A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

山下洋輔2DAYS@新宿 Pit Inn 2008.12.12(fri)&13(sat)

2008年12月14日 01時55分12秒 | 素晴らしき変態音楽
山下洋輔さんのふたつのユニットが新宿Pit Innに日替わりで出演した。
初日12月12日(金)は山下洋輔サックス・カルテットとして国立音大の卒業生と在校生からなるサックス・カルテットに洋輔さんとドラムスが加わる形のユニット。楽曲のアレンジはやはり国立音大4年生の挾間美帆嬢が手掛けた。彼女は洋輔さんのピアノ協奏曲の編曲も手掛ける美しい22歳の才媛で洋輔さんの最近のお気に入りだ。室内楽的なアレンジとジャズのスイング感が相まって魅惑の世界が展開される。第1部が洋輔さんの作品中心、第2部は挾間嬢の作品中心で挾間嬢もピアノで参加し、クラシカルでエレガントな演奏を聴かせてくれた。アンコールには「キアズマ」を全員で演奏して素晴らしかった。実験的なユニットだったので客の入りがイマイチで残念。

二日目13日(土)は山下洋輔ニュー・カルテット。もう結成4年になるのに"ニュー"というのも変な気がするが、洋輔さん以外のメンバーが全員20代なので"新鮮な"という意味も込めているのだろう。こちらは万全の縦横無尽なフリーキーな演奏を聴かせる。観客も満員。驚いたのは第2部にゲスト出演したアルト・サックスの寺久保エレナちゃん。高校1年生16歳という若さで、全く物怖じしない堂々とした演奏を聴かせる。テクニックも感性も信じられないほどハイ・レベルだ。スタンダードなどを織り交ぜた演奏の中で、フリージャズ全開の「スパイダー」が凄かった。日本中探せばエレナちゃんのような若い才能が他にもいるのだろうか。

二日間とも洋輔さんは自分の子供や孫の世代のミュージシャンとの共演で若さを吸収しピアノの弦を叩き切る程の激しいプレイを展開した。70年代に戻ったかの様で無性に嬉しかった。

洋輔さん
歳の差なんて
感じない

一度でいいから灰野さんとの共演も観たいものだ。



コメント
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