NHK TV国際放送「ALTERNA JPN 2011」の公開収録。キノコホテル目当てで応募したら招待状が当たった。同じくキノコ好きのドラマー野田さんを誘って観に行ってきた。出演は怒髪天、RYO the SKYWALKER、雅-miyavi-、キノコホテルの4組。キノコちゃん以外は初見だが、4月にやはり招待で行ったオリコンのイベントよりはロック色が強く客層も若い。
てっきりキノコちゃんが一番手かと思っていたら、ステージにキーボードがセッティングしてない。ドラムとギター・アンプのみ。そう、スタートは雅-miyavi-だった。以前写真は見たことはあり、赤い髪に派手な衣装だったのでてっきりヴィジュアル系かと思っていたら、登場したのは普通のロック兄ちゃん。しかもギターが滅茶苦茶上手いときた。ピックを使わないで指で弦を叩くようにして弾く"スラップ奏法"が彼の得意技である。それだけ聴くと渋い燻し銀のミュージシャンを想像してしまうが、雅-miyavi-はやたらカッコよく、ステージングもエネルギッシュ。ステージ前には若い女の子のファンが詰めかけ腕を振り上げて盛り上がる。ドラムとギターの二人組ということで久人'N'茶谷を髣髴させるところがあるが、雅-miyavi-の方が圧倒的に若い。超絶ギター・プレイには唖然としてしまった。自称「サムライ・ギタリスト」も伊達ではない。
2番手にキノコホテルが登場。いつも盛り上がるギターのケメちゃん側のステージ前に移動。静かな森で→キノコホテル唱歌II→白い部屋→非情なる夜明け→真っ赤なゼリー→キノコホテル唱歌、計26分の短いステージ。テレビ用の収録ということで特にケメちゃんが気合を入れてステージ前方での激しいギタープレイで魅せてくれる。照明も赤や青のスポットライトを使って昭和の歌謡ショー風でいい。観客の反応もとても温かく、今回の出演者の中では一番キャリアが短い割には盛り上がったライヴだった。最後の曲のメンバー紹介でケメちゃんが支配人を紹介する時に「それでは司会を紹介します・・・」とかんでしまったのに笑った。この日のステージ、ぜひテレビで観てみたい。8月のクアトロがますます楽しみになった。
3番目がRYO the SKYWALKER。ただのラッパーだと思っていたら、ダンスホール・レゲエ・シンガーだった。DJと二人だけのステージだったが、とにかく盛り上げ方が上手い。こんなに楽しいラップのライヴは初めてだった。会場が一体になってコール&レスポンスする。目から鱗の経験だった。
トリが結成27年というベテラン怒髪天。R&E=「リズム&演歌」を標榜する4人組は平均年齢45歳とは思えないほどパワーに溢れた最高のロッケンロール・ショー。司会の人が言っていたように精神年齢は15歳なのじゃないか。先日観たカーネーションや割礼、それにクロマニヨンズもそうだが、ロッケンローラーはいくつになっても老いさらばえることはないのだ。「俺たちの決意表明の歌だ」と披露した新曲「ニッポン ラブ ファイターズ」はまさに3・11以降の日本に元気を与える応援歌に聴こえた。「日本戦士」のフラッグもまぶしい一流のパフォーマンスだった。
4バンドともカラーの違う異色の組み合わせだったがどのバンドでも盛り上がり声援を送る楽しげなファンの姿も観ていて爽快だった。J-Rockも捨てたもんじゃない。
NHKさん
BSでいいから
国内放送して
番組は海外で8月に4週間連続で放送されるとのこと。