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日本航空(JAL)の機体整備場見学は、とてもオススメ!

2012年07月30日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

 小学生の息子に見学させたいと思い、日本航空(JAL)の機体整備場見学へ行ってきました!

 この見学を申し込むには、JALのホームページでその内容を確認し、電話で予約を入れます。

 見学できる日は土曜・日曜・祝日となり、開始時間は10時もしくは13時となります。約90分間の見学です。

うまく予約ができれば、申込書に記入してFAXで送付します。

申込書には見学日時や人数、住所、見学目的、見学者氏名・年齢・性別・住所・電話番号・予約番号を記入します。
予約番号は電話で聞いたものを記入します。

見学目的には何を記入するか少し悩みましたが^_^;)、無難に「子どもの教育のため」と記入しました。

なお、全日空(ANA)は、逆に平日だけの見学で、予約はホームページで半年先までできるようです。


 当日は、東京モノレールを使って新整備場駅で降りました。
徒歩2分くらいの場所です。

 受付は開始時間の20分前からできます。

 受付で、申込書を見せて、首から下げる入館証をもらいます。
そして、エレベーターを使って3Fに行きます。
 まず、席を確保して展示物や記念写真を楽しみます。

 特に嬉しいのは、やはり飛行機のコクピット(操縦席)ですね。
ここにはDC9-81型機(1981年製造)のコクピットがあり、操縦席や副操縦席に座ります。
たくさんの計器やスイッチがあって驚きます。思わずマイクを取って、マイクパフォーマンスをしてしまいますね。
「機長の○○です。到着地の天候は晴れ~~」

 それから、歴代のスチュワーデスの制服にも人気がありましたね。
制服に帽子を取り入れたのは、看護師が原点だったようです。
昔は看護師の資格が必要だったようです。

 そして、ファーストクラスの席も用意されていて、みんな座っていました。さすがに座り心地が良かったですね。

 それから、機長や整備士の服・帽子を着て、記念写真を撮ることができます。
体の前から袖を通すのには驚きました。
説明によると、この服に似合わない人はいないようです^_^;)
確かに、家族全員似合っていました。
これは嬉しいです。
また、機長用のカバンが結構重いのには驚きました^_^)

 それから10時から見学会が始まりました。
最初に30分ほどスライドを使った説明があり、そのあと休憩となり、残りの30分ほどは格納庫の見学となります。
休憩時間には売店で、JALグッズを買うことができますが、そんなに量は多くはありませんでした。

 最初のスライドの説明では、まず飛行機が飛ぶ仕組みの説明がありました。推力や揚力の説明です。
そして飛行機の種類の説明がありました。
B777や燃費がよいB737、そして最新のB787の説明もありました。
B787は炭素繊維強化プラスチックを使っているので、軽く・柔らかく・強く・腐食しないという特長を持ち、低燃費で後続距離が長く、初めて東京~ボストン間を飛ばすとのことでした。
今までは、東京~ニューヨークが最長距離だったようです。

 それから、エンジンは1個25億円もするようです。ファン1枚が1000万円もするので、鳥が飛び込んでしまうのはなんとか避けたいようです。

 それから、ブレーキの説明では以下の配分とのことでした。
 ・翼の一部を上げる(7%)
 ・エンジンを逆方向に噴射(13%)
 ・タイヤ(80%)
タイヤは1ヶ月半で交換のようでした。
さすが着陸時に白炎が上がるほどですから磨耗が激しいようです。

 それから休憩のあと、格納庫への見学でした。
扉を開くと、とても広大な格納庫が見えてビックリしました!
天井が高い!広い!
この日は2機整備されていました。
B777とB767とのことでしたね。

 見学をしていると、最新のB787が北京に向けて飛び立つところでした。
エンジンのところがギザギザになっているのは面白いですよね。
みんな写真を撮りました。

 それから、ヘルメットを被って、飛行機の近くに近づきます。
この日は、飛行機の重量バランスをチェックしているとのことでした。
近くに寄って記念写真を撮ることができました。
近くで飛行機を見ると感動します。

それからエンジン試験にも立ち会いましたが、エンジン音の大きさにはビックリしますね。

想像以上にJALの整備場見学は楽しめました!
とてもオススメです!

今度はANAの整備場見学に行きたいと思います!

お勧めなお話(2012年上半期)
自動車保険を安く!

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「おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ(正垣泰彦)」という本はオススメ!

2012年07月27日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ(正垣泰彦)」の購入はコチラ

 「おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ」という本は、サイゼリヤ創業者が、これまでの40年間の外食業界での経験で学んだことを「日経レストラン」に連載し、それをまとめたものです。

 外食業界でどうやって十分な利益を確保するかについてとても分かりやすく説明してあります。

 特に以下について書かれています。

・売り上げが減っても利益が増える店を目指すべき
・飲食店はメニュー数を絞ることが一番無駄を減らせる
・自分の店にしか出せないぞ、という強いメニューを作ること
・料理の品質と店の用途が合っているかを考えること
・危険なのは料理の質を下げて値下げすること
・店で起きるあらゆる現象を観察し、可能な限り、数値や客観的なデータに置き換えて、因果関係を考えること
・商品間の価格差を広げすぎないこと
・消費者ストレスを感じずに払える金額は朝:昼:夜で1:2:4
・メニューについてはアイテム数より使用食材の数を意識すべき。食材のロスや作業効率がが下がるのはメニュー数の増加より使用する食材の種類が増えたことによるケースが多い
・売り上げや利益が伸びている店を調べ、自店と何が違うのか考えること
・店を視察するときには「商品」「設備」「作業」「立地」の4分野についてそれぞれ100項目ずつ書き出すこと
・ヒットメニューを作るには、お値打ちで料理に合ったおいしい素材の開発と料理をおいしくする加工方法の開発が必要
・人時生産性(1日の粗利益/1日の総労働時間)は1時間あたり6000円を目標としている
・作業の中で、時間のかかるものを短くできないか、なくせないかと考えることが一番の効率化
・仕入れで大切なのは安く買うことではなく納品してもらう食材の品質について下限を決めること
・「検品」では「検数」と「検質」をすること
・繁盛店に卸しているところから仕入れる
・価格を見直すときのコツは値段の末尾に「4」「8」「9」を意識すること
・値下げ実行後は、その成果を十分検証すること
・サイゼリヤでは食材保管時の温度、湿度、収穫からの経過時間、運搬時の振動にこだわってきた。
・商圏内の人口と確保できる客単価は比例する
・中国でも7割引すると繁盛店となった
・利益が出ないというのは、社会への貢献が不十分な状態ということ
・何かに取り組み、どうしても上手くいかないときに、自分が悪かったと考えるのは、もっとも建設的な考え方
・敗者復活戦を乗り越えた人は、その後に伸びる
・目標として追う数値を1つに絞ること

 この本を読むと、思わずサイゼリヤに行って、安くて品質の良い食事を楽しみたくなりますね。

とてもオススメな本です!

以下はこの本のポイント等です。

・最初の店は、青果店の2階で人目につきにくい場所にあった。それでも「お客さんなんて簡単に来るものだ」と高をくくっていたら、これが全く来ない。深夜まで開ければ集客できるだろうと営業時間を朝4時まで延ばしても、地元のならず者のたまり場になっただけ。しまいには客同士のけんかで石油ストーブが倒れ、店が燃えてしまった。開店からたった7ヶ月後のことだ。ようやく店は再開したものの、やはりお客様は来なかった。商品に値打ちがあれば、場所が悪くてもお客様は入るはず。といっても、値打ちの出し方が分からないから、とりあえずメニューの価格を5割引きにした。それでも来ないから最終的には7割引にまで引き下げた。スパゲティの価格帯は150~200円になった。すると、青果店のキャベツやタマネギの山を越えて、ずらっとお客様が並んだ。客数が1日20人から一挙に600~800人まで増えた。店舗面積は17坪・38席だったので20回転にもなった。とても1店ではお客様をさばけなくなり、市内に4、5店出してお客様には最寄りのお店に行っていただくことにした。それがサイゼリヤの多店舗化の始まりだった。

・サイゼリヤは、店長に売り上げ目標を課していない。店長の仕事は人件費、水道光熱費など経費をコントロールすることだ。店の売り上げは「立地」「商品」「店舗面積」で決まる。売り上げが悪くなるとすれば、商品開発をする本社の責任で、店長のせいではないからだ。

・ほとんどの人は売り上げが増えれば、利益も増えると思っているが、それは違う。利益は「売り上げ」-「経費」。売り上げが増えなくても、無駄をなくして、経費を削れば利益は増える。経営者は日頃から、売り上げが減っても利益が増える店を目指すべきで、売り上げが減って利益が出ないから困るというのは、今まで無駄なことをたくさんしていたというのに等しい。

・では、どうすれば無駄を無くせるか?一番効果があるのは、何かを改善しようと考えるのではなく、今までやっていたことをやめることだ。飲食店ならメニュー数を絞ることが一番無駄を減らせる。同時に、自分の店にしか出せないぞ、という強いメニューを作ることだ。商品を絞り込んで徹底的にこだわるからこそ、値打ちのある料理を提供できる。

・商品数を絞るからこそ、お客様にお値打ち感を伝えやすい。まずは、来店客の2~3割が食べてくれる「核商品」を作り、それを磨き続けることだ。サイゼリヤであれば299円の「ミラノ風ドリア」などが、それに当たる。絞り込んでメニューを提供すると食材ロスが減り、作業効率も良くなる。無駄を省くので、利益もドンドン出る。そうなってきたら利益の一部は、お客様に還元すべきだから、値下げをする。すると、さらにお客様に喜ばれて、来店客数も増える。つまり、無駄をそぎ落とすことで、お値打ちな商品になるから、お客様に喜ばれて売り上げも最終的に増えるのであって、初めに安売りありきではないのだ。

・個人経営・中小の店には「核商品」をゼロから作るとっておきの方法があるので紹介しよう。これは私も経験したことなのだが、店主が自分の給料を削ってお客様に還元するというものだ。店主の給料を削って、その分だけ、原価を上げる。私自身創業当初は、給料をほとんどもらっていなかったし、食事は店の残り物で済ませていたが、おかげで行列が絶えることのに人気店になった。私が仲間だちと創業した40年前より、今の方がお客様は安くて価値のある料理に敏感だ。今でも十分通用する手法だと思っている。当時、私は独身だったが、結婚していても同じことをやれたと思う。家族にも働いて稼いでもらえば、自分の給料が無くてもやっていけるはずだ。自店でしか出せない料理「核商品」を作るには、そのくらいの覚悟が必要だ。

・お客様がその店の料理をおいしいと感じて、また店に来てくれるかどうかは、料理の品質と店の用途が合っているかどうかで決まる。用途に合っている料理を食べたときにお客様は「おいしい」と感じ、合っていないときに「まずい」と感じているのだ。そう考えると、「味付けが濃厚でコクはあるけど、味にキレがない」などと、ライバル店の料理を批評したところで、あまり意味がないことが分かる。つまり、味だけ論じることには何の意味もない。

・危険なのは、不況対策として、料理の質を下げてまで値下げをすることだ。来店したお客様が期待した用途の店でなくなってしまうとお客様の期待を裏切り、深刻な客離れを招くだろう。そんなことをするくらいなら、得意分野の商品に絞り込むことで無駄をなくしながら、どんな時に利用してほしい店なのかを明確にすべきだ。

・現在、飲食店は完全にオーバストアの状態にある。世の中が豊かになっていく中で飲食店は増えすぎた。選択肢が増えれば、当然、消費者は用途別に飲食店を選ぶ。それが消費者にとって都合が良く、豊かさを実感できるからだ。だから特定の用途に特化した飲食店を目指すべきだし、今後、そうした店が増えていくだろう。それは21世紀の飲食店のあるべき姿だと思っている。

・店で起きるあらゆる現象を観察し、可能な限り、数値や客観的なデータに置き換えて、因果関係を考えることだ。その際、心構えとして大切なのは、自分の店の料理、サービスなどはまだまだ大したことがないと自戒し続けること。そうすれば、何が問題なのかを探るときに「立地が悪い」とか、「景気が悪い」とか、外的要因のせいにしてしまって、判断を誤るケースは減るはずだ。

・不思議なもので、大ピンチになったときのほうが、正しい経営判断ができる経営者は多い。これは、切羽詰まって何かを他人のせいにする余裕がなくなり、自分の問題としていろいろな事象を見られるようになるからだろう。

・まず、あなたの店の料理名を縦に順に書き出し、それぞれの使用食材を料理名の横に書き出してみよう。弊社の「ミラノ風ドリア」なら、米、牛乳、バター・・・・となる。すべてのメニューを書き出してみると、ほとんどのお客様が食べている食材が分かるはずだ。それは卵やタマネギ、あるいは水や米といったものかもしれない。ほとんどの人はメニューそれぞれをもっと売るにはどうするか、という視点から考える。しかし、どんな食材をお客様が口に入れているのか、というデータに変換してみると、店の料理をもっと売るには、最もお客様に食べられている食材から順番に品質を良くしていく方が効果的かもしれない、という仮説に気づく。客観的な事実に基づき、仮説を立てて、実行し、検証する。これはサイエンス(科学)の手法そのものだ。自分の無知を知り、事実の前に謙虚でなければいけないのは科学者も飲食店経営者も同じである。

・ポイントは商品間の価格差を広げすぎないことだ。具体的には、「パスタ」「ピザ」「ドリア」など料理のカテゴリーごとに、一番安い価格の料理と一番高い料理の価格の差を2倍以内に収める。「サイゼリヤ」でもパスタで一番安い「ペペロンチーノ」は299円。一番高いパスタは「森のきのこのスパゲティ」など499円で数種類と、価格差は2倍以内に抑えている。価格差を2倍以内にとどめておくと、どれを頼んでも無茶な金額にならないという印象をお客様に与えられる。だから、お客様は安心して料理を選ぶことができる。

・消費者がストレスを感じずに払える金額は朝昼夜で異なる。比率は朝昼夜の順で1:2:4。普段の昼食に500円使う人は、夕食は1000円まで、朝食は250円までならストレスを感じずにお金を払えるという傾向にあるわけだ。

・メニューについては、アイテム数より使用食材の数を意識すべきだ。食材のロスが増えたり、作業効率が下がったりするのは、メニュー数の増加によるものではなく、使用する食材の種類が増えたことによるケースが多いからだ。

・「売り上げが伸びないのはなぜか」「もっと利益を出せないのか」と一人で悩むよりも、売り上げや利益が伸びている店を調べるべきだ。自店と何が違うのか、どうして違うのかを考えることで、自分たちがこれから何をすべきなのかが見えてくる。だから、私なりの視察のコツをお伝えしよう。まず視察する店選びだが、自店と業態や経営姿勢が違うタイプの店の方が違いが分かりやすい。ちなみに異業種でも大手のコンビニエンスストアやスーパーマーケットで売れている商品を調べると、消費者の嗜好が分かり参考になる。ユニクロなど、専門店から得られるヒントも多い。大前提は業績が良いところを視察し、そこから学ぶという姿勢だ。上場会社なら、有価証券報告書から売り上げの伸びや利益率、店舗数や従業員の生産性が分かるから、必ず調べておく。なぜその店に視察に行くのかを前もってはっきりさせておかなければならない。なおチェーン店を視察する場合、その店数は自社の10倍より100倍、100倍より1000倍と多ければ多いほど望ましい。なぜなら数多くの店を持つチェーン店では、長い年月をかけて改善と標準化を進め、その店のお客様にとって「これが大事」というものだけが残っているはずだからだ。チェーン店から学べる部分は個人経営の店でも多いはずだ。

・実際に店を視察するときは、「商品」「設備」「作業」「立地」の4分野について、それぞれ100項目ずつ書き出していくことをお勧めする。例えば、設備なら入り口の形、壁、床、照明、マット、従業員の制服など目に入ったものをチェックする。床に敷かれたマットは何センチ四方で何色で、どんな材質だったかなど、数値を交えてできるだけ具体的に状態を書くことが重要だ。なお、100項目というと凄い数に思えるかもしれないが、慣れればすぐ書けるようになるので心配はいらない。次のステップは、記した項目について、なぜその店はそうしているのか、なぜ自分の店と違うのかという「因果関係」を考えることだ。大切なのは話し合うことで、個人店の経営者なら、奥さんや家族と一緒に店に行くべきだ役割を分担して店を観察し、お互いに結果を報告して「仮説」を一緒に考える。

・一度、何百項目も書き出した店には定期的に訪ねることも重要だ。2回目の視察からは、前回の訪問と違う部分だけを書き出せばいい。その微妙な変化にこそ、大きなトレンドをつかむヒントがある。

