A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

遅過ぎる追悼~スカイ・サクソン

2009年08月29日 00時29分49秒 | 素晴らしき変態音楽
スカイ"サンライト"サクソン(本名:リチャード・マーシュ)が6月25日にオースティンの病院で内臓疾患で亡くなっていたことを最近知った。ジャイケル・マクソンとファラフォーセットが亡くなったのと同じ日である。

スカイ・サクソンは60年代後半に一世を風靡したガレージ・パンク・バンド、The Seedsのヴォーカリスト&ベーシスト。独特の鼻にかかったダミ声と2コードのシンブルな曲調、荒々しいオルガン・サウンドで60年代パンクの代表格だった。デビュー曲「Pushin' Too Hard」は全米TOP20ヒットになっている。四枚のアルバムを残して1968年に解散、サクソンはThe New Seedsで活動するが徐々に神秘主義に傾倒し、音楽シーンから消えてしまう。
ハワイのヒッピーコミューン、YAHOWA13に参加したりしていたらしい。

70年代後半パンクの元祖としてThe Seedsが再注目され、サクソンも80年代にシーンに復活。"サンライト"をミドル・ネームにソロ名義で数枚のアルバムをリリース。60年代当時と変らぬ声質と神秘主義を取り入れたサイケデリックなサウンドが嬉しかった。

90年代再び沈黙してしまうが2004年にはThe Seedsの再結成CDをリリース。以後もコンスタントに活動していたというのに。

私がThe Seedsと出会ったのはパティ・スミス・グループのギタリストでジャーナリストでもあるレニー・ケイ編集による「Nuggets」という2枚組LP。60年代後半のアメリカの知られざるガレージ・パンクを集めたコンピレーションで、ロッキー・エリクソンの13th Floor Elevatorsと並んで私の心を虜にしたのがThe Seedsだった。
その後大学受験で訪れた京都の十字屋で見つけたのが彼らのサード・アルバム「Future」。種から花が産まれたようなフラワー・チルドレン風サウンドに心頭した。特にサクソンのヴォーカルには強烈なインパクトを感じた。

最近はサイケよりもノイズに夢中なためThe Seedsを聴くことも殆ど無くなってしまったが、久々に聴くサクソンの声はやはり唯一無二の存在感を誇っている。

サンライト
天に召されて
輝いて

今頃ジミヘンやジム・モリソンと天国でセッションしているに違いない。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする