A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

≪篠田昌已 act 1987≫上映会@中野ハルコロホール

2008年04月26日 23時27分27秒 | 素晴らしき変態音楽
70年代後半~90年代初頭、生活向上委員会、PUNGO、じゃがたら、コンポステラなど様々なユニットで活躍したサックス奏者、篠田昌已氏。今年は1992年に急性心不全で34歳の早すぎる死を迎えた彼の生誕50周年にあたる。それを記念して、パフォーマーの園田佐登志氏が1987年の篠田氏のライヴパフォーマンスを編集した1時間の映像の上映会が開催された。
この情報は裏窓のBBSで発見した。
会場は民家の1階をぶち抜いた20畳くらいの家庭的なイベントスペース。15:00上映開始で今日は観客は10人くらい。

この映像を上映するのは篠田氏の一周忌以来とのこと。いきなりワールドスタンダードのフジテレビ出演映像から始まる。メジャーなテレビでネクタイにスーツ姿の篠田氏は窮屈そうに見える。他には東京チンドン長谷川宣伝社、シェシズ、マヘル・シャラル・ハシュ・バズ、ピヂン・コンボ、じゃがたら、A-Musikなどのライヴが次々登場する。ゆるいチンドンやマヘルをやっても(「冬里君の日記に付き合うようなもの」という篠田氏の印象的な言葉がテロップで流れる)、ハードプログレのピヂン・コンボをやっても変幻自在な篠田氏のサックスは見事に適合する。基礎的なテクニックをマスターしているからどんな演奏でも出来るのだ。
それが後の変拍子チェンバージャズロック、コンポステラに繋がって行く。
何でも挑戦してやろうという折衷主義は現在渋さ知らズに継承されている。もし篠田氏が存命だったら日本のアンダーグラウンド・シーンもまた違った様相を呈していただろう。

上映後には園田氏の奥さんの手作りの料理なども頂き和むイベントだった。
帰りに中野ブロードウェイの中古レコード屋でボアダムスのCDを2枚買って帰った。

チンドンで
フリージャズな
篠田さん

この上映会は明日も中野であり、その後地方巡業となる。地方では工藤冬里氏や須山久美子氏などがゲストライヴを行なう予定とのこと。
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■ 関 西
4月30日(水)神戸ビッグアップル   078-251-7049
神戸市中央区山本通3丁目14-14ト-アハイツB-1
19:30~ 前2000、当 2300 + オーダー
http://www.bekkoame.ne.jp/i/big-apple/

5月3日(土)大阪中崎町Common Cafe  06-6371-1800
大阪市北区中崎西1-1-6 吉村ビルB1F
20:00~ 1500+オーダー
http://www.talkin-about.com/cafe/index.html

5月4日(日)姫路 Ease        079-281-7583
姫路市威徳寺町69
19:00~ 1000+オーダー
http://www.eonet.ne.jp/~ease/

5月5日(月)京都 UrBANGUILD     075-212-1125
京都市中京区木屋町三条下がるニュー京都ビル3F
19:30~ 前2000、当 2300 1ドリンク付
http://www.urbanguild.net/

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http://cmcmc.hp.infoseek.co.jp/ms.html
月刊かえる くらもと HGD02020@nifty.ne.jp
        
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■ 九 州
with tori kudo,クラヴィノーツ,城戸 英章 etc.,(詳細未定)

8月22日(金) ライブスペース AT HALL(大 分)
http://www.athall.com/
info@athall.com
〒870-0035 大分市中央町2-6-4 一井開発ビル3F
TEL:097-535-2567

8月24日(日) ギャラリー SOAP(小 倉)
http://g-soap.jp/
info@g-soap.jp
〒802-0004 北九州市小倉北区鍛冶町1 - 8 - 23 2F
TEL/ FAX:093-551-5522

8月25日(月) art space tetra(博 多)」
http://www.as-tetra.info/
info@as-tetra.info
〒812-0028 福岡市博多区須崎町 2 - 15
TEL/ FAX:092-262-6560

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支離滅裂の衝動~中原昌也「あらゆる場所に花束が....」

2008年04月26日 02時13分46秒 | 書物について
25日は会社が創立記念日で休みだったのでここのところハマっている中原昌也氏の2001年三島由紀夫賞受賞作を図書館で借りてきて読んでみた。文庫本で160ページほどの読み易い長さだった。
"新文学の騎手""既存小説の破壊者"などと評価された問題作だが、実際数人の登場人物の相関関係がはっきりせず、無為な暴力、殺戮とセックスが繰り返されるばかりであり、話の筋も脈絡がない。しかし支離滅裂のストーリーに引き込まれ一気に読んでしまった。次に何が起こるか、きっとたいしたことではないのは判っていてもページをめくってしまう。
これは当時暴力温泉芸者として制作していた氏の音楽と共通する。歌謡曲からハードコアノイズまで振り幅の広い滅茶苦茶な音楽性。そこに通低する軽度の躁鬱的な諦念。音響としての面白さとそれを聴く優越感。
「どうせ誰もまともに聴いていないから」というのが氏の口癖であった。
文庫版の渡辺直己氏による「中原昌也小論」では中原氏が「こんな小説、読むのも読ませるのも何かの間違いなのだ」と語り続けている、とある。
結局文筆業も音楽制作業も中原氏にとっては同じことなのだ。たとえ文筆業への嫌悪感があったとしても。とてもシャイな人間なのである。その割には「作業日誌~」では文学界のあちこちに顔を出しているが。

花束は
現実にはない
夢語り

読了後、何故かヴァレーズが聴きたくなり、フランク・ザッパにも影響を与えたこの作曲家のやさぐれた作品集を聴いた。

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