・ヒットメニューを作るには、次の2つの事柄を究めることが必要だ。すなわち①「お値打ちで料理に合ったおいしい素材の開発」と②「より料理をおいしくする加工方法の開発」だ。当たり前に聞こえるかもしれないが、どこよりもお値打ちでおいしい料理を提供できるなら、その店の料理は必ず売れて、ヒットメニューになる。

・安売りがはやっているときに、値下げで割安感を演出するのは危険だ。お値打ちな料理とは価格が安いのではなく、その品質が「この値段なら、この程度の価値が必要だ」という水準を上回っている状態のことだ。だから、値下げをしても価値を伴わない料理は売れないはずで、自分の首を絞めるだけだ。私は「おいしい料理」とは「売れる料理」だと思っている。サイゼリヤのヒットメニュー「ミラノ風ドリア」では、これまでに1000回以上「アロマ(食前の香り)」「テイスト(味)」「フレーバー(食後の香り)」の改良を続けてきた。お客様にとっては食べても分からないくらいの微調整の繰り返しだが、その影響で注文数が増えたり、減ったりする。

・大商圏の店は非日常的な料理でなければならず、来店頻度は低い代わりに、価格帯は高めになる。一方の小商圏の店は、朝食に象徴されるようなシンプルな料理を提供し、同じお客様に頻繁に来てもらわなければならない。当然、価格は低めになる。これを逆に言うと、料理をシンプルにしていくことで、お客様の来店頻度が高まり、小商圏でも店を運営できるが、同時に価格も安くしていかなければならないということだ。そして、食べ飽きないシンプルな料理はディナーより昼食。昼食よりも朝食で求められる。

・適正な利益を確保すという意味で、私が創業時から重視する経営指標が「人時生産性」だ。「人時生産性」とは、1日に生じた店舗の粗利益を、その日に働いた従業員全員の総労働時間で割ったものだ。
 人時生産性=1日の粗利益額/従業員の1日の総労働時間
例えば、1日の売上高が10万円で粗利益率が65%なら、粗利益額は6万5000円。従業員の労働時間の合計が25時間なら、6万5000円/25時間で人時生産性は1時間当たり2600円になる。飲食店なら、人時生産性は1時間当たり2000~3000円というのが標準的なはず。経営を安定させるには、この人時生産性を高める努力が欠かせない。サイゼリヤの場合、人時生産性は1時間当たり6000円を目標としている。飲食店の賃金は安いとよく言われるが、その中で当社が、他産業並みの待遇を実現するために必要な生産性の水準と考えているためだ。すでに店舗の人時生産性は低い店で4000円、高い店で6000円に達している。

・私に言わせれば、仕事とは「作業」の集まり。その作業の中で、時間のかかるものを短くできないか、無くせないかと考えることが、一番の効率化だ。飲食店のホール作業には「案内」「オーダー」「レジ作業」「料理を運ぶ」「片付ける」といった普通に考えれば、絶対に必要な作業がある。ファストフードは、このうち「案内」「料理を運ぶ」「片づける」という時間のかかる作業を3つもなくすことで、飛躍的に効率的な店舗運営を可能にしている。何か無駄をなくそうというときは、固定観念に縛られず、売り方を変えることを考えてみるべきだろう。

・注意しなければならないのは、店で働く経営者自身や家族の給料・残業代もきちんと経費としてカウントし、営業利益を算出すること。そうしないと正しい現状把握ができない。私が新規出店の判断をするときは、ROIの予測が30%に達するかどうかを基準にしている。出店後は、少なくとも20%は絶対に確保しなければならないと思っているからだ。実際、計画では30%くらいを確保できるはずが、20%近辺の数字になってしまうことだってある。なぜ私が20%にこだわるかと言えば、世界の主要国の銀行預金金利で一番高い金利は歴史的に見て、およそ7%前後(経済危機時を除く)。もろもろの手間やリスクを考えると、その3倍を稼げないくらいなら、高金利国の銀行に預金をした方がましだからだ。商売はギャンブルではない。

・私たちの最初に店は偶然、立地が悪い代わりに家賃がすごく安く、開業資金がほとんどいらなかった。だから、全くはやらない時期を無休で働いて耐え抜き、お客に相場の7割引の価格で料理を出すことで、繁盛店に生まれ変わらせることができた。もしも、多額の投資や高い家賃が掛かる店だったら、あっという間に潰れていただろう。だから、初期投資が少額で済み、家賃が低いという条件を満たす物件が見つかるまで、立地は慎重に選ばなければならない。そして、立地で注意しなければならないのが、商圏内に見込み客がいるかどうかだ。チェック方法は簡単で、業種を問わず、自店が狙う価格帯で繁盛している店が商圏内にあるかどうかで分かる。こだわった料理を提供し、安売りをせずにはやっている店を個人店なら探すべきだろう。

・サイゼリヤが世界中の食材原産地から同じ品質の中で最も安いものを仕入れる「ソーシング活動」で、食材コストを削れるようになったのは500店舗を超えたころからだ。逆に言えば、そんなことをしなくても500店くらいまでは店を増やせるわけで、仕入れで最も大切なのは、とにかく安く買うことではない。では、何が一番大切かといえば、仕入れ業者との間で、納品してもらう食材の品質について下限を決めることだ。つまり、事前に決めた一定の水準を下回る食材は持ってこさせない。もしも、基準以下の食材を持ってきたら返品し、代わりの品物を必ず持ってきてもらう。約束は契約書にもきちんと書く。品質の下限とは「こんな食材を使った料理は、お客様に出せない」と、あなたが感じる品質のことだ。具体的には、食肉なら色、香り、固さ、スジの比率は何%以内。脂の量はこれくらいといったこと。野菜も色、大きさ、香り、収穫時期、保管時の温度などを決めておく。私の持論では、料理の味の良しあしは80%が食材で決まる。料理人の技能など、その他の要因は残りの20%にすぎない。

・そしてもう一つ、必ずやらなければならない重要なことが、仕入れた食材の品質が前述の条件を満たしているか、仕入れの都度、検品することだ。私は食材の価格を値切ったことはないが、「検品」の結果、突き返さざるを得ないことはよくあった。「検品」には、品数や量が発注内容通りか調べる「検数」と、品質が発注内容通りか調べる「検質」という2つの役割がある。「検数」はチェックしていても「検質」までは気が回っていないという店は多い。しかし、それは重大な誤りで、検質こそ、経営者が必ず自分でやらなければならないといっても過言ではない重要な仕事だ。なぜ「検質」が経営者の仕事かと言えば、食材を見極める力は、誰でも簡単に身につけられるものではないからだ。経験やセンス、そして「真剣さ」が問われる。こうした要素を店で最も兼ね備えているのは経営者にほかならない。

・品質の良い食材を安定して調達するには、良い仕入れ業者を選ばなければならない。これは至ってシンプルで、繁盛店に卸しているところから仕入れるようにすること。近隣の繁盛店に出掛け、料理を食べてみて、その食材をどこから仕入れているのか、店主に教えてもらうといいだろう。私もそうやって仕入先を開拓した。繁盛店とつき合っている業者が提供する食材は品質が安定しているはずで、卸値も適正なはずだ。そうでなければ、取引先の飲食店は繁盛店になっていない。別の視点から言えば、繁盛店と同じ食材を使う一方で、店のコストを削減し、その繁盛店よりお値打ちな料理が提供できるなら、店にお客様が来ないはずはない。

・気を付けなければならないのは、意味のない値下げもあることだ。なぜなら商品の価格を下げていくとある一定の価格水準までは注文数が増えるが、それ以上は値下げをしても注文数が伸びなくなるからだ。そこがお得感を打ち出して注文数を伸ばす最適な価格で、その価格を下回る水準への値下げは単に利益を減らすだけだ。

・価格を見直すときのコツは値段の末尾に「4」「8」「9」を意識することだ。ある料理を値下げするとき、350円よりも340円はかなり安い印象を受けるが、320円や330円まで引き下げても、消費者が受ける心理的なインパクトは340円とあまり変わらない。同じく500円よりも480円、490円はかなり安く感じるが、さらに20円、30円引き下げて460円や470円にしても、そのインパクトは知れている。ならば前者は340円、後者は480円か490円で売るべきだろう。

・値下げ実行後は、その成果を検証することが重要だ。それも単純に結果だけを見るのではなく、本当に値下げの効果で注文数が増えたのかを必ず検証することだ。仮に、値下げと同時にその料理の注文数が増えたとしても、それが本当に値下げの効果んおかは分からない。もしかすると、「改訂したメニューブックのPR文が良かった」「たまたまテレビでその料理が紹介され注目された」など、注文数が増えたのは値下げと全く関係がないことも十分にあり得る。

・食材の品質を落とすことで、仕入れ値を下げて利益を増やすー。これは飲食店経営者が最もやってはいけないことだ。私の経験からいえば、個人経営の店が繁盛店であり続けるためには、原価率は40%以上であるべきだと思う。

・サイゼリヤでは、食材保管時の①「温度」と②「湿度」、収穫からの③「経過時間」、運搬時の食材への④「振動」の4つにこだわってきた。たとえば、畑で野菜をトラックに積んで調理するまで、野菜のまわりの温度は4度に保つ。運搬時の湿度をある一定の水準に保つことで、野菜の水分が外に出ることを防ぐ。経過時間にこだわるのは細菌を繁殖させないため。運搬時、食材に振動を与えないようにするのは劣化を防ぐためだ。ミルクを振り続けると成分が分離してバターに変わるように、振動は食材を変質させてしまう。

・商圏内の人口と確保できる客単価は比例する。商圏内の人口が5万人という「小商圏」で確保できる客単価を「1」とすると、商圏内の人口が10万人という「中商圏」の客単価は「2」。商圏内の人口が20万人という「大商圏」なら客単価は「4」になる。たとえば、商圏内人口20万人の大商圏の洋食レストランの客単価が4000円だとすると、同じような店が人口5万人という小商圏にあるなら客単価は1000円が適正ということになる。

・もしも、自店の業態に必要な商圏内の人口よりも実際の商圏人口が少ないようなら、対策を打つ必要がある。一番簡単なのは商圏内に十分な人口が確保できる場所に移転することだが、それができる店は少ないだろう。次善の策が、商品の変更。商圏人口が少なくてもやっていける商品を投入するということだ。具体的には毎日のように利用しても食べ飽きないように、よりシンプルな店の料理を目指す。客層としては、40代以上のお客様を増やすべきだろう。40代以上のお客様の特徴は①価格にシビアでお値打ち感を求めている、②最適な量を食べたいと思っているので、Sサイズがあるなど量を選べるようにしてほしいと思っている、③カロリーや塩分、糖分、脂肪分が低い「ヘルスフード」を求めている、④料理やお酒を自分で組み合わせて食べるコーディネートを好む、といったものがある。そして、もう一つ忘れてはならないのが、⑤分かりやすさだ。店は見つけやすくなければならず、メニューを選ぶときも、ほとんど考えずに自分が食べたいものを選んで注文できるようにすること。40代以上のお客様はわずらわしいのが嫌いだ。

・異常事態に直面したときの心構えはチェンジとチャレンジだ。物事を変えざるを得ないとき(=異常事態)なのだから、新しいこと(=チェンジ)に前向きに挑戦(=チャレンジ)すべきだ。異常事態のときは、日頃やっているいろいろなことをやめざるを得ない。これは前向きに捉えると日頃やっていることを①「やめられる」し、②「絞ることができる」ということだ。

・中国事業の担当者は値上げをしないと潰れる、とさえ言う。しかし、中国への出店は、安くて良質なイタリア料理を食べていただきたいという理念に基づくものだったはずだ。値上げをしたら、何のために中国に出店したのか分からない。私は中国事業の担当者にこう指示を出した。「どうせ潰れるなら、創業期に料理の価格を市価の7割引にすることで、お客様が絶えない繁盛店を作ったときと同じくらいの大胆な値下げをしよう。価格を安くして潰れるなら、気分が良い」まず、それまでの価格と比べて、5割程度の値下げを実施。それではインパクトが弱いと、最終的には価格を7割ほど下げた。すると、その直後か1日100人くらいしか来店しなかった店に、1日3000人が押し掛けるようになった。店の前に並ぶ行列は1日中、絶えることがなくなった。1つの店では、お客様が入りきらないので、店の周辺に新しい店を出して、そちらもご利用いただく。店数を増やしていく手法も、創業期と同じだった。賃金も現地のサービス業としては最高水準の金額を支払えている。

・私が海外進出の経験からあらためて感じるのは、利益が出ないというのは、社会への貢献が不十分な状態だということだ。だから、サイゼリヤも中国では価格を大幅に引き下げることで、現地の人たちに喜ばれる店になって、初めて利益を出せるようになった。

・何かに取り組み、どうしても上手くいかないときに、自分が悪かったと考えるのは、最も建設的な考え方だ。競合店にお客を取られた→不景気のためだ、業績が悪い→部下の能力不足だ、と失敗の理由を他人に押しつけていては、一歩も前に進めない。世の中のすべての結果には、当然ながら原因がある。原因は自分の中にあるという前提で実験を行うほうが、成功する可能性は高くなるはずだ。なお、あらゆる「実験」は、何のためにそうするのか、なぜそれをすべきだと思ったのか、という前提条件を自分で文章にまとめて、ポイントを整理しながら進めていくとよい。同じ失敗を繰り返さなくて済み、成功につながる可能性が高まる。

・1つだけ確かなのは「敗者復活戦」を乗り越えた人はその後に伸びるということ。いわゆる「遅咲きの花」だ。サイゼリヤでは1年間に店長の5%が降格し、店長の補佐に戻る。そこから店長に再度、昇格する人は昔の仕事の進め方を反省しているから、前とは違って格段に仕事ができるようになる。そのうえ、仕事ができない人たちの気持ちも分かるから指導もうまい。店長を補佐する社員たちを集める「アシスタント会議」で、私は元店長たちに「あなたたちには将来性があるから頑張れ。期待しているぞ」と声をかけているが、それは慰めているのではなく、事実を伝えているだけの話なのだ。

・大切なのは、目標として追う数値を1つに絞ることだ。例えば、サイゼリヤの経営理念は「人のために・正しく・仲良く」というもの。人とはお客様のことで、この理念のもと、「客数増」を追求している。組織として追求する数値が決まれば、全スタッフはその目標数値を高めるために仕事をすることになる。例えば、店舗スタッフは客数を増やすために店の掃除をし、仕入れ担当者は客数を増やすために仕入れをするのだ。それぞれの担当者が目標のために具体的に何をするのかは、経営者や幹部が「翻訳」して伝えなければならない。目標として追う数値は時々、変えてもかまわない。例えば、「営業利益」でもよいし、アンケートを集めたいなら、アンケート結果の回収数というのでもよいだろう。ただし、追う数値は1つに絞ること。2つや3つに増やすべきではない。人間は一度に、いくつもの目標を追えるほど器用ではないからだ。


<目次>
はじめに
第1章 「客数増」がすべて-お客様本位の物の見方とは
 給料を削ってでも核商品を作れ
 求められる「おいしさ」は店によって違う
 物事をありのままに見る方法
 お客様に安心感を与える値付けとは
 品揃えは3タイプを意識せよ
 マクドナルドは気付きの宝庫-店舗視察のコツ-
 ヒットメニューを生む2つの大原則
 「安売り」と「お値打ち」は違う
 大商圏向きと小商圏向きの味がある
 流行の料理が売れるとは限らない
 付録1 サイゼリヤ流のカイゼンを徹底解剖
第2章 十分な利益を確保するには-大切なのは儲かる仕組みづくり
 最も大切な指標「人時生産性」
 儲かる店を作る財務の大原則
 仕入れは価格より、品質を重視せよ
 経営計画を作る目的は責任者をはっきりさせること
 値下げの限界点を見極めよ
 原価率は40%以上あっていい
 地方都市で成功する秘訣
 震災という「異常事態」
 多店舗化のポイント「立地創造」
 海外進出の注意点
 付録2 サイゼリヤ農場が被災でも絶望などしていられない
第3章 リーダーと組織の在り方-人が頑張れるのは誰かの役に立つからだ
 リーダーならビジョンを持て
 人のために・正しく・仲良く
 ビジネスとは心を磨く修行の場
 失敗からしか学べない
 能力を左右するのは「経験」
 週に1度は商圏内の調査を
 商売の原点を忘れないために
 大切なのは公正な評価
 数値目標は1つに絞れ
 あとがきにかえて
 有力経営者が語る「正垣泰彦」-ニトリホールディングス社長 似鳥昭雄


面白かった本まとめ(2012年上半期)

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泰南飯店(東京 神保町近く)で中華料理を堪能しました!

2012年07月25日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

 知人がオススメと言っていたので、東京の神保町の近くの日本教育会館2Fにある泰南飯店(たいなんはんてん)で中華料理を堪能しました!

1img_2818
↑店構え

 ホームページを見ると、広東料理を主体に、北京、上海、四川料理独特の味もとり上げ、本場中国の真髄に触れることができるという触れ込みです。

 店内は、清潔できれいで、高級感が漂います。船が浮かんでいるのには驚きました^_^)

また、掃除が行き届いていました。というか夕方の開店直後だったので掃除の真っ最中でしたね^_^;)

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↑店内

 一人で訪問したのですが、ランチとは違って夜ということもあり、金額が高いコース料理だけだったらどうしよう?と少しドキドキしましたが、メニューを見るとリーズナブルな定食が充実していて安心しました。

定食の値段は1050円~1900円です。
このお値段ならば一人でこの店に行っても安心です。
もちろん、そのほか金額が高いコース料理や単品もありました。

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↑定食メニュー

いろんな定食があって、どの定食にするか悩みましたが、五目焼きそばが食べたかったので、ワンタンスープセットにしました!
ワンタンスープと半五目焼きそば、杏仁豆腐のセットになったもので1260円です。

注文して、すぐに運ばれてきたのには驚きました。

4img_2516
↑ワンタンスープセット

しかも、できたてアツアツで、美味しい!

そして想像以上に量もあります。
半五目焼きそばですが、「半」ではありませんね^_^;)
ワンタンスープもワンタンがたくさん入っていて、結構ボリュームがあります!

それにしても、やっぱりこのアツアツの料理が嬉しいですね!
中国の方にとっては、料理の熱さが美味しさに比例するようですが、その通りだと改めて思いましたね^_^)
とても美味しかったので、次回はほかのメニューをぜひ楽しみたいと思います。

泰南飯店は、アツアツの本格的な中華料理を楽しめ、とてもオススメです!!

泰南飯店 神保町店
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関連ランキング:広東料理 | 神保町駅九段下駅竹橋駅




美味しかったものまとめ(2012年上半期)

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伊豆半島の南東部の今井浜で海水浴を楽しみました!

2012年07月23日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

 伊豆半島の南東部にある今井浜まで海水浴へ行ってきました!
知人から、伊豆の中でも有数の遠浅で、美しい海岸と聞いていたためです。
また今年度も最高ランクの水質とのことでした。

 伊豆は車が渋滞すると聞いていたので、早めに家を出ました。
夕方早めに寝て、1時に起き、2時に東京を出発するというものです^_^;)

 東名高速道路から小田原厚木道路を通って熱海に5時ごろ到着し、それからは海岸沿いに夜明けの美しい海を見ながらドライブを楽しみ、7時前には無事に今井浜へ到着しました!

 渋滞はまったくなく、ストレスなく道路を走れ、また道路沿いの海がきれいで感動的でしたね。
早朝のドライブはとても気持ちよかったです!

 到着した今井浜では、さすがにほぼ一番乗りでしたね。
 駐車場がどこもまだ開いていませんでしたが、海岸に近い駐車場へ他の方が駐車し始めていたので、我々もそこに駐車しました。

 後で優しいおじさんに料金を支払いますが1日2000円で、水のシャワー、トイレ、更衣室を家族で利用することができました。
 なお温水シャワーを利用するには、別途海の家で一人300円支払う必要があるとのことでした。

 実は、少し離れた所に伊豆見高入谷高原温泉があり、そこは一人500円で温泉を楽しめるので、我々は温水シャワーは我慢して、温泉に入ることにしました。

 それから、「海の家」を利用する場合は、割引券を印刷して持参しましょう!
大人900円→700円、小さい人600円→400円と、それぞれ200円安くなります!
家族4人だと800円安くなりますので、ぜひご利用ください!

 我々は、以前このブログで紹介したサンシェードテントなどを運んで組み立てました。
 このサンシェードテントは、非常にコンパクトに折り畳まれているので持ち運びは楽だし、組み立ても2本のポールを通すだけなので非常に楽です!
 しかも、ブラインドされるので中で着替えることができますし、風で倒れることや飛ばされることもないし、紫外線を避けて休むことや、荷物の盗難をある程度防げるので、とてもオススメです。


 ところで、早朝の今井浜では、サーファーの方たちがサーフィンを楽しみ始めていました。
この今井浜は、太平洋に面しているためか、少し波がありましたね。
そのため、サーファーには好都合な海岸のようです。
 
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↑今井浜

 我々は、ボートに空気を入れてボート遊びを楽しみました。
海に入ると波がけっこう高くて、波打ち際で何度もボートがひっくり返り、それはそれで楽しめましたね^_^;)
 ようやく少し沖にボートを進めることができ、それからはボートはひっくり返らずにすんだので、ゆったりボートを楽しめました。

遠くには、伊豆諸島も見えて、今井浜は何だかいいなぁと思いましたね。

2img_2791
↑今井浜から見た伊豆諸島

 それから、今井浜のサイドには岩場もあり、カニなどがいて子どもはとても楽しんでいたようです。
また、大きなワカメも打ち上げられていましたね^_^;)

それから、今井浜では夏休み期間中に「宝さがし大会」や「今井浜かぶと虫狩り」などイベントが盛りだくさんで、子どもには特に楽しめるようです。

今井浜はとてもオススメです!!


お勧めなお話(2012年上半期)
自動車保険を安く!

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「言葉ひとつで子どもは変わる!(安永智美)」という本はとてもオススメ!

2012年07月20日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「言葉ひとつで子どもは変わる!(安永智美)」の購入はコチラ

 この「言葉ひとつで子どもは変わる!」という本は、警察の相談機関である「少年サポートセンター」に勤務する少年育成指導官(サポレンジャーのレッド隊長)が書いた本で、家出や盗み・暴力・薬物乱用・売春・家庭内暴力・自傷行為・いじめなどさまざまな問題を抱える子どもたちと向き合い、彼らの立ち直り支援を行った経験から、そのような問題を起こさないように子供への愛情の注ぎ方を具体的に説明したものです。

 問題を起こす子供たちは、必ずといっていいほど親の愛に飢えているもので、非行少年ではなく不幸少年というのが実態のようです。

 また、植物の水やりにたとえれば、愛情というお水が足りず乾いてしまうパターンだけでなく、たくさん水をあげ過ぎて根腐れしてしまうパターンもあるようです。

 特に以下には注意した方が良いようです。

 ・子供が言うことを聞き、共感すること
 ・励ます前に根っこの精神的な傷を癒してあげること
 ・トゲトゲ言葉で話さない(「あれはダメ、これをやりなさい」「テストで100点取れるよう勉強しなさい」「友達の○○君に負けちゃダメ」
 ・ふわふわ言葉で話す。(「あなたは私の宝物だよ。大好きだよ」「あなたがいてくれるだけで、お母さん幸せ」「おまえがお父さんの生きる力」
 ・「出ていけ!」と言ってはダメ(本当に出ていき3日で薬漬けになることもある)
 ・泣きたい時は泣かせてあげること。一番よくないのは泣きたい気持ちをためてしまうこと
 ・子供の暴力で悩むときは警察やサポートセンターに相談すること
 ・孤食をさせてはいけない

この本は、特に子供を持つ親にとってはとてもオススメな本です!
以下はこの本のポイント等です。

・問題を起こすほとんどの子どもが、成長過程で不安や悲しみ、怒りや寂しさを経験しています。シンナーでボロボロになっている子、売春する子、仲間をリンチする子、いじめに加担する子・・・・など、表面にあらわれる行為はさまざまでも、根っこのところで、みんな必ずといっていいほど親の愛に飢えているのです。

・問題を起こす子どもたちは、ただ寂しくて悲しくて、誰かに話を聞いてもらいたいだけ。どの子も”非行少年”ではなく”不幸少年”なのです。このことを100%信じた時から、子どもたちを恐れる気持ちはなくなりました。求めても、求めても、得られなかった親の愛・・・・。子どもたちは、ポッカリあいてしまった心の穴を埋めるために、夜の闇や犯罪が渦巻く裏側の世界へフラフラと迷い込んでいってしまいます。我が子を決して”不幸少年”にしてはいけません。「ちゃんと聞くよ、あなたの思い」そのひと言が言える親でありたいものです。

・キレる子どもの心の中には、鋭いトゲが刺さっています。大切なのは、まず、そのトゲに気づいてあげることです。「ダメ!」「やめなさい!」と力ずくで抑え込もうとしても決して解決しません。「つらかったね」「悲しかったね」「悔しかったね」と、心の傷に気づいて共感してあげることが大切です。共感とは、分かち合うこと。私流の言葉でいえば、”薄める”こおだと思っています。根っこが薄まらないうちは、寂しさや悲しさ、怒りでパンパンで、どんないい言葉も入ってきません。

・非行に走る子どもたちの特徴の一つに、自尊感情の低さがあります。幼い頃から親に愛された経験がほとんどないため、自分自身を肯定し、自分を好きになる感情がちゃんと育っていないのです。だから、まるで自分を痛めつけるように、負の方向へ暴走してしまう・・・・・。

・根っこが弱っている子どもには、「頑張れ」や「強い子だろう」は、否定語に聞こえることがあるのです。「僕が頑張っていないから、強くないから、そんなこと言うんだ」と、逆の意味に受け取ってしまうのです。励ます前に、まず根っこの傷を癒してあげなければ、どんないい言葉も子どもの心に届きません。「寂しい思いをさせて、ごめんね」「悲しかったんだね、ごめんね」こんなひと言で、子どもたちは安心します。「お母さん、本当はあなたのこと、ずっと大事に思っていたよ」そこまで言ってあげられれば、子どもは自分の存在を肯定できるようになります。

・この仕事をしていて日々痛感するのは、”根っこからのワル”など一人もいないというこおです。口を開けば、「ウザい」「キモい」「死ね」「消えろ」と悪態をついてばかり。大人が眉をひそめ忌み嫌うような、見るからに不良・・・。そんな彼らも、付き合えばみんな心優しく素直な子ども。特に一度心を許した相手には、「赤ちゃん返りしちゃったかな」と思うぐらい、一途で純粋な愛を向けてきます。

・男の子が性非行を起こす場合、母親との関係に何かしらの問題を抱えていることがよくあります。ショウタの場合も、根っこにあったのは母親からの虐待からでした。幼い頃から、「水責め」といって、浴槽に無理やり沈められる拷問のような目にあわされてきたのです。水に顔をつけるのが怖くて、小学校でも中学校でも、プールには入れなかったといいます。けれど、事情を知らない先生は、水泳の授業となると逃げ回るショウタを「好き勝手をする問題児」としか見てくれませんでした。

・最初に強烈な試し行動で大人を拒否する子ほど、逆に、強烈に救いの手を求めている気がします。私がかかわってきた子どもたちは、みんな本当に寂しい子どもでした。誰かに聞いてほしい、誰かに自分の気持ちを話したい・・・。でも、それができなかっただけのこと。本心では、自分をしっかり受け止めてくれる人があらわれるのを、必死の思いで待っているのだと思います。本来、その相手がお父さんお母さんであることが、子どもたちにとって一番の幸せなのですが・・・。

・19歳で、正真正銘、非行の道から卒業を果たした時、彼が言ってくれたのが、「許して」「信じて」「待つ」だったのです。「レッド隊長、世話になったね。オレ、もう大丈夫だから。これからも、他のやつらのことも、オレのときみたいに、許して、信じて、待ってやってね」この子もまた母親に家出され、父親から凄絶な暴力を受けて育ってきた子でした。一度傷ついた根っこを癒すのは、ときに長い時間がかかります。それでも、辛抱強く話を聞き、そして「あなたが好き」「あなたが大事だよ」と愛情の水をあげ続ければ、根っこは必ず元の元気を取り戻すのです。誰一人として、決してあきらめてはいけません。ましてやお父さんやお母さんの大切な我が子のことは、何があっても決して見捨てないでやってください。

・ただクワガタで遊んだことがよかったのではありません。クワガタの世話をすることで、施設の先生に「お利口だね」「えらいね」とほめられる。そして、友達にクワガタを見せてあげることで「ありがとう」と感謝される。二人にとって、どれもこれまで言われたことのなかった言葉です。彼らは、クワガタを通して初めて自尊感情や自己肯定感を得ることができたのです。顔つきが変わったのは、だからでしょう。施設では、盗まなくても3食あたたかい食事が食べられます。罵声が飛び交うことも叩かれることもありません。毎日安心して眠れて、「お利口だね」とほめられ、「ありがとう」と声をかけられる。これこそが子どもが育つ環境なのです。見違えるような兄弟の顔を見て、涙が止まりませんでした。

・鍵は、マニュアルの中ではなく、「あの子たちの笑顔が見たい」というその素朴な願いの中にあったのです。我が子の心が見えなくなったとき、みなさんも「あの子の笑顔が見たい」と願ってみてください。答えはきっとそこにあるはずです。

・カコのこの変化がすぐには信じられませんでした。実は、死期を悟ったカコのお母さんが、亡くなる前日、カコにこんな話をしたのだそうです。「カコ、死んだらダメだよ。絶対に生きなさい。もしあなたが自分で命を絶ったら、お母さんのところに来られないよ。お母さん、つらかったけど一生懸命生きた。だからカコも一生懸命生きなきゃ、お母さんのところへ来られないの」「じゃあ一生懸命生きたら、また会える?」「会えるよ。だからカコ、しっかり生きなさい。それからお母さんのところへおいで。待っているからね」これが彼女の命を守る”魔法の言葉”でした。あれほど死に取り憑かれていたカコが、「私、一生懸命生きる。そしてお母さんにもう一度会うんだ」と言ってくれたのです。時々「死にたい」という子に出会います。そんなとき、私はこのお母さんの言葉を伝えます。「一生懸命生きた人は、一生懸命生きた人とまた会えるんだって」と。子どもたちが「ああ、そうだなぁ」と、ふと立ち止まってくれればいいと思います。

・タロウが持っていた一つ目の”爆弾”は、「バタフライナイフ」です。通学カバンに一つ、勉強机の引き出しに一つと、日本のバタフライナイフを隠し持ち、それで母親の首をかき切る瞬間を夢想していました。尖ったものを持ち歩く子は、心も尖っていて怒りに満ちていることが多いものです。二つ目の”爆弾”は「火」です。彼が描いた絵の中にも、人が焼き殺されるところが描かれていました。火を描くのは、心が凍りついている象徴でもあります。いつも一人ぼっち。強い孤独感を感じているような子どもは、火に執着しがちです。タロウも、ライターを肌身離さず持ち歩いていました。そして、コンビニに行っては商品に火をつける放火行為を繰り返していたのです。三つ目の”爆弾”が、「小動物虐待」です。少年犯罪史に残る「酒鬼薔薇聖斗事件」はじめ多くの残虐な殺傷事件の少年たちも、犯罪の前兆行動として小動物虐待を行っていたという記録があります。

・お母さんはお母さんで、教育熱心のあまり「もっと頑張れ」「一番になりなさい」などと、いつも子供を叱咤激励しました。「あれはダメ、これをやりなさい」「テストで100点を取れるように勉強しなさい」「友達の○○君に負けちゃダメ」そんな言葉を、私は”トゲトゲ言葉”と呼んでいます。”トゲトゲ言葉”はまさに子どもの心にトゲを刺して傷つける言葉です。親は「子どもを愛しているからこそ、あえて厳しいことを言うのよ」と考えているかもしれません。でも、子どもにとって”トゲトゲ言葉”から受け取る愛は、「成績が上がったら、愛してあげる」「人に勝ったら、認めてあげる」の条件付きの愛でしかありません。「100点取らなきゃ、僕のこと嫌いになるんだ」「ダメな子だから、愛してもらえない」小さな心の中が不安でいっぱいになってしまうのです。

・逆に、お父さんお母さんに使っていただきたいのは”ふわふわ言葉”です。「あなたは私の宝物だよ。大好きだよ」「あなたがいてくれるだけで、お母さん、幸せ」「おまえがお父さんの生きる力」など”ふわふわ言葉”は、無条件の愛を感じさせてくれる言葉。子どもの存在そのものを肯定することで子どもの自尊感情を育て、根っこを強くするのです。私は、お母さんにこんな提案をしました。まず、冷蔵庫に大きな紙を2枚貼って、一つには「○」、一つには「×」を書きます。そして、「○」のところにはどんどん使いたい、”ふわふわ言葉”、「×」のところには禁止にしたい、”トゲトゲ言葉”を書いておきましょうと。お母さんは、早速実践してくださいました。「×」のところに書いた言葉を使いたくなったら、「おっといけない」と、”ふわふわ言葉”に言い換えるなど、意識するうちにだんだん”トゲトゲ言葉”が少なくなってきたといいます。みなさんも、ぜひやってみてください。

