A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ATOMIC@新宿ピットイン 2008.12.6 (sat)

2008年12月08日 00時14分36秒 | 素晴らしき変態音楽
ノルウェー出身の新鋭ジャズ・クインテットがアトミック。もう3度目の来日になるが私は観るのは初めてだ。
デヴィッド・マレイの時ほどじゃないがピットインは立ち見も出る盛況ぶり。若い観客が多く、この北欧の新世代ユニットには日本でも新世代のオーディエンスが呼応していることが判る。
メンバーはフレデリク・ユンクヴィスト(Ts,Cl)、マグヌス・ブルー(Tp)、ホーヴァル・ヴィーク(P)、 インゲブリグト・ホーケル・フラーテン(B)、ポール・ニルセン・ラヴ(Ds)。ドラムのポール・ニルセン・ラヴは先日ペーター・ブロッツマンとも来日した実力派。
60年代のフリージャズの奔放さやマイルス・デイヴィス・クインテットのスマートな感性を現代に活かし、ヨーロピアン・フリー・インプロヴィゼーションの要素も振りかけた非常に濃密かつ開放的な演奏を繰り広げる。室内楽的ポスト・フリージャズとでも呼べばいいのだろうか。
複雑なテーマがあって、特に2管のアヴァンギャルドなソロに恍惚となり、また次々に展開して魅せる。ピアノのホーヴァルのプレイはどこかクラシカルな上品さがあって美しい。ニルセン・ラヴのドラムの凄さは筆舌に尽くしがたい。タムタムなしの最小限のセットで全く飽きさせないドラミングを見せる。全員相当な手だれである。テクニックがあるのは勿論、自由度の高い柔軟なセンスの持ち主でもある。
北欧ならではのクールネスも感じさせ私は鼻風邪のことも忘れて心の底から楽しんだ。

アトミック
新世代の
マイルスか

彼らは3枚組のCDを2種類含み4年間で4作のアルバムをリリースしている。メンバーのセッション・アルバムも数多い。それだけ創造力に満ち溢れていることの証であろう。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする