A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

だまされたこのCD~暴力温泉芸者「OTIS」

2009年02月22日 01時51分25秒 | 素晴らしき変態音楽
1996年リリースの中原昌也=暴力温泉芸者のメジャー・デビューCD。
後に「クッキー・シーン」という雑誌を発刊する(今もまだあるのか?)音楽評論家の伊藤英嗣氏のレーベルRail Recordings(Toshiba EMI配給)からの発売だ。

実は私は暴力温泉芸者の他のCDはかなり前から持っていたのだが、初心者向きといわれるこの「OTIS」はつい最近まで持っていなかった。別に深い理由はなく単に買うタイミングを逸していただけである。この度ヤフオクで遂に手に入れた。

BECKやサーストン・ムーアが絶賛したというその内容は、友人の歌うカラオケが入っていたり、アニメのサントラ、セリフやソウル・ミュージックのサンプリング、いい加減なギターや歌、ピーピーガーガーギュイーンというノイズなど様々な要素が75分に亘って躁鬱的に展開する極めて複雑怪奇な非音楽的なもので、全編にけだるさとやる気のなさが漂っている。そういう意味では他のCDも同じようなものであるが。当時「デス渋谷系」(懐かしい言葉!)ともてはやされていた暴力温泉芸者の精一杯の反抗ととることも可能だろう。それともこのやる気のなさも含めて「デス渋谷系」だったのか。時代の空気は変り易い。

あれから10数年、現在ヘア・スタイリスティックスとして余り変わらない(しかし少し真面目になった)ノイズ活動を展開する中原氏の心境やいかに。

10年前
あなたは何を
していたの

私は長年、暴力温泉芸者(ゔぁいおれんとおんせんげいしゃ)を「ぼうりょくおんせんげいしゃ」だと勘違いしていた。



コメント
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