・今は違います。「出ていけ!」と言ってしまったら、子どもは本当に出ていきます。そして明るく輝く繁華街のイルミネーションに吸い込まれていってしまうのです。そこには、まっとうな人間には想像もつかないような、深い落とし穴が待っていることもあります。あまり軽々しく子どもに「出ていけ!」などと言うべきではない時代になったのです。サトシのお父さんは、飛び出した息子の背中を見てすぐに後悔したものの、「どうせ2、3時間もすれば帰ってくるだろう」と、どこかで高をくくっていたといいます。けれど、サトシは帰ってきませんでした。正確には、お父さんが知っている息子はもう戻ってこなかったのです。3日後、深夜の街を徘徊していたところを補導されて家に連れ戻されたサトシは、金髪のモヒカンヘアーに、剃り落とした眉。睨みをきかせ、尖らせた唇からはご両親が今まで聞いたこともないようなセリフが飛び出しました。「きさま、ウゼぇ。死ね!」これが、あのいい子で勉強のできたサトシでしょうか・・・・・。彼はたった3日間で別人になってしまったのです。お父さんは、息子がかわいくて、本当に頑張ってほしかっただけでした。「出ていけ!」の言葉も、彼にカツを入れるための荒療治のつもりでした。けれど、そんな親心が、皮肉にも息子の背中を悪の道へと押し出してしまいました。一流校を目指していた受験生は、わずか3日で完全に薬チュウにされてしまったのです。その後、親子関係は少しずつ修復されていきました。けれど、そう簡単にハッピーエンドにさせえもらえませんでした。一度はまり込んでしまった薬物への依存は、愛情や根性で克服できるものではありません。サトシはなかなかシンナーをやめることができず、幻覚や幻聴などの強い副作用でのたうち回るようになったのです。当然、受験などできません。最終的には専門病院へ入院するしかなくなり、現在も治療を続けています。シンナーは脳細胞にひどいダメージを与えてしまいます。今後どのくらい回復してくれるのか・・・・・。今はまだわかりません。

・「お父さん、泣くことはいけないことじゃないと思いますよ。泣きたい時は、泣かせてあげてください。子どもにとって一番よくないのは、泣きたい気持ちをためてしまうことなんですよ」心理学の研究では、涙の中にはストレス物質を体外に排出する働きがあるのだそうです。泣くとスッキリした気分になるのは、だからでしょう。「苦しい、悲しい、つらい」などの感情は外に出してしまったほうがいいのです。泣くのは弱いからじゃありません。必要だから泣くのです。我が子が泣いているときは、「よしよし。つらかったね、寂しかったね」と優しく抱きしめてあげてください。

・いじめで苦しんでいる子どもたちに伝えてください。「絶対に死なないで」って。あなたが死んでしまったら嘆き悲しむ人がいる。そのことを忘れないでください。必ずあなたを守れる人がいる。そのことを忘れないでください。いじめをしてしまう子どもたちにお願いがあります。私はいじめでたった一つの宝物をなくしてしまいました。本当に苦しい。本当に悲しい。あなたのご両親も同じです。あなたを失ってしまったら、あなたのお父さん、お母さんは本当に悲しみます。だから、いじめほど悲しいものはありません。どうかいじめをやめてください」このお母さんの言葉を伝えると、ワッと泣き出す子がいます。「私、いじめをしていました。ごめんなさい」と後で手紙をくれる子もいます。自分のあやまちを認められただけでも、その子は心が軽くなるはずです。「いじめをすると苦しいでしょ。自分が嫌いになっちゃうでしょ。でも、やめたくてもやめられなかったんだよね。苦しかったね。よく言えたね」そこからが立ち直りのスタートです。

・それでは、我が子が誰かをいじめていることを打ち明けてくれたときや、親がいじめに気づいたときはどんな対応をすればいいでしょう。まず、悪いことは悪いこととしてきちんと叱る。これはもちろん大事です。叱り方は「1対9」です。「誰かの物を脅して取り上げたら、それは恐喝だよ。殴れば傷害。あなたにいじめられてその子の心が壊れちゃったら、心の殺人犯になるんだよ」などと「1」はきちんと厳しいことを言います。ですが、あとの「9」は、その子が抱えるストレスは何かについて考え、子どもの心に寄り添ってあげてほしいのです。また、いじめた相手に「ごめんなさい」とあやまる勇気を教えてあげてください。

・リストカットする子どもたちは、本当に死にたくてそうするわけではありません。体から流れ出る真っ赤な血を確認し、痛みを感じることで、逆に生きていることを確認する。「死にたい」と言いながらも、実は「生きたいよ、生きたいよ」というSOSを出しているのです。「どうせ死ぬ気なんかないんだろう」「二度とするな!」そんなふうに叱っても、この行為はおさまりません。それどころか、次は本当に死んでしまうこともあります。こんなときも、やはり根っこを癒してあげるしかありません。リストカットする子どもと出会ったとき、私は、「今度、切りたくなったら電話してね」と言います。「私がナイフの代わりになりたいよ。あなたの悲しみを、私に言葉でぶつけてほしい。ちゃんと受け止めるからね」もしみなさんのお子さんがリストカットをしてしまったら、目を背けずに傷口を見てあげてください。そして「痛かったね、苦しかったね。ごめんね」と言ってあげてほしいのです。「血を流す代わりに、お父さんお母さんに気持ちを吐き出していいんだよ」その思いが子どもに伝われば、行為は必ずおさまっていきます。

・シンナーや覚醒剤などの薬物に手を出すのも自虐行為の一つです。薬物が街にはびこっていた時代には、子どもたちにも簡単にそれが手に入ってしまうのが実情でした。コンビニやゲームセンター、駅前など、子どもたちが集まる場所にいわゆる売人がやってきて、声をかけるのです。彼らにとっては、寂しそうな子ども、自暴自棄になっている子どもを見分けるなどお手のもの。「ガムやろうか」「この飴、美味しいよ」などと覚醒剤を手渡して、最初のきっかけを作ってしまいます。その包み紙の裏に売人の携帯番号が書かれていたというのも、実際にあった話です。電話をして郵便ポストにお金を入れておけば、怖い大人と直接会うこともなく宅配してくれるー。そうやって泥沼に引きずり込まれていくのです。現在では、地域の努力やさまざまな防止活動、取り締まりの成果で、以前より状況は飛躍的によくなっています。それでも、残念ながら子どもたちの危機は完全になくなったわけではありません。

・子どもが悪いことをやめるのは、叱られたくないからではありません。この人だけは悲しませたくない、この人の泣き顔だけは見たくない。この人だけは裏切りたくない・・・。親が子どもにとってそんな存在になることが、子どものお守りなのです。

・子どもが何か悪いことをしているのでは?そんな気配があったとき、親がやってしまいがちな間違いは「おまえがやったのか?」「どうなんだ!」と、怒りモードで追求してしまうことです。まるで警察の取り調べか何かのように、尋問や詰問をしてしまうのです。けれど、追求すればするほど、子どもは本当のことを話せなくなります。なかには、カッとして「だいたいおまえはいつも隠してばかりだ」「卑怯者!」など、言わなくてもいいことまで口にしてしまう親もいます。そんなことをしても、子どもはますます殻に閉じこもってしまうばかりです。こんなときは、「この子には、何か困っていることがある」を前提にして話しかけてみてください。子どもが本当のことを言わないのは、親に見捨てられたり嫌われたりするのが怖いからです。「お母さんは心配しているだけ。だから安心して話していいのよ」「お父さん、おまえの味方だからな。なにを言っても大丈夫だよ」など、まず子どもの不安を取り除いてあげることが大切です。自分の気持ちをうまく言葉にできない子どももいます。そんな子には、「うなずくだけでもいいよ」「違うなら、首をふってごらん」と、子どもが答えやすいような提案をしてあげるのもいいでしょう。決して追い打ちをかけるように矢継ぎ早に質問したりしないこと。とにかく、まず親が冷静になって、子どもの心を少しずつ開いてあげることが大切です。本当のことを打ち明けてくれたら、「ラクになったね」「言いにくいことをよく言えたね。えらかったね」などの言葉で、「話してよかった」という気持ちにさせてあげましょう。子どもは一度の失敗で、次から完璧に”いい子”になるわけではありません。何度も失敗を繰り返しながら成長していくものです。一度でも「お母さんになら言ってもいいんだ」「お父さんは、ちゃんと聞いてくれる」と思えた体験があれば、次からもきっと気持ちを打ち明けてくれるはずです。

・家庭内暴力を起こす子どもの多くが「葛藤体験」をほとんどもっていないということです。幼い頃から親が何でもやってくれるし、ほしい物は何でも手に入る。「ああしましょうね、こうしましょうね」と指示されるままに動けば、何一つ苦労もしない・・・。「葛藤体験」がないとは、要するに、典型的な過保護・過干渉の親に溺愛されて育てられた結果、「我慢」や「ルールを守る」「待つ」といった葛藤を乗り越える機会がないまま育ってしまったということなのです。そんな子どもたちも、思春期になると壁にぶつかります。友人やクラスメイトとの関係、学校での授業など、親が手出しできない世界で何かトラブルが起きたとき、自分の力では対処できないのです。そのストレスやもどかしさが、親を攻撃するという形で噴出してしまう。それが家庭内暴力なのです。もちろん、過保護や過干渉で育てられた子どもは、必ず家庭内暴力を引き起こすわけではありません。ただ、親が、我が子かわいさで「よかれ」と思ってやっていることが、実は子どもを苦しめる原因になる可能性があることを、ここでぜひ知っておいていただきたいのです。

・警察でもいい、サポートセンターでもいい。もしお子さんの暴力でお悩みならば、ぜひ専門の機関にご相談ください。家庭内暴力の場合、第三者が間に入ることで解決するケースがほとんどです。大切なのは、まずご両親が勇気を出すことです。そうすることで、親も子も救われるのです。

・子どもがまとわりついてくるのは、不安だからです。「お母さん、僕のことが好きかな?」「私のこと、ジャマにしていないかな?」。そんな不安を打ち消したくて甘えてくるのです。そんなとき、振り払われたり邪険にされたりすると、その記憶が小さなトゲとなってずっと残ってしまうことがあります。トゲがいっぱい刺されば、やがて大きな傷となってしまいます。子どもの「ねぇ、ねぇ、ねぇ」にはちゃんと応えてあげてください。ただ、ギュッと抱きしめてあげればいいのです。

・我が子の外見が荒れてきたら、「この子は、何かから身を守ろうとしているのかもしれない」という目でようすを見てあげてください。そして、「あなたに何かあったら、お母さんが命がけで守るから」と、親の気迫を伝えてください。自分に強い味方がいることが分かれば、子どもにヨロイは必要なくなります。必ず元のいい子に戻るはずです。

・子どもと向き合うときには、「共感」「叱る」「ほめる」「伝える」の4つのポイントを忘れないでください。
「共感」・・・今、嬉しいのか、悲しいのか、怒りたいのかなど、子どもの気持ちを感じ取ることです。
「叱る」・・・叱るとは「教える」こと。感情に任せて怒ることではありません。
「ほめる」・・・子どもにとって親が「嬉しいよ」と喜ぶ姿が最高のほめ言葉です。照れ屋で口べたなお父さんなら、言葉にしなくても大丈夫。親が自分を見てニコッと笑ってくれる笑顔もまた、子どもが求めるほめ言葉となります。
「伝える」・・・親子だから言わなくても通じ合える?そんなことはありません。特に「ありがとう」「ごめんね」の2つの言葉は、何度でも伝えてほしい言葉です。

・「孤食」は子どもの心をむしばんでしまいます。豪華なお料理じゃなくてもいい、デパ地下で買ってきたお総菜だって、味はイマイチだって何だっていい。ただ、家族一緒がいいのです。とはいえ、ご両親も忙しい毎日です。食事時間が家族バラバラになってしまうこともあるでしょう。そんなときは、子どもに必ず何かひと言声をかけてあげてください。「きょうはどうだった?」「疲れたね」「たくさん召し上がれ」たとえ一緒に食べられなくても、ほんの1、2分、そばにいて声をかけてあげればいいと思うのです。それだけで子どもの心は満たされるはずです。

・甘えてはいけないものに甘えてしまう-その典型が、アルコールや薬物への依存症です。他にもニコチン、ギャンブル、買い物、恋愛など、依存症と呼ばれるものは多々ありますが、どの症状をもつ人にもその根っこに「親に甘えたかったのに叶わなかった」という傷があるように思います。もちろん、すべてがそうだとは言いません。ただこれまでの私の経験でも、たとえばシンナー依存症の子どもが、幼い時に育児放棄されていたなどのケースが数多くありました。特に乳幼児期の子どもの場合、「甘えるな」と禁止するより、むしろ思い切り甘えさせてあげることが必要です。甘やかすとは、わがままを聞いてあげることや、物やお金を与えることではありません。ギュッと抱きしめるなどのスキンシップ、「大好きだよ」「いい子だね」と言ってあげるなど、その子の存在をまるごと認めて愛してあげことなのです。

・自尊感情は、親に愛され認められることで育つものです。ところがこの自尊感情がうまく育たなかった子どもの場合、たとえばちょっといたずらを注意されたぐらいのことでも、自分を「全否定された」と受け取ってしまうことがあります。そういう子は、なかなか「ごめんなさい」が言えません。ただでさえ、「どうせオレなんかクズだよ」「生まれてこなければよかったんだ」などと、どこかで自分を卑下しています。その上あやまって「自分が悪かった」と認めてしまったら、自分というものが崩壊してしまうかもしれないからです。反対に、自尊感情が育っている子には、「いたずらしたことは叱られたけれど、お母さんは僕のことは嫌いにならない」という自信や安心感があります。だからすぐに「ごめんなさい」が言えるのです。「自分が悪かった」と認めても、人格そのものまで傷つくわけではないことが分かっているからです。「ごめんなさい」は、心にゆとりがないと言えない言葉です。たとえ「悪いことをした」と分かっていても、それをなかなか口に出せない子がいることも理解してあげてほしいと思います。強情を張っているわけではありません。言いたくても、言えないのです。だから、無理矢理「あやまりなさい。ちゃんと「ごめんなさい」を言うまでごはんはあげないよ」とか「あやまるまで家に入れない」などという躾は、根本的な解決にはなりません。あやまれない子の心の内側を見てあげてください。その子の根っこに「大丈夫だよ。大好きだよ」と愛情の水をあげて、まず自尊感情を育んであげるのが先決なのです。

・ストレスいっぱいで余裕のない子は、親の厳しい言葉を「僕のことを思っているから、言ってくれた」などとはとても思えないのです。同様に、体罰も子どもによっては逆効果になることがあります。私は、基本的には、「痛み」では親の心は伝わらないと考えています。もしやむを得ずパチンと叩いてしまうことがあったら、「おまえがかわいいから叩いたんだよ」などと、必ず理由を言ってあげてください。決して叩きっ放しにしないことです。子どもの心は、そんなに頑丈ではないことを忘れないでください。

・親の恋愛は、子どもにとっては裏切り行為なのです。母親が集まる講演会では、ジョークを交えてよくこんなふうにお話しします。「離婚を考えているお母さん、今、恋をしてるお母さん。どうかお願い、あと何年か待ちましょう。子どもが自立するまであとちょっと。自由になるのはもうすぐですよ。それまで”オンナ”はおあずけですよ!」みなさん、ドッと笑います。でも、お話しした私は本気。笑いながら聞いていたお母さんたちも、きっと本気で受け止めてくださったと思います。離婚も再婚も、他人がとやかく言う問題ではありません。ただ、子どもが成人するまでは、親であることを最優先にしていただきたいと思うのです。

・「親は子どもを育ててやっていると思うけど、違うのね。子どもから、私たちは生きる力をもらっているの。最後に気づけてよかったわ」最後の最後、彼女は息子さんにこう言いました。「生まれてきてくれて、ありがとう。あなたのお母さんになれて幸せだた」彼女の言葉は、私たちすべての親に共通する言葉ではないでしょうか。できるなら、命が終わる最期の瞬間ではなく、子どもが誕生した瞬間、いえ、今この瞬間に子どもたちに言ってあげたい言葉です。我が子を決して不幸な子どもにしてはいけません。生まれてきてくれた子どもたちみんなに、「ありがとう」の言葉を贈りましょう。


<目次>
はじめに
子育てをするご両親へ
プロローグ ちゃんと聞くよ、きみの思い
  ・私、サポレンジャーのレッド隊長だよ
  ・突然反乱する子どもをどうする?
  ・問題行動には、「根っこ=理由」がある
  ・「寂しさ、悲しさ、不安」を口に出せない子どもたち
  ・みんな寂しい”不幸少年”だった
第1章 根っこが傷ついてしまった子どもたちへのひと言
 -「非行少年」は「不幸少年」だった
 1非行の根っこにあるのは、悲しみと絶望
  ケース 「私、シンナー吸っています」。実の父親から性的虐待を受け続けて
  ・犠牲になるのは、いつも子ども
  ・実の父親から暴行されて・・・・・
  ・シンナーがなかったら、とっくに自殺していた
 2子どもの寂しさや悲しさに「共感」してあげる
  ケース キレやすい子どもの根っこにあった激しい怒りと、母への思慕
  ・暴力が憎い。でも人を殴ってしまう
  ・「共感」が子どもの傷を”薄めて”くれる
 3傷ついた根っこを癒す「ごめんね」のひと言
  ケース1 育児放棄されて施設で育った少年
  ・僕、生きていてもいいんですか?
  ・「頑張れ!」が重荷になる子もいる
  ケース2 母親に売春させられ、それでも「お母さんが大好き」だった
  ・誕生日を祝ってもらった経験のない子ども
  ・お母さんに「ごめんね」を言ってもらおうね
 4子どもが待っている「大好きだよ」の言葉
  ケース 6人の女性をレイプして少年院へ。ただ母親に愛されたかった・・・・・
  ・付き合えば、みんな素直な子ども
  ・母ちゃんはオレに仕返ししてるんだ
  ・半分でいいから好きになってほしい
  ・親にこそ支援が必要です
 5大切なのは「許して」「信じて」「待つ」こと
  ケース1 私を信じてくれた暴走族の少年、ナイフ君
  ・大人を拒否する子ほど、救いの手を求めている
  ・「ウザい」「キモい」は”試し行動”
  ・最初から心を開いてくれなくたっていい
  ケース2 3回少年院に入った子の話
  ・何があっても、決して我が子を見捨てない
 6「あなたの笑顔が見たい」が、子どもの心を開く鍵
  ケース 「腹が減ったら、盗って食え」が教えの泥棒一家に育った兄弟
  ・「父ちゃん返せ、母ちゃん返せ!」
  ・子どもを笑顔にするには、何をしたらいい?
  ・自尊感情を育てる「ありがとう」
  ・マニュアルに答えはない
 7「死にたい」と言う子に伝えたい言葉
  ケース 殴られるのはお母さん、犯されるのは自分。ズタズタに傷ついた心を抱えて
  ・この子だけ、どうしてこんな不幸な目に?
  ・子どもを救った、お母さんの”魔法の言葉”
第2章 息切れした”いい子”へのひと言-なぜ、うちの子が?
 8子どもに愛情を伝える”ふわふわ言葉”
  ケース 「ママに消えてほしかったんだ・・・・・」。ハムスターを殺した少年
  ・正しい愛情の水やり、できていますか?
  ・ママに消えてほしい・・・・・
  ・「ナイフ」「火」「小動物虐待」はSOSのサイン
  ・お医者さんとの連携で子どもを救う
  ・”トゲトゲ言葉”で愛していませんか?
  ・お母さんに使ってほしい”ふわふわ言葉”
  ・正しい愛情で子どもが変わる!
 9「もっと頑張れ!」が、子どもの心を壊してしまう
  ケース 「出ていけ!」の父のひと言で、たった3日間で薬チュウになったエリート受験生
  ・僕はもう頑張っている
  ・「出ていけ!」は現代の禁句
  ・わずか3日で薬漬けに
  ・子どもの存在そのものに感謝する
 10親の価値観を押しつけていませんか?
  ケース1 お稽古ばかりやらされた少年の、突然の反乱
  ・「言うことを聞く子」の反乱
  ・親のモノサシは、どんどん伸びる
  ケース2 泣くことを我慢していた、親孝行な家出少女
  ・親孝行の限界
  ・本当は泣きたかった
 11我が子をいじめの加害者にしないために
  ケース いじめで我が子が自殺してしまったお母さんの手紙
  ・いじめの「心」は家庭で作られる
  ・いじめる側もいじめられる側も、苦しくて悲しい
  ・子どもに教えたい「あやまる勇気」
第3章 我が子のSOSに気づいていますか?-「困った子」じゃなく、「困っている子」
 12「リストカット」「薬物依存」「売春」苦しみを言葉にできない子の3つの”自虐行為”
  ケース 両親の離婚の寂しさから92カ所もリストカット
  ・リストカットは「生きたい」のサイン
  ・心のスキに入り込む薬物依存のワナ
  ・ただ誰かに抱きしめてもらいたくて売春する少女
  ・両親の離婚が引き金に
 13我が子の「お守り」になりましょう
  ケース 万引きにストップをかけたのは、お母さんの悲しむ顔だった
  ・非行に走る子、踏みとどまる子
  ・叱るのは、「1対9」の「1」でいい
  ・「悲しませたくない」存在になりましょう
  ・”ふわふわ言葉”を訓練する
 14子どもが安心して打ち明け話のできる親になる
  ケース 仲良しグループの泥棒探し。子どものSOSにやっと気づけたお母さん
  ・問題児探しをしていませんか?
  ・原因は、受験に対する不安だった
  ・怒りモードで追求しても、真実は逃げていく
 15「一番大切な人」に向けられる家庭内暴力
  ケース 母子ベッタリの家庭で起きた暴力と死
  ・仲良しだったはずのお母さんが標的になる
  ・原因の多くが、親の過保護・過干渉
  ・わがまま放題の子ども、腫れ物に触るような親
  ・我が子を救うために「110番」する勇気を
 16お父さんお母さんに、もっと仲良くしてほしかった
  ケース 家庭内別居の両親に心を痛めて、自殺三点セットを持ち歩いていた子
  ・両親の不仲が非行の原因になることも
  ・子どもの「怒り」を代弁する
  ・心にケガをした大人は、嘘をつく
  ・子どもは、親の「一番」になりたい
第4章 子どもの「自尊心」を育みましょう-レッド隊長との一問一答
  ・忙しいのに、子どもがまとわりついてきて困ります
  ・中学生の娘が茶髪に化粧。どうしたらいい?
  ・「お母さんは、私の話を聞いてくれない」と言われました
  ・共働きで、子どもの夕食時に一緒にいてあげられません
  ・うちの子は甘えてばかり。叱ったほうがいいですか?
  ・「ごめんなさい」が言えない子どもに困っています
  ・子どものためを思って、あえて厳しく教育しています
  ・中学生の子どもが、突然口をきいてくれなくなりました
  ・娘がボーイフレンドとセックスしているようで心配です
  ・親は恋しちゃダメですか?
  ・親が子どもに一番言ってあげたい言葉は何ですか?
 おわりに



面白かった本まとめ(2012年上半期)

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SUZUCAFE(東京 銀座)でランチを楽しみました!

2012年07月18日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

 東京の銀座中央通り沿いで、東京メトロ銀座一丁目駅近くの銀座トレシャスビル6FにあるSUZUCAFEでランチを堪能しました!

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↑銀座トレシャスビル

 細長い通路を歩いてエレベーターで6Fに上がります。
お店の床などが木材なのには驚きますが暖かみがあって良いと思います。

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↑店の入り口

土曜の12時過ぎに到着したのですが、予約も入っていて20分ほど待ちます。
入り口近くの植物が何だか気持ちを和ませてくれます。
また、女性の店員さんがチラシを渡して「今度神宮前にもオープンしたのでそちらもよろしくお願いします」と優しく声をかけてくれます。この優しい気遣いは嬉しいですね。

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↑入り口近くの植物

店内は左右に分かれますが、かなりゆったりとした配置です。
BGMは音量控えめ目にJAZZが流れていて良いです。

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↑店内

さっそくランチメニューを見ます。
OSAKANAプレートやONIKUプレートが気になりますが、家族からパスタが美味しいと言われているので、本日のパスタ1000円と本日の前菜&スープ400円を注文します。

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↑ランチメニュー

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↑本日の詳細メニュー

前菜は「生ハム、ゴルゴンゾーラ」で、スープは「ガスパチョ」、
パスタは2種類あり「タコとケッパートマトスープ」を選び、ドリンクはオレンジ100%ジュースを注文しました。

まず、前菜とスープが運ばれますが、その前菜の彩りが美しくて感動ですね!
塩の効いた生ハムとオリーブオイル、ゴルゴンゾーラのチーズが合って美味しいです!
質の良さを感じます。!
そして、ガスパチョという冷たい濃厚なトマト系スープは、その冷たさが暑い夏に合って美味しいです!

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↑前菜とスープ

そして、サラダとパスタが運ばれました。パスタにはパン付きです。
サラダは新鮮なきゅうりやコーンレタスがたっぷりで、そしてパスタはアツアツのトマトソースで、たっぷりのオリーブオイル・タコ・ケッパーが嬉しいです!
生麺がやはり美味しいですね!

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↑サラダとパスタ

SUZUCAFEは、ゆったり気持ちよく美味しいランチを楽しめ、とてもオススメです!

SUZU CAFE 銀座
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美味しかったものまとめ(2012年上半期)

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東京の赤坂街歩きを楽しみました!

2012年07月16日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

以前このブログで紹介したTOKYO地下鉄ぐるり おみやげ散歩という本を参考に東京の赤坂を街歩きしましたので、その紹介をしたいと思います。

東京メトロ赤坂駅を降りて、まず相模屋を探します。近くには赤坂サカスなどの大きなビルがありますね。

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↑赤坂サカスなどのビル

店が見つからなくて、うろうろ歩きますが、気づくと目の前にありました。
あまり目立たないお店で灯台下暗しでした^_^;)

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↑相模屋

相模屋は明治28年(1895年)創業で、あんみつやところ天を売っているようです。
あんみつ材料の製造・販売・卸し専門店でもあります。
特に寒天は天草100%で時間をかけて作っているのが売りのようですね。

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↑あんみつ462円

さっそく買ってみて、小分けの黒豆や餡等を寒天と合わせ、黒蜜をかけます。
うわぁ美味しそう!
さすが寒天は風味と歯応えがあり美味しいです!

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↑黒蜜をかけたあんみつ

次に、塩野へ行きます。

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↑塩野の店構え

社用の手土産の代表格とのことです。
和服を着た女性が次々とこの店に訪れますが、近くの料亭の方なのでしょうか。
お店の方もたくさんいて、人気なお店ということがよく分かります。
和菓子のお店で、生菓子が有名で美しいですね。
今回は、TOKYO地下鉄ぐるりの本で紹介されている最中の「常盤松」140円を買いました!
かなり小ぶりです。

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↑最中など

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↑常盤松(最中)

しかしながら、餡がが黒光りしていて美しい!鮮度の良さを感じます。
そしてしっかりとした歯応えと甘さが美味しいです!
さすが人気なお店ですね!
後で調べてみますが、色んな本に紹介されていました。

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↑常盤松(最中)の餡

それから歩いていると巨大な鳥居の枝田神社がありました!
江戸城の鎮守として徳川家の崇敬は特に篤かったようです。
今度時間がある時に行ってみたいと思います。

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↑日枝神社

それから福槌へ行きます。
古いビルの地下へ階段を下りていきますが、本当にこんなところにお店があるの?という感じで恐る恐る下りました。
しかし、白く大きな暖簾のお店があり、店内はとても清潔感があって綺麗で驚きました!
高級感があり、とても期待がもてます。

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↑福槌の店構え

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↑福槌の店内

福槌は、茶懐石寿司の老舗「有職」を継承するお店とのことです。
「茶巾寿司」、「ちまき寿司」がメインで、皇室主催の園遊会、お茶会、観劇等に利用されているようです。
ちまき寿司420円を選ぶことにします。
鯛、海老、鱒、玉子、鯵、さよりがあり、さよりが春のちまき寿司のようです。
どれを選ぶか迷いますが、鯛・鯵・さよりを選びます。

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↑ちまき寿司

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↑さよりちまき寿司の中身

笹を開けて食べてみますが、笹の香りとお寿司の酢がいい香りで、美味しい!
酢がしっかり効いていますね!
これは旨いです!

それからしばらく歩きますが、以前このブログで紹介したZAGAT Tokyo Restaurants 2012のお値打ちレストラン34位の赤坂一龍別館へ行きました!
周りは韓国焼肉のお店などがたくさんあり、韓国街となっているようです。

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↑赤坂一龍別館

店の看板には一龍としか書いていなくて分かりづらかったですね。
奥に本館があるようです。
店内に入って席に着きます。
メニューはいたってシンプルで雪濃湯(ソルロンタン)1575円がメインですね。
ソルロンタンとは牛頬肉スタミナスープで、そのほか各種おつまみ、キムチ、カクテキ、ライス付きです。さっそく注文します。

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↑メニュー

すぐに、キムチ、カクテキなどたくさん運ばれてきました。
この種類の多さは嬉しいですね。なお、写真は4人前です。

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↑キムチ、カクテキなど

そして、ソルロンタンとライスが運ばれます。

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↑ソルロンタンとライス

ソルロンタンはアツアツの白いスープで、牛頬肉がすごく柔らかくなっていました!さすが美味しい!!
キムチなども美味しい!これは嬉しいですね!

しかし、食べ終わった後に思い出したのですが^_^;)、ライスはこのソルロンタンの中に入れるようですね。
別々に食べてしまって残念でしたが、それでも美味しかったです!満足です!

赤坂は、美味しいお店がたくさんあってオススメですね!
ぜひ赤坂街歩きの参考にしていただければと思います。

お勧めなお話(2012年上半期)
自動車保険を安く!

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「心を整える。勝利をたぐり寄せるための56の習慣(長谷部 誠)」という本はオススメ!

2012年07月13日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「心を整える。勝利をたぐり寄せるための56の習慣(長谷部 誠)」の購入はコチラ

「心を整える。勝利をたぐり寄せるための56の習慣」という本は、プロサッカー選手の長谷部 誠さんが書いた本です。

 長谷部誠選手は1984年1月18日生まれの静岡県出身で、3歳からサッカーを始めたようです。

 2002年に浦和レッズに加入し、2008年にドイツのヴォルフスブルクへ移籍し、2010年の南アフリカ・ワールドカップではゲームキャプテンとして4試合すべてに先発出場しベスト16進出を達成。

 2011年のAFCアジアカップではキャプテンとして優勝に貢献しています。

 また、そのほかJリーグ、天皇杯、ナビスコカップ、アジアチャンピオンズリーグ、ブンデスリーガで優勝を経験していて、凄いと思いますね。

 この本では、その成功の秘訣や習慣について分かりやすく説明してあります。

様々な本を読んでいることが分かり、とても真面目で前向きで、とても良い本だと思います。

 知人もこの本を読んでいて、マーカーを引きまくって何度も読み返していると聞いて納得しました。

 特に以下についてはナルホドと思いましたね。

 ・1日1回は心を鎮める時間をつくること
 ・整理整頓は大切
 ・愚痴や悪口は言わない
 ・悩みがあるときは温泉など一人旅をする
 ・アルコールは体力の回復を遅らせ、けがの原因にもなる
 ・尊敬できる人や仲間に会い、話をすることで自分の立ち位置を客観的に見る
 ・人とは近づいてみることが大切
 ・上から目線には気をつける
 ・必ず見てくれる人はいる
 ・最初は肝心だし、なめられるわけにはいかない
 ・競争は成長するための栄養
 ・運を女性のように口説く
 ・判断に迷うときは人として正しいかを考える
 ・大一番で力を発揮するには平穏に夜を過ごし、睡眠をしっかりとる
 ・1時間前集合、遅刻はしない
 ・音楽には不思議な力がある
 ・ゲームやインターネットに時間を費やしすぎない
 ・ラストこそ勝負所
 ・常に脱皮して生きていく
 ・あえて難しいと思った方を選択する
 ・挑戦し続け、その場その場で全力でもがき続けると人間は変われる
 ・いろんな考え方に拒否反応を起こすのではなく自分の中に取り込むこと
 ・感謝の気持ちが大切

以下はこの本のポイントなどです。

・京セラの創業者、稲盛和夫さんの本にあった、次の言葉に出会った。「1日1回、深呼吸をして、必ず心を鎮める時間を作りなさい」まさに当時の僕に必要な習慣だった。それから僕は、帰国してどんなに忙しいときも、部屋でひとりになる時間を作り、スケジュールを詰め込みすぎないようにした。ワールドカップの期間中、心を鎮めることは僕にとって大切な作業だった。この習慣があったからこそ、どんなに葛藤を抱えても、翌朝には平常心で部屋を出て行くことができた。

・ドイツには「整理整頓は、人生の半分である」ということわざがある。日頃から整理整頓を心がけていれば、それが生活や仕事に規律や秩序をもたらす。だから整理整頓は人生の半分と言えるくらい大切なんだ、という意味だ。このことわざに、僕も賛成だ。

