A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

黒いワンピースの女 第3話 駅

2009年08月20日 00時14分00秒 | 連載小説
終着駅が近付いてきた。彼の降りる駅だ。

夏の間この駅では高架橋改修工事をしており、二つあるプラットホームの片側しか使えない。
一日中警備員が交通整理をしている。
もっと混乱するかと思ったが、夏休みで学生がいないせいか、思いの他整然としている。
実際朝も夜も一台待てば座れるし、空調もちょうどよい。

ぼーっとしたまま、彼は居眠りをしてしまう。そんな一時の夢の中に時々黒いワンピースの女が現れる。昔はドキドキして目覚めたものだが、最近は平然としたもので、胸の高まりも感じなくなってしまった。

そもそも彼が初めて彼女を見たのも夢の中だった。

駅に着き
ホッと一息
つく間なく

彼の見た夢、それはどんな夢だったのか。秘密が明かされる次回を待て。
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