めて世界的にある程度通用するのかということが見えてくるのです。

・応用力をつけるには二つの要素が必要だと私は思います。一つは、まず基本をしっかりと押さえること。基本があっての応用ですから、基本をないがしろにしてはいけません。歌舞伎でも落語でも、若手の演者がまずやることは、ただ真似ることです。自分でバリエーションをつけたりしたら、師匠からこっぴどく怒られるでしょうが、それは基本をまず身につけるべきだという考えがあるからです。また基本が身についていないのに、いくら応用問題を解こうとしても、本質を理解できていないから、ちょっとでも難しい応用問題になると手も足も出なくなってしまいます。もう一つの要素は、基本を身につけたうえで応用に取り組む際に、基本から少し変化させるということです。応用問題の難しさというのは、基本問題のときとは状況が変わっていることにあります。それは当然のことで、状況が変わっていなければ応用にならないからです。ここで難しいのは、状況がどの程度変わっているときに、対応をどの程度変えるかという点です。「このくらいの変化ならば、基本とほぼ同じでやれるかな」「ここまで変化していたら、こちらもこの程度変えなくてはいけないな」という一種の「思考実験」が求められることです。これを私は、「揺らす」と表現しています。頭にいったん入れたことを「揺らす」のです。実は、「別の角度から見たり、状況を変えたりして」考えることこそが、応用問題を解くことでもあるのでs。

・せっかく何かを勉強しているなら、最終ステップとして、学びの成果を文章にして、第三者に伝えるという作業をぜひやってほしいと思います。文章という形にすることは本人にとっても大きな意味があるからです。人に伝えようとしてみることで、自分がいかに理解できていないかがわかり、結果的に自分の理解度も深まります。実際、私自身もこの本を書くことで、独学の意味や仕方等について、ずいぶん頭の整理ができていなかったことに気がつき、そして、改めて勉強をすることの意義や重要性を確認することができました。書くこと、とくに人に伝えようとして書くことは、とても大切なことなのです。

・文章を書くときのポイントは何よりも「自分の言葉で書く」ということです。難しいことではありますが、これは自分の理解を深めるうえで、とても良い練習になります。自分の言葉にするということは、受け入れた情報や知識を鵜呑みにしてそのまま出すのではなく、いったん自分の血や肉にしてからアウトプットする作業だからです。

・文章を書くときのもう一つのポイントは、できるだけ「やさしく書く」ということです。それは、けっして幼稚な言葉遣いという意味ではありません。わかりやすい文章を書こうという意味です。たとえば中学生やお母さん方にも理解できるように書いて、というアドバイスです。人に理解してもらおうと思ったら、できるだけやさしく書くことが大切です。そして、大事な点は、他人と対してだけでなく、自分が本当に理解するうえでも、やさしく書くことが大切だということです。やさしく書くというのは、本質的なことを理解していないとなかなか難しい。どれだけ自分の言葉でやさしく書けるか、それが学問を消化して自分のものとしているかの証明と言ってもよいでしょう。ですから、やさしく書けるかどうかで、理解度を自分自身で確かめることができます。やさしい言葉で説明しにくいところがあれば、そこは自分の理解度が足りない部分だとわかります。だからこそ、やさしく書いてみることが、自分にとっても必要なのです。

・研究者というのは、基本的には良い論文を書くことが仕事です。では、良い論文とはどんな論文でしょうか?人によってあるいは分野によって多少意見が異なると思いますが、一般的に論文の評価は、どれだけ独創性があるか、オリジナリティがあるかで決まります。今までの人たちが言ってきたことと違うことがどれだけ言えるか、新しいことがどれだけ言えるかで、良い論文かどうかが決まります。

良かった本まとめ(2015年下半期)

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ビストロ アギャット(東京 門前仲町)はとてもオススメ!

2016年05月04日 01時00分00秒 | 外食
東京の門前仲町の食べログで人気のビストロ アギャットへ休日ランチに行って来ました!

場所は東京の門前仲町の富岡八幡宮近くで、大きな永代橋通りの裏道となります。
隠れ家風ですぐに場所が分かりませんでしたね^_^;)
ただ店内はかなりオシャレで、若い女性客ばかりで驚きました。
門前仲町はどちらかといえば飲み屋街でオシャレなお店は少ないのですが、こんなところにオシャレなお店があったんですね^_^;)
さすが食べログ上位のお店です♪

休日のランチはコースのみとのことで、2500円(税別)のコースを選びます。
そのほか4000円のコースと5000円以上のコースもあるようでした。
それから+200円で魚料理に変えることができ、+400円でスープが追加できましたので、スープを追加しました♪

さっそく前菜が運ばれます。
自家製スモークサーモンのサラダ仕立てとのことで、盛り付けが美しい!
色鮮やかなのには驚きました♪
アボガドやホタルイカも入っていましたね♪
酢が適度に効いていて美味しいです!
これは素晴らしいですね!