・愚痴というのは一時的な感情のはけ口になって、ストレス解消になるのかもしれないけれど、あまりにも安易な解決策だ。何も生み出さないし、まわりで聞いている人の気分もよくない。愚痴で憂さ晴らしをするのは自分の問題点と向き合うことから逃げるのと同じ。ゆえに逆に愚痴を言わないように心がければ、自ずと問題点と向き合えるようになるものだ。

・レッズ時代、僕は試合に負けたり、何か悩みごとがあるときは、ひとりで温泉に行くようにしていた。ひとりで行くなんて暗いと思われるかもしれないけれど、その孤独な時間に意味がある。ドイツい移籍してからは、1泊2日のひとり旅に出るようになった。ドイツのハンブルクに始まり、ベルリン、デュッセルドルフ、スコットランドのグラスゴー、フランスのパリ・・・。いろいろなところで、気持ちをリフレッシュした。恨みを貯金しても仕方がない。ボールを蹴って身体を動かしてもいいし、何かリフレッシュして、次に向かってリスタートした方がはるかに建設的だ。

・サッカー選手にとってアルコールは体力の回復を遅らせるし、けがの原因にもなりうるので、飲みに行くのは休みのときだけだ。月に1度か2度くらいに抑えておいた方がいいと思う。深酒も厳禁。

・自分と向き合う方法は、主に2つある。ひとつは孤独な時間を作り、ひとりでじっくりと考えを深めていくこと。僕にとっては読書も、ひとり温泉も、ここに含まれる。そしてもうひとつは、尊敬できる人や仲間に会い、話をすることで自分の立ち位置を客観的に見ることだ。僕はヨーロッパでプレーする日本人選手たちに会うたびに、自分がこれからどんな道を進むべきかのヒントをもらっている。

・カズさんがキングたる所以は、メニュー選びのときに感じさせられた。野菜をたっぷり注文し、炭水化物はほとんど頼まない。試合の前はエネルギー源となる炭水化物を摂った方がいいけれど、普段はよけいな脂肪がついてしまうからだ。やっぱりキングは違うと驚かされた。当然、デザートも食べない。

・カズさんはみんなでご飯を食べていえも、自分が決めていた時刻になったら、「じゃあ、明日練習だから」と言って帰っていく。まわりに流されず、長居はしない。やはり長く現役を続けている選手には理由があると思った。カズさんは今年44歳。まだまだ成長できる手応えがあ、そして、いまだ自分のプレーに納得していないのだと思う。僕もカズさんのようにサッカーを突きつめて、自分が納得するまで続けたい。そう思っている。

・あまりに失礼なことがあったら人と距離を置けばいい。ただ、最初から食わず嫌いで近づかないと、自分自身が損をしてしまう。

・文化や背景が違う国を越えて、信頼関係を築くのは難しいと感じるときもあるけれど、失敗してもいいから、まずは近づいてみることが大切だと思う。相手だって、こちらが興味を持つとうれしいものだ。

・いくら自信を持ったからといっても、「上から目線」には気をつけなければならない。自信が生まれたからといって偉くなうわけでもないし、ましてや成功や勝利は自分ひとりの力で勝ち取ったわけでもない。だからこそ、「上から目線」というのは、人と付き合ううえで、絶対にプラスにはならない。偉そうにしたり、知識を見せびらかしたり、自分を実際以上に大きく見せようとしたりすると相手は不快な思いをする。

・ただ、だからといって、「下から目線」になってもダメだ。相手に媚びを売ったり、ゴマをすったり、下手に出るのは自分自身をおとしめることになってしまう。ヨイショすれば気に入ってもらえるはずだ、という目で見ているということでもあり、それは相手に対しても失礼だと思う。コミュニケーションにおいては、どちらも対等な関係であるべきだ。たとえば、選手とサポーターの関係でも、どちらが偉いとかはなく、同じ目線で接するべきだと思う。

・地元の同級生に会うと会社の上司の悪口が出てくることがある。そんなとき僕は、「本人に直接言おうよ」とやんわり流れを切るようにしている。聞かされる方も気持ち良くないし、言っている本人にとってもマイナスだと思うから。

・会社でも組織のベクトルと個人のベクトルを一致させられれば、どんな仕事でも自分を生かすことができるのではないか。チームの穴や業界の穴を分析し、誰よりも早くその穴を埋めていく。そうすれば、誰もが気がついてくれるわけじゃないけれど、必ず見てくれる人はいる。これからも僕は、組織のために足りないものを補える選手であり、組織において不可欠な人間でいたい。そうすれば、たとえ目立たなくてもピッチに立つことができるだろう。

・浦和レッズに加入したことで、さらに競争心が強められることになる。生まれて初めて外国人選手とチームメイトになったことで、サッカーの価値観が変わったからだ。当時のレッズにはエメルソンという圧倒的スピードを持つブラジル人FWがいた。練習の紅白戦で、僕がスライディングでボールを取ろうとしたら足が彼に当たってしまった。すると彼は激怒し、直後のプレーで思いっきり僕の足を削ってきた。高校では味わったことがない激しさ、そして汚さだった。最高にムカついた。僕は次の競り合いのときに、思いっきりやり返してやった。エメルソンは激怒して、つかみかかってきた。僕も熱くなった。互いに胸倉をつかんで、殴り合い寸前になった。18歳の新人にしては生意気だったと思う。でも最初が肝心だし、なめられるわけにはいかなかった。一度なめられてしまったら、それは永遠に続く。あのときのことはまったく後悔していない。

・日本人選手がヨーロッパでやっていくためには、競争に前向きなメンタリティは絶対に必要だ。競争は成長するための栄養のようなもの。楽しいことばかりじゃなく、つらいこともあるけれど、逃げずに向き合い続ければ身体の隅々までその栄養が行き渡る。

・「経営の神様」と呼ばれる松下幸之助さんが言うように運というのは、自分が何か行動を起こさないと来ないものだと思っているからだ。さぼっていたら、運なんて来るわけがない。それにただがむしゃらに頑張っても運が来るとは限らない。普段からやるべきことに取り組み、万全の準備をしていれば、運が巡ってきたときにつかむことができる。たぶん、運は誰にでもやってきていて、それを活かせるか、活かせないかは、それぞれの問題なのだと思う。

・以前、代理人のロベルト佃さんと運について話したことがある。ロベさんはアルゼンチンのことわざについて教えてくれた。「スペイン語で運は女性名詞。だから、アルゼンチンの人たちは「運を女性のように口説きなさい」と言うんだ。何も努力しないで振り向いてくれる女性なんていないだろ?それと同じで、運もこちらが必死に口説こうとしないと振り向いてくれないんだ」異性を口説くのと同じように、運も口説きなさい。ユーモアがあって、堅苦しくなくて、僕はこのアルゼンチンのことわざを一発で好きになった。

・京セラ創業者の稲盛和夫さんが、こう言っているのを本で読んだことがある。「判断に迷ったときは、人として正しいかどうかを考えるようにしている」チームのために進言することは、「人として正しい」ことだと僕は思う。だから進言するかで迷ったときは、「自己保身のために言わないことの方こそ、正しくない行動のはずだ」と考える。ワールドカップでも何か疑問があれば、岡田監督の部屋のドアを叩くようにしていた。監督にとっては耳が痛いこともあったかもしれないが、まったく怒らず、意見のひとつとして聞いてくれた。将来、自分がチームを率いる立場になれるかは分からないが、そのときは選手からの進言に耳を傾けられる人間になりたい。組織が良くなる機会を頭ごなしに消してしまうのは、「正しくない」と思うから。

・努力や我慢は秘密にすべきだ。なぜなら、周囲からの尊敬や同情は自分の心の中に甘えを呼び込んでしまうから。

・僕が「ニーチェの言葉」を読んでいたことがよほどインパクトが強かったのか、ワールドカップのあと、読書に関する取材がとても増えた。雑誌「スポーツ・グラフィック・ナンバー」もその一つで、「アスリートの本棚。」という特集で僕は表紙と巻頭ページに出させていただいた。人生初の「ナンバー」の表紙。そのときに「オールタイムベスト5」としてあげたのが次の5冊だ。
 ・本田宗一郎 夢を力に 私の履歴書(本田宗一郎)
 ・道をひらく(松下幸之助)
 ・悩む力(姜尚中)
 ・人間失格(太宰治)
 ・アインシュタインは語る(アリス・カラプリス)

・印象に残った本を定期的に読み返すこともできるけれど、そればかりだと新しく手に入れた本を読む時間がなくなってしまう。そこでノートに気に入ったフレーズだけを抜き出して書いておけば、時間を節約できるし、持ち運びも便利なので遠征にも持って行ける。「読書ノート」で、心の点検。僕の日課のひとつだ。

・よく取材などで、「大一番で力を発揮するためにどうすればいい?」と聞かれるが、僕はそのときに「平穏に夜を過ごし、睡眠をしっかり取る」と答える。寝るという行為は意外と難しい。目をつむっても思い通りに寝付けないことも多々ある。だからこそ、普段から「いい睡眠」を取るために夜の時間を自分自身でマネージメントできているかが鍵になる。

・南アフリカでは、だいたい夜9時くらいから寝る準備を始め、10時にベッドに入るようにしていた。ワールドカップ大会中は寝付けないことが一度もなかった。自分でも不思議なくらいに快眠でき、毎日10~11時間は寝ていた。睡眠は普段からのリズムが大切で、大一番の前日に急に「いい睡眠をしよう」と思ってもうまくいかない。勝負所で結果を出すためには、日々のリズムを普段からどれだけ整えられるかにかかっている。

・子どものときから現在まで、サッカーに関しては僕だけの集合時間がある。常に1時間前に着くようにしているのだ。たとえば、「15時集合」だったら14時に着くように家を出ていた。なぜ、そんなことを始めたのか自分でもよく覚えていないけれど、おそらく単純にサッカーが好きで、誰よりもボールを触っていたかったからだと思う。練習の後だと遅くなって帰らなければならないから・・・・。

・1時間前に部室に到着すると、僕はまずカバンから練習着とスパイクを取り出し、長イスの上に並べていく。自分の脱いだ服をきれいにたたみ、ゆっくり着替えていく。部室は決して広くないけれど、自分しかいないので、何をするにしてもスペースは十分だ。誰に気遣うこともなくストレッチをして身体をほぐす。このとき前日までの課題を頭の中で整理して、今日はこんなところに取り組んでみようとポイントを絞る。ひとりだけの贅沢な時間。練習という限られた時間を無駄にしないために、僕にはこういう自分なりの心と身体を準備する時間が必要なのだ。

・遅刻というのは、まわりにとっても、自分にとっても何もプラスを生み出さない。まず、遅刻というのは相手の時間を奪うことにつながる。20人で集まるとする。そこに僕が5分遅れたら、5分×20人で100分待たせることになる。それに「彼は遅れるから、集合時間を(あらかじめ)早く設定しよう」ということにもなりかねない。そんな駆け引きはすごく不毛だ。だから僕は遅刻をする人を信頼できない。練習中に声を出して、真面目に取り組んでいる選手がいても、一度でも遅刻したら、「あいつの意気込みは、その程度のものだったのか」と信頼のレベルは落ちるだろう。積み上げてきたものが、たったひとつのミスで無駄になる。

・音楽には不思議な力がある。メロディや歌声も大事だが、僕は歌詞をしっかり捉えながら聴く。ひとつの曲でも、あるときは心を鎮めてくれたかと思えば、あるときは心を奮い立たせてくれる。歌詞もメロディも同じはずなのに、聴く状況が異なると感じることも全然違うのだ。試合の日、バスで会場に向かうときに僕が聴いているのは「ミスターチルドレン」だ。

・あくまで僕個人の意見としては、ゲームやインターネットに時間を費やしすぎるのはもったいないことだと思う。サッカーゲームをすれば、ピッチを俯瞰して見ることができて、サッカーの役に立つという意見もあるかもしれないが、そうであったら、実際のサッカーの試合をテレビで観た方がよほど勉強になる。それに映画を観たり、読書をしたり、語学の勉強をするんどした方が、はるかに自分のためになる。遊びたい気持ちも分かる。誰かに心の隙間を埋めてもらいたいと思う気持ちも分かる。でも、ほどほどにしないといけない。自分で自分にけじめをつけなければならない。息抜きも、度が過ぎたら時間の浪費だ。便利な時代になっているからこそ、僕はITの恩恵を最小限に受けつつ、あえてアナログ的な時間の過ごし方を大事にしていきたい。

・「脳に悪い7つの習慣」(林成之)という本に、とても興味深いことが書いてあった。著者の林先生は日本の競泳チームのメンタルトレーナー的な役割を担っており、北京五輪の前に、こんなレクチャーwしたという。「ラスト10mを「もうすぐゴール」と意識するのではなく、「マイゾーン」として、自分がもっともカッコ良くゴールするための美学を追求しながら泳いで欲しい」ラストこそ勝負所。まさにサッカーにも当てはまることだと思った。ラスト10mをサッカーの試合に置き換えると「ラスト10分」になるだろうし、1シーズンに置き換えれば「ラスト5、6試合」となるだろうか。そこで何をできるかで、周囲からの印象はまったくの別のモノになる。

・僕はふとある”相関関係”に気がついた。まわりの選手を見ていると、夜遊びをして、たくさんお酒を飲んでいる選手ほど筋肉系のケガをする確率が高かったのあ。もちろんこれは僕の主観で、データ的な裏付けもないし、もしかしたら関係がないかもしれない。だが、のちにアスレチックトレーナーの方に聞いたところ、お酒を飲むと患部が充血して、ケガの回復が遅れるそうだ。古傷の状態が悪化することもあるという。

・今でも楽な方に流されそうになることがあるし、実際流されてしまうこともあるけれど、そんなときは両親、恩師など、いろいろな人の顔を思い浮かべる。みんなの存在が弱い心にブレーキをかけてくれる。

・ある本に書かれていた一文が、僕の迷いを吹き飛ばすことになる。持参していた「超訳 ニーチェの言葉」という本だ。ドイツの哲学者ニーチェの名言が収められている。この本をめくっていると、【脱皮して生きていく】という項目が目に飛び込んできた。その説明として、脱皮しない蛇は破滅する。人間もまったく同じだ。古い考えの皮をいつまでもかぶっていれば、やがて内側から腐っていき、成長することなどできないどころか、死んでしまう。常に新しく生きていくために、わたしたいは考えを新陳代謝させていかなくてはならないのだ。

・岐路に立ったときに、僕は何を大切にしているのか。もちろん、まだこれだと自信を持って言えるものは見つかっておらず、今なお模索中だけれど、ひとつだけ意識しているこtがある。それは「あえて難しいと思った方を選択する」ということだ。ここまで歩んで来た道のりを振り返ると、挫折欲があるのかなぁと思うほど、僕は迷ったときに難しい道を選択してきた。周囲からしたら無茶な決断ばかりで、どこかで一度でも失敗していたら、今頃、何をしていたか分からない。両親は常に僕が選ぶ道に反対したし、実際、自分が親だったら同じように反対したと思う。怖いもの知らずというよりはただの無謀だった。しかし僕は知っている。難しい道ほど自分に多くのものをもたらし、新しい世界が目の前に広がっていることを。

・僕はサッカーを通じて、いろいろな経験をさせてもらった。今自分が言えるのは、挑戦し続け、その場その場で全力でもがき続けると、人間は変われるということだ。海外に移籍した選手が試合に出られなかったら、メディアの人たちはすぐに失敗だったと報じようとする。けれど僕は全然そう思わない。たとえ試合に出られなかったとしても、貴重な経験をしているはずだからだ。

・生まれた国が違ったり、環境が違えば、当然違う人間が形成される。世界にはいろいろな価値観がある。だからこそ、それを拒否することなく自分に取り入れ、成長の糧にしなければならない。僕がヴォルフスブルクに移籍したときに、ドイツのサッカーにすんなり馴染むことができたのも、チームメイトの考え方に拒否反応を起こすのではなく、自分のなかに取り込もうという意識を持てていたからかもしれない。

・身体の一部分だけが硬いと、ちょっとした動きでバランスが崩れやすく、特定の場所に負荷がかかり、ケガの原因になる。実際、僕はハーフタイムに腰が痛くなることが多かった。清水さんは「ケガをしない身体を作れるかどうかは、1年目にかかっている。大ケガをしてからでは手遅れ」と言う。もし背中の硬さが体質的なものだったら治らないが、そうでなければマッサージによって改善できる。背骨は身体の中心線だ。もし背骨のまわりがフレキシブルになれば、もっとプレーに切れがでるかもしれない。僕は清水さんを信じて課題に取り組んだ。そして、3年目に入った頃、ガチガチだった僕の背中は柔軟性を持つようになっていた。バランスが良くなって、ドリブルのスピードもアップしたように感じた。捻挫もしたことがないくりケガに強い身体になったのは清水さんのおかげだ。本当に感謝しても感謝しきれない。

