正式なタイトルは「Shall I download a blackhall and offer it to you/ブラックホールをダウンロードして君にあげようか」。2007年11月15日ベルリンに於けるライヴ録音である。
パン・ソニックについては余り詳しく知らないが、フィンランド出身のエレクトロニカ・デュオである。灰野さんはヴォーカル、エアシンセ(最近使わないなぁ)、ギター、チャルメラ、ビヨンビヨン、ヴォイス・パフォーマンスと、いつもと変らない演奏を聴かせる。それをオブラードのように包み込むのが暴音から静寂音響まで硬質なエレクトロニクス・サウンドを聴かせるパン・ソニック。水と油のように個性の違うこの二者の共演から産まれる軋轢と齟齬は、灰野さんにとって好ましいものである筈だ。
エレクトロニカを期待して聴くと余りに人間的な灰野さんの演奏に戸惑うだろうし、灰野さんのファンはパン・ソニックの音を鬱陶しく感じてしまうだろう。聴く者のこの葛藤こそこのアルバムが今頃になって世の中に出てきた意義なのかもしれない。
異能者が
出会うところに
穴が開く
タイトル通り音のブラックホールである。
パン・ソニックについては余り詳しく知らないが、フィンランド出身のエレクトロニカ・デュオである。灰野さんはヴォーカル、エアシンセ(最近使わないなぁ)、ギター、チャルメラ、ビヨンビヨン、ヴォイス・パフォーマンスと、いつもと変らない演奏を聴かせる。それをオブラードのように包み込むのが暴音から静寂音響まで硬質なエレクトロニクス・サウンドを聴かせるパン・ソニック。水と油のように個性の違うこの二者の共演から産まれる軋轢と齟齬は、灰野さんにとって好ましいものである筈だ。
エレクトロニカを期待して聴くと余りに人間的な灰野さんの演奏に戸惑うだろうし、灰野さんのファンはパン・ソニックの音を鬱陶しく感じてしまうだろう。聴く者のこの葛藤こそこのアルバムが今頃になって世の中に出てきた意義なのかもしれない。
異能者が
出会うところに
穴が開く
タイトル通り音のブラックホールである。