↑自家製スモークサーモンのサラダ仕立て

そして、野菜スープが運ばれますが、アツアツ濃厚でこれも素晴らしい!
上質さを感じます。


↑野菜スープ

そしてメインの美桜鶏もも肉のローストが運ばれます!
これも盛り付けが美しい!
野菜がゴージャス!


↑メイン

鶏肉は表面カリカリで中が柔らかくジューシーで素晴らしい!
とても鶏肉が美味しいです♪
さすがです!

そしてデザートが運ばれますが、これも盛り付けがカラフルで美しい!
これは女性客に人気なのがよくわかりますね。
写真では分かりにくいですが、甘いパンナコッタがたっぷり底のほうにあります^_^)


↑デザート

また美味しくコーヒーも頂きました。
カップが7角形というのも素晴らしいですね^_^;)


↑コーヒー

ビストロ アギャットは隠れ家風オシャレな店内で、美しい盛り付けの美味しいビストロを堪能でき、とてもオススメです!!



美味しかったものまとめ(2015年下半期)

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ビストロ アギャットフレンチ / 門前仲町駅越中島駅木場駅

昼総合点★★★★ 4.3

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東海道五十三次 街道をゆく 畑宿~箱根峠 (3)楓~箱根峠

2016年05月02日 01時00分00秒 | イベント・外出
 阪急交通社が企画する「東海道五十三次 街道をゆく」の第10回目の畑宿~箱根峠 (3)楓~箱根峠について紹介したいと思います。

箱根関所から少し歩くと、箱根宿の楓並木について説明がありました♪
箱根山中の街道筋には杉並木を作りましたが、箱根の宿場町の街路には楓を植え、春夏秋冬の風趣を添えたようです。
ここにある楓は当時からある樹齢400年のもので、本陣前に植えられていたものとのことです。
当時の本陣は今の箱根ホテルなんですね。


↑楓(すみません。写真が横になってしまい直すことができません。以下同様)


↑箱根宿楓並木の説明

それから箱根駅伝初日のゴールの場所がありました♪
「P12」という看板の先の白い鉄塔がゴールのようです。
皆さんここでゴールして倒れ込むようです^_^;)


↑箱根駅伝初日のゴール

それから、箱根峠を目指して、また山道を歩きます♪
「向坂」の案内がありました。
石碑も残っています


↑向坂の案内


↑石畳も残る山道

それから「赤石坂」の説明もありました。


↑赤石坂の案内

幸いなことに雨は止み、少し霧がかかって幻想的な東海道の石畳と杉並木でしたね♪


↑石畳と杉並木の道

そして「釜石坂」の説明もありました。


↑釜石坂の案内


↑杉並木の東海道

それから「風越坂」の説明もありました。
当時、石畳が敷かれた場所は坂道だけで、集落の中や平坦な場所には石畳みは敷かれなかったんですね。


↑風越坂

そして「挟石坂」の説明もありました。


↑挟石坂

そしてついに箱根峠へ到着です!
標高846mです!
当時はこの箱根峠は相模の国と伊豆の国を分けていましたが現在は、神奈川県と静岡県の県境となります♪
ついに静岡県に入りました!


↑県境

なお、この箱根峠には箱根エコパーキングがありました♪
平成15年3月に自然・環境に配慮したウォーキングサポートの拠点となる休憩ポイントとのことです。
そこには新箱根八里記念碑(峠の地蔵)もありました。
地元出身?の8人の女性による揮毫とのことです。

・おしん 辛抱(橋田寿賀子)
・花見る人は皆きれい(黒柳徹子)
・夢に向かってもう一歩(向井千秋)
など


↑新箱根八里記念碑(峠の地蔵)の説明


↑新箱根八里記念碑(峠の地蔵)

畑宿から箱根峠までは途中雨が降るというアクシデントがありましたが、雨の中の石畳を体験でき、またそのアクシデントの中の甘酒の美味しさも堪能でき、また芦ノ湖や箱根関所、杉並木も楽しめて良かったですね♪

次回は、箱根峠から三島塚原までを楽しみたいと思います。
富士山が綺麗に見えると嬉しいですね♪

次は、箱根峠~三島宿 (1)箱根峠~兜石です。


お勧めなお話(2015年下半期)

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