・感謝する能力は意識次第でいくらでも伸ばせるし、それに感謝は自分のためでもある。もし自分が感謝の気持ちを忘れなければ、まわりがどんどん自分にポジティブなエネルギーをくれるはずだ。周囲から助けてもらえる選手と助けてもらえない選手では、成長スピードに差も出る。少し観念的だけれでも、関わる人すべてを幸せにするつもりで働けば、その気持ちは結果として還ってくる。僕はそう信じている。


<目次>
まえがき
第1章 心を整える。
01 意識して心を鎮める時間を作る。
02 決戦へのスイッチは直前に入れる。
03 整理整頓は心の掃除に通じる
04 過度な自意識は必要ない。
05 マイナス発言は自分を後退させる。
06 恨み貯金はしない。
07 お酒のチカラを利用しない。
08 子どもの無垢さに触れる
09 好きなものに心を委ねる
10 レストランで裏メニューを頼む。
11 孤独に浸かる-ひとり温泉のススメ-
第2章 吸収する。
12 先輩に学ぶ。
13 若手と積極的に交流する。
14 苦しいことには真っ向から立ち向かう。
15 真のプロフェッショナルに触れる。
16 頑張っている人の姿を目に焼き付ける。
17 いつも、じいちゃんと一緒。
第3章 絆を深める。
18 集団のバランスや空気を整える。
19 グループ内の潤滑油になる。
20 注意は後腐れなく。
21 偏見を持たず、まず好きになってみる。
22 仲間の価値観に飛び込んでみる。
23 常にフラットな目線を持つ。
24 情報管理を怠らない。
25 群れない。
第4章 信頼を得る。
26 組織の穴を埋める。
27 監督の言葉にしない意図・行間を読む。
28 競争は、自分の栄養になる。
29 常に正々堂々と勝負する。
30 運とは口説くもの。
31 勇気を持って進言すべきときもある。
32 努力や我慢はひけらかさない。
第5章 脳に刻む。
33 読書は自分の考えを進化させてくれる。
34 読書ノートをつける。
35 監督の手法を記録する。
第6章 時間を支配する。
36 夜の時間をマネージメントする。
37 時差ボケは防げる。
38 遅刻が努力を無駄にする。
39 音楽の力を活用する。
COLUMN・ミスターチルドレンBEST15
40 ネットバカではいけない。
第7章 想像する。
41 常に最悪を想定する。
42 指揮官の立場を想像する。
43 勝負所を見極める。
44 他人の失敗を、自分の教訓にする。
45 楽な方に流されると、誰かが傷つく。
第8章 脱皮する。
46 変化に対応する。
47 迷ったときこそ、難しい道を選ぶ。
48 異文化のメンタリティを取り入れる。
49 指導者と向き合う。
第9章 誠を意識する。
50 自分の名前に誇りをもつ。
51 外見は自分だけのものではない。
52 眼には見えない、土台が肝心。
53 正論を振りかざさない。
54 感謝は自分の成長につながる。
55 日本のサッカーを強くしたい。
56 笑顔の連鎖を巻き起こす。
最終章 激闘のアジアカップで学んだこと。
あとがき

面白かった本まとめ(2012年上半期)

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かんだ やぶそば(東京 神田淡路町)で蕎麦を楽しみました!

2012年07月11日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

 東京メトロ淡路町駅から徒歩約3分のところにある「かんだ やぶそば」で蕎麦を楽しみました!

 このお店は、以前紹介した山手線ぐるり おみやげ散歩という本に紹介されていますし、ZAGAT お値打ちレストラン28位ですし、食べログでも高評価ですので、ぜひ行ってみたいと思っていました。

 現地に到着して驚いたのは、その店構えですね!

1img_2498
↑店構え

 都心のビル群の中に一画だけ昔の下町の風情を残していて、「やぶそば」や「藪蕎麦」という看板や、綺麗な庭が目立ちます!
現在の建物は関東大震災のあと再築されたもので、2001年(平成13年)には東京都より歴史的建造物指定を受けているようです。

 なお、この「かんだ やぶそば」は、元々は幕末の頃に本郷団子坂にあったようで、その辺りに竹薮が多かったことから「やぶそば」の通称を得たようです。

2img_2500
↑やぶそばの由来

 綺麗な庭を通って、店内に入ると、イス席と奥には座敷があります。
店内はかなり清潔感があり、さすが老舗の格を感じますね!
人気な理由が分かります。

3img_2505
↑店内

さっそく、テーブルの上に置かれているメニューを見ます。
旬のおすすめ品から、初夏ですし、冷し茄子そば1300円を注文しました。
焼き茄子と夏野菜の冷たいおそばです。

4img_2502
↑旬のおすすめ品メニュー

ちなみに、隣の席には初老の方が、熱燗と季節の天麩羅を一人で美味しそうにゆっくりと楽しんでいました。
何だかいいなぁと思いますね^_^)

しばらくして、冷し茄子そばが運ばれました!

5img_2504
↑冷し茄子そば

美しい!
その彩りには感動しましたね!
またスダチを絞るというのにも驚きました。
季節の野菜のオクラも新鮮で美味しいですし、焼きナスも柔らかくてとても美味しいです!
もちろん冷たいお蕎麦も最高です!

なお、蕎麦は、そば粉10、小麦粉1の割合で主に内地産(長野、青森、北海道、茨城他)の最上級粉を用いているとのことです。
さすが、美味しい!

老舗の「かんだ やぶそば」はとてもオススメです!!

かんだやぶそば
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関連ランキング:そば(蕎麦) | 淡路町駅新御茶ノ水駅小川町駅



美味しかったものまとめ(2012年上半期)

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LOGOSのCOOL SCARF(クールスカーフ)が首筋ひんやりでとてもオススメ!

2012年07月09日 01時00分00秒 | 良い物・サービス
<月曜はお勧めなおはなし>

「LOGOSのCOOL SCARF」の購入はコチラ

LOGOSのCOOL SCARF(クールスカーフ)のオレンジ色を購入しました!

炎天下での野外活動やスポーツ観戦などに、首筋に巻いてクールダウンするものです。

使い方は簡単で、水に2~3分浸すと水が吸収して少し膨らみますので、それを首筋に巻くだけです。
ひんやりしていて、とても気持ちが良いです!
また、最大12時間とかなり長い間、ひんやりが持続するのでとてもオススメですね!

炎天下でテニスの練習に使用したのですが、ずっと首筋が冷されてその冷えた血液が脳に届くせいか、ほとんど疲れずにテニスを楽しめたのは想像以上の効果でした!
この快感を味わうと、もう炎天下での外出時にはこのCOOL SCARFが離せませんね。

このCOOL SCARFは、高分子吸収ポリマーを使用し、蓄えた水分の気化により熱を奪う原理を使用しているとのことです。
また、無毒性ポリマーを採用し、30回以上繰返して使用できます。
水に2~3分浸すだけで使用可能で、冷蔵庫で冷やす事によりさらに大きな冷却効果を得られるようです。

サイズは5cm×107cmで、男女兼用です。
ある程度自由に巻けます。

金額はAmazonでも700円程度とそれほど高くありません。

注意事項としては以下があります。

・使用後は、ポリマーの水分がなくなるまで陰干しが必要(湿ったままで保管するとカビや悪臭の原因)
・強く絞ったりして圧力を加えないこと(内容物がしみ出てしまうため)
・色落ち、色移りする恐れがある
・真水以外は使用しないこと(海水や塩水等は性能劣化の原因)

LOGOSのCOOL SCARF(クールスカーフ)は、暑い夏にとてもオススメです!!






お勧めなお話(2012年上半期)
自動車保険を安く!

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「友達の数は何人?(ロビン・ダンバー)」という本はオススメ!

2012年07月06日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「友達の数は何人?(ロビン・ダンバー)」の購入はコチラ

 この「友達の数は何人?」という本は、オックスフォード大学の認知・進化人類学研究所所長・進化人類学教授のロビン・ダンバーさんが書いた本で、特に人間の行動を進化面から面白く探ったものです。

 特に以下については面白いと思いましたね。
 
 ・脳は一雌一雄関係を保つことにいちばん頭を使っている
 ・社交上手な雌ほど多くの子孫を残す
 ・女性は色彩への感受性が強い
 ・気のおけないつながりは150人まで
 ・チンギス・ナーンの子孫は多い
 ・男女の恋人募集広告の傾向は進化論的な考察と一致
 ・キスは相手の遺伝子構成を吟味
 ・恋愛は匂いも重要
 ・男性はリスクを恐れない者がもてる
 ・異常なのはミルクを平気で飲めるほう(乳糖を分解する酵素ラクターゼを分泌する人はごく一部)
 ・つわりは妊婦が感染症を未然に防ぐために進化した
 ・長い時間帯で見ると、いまの寒冷な気候のほうがおかしい
 ・すべての現生人類の血統をさかのぼると約20万年前にアフリカにいたたった5000人の女性だった(絶滅しそうだだった)
 ・ネアンデルタール人の肌は白かった
 ・恐竜は鳥類に近い
 ・美しい人は裕福になれるだけでなく、子宝にも恵まれる
 ・ひとかどのことを成し遂げる人物はメガネ・肥満のガリ勉タイプではなく、スポーツ万能で勉学優秀、そのうえ社交性も抜群というオールラウンド・プレーヤー

とてもオススメな本です!

以下はこの本のポイント等です。

・脳が大きく発達したのは、複雑な社会に適応するため-少なくとも霊長類に関してはそう思われていた。ところが最近、スザン・シュルツと私が行った鳥類などの研究から、新しい可能性が浮上してきた。脳は、一雌一雄関係を保つことにいちばん「頭を使って」いるのではないか。あなたは夫や妻の短所や欠点に苦労させられたことはないだろうか?もしあなたが、パートナーとの関係を続けるのも楽じゃないと思っていたら、まさにそういうことだ。鳥類でもほ乳類でも、体格のわりに脳が大きい種はまずまちがいなく一雌一雄だ。反対にその他大勢の群れをつくり、乱交にはげむ種は脳が小さい。

・ほとんどの霊長類の場合、メスが無事に子どもを産んで育てられるかどうかは、ほかのメスの協力で決まる。メスどうしの関係を円滑にするには、複雑な社会のなかで地道な交渉を重ねる必要がある。ケニアのアンボセリ国立公園で、ヒヒ集団の家族史を30年以上にわたって観察した研究では、社交上手のメスほど多くの孫や子を残して生涯を終えている。しかしオスはちがう。社交術よりも大切なのは、ひるむことなく戦えるかどうかだ。

・3原色のうち赤と緑に反応する錘体細胞は、X染色体上の遺伝子の指令でつくられるが、残る青の錘体細胞の遺伝子は第7染色体上にある。そのため〔赤緑を区別しにくい一般的な〕色覚異常は圧倒的に男性が多い。また、青が見えづらいタイプの色覚異常がほとんどないのも同じ理由による。男が持っているX染色体は母親ゆずりの1本だけなので、もしそこに乗っている遺伝子が不良品だったとしても替えがきかに。しかし女はX染色体を両親から1本ずつもらっているので、何かあったときでも予備がある。4色視や5色視もこれで簡単に説明がつく。網膜内の錘体細胞に関する遺伝子にちょっとした変異があれば、それだけで赤や緑の微妙な色調のちがいを感知できる。男の場合は、1本だけしかないX染色体が色の見えかたを決定するので話は早い。しかし女はX染色体が2本あり、それぞれからつくられる錘体細胞がまったく同じ波長に反応するとはかぎらない。目が発達するときに両方のX染色体が関与すれば、反応する波長が異なる錘体細胞が出現し、3原色の赤、緑、青に加えて別の色調の赤と緑も認識できる5色視が可能になるのだ。

・「こんなに遅くまでどこにいたのよ?」と問いつめられ、事実から少々距離のある答えを返したとき、女はまずまちがいなくそれを見破る。この驚異的な能力の背景には、色彩(とくに赤)への強い感受性があるのではないか。つまり相手のほんのちょっとした顔色の変化を察知して、言い訳がウソだと見抜くのだ。そうだとしたら、進化はずいぶん薄情なことをしてくれたものだ。

・くわしい人口調査が行われた約20の部族社会では、氏族や村といった集団の平均人数は153人であることがわかった。細かく見ると100~230人まで幅があるが、統計的には150人という平均の範囲におさまる。

・あなたもチンギス・ハーンの子孫である可能性が少なくないことが、現代遺伝学で証明されている。Y染色体遺伝子をくわしく調べたところ、いま生きている男性のうち実に0.5%は、モンゴル帝国の偉大な将軍かその兄弟の血筋を受けついでいることがわかったのだ。もしあなたの祖先が中央アジアの出身ならば、子孫である確率は8.5%に上昇する。これは日本から黒海沿岸まで、中央アジア全域で2000人以上の男性のDNAを解析してわかったことだ。対象者の大多数は、Y染色体のDNA配列(ハプロタイプという)に大きなばらついがあったのだが、200人だけは配列の特徴がとてもよく似ていて、なかには完全に一致する者もいたその200人のハブロタイプは全部で18種類ほど。60種類前後のほかのハプロタイプとは明らかに一線を画していて、特異な集団を形成していた。さらに興味ぶかい事実が明らかになる。これらのハプロタイプの持ち主の分布を調べると、断然多いのはいまのモンゴルだ。さらに集中度が高い場所が中央アジア全域に飛び地のように点在していた。ほかのハプロタイプは、それぞれ本拠地がひとつに定まっていた。

・生殖の成功率を最大限に引き上げたいオスの選ぶ道はただひとつ、できるだけたくさんの卵子に受精させること。ヒトの場合は、若くて受胎能力が盛んな女を選ぶか、一度にたくさんの女と結婚するかである。対して女の方は生まれた子どもを育てあげねばならないから、子育てにプラスになる相手を求める。だから恋人募集の条件で収入や地位、職業(要するに金があるかどうか)を重視するのだ。さらに女の場合は、長期的な関係が築けるかどうか、人づきあいのスキルが高いかどうかも相手選びの重要な基準となる。

・何をもって美しい顔と感じるかは、男女の生殖戦略のちがいを反映している。セントアンドルーズ大学の神経心理学者デヴィッド・ペレットノ研究室は、「好感度の高い」顔を合成した写真を使って、人がいちばん魅力的だと感じる特徴を特定することに成功した。それによると、女性が魅力的だと感じる男性の顔には、大きい目と小さい鼻、それに顔の下半分ががっちりしていて、あごが発達しているといった特徴がある。あとの2つは性的成熟を示すものだ。対して男性が魅力的だと感じる女性の顔の特徴は、大きな瞳、左右に離れた目、高い頬骨、小さいあごと上唇、大きい口。その多くは子どもの顔と共通で、若さ、すなわち受胎能力の高さを強調している。さらに男性は、やわらかくてつやのある紙と、輝くようななめらかな肌にも弱い-化粧品業界の目のつけどころだ。ただしこの2つは若さと生殖能力のしるしであるエストロゲン濃度と密接に結びついているので、おいそれと偽装はできない。

・人間はキスで何をしているかというと、どうやら相手の遺伝子構成を吟味しているらしいのだ。人間の免疫システムはひとりひとり異なっていて、それを決定するのは主要組織適合遺伝子複合体、略してMHCと呼ばれる遺伝子の集まりだ。花粉、ウイルス、バクテリアといった異物をどこまで認識し、体内に侵入してきたときに退治するかはMHC遺伝子が決める。MHC遺伝子は変異を起こしやすい。私たちの身体は、隙あらば寄生したり、生命をねらったりする顕微鏡レベルの敵に囲まれているが、そんな脅威に対抗できるのもMHC遺伝子のおかげだ。またMHC遺伝子は体臭のコントロールもしている。その人が生まれつき持っている体臭は、免疫反応との関係が深いのだ。すでに数多くの研究で示されているように、人は自分にないMHC遺伝子型を持つ相手を伴侶に選ぶ傾向がある。その理由は説明するまでもない。自分と同じ遺伝子型だと、生まれた子どもの免疫力は幅が狭くなる。でも両親の遺伝子型が異なっていれば、子どもは両方を受け継いで病気に対する抵抗力の範囲が広がるのだ。つまり自分にない免疫反応の持ち主が伴侶としてふさわしいわけだが、ではどうやってそれを見分けるのか?ひとつの手がかりは匂いだ。

・リスクを恐れない者が生殖で成功するのh、平和な現代イギリスでも通用する事実だ。リヴァプール大学で私の学生だったジゼル・パートリッジは、男性のリスク意識と、生涯に持った子供の数を比較する調査を行った。リスク意識は職業(たとえば消防士と事務職)とアンケート結果(スピードに対する考え方、危険なレジャーをするかどうか)の両面から評価した。その結果、リスクをとる意識が高い男性は、そうでない男性より明らかに子どもの数が多かった。その理由ははっきりしないが、事実は事実。リスクを恐れない男ほど、次の世代に貢献している。自腹を切らないと女は寄ってこないのだ。

