Beat Happening!MAX!~GREATEST SUMMER HAPPENING PARTY!~というイベント。出演は嘘つきバービー / N'夙川BOYS / URBANフェチ / ふくろうずの4組。最近メジャー・デビューしたばかりの大阪出身のN'夙川BOYSのPVが秀逸だったので、ライヴではどんなものかな、と楽しみに出かけた。
トップのURBANフェチには間に合わなかったが、ふくろうずから観戦。クアトロに入ると客層が若い! 20代前後じゃないだろうか。最近若手バンドのライヴに行くと思い知らされるのは世代の違いである。後ろの方で静かに観る。
ふくろうずは女性vo&kbdに男性g,b,dsの4人組。ヴォーカルが可愛らしくて悪くない。"ロック版いきものがかり"というか"棘のない壊れかけのテープレコーダーズ"という感じ。観客はおとなしく聴き温かい拍手を送る。もう少し個性があってもいいと思うがうまくいけばメジャー・ヒットも狙えるかも。
続いて期待のN'夙川BOYS。女性一人を含むトリオでベースレス・ロックンロール・バンドである。最初は音の薄さが気になったが、曲間のまるでなだぎ武と友近のディラン&キャサリンみたいに「リンダ」「マーヤ」と掛け合うMCが面白い。関西人気質丸出しのダブル・ツッコミ、ギターを持ったままステージダイヴするサービス精神は演奏以上に観る者の心に刺さる。ふくろうずでは大人しかった観客が波を打ってモッシュする。想像以上の人気だ。各自が楽器を持ち替えて演奏するスタイルとハチャメチャなノリはあふりらんぽやオシリペンペンズ以来の関西ゼロ世代を継承するものである。妙に心に残るポップなメロディがいい。大阪からまた元気なバンドの登場である。
トリは嘘つきバービー。ライヴを観るのは2回目だがその間にCDでたっぷり予習をしたのでどの曲も馴染み深い。現実から30cmズレた独特の世界感がたっぷり表現された演奏は素晴らしい。途中でドラムのシゲル君の投げたスティックがまっすぐ私に向かって飛んできた! こういうアイテムをゲットしたのは20年前にトッド・ラングレンが投げたピックをキャッチして以来である。ちょっと感激。最後には彼らが敬愛するという神戸のインディ・バンドのカヴァーで締め。演奏力、魔術性では今のJ-Rock界では頭ひとつ抜きん出た存在である。多くの人にぜひ体験して欲しい。
次々と
若い世代が
現れる
時には若者にまみれてモッシュするのも悪くはない・・・かな?