・むしろ異常なのはミルクを平気で飲めるほうなのである。現生人類のなかで、ミルクの乳糖を分解する酵素、ラクターゼを分泌する人はごく一部だけだ。もちろん赤ん坊のときは誰でもミルクを飲んで消化している。ところがラクターゼ分泌に関わる遺伝子は、離乳期とともに働くのをやめてしまうのだ。それ以降はミルクと乳製品は消化できないものになり、無理に摂取すると最悪の場合生命にも関わることになる。そして判明したのは、離乳後に新鮮なミルクを消化できる能力は、いわゆる白人人種であるコーカソイド(なかでも北欧人)と、サハラ砂漠南縁に暮らす一部の牧畜民にしかない事実だった。それ以外の人々にとって、ミルクはやっかいな飲み物でしかなかったのだ。彼らが食べるのは、ミルクを加工したヨーグルトやチーズであり、飲むときは徹底的に加熱していた。アフリカの飢饉を救うために粉乳を送ることが賢明かどうか、これでわかるだろう。そんな状況で大量のミルクを人々に飲ませたら、事態は悪化するに決まっている。飢えで弱っている子どもはひとたまりもない。

・リヴァプール大学のクレイグ・ロバーツとジリアン・ペッパーは、つわりの頻度と食生活を世界各地で調査した。その結果、まずコーヒーなどの刺激物とアルコールとの関係が明らかになったが、それ以上に強い相関関係があったのは、実は肉、動物性脂肪、ミルク、卵、シーフードの消費量だった。穀類や豆類ではそうした関連はなかった。この調査結果からすると、つわりは妊婦が感染症を未然に防ぐために進化したという説も納得できる。しかし肉や乳製品には、消化しやすい栄養素がたくさん含まれている。なぜそれを避けなくてはならないのか?その答えは細菌だ。細菌汚染された肉や乳製品を食べると、流産の危険がある。穀類ではそうした心配はないので、妊娠中は穀類中心の食事をしたほうがよい。ところでつわりの毒物排除説に関しては、否定的なデータもある。スパイス類を摂取する頻度が高いほど、つわりが軽いという関係が認められたのだ。スパイス類の多くに発ガン性物質が含まれているから、これは意外な事実である。だがアジアを旅した人なら実感できるように、あの激辛カレーでは悪い細菌も生きられないはずだ。実際のところ、スパイスは悪玉どころか立派な善玉ななおだ。脳内鎮痛剤エンドルフィンの分泌をうながすことで、免疫システムの調節が促進され、病気にかかりにくくなるのである。これから妊娠・出産をしようという女性は、肉と乳製品を控えたほうがつわり防止によさそうだ。スコットランドでよく食べる、ポリッジというオートミールがゆはまさにうってつけ。さらにチリソースを一滴落としてぴりっとさせれば食も進むというものだ。

・地球の歴史全体を振り返ると、気候の激変はめずらしいことではない。氷河期という言葉は誰でも耳にしたことがあるだろう。ヨーロッパ北部全体が、断続的にではあるが分厚い氷でおおわれた時代だ。氷河期はおおよろ6万年周期で訪れており、そのあいだに温暖な気候の時代がはさまっている。いまはちょうど温暖な時期というわけだ。最後の氷河期が終わったのは約1万年前。このとき、徐々に温暖化していた気候が急激に寒冷に戻った期間があって、ヤンガードライアス期と呼ばれる。地球の平均気温はわずか50年で7度も上がった。それまでの温暖化で極地の氷が融けだし、海水面は90mも上昇した。それに比べると、いま騒がれている温暖化はずっとおとなしい。2080年までに予測される平均気温の上昇はせいぜい4度である。思い切りうしろに下がって状況を眺めると、現在の気象がいかにふつうでないかわかる。貝殻に含まれる炭素同位元素から分析すると、恐竜たちが死に絶えた6000万~4000万年前まえの間、地球の平均気温は約30度、いまの2倍も高かった。ヨーロッパや北アメリカはうっそうとした熱帯林で、ロンドンやパリ、ベルリンの中心部ではキツネザルに似た霊長類が木々の間を走り回り、むっとする湿地ではカバが水につかっていたのだ。長い時間軸で見ると、いまの寒冷な気候のほうがおかしいのだ。

・人類の歴史は長い。ヒトはチンパンジーやゴリラといったアフリカの大型類人猿と同じ科に属しているが、私たちの祖先が彼らから枝分かれしたのはおよそ600万年前。そこからは平坦な一本道というわけでは決してなく、途中で横道もたくさんできて、なかには何十万年と栄えたのちに絶滅したものもある。アウストラロピテクスの多くと、アフリカを出て東に向かい、遠く現在の北京にまで達した初期のホモ・エレクトス、ヨーロッパを中心に分布していたネアンデルタール人だ。私たち現生人類に続く系統も、何度となく絶滅の危機にさらされている。遺伝学的な研究から、すべての現生人類の血統をさかのぼると、約20万年前にアフリカにいた5000人の女性に行きつくことがわかっている。こんなにささやかな繁殖個体群は、途中で跡形もなく消えてもおかしくなかった。私たちはいま特権的な時代を生きている。それは系統のなかで現存する唯一の種ということだ。実は人類600万年の歴史のなかで、そんな特異な時代がはじまってまだ1万年しかたっていない。それ以前は必ず複数、最高で6種類の人類が共存していた。すでに絶滅しているものの、現生人類よりはるかに長く存在した種はたくさんある。なかには手を伸ばせば届きそうなぐらい、現生人類の時代のすぐ近くまで生きていた仲間もいるのだ。ヨーロッパで最後のネアンデルタール人が死んだのは、つい2万8000年前のこと。最後のホモ・エレクトスは6万年前より少しあとに中国で絶滅した。インドネシアのフローレス島では、やはりホモ・エレクトスの子孫にあたる小型の原人がつい1万2000年前まで生きていた。

・ネアンデルタール人の肌が白かったことは、最近発表されたDNA分析で明らかになった。バルセロナ大学の遺伝学者たちが、スペインのエル・シドロン洞窟から見つかった4万8000年前のネアンデルタール人の骨からDNAの抽出に成功した。そこに含まれているmcIrという遺伝子は、現代ヨーロッパ人も持っていて、メラニン色素の生成を抑えることで、肌の色を白くする働きがある。両親からともにこの遺伝子を受け継ぐと、日光に敏感な白い肌と赤毛の持ち主になる。赤毛のネアンデルタール人?意外なイメージだ。近年の遺伝子研究からは、現生人類、とくに北半球の人間に特徴的な突然変異を、ネアンデルタール人がほとんど持っていないこともわかっている。つまりネアンデルタール人は私たちの祖先ではなく、とても関係は違いが別種の人類ということだ。

・北アメリカで見つかったTレックスとマストドンのDNAサンプルを抽出したオーガンたちは、鳥(ニワトリとダチョウ)、霊長類(ヒト、チンパンジー、アカゲザル)、ウシ、イヌ、ラット、マウス、ゾウ、は虫類、両生類、魚のDNAと比較してみた。分析によって、まずマストドンはゾウの仲間であることがわかった。これは予想どおいの結果で、おかげで分析の信頼生も高まった。ほんとうの大発見はここからで、Tレックスはニワトリやダチョウにとても近いことが判明したのだ。統計的分析では区別ができないぐらい、三者の関係は近かった。さらにおもしろいことに、このグループにはは虫類のなかで唯一アリゲーター科のワニが属していた。ワニは恐竜が世をしのぶ仮の姿なのかもしれない。ただしワニでもクロコダイル科は歴史がとても古い。恐竜が生きていた時代にはすでに地球上にいた。

・身長が高い人ほど社会的、経済的に成功するというのはまぎれもない事実だ-ウォール街でもイギリスの金融市場でも、背が高い人ほど、同じ仕事でも金を多く稼いでいる。同様のことがIQでも当てはまりそうだ。実際、IQと社会的成功の相関関係を示す研究がいくつか発表されている。傷口に塩を塗り込むような話で申し訳ないが、美しい人は裕福になれるだけでなく、子宝にも恵まれる。私がヴロツワフ大学のボグスワフ・パウウォフスキーと共同で、ポーランドの医療データベースを分析したところ、背の高い男性ほど既婚率が高く、子供を持っている割合も多かった。

・ひとかどのことを成しとげる人物はメガネ・肥満のガリ勉タイプではなく、スポーツ万能で勉学優秀、そのうえ社交性もばつぐんというオールラウンド・プレーヤーであることがはっきりしたのだ。この結果はある意味それほど意外でもない。成功は成功から生まれるものだからだ。それにしても、「健全なる身体には健全なる精神が宿る」といういにしえからのことわざは、あまりにもそのまんまの意味ではないか。

<目次>
PartⅠ ヒトとヒトのつながり
第1章 貞節な脳(男と女)
 浮気好きな種の脳は小さい・・大きな新皮質はメスのおかげ・・女の視覚は、男よりカラフル
第2章 ダンバー数(仲間同士)
 集団サイズは新皮質の大きさに比例する・・気のおきないつながりは150人まで・・メンタライジング・・ネットワークは”3の倍数”で増える
第3章 親類や縁者の力(血縁)
 共同体意識・・家族といっしょのほうが健康・・方言は共同体の会員証
第4章 ご先祖さまという亡霊(民族)
 チンギス・ハーンの末裔?・・言語と遺伝子のネットワーク・・失われた民族の痕跡・・女たちを返せ?

PartⅡ つながりを生むもの
第5章 親密さの素(触れ合い・笑い・音楽)
 やっしくさわって・・信頼を育む化学物質・・笑いの進化・・ヒトが音楽好きな理由
第6章 うわさ話は毛づくろい(言葉・物語)
 言葉は、遠隔の毛づくろい・・母親ことばと音楽の起源・・女どうしのつながりが、言葉を発達させた・・夜、物語る効果
第7章 今夜、ひとり?(魅力)
 恋人探しのルール・・魅力の秘密・・野心を調整する・・女の変化に気づいていない男たち
第8章 エスキモーのあいさつ(キス・匂い・リスク)
 キスの進化論的な効用・・匂いの影響力・・もてるのはリスクをとる男
第9章 ずるいあなた(婚姻)
 単婚のジレンマ・・メスが浮気して得なわけ・・愛の絆を深めにくい遺伝子

PartⅢ 環境や人類とのつながり
第10章 進化の傷跡(肌の色・体質)
 ミルクとの愛憎関係・・高緯度とカルシウム・・肌の色を決めるビタミン・・赤ん坊は父親似と思いたい・・ややこしい性別
第11章 進化の邪魔をするやつはどいつだ?(進化と欲望)
 病原体を防ぐ言語共同体・・つわりがあると良いこと・・死よりも大きな不安?・・中国が抱える時限爆弾
第12章 さよなら、いとこたち(絶滅の罠)
 迫り来る悲劇・・乳香の教え・・マンモス絶滅の真実・・言語の大消滅時代・・それって心配すること?・・伝統的な社会も、地球にやさしいわけではなかった
第13章 こんなに近くてこんなに遠い(人類の起源)
 伝説の小さな獣人・・二つの結論・・「人間らしさ」の起源・・ネアンデルタール人の肌は白かった
第14章 ダーウィン戦争(進化と創造)
 デザインが、どうインテリジェント?・・進化戦争・・分子遺伝学は救世主?・・この骨は誰のもの?

PartⅣ 文化・倫理・宗教とのつながり
第15章 人間ならではの心って?(志向意識水準)
 相手の心を読む・・ヒトと動物の「誤差」・・内なる限界・・不幸の確率
第16章 カルチャークラブに入るには(文化)
 人間の文化・動物の文化・・ひっくりかえった常識・・高次元の文化・・シェイクスピアの六次志向意識水準
第17章 脳にモラルはあるのか?(道徳)
 「トロッコ問題」を神経心理学で解く・・道徳と宗教の誕生・・類人猿にモラルはある?
第18章 進化が神を発見した(宗教)
 宗教の進化生物学的な意味・・笑い、音楽、そして宗教・・信仰とダンバー数
第19章 頭を使って長生きしよう(健康・知性)
 IQと健康と死の関係・・何て不公平な世の中・・成功は成功から生まれる・・知識の喜び
第20章 美しい科学(芸術)
 ルネサンス的教養人・・詩人もまた科学者である・・ラテン語は捨てられ、科学は下り坂に
謝辞
解説-我らデジタルエイジの石器時代人


面白かった本まとめ(2012年上半期)

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本濱(東京 浜松町)でランチを楽しみました!

2012年07月04日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

東京の山手線のJR浜松町駅から徒歩約3分のところにある本濱で、ランチを楽しみました!

食べログでは、TOP5000に入る人気店ですね。

入口の竹や植木から清潔感や高級感が漂っていて、期待がもてます。

1img_1976
↑本濱の入口

店内に入ると、テーブル席となっていて、若干狭いですが清潔感があります。
ランチメニューは一つのようで、鯛めし定食を注文します。
さしみ、あら煮、唐揚げ付きで1200円です。
さっそくイケメンのお兄さんに注文します。

2img_1974
↑ランチメニュー

 しばらくして、鯛めし定食が運ばれます。

3img_1973
↑鯛めし定食

やはりご飯は白米ではなく、鯛めしというのは嬉しいですね!
鯛めしの上にパリッとした海苔と焼かれた鯛が置かれているのも好印象です。
出汁が効いたみそ汁とも合って美味しい!

そして、一番嬉しかったのが、新鮮な刺身の量が、意外と多かったこと!
このボリュームは満足です。

それから、あら煮も甘い出汁が効いていて美味しいです。
ここに唐揚げが入っているのには驚きましたね!
このあら煮もボリューム満点で嬉しいです。

上質な和食のランチを楽しめ、本濱はとてもオススメです!!

本濱
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美味しかったものまとめ(2012年上半期)

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おとめ山公園(東京都新宿区)はオススメ!

2012年07月02日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

JR目白駅と高田馬場駅の間にある「おとめ山公園」へ行ってきました

江戸時代にはこの辺りは将軍家の狩猟地で、立ち入り禁止の山という意味の「御留山(おとめやま)」が名前の由来で、決して乙女山ではないようです^_^;)

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↑おとめ山公園の案内板

おとめ山公園の面積は約1万5000平方メートルもありますが、隣接する公務員宿舎跡地を公園敷地に加えて、おとめ山公園を大幅に拡張する計画が進行中で、平成25年度に完成するようです。楽しみですね。

また、おとめ山公園は、落合大地の南斜面にあり、このあたりの大地は昔から斜面から湧き水が湧いているようです。東京都の名湧水57選の一つに選定されているとは驚きましたね。

それから、公園内にはたくさんの木がうっそうと繁っています。園内には約100種、3000本の樹木があるといわれているようです。武蔵野一帯に多いケヤキ、カエデ、ミズキ、コナラ、クヌギ、エノキ、ムクノキ、イチョウ、スタジイ、シラカシ、アラカシ、サクラ、イヌシデなどの樹木がたくさん見られ、また春の芽吹きや新緑の美しいシダレヤナギ、ラクウショウ、ポプラ、白い花のミズキ、ハクウンボク、エゴノキ、紅葉の美しいカエデなど季節によっても楽しませてくれるようです。

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↑おとめ山公園の案内

 
公園の東側にある弁天池には、カルガモがいるようで、「カルガモ横断注意」の標識には思わず笑みがこぼれます。
しかし、私が行った時にはカルガモ親子はいなかったようで残念でした。
以前このブログで紹介したこの近くの目白庭園には、カルガモ親子はいたんですけどね。

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↑弁天池

それから、このおとめ山公園では、蛍を飼育していて、夏には蛍鑑賞会を楽しめるようです。

4img_1857
↑蛍の飼育場所

園内は、かなりの木々があり、森林浴を楽しめます。

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↑園内

空を見上げても、木々がうっそうと繁り、薄暗くなっています。

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↑空の木々

展望台では座ることができますが、そんなに展望が良いわけではありませんでした。

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↑展望台から公園

池にはカルガモがいましたが、残念ながら子ガモがいませんでした。
しかし、どこからともなく猫が現れ、じゃれついて来ました^_^;)
おばさんが、犬の散歩をしていたのですが、猫がその犬とじゃれついていたのには驚きましたね。犬と猫はふつうは仲が悪いんですけどね^_^;)

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↑池

それにしても、空を見上げてみる木々の緑が美しいと感じました。

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↑空の緑

おとめ山公園は、都会の中にありながら広い敷地でたくさんの緑に囲まれて森林浴を楽しめ、カルガモ親子や夏には蛍を楽しめるようでオススメです!!


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自動車保険を